モバP「宝くじの一等が当たった」 (127)


注意書き

モバマス二次創作

キャラの口調が変かも

ゆっくりやるよ

ギャグなので細かいことは気にしない人で

誤字脱字


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年末

モバP「さてさて、次の現場は……」

モバP「ここから近い場所だけど今から向かうと早すぎるな」スタスタ

ゾロゾロ

モバP「な、なんだよこの人集は!」

モバP「って、宝くじを買う人の列か……」

モバP「よくもまぁ並んでまで買うよな」

モバP「……暇つぶしに並んで一枚買ってみるかな」



元旦

事務所

ちひろ「今年も事務所で年明けですか」カタカタ

モバP「仕方ないですよ。芸能界は年中無休なんですから」カタカタ

モバP「ところでちひろさん、五億円当たったらどうします?」

ちひろ「あ、年末ジャンボ買いましたね?」

モバP「ばれちゃいましたか」

ちひろ「ふふ、この時期にその話題を振られたらすぐにわかりますよ」

ちひろ「んーそうですね……私なら寄付しますね」

モバP「へー! さすがちひろさん立派ですね」

ちひろ「いやいや、それほどでも」テレテレ

ちひろ「モバPさんはなにに使うんですか?」

モバP「俺は……えっとー……何に使いましょう?」

ちひろ「私に聞かれましても……」

モバP「あはは、五億円なんて想像できないですからね」

モバP「きっと俺は老後の蓄えとして貯金ですね」

ちひろ「堅実ですね、私はてっきり酒と女に溺れるものかと……」

モバP「失礼ですね!」

ちひろ「冗談ですよ冗談!」


モバP「まぁ、こんなのただの運試しですよ」

モバP「一万当たればかなりラッキーなレベルです」

ちひろ「ちなみに何組の何番なんですか?」

モバp「ちょっと待ってくださいね」ゴソゴソ

モバP「○○組の○○番です」

ちひろ「ふふ、当たるといいですね」

モバP「当たったら焼肉ですね」

ちひろ「それは楽しみです」

一ヶ月後

自宅

モバP「ふわぁ、今日も疲れたぁ」

モバP「さてさて寝るとしますか」ポロ

モバP「ん? これ去年買った……」

モバP「いけね。すっかり忘れてたわ」

モバP「……当たってないと思うけどネットで確認してみるか」

カタカタ

モバP「えーっとどれどれ……」

モバP「○○組の○○番」

モバP「あー、くっそ四等当たってないじゃん」

モバP「まぁ、こんなもんだよな」

モバP「って……ん?」

モバP「……」チラ

モバP「……」チラチラ

モバP「……」プルプル ダラダラ

モバP「う、うそだろ……一等の番号と一致してるぞ!」

モバP「お、おお……!?」

モバP「と、とりあえず俺はどうすればいいんだ!?」

モバP「宝くじを買った場所にいけばいいのか!?」

モバP「でも、宝くじで億単位の金なんて用意できないだろうし……!」

モバP「あ! みずほにいけばいいんじゃないか!?」

ピンポーン

モバP「……いや、今は無視だ」

ピンポーン

モバP「……」

ピポピポピポピポーン

モバP「ああ、もう誰だよこんな時に!」

ガチャ

モバP「はいはい、どなたですか?」

ちひろ「……」

モバP「って、ちひろさん!? てか、ずぶ濡れで……」

ちひろ「……雨が降ってきたんです」

モバP「あ……そういえば降ってますね」

モバP「だ、だとしたら傘をさしてくださいよ」

モバP「風邪引いちゃいますよ?」

ちひろ「……急いでいたもので」

モバP(今日のちひろさん変だな)

モバP(いつもみたいな明るさがないし……)

ちひろ「年末ジャンボ……」

モバP「え?」

ちひろ「年末ジャンボの結果どうでしたか……?」

モバP「ね、年末ジャンボですか?」

モバP(ここで一等が当たったなんて言えないよな……)

モバP(人に言い触らして人間関係壊れたって話よく聞くし)

モバP「当たってないですよ」

ちひろ「○○組○○番」

モバP「」

モバP(いけない! このパターンはまずい! ドアを一旦しめよう!)

