海未「いつまでもことりと」 (105)
※今日は海未の日
※内容はことうみです
※書き溜が途中です
※ご都合主義ハッピーエンドが大好きです
※違和感はことりのおやつにしてください
以上のことを容認した上で、最後までお付き合い頂ければ幸いです
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チュンチュン
海未「ん……朝、ですか」
海未「今日も一日頑張りましょう」
ことり「おはようございます、ご主人様」
海未「ああ、おはようございます、ことり。今日も可愛いですね」
ことり「もう、そんなこと言われたら照れちゃいます///」
海未「ふふ、照れてることりも可愛い……」
海未「…………え?」
海未「こと……り?」
ことり「?」
海未(ど、どうしてことりが私の部屋に!?)
海未(し、しかもメイド姿で私のことを『ご主人様』って)
海未(もしかして……私の妄想がそのまま夢に反映されてしまったのでしょうか?)
海未(メイド姿のことりにあーんしてもらったり、膝枕をしてもらったり)
海未(お仕置きと称して、あんなことやこんなことをしたり……お散歩という名目で、く、首輪を……///)
海未(ああ……私は最低です! あ、朝からこんな事を考えてしまうなんて……)
海未(で、でも……もしこれが夢だったら……)ゴクリ
ことり「ご主人様?」
海未「ひゃぁっ !?」
ことり「どうかしましたか?」
海未「なななななんでもありません!」
海未(何を考えているんですか私は!)
海未(どうみても夢じゃないでしょう、そんなことしたらすぐに警察行きですよ!)
海未「あの……ことりは、どうしてここにいるんですか?」
ことり「ご主人様に一番に挨拶をしたかったからです」ニコッ
海未「っ///」
海未「で、ではその服装はどうしたんですか?」
ことり「これは……その……」
ことり「き、今日はことりは海未ちゃんのメイドさんだから……」
ことり「して欲しいことがあったら何でも言ってくださいね、ご主人様」
海未「なっ!?」
海未(なんでも……ですか?)
海未(つまり、それって……)チラッ
ことり「ん?」
海未「っ///」
ことり「……もしかして、海未ちゃん、えっちなこと考えてる?」
海未「か、考えていません!」
ことり「本当かなぁ……」
海未「当たり前です! そんな破廉恥なこと!」
海未(考えてましたごめんなさい!)
ことり「そっかぁ……うん、そうだよね。ことりの体……貧相だし魅力ないもんね」
海未「そんなことありません! ことりの体はとてもえっちで魅力的です!!」
ことり「え?」
海未「あ……」
ことり「え、えと……その……ありがとうございます///」
海未「いえ……その……どういたしまして///」
ことり「///」
海未「///」
ことり「あ、あの……ね」
海未「な、なんでしょうか」
ことり「その……ご、ご主人様がしたいのなら……」
ことり「え、えっちなことでもなんでもお申し付けください……ご、ご奉仕させて頂きます///」
海未 ボン
ことり「海未ちゃん!?」
海未(ああ……私は今日死んでしまうのでしょうか)バタン
チュンチュン
海未「はっ!?」ガバッ
海未「ゆ、夢……ですか?」
海未「…………」
海未「~~~~~~~~~~~~///////」バタバタバタ
海未「あ、あんな夢を見てしまうなんて……今日どんな顔をしてことりに会えば///」
海未「……しかも稽古の時間も過ぎてしまっていますね……」
海未「悔やんでも仕方ありません。朝ご飯を食べにいきましょう」
トントントン
海未「おはようございます」
ことり「おはようございますご主人様。お料理はできていますので、冷めないうちにお召し上がりください」
海未「解りました、それではいただきます」モグモグ
ことり「お醤油をどうぞ」コトン
海未「ありがとうございます、ことり」
海未「…………ん?」
海未「どうしてことりがここに……?」
ことり「?」
海未(ああ、なんだか既視感が)
ことり「今日は一日、ことりはご主人様のメイドさんって言いましたよ」
ことり「もう、まだ寝ぼけてるんですか?」
海未「あ……い、いえ、そういうわけでは……」
海未(夢ではありませんでした……)
ことり「早く食べないと遅刻してしまいますよ?」
海未「ああ、すいません、すぐに食べてしまいます」
ことり「お味はどうですか?」
海未「はい、とても美味しいです。毎朝作って欲しいです」
ことり「/// 」
海未「さて……それでは学校に行くとしますか」
ことり「それじゃあ、玄関までお見送りします」
スタスタスタ
ことり「えっと……」
海未「どうしました?」
ことり「いってらっしゃいませ、ご主人様」ニコッ
海未「っ/// は、はい、いってきます……///」
パタン
海未「……メイド姿のことり、とっても可愛かったですね」
海未「しかも私のことをご主人様って……凄い破壊力てした。これは人気が出るわけです」
海未「……そんなことりが、今日一日は私のメイドさん///」
海未「今日が海の日だからなのでしょうか、なんにしても最高です」
海未「……あれ?」
