海未「デート」 (81)
放課後、私達2人以外誰も居ない教室。
女生徒「海未先輩、好きです」
その一言は、静かな放課後の教室に響いた。
雰囲気で何となく察していましたけれど
女生徒「あの……」
女生徒「返事待ってますから」タタッ
海未「あっ、ちょっと……」
海未「またですか……」
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ことり「相変わらずモテモテだね。海未ちゃんは」
海未「ことり、見てたのですか」
ことり「たまたま通りかかっただけだよ」
海未「ミューズで活動するようになってから」
海未「以前よりも数が増えてしまって」
ことり「歌ってる海未ちゃんも格好良いからね」
海未「そんな」
ことり「返事どうするの?」
海未「あの子には悪いですけど、断りますよ」
ことり「勿体無い。結構可愛い子だったのに」
海未「でも……」
ことり「そうだよね。だって」
ことり「海未ちゃんが好きなのは……」ボソリ
海未「!」
海未「な、何でことりがそれを?///」
ことり「部活の時の態度とか見てれば分かるよ」
ことり「ジッと見てたり、一緒に柔軟やってる時ニヤニヤしてたり」
海未「私、そんなでした?///」
ことり「うん」
ことり「モタモタしてると誰かに取られちゃうよ」
海未「!?」
ことり「向こうだってスクールアイドルやってるんだから凄い人気だよ」
ことり「この前も出待ちされてたし」
海未「そうなんですか?」
ことり「しちゃったら?告白」
海未「そんな簡単に出来たら苦労しませんよ」
ことり「海未ちゃんが、ちゃんとした相手決めれば他の人に告白されなくなるんじゃない?」
海未「そう……なんですけど」
ことり「デートでも誘ってみたら?」
海未「デート?」
ことり「うん」
ことり「一緒にお買い物行ったり、映画観たり」
ことり「告白するタイミング出来るんじゃないかな?」
海未「なる程……」
海未「…………」
海未「デートって、二人だけですよね?」
ことり「は?そんなの当たり前だよ?」
海未「二人きりだと、その……意識してしまって」
海未「上手く喋れないような」
海未「穂乃果とことりに付いてきてもらうってのは駄目でしょうか?」
ことり「それじゃ、最早デートじゃなくて、ただの皆でお出掛けだよ」
ことり「二人きりで出かけるのに意味があるんだよっ」
海未「そうですよね」
ことり「ちょうど明日お休みだし、デート誘っちゃえば?」
海未「今ですか?」
ことり「善は急げだよっ!」
海未「……でも」
ことり「誰かに取られちゃっても良いの?」
海未「……否」
海未「メールしてみます」
海未「えーと、えーと……」ピッピッ
海未「こんな感じですかね?」
ことり「どれどれ?」
『拝啓 新春の候。いかがお過ごしでしょうか?』
ことり「何これ?」
海未「駄目ですか?」
ことり「お手紙出すんじゃないんだから」
ことり「もっとシンプルに」
海未「え~とえ~と……」
ことり「ああ、もう焦れったい」
ことり「携帯貸してっ」
ことり ピッピッピッピッ
ことり「こんな感じで良いんじゃないかな?」
『もし良かったら、明日一緒にお買い物でも行きませんか?
お返事楽しみに待ってます?』
海未「文章は良いと思いますけど」
海未「ハートマークは、やりすぎかと///」
ことり「そんな事無いよ」ピッピッピッピッ
ことり「送信」ピッ
海未「ああぁっ、そんな」
ハートマーク文字化けしちゃうのか
♡
これならどうだろ
>>7訂正
ことり「お手紙出すんじゃないんだから」
ことり「もっとシンプルに」
海未「え~とえ~と……」
ことり「ああ、もう焦れったい」
ことり「携帯貸してっ」
ことり ピッピッピッピッ
ことり「こんな感じで良いんじゃないかな?」
『もし良かったら、明日一緒にお買い物でも行きませんか?
