海未「希がそこまでやりたいというのも気になりますし」

ことり「ことりもちょっと気になるかも！」

にこ「それってあれよね？ テレビとかでもやってる」

希「ニコっち、流石やん！ まさにそれ！」

にこ「ま、まあ。将来有名になったときに番組に呼ばれるかもしれないしルールは知っておいて損はないかもしれないわね」

花陽「花陽もちょっと気になります！」

凛「かよちんが聞くなら凛も聞くニャ」

希「みんなっ……！」

希「それじゃあ今から『汝は人狼なりや？』通称人狼について説明させてもらうわ」

希「っと、その前に特別ゲストの……」

亜里沙「今日はお招きいただきありがとうございます！」

絵里「あ、亜里沙っ！？」

雪穂「今日はよろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘ

穂乃果「雪穂っ！？」

ヒデコ「そして！」ﾊﾞｰﾝ

フミコ「私たちは！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

ミカ「ゲームマスターをやらせていただきまーす！」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｰﾝ

海未「ヒデコにフミコにミカまで！？」

希「ヒフミの3人にはGM(ゲームマスター)をやってもらうから参加者は11人、いわゆる11人村やね」

穂乃果「11人村？」

希「その説明は後にして、まずは概要の説明やね」

希「まず事件はとある平和な村で起こるんや」

希「平和な村、ここではオトノキ村とでもつけようか？ このオトノキ村に人の見た目をした人狼が紛れ込んだことが事件の始まり」

希「人狼は夜になると村人の一人を食べ殺してまうんや」

花陽「ひっ……！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

真姫「物騒な話ね」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ

希「昼間は村人も起きてるし人狼もおとなしくしてるんやけど、その昼間のうちに村にいる全員で話し合いをして紛れ込んだ人狼を探し出して処刑するんや」

絵里「処刑、ますます物騒ね」

海未「罪のない人が処刑されることもあり得ますよね？」

希「まあそうやね。でも、人狼を村から排除するためや」

希「村が全滅するのが早いか、はたまた人狼が処刑されるのが早いかっていうゲームやね」

ことり「でもそれって、人狼を見抜くの難しくない？」

希「心配ご無用！ なんと村には特殊能力を持った人たちが紛れてるんよ」

凛「特殊能力？」

希「じゃあここから役職の説明に入るわ」

希「色々ローカルルールとかもあったりするんやけど、今回使うのは『村人』『占い師』『霊能者』『狩人』『狂人』『人狼』『妖狐』やね。振り分けは村人4人、人狼2人、それ以外は一人ずつ」

雪穂「妖狐って、狐ですか？」

希「そう、これは村人陣営にも人狼陣営にも属さない第三陣営やね」

希「順番に説明していくからちょっとだけ待ってな」

希「まずは今ちょっと話したけど陣営の話」

希「村人陣営はその名の通り村人達の陣営。ここに属するのは『村人』『占い師』『霊能者』『狩人』やね」

希「人狼陣営は『狂人』『人狼』、そんで最後に第三陣営が『妖狐』」

亜里沙「狐さんは一人なんですね……」ｼｭﾝ

希「一人だからこそ、勝てるとかっこいいんよ！」

絵里「……ハラショー！」

希「次はそれぞれの役職の能力についてやね」

希「まず『村人』。これは一般人やね、何の能力もない普通の人」

希「この役職の役目はただ一つ、推理をすること。何もすることがないから推理に集中できる。これが『村人』やね」

海未「自分だけ気付いても他の人を納得させられなければならないのですね……」

希「次に『占い師』。これは村にとってかなり重要な役職やね」

希「人狼は夜のターンと昼のターンを交互に繰り返して進んでいくんやけど、この『占い師』は夜に一人を選んで占ってその人が村人か狼か知ることができるんよ」

希「この時に勘違いしやすいのが『役職』が出るわけではないってことやね」

穂乃果「？ どういうこと？」

希「結果は『村人』か『人狼』かなんやけど、『占い師』や『霊能者』といった役職もちも『村人』っていう判定になるんよ」

花陽「えっと、つまり陣営が出るっていうこと？」

希「まあそれに近いかな。ただ、陣営ともちょっと違くて、『狂人』や『妖狐』も判定は『村人』なんよ」

凛「えーっと、『狂人』は人狼陣営だけど占い結果は『村人』で、『妖狐』も『村人』……。難しいニャ……」

希「やってるうちに覚えるよ」

希「それでもし『妖狐』を占ったとき、なんと『妖狐』は死んでしまうんや！」

ことり「えぇっ！？ なんで！？」

希「これが呪殺（銃殺）やね。だから『妖狐』は占われないように、かつ吊られないようにせなあかんのよ」

絵里「狐はますます勝つのが難しいわね……」

希「だから、勝てたらかっこいいやろ？」

希「次に『霊能者』。『霊能者』は夜の時間にその日の昼間に処刑された人が『村人』だったか『人狼』だったかを知ることができるんや。これも判定は『占い師』と同じやね」

希「次が『狩人』。これは夜の時間に一人を指定して守ることができるんや。もし指定した人が『人狼』によって噛まれそうなときは『人狼』を撃退して被害をなくすことができるんよ」

凛「かっこいいニャ！」

希「ただし自分は守れない。だから自分が噛まれたらおしまい」

にこ「強いのか弱いのかわからないわね……」

希「次に『狂人』これが曲者やね」

希「『狂人』は人間だけど『人狼』の味方をするんよ。せやから勝利条件は人狼の勝利」

希「でも占いや霊能結果は『村人』。なんとも厄介な存在やね」

真姫「まさに『狂人』ってわけね」

希「ただし、この『狂人』にはこれといった特殊能力はないんよ」

希「場を乱して狼に勝たせることが勝利条件やね」

凛「乱すってたとえば？」

希「これが全てではないけど役職騙りやね。占いCOをしたり霊能COをしたり」

穂乃果「しーおー？」

希「あぁ、カミングアウトのことやね。自分の役職をカミングアウトすること」

海未「なるほど、つまり占い師を騙って人狼を村人だといったり、逆もまたしかりというわけですか」

希「そういうことやね。ただし、『狂人』は『人狼』が誰なのか知ることはできないんよ。逆もまたしかり」

雪穂「つまり、自分で誰が『人狼』なのか見定めて人狼陣営が有利に働くように動かなきゃならないんですね」

希「そういうこと！」

海未「なかなか奥が深いですね……」

希「そうやろ？ 演技の練習にもなると思うんやけど」

にこ「なるほどねー……」

希「次がお待ちかねの『人狼』。『人狼』の能力は仲間を知ることができること、夜に仲間と話し合えること、それと夜の時間に一人噛み殺すことができること」

希「勝利条件は人狼の数が村人陣営の数と同じになること」

希「ただしここでまた厄介なのが『狂人』やね」

希「『狂人』も人間やから数える時は村人として数えるんよ」

にこ「本当に『狂人』ってめんどくさいわね……」

希「でも割と自由に動けるから面白いよ？」

海未「自由に、ですか。確かに面白そうではありますね」

希「最後が孤独の戦い『妖狐』。勝利条件は決着がつくときに生きていること」

希「数としては人とも狼とも数えない本当に孤独の戦いやね」

希「例えば『村人』1、『人狼』1、『妖狐』1だと人=狼で『人狼』の勝利条件を満たしてるけど狐がいるから狐の勝ちってこと」

希「逆に『人狼』が根絶やしになって村が勝っても『妖狐』がいたら『妖狐』の勝ちやね」

絵里「でも狐は死にやすいんでしょう？」

希「占われたら死んでまう、けど代わりに狼に噛まれても死なないんよ」

真姫「噛まれても死なない……？」

希「そう、せやから『人狼』の被害者がいないときは狩人GJ、つまり『狩人』が守ったか、『人狼』が『妖狐』が噛んだかの2択になるんよ」

希「とまあ、ルールは大体こんな感じやけど、どう？」

凛「難しいけど面白そう！」

穂乃果「穂乃果もやりたーい！」

希「ほな、逆にやりたくない人、おる？」

全員「……」

希「よっし、なら一回やってみようか！」

希「流れとしては1日目夜→2日目昼→2日目夜→……。って感じで勝敗がつくまでやるんやけど」

凛「1日目昼は？」

希「事件が起きるのが夜やから1日目に昼はないんよ」

海未「なるほど、それもそうですね」

希「夜が各役職の能力使用時間、昼が話し合い。わかった？」

穂乃果「大丈夫！」ｳﾝｯ

希「ほな、ヒフミちゃん。進行の方よろしく！」

ヒデコ「はい！ じゃあまずここに11枚の紙があります。これを引いてください」

希「ちなみに最初の犠牲者はGMっていうことになってて、GMは必ず『村人』っていうルールでやらせてもらうよ」

フミコ「みなさん引きましたか？」

穂乃果「……うん」ｺﾞｸﾘ

海未「……はい」

ことり「……」ｺｸﾘ

花陽「……」

凛「引いたニャ」

真姫「引いたわ」

希「ウチはこのカードに運命をゆだねる……！」

絵里「……これが私の役職ね」

にこ「……」

雪穂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

亜里沙「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ミカ「では、あちらに一人ずつ仕切りを用意したのでそちらでヘッドフォンをつけて待っていてください。役職持ちの人のところには能力使用時間にこちらが呼びに行きます」