海未「海の日……?」
海未「……………………祝日じゃないですか」
パタン
ことり「おかえりなさいませ、ご主人様」
海未「ただいま……ってことり! 酷いじゃないですか! どうして学校が休みだって教えてくれなかったんですか!」
海未「それに、『遅刻してしまいますよ?』って完全に騙す気満々でしたよね!?」
ことり「えっとね……」
ことり「海未ちゃんに……いってらっしゃいませって言ってみたかったの///」
海未「っ///」
ことり「駄目……だった?」
海未「だ、駄目……じゃないです///」
ことり「よかったぁ」
ことり「それで、今日はこの後どうなさいますか?」
海未「そ、そうですね……適当に時間を潰して、夕方から夏祭りにでもいきましょう」
ことり「解りました。それでは、何か御用があればお呼びください」ペコッ
スタスタスタ
海未「……………」
海未(あれ? 今もしかしてお祭りに誘えました……?)
海未(やりました……! 偶然とはいえ、ことりを夏祭りに誘うことに成功しました!)
海未(二ヶ月前から何度も誘おうとしましたけど……ついに……!)
海未「とりあえず部屋に行きましょうか」
海未「ふむ……」
海未「何か御用があれば呼んでください……ですか」
海未「と言われても、何を頼めばいいのかもよくわからないのですが……」
海未「うーん……」
海未「とりあえず飲み物でもいれてもらいましょうか」
コンコン
海未「? どうしました?」
ことり「お飲み物をお持ちいたしました」
海未(読まれていましたか)
海未「入ってください」
ガチャ
ことり「失礼します、ご主人様」
海未(あれ、待ってください、このパターンって……)
~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「お茶をどうーー」グラッ
ことり「あっ!」バシャ
海未「!?」ピチャッ
ことり「も、申し訳ありませんご主人様!」
海未「全く、主人にお茶をかけるなんて、躾がなっていませんね」
ことり「ごめんなさい……すぐにお拭きいたします。雑巾を持って……」
海未「必要ありませんよ」
海未「えっちなメイドが、舐めとってくれるらしいですから」
ことり「え……?」
海未「ほら、足にかかってしまったんですよ、早くしてください」
ことり「で、でも……」
海未「それとも、ご主人様の命令が聞けないんですか?」
ことり「……っ」
スッ
ペロッ
海未「ふふ、美味しそうに舐めて、ことりは本当に変態さんですね」
ことり「ぅぅ……言わないでぇ……」ペロペロ
海未「可愛いですことり……もっとえっちな姿を見せてください」ガバッ
ことり「や、だ、駄目ですご主人様」
海未「本当に駄目なんですか?」
ことり「そ、それは……」
海未「ほら、もっとよく顔を見せてください」
ことり「あっ……」
スッ
~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「……ご主人様?」
海未「ひゃぅ!?」
ことり「なんだかぼーっとしていましたけど、大丈夫ですか?」
海未「ははははははい! 全然大丈夫です!」
海未(あ、危なかった……)
ことり「それじゃあ、冷めないうちにお飲みくださいね」
海未「は、はい、ありがとうございます」
パタン
海未「…………」
海未「ことりは、私のことをどう想っているのでしょうか」
海未「私は……できることならことりとお付き合いをして、もっと仲良くなりたいです」
海未「映画を一緒に観たり、喫茶店で食べさせあったり」
海未「毎日ずっと、ことりと一緒にいたい」
海未「…………よし」
海未「今日の夏祭りで、ことりに告白します!」
海未「そうと決まれば……」パカッ
プルルルルル
絵里『もしもし、海未? どうしたの?』
海未「絵里、今お時間は大丈夫ですか?」
絵里『ええ、大丈夫だけど……どうしたの?』
海未「実は……ことりに告白をしようと思いまして、どうすればいいのかを聞きたーー」
絵里『頑張りなさい』プツン
ツーツー
海未「…………え?」
海未「あの……あれ?」
海未「な、何故……」
絵里「ふぅ……」パタン
希「えりち、誰からやったん?」
絵里「海未からよ。恋愛相談にのってほしいって」
希「ああ……これで何回目?」
絵里「45回目よ。全く、うじうじ悩んでないでさっさと告白しなさいよ……」
絵里「毎回惚気話聞かされるこっちの身にもなってほしいわ」
希「ふふ、海未ちゃんの意外な欠点やな」
希「助けてあげなくてええの?」
絵里「ほっといてもなんとかなるわよ。それよりご飯にしましょう」
希「りょーかい」
海未「仕方ありません、こうなったら頼れるのは自分のみです」
海未「真摯に想いを伝えれば、必ずことりのこころに響くはず……」
海未「…………」
海未「まあでも、今はとりあえずメイドさんなことりを堪能することにしましょう」
海未「えーと……何かありませんでしたっけ……」ゴソゴソ
海未「……! よし、これにしましょう!」
今回はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
乙です!