モバP「緊急回避ー!」

ガシ

モバP「ちょ!? ドアの間に靴を挟まないでください!」

ちひろ「銭……銭……銭の匂いがプンプンするでぇ!」

モバP「」

ちひろ「モバPさん私にその一等の額まるまる寄付してください!」

モバP「い、嫌ですよ! てか、なんで組番号と下六桁の数字覚えてるんですか!?」

モバP「もう一ヶ月も経つんですよ!?」

ちひろ「私、お金の事に関しては絶対記憶能力が発動するんです!」

モバP「こ、こいつはひでぇ……」

頭打っただけと信じよう(白目

モバP「と、とにかくこれは譲れません!」

ちひろ「だ、だったら一等分のスタドリと引換でどうですか!?」

モバP「飲み干す前に賞味期限が切れちゃいますよ!」

ちひろ「そこをなんとか!」

モバP「ダメですってば! てか、どうせちひろさん一等分は寄付するんですよね!?」

モバP「だったら別に――」

ちひろ「寄付するなんてそんなお金に対して失礼なことできるわけないじゃないですか!」

モバP「やめて! 高額な寄付している人たち全員怒らせるからやめて!」

モバP「てか、言ってること変わってますよ!」

ちひろ「金を目の前にしたら人は変わるんですよ!」

モバP「そんなはずないです!」

ちひろ「だったらモバPさんはどうなんですか?」

モバP「え?」

ちひろ「しっかり貯金する気でいましたか?」

モバP「そりゃもちろん」

ちひろ「ダウトぉぉぉ! さっきまでのあなたの目は大金を湯水のように使う人間の目でした!」

モバP「ち、違いますよ!」

モバP「大体ちひろさんは一等分のお金をなにに使う気なんですか?」

ちひろ「スタドリを世界展開させる資金にするんです!」

モバP「あなた事務員ですよね!?」

ちひろ「いいから早く私のものを返してください!」

モバP「いつからあなたのものになったんですか!」

モバP(くそ……! 埓があかない!)

モバP(こうなったら……)

モバP「ダッシュ!」

ちひろ「え?」

モバP「アンドフライ――!」

パリーン

ちひろ「そ、そんな! 部屋の窓ガラスを突き破って外に!?」

??「フフーン!かわいいボクを呼びましたか?」

モバP「いっつ……」

モバP「さすがに映画のように華麗にはいかないか……」

モバP「まぁ、いいこのまま逃げるぞ!」タッタッタ

ちひろ「チ……」

ちひろ「まぁ、いいです。お楽しみはこれからですよモバPさん」

……

モバP「はぁ……はぁ……」

モバP「さすがに裸足で走ると足が痛ないな」

モバP「このまま俺はどうすればいいんだ?」

モバP「いっそのことこれをちひろさんに渡したほうが楽になられるんじゃ……」

モバP「いやいや、たまたま手にした大金を手放すやつがどこにいる」

モバP「とにかくどこか隠れられる場所に――」

凛「プロデューサー!」

モバP「り、凛!? 実は……」

凛「事情は知ってるよ。はいこれ靴」

モバP「え?」

凛「とにかく早くここから逃げよう。ね?」

モバP「ど、どういう意味だ?」

瑞樹「……」

凛「あ……」

モバP「川島、さん?」

モバP「こんだけ金あったら仕事辞めても大丈夫だよね? 最近は新人P達も育ってきたし、仕事の引き継ぎだけやって退職すっか!」

ってなったらアイドル達はどう対応するだろう...

>>73
辞めて求婚

瑞樹「あら? なにをそんなに怯えた顔をしているの?」

モバP「別に……」

凛「プロデューサーあの人はもうだめだから早く行くよ!」

モバP「だ、駄目ってどういう意味だよ?」

瑞樹「わかるわ」

モバP[え? なにがですか?」

瑞樹「その手に握り締められているのが年末ジャンボ宝くじの一等だということよ」

モバP「な、なんで知ってるんですか!?」

瑞樹「ちひろちゃんから聞いたわ!」

モバP「あ、あの人……」

瑞樹「うふふ、ねぇ、アイドルのためだと思ってそれを渡してくれないかしら」

モバP「何言ってるんですか! 大体川島さんはそんなこという人じゃ――」

凛「プロデューサー、瑞樹さんにはもうなにを言っても無駄」

モバP「え?」

凛「瑞樹さんはちひろさんに言葉巧みに洗脳されて金の亡者にされているの」

凛「だから……無駄」

モバP「そ、そんな……」

モバP「川島さん! あなたは五億円を手に入れてなにがしたいんですか?」

瑞樹「なにがしたい? そんなの決まっているわ」

瑞樹「五億で私は若返るのよ!」

瑞樹「高級エステに通い高級美容グッズを買う!」

瑞樹「そして、私は五歳は若返るわ!」

瑞樹「もうBBAなんて言わせないんだから!」

モバP「」

凛(五億でどれだけ若返るんだろう……)