ヒデコ「音楽が止まったら昼時間になります。昼時間の議論は5分です。音楽が止まったら出てきて議論を始めてください」

――――
――
―

2日目昼

穂乃果「ん、音楽がやんだ、っていうことは昼時間……」

ヒデコ「おはようございます。GMと、高坂穂乃果が無残な姿で見つかりました」

穂乃果「えぇっ！？」

フミコ「はい、穂乃果はこっちー」ﾁｮｲﾁｮｲ

穂乃果「穂乃果何もしてないのにー！」ｳﾜｰﾝ

真姫「そろったわね。早速、占いCO、穂乃果村人よ」

にこ「っ！ 私も占いCO、穂乃果村人！」

凛「占い師が2人？」ｷｮﾄﾝ

花陽「一人が偽物っていうことだね……」

海未「騙る可能性があるのは、狂人か人狼か妖狐、というところでしょうか？」

希「せやね、でも今回は初日で狐が呪殺されてる」

希「ということは狂人か人狼のどっちかやね」

希「ここで偽物が他の人を占ったって言ってぼろを出す場合もあるけど、今回はそんなことはなかったね」

絵里「もしもどっちかが『希村人』とか言ってたら『じゃあなんで穂乃果は死んでるの？』ってなるものね」

希「そういうこと。あ、ちなみに占い理由とかはある？」

真姫「控室にリストがあったでしょう？ 一番上に穂乃果の名前があったからよ」

にこ「私は穂乃果が村人だったら先行して村を引っ張ってくれると思ったからよ」

希「なるほど、どっちもきちんと理由はあるんやね」

ことり「うーん、この場合って片方が偽なわけだからお互いを占ったりしないの？」

亜里沙「確かに、そうすれば片方が人狼だった場合人狼が見つかりますね！」

希「対抗占いはあんまり意味ないな」

希「偽物は本物を『人狼だ』って言い張るやろうし、そもそも片方人外だっていうのが確定なんやから限られた占い数をそこに使うのはもったいないやろ？」

雪穂「確かにそうですね。狐がいない以上呪殺の可能性ももうありませんし」

花陽「じゃあ占いは次の日は適当に占うっていうこと？」

希「せやな。でもそれより今決めるのは今日誰を吊るかってこと」

ことり「誰を吊るか……。できれば人狼を吊りたいけど……」

海未「手がかりは何もありませんね」

凛「じゃあ占い師を吊ればいいんじゃない？」

凛「狂人か人狼が吊れるよ！」

希「まだ1人も●(クロ)が出てないのに真の占い師を吊ったら村にとって大きな痛手になるよ？」

凛「●？」

希「あぁ、人狼の判定のことやね、逆に村人は○（シロ）」

希「ちなみに今回は妖狐がいないからいいけど、今の発言は狐を疑われるよ？」

亜里沙「？ どうしてですか？」ｷｮﾄﾝ

絵里「狐は占われると死んじゃう以上占い師は邪魔な存在だから、よね？」

希「そういうこと。狐にとって怖いのは占い師やからね」

にこ「それで、とりあえず今日は誰を吊ればいいのよ？」

希「何も手がかりがないからグレランやね」

花陽「グレラン？」

希「グレーランダム。COしていない○でも●でもない人からランダムに投票するっていうこと」

ことり「ということは今回は……」

雪穂「占い師のニコさんと真姫さん以外からランダムっていうことですか？」

希「そういうことやね」

ヒデコ「議論終了です！」

フミコ「では一人ずつこっちに来て誰を処刑するか投票してください！」

穂乃果「誰かー仲間ー……」

ミカ「……はい、集計結果出ました！」

ヒデコ「投票の結果処刑されたのは……」

フミコ「こいｚ」
穂乃果「かよちゃんです！」

花陽「私ぃっ！？」

ミカ「ちょっと穂乃果ー！」

穂乃果「えへへ、やりたくて」

ヒデコ「では、処刑された花陽さんはこちらへどうぞ」

穂乃果「いらっしゃーい」ﾆｺﾆｺ

花陽「うぅ……」

ミカ「続いて夜時間になります。ヘッドフォンを付けてください」

――――
――
―

3日目昼

フミコ「おはようございます、園田海未が無残な姿で発見されました。5分の議論の後投票で処刑する人を決めてください」

海未「私ですか！？」

穂乃果「海未ちゃんおいでー」ﾁｮｲﾁｮｲ

花陽「海未ちゃんも仲間だね！」

にこ「そろったわね、じゃあまず占い結果、希○。希は昨日の様子から見ても村を引っ張ってたし敵だったら怖いと思って占ったら○だったわ」

真姫「聞いて！ なんとエリーを占ったら判定は●！ 人狼を見つけたわ！」

真姫「占い理由はエリーは頭も回るし味方につければ大きいと思ったんだけど残念ながら人狼だったわ」

絵里「はあ！？ 私は人狼じゃないわよ！」

真姫「人狼は誰でもそういうのよ」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ

希「……おっけー、占い把握や」

ことり「あのー、霊能COしてもいいですかぁ？」ｵｽﾞｵｽﾞ

希「どうぞ」

ことり「かよちゃんなんだけど、霊能結果かよちゃん●でした」

ことり「だからもし真姫ちゃんが真だったら絵里ちゃんを吊って終わりなんだけど……」

雪穂「それはことりさんが真だった場合ですよね？ 霊能CO、花陽さん○でした」

凛「霊能も2人！？」

希「なるほど、占いと霊能の4人の中に人狼がおるってことやな」

絵里「だったら真姫よ！ 私は人狼じゃないもの！」

真姫「私の視点だと人狼はエリーとことりorニコちゃんね」

真姫「エリーは占い結果●、そのうえもしもことりが真だったら花陽が●なのに残り狂人枠は一つなのに雪穂ちゃんとニコちゃんで騙りが2人出てくることになって人外の数が合わないわ」

真姫「私目線、雪穂ちゃんは真確定よ」

ことり「でもかよちゃんは●だったの！ だから嘘つきは雪穂ちゃん。ことり視点では真姫ちゃんと同じ理由で真姫ちゃんが真っていうのはありえないからニコちゃんは真確定かな」

にこ「ニコ目線ではさっぱりね。真姫ちゃんが人外っていうことくらい」

希「とりあえず今日はえりち吊りやね」

絵里「私なの！？」

希「●をだされてる以上●の可能性はあるわけやし」

亜里沙「お姉ちゃん狼だったの？」

凛「絵里ちゃんが狼だったなんて……」

絵里「違う！ 私は狼じゃないわ！」

絵里「真姫が人狼で私をはめようとしてるのよ！」ｷｯ

真姫「まったく、きゃんきゃんとよく吠える狼ね……」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ

絵里「今日は真姫吊り！ 絶対狼よ！」ﾋﾞｼｯ

真姫「人のこと指で刺さないでよ」

絵里「くっ、真姫ぃっ！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

希「えりち、おちついて」

希「あの煽り方からして真姫ちゃんはおそらく人狼ではないんよ」

希「人狼やったらあんなヘイトを稼ぐようなことせんやろ？」

絵里「で、でも、そう見せてるだけで本当は狼っていう可能性も……」

希「今考えられる最悪は、真がニコっち-雪穂ちゃんのラインやね」

希「このラインだけ一人も●が出てない」

凛「だったら真姫ちゃんかことりちゃんを吊るべきじゃないの？」

希「さっきも言った通り真姫ちゃんは人狼ではないと思うし、ことりちゃんは●を出した以上仕事はないしことりちゃん吊りでもいいと思う」

希「でもウチはここでえりちを吊りたい」

希「明日霊能で色を見ておきたい」

希「明日どっちも霊能が○だった場合は最悪やね」

絵里「……それで村は勝ちに近づくの？」

希「ウチが村を勝利に導く！ せやから今日はえりちを吊らせて！」

希「●出しされた人を放っておけるほど時間がないんよ」

絵里「……。わかったわ、ただし、絶対に勝ちなさいよ！」

希「っ！ わかった、ごめんな、えりち」

亜里沙「お姉ちゃん……！」

凛「絵里ちゃんは狼じゃない気がしてきたニャ」ｳﾙｳﾙ

ミカ「はい、では議論終了です！投票してください」

ヒデコ「投票の結果、絢瀬絵里が処刑されました。これから夜時間です。ヘッドフォンをつけてください」

絵里「死んだらここにいればいいのね」

海未「処刑されたというのにすがすがしい顔ですね」

絵里「私ができることはやったわ」

絵里「その結果なんだから仕方ないわよ」

穂乃果「いいなー、穂乃果なんて議論もできずに殺されちゃったよー……」

花陽「花陽もグレランで殺されちゃったし……」

絵里「ふふ、次頑張りましょう」

――――
――
―

4日目昼

ミカ「おはようございます、西木野真姫が無残な姿で発見されました」

真姫「ヴぇっ！？ 私なの！？」

絵里「真姫ぃ、いらっしゃーい」ﾆｺﾆｺ

真姫「……ねえ、行きたくないんだけど？」

ヒデコ「ルールですから」ﾆｺｯ

絵里「さっきはよくもあんなに言ってくれたわね！」ﾜﾅﾜﾅ

真姫「だ、だって、ゲームなんだから仕方ないでしょ？」

海未「でも、真姫が噛まれたのですね」

花陽「意外だよね……」

真姫「私だって意外よ」

にこ「そろったわね、占い結果、雪穂が●よ」

にこ「希が私と雪穂のラインが真だったらこわいって言ってたから雪穂の色を見るために占ったわ」

にこ「結果●、つまりことりが真で人狼は花陽と雪穂で終わりね」

希「占い把握。霊能結果は？」

希「ことりちゃんは○やろ？」

ことり「うん、絵里ちゃんが●だったらもう終わってるはずだし、絵里ちゃんは○だよ」

希「雪穂ちゃんは？」

雪穂「霊能結果、絵里さん●でした」

雪穂「なので私視点ニコさんが偽で真姫さんが真です」

希「なるほど、ラインはニコっち-ことりちゃんか真姫ちゃん-雪穂ちゃんで確定やな」

希「今日は雪穂ちゃん吊りが安定かな？」

雪穂「待ってください！」

希「んー？ 何？」

雪穂「私が狼だとしたら真姫さんが狼の被害にあったのっておかしいと思うんです」

凛「うーんと、あぁ！ 確かに狼が雪穂ちゃんだった場合真姫ちゃんは狂人だから仲間なのは確定で……」

亜里沙「そんな真姫さんを噛むわけがない……。つまり、狼は……？」

雪穂「ニコさん、あなたですよね？」

にこ「！？ 違うわよ！」ｱｾｱｾ

雪穂「真占いの真姫さんを噛んで、私に●出しをして私を狼に仕立て上げた」

雪穂「ニコさんが狼だとしたら難しいことではありませんよね？」

希「ニコっちを狼と仮定した場合、ニコっちからしたら真姫ちゃんは真で、仲間がえりちとわかっている以上花陽ちゃんを●と言った時点でことりちゃんが狂人、雪穂ちゃんが真霊能ってわかるわけやね」