お返事楽しみに待ってます(ハート』
海未「文章は良いと思いますけど」
海未「ハートは、やりすぎかと///」
ことり「そんな事無いよ」ピッピッピッピッ
ことり「送信」ピッ
海未「ああぁっ、そんな」
>>7更に訂正
ことり「お手紙出すんじゃないんだから」
ことり「もっとシンプルに」
海未「え~とえ~と……」
ことり「ああ、もう焦れったい」
ことり「携帯貸してっ」
ことり ピッピッピッピッ
ことり「こんな感じで良いんじゃないかな?」
『もし良かったら、明日一緒にお買い物でも行きませんか?
お返事楽しみに待ってます♡』
海未「文章は良いと思いますけど」
海未「ハートマークは、やりすぎかと///」
ことり「そんな事無いよ」ピッピッピッピッ
ことり「送信」ピッ
海未「ああぁっ、そんな」
ことり「返信待ってる間って、ドキドキするね」
海未「他人事だと思って、楽しんでません?」
ことり「そんな事無いよ」
数分後
ソルジャーゲーム♪
ことり「返信じゃない?」
海未「この着信音からして、そうですね」
海未「……見るのが怖いです」
海未 恐る恐る
海未「!」
ことり「どうなの?」
海未「OKですって!」
ことり「やったね海未ちゃん!」
海未「はい!」
海未「返信、返信と」
『明日、駅前に10時待ち合わせで良いですか?』ピッピッ
ソルジャーゲーム♪
海未「大丈夫よ。楽しみにしてるですって」
海未「返信、返信と」
海未「ハ、ハートマーク付けちゃいましょう///」ピッピッ
『私も楽しみにしてます♡』
海未「やーん!これは恥ずかしいです///」ジタバタ
ことり「おーい」
海未「で、でも送信///」ピッ
ことり「海未ちゃん、私が居ること忘れてない?」
海未「ハッ!///」
ことり「じゃあ、明日は頑張ってね」
ことり「いつも通りじゃダメだよ。積極的にね」
海未「はい」
園田家
海未「明日は、どんな服装で行きましょうか」
海未「お洒落していかないと」
海未「気合入れすぎるのも変ですかね?」
海未「ああ、もうどうしたら」ジタバタ
一旦ここまでで。序盤読みづらくスイマセン
>>10ありがとうございました
当日
服装は、結局無難な物に。
ことりに相談した所、気張らずにちょっとお洒落にする位で良いと言われたので
時計に目をやると9時30分。
待たせるのは失礼かと思い、早めに家を出たのですが
さすがに早すぎました。
周りを見渡すとカップルの姿がチラホラと
幸せそうに笑みが溢れています。
手を繋いだり、腕を組んだり。
やはり、デートなんだから私達もアレくらい……
海未「さすがに破廉恥過ぎ……いえ、デートなんですから」ブツブツ
「お待たせ」
海未「!」
背後から聞き覚えのある声が
海未「いえ、私もさっき来たばかりです」
そう言いながら振り返ると、デート相手。絵里の姿が。
絵里「海未の事だから30分前には来てるかな?なーんて思ってたけど」
図星……鋭すぎます。
海未「はは、それはさすがに……」
絵里の服装は、ロングコートにパンツルック。
長身にロングコートが似合って格好いい大人の服装です。
輝く金色の髪、白く透き通るような肌。
その姿に私は、しばし見惚れてしまいました。
絵里「……ん?」
海未「あ、コート似合ってるなと思いまして」
絵里「そう?ありがとう」
絵里「海未も、その帽子とっても似合ってて可愛いわよ」
海未「あ、ありがとうございます///」
絵里「で、何処に行くの?」
海未「え?」
やはりデートに誘った私がリードすべきなのでしょうか?