久しぶりの新作だよね、貴方のSS好きです
>>28
ありがとうございます。
拙い文章ですが、そう言って頂けると嬉しいです。
ーーーー居間
ことり「えっと、今から何をするんですか?」
海未「ふふ、それはですね……これですよ」
ことり「映画……?」
海未「はい! 一緒に観ましょう!」
海未(ふふふ、ここに入っているのはホラー映画)
海未(これを見たらきっと……)
~~~~~~~~~~~~~~~
グギャァァァ
ことり「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ギュッ
海未「おっと」
ことり「ぅぅ……怖いよぅ、ご主人様ぁ」ウルウル
海未「ことりは怖がりさんですね」ギュー
ことり「ふぁっ……」
海未「怖くなくなりましたか?」ナデナデ
ことり「は、はい/// ありがとうございます///」
海未「ふふ、やはりことりには笑顔の方が似合いますね」
ことり「か、からかわないでください///」
海未「からかってなどいませんよ、可愛いです、ことり」スッ
ことり「あっ……ご主人様ぁ///」
~~~~~~~~~~~~~~~
海未(勝ちました! 敗北が知りたいです!)ニヤニヤ
ことり「?」
ヤットメグリアエマシタ
モウハナサナインダカラ
海未「あ……あああ……!」
ことり「…………ぐすっ」ウルウル
海未(な、なんで恋愛映画が入って……!?)
メヲトジテクダサイ
ハイ
海未「ひぃぃぃぃぃぃ!?」
海未(だ、駄目です……こんなの……こんなの!)
海未「破廉恥です!!」ガタッ
ことり「え?」
海未「こんな破廉恥な映画を見ていてはいけません! すぐに消してください!」
ことり「だ、駄目!」サッ
海未「リモコンを隠すとは……こうなったら実力行使です!」グイッ
ことり「嫌っ! 今いいところなのぉ!」ガシッ
海未「よくありませ……うわっ!?」
ガタガタ
バタン
海未「……ぅ、大丈夫ですか、ことーー!??!?!」
海未(な、何故私はことりの上に馬乗りになっているのです!?)
ことり「…………っ///」カァァ
海未(ことりの顔がトマトみたいに真っ赤に……可愛いです)
ことり「ご主人……様」ウルウル
海未(ああ……どうしてそんなに目が潤んで……)
海未(いけない……吸い寄せられ……)スッ
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!
海未「!?」
ことり「!?」
アハハ、ヨクモダマシテクレタワネ!
イヤァァァァァァァァァ!