にこ「そんなの雪穂が人狼だったらそっちにも言えることじゃない！」

雪穂「何より、ニコさんが人狼である決定的証拠があります」

凛「決定的な……」

亜里沙「証拠……？」ｺﾞｸﾘ

雪穂「初日のことを思い出してください」

――――

真姫「そろったわね。早速、占いCO、穂乃果村人よ」

にこ「っ！ 私も占いCO、穂乃果村人！」

――――

希「あぁ、そういえばニコっちが若干出遅れてたな」

にこ「それはいつCOすればいいのかわからなくて先に真姫にCOされたのよ！」

凛「あやしい……」

雪穂「普通ならそれも納得できます、でも今回は少し事情が違いますよね？」

にこ「何が違うって言うのよ？」

希「狐……」

凛「そういえば狐が初日に呪殺されてた！」

亜里沙「狐が死んでることに気付いてCOのタイミングが遅くなったっていうこと？」

雪穂「そういうこと。つまり、ニコさんは人狼ではなかったとしても、ほぼ偽……」

にこ「違う！ ニコが真よ！ 雪穂が狼！」

にこ「あんただってCOがことりより遅かったじゃない！」

雪穂「○だったので、占い結果を聞いてから出ようと」

雪穂「●を出したっていうことりさんが先に出ようとするのは当然じゃないですか？」

希「なるほど……」

ヒデコ「議論終了です。投票にうつってください」

にこ「……これはやばいわね」ﾁﾗｯ

ことり「……」ｺｸﾘ

フミコ「……はい、集計結果出ました」

ミカ「投票の結果、処刑されたのは、矢澤にこです。夜時間になります、ヘッドフォンをつけてお待ちください」

にこ「……わかったわ」

希「……まだ終わらない、か」

雪穂「どう転んでも明日が最終日ですね」

ことり「……」ｼﾞｯ

――――
――
―

最終日昼

フミコ「おはようございます、東條希が無残な姿で発見されました」

希「あちゃー、ウチかー……」

にこ「あんたを放っておくと大変だって考えたんでしょ？」

希「有能噛みなら嬉しいわ、ウチなりに答えは出てたんやけど……」

雪穂「そろいましたね、言う必要もないと思いますが、ニコさん○です」

ことり「……同じくニコちゃん○」

凛「なんで？ なんで終わってないの？」

亜里沙「ニコさんが人狼じゃなかったっていうこと？」

雪穂「つまり、ニコさんは狂人でことりさんが人狼」

雪穂「そうですよね？ ことりさん？」

ことり「狼は雪穂ちゃんでしょ？」

雪穂「思えば初日の発言が怪しかったですよね」

凛「ことりちゃんの初日の発言？」

――――

ことり「うーん、この場合って片方が偽なわけだからお互いを占ったりしないの？」

――――

雪穂「ことりさんから見て占いに人狼はいないわけだから対抗占いを促して占い数を無駄にしようとした」

雪穂「ここでどっちかが対抗に●を出した場合その人が狂人であることが確定するわけですし」

ことり「でも、雪穂ちゃんって急にしゃべりだしたよね？」

ことり「最初の方は結構静かだったのに」

雪穂「それはニコさんが人狼だっていう証拠を見つけたからそれを知らせるために……」

ことり「ことりは雪穂ちゃんが人狼っていうのは知ってるよ」

ことり「だからこそわかる。仲間のかよちゃんが初日に吊られちゃってる以上雪穂ちゃんが吊られちゃったら終わり」

ことり「吊られないようにしゃべりはじめたんだよね？」

雪穂「でも、私が狼だったら味方である真姫さんを噛みませんよね？」

ことり「ことりが役職なしだったらそう思うよ。だから逆に狂人の真姫ちゃんを噛んで自分を真に見せようとした」

ことり「本物の霊能だったら、●を見つけた以上仕事は終わり」

ことり「疑われたらつられてもいいよね？」

雪穂「でも狼を見つけたわけだから……！」

ことり「ことりは●を出されたら吊られてもよかったよ」

ことり「だって、もしもことりが吊られて終わらなかったら人狼は見えてくるはずだもん」

雪穂「……っ！ 騙されないで、亜里沙！ 凛さん！」

ことり「ことりを論破してみたら？」

雪穂「ことりさんが吊られた場合、ことりさんは真っていうことになります」

雪穂「ニコさんが偽、私も偽」

雪穂「だったらどっちが狂人でどっちが人狼なんですか？ 人狼は見えてきませんよね？」

ことり「大丈夫、そもそもそんなことにはならなかったから」

雪穂「どうしてっ！？」

ことり「だって、それだったら真姫ちゃんとことりが真で、絵里ちゃんが吊られて終わってるんだもん」

ことり「つまり、ニコちゃんは私には絶対に●を出すことはない」

ことり「ただの仮定の話だよ？ 少し考えればわかるよね？」

雪穂「……っ！」

ことり「亜里沙ちゃん、凛ちゃん。わかったよね？」

亜里沙「……はい。雪穂のこと、信じてたのに」

凛「凛たちの勝ち、なんだよね？」

雪穂「ことりさんに騙されてる！ 狼はことりさん！」

雪穂「亜里沙！ ことりさんに投票して！」

雪穂「凛さんも！ 私に投票したら負けちゃいます！」

雪穂「信じて！ 私が真霊能なんです！」

ミカ「……議論終了です、投票にうつってください」

ことり「ことりは、雪穂ちゃん」

雪穂「ことりさん！ 絶対ことりさん！」

亜里沙「私は……」

雪穂「亜里沙っ！」

亜里沙「雪穂に入れます」

雪穂「……っ！」

凛「凛も雪穂ちゃんに入れるニャ」

フミコ「はい、高坂雪穂が3票、南ことりが1票で処刑されるのは高坂雪穂に決まりました。結果――」

亜里沙「……」ｺﾞｸﾘ

凛「……」ｺﾞｸﾘ

フミコ「人狼たちを根絶やしにすることに成功しました。再びオトノキ村には平和が訪れました」

ミカ「おめでとうございます、村人陣営の勝利です！」

凛「やったー！ 凛たちの勝ち！」ﾜｰｲ

亜里沙「ことりさん、ありがとうございます！」

ことり「2人が信じてくれたおかげだよ」ﾆｺｯ

雪穂「ごめんなさい、花陽さん、真姫さん……」

花陽「ううん、花陽こそ初日に吊られちゃって……」

真姫「噛まれた時はびっくりしたけど、やるじゃない」

希「真姫ちゃん噛みには驚かされたわ。それによく発言も覚えてたおかげで完全に騙されたわ」

雪穂「えへへ、希さんを騙せたのならよかったです」

穂乃果「ニコちゃんが真占いだったんだよね？ 初日から呪殺なんてひどいよ！」

にこ「いやあれは事故よ……」

凛「そういえば狩人って誰だったの？」

亜里沙「あ、私です。役立たずでごめんなさい……」

希「まあそうそう狩人GJなんて出るはずもないしなー」

ことり「っていうことは役職は……」

――――

穂乃果 妖狐

海未　 村人

ことり 霊能者

花陽 　人狼

真姫 　狂人

凛　　 村人

希 　　村人

にこ 　占い師

絵里　 村人

雪穂 　人狼

亜里沙 狩人

――――

ことり「っていうことでいいんだよね？」

ヒデコ「うん、間違ってないよ」

希「今回は呪殺が出ただけ狐を考慮しなくて助かったわ」

海未「ですが、狐がいたらいたでもうちょっと荒れそうではありますね」

にこ「狐初日呪殺でもあんなに大変だったのに狐まで考慮なんて大変すぎるわよ……」

希「今回は妖狐も初日呪殺で初日吊りが人狼っていう村有利村だったわけやけど、それでも最終日まで行ったのは人狼がうまかったからやね」

雪穂「あはは、ありがとうございます」

希「それじゃあ、次やりたい人ー！」

10人「はーい！」

希「よしっ！ じゃあ次いこっか」

穂乃果「次こそ穂乃果が活躍するよ！」

花陽「花陽も、さっきみたいにすぐ吊られたくないなぁ」

フミコ「それでは、役職が書いてあるカードを引いてください！」

今日はここまでにします。
人狼は数回しか経験がないので内容がおかしかったり薄かったりするかも。
もっとここをこうしたら見やすいよ、お前ここの推理がっばがばじゃねーか等アドバイス指摘等していただけたら幸いです。
ちなみに役職はあみだくじで決めました。

