凛「そんなハレンチなカッコしちゃだめにゃー!!!」花陽「えええっ!?」 (23)

花陽「急にどうしちゃったの、凛ちゃん!」

凛「かよちん、そんなに足出してちゃだめなのにゃー! 早く隠して!」

花陽「えええっ!?」

ことり「り、凛ちゃぁん、ことりの作った新しい衣装、そんなにだめかなあ……」ウルウル

凛「そ、そんなことないにゃ。いつもみたいにとっても可愛い衣装にゃ。でも……」

ことり「でも?」

凛「足とか! 胸とか! ろ、露出が気になるにゃー!!!


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希「そぉ? 丈の長さも胸元の開き具合も、いつもとそんなに変わらんやん?」

凛「希ちゃん! 胸! もっと隠して! そんなに放り出してちゃ無防備すぎるにゃ-! 絵里ちゃんもー!」

絵里「わ、私も?」

希(放り出すって……そんなふうに言われるとなんか恥ずかしい……)

凛「穂乃果ちゃんと海未ちゃんもー! お腹出してちゃだめー!!」

穂乃果「えっ、今は雷降ってないから、おへそはとらなれないよ?」

海未「凛はそういうことを言ってるんじゃありませんよ、穂乃果……」

にこ「凛ちゃん、一体どうしちゃったのよ? あんたが一番ことりちゃんの新しい衣装、楽しみにしてたじゃない!」

凛「そうだけど、そうなんだけどぉ……」

真姫「ぐだぐだ言ってないで、凛も早く衣装来てみなさいよ、ほら」

凛「う、うぅぅ……やっぱり凛には無理にゃー!!!!!」ダッ

希「あっ、逃げた」

花陽「凛ちゃーん!!!」エコー

海未「凛は一体どうしたのでしょうか? まるで、女の子らしい恰好を恥ずかしがっていたときのようですね」

にこ「いや、そのときよりひどくなってるわよ!」

絵里「そうね。前の凛でも、皆と一緒ならふつうに着ることができていたはずよ」

花陽「凛ちゃん……心配だよ……」

ことり「凛ちゃん、露出が気になるって言ってたよね……?」

希「今までは特に気にしたことなかったやんな? 誰かに何か言われたんやろか」

真姫「……! 私、凛がああなった理由、わかったかもしれないわ」

穂乃果「え、なになに? 真姫ちゃん、話してくれる?」

真姫「ええ。あれは、花陽がアルパカの世話で遅くなるからって、凛と2人で下校したときのことだったわ。凛にせがまれて、秋葉原のアイドルショップに寄っていったの」

~真姫ちゃんの回想~

凛『すごいにゃー!! またℳ'sのグッズが増えてるにゃー! かよちんや真姫ちゃんの写真もいっーぱいっ! 2人とも可愛いにゃー』

真姫『と、当然デショ。あ、にこちゃんのグッズも増えてるのね……』

凛『穂乃果ちゃんのうちわ、もうなくなりそうだにゃー。さっすがリーダー!』

真姫『ほんとね。あら、ことりのメイド写真、売り切れてるわ』
凛『ほんとだー! うー、なくなる前に買っとけばよかったにゃー!』

真姫『バカね。いつでも本人に頼んで撮影させてもらえるじゃない』

凛『あっ、それもそうだにゃー』

ワイワイキャイキャイ

モブ1『おい、こっちだぜ。ℳ‘sのグッズコーナー!』

モブ2『うひゃー、かわいいー。ここ品揃えいいよなー』

凛『あっ、男のファンの人……』

真姫『隠れるわよ、凛!』コソコソ

モブ1『おれ、花陽ちゃん好きなんだよなー。おっとりしてて優しそうで……そんでもって結構胸あるじゃん! たまんねー』

凛『!!!』

モブ2『お前、ほんと巨乳好きなー。それを言ったらℳ's1の巨乳は希ちゃんじゃん』

モブ1『そうなんだけどなー。花陽ちゃんは、なんかこう、俺の手にも届くんじゃないかっていう淡い期待が……ぐふふ』

凛『な、ななな……!!!』

真姫『凛っ、おさえて!』

モブ2『俺は足フェチだから、絵里ちゃんとか……真姫ちゃんとか好みだな! あとは凛ちゃんの健康的なスタイルも……ぺろぺろしたいねっ』

凛『う、うわわわ……』ダッ

真姫『あ、待って、凛っ!』

~回想終了~

真姫「……ということがあったのよ」

海未「はわわわわ……わたしたちってそんな風に見られているのですか」

にこ「って、あんたまで動揺してどうすんのよ!」

絵里「つまり、凛は男の子の、その……ちょっとエッチな側面を知ったせいで、自分の性が恥ずかしくなっちゃったのね」

希「思春期やねえ」シミジミ

にこ「にこたちはスクールアイドルなんだから、ファンの欲望まで飲み込んでなんぼよ!」ムフー

花陽「凛ちゃんも、にこちゃんみたいに割り切れるといいんだけど……」

真姫「花陽はあまりショックを受けてないのね?」

花陽「う、うん。セクシーさを売りにしてるアイドルもいるしね。そういう需要が一部のファンの人にあることは理解しているつもり。でも、凛ちゃんは純真だから……」

穂乃果「うーん。それって、そんなに恥ずかしがることかなあ?」

ことり「ことりは、ちょっぴり恥ずかしいよぉ……」

海未「私はだいぶ恥ずかしいです……」

花陽「さ、さすが穂乃果ちゃん」

穂乃果「だってさ、さっきのファンの子が言ってた、花陽ちゃんや希ちゃんの胸とか、絵里ちゃんや真姫ちゃんの足ってさ、皆のチャームポイントじゃん!」

花陽「チャーム、ポイント……」

穂乃果「うん! 女の子の私から見ても、とっても魅力的だよ! 凛ちゃんのすらりとしたスタイルもすっごく羨ましい! だからさっきの凛ちゃんみたいに、あれこれ隠そうとするのはもったいないよ!」

