ラブライブ!のSSです。
うみりん。
1日遅れすみません。
短め。出番のないメンバーもいます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423998682
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──まきりんぱなの帰り道──
凛「海未ちゃんにチョコをあげるにゃ!」
花陽「ぴゃぁっ!」ビクッ
真姫「急にどうしたのよもう。花陽がびっくりしてるじゃない」
凛「あ、ごめんね!」アセアセ
花陽「は、花陽は大丈夫。続けて?」
凛「う、うん」
凛「凛ね思ったの。凛は海未ちゃんにすごくお世話になってるなって」
花陽「うんうん!」
凛「海未ちゃんはいつも凛のことを大切にしてくれてるなって!」
真姫「うん」
凛「だから、お姉ちゃんみたいな海未ちゃんに何かお礼したいなって!」ニコッ
まきぱな『なるほどぉー』
花陽「凛ちゃんは海未ちゃんのことが大好きなんだね!」ニコッ
凛「えぇぇ!? そ、そそ、そうじゃなくてぇ///」アワアワ
花陽「愛してるんだね!」パァーッ!
凛「にゃぁぁぁああ! かよちんっ! 声が大きいよぉ!///」アワアワ
真姫(かわいい)
花陽「任せてよ凛ちゃん! 花陽と真姫ちゃんが凛ちゃんを究極サポートだよ! ね!?」ニコッ
凛「ほ、ほんと!?」キラキラッ
真姫「当たり前じゃない。私たち友達でしょ?」プイッ
花陽「よぉーし! うみりんラブラブ大作戦だよぉ!」グッ!
真姫「お、おー!」
凛「は、恥ずかしいからその作戦名はやめないかにゃ?///」
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──真姫ハウス──
花陽「というわけで作戦会議だよ!」
凛「作戦会議にゃ? みんなで手作りチョコ作るんじゃないの?」
真姫「甘いわよ、凛!」クワッ!
凛「にゃっ!?」
花陽「そうだよ凛ちゃん!」クワッ!
凛「ふ、二人ともこわいにゃぁ」ビクビクッ
花陽「いい、凛ちゃん? 海未ちゃんの人気は今や校内だけじゃないんだよ?」
凛「にゃ?」キョトン
真姫「A-RISEに勝ったμ'sよ? いまや世間からは大きな注目を浴びているわ」
凛「にゃ?」キョトン
花陽「ただでさえ大人気のμ'sなのに海未ちゃんは弓道部の活動もしていて」
花陽「……可愛いだけじゃないアイドルなんです!」
凛「弓道してる海未ちゃんかっこいいよね!」
花陽「うんっ♪」ニコッ
凛「つまりどういうこと?」
真姫「ライバルが多いってこと」ハァッ
凛「な、なるほどぉー」
花陽「なので、海未ちゃんのハートをガッチリ掴めるようなチョコをプレゼントしなきゃ!」
凛「ラーメンチョコかにゃ?」ニコッ
真姫「もう、ふざけないの!」
凛「ふふっ♪ 凛、知ってるよ?」
凛「海未ちゃんの好物は穂乃果ちゃん家のお饅頭だって!」
花陽「そうだねっ♪」ニコッ
凛「だから穂むらの和菓子をあげればいいんだよぉ!」ネコポーズ
真姫「そんなことはプロフィールにも書いてあるんだし、みんな思ってるわ」
真姫「もっとライバル達の上を行かないと!」
花陽「さすがですっ!」ニコッ
凛「にゃー? どうしたらいいにゃ?」
真姫「簡単よ。海未のことをもっとよく知ればいいのよ」ウインクパチッ
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穂乃果「──それで私たちが?」
ことり「呼ばれたんだねっ♪」ニコッ
凛「わーい! 2人がいれば100人力にゃ!」ニコニコ
花陽「さすが真姫ちゃんです!」ニコッ
真姫「まーね」フフンッ
凛「ねぇねぇ! 海未ちゃんにどんなチョコをあげたら喜ぶかな!?」ワクワク
穂乃果「……ランチョパック?」
ことり「それ、穂乃果ちゃんが食べたいだけなんじゃ……」アハハッ
穂乃果「えー、チョコ味も美味しんだよ?」ブスー
真姫「そうじゃないでしょ……」
花陽「2人は毎年どんな物をあげてるの?」
ことり「ことりは手作りクッキーかな」
穂乃果「穂乃果はほむまんの売れ残りを」
花陽「ウレノコリアゲチャッタノォ!?」
穂乃果「え、ダメだった?」キョトン
真姫「う、海未の反応はどうなのよ?」
ことり「すっごい喜んでるよ?」ニコッ
真姫「そ、そう」
凛「……」
花陽「凛、ちゃん? どうかした?」
凛「う、うん……その」
真姫「まさか、やめるなんていうんじゃないでしょうね?」ジトーッ
凛「だ、だって!」
凛(二人よりも良いものなんて、あげられそうにないんだもん)シュン
穂乃果「……ねぇ凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんにとって海未ちゃんってどんな人?」
凛「凛にとって?」キョトン
穂乃果「うんっ♪」
凛(……海未ちゃん)ギュッ
凛(……優しくて)
凛(真面目で)
凛(カッコよくて)
凛(可愛くて)
凛(頑張り屋さんで)
凛(──凛はそんな海未ちゃんが大好きなんだ)
凛「……大切な人、だよ」
穂乃果「だったら、その気持ちを込めればいいんじゃないかな?」ニコッ
凛「……っ!」
穂乃果「海未ちゃんは貰ったモノよりも、貰った気持ちを大切にしてくれる人だよ」グッ
凛「穂乃果ちゃん……!」
ことり「それにね、凛ちゃんが心を込めて作ったお菓子は」
ことり「この世界に一つしかないモノだと思うな♪」ニコッ
凛「ことりちゃん……うん♪」
凛「二人ともありがとう!」ニコッ
ことり「そして、告白を!」グッ!