ミカ「みなさんひきましたか？」

10人「……」ｺｸﾘ

フミコ「ではあちらの仕切りでヘッドフォンをしてお待ちください」

――――
――
―

2日目昼

ヒデコ「おはようございます。GMが無残な姿で見つかりました」

穂乃果「やった！ 1日目夜を生き残った！」ﾜｰｲ

ミカ「よかったね、穂乃果……」ｳﾙｳﾙ

フミコ「5分間議論をして処刑する人を決めてください」

凛「そろったかニャ？ 占いCO、かよちん○だよ！」

凛「かよちんが味方だったら嬉しいって思って占ったんだ！」

花陽「凛ちゃん……！ ありがとう！」

希「……占いCOはこれだけ？」

絵里「1人しか出ないの？」

希「GMは村人だから役職欠けはないんやけど……」

海未「ということは、凛は真占いということでいいのでしょうか？」

雪穂「これ以降に占いCOされてももう信じませんよ？」

真姫「占いがあえてCOしないことってあるの？」

希「潜伏占いあるっちゃあるけど、潜伏して狂人がCOしちゃったどうなると思う？」

真姫「……村をかき乱すだけね」

ことり「っていうことは狂人と妖狐が潜伏なのかな？」

亜里沙「潜伏狂人はありなんですか？」

希「うーん、極稀に活躍することもあるけどグレランで吊られたり、結果的に狼を追い詰めたりして終わっちゃうかなー」

希「まあ霊能COしてくるのかもしれへんけど」

穂乃果「この場合は凛ちゃんが真占い師で、かよちゃんが○っていうことでいいんだよね？」

希「それはほぼ確定やね」

海未「村陣営が2人見えているのは楽ですね」

希「それで、ニコっち。さっきから一言もしゃべってないけど？」

にこ「えっ？ あぁ、占いCOが1人っていうのが本当に真占いなのか考えてて……」

にこ「本当に占いが潜伏するメリットがないのかとか」

希「そんなこと言って目立って吊られたり占ったりされないように隠れてたんと違う？」

にこ「黙って目立たないと何だって言うのよ」

希「ぶっちゃけ、狼なんやろ？」

にこ「はあ！？」

希「狼っていうのは結構考えることとかあるし、目立ったら目立ったで占われちゃったりするしで黙っちゃうことが多いんよ」

希「まあ、狐にも言えることやけど」

希「狐やったら占い師からヘイトをもらわないために占い師にすり寄ったりするイメージやから、ニコっちは狼なんやないの？」

にこ「言いがかりよ！」

にこ「いいわ、凛、私を占いなさいよ！」

凛「え？ う、うん」

真姫「占えってことは狐ではなさそうね。狐は死んででも占ってほしくないはずだし」

雪穂「ということは逆に占う意味もないですね」

にこ「はあ？ どういうことよ」

ことり「霊能、かな？」

亜里沙「今日ニコさんを吊って霊能さんに色を見てもらえばただの静かな村人だったのか人狼だったのかが分かる！」

花陽「っていうことは……」

穂乃果「今日はニコちゃん吊りだね！」

にこ「ま、待ちなさい！ 私は村人よ！」

海未「信じると思いますか？」

希「寡黙は人狼だったら怖いし、村人ならしゃべらなきゃいる意味がない」

希「寡黙は吊られるよ？ ニコっち？」

にこ「希！ 希よ！ 希が人狼でニコをはめてるのよ！」

絵里「希は経験者だからでしょ？」

希「あちゃー、あんまりそういうメタ読みはしてほしくないけど、まあいいわ」

花陽「今日はニコちゃん吊りで！」

にこ「……いいわ、どうせ私は村人よ」

にこ「吊るなら吊りなさいよ！」

にこ「最後に一人村人が足りない、こんな時ニコちゃんがいれば！ ってなっても知らないわよ！」

海未「……意見がまるっきり変わりましたね」

凛「うーん、吊られてもいいって、やっぱり村人？」

穂乃果「それともそういう作戦？」

希「ニコっち、あきらめ。もう何を言っても無駄やから」

にこ「希、あんたのこと恨んでやるわ」

ヒデコ「議論終了です！ 投票にうつってください！」

フミコ「……投票の結果、矢澤にこが満場一致で処刑されました」

フミコ「夜になります、ヘッドフォンをしてください」

――――
――
―

3日目昼

ヒデコ「おはようございます。高坂雪穂が無残な姿で発見されました。議論をして処刑する人を決めてください」

雪穂「私かー……」

にこ「あんたは前のゲームで目立ちすぎたわね」

凛「占いCO、穂乃果ちゃん○！」

凛「今度は穂乃果ちゃんは狐じゃなかったよ！」

穂乃果「おおっ！ 穂乃果狐じゃなかった！」

真姫「いや、それは穂乃果本人が一番知ってるでしょ？」

穂乃果「○出しありがとう、凛ちゃん」

穂乃果「霊能CO、ニコちゃん○だったよ！」

希「ニコっち○かー……」

絵里「……で、霊能対抗は？」

ことり「誰も出ないね」

亜里沙「っていうことは穂乃果さんも真ですか？」

希「それはちょっとちゃうかな」

希「占いに占われてる以上狐ではないけど、狂人の線はある」

花陽「だとしたら霊能はどこに……？」

海未「昨晩噛まれた雪穂、ですね」

希「逆に雪穂ちゃんが狂人っていう線もあるけど」

ことり「狼も、狐も潜伏してるんだよね？」

希「穂乃果ちゃんは真占いに○出されてるし狼、狐潜伏は確定やね」

真姫「グレーは今のところ、私と海未、ことり、希、エリー、亜里沙ちゃんの6人ね」

希「この中に狼2人と狐がおるっていうことは、グレランをして人外が吊れる確率は1/2」

真姫「今日もグレラン？」

希「1/2、低い確率ではないと思うけど？」

海未「ここで狼が吊れれば大きいですね」

希「逆に吊れなかったら絶望やね」

ことり「明日の霊能の色も重要だし狩人は霊能護衛がいいのかな？」

海未「そうですね、今日吊られた人が○か●かは霊能に見てもらいたいですし」

希「ここで狩人を吊っちゃったら霊能が襲われてまうし狩人COしとく？」

海未「そうすれば1/2から3/5に人外が吊れる確率も上がりますしね」

亜里沙「狩人CO、そういうのもあるんですね！」ﾊﾗｼｮｰ

絵里「……狩人COよ、昨日は占いの凛を守っていたわ」

希「狩人把握。霊能の穂乃果ちゃんの護衛よろしく」

絵里「わかったわ、穂乃果護衛ね」

真姫「グレーはエリーがいなくなって私と海未、ことり、希、亜里沙ちゃんの5人になったわね」

花陽「この中に狐と狼があわせて3人……」

凛「こわいニャ……」

ミカ「議論終了です。投票にうつってください」

フミコ「……投票の結果、西木野真姫が処刑されました」

真姫「……まずいわね」

フミコ「夜になりますのでヘッドフォンをしてください」

――――
――
―

4日目昼

ミカ「おはようございます。平和な朝が訪れました」

凛「占いCO、絵里ちゃん○。って、平和な朝！？」

穂乃果「霊能CO、真姫ちゃん●だったよ！ って、誰も死んでないの？」

海未「狩人GJですかね？」

ことり「でも、穂乃果ちゃんを守るって言ってたのに穂乃果ちゃんを噛むかな？ 狐噛みじゃない？」

絵里「おそらく狩人GJよ。狼は穂乃果を噛むわけがないと思って凛を守ってたから」

希「流石えりち！」

海未「なるほど、狼は霊能に護衛がついていると考え、占いである凛を噛んだ」

花陽「そこであえて凛ちゃんを守ったことによって狩人GJが出た……！」

亜里沙「流石お姉ちゃん！」

凛「かしこい！」

穂乃果「かわいい！」

希「エリーチカ！」

海未「それで、霊能結果真姫は●だったと」

ことり「っていうことは穂乃果ちゃんが真だったら狼はあと一人だね」

希「そんなことより、ウチは凛ちゃんの占い先が気になるかなー」

凛「？ どうして？」

希「グレーはウチと海未ちゃんとことりちゃんと亜里沙ちゃんだったわけやし、狩人COしてるえりちを占うのには意味がないと思うんよ」

凛「えっと、凛もいろいろ考えて、もしかしたらニコちゃんが狩人なのかもーって思って絵里ちゃんが狩人を騙った人狼かもって思ったニャ」

海未「確かに、ニコが狩人で絵里が騙りという可能性もあるんですね」

ことり「今回は凛ちゃんの占いもあるし絵里ちゃんは真狩人だね」

花陽「それで、今日は誰を吊るの？ ●を一人見つけたし仕事が終わった穂乃果ちゃん？」

希「んー、いや穂乃果ちゃんは霊能か狂人やから吊る必要もないやろ」

希「ニコっちが狐ならいいんやけど、狐がいる可能性もあるしグレーである4人の中から吊った方が期待値は高いと思うんよ」

希「凛ちゃんも、占いはグレーからで！」

海未「そうですね。グレーはことりと私と希と亜里沙の4人ですね」

亜里沙「穂乃果さんが偽なら、狐1の狼2の可能性まである……」

海未「穂乃果が真でも狐1、狼1の可能性があり悪い賭けではありません」

希「確定で人間として数える穂乃果ちゃんよりは人外を吊れる可能性にかけた方が勝てると思うんよ」

ことり「でも、狐さんがいるとしたら呪殺したいよね」

希「真占いに○出されてる花陽ちゃんとえりち」

花陽「は、はいっ！」

絵里「何？」

希「誰を吊りたい？」

花陽「だ、誰を……」

絵里「そうね、希は人狼だったら怖いけど村のことを考えて動いてくれてるように見える……」

絵里「亜里沙か海未かことりがいいわね」

花陽「亜里沙ちゃんはちょっと寡黙気味かな？」

花陽「海未ちゃんは冷静に考えてくれてるように思うし、花陽は吊りたくないかな……」

絵里「逆にことりは穂乃果が真だったら狼はあと1人って発言をして狼が1人っていうことを強調してたようにも思えるわね」

ことり「そんな、ことりは確認しただけで……」

亜里沙「つまり、狼はあと2人いてことりさんと誰かっていうこと……？」

絵里「その可能性もあるっていう話ね」

希「ほな、今日はことりちゃん吊りでいい？」

ことり「ダメ！ ことりは村人だよ！？ 狼が2人いたら大惨事だよ！？」

希「あれ？ さっきは狼はあと1人って」

ことり「穂乃果ちゃんが真ならって言ったもん！」

海未「吊られたくないがために意見を変えるんですか？」

ことり「わかった！ 海未ちゃんが狼！ グレーだし怪しいよ！」

希「なるほど、亜里沙ちゃんとことりちゃんが狼？」

希「海未ちゃんを狼って言ってさらに2人いるって言うことは海未ちゃんは狼ではないっていうこと。ウチ視点ウチは狼やないしそういうことやんな？」

亜里沙「違います！ 亜里沙は狼じゃありません！」

ことり「狼は海未ちゃん！ 2人いるとしたら亜里沙ちゃんか希ちゃんも狼！」

亜里沙「ですから亜里沙は狼じゃありません！」

希「ことりちゃん、必死やな」

海未「尻尾が見えてますよ、ことり」

フミコ「議論終了です。投票をしてください」

ことり「……」ｷｯ

海未「睨まないでください、ことり」

海未「ゲームですから」

ことり「……次、吊るす」ﾎﾞｿｯ

花陽「ひっ……！」

フミコ「投票の結果南ことりが処刑されました」

ことり「……」ｷﾞﾛｯ

海未「」ﾋﾞｸｯ

ヒデコ「夜になります、ヘッドフォンをしてください」

――――
――
―

5日目昼

ミカ「おはようございます、小泉花陽が無残な姿で発見されました」

花陽「ここまで生き残れたし花陽は満足です！」

凛「聞いて聞いて！ 占い結果海未ちゃん●だったよ！」

絵里「よくやったわ！ 凛！」

絵里「ちなみに私は凛護衛をしていたわ」

穂乃果「霊能結果ことりちゃんは○だったよ」

希「まあ穂乃果ちゃんはそれ以外の結果は出ないよね」

希「海未ちゃんが●だとすると、海未ちゃんがLW（ラストウルフ）濃厚かな？」

亜里沙「らすとうるふ？」

希「その名前の通り最後の狼っていうことやな」

穂乃果「でも狐は？ いないのかな？」

希「気がかりなのはそれやね

海未「……LWCOします」

亜里沙「LWCOですか？」

凛「つまり海未ちゃんがLWっていうことでいいの？」

海未「はい。私が最後の狼です。味方は真姫です」

凛「っていうことは、穂乃果ちゃんが真霊能？」

希「ニコっちか雪穂ちゃんが狂人っていうことやな」

希「LWCOするっていうことは降参？」

海未「いえ、この中に狐がいるからです」

絵里「狐が？ どうしてわかるの？」

海未「絵里、あなたは『凛を守って狩人GJを出した』んですよね？」

絵里「ええ、そうよ。凛を噛んだんでしょ？」

海未「違います。あの時私が噛んだのは凛ではなく、亜里沙、あなたなんです」

亜里沙「！」

海未「ですから、今日私を吊ると狐が勝ってしまいますよ」

亜里沙「わ、私は狐じゃありません！ 海未さんが嘘をついてます！」

凛「じゃあ今日は亜里沙ちゃん吊り？」

希「いや、そう言って亜里沙ちゃんを吊らせたいだけかもしれん」

希「運よくここには占い師が残ってるやろ？」

凛「残ってるニャ！」ﾊｰｲ

希「ここは凛ちゃんに亜里沙ちゃんを占ってもらって、ウチか穂乃果ちゃんを吊る」

希「海未ちゃんがLWだと海未ちゃんを吊った時点で終わりやからね」

絵里「それって、私たちが勝てるの？」

希「勝てる。役職はみんな出てるはずやろ？」

凛「凛が占い師で、穂乃果ちゃんが霊能者、海未ちゃんが狼で、亜里沙ちゃんが狐、絵里ちゃんが狩人で、もう一人の狼は真姫ちゃんで狂人がニコちゃんか雪穂ちゃんっていうことは、希ちゃんは村人！」