海未「えーと……」
絵里「洋服でも見る?」
海未「あ、はい。そうですね」
何か絵里にリードされてる気が
ことりにも言われたとおり積極的に
海未「あの……」おずおず
海未「手」ボソリ
絵里「ん?」
海未「いえ、何でも///」
絵里「……繋ぐ?手」
海未「えと、あの……はい///」
そう言うと絵里は私の手を引いて歩き出しました。
絵里「ふふ、海未の顔真っ赤よ」
海未「……///」
洋服屋
絵里「海未は普段着では、こういうミニスカートとか履かないの?」
海未「そんなに短いのはちょっと…」
絵里「そう?衣装で着てるじゃない」
海未「あれは、衣装だから着られるんです」
絵里「綺麗な脚してるのに勿体無い」
海未「恥ずかしいんです」
絵里「この服可愛いわね」
海未「絵里に似合いそうですね」
絵里「ううん。私より海未に似合うかなって」
海未「私ですか?わ、私には似合いませんよ」
絵里「そんな事ないわよ。海未には、こういうの似合うわよ」
絵里「試着だけでもしてみたら?」
絵里「さっきのスカートも一緒に」
海未「えっちょっ」
絵里に強引に試着室に押し込められてしまいました。
まあ、試着するくらいなら
絵里「どう?」
海未「……ちょっと待って下さい」
海未「うぅ、これはさすがに短い気が///」ごそごそ
海未「……着替えました」
絵里「どれどれ?」
シャッ
海未「ど、どうですか?」
絵里「似合うじゃない可愛いわよ」
海未「そうですか?///」
絵里「とっても似合ってるわよ」
海未「……」キュン
海未「あ、あの店員さん」
店員「はい」
海未「こ、これ両方とも買います」
店員「ありがとうございます」
海未「タグも外してもらえますか?」
海未「すぐ着たいので」
店員「分かりました」
絵里「ふふ、恥ずかしいとか言ってたのに」
会計を済ませ、買った服に着替え戻ると
絵里「両方買っちゃうなんて」
海未「え、絵里に似合うって言われたのが嬉しくて///」
海未「お世辞でも嬉しいです」
絵里「お世辞じゃなくて本当に似合ってて可愛いわよ」
海未///
下着売り場
絵里「海未は、どういうの買うの?」
海未「私は、至ってシンプルなやつです」
絵里「もっと大人っぽいのにしてみたら?」
海未「大人っぽいのですか?」
絵里「例えば、こういうのとか」
海未「こ、これは過激すぎます///」
海未「そう言う絵里は、どういうのを?」
絵里「私?」
絵里「私は、こんな感じのね」
海未「こ、こんな透け透けのを?///」
海未「ち、ちなみに今は、どんなのを?///」
絵里「今は、コレね」
海未「こ、これってTバッ……///」
海未「こんな破廉恥なのを……」
絵里「見てみる?」
海未「え?あ、あの///……」
絵里「まあ、冗談だけど」
海未「本気にしちゃったじゃないですか///」
絵里「ふふふ」
海未「絵里なら、似合いそうですけど」
絵里「海未、ほらあそこにプリクラ有るわよ」
絵里「撮りましょ?」
海未「ノリノリですね」
絵里「この前皆と初めて撮ったけど」
絵里「海未とは撮らなかったから」
海未「そう言えばそうですね」
絵里「撮るわよ」
ピトッ
海未「……!!」
海未(絵里の顔が、こんな近くに///)
3 2 1
パシャッ
海未「……///」ポォー
絵里「海未?」
海未「は、はいっ!」
絵里「どうしたのボーッとして?」
海未「い、いえ何でもないです///」
絵里「ほら、良く撮れてるわよ」
海未「!!!」
海未(こここ、こんなに私と絵里が密着して)
海未(園田家の家宝にしましょう)
絵里「今度はポーズ取らない?」
海未「ポーズですか?」
海未「えーと、ポーズポーズ」
3 2 1
絵里「にゃ~」
海未「うっみうっみうー」
パシャッ
海未(密かに練習しておいて良かったです)
昼食中
絵里「クスクス」
海未「絵里、何時まで笑ってるのですか///」
絵里「だって、海未がニッコニコニーを」
海未「あれは、うっみうっみうーです///」
絵里「同じじゃない」クスクス