凛「え!?///」
穂乃果「ファイトだよっ!」グッ!
凛「そそそ、それはちょっと!///」
真姫「さて、と」スッ
花陽「真姫ちゃん?」
真姫「台所。材料とか出さないとでしょ?」
花陽「花陽も手伝うよ」スッ
真姫「──ありがとう」ニコッ
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時は流れてバレンタイン当日
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──1年生教室──
真姫「放課後よ!」
花陽「いくよ、凛ちゃん!」グッ!
真姫「今日は弓道部に顔を出すって言ってたから……」
花陽「早く行かないとすれ違っちゃうよ!」
凛「う、うん! いっくにゃぁ!」ドキドキ
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──2年生教室──
真姫「凛! 頑張って!」
花陽「花陽たちは陰から見守ってるから!」
──トンッ。
凛(……いつかの時のように2人が背中を押してくれた)
凛(100人リキだにゃ!)
凛「ありがとう!」
ガラガラッー。
凛「えっと、海未ちゃんは……あっ」
ことり「それでね、その時凛ちゃんが……」
海未「ホント、凛はかわいらしいです」ニコッ
穂乃果「でしょでしょ? 穂乃果もすっごい楽しくて……」
花陽「さすがです! 凛ちゃんのために海未ちゃんを足止めてくれていたんですね!」
真姫「やるじゃないっ!」グッ!
海未「さて、そろそろ」ガタッ!
穂乃果「ままま、待って海未ちゃん! まだ話が──」
凛「──あの、海未ちゃんっ!」
ことり(──きたっ!)
穂乃果(ナイスタイミング!)
海未「おや、凛? どうしまし──」
ドタドタドタッ!
真姫「ちょっとなによこれ! イミワカンナイッ!」
花陽「これ全部ニネンセイタチノファンナノォ!?」
ドタドタドタッ!
海未「……なんだか騒がし、い!?」
穂乃果「ひ、人がなだれ込んできた!?」
ことり「な、なにこれ!?」
凛「にゃっ、にゃぁぁぁああ!」
海未(──凛が人混みに!?)
「園田先輩これ! 受け取ってください!」
「南さん、私と姉妹の契りを……」
「生徒会長大好き!」
希「──ちっ! スピリチュアルやね!」シュタッ!
真姫「希!? どうして──」
希「話は後! 今はこの場を──」
ドンッ!
凛「きゃっ!」
真姫「凛!?」ダッ!
花陽「凛ちゃん!?」ダッ!
希「!? 2人とも頼んだで!」
希「はいはーい! 皆さん押さないで!」
希「μ'sの三人へプレゼントを渡す方はうちの指示に従って下さーい!」
海未「凛! どこですか!? 凛!」
海未「──りーんっ!」
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──屋上──
真姫「──まさかあんなにも人が押し寄せるなんてね」
凛「……うん」シュン
花陽「凛ちゃん落ち込まないで!」
花陽「まだチャンスはあるよ!」ニコッ
凛「──2人とも、ありがとう」
凛「でも、もういいんだ」
真姫「なっ! ちょっと凛! あん、た……」
──スッ。
凛「せっかく、みんなに手伝って貰ったのにごめんね」シュン
花陽「そんな……あんなに綺麗に包装したのに」
真姫(さっきの人混みで……)ギュッ
凛「これじゃ、渡せないから」ニコッ
凛「だから、今日は……ごめんね──」ダッ!
真姫「ちょ、凛!」
花陽「凛ちゃん!」
ガチャッ。
──バタンッ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──公園のベンチ──
凛「はぁ……」シュン
凛(凛、なにやってるんだろう)
凛「気晴らしにゲームでもやるにゃ」
凛「……」シャンシャンッ
凛「……」シャンッ
凛「……」シャンシャンシャンシャンッ
凛(全然楽しくないにゃ)グスッ
凛「……海未ちゃん」
「……はい、ここにいますよ」
凛「へっ?」クルッ
海未「探しましたよ、凛」ニコッ
凛「う、海未ちゃん!?」
凛(いつの間に隣に!? ゲームしてて気づかなかった……)
海未「まったく、教室に凛がわざわざ来てくれた……と思ったら」
海未「急に人が押し寄せてくるなんて」
海未「少し、足止めを食ってしまいました」ニコッ
凛「その紙袋は……」
海未「ああ、ファンの方たちが私にと」
海未「ラブライブの影響ってすごいんですね」
凛「そう、だね」シュン
凛(いいなぁ)
凛(凛も海未ちゃんに渡したかったよ)ジワァ
凛(せっかく、みんなが、手伝って……)グスッ
海未「凛、あの──」
凛「──凛、用事を思い出したにゃ!」スクッ
凛「海未ちゃんごめんね。今日はばいばいにゃっ!」ダッ!