希「ウチか穂乃果ちゃんが吊られても、亜里沙ちゃんが狐なら明日残るのは村2で狼1、亜里沙ちゃんが狐じゃないなら村3、狼1」

希「つまり最終日に海未ちゃんを吊って勝てるんや！」

絵里「……なるほど、もうここで穂乃果か希を吊れば勝てるのね」

海未「くっ……」

凛「問題はどっちを吊るかだね」

穂乃果「穂乃果は仕事終わってるしどっちでもいいと思うよ」

絵里「……そうね、でも穂乃果は凛に○を出されてるし、希吊り？」

希「最終日にいられないんはつらいけど、村の勝利のためならウチは喜んで吊られるよ」

凛「希ちゃん吊りね！」

穂乃果「ごめんね、希ちゃん」

希「ええんよ、もう勝ちは決まってるし」

希「次に吊られるのはおそらくえりち、狩人本人は誰も守ることができないから」

絵里「そうね、そうしたら残るのは穂乃果と海未と凛。海未を吊って終わりね」

亜里沙「……」

海未「……」

絵里「それじゃあ、投票にうつりましょう！」

ヒデコ「はい、では議論終了で。投票をしてください」

ヒデコ「投票の結果、東條希が処刑されました。夜になりますヘッドフォンをつけてください」

希「ほな、よろしく」

凛「凛に任せるニャ！」

――――
――
―

最終日昼

ミカ「おはようございます。絢瀬絵里と絢瀬亜里沙が無残な姿で発見されました」

絵里「残念だったわね、亜里沙」

亜里沙「もうちょっとで一人勝ちできたのに……」ｼｭﾝ

絵里「でもまあ、これで決着だから、見届けましょう」

雪穂「……私たちの、負けです」

絵里「あら？ 雪穂さんが狂人だったの？」

凛「亜里沙ちゃんが死んでるってことは亜里沙ちゃんが狐だったんだね！」

凛「穂乃果ちゃん！ 勝ったよ！」

穂乃果「うん、そうだね、穂乃果たちの勝ち！」

凛「はやく海未ちゃんを吊って終わりにしよう！」

海未「……」

ヒデコ「投票でいいですか？」

凛「いいニャ！ 凛は海未ちゃん！」

海未「……私は凛に」

ヒデコ「穂乃果は？」

穂乃果「穂乃果は……」

凛「海未ちゃんだよね？」

穂乃果「穂乃果は凛ちゃん！」

凛「だよね！ 穂乃果ちゃんは凛に――」

凛「…………え？」

凛「ま、待って穂乃果ちゃん！ なんで！？」

凛「間違いだよね？ 海未ちゃんでしょ？」ｱｾｱｾ

穂乃果「ううん、穂乃果は間違ってないよ。ねー？ 海未ちゃん」

海未「はい、穂乃果はあってます。私たちの勝ちです」

フミコ「投票の結果、星空凛が処刑されました。結果オトノキ村は人狼により滅ぼされてしまいました。人狼陣営の勝利です」

絵里「ど、どど、どういうこと？」

雪穂「……私が霊能です」

希「真姫ちゃんじゃなくてウチが人狼」

凛「って、いうことは、穂乃果ちゃんは……？」

穂乃果「穂乃果ね、狂人なんだ！」ﾆｺｯ

にこ「もう昨日の時点で村の勝ちはなかったのよ」

花陽「私が噛まれた時点でもう村は負けてたんです……」ｸﾞｽﾝ

絵里「私が凛じゃなくて花陽を守っていればまだ勝てたのね……」

凛「ま、待って、どういう振り分けが教えてほしいニャ」

――――

穂乃果 狂人

海未　 人狼

ことり 村人

花陽 　村人

真姫 　村人

凛　　 占い師

希 　　人狼

にこ 　村人

絵里　 狩人

雪穂 　霊能者

亜里沙 妖狐

――――

海未「ということです」

凛「人狼が強すぎるニャ！」

絵里「経験者の希に頭が回る海未……。最悪ね」

希「1試合目で警戒してた雪穂ちゃんを噛んで、雪穂ちゃんが霊能だったのはおいしかったわ」

海未「穂乃果を真霊能に仕立て上げるのは難しいことではありませんでしたね」

凛「もしも最終日の前日の凛の占い先が海未ちゃんじゃなくて亜里沙ちゃんだったらどうなってたの？」

希「その場合はPPやね」

絵里「PP？ なんとなく予想はつくけど」

希「パワープレイ。ウチと海未ちゃんと穂乃果ちゃんで1人指定して吊ればおしまい」

希「えりちと凛ちゃんが人狼を騙れば微かに希望はあるかなっていう程度やね」

穂乃果「穂乃果は誰が人狼なのかわかってなかったから……」ｴﾍﾍ

希「もう一回やりたい人ー！」

10人「はーい！」

ことり「海未ちゃん絶対吊るす……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

花陽「こ、ことりちゃん、落ち着いて」ﾄﾞｳﾄﾞｳ

希「それで、みんな慣れてきたやろうし、次はちょっとルールを変えたいんやけど」

絵里「ルールを変える？」

凛「どういう風に？」

希「さっきまでのはGMは村人固定だったやろ？」

希「次からは人狼、妖狐以外の役職をGMが持つ可能性があるっていうルールにするよ！」

希「俗にいう役欠けあり、やね」

海未「つまり、初日犠牲者が占いや霊能、狩人、狂人の場合があるということですか？」

希「そういうこと」

にこ「さらにややこしくなるわけね……。狐考慮に役職欠け考慮……」

雪穂「さっきのように初日占いCOが1人でも占い欠けで狂人や狐、狼が騙っている場合もあるんですね」

希「狂人欠けで占いが1人っていうこともあるし」

亜里沙「難しそう……」

フミコ「では、こっちの方で、人狼や妖狐が出るまで1枚引かせていただきます」

ミカ「シャッフルしてー」

ヒデコ「1枚引く！ はい、決まりました！」

ことり「あの欠けた1枚が何の役職なのかは教えてくれないんだよね？」

希「教えたらつまらないやん？」

ヒデコ「それでは、この11枚から1枚ずつ引いてください！」

今回はここでおしまい。
次の試合で一応終わりにする予定。
需要があったらもうちょっと続けるかも。

よくわかんないんだけど
狼はなんで狩人を殺さないの？
確定村人を減らした方が昼に投票される可能性が減るんじゃないのか
狂人の可能性もあったんだろうけど

>>92
確かに狩人を噛むべきだった
読み返してみると結構練りが甘い部分が目立つ
ごめんよ

ミカ「みなさんひきましたか？」

11人「……」ｺｸﾘ

ヒデコ「では、3試合目、始めます！ ヘッドフォンをつけてお待ちください！」

――――
――
―

2日目昼

フミコ「おはようございます。GMが無残な姿で発見されました。5分間の議論の後投票で処刑する人を決めてください」

ことり「占いCO！ 海未ちゃん狼！ 狼だよ！」

ことり「吊ろう！ 海未ちゃん吊りだよ！」

真姫「私も占いCO。希○」

真姫「占い理由は希を占っておかないでグレーのまま進行されたらまだ村が全滅すると思ったからよ」

雪穂「占い把握です。海未さんが●っていうことですけど……」

花陽「ことりちゃん、占い理由は」

ことり「海未ちゃんを吊りたかったから！ 海未ちゃんを占って狼だったら吊れるって思って占ったら案の定狼！」

ことり「吊るしかないよ！ 海未ちゃん絶対吊ろう！」

絵里「ことりは完全に私怨ね……」

にこ「ことりのあふれ出る狂人臭さ……。真姫が真かしらね」

穂乃果「でも、もしかしたらことりちゃんが本当に真で嬉しくてああなっちゃってるのかも」

ことり「ことりが真だよ！ だから海未ちゃん吊ろうよ！」

凛「ことりちゃん、なんだか怖いニャ……」

亜里沙「とりあえず海未さんを吊って霊能に見てもらうのはどうですか？」

希「まあそれが一番やね」

雪穂「霊能COはします？」

希「うーん、色を見れればことりちゃんが真か偽かはわかるけど……」

海未「ことりは十中八九狂人ですよね？」

絵里「……海未がそういうのが怪しいわね」

にこ「同感。さっきと同じように希と海未が誘導してるように見えるわ」

ことり「そうだよ！ だって海未ちゃんは狼だもん！」

ことり「2連続狼なんて海未ちゃんにぴったりだね！」ｱﾊﾊ

海未「……ことり、黙りなさい」ｷﾞﾛﾘ

ことり「そうやって真占いの意見を潰そうとするんだね、狼さん」

海未「わかりました、ことりが狼ですね？」

ことり「なんで？」

海未「あなたはずっと私を吊りたいと言っていました」

海未「私を吊れる立場になったとき、ことりはきっと私を吊りにくるはずです」

海未「狂人でも、狼でも、狐でも」

海未「狂人のようにふるまい、しかし本当は狼、違いますか？」

ことり「違うよ、ことりは真占いで海未ちゃんが狼だもん」

ことり「それにさっきの海未ちゃんの話だと狐の可能性もあるのにそれを捨ててことりを狼って決めてかかる」

ことり「そんなにことりを狼に仕立て上げたかったの？ 狼さん？」

ことり「尻尾が見えてるよ、海未ちゃん」

海未「……っ！」

ことり「霊能さん、出ようよ。ことりの真を証明して」

ことり「それでいいよね？」

絵里「……なんだかことりが真みたいに思えてきたわ」

海未「騙されないでください、私は村人です」

海未「ことりは狼だから霊能を出したいんです！」

海未「よく考えてください、今日は私を吊って色を見るという話になっているのでグレランはない」

海未「なら間違えて霊能が吊られる心配もないでしょう？」

雪穂「確かに、今日の吊りは海未さん……」

ことり「でも狼が霊能を噛むかもしれないよ」

ことり「ことりは狩人さんに霊能さんを守ってもらった方がいいと思うの」

海未「しかし狩人が出たら狩人が噛まれてしまいます」

ことり「狩人さんはCOしなきゃいいんだよ。護衛先指定だけしておけば」

ことり「霊能さん明日海未ちゃん●を出してお仕事終わりなんだから、それ以降はただの村人と同じ」

ことり「ね？ 霊能さん、出よ？」

希「……うん、ウチも霊能は出た方がいい気がしてきた」

海未「希！ 狼に流されるのですか？」

真姫「まあ、霊能が出たとしたら真姫ちゃんの真を証明しちゃうわけだけど」

希「ウチは真姫ちゃんに○出されてる以上真姫ちゃんを真目で見とるけど」

希「でも○出しは誰にでもできるからなー、狂人の場合」

真姫「●出しは本当に狼を吊るリスクがあるっていうことでしょ？」

真姫「わかってるわよ。でも占い結果は偽れないわ」

穂乃果「それで、結局霊能は出るの？」

花陽「花陽は出た方がいいと思う」

にこ「狩人が守ればいいわけだしね」

凛「それじゃあ、霊能CO！」

海未「……出た以上はことりの偽を証明してくださいね」

花陽「えっと、他には……？」

亜里沙「1人っていうことは、真？」

雪穂「そうとは限らないと思うよ」

穂乃果「えー、でも初日だし1人しか出ないっていうことは真だよね？」

ことり「ううん、さっきまでとはルールが違うから」

穂乃果「えっと、役職欠けがあるんだよね？」

絵里「霊能が真じゃない可能性は、霊能欠けね」

ことり「うん、その場合のことり視点での話をすると」

ことり「真姫ちゃんが狐濃厚」

ことり「理由は占いCOすれば占われにくいから。でも普通に狂人や人狼のこともある」

ことり「凛ちゃんは狂人か人狼か狐。こっちは狂人濃厚かな？」

ことり「人狼だったら●出しした後に仕事は終わりって言って吊られちゃうこともあるし」

ことり「でもさっきの2戦やった感じだと霊能は結構最後まで残されてるから人狼っていうこともあるかも」

ことり「狐は真占いにさからってヘイトをもらっちゃって占われる可能性がある以上、出にくいかなって思うんだけど」

希「そうやね、霊能欠けで騙ってる可能性がある以上盲信は出来ない」

凛「でも凛は本物だよ？」

花陽「とりあえず、今日は海未ちゃん吊りで凛ちゃんに色を見てもらうっていうことでいいんだよね？」

海未「私は村人です。ですが、この吊りが村のためになるなら、喜んで吊られます」

海未「凛、頼みましたよ。ことりの偽を証明してくださいね」

凛「海未ちゃん……。うん！ 凛頑張る！」

ヒデコ「それでは、議論を終了してください。投票にうつります」

フミコ「投票の結果、園田海未が処刑されました。夜になります、ヘッドフォンをしてください」

海未「ことり……。厄介な人を敵に回してしまいましたね」

――――
――
―

3日目昼

ミカ「おはようございます！ 東條希が無残な姿で発見されました。5分間の議論の後投票で処刑する人を決めてください」

希「ウチかー、最初の死人2人はさっきの人狼やね」

海未「恨みを買いすぎましたかね」

ことり「占いCO穂乃果ちゃん○。役職欠けを忘れてミスリードを促してるみたいに見えたから占ったけど○だったよ」

真姫「ニコちゃん●よ。当たりさわりのないことを言ってるようにみえたからもしかしたら狐？ って思って占ったら狼が釣れたわ。尻尾がついてることに変わりはなかったわね」