ドウシテ……バレ……
ことり「…………え?」
海未「……なんなんですかこれは」
海未「ストーリー紹介は……っと」パラッ
海未「『運命の再開にまさかの元カノが乱入!? 三人を巡る恋の物語はいかに!』」
海未「なんでこんなにドロドロしてるんですか……」
ことり「こ、怖い映画だったよぅ……」
海未「ごめんなさい、ことり。こんな映画を見せてしまって」
ことり「ううん、いいの……海未ちゃんのせいじゃないもん」
海未「……えっと、その、ですね」
ことり「うん?」
海未「もし、本当にもしもの話しなんですけど」
ことり「はい」
海未「ことりと……その、わ、私が付き合っていたとして」
ことり「う、うん///」
海未「私が……浮気してしまったらどうしますか?」
ことり「え?」
海未「あ、いえ、本当にもしもの話ですよ!」
海未「私にはことりしか見えていませんので、他の人を好きになるなんてありえませんし!」
海未「ただ、どうなるかな……と」
海未(ことりに刺されて死ぬなら本望ですし)
ことり「うーん……海未ちゃんが浮気したら……かぁ」
ことり「えっとね」
海未「はい」ゴクリ
ことり「監禁しちゃうかな♪」
海未「……へ?」
海未「監禁……ですか?」
ことり「うん♪」
ことり「海未ちゃんをね、鎖でじゃらじゃら縛っちゃうの」
ことり「海未ちゃんは最初は抵抗するんだけど、カメラやビデオで恥ずかしい所を撮ってあげるとおとなしくなっちゃって」
ことり「毎日やんやん言わせてあげると、そのうち海未ちゃんの方からおねだりするようになって……」
ことり「最後には、ことりのことしか考えられなくなっちゃうの♪」
海未「」
ことり「ご主人様?」
海未「え、は、はは、結構凄いですね」
海未(やややややヤンデレぇぇぇぇぇぇ!?)
海未(まさか……ことりにこんな一面があるなんて……!)
海未(もう、可愛いんですから)ニヘラ
海未(大好きな人をずっと縛り付けておきたいなんて可愛いすぎます)
海未(私も監禁されたいです)
ことり「あ、そろそろお昼ご飯の時間」
ことり「待ってて、今用意するから」
パタパタ
海未(ああ……もしも本当に監禁されたらどうなるのでしょうか)
海未(きっとご飯も自分で食べられずに食べさせてもらうのでしょうね)
海未(……食べさせてもらう?)
海未(いいこと思いつきました!)
海未(そうと決まれば……)
プルルルルルル
絵里『もしもし?』
海未「絵里ですか? ちょっと知恵をお借りしたくって」
絵里『……何?』
海未「はい、実はことりにあーんをしてもらいたーー」
絵里『自分で考えなさい』プツン
プープー
海未「……おかしい、絵里が冷たいです」
海未「自分で考えるしかありませんね……」
コトコトコト
ズズッ
絵里「うん、思った通りの味が出た」
スタスタスタ
絵里「希、料理が出来たわよ」
希「お、ありがとう。今日のご飯は何かな?」
絵里「298円」ピース
希「ご馳走やん!……ってなんでカップ麺!?」
絵里「冗談よ、今日はボルシチを作ってみたわ」
希「全く、びっくりさせんといて……」
希「それで、海未ちゃんはどうなったん?」
絵里「知らないわ」
絵里「気にもならない」
絵里「海未から電話が掛かってこないうちにさっさとご飯にしちゃいましょう」
希(海未ちゃん今度は何したんや)
希「ま、今はえりちの料理を美味しく頂くとしようか」
カチャ
ことり「それでは、お召し上がりください、ご主人様」
海未「ありがとうございます、ことり」カタッ
海未「う、いたたたた」
ことり「ど、どうしたの!?」
海未「どうやら先程右手を負傷してしまったようでして……」
海未「どうしましょうか、このままではご飯が食べられません」チラッ
ことり「え、えっと……」
ことり「それじゃあ……ことりがご主人様に食べさせます……」
海未(やりましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
ことり「そ、それでは……あーん」
海未「あ、あーん」パクッ
ことり「ええと……そのぉ……お味はどうですか?」
海未「と、とても美味しいです///」
ことり「そ、そうですか///」
ことり「ええと……それじゃあ次のお料理を///」
海未「お願いします///」
ーーー
ーー
ー
海未「ふふ、結局全部食べさせてもらっちゃいました」
海未「ああ……幸せすぎて死んでしまいそうです」
海未「全く、今日はなんていい日なんでしょうか!」
海未「…………」
海未「ことりは、どうしてこんなことをしているんでしょう」
海未「海未の日だから、なんて理由でメイドになったりするものなんでしょうか……?」
海未(知りたい。もっと、ことりの想いを)
海未「……いえ、焦ってはいけません。全てが台無しになってしまうかもしれないのですから」