結局、絵里は昼食中ずっと笑ってました。
そんなに変でしたかね?うっみうっみうー
今日は、ここまでです
絵里「まだ時間有るし、映画でも観ていかない?」
海未「映画ですか。良いですね」
絵里「この恋愛映画とかはどう?」
海未「これですか?」
海未「あの、その……」
海未「観るのが恥ずかしいです///」
絵里「恥ずかしい?」
海未「だ、だって、こんなに破廉恥な事してるじゃないですか///」
絵里「?」
絵里「破廉恥ってキスの事?」
海未「コックリ///」
絵里「あははは、さすが海未ね」
海未「むぅっ」
海未「じゃあ、このホラー映画とかは駄目ですか?」
絵里「えぇっ?!」
絵里「ホラー?」
絵里「ホラーって、怖いやつよね?」
海未「そうですけど何か?」ニヤリ
絵里「……観るの怖い」ぼそり
海未「絵里も可愛いですね」ニヤ
絵里「いじわる///」
海未「無難に、このアクション映画にしますか」
絵里「そうね。アクション映画なら良いわ」
海未「絵里は飲み物何にします?」
絵里「私コーラで良いわ」
海未「コーラですか?」
絵里「何で?」
海未「私は炭酸が飲めないので、アイスティーにします」
店員「お待ちどう様」
絵里「こんなに美味しいのに」チュー
絵里「試しに一口飲んでみる?」ズィッ
海未「いえ、無理です」
絵里「そろそろ始まるわね」
海未「暗くなってきましたね」
海未「この感じがワクワクします」ワクワク
絵里「海未、子供みたい」
海未「あ///」
海未「つい、はしゃいでしまいました///」
絵里「可愛い」
海未「は、始まりましたよ」
海未「ふああああぁっ///」
海未「何でアクション映画でこんな破廉恥な///」
絵里「ただのキスシーンじゃない?」
絵里「アクション映画でも、これくらいあるわよ」
海未「いけません。こんな大画面で破廉恥な事を///」
海未「アイスティーを飲んで気分を落ちつけましょう」チュー
海未「!」
海未「エフンッエフン、エフン」
間違えて絵里のコーラを飲んでしまいました。
絵里「慌てて飲むからよ」
あれ?これって間接キスでは?
海未「…………///」カチコチ
絵里(……急におとなしくなったわね?)
絵里「な、何でアクション映画でこんなに怖いのよ」ぶるぶる
海未「アクション映画でも、多少は怖いシーン有りますよ」
絵里「エリチカおうちに帰りたい…」ぶるぶる
絵里、可愛いですね
そうです!こういう時こそ
おずおず
キュッ
海未「あの……手握ってます///」
絵里「あ、ありがと……」ぶるぶる
絵里「うわー、もう駄目」
抱きつき
海未「わっ」
絵里「怖いシーン終わったら教えて」
海未「はい///」
…………
海未「絵里、怖いシーン終わりましたよ」ポンポン
海未「絵里?」
海未「返事がない。ただの屍のようだ」
海未「困りましたね。映画も終わったのに」
海未「仕方有りません」
海未「よいしょっと」
絵里「……あれ?私」パチ
海未「あ、目醒めました?」
絵里「ちょっと待って。何この状態?」
海未「絵里が気絶してしまったので」
絵里「これって、お姫様抱っこ///」
海未「はい」
絵里「重くない?///」
海未「大丈夫ですよ。しっかり捉まってて下さい」
絵里「うん///」ギュッ
海未「あそこのベンチで休みましょう」
海未「あそこでアイス売ってますね」
絵里「映画館暑かったし、食べようかしら?」
海未「えーと、じゃあバニラにします」
絵里「私チョコで」
絵里海未「いただきます」
海未「美味しいですね」
絵里「このチョコ美味しいわ」
絵里「海未もチョコ食べる?」
絵里「はい、海未。あーん」
海未「えっ?」
絵里「どうしたの?」
海未(これは、公式?の間接キス///)
海未「い、いえ。あーん///」ぱくっ
海未「美味しいです」
絵里「そう?良かった」
海未「あ、じゃあ私のバニラもどうぞ」
海未「あの、絵里も…あ、あーんってして下さい///」
絵里「あーん」ぱくっ
絵里「うん、バニラも甘くて美味しいわね」