にこ「……！ 真姫が偽よ！ 凛、霊能結果！」

凛「……霊能結果、海未ちゃん○。だからことりちゃんは偽で真姫ちゃんが真になるよ」

凛「っていうことはニコちゃんが狼なんだね……」

にこ「ちがっ……！ あっ！ あんた偽ね！」

凛「ううん、凛は本物。だからニコちゃんは狼になるよね？」

雪穂「可能性としては、ことりさんが偽か、真姫さんと凛さんの両方が偽かっていう感じですかね」

絵里「ここはことりが真でも真姫が真でも●を一人吊るためにニコ吊りかしら」

亜里沙「ニコさんを吊ればことりさん視点でも真姫さん視点でも●が一人吊れる……」

穂乃果「うん、ニコちゃんを吊って凛ちゃんに色を見てもらおう」

ことり「ことり視点凛ちゃんは偽だからあんまりいい方法とは言えないけど……」

ことり「でも多数決でニコちゃん吊りになっちゃうよね……」

穂乃果「穂乃果はことりちゃんに○出されてるし信じたいけど、昨日の希ちゃんの言う通り、○は誰にでも出せるから」

穂乃果「ことりちゃんが偽で真姫ちゃんが真だって可能性を考えるとニコちゃんを吊っておきたいな」

亜里沙「亜里沙もニコさん吊りに賛成です」

絵里「ここはニコ吊りが安定よね」

花陽「花陽も、ニコちゃんを吊っておきたいかな」

花陽「真姫ちゃんが○出しした希ちゃんも噛まれてるし、真姫ちゃんを真目で見たいって言うのもあるし」

凛「凛も霊能結果的に真姫ちゃんが真だからニコちゃん吊りに賛成！」

にこ「ニコに投票するのは、穂乃果と亜里沙と絵里と花陽と凛と、占いの真姫よね」

にこ「今残ってるのが9人な以上過半数の6人が投票するってことはもう覆らない」

にこ「ことりは対抗占いの●に投票するわけはないから、ことりは違うとして」

にこ「……あんたは？」

雪穂「……あ、ごめんなさい。少し考えていて」

にこ「？ 考えるって何を？」

雪穂「……ただ少し気になって。夜の内に少し考えをまとめてきます」

雪穂「今日はニコさん吊りにします」

ミカ「議論終了です。投票してください」

雪穂「……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ミカ「投票の結果、矢澤にこが処刑されました。夜になります、ヘッドフォンをしてください」