モバP「か、川島さん! ありのままで行きましょうよ!」

モバP「ありのままの28歳のあなたは十分可愛いですよ!」

瑞樹「……28?」

瑞樹「その数字にどれだけの重みがあるのかあなたはまだ知らないのよ!」

凛「プロデューサー、早く逃げなきゃまずいことになるよ」

モバP「で、でも……」

凛「いいから!」タッタッタ

タッタッタッタッタッタ

瑞樹「若さぁぁぁ若さァァァ!」タッタッタ

凛「プロデューサー、絶対振り返っちゃダメだからね!」

凛「見たら……たぶんショックだと思う」

モバP「お、おう」

モバP「まかさちひろさんの洗脳がここまで人を変えるなんて……」

凛「私もびっくりだけど……現に何人かはもう洗脳されてるの」

モバP「なんだって!?」

凛「うん。だからこういうのが後何人か追ってくるかもしれない」

モバP「そ、そんな……」

凛「大丈夫、プロデューサーは私が守るから」

モバP「凛……」

凛「キャ!」バタ

モバP「凛!?」

凛「ご、ごめん転んじゃった。今立つから」

凛「……!」

モバP「お前、足首捻ったのか?」

凛「……ごめん」

モバP「わかった、もういい」

凛「けど……!」

モバP「大丈夫。なんとかなる」

瑞樹「うふふ、追い詰めたわ!」


瑞樹「さぁ、早くそれを渡してちょうだい」

モバP「凛、逃げてもダメだ。きっと川島さんに追いつかれる」

凛「じゃあ、どうするの?」

モバP「ここは敢えて立ち向かう」

凛「立ち向かう?」

モバP「ああ、もし仮に逃げられたとしてもちひろさんが相手ならジリ貧になるだけだ」

モバP「だから……ここで川島さんの洗脳を解く」

凛「どうやって?」

モバP「どうにかする。というかしなくちゃ俺の五億がパーだ」



モバP「まぁ、見とけって」

凛「……わかった」

モバP「川島さん」

瑞樹「覚悟は決まったかしら」

モバP「俺は川島さんの大人の色気が大好きです!」

瑞樹「え!?」

モバP「でも、この五億でもしかしたらそれが失われてしまうかもしれません……」

モバP「俺は……俺はそんなの絶対嫌だ」

瑞樹「いや、でも――」

モバP「川島さんは今のままで十分なんです!」

モバP「きっとこれは川島さんのファンの総意でもあると思うんです!」

瑞樹「……」

モバP「川島さん、あなたは今のままでいいんです」

モバP「今のちょっと若くなろうと努力している姿勢がいいんですよ」

瑞樹「……ごめんなさい。私ちょっとおかしくなっていたみたい」

瑞樹「人のものを奪ってまで美を手に入れようとしていたなんて……」

瑞樹「本当に悪かったわ」

モバP「いいんですよ。気にしないでください」ニッコリ

モバP(川島さん、俺も謝らなきゃいけないことがあるんです)

モバP(実は大人の色気よりもピチピチな感じの方が大好きです――!)

瑞樹「私、今日はなんだか頭が痛いからもう帰るわ」

モバP「あはは、いいんですよ」

瑞樹「それじゃ……」

瑞樹「あ……」

モバP「どうかしたんですか?」

瑞樹「プロデューサーの言葉嬉しかったわ」ニコ

モバP「ふふ、思ってたことを言っただけですよ」

モバP(胸が痛い)

瑞樹「今度こそまたね」スタスタ


訂正

瑞樹「本当に悪かったわ」✖

瑞樹「本当にごめんなさい」○

眠くてアイドルの口調がおかしくなるのは仕様です


モバP「……」

モバP「こんなのがもう何回も続くのか……」

モバP「はぁ……ちひろさんをどうにかしないといけないんだろうな」

ピト

モバP「え?」

凛「私の存在を忘れないでよ」

モバP「ご、ごめんな」

凛「ああいうの私の前ではもうやめてね」

モバP「え? なにが?」

凛「……もういい」

今日はもう眠くて頭回らないからまた明日。

……

モバP「どうやら軽い捻挫みたいだな」

凛「うん。我慢すれば仕事には影響しないと思う」

モバP「一応ちゃんと病院に行って見てもらうんだぞ?」

凛「それはいいけどさ……本当に一人で大丈夫?」

モバP「大丈夫だ。別に殺されるわけでもあるまいし」

凛「だといいんだけど」


モバP「じゃあ、俺はちひろさんの所に向かうよ」

モバP「このままジッとしてても宝くじを奪われるだけだからな」

凛「……ねぇ。危なくなったらすぐにその宝くじを捨ててね」

モバP「ああ、その時が来たらな」

凛「絶対だよ?」

モバP「絶対だ。またな」スタスタ

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