海未「あっ! 待ちなさい!」ガシッ!
凛「にゃぁっ!?」
──ポロッ。
海未「ん? これ、は?」キョトン
凛「そ、それはっ!」
海未(バレンタインチョコと……メッセージカード?)
『海未ちゃん、いつもありがとう。大好き』
海未「……」プルプルッ
凛(うぅ、こんなカタチで海未ちゃんの手に渡るなんて……)
凛「海未ちゃん、あのね! 違うの!」
凛「本当はもっと──」
海未「凛! これ、私に、ですか?」
凛「そ、そうだったんだけどね、あのね」オロオロ
海未「頂きます!」ガバッ!
凛「え!?」
かぱっと開封。
凛(……やっぱり割れちゃったよね。綺麗なハートだったんだけど)シュン
海未「……」モグモグッ
海未「……美味しいですよ、凛」ニコッ
凛「……うぅっ、ひっぐ」グスッ
海未「どうしたのですか?」ナデナデ
凛「うみちゃぁんっ!」ギュッ
ぎゅっ。
海未「わっ!」
凛「海未ちゃん! 海未ちゃん海未ちゃん! 海未ちゃぁんっ!」ポロポロ
海未「よしよし」ナデナデ
凛「ホントは……もっと綺麗で、ぐすっ。凛、みんなも手伝って……うぅっ」グスッ
海未「大丈夫です。大丈夫ですから」ナデナデ
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海未「落ち着きましたか?」
凛「……うん」
海未「凛は、勇気がありますね」ニコッ
凛「え!? 凛が!?」
海未「はい、少なくとも私よりも」
凛「そ、そんなことないよぉ///」
凛「っていうかなんで急に?」
海未「ふふっ♪ それはまたの機会に」ニコッ
ガサゴソ。
海未「──はい、これは私から」
凛「……? これはなに?」キョトン
海未「なにってチョコレートですよ」
凛「……? 凛にくれるの?」
海未「はい」
海未「『あなたと一緒』です」
海未「凛は私にとって
、大切な人ですから」ニコッ
凛「あ、ありがとう/// 恥ずかしいにゃ/// ……ん?」
海未「で、ではまた! 学校で!」ガタッ!
凛「あ、うん! 今日はありがとうね」ニコッ
海未「……っ! そ、それでは!」ダッ!
凛「海未ちゃん、急に行っちゃったにゃ」
凛「なにか急いでたのかな?」
凛(『あなたと一緒』だって)
凛(穂乃果ちゃんとことりちゃんの言った通りだった)
凛(ちゃんと、凛の気持ちを……)
凛(──嬉しいにゃ)ニコニコ
ガサガサッ。
凛「……あ、メッセージカードだ」
『凛、いつもありがとうございます』
凛「うふふっ♪ 海未ちゃんらしい綺麗な字だにゃっ♪」ニコッ
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──海未ちゃんの部屋──
海未「……はぁ」
海未(凛にチョコレートをあげてしまいました)
海未「あまりの恥ずかしさに逃走してしまいました」
海未(美味しく頂いてくれたでしょうか?)
海未(──凛は)
海未(ここぞという時に勇気が出せる凄い人です)
『凛、いつもありがとうございます』
海未(私には『あなたが書けた文字』が書けませんでしたから)
海未「──大好きなんて、破廉恥ですよ、凛///」カァーッ
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──時は流れて……3月14日
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──凛ちゃんの部屋──
凛「これでいいかなぁ」クルッ
凛(あれから少し時間が経って)
凛「うーん、まあいっか!」
凛(今日は海未ちゃんと2人で遊びに行くことになったにゃ)
凛「ハンカチとティッシュも持って……」
凛(ホワイトデーのお返しも兼ねて、なんだって)
凛「帽子も被って、と」
凛(プランは海未ちゃんにお任せしてるから……)
凛「凛はバッチリ準備して行くにゃ!」グッ!
凛(きっと海未ちゃんのことだから山に行くんだと思うにゃっ♪)
凛「ふふっ♪ さすが凛! 海未ちゃんの妹分にゃっ!」
凛(自分で言っておいてなんだけどちょっと恥ずかしいにゃ///)
凛「さぁ、山頂アタックに行っくにゃぁっ!」ニコッ
凛「……あ、危ない!」
ガサゴソ。
凛(──明日は大切な日だから)
凛「ちゃんと、渡せるといいな」ニコッ
凛(──ところで、こういうのもデートって言うのかな?)
凛「……ちょっと、恥ずかしいにゃ///」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
凛「海未ちゃんにチョコをあげるにゃ!」
おしまい
終わりです。
見てくれた方、ありがとうございました!
このSSまとめへのコメント
うみりん!!
うみりん☆
ええやん!