――――
――
―

4日目昼

フミコ「おはようございます、平和な朝が訪れました」

真姫「占いCO、雪穂ちゃん○よ。なんだか様子がおかしかったから占ったけど本当に考え事をしているだけだったわ」

真姫「平和ってことは狩人GJ？ それとも狐？」

穂乃果「凛ちゃん、霊能結果は？」

絵里「まあ●でしょ？ 真にしても偽にしてもそっちを出すわよ」

凛「かし……ニャ」

穂乃果「？ なんて？」

凛「おかしいニャ！ ニコちゃんも○だったの！」

亜里沙「！？」

花陽「両方○！？」

絵里「何よそれ？ 凛、騙るにしてももうちょっとうまく……」

雪穂「ありますよ、占いが両偽の可能性」

亜里沙「どういうこと、雪穂？」

絵里「占いが2人出て両偽なんて……」ﾊｯ

雪穂「占い欠けです」

雪穂「占いが欠けていて、2人が騙ったなら……。凛さんが真霊能で間違いないですよね？」

穂乃果「……！ 確かにそれならことりちゃんと真姫ちゃんが人外で、凛ちゃんが真霊能でもわかる！」

絵里「いえ、でも凛がそれを狙って○出ししたんじゃ……」

凛「判定がおかしくなったのかと思っちゃった！ そっか！ 占い欠け！」ｵｵｯ

絵里「……ないわね」

亜里沙「あれ？ そういえばことりさん、COは？」

真姫「そういえばしてないわね、いくらなんでも遅すぎるんじゃない？」

ことり「……ごめんね、ちょっと考えてたの」

真姫「偽を自供してるようなものね」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ

ことり「『自供してるようなもの』じゃなくて今から自供するんだよ！」

ことり「人狼COしますっ！」ﾊｲｯ

真姫「はあっ！？」

絵里「なんでこのタイミングで！？」

ことり「さっきの噛みなんだけど、真姫ちゃんを噛んだの！」

ことり「狩人さん、いたら出てきて！ そしたら真姫ちゃんは狐じゃない！」

ことり「占いがいない以上ここでCOしないとことりたちに勝ち目がないから！」

絵里「狩人は……」

穂乃果「いないみたいだね」

ことり「じゃあ真姫ちゃん吊り！」

ことり「占いがいない以上そうしないと殺せない！」

真姫「まっ、待ちなさい。そうやって私をはめてるんでしょ？」

真姫「ことり、あなたが狐ね。本当はことりがかまれたんだけど私に罪をなすりつけようとしてるんでしょ？」

真姫「本当の人狼！ でてきなさいよ！」

真姫「私は狂人よ！ 一緒に勝ちましょう！」

雪穂「……人狼がことりさんを噛んだならことりさんが人狼COした時点で出てくると思いますけど」

雪穂「本当に噛んだのはことりさんです、って」

絵里「それはそうよね。真姫、あなたが狐なのね」

真姫「……っ！」

真姫「本当は私は人狼よ！ ことりは狐で自分がかまれたのを知っていて私を吊って勝つ気だわ！」

ことり「それなら、もう一人はどこ？」

ことり「それなら処刑されてないとおかしいよね？」

ことり「凛ちゃんの霊能結果は、全部○だよ？」

ことり「ことりのパートナーさんは潜伏してる」

ことり「だからその相方さんに賭けるの」

ことり「狐さんを道連れにして、ね？」

真姫「……！ 凛も偽なのよ！　もう一人の人狼は海未！」

真姫「霊能は多分希よ！」

真姫「GMが占い、私と海未が狼、霊能希、狐ことり、狂人凛」

真姫「狩人はニコちゃん！」

真姫「私目線だと全部見えてるわ！」

ことり「最初の狂人COはなに？」

真姫「人狼だってばれたくなかったから！ 狂人である凛に出てきてもらおうとして！」

真姫「そうすればことりを吊った後凛が吊られて、狼の勝ちってわけよ！」

絵里「筋は通ってるわね……」

花陽「えっと、真姫ちゃんが狼だったら、ことりちゃん真姫ちゃんの順番で吊ればいいんだよね？」

ことり「……その考えだとなんで初日に希ちゃんは霊能COしなかったの？」

ことり「希ちゃんは霊能COしてもいい派だったよね？」

花陽「確かに！ それで海未ちゃんに「狼に流されるんですか？」って言われてた……」

ことり「それって、おかしいよね？ 真姫ちゃん？」ﾆｺｯ

真姫「……っ！ ……！！」

真姫「あんたが狐だって言ったら狐なのよ！ 凛は狂人！」

真姫「希は流された振りでもしてたんでしょ！？ 希の考えてることなんてわからないわよ！」

真姫「ことり吊りよ！ ことりを吊りなさい！」ﾜｼｬﾜｼｬ

ことり「わからないは思考放棄だよ、真姫ちゃん」ｳﾌﾌ

絵里「……決着ね」

フミコ「投票の結果、西木野真姫が処刑されました。ヘッドフォンをしてください」

真姫「あー！ もう！ ことりのせいで！」

海未「ことりは手強いですね、きちんと勝ち筋を考えて動いている……」

希「そういえばことりちゃんは最初の試合で雪穂ちゃんを論破してたからね」

―――――
――
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5日目昼

ミカ「おはようございます。星空凛が無残な姿で発見されました。5分間の議論の後投票で処刑する人を決めてください」

凛「うぅ、凛噛まれちゃったニャ……」

海未「真村人を消す、順当な噛み先ですね」

絵里「今日はことり吊りよね？」

花陽「それで、狼が一人潜伏してるからそれを探さなきゃいけなくて……」

亜里沙「今日ことりさんが吊られるから生き残るのは亜里沙と花陽さんとお姉ちゃんと穂乃果さんと雪穂」

穂乃果「そこから1人噛まれて……」

絵里「4人残って、1人が狼ね」

雪穂「……」

穂乃果「あれ？ 雪穂静かだね？ もしかして雪穂が潜伏狼？」

亜里沙「え？ 雪穂そうなの！？」

雪穂「違うんだけど、何かがおかしい気がするの……」

絵里「何かって？」

雪穂「本当にここでことりさんを吊っていいんでしょうか？」

穂乃果「でも、ことりちゃんを吊らないでもう1人の潜伏狼を吊れなかったら今日の噛みで狼2、村人2になって狼が勝っちゃうよ？」

亜里沙「狩人もいないし村が負けちゃう！」

雪穂「……潜伏狼が2人だったら？」

花陽「潜伏狼が2人……？」

花陽「で、でもことりちゃんは狼COしてて……」

雪穂「ことりさんは狂人です」

ことり「そうやってことりの勝ちを確かなものにしてくれるのは嬉しいんだけど考えすぎじゃないかな？」

絵里「そうよ、雪穂さん。考えすｇ」

雪穂「っ！ 狼」ﾋﾞｼｯ

絵里「っ！」ﾋﾞｸｯ

雪穂「そうですよね？ 絵里さん？」

絵里「な、何を言ってるのよ？ 私は狼じゃ……」

雪穂「私は負ける可能性があるっていう話をしてるんです、なのに考えすぎだなんて言って投票を急かすのはおかしいですよね」

雪穂「それに、指をさしたとき身体がびくってなってました」

雪穂「狼だから、ですよね？」

絵里「違うわ！ びっくりしただけで……！」

雪穂「私は今から狼2潜伏として話します。その内の1人はおそらく絵里さんです」

雪穂「もし、私の考えに納得出来たら、絵里さんを吊ってください」

ことり「ことり、絵里ちゃんが狼っていうの納得できないよ？」

ことり「もっと詳しく説明してよ」

雪穂「ことりさんが狂人で、真霊能の凛さんの霊能結果が○だけ」

雪穂「つまり、狼は2潜伏しているというのがわかります」

ことり「無視しないでよ、雪穂ちゃん。それにことりが狼COしてるんだから潜伏はあと1だよ？」

雪穂「……誰かことりさんを抑えてください」

花陽「う、うん！」

花陽「ごめんね、ことりちゃん……！」ｷﾞｭｯ

ことり「んーっ！ んーっ！」

花陽「雪穂ちゃん、続きをお願い！」

雪穂「はい。狼が2潜伏。だからことりさんや絵里さんは投票を急いだんです」

雪穂「より確実に勝つために」

雪穂「狼が2潜伏で今の残り人数は6。1人吊りで狼以外を吊って1人が狼に噛まれた場合、どうなりますか？」

花陽「村の負け……」

雪穂「ことりさんはそれを狙っていたんです」

雪穂「もう1人の潜伏に賭けたのではなく、確実な方法に賭けたんです」

穂乃果「……なるほど」