絵里「結構な時間になっちゃったわね」
海未「そうですね」
絵里「そろそろ、帰りましょうか?」
海未「はい」
海未「今日は、本当にありがとうございました」
絵里「私も海未と今日一日過ごせて楽しかったわ」
絵里「色んな一面が見れたし、楽しい時間が過ごせたわ」
絵里「私の方こそありがとう」
海未「い、いえ。そんな……」
絵里「……そう言えば、話したいことって何?」
海未「話したいこと?」
絵里「最初のメールで言ってたじゃないの」
絵里「話したいことも有るのでって」
海未「え?」
そう言えば最初にメール送る時に
ことりが何やら打ってた様な……
すっかり忘れてましたが、このデートの本当の目的は絵里に告白する事。
今しかチャンスは……
海未「場所変えましょうか。ここじゃ」キョロキョロ
絵里「あそこはどう?休憩出来るみたいね」
海未「何処ですか?」
絵里「ほら、あそこ。休憩って書いてあるわ」指差し
『ラブホテル』
海未「ブーッ!!」
海未「あ、あそこは違います///」
海未「恋人同士が休憩する所です///」
絵里「そうなの?」
公園
海未「ここにしましょう」
海未「……絵里に伝えたい事が有りまして」
絵里「何?」
海未「…………」
言葉が出て来ない。
きちんと伝えたいのに。
言葉にしないと伝わらないのに。
絵里に私の気持ちを伝えなくては
絵里への想いが溢れ出してきそうなのに
伝えたい気持ちとは裏腹に、口が動きません。
私の想いを……叶わなくても絵里に伝えたかった。
なのに…………
絵里「どうしたのよ?」
絵里がグィッと顔を寄せる。
海未「え、えっと……」
思わず、視線を下へと逸らす。
絵里「海未」
海未「へっ?」
絵里「逃げちゃダメ 怯えちゃダメよ」
絵里「ちゃんと私の顔、見て」
絵里「………」
私のこと待ってる……
今なら伝えたい気持ちを伝えられる気がする。
弓道で弓を引く前にやっている様に
胸に手を当てフゥーと一つ大きく息を吐いた。
海未「絵里」
絵里の手を取り、ゆっくりと呼びかけた。
海未「私、絵里の事が好きなんです」
絵里は、真っ直ぐに私を見つめています。
これから絵里が何を言うのか、私の想いにどう答えてくれるのか。
緊張のあまり、握った手がガタガタと震えだす。
呼吸が荒くなる。
顔が熱い。
その状態のまま、少しの時間が過ぎました。
絵里「まさか、海未が告白してくるなんて」
沈黙を破り、絵里が口を開く。
絵里が片方の手で私を抱き寄せた。
ギュウゥッ
絵里「海未からデートに誘われて」
絵里「凄く嬉しかったんだから」
海未「!」
絵里「私も海未に言いたい事があって」
絵里「言いたい事を準備してきたのに」
絵里「さっきの海未の言葉で全部吹っ飛んじゃったわ」
絵里「だからシンプルに言うわ」
絵里「海未。私も、あなたの事が好きよ」
海未「………!!」
絵里が私の事を好きって……
嬉しさの余り頭が真っ白になってしまい、何を喋ったら良いのか
絵里「海未の顔が真っ赤になっちゃたわ」
海未「え、あ///」
抱きつきっ
恥ずかしさと嬉しさの余り、絵里の胸に抱きつき顔を埋めてしまいました。
海未「……は、恥ずかしいから、もう少しこのままにして下さい///」
絵里「仕方ないわね」
ぎゅっ
なでなで
絵里「海未?」
海未「はい?」
絵里は私を抱きしめていた手を離すと。
絵里「破廉恥な事しない?」
海未「破廉恥な事?」
絵里は顎を上げ、目を瞑りました。
もしかして破廉恥な事=キス?
ささ、さすがにそれは破廉恥過ぎて///
身体が動きません。
間近にキス待ちしてる絵里の顔……
身体が…………
ちゅっ
二人の唇が重なっていました。
唇が触れ合った瞬間
身体がピクンと震えたのが分かりました。
柔らかい感触。
絵里が私を抱き寄せる。
私も絵里の背中に手を回す。
身体全体で感じる絵里。
私を幸せな感情が満たしていく。
絵里 大好きです。
おしまい
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