ことり「そうだよね、ことりも皆の素敵なところがひきたつようにと思いながら、いつも衣装作ってるよっ……だから、凛ちゃんにも着てもらいたいなあ」

真姫「ねえ、今の穂乃果の話を凛にしてあげれば、少しは気持ちがほぐれるんじゃないかしら」

絵里「そうね。さっそく凛に会いにいきましょ……」

にこ「待って! 話をしにいくのは簡単だけど、ここはもっと効果的に演出したほうがいいわ! 凛の視覚に訴えかけるのよ」

希「ふーん、何かちょっと面白そうやん?」

にこ「あのね、作戦はこうよ……」モニョモニョ

―――――――――――

凛「かよちんに呼び出されて講堂までやってきたけど……誰もいない?」

真姫「待ってたわよ、凛!」ピカー

凛「ステージのライトが急にっ……眩しいにゃ!」

真姫「凛、ステージの上の皆をしっかり見て!」

凛「いったいなんなのにゃ……あっ!」

海未「やっぱり恥ずかしいですぅ……」

穂乃果「ばっちり決まってるよ、海未ちゃん!」

ことり「ぴったりだよっ」

希「たまにはこんな大胆な格好も悪くないやん?」

絵里「ちょっと癖になっちゃいそうね……」

希「えっ」

凛「皆、なんてカッコしてるにゃー!!! 前に着ていた衣装より、胸とか足とか強調されてて……そ、そんな破廉恥なのはやめるにゃ! また、変なこと言われちゃうよ……」

真姫「じゃあ、凛の望むことはこういうことなの? ……にこちゃん、出番よ!」

にこ「にっこにっこにー……」ヌッ

凛「!……にこちゃん、そのカッコは……」

希「ぷっ、全身黒タイツって……なかなかやるやん、にこっち」

絵里「笑ったら悪いわよ、希……くすっ」

穂乃果「結構似合ってるよ、にこちゃん! すっごく面白い!」

海未「それはフォローになってませんよ、穂乃果! ……ふふっ」

にこ「あんたたち、うるさーい!!! ……あのね、凛。凛の言うとおりに、胸も足もお腹も、あらゆるところを隠していたら、こんな格好になっちゃうのよ」

真姫「ちんちくりんね」

にこ「ぐっ……そうね、いくら宇宙ナンバーワンアイドルのにこだって、これじゃあ宝の持ち腐れよ。わかりやすいにこの良さを、全部隠しちゃんだから」

凛「……」

花陽「凛ちゃん!」パッ

凛「あ、一番ステージの高いところに誰かいる……かよちん……? か、かよちんん!?」

花陽「凛ちゃーん」ニコニコ

凛「かよちん、どうしちゃったにゃ!!! 皆の中で一番露出度が高いカッコしてるにゃ! 胸も足もお腹も背中も……お、大盤振る舞いすぎるにゃー!!!」

真姫「凛、落ち着いて」

凛「落ち着いてられるかにゃー!!! は、はやくそんなの脱いでー!!!」

花陽「凛ちゃん、私の衣装……変?」

凛「そ、それは……」

花陽「おかしいかなあ、似合ってないかなあ……」ウルッ

凛「……いつものかよちんじゃないみたい。だけど……すっごく似合ってるにゃ。見てるとすごくドキドキしちゃうけど……おかしくなんかないにゃ」

花陽「凛ちゃん……私ね、この格好、少し恥ずかしいけど、でも、私の良いところ、隠しちゃうのはもったいないって思うから。凛ちゃんも少しの勇気を出してほしいの。凛ちゃんも良いところがたくさんあるって、私はちゃんと知ってるから! それを他の皆にも伝えたいの!」

凛「かよちん……凛、間違ってたにゃ。凛たちはスクールアイドルなのに、にこちゃんみたいなカッコばっかりしてちゃ、幻滅だもんね」

にこ「なんか、にこがいつも黒タイツ来てるみたいな言いぐさね……」

希「ちょお、にこっち。今は我慢の子やで」

にこ「わかってるわよ!」コゴエ

凛「エッチなこと言われちゃうのはやっぱり恥ずかしいけど、でもそれに負けて変に隠しちゃうのはもっと恥ずかしいにゃ! そうだよね、かよちん?」

花陽「うん!」

凛「よおぉーしっ! これからの凛は全て曝け出していくにゃー!!!」ガバァッ

真姫「ちょっ、凛! なに脱いでるのよ!!」

希「へえ、大胆やん♪」

花陽「ダ、ダレカタスケテェェェェ!!!」


Fin


お粗末さまでした。
誰か見てくださってたら嬉しいです。

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