絵里「で、でも私は狼じゃないわ！ どうしてそこまで私を狼に……」ﾊｯ

絵里「そうだわ！ 雪穂さんが潜伏狼でことりと協力をして村人である私を狼に仕立て上げて私を吊って試合終了っていう可能性もあるじゃない！」

穂乃果「っていうことはことりちゃんと言い争ってるのも演技っていうこと？」

絵里「そうよ。2人は実は繋がっていて、敵対するふりをして私たちが考える時間を削っているのよ」

花陽「確かにそれもあるかも……」

絵里「それに、今思ったんだけど雪穂さんが言うように狂人1狼2っていうことは狼側に吊り先を指定されたら3票と3票で決着つかないじゃない」

亜里沙「……あっ！」

雪穂「そうなんです。そういう場合ってどういう判定になるんですか？」

フミコ「同票の場合は色々ルールはありますが、今回の場合は再投票を行い3回で決着がつかない場合は引き分けにします」

雪穂「引き分け……」

雪穂「だから私の考えが正しいと狼にここでCOされたら、引き分けになっちゃうんです」

雪穂「でも、引き分けでもいい！ 私は亜里沙が狼だと思うんです！ 村側の吊り先を絵里さんに指定します！」

絵里「雪穂さんが狼よ！ 私をはめようとしてるんだわ！」

花陽「絵里ちゃん……っ！」

絵里「花陽……？」

花陽「狼は花陽と絵里ちゃんです！ ことりちゃん、狼は吊り先を穂乃果ちゃんに指定します！」

ことり「……っ！ こうなっちゃったら仕方ないよね！」

絵里「……！ そうね、3回穂乃果に投票して引き分けにしましょう」

雪穂「亜里沙、お姉ちゃん！ 吊り先は絵里さんで！」

亜里沙「え？ え……？」

穂乃果「ま、待って、ことりちゃん！ 穂乃果は――」

雪穂「せーので指さしますよ！」

雪穂「せーの……っ！」

―――――

花陽→穂乃果

絵里→穂乃果

ことり→穂乃果

穂乃果→絵里

亜里沙→絵里

雪穂→穂乃果

―――――

ことり「……えっ？」

雪穂「あ、吊り先間違えちゃいましたー」

ことり「……っ！ そういうこと？」

ヒデコ「穂乃果が4票で、花陽ちゃんが2票……」

ヒデコ「投票の結果高坂穂乃果が処刑されました」

ヒデコ「夜の時間になります、ヘッドフォンをしてください」

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――
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最終日昼

ミカ「おはようございます。高坂雪穂が無残な姿で発見されました。議論の後に処刑する人を決めてください」

ことり「……雪穂ちゃんには一杯食わされちゃったよ」

雪穂「……勝敗は変わりませんけどね」

雪穂「私は死んでるのであっちに行きますね」

ことり「……亜里沙ちゃんが人狼で、絵里ちゃんとかよちゃんが村人」

亜里沙「……！ はい！ 私と穂乃果さんが狼で……」

絵里「何を言ってるのよ、亜里沙は村人よ！」

絵里「なんて言ってももう騙されないわよね？」ﾌﾌ

ことり「ことりたちは絵里ちゃんを指定して、絵里ちゃんたちは亜里沙ちゃんを指定して、同票で引き分け」

花陽「そう、なるよね」

ことり「ゲーム的には引き分けだけど、ことりは負けた気分だよ……」

ことり「ことりの予定では最終日は来なかったのにぃ……」

亜里沙「でもっ！ ことりさんが機転を利かせてあそこで人狼COしなかったら、亜里沙か穂乃果さんのどっちかがCOしなきゃいけなくなって……」

絵里「そうよ、ことり。私たちはあなたにかき乱されたわ」

絵里「だから、この勝負は引き分けになるのよ」

ことり「絵里ちゃん……」

ヒデコ「それでは、投票でいいですか？」

絵里「いいわ」

花陽「はい」

亜里沙「はいっ！」

ことり「……うん！」

――――
――
―

ミカ「3回目の投票の結果……」

ミカ「絢瀬絵里と絢瀬亜里沙が2票ずつで同票です！」

ミカ「これ以上投票をしても結果は変わらないと考え、この勝負を引き分けにします！」

ことり「……」

――――
役職

(GM　　占い師)

穂乃果 人狼

海未　 村人

ことり 狂人

花陽 　村人

真姫 　妖狐

凛　　 霊能者

希 　　狩人

にこ 　村人

絵里　 村人

雪穂 　村人

亜里沙 人狼

――――

雪穂「ことりさん」

ことり「……雪穂ちゃんには驚かされちゃった」

雪穂「私もです。あそこの人狼COはやられたと思いました」

ことり「でも、ことり、熱くなっちゃって、海未ちゃんにひどいことまで言っちゃったし……」

海未「ことり」

ことり「う、海未ちゃん！ ごめんなさい、ひどいこと言っちゃって……」

海未「いえ、先にことりを陥れたのは私ですし」

海未「それに、こういうのも変かもしれませんが、嬉しかったんです」

ことり「嬉しかったって、ことりに吊るすって言われたことが？」

海未「はい」

ことり「……海未ちゃんってそういう人だったの？」ﾋｷｯ

海未「ち、違います！ ことりとは、その、あまり喧嘩という喧嘩をしたことがなかったので」

海未「ことりと喧嘩らしい喧嘩ができて、更に仲良くなれた気がするんです」

ことり「……！ 海未ちゃん！」

ことり「ことり、海未ちゃんのこと大好きっ！」ﾀﾞｷｯ

ことり「ごめんね、ひどいこと言っちゃって……」ｸﾞｽﾝ

海未「いえ、私こそ。わざわざことりを煽るような発言をしてしまい申し訳ありませんでした」

海未「……私も大好きですよ、ことり」ﾀﾞｷｯ

穂乃果「うんうん、いい友情だねえ」ｳﾙｳﾙ

希「それにしても、まさかことりちゃんと雪穂ちゃんがあんなに強いとは思わんかったわ」

希「えりちとか海未ちゃんは強そうだとは思ってたけど」

ことり「ことりはかよちゃんにも驚いたかな」ﾋｮｺ

花陽「わ、私？」

雪穂「あそこで花陽さんが気付いてくれなかったら絵里さんが吊られて終わりでしたから」

花陽「私から見ても絵里ちゃんは村人っぽかったし、なんだか雪穂ちゃんにも他に考えがあるように見えたの」

花陽「それで、雪穂ちゃんはきっと偽狼COを待ってるんだって思って……」

穂乃果「絵里ちゃんが疑われてる以上穂乃果たちも狼COしないでそのまま絵里ちゃんを吊っちゃえばいいんじゃないかって動けなかったんだよね……」

にこ「人狼って難しいのね……。ニコは全然動けなかったわ」

凛「凛もあんまりいいところ見せられなかったよ……」

真姫「私としては2試合目の村人よりも1試合目の狂人だったり3試合目の妖狐だったりで騙ってた方が面白かったわね」

希「そうやね、村人はやることもあんまりなくて他の役職に比べるとパッとしないかもしれない」

希「でも、やることがないから周囲をよく見て推理に専念できるんよ」

希「村人が騙されるか、真を信じるかによって勝敗も大きく変わってまう」

希「ウチは村人って大事な役職やと思うよ」

希「人狼にいらない役職はいない、ウチらμ'sみたいに！」

絵里「……」

凛「ちょっと寒くないかニャー？」

希「……！」ｶｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

花陽「の、希ちゃん！ 花陽は今の希ちゃんの言葉かっこいいと思うよ！」

亜里沙「今日はとっても楽しかったです！ お誘いいただきありがとうございました！」

雪穂「私たち、μ'sのメンバーでもないのに……」

希「ウチらも2人がいて楽しかったよ。それに穂乃果ちゃんとえりちの妹なんやから、μ'sのメンバーも同然やん？」

希「ヒフミちゃんたちはGMばっかりやらせちゃって、堪忍な」

ヒデコ「いいですよ、見てるのも楽しかったですし！」

ミカ「ことりちゃんの意外な一面も見れたし！」

フミコ「ことりちゃんっておっとりしてて大人しいのかと思ってた」

ことり「あ、あれは忘れてぇ……」ｳﾜｰﾝ

ヒフミ「あはは」

希「結構いい時間やし今回はこのあたりでお開きにしようか」

希「また、思い付きで人狼大会開催するかもしれへんけど、次も参加してくれるかな？」

13人「いいともー！」

おわり