海未「勝負は夏祭り。それまでは、余計なことは考えずにメイドさんなことりと戯れます!」
今回はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
遅筆ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
ーーーー夕方
海未「そろそろお祭りの始まる時間ですね」
海未「ふふ、ことりの浴衣姿……とても楽しみです」
コンコン
海未「噂をすれば……入ってください、ことり」
ことり「失礼します」ガチャ
ことり「お迎えに参りました、ご主人様」
海未「っ……///」
海未(ああ、ことり……なんて可愛らしい姿///)
ことり「あ、あの……どう……ですか?」
海未「と、とても似合ってますよ」
ことり「あ、ありがとう……ございます///」
ことり「その……海未ちゃんも……似合ってるよ///」
海未「ど、どうも……です///」
海未「えっと……そろそろ行きましょうか///」
ことり「はい///」
ーーーーお祭り会場
ことり「うわぁ~凄い人だねぇ」
海未「そうですね……ことり」
ことり「どうしました?」
海未「えっと……その……」
海未(ぅぅ……手を繋ぎましょう、が言えないなんて……)
海未(もしも拒否されてしまったら……私は……)
ギュッ
海未「え……?」
ことり「はぐれると危ないから……手を繋いでもよろしいですか?」
海未「! は、はい! もちろんです!」ギュッ
ことり「ありがとうございます、ご主人様」ニコッ
海未「っ///」
海未(天使です///)
海未「ことり、何かやりたいものはありますか?」
ことり「ご主人様のやりたいことが、ことりのやりたいことです」
海未「えっ……?」
海未(そ、それってつまり……)
海未(えっちがしたいってことですか!?)ドキドキ
海未(だ、駄目です、そんな草の中でなんて、誰かに見られたら///)
海未(で、でもことりがそうしたいのなら……///)
ことり「……ご主人様?」
海未「ひゃぅ!?」
海未「なななななんでもありませんよことり!! 」
ことり「?」
海未「そ、そうだ、何か食べたくないですか?」
ことり「うーん……甘い物が食べたい……かも」
海未「甘い物ですね! えっと……おお、ちょうどいい所にチョコバナナがありますよ!」
海未「すいません、チョコバナナ二つください!」
「まいどー」スッ
海未「よし……さあことり、どうぞ」
ことり「うん……ありがとう」
海未(ふぅ、なんとか誤魔化せまし……)
海未「っ!?」
ことり「んっ……ふっ……」ペロペロ
ことり「むぐっ……」
ことり「ご主人……様ぁ……太すぎ……ます……」ンッ
海未「」
海未(うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!??!)
海未(なななななななんでそんなにえっちな風に食べてるんですか!?)
海未(こ、これは誘われてるんですよね? このまま押し倒しちゃってもいいんですよね!?)
海未(っていいわけないでしょうが!!!)
海未(で、ですか……)ゴクッ
海未(あんなえっちな姿は反則です)ムラムラ
海未(いえ、ちょっと待ってください)
海未(これはことりが悪いんです。少しくらいなら、許されますよね?)
海未「ことり」
ことり「んっ?」
海未「私が食べさせてあげますね」パシッ
ことり「ふぇっ……? むぐっ!?」
海未「ふふ、美味しいですか、ことり?」
海未「そんなに頬張って、よっぽどこの太いのが好きなんですね」
ことり「むぐっ……んぐぅぅ!?」ジュプ
海未「いやらしい音をたてて……ことりは変態さんですね」
ことり「んっ……」グッ
海未「おっと、逃がしませんよ」ガシッ
海未「ご主人様に反抗しようとするなんて、いけませんね」
海未「お仕置きとして、もっと口の中を犯してあげますからね、ふふ♪」
海未「ほら、もっとねぶってください」
ことり「んーーーーー!!!」
ーーー
ーー
ー
ことり「海未ちゃんの馬鹿! 変態! えっち! 色欲魔!」
ことり「皆の前であんなことするなんて信じられない!」
海未「ご、ごめんなさい……」
海未「ことりがあんまりにも可愛くて……つい……」
ことり「っ/// そんなこと言っても誤魔化されないもん///」
ことり「皆の前であんなことされて……ことりとっても恥ずかしかったんだよ!?」
海未「はい……」
ことり「もうこれじゃあ将来お嫁さんにいけない!」
ことり「責任とってよ!」
海未「は、はい、責任をとります!」
海未「どうすればいいんですか?」
ことり「っ~~~~///」
ことり「海未ちゃんの馬鹿! 鈍感! にぶちん! 朴念仁!!!」
海未「え、ええ……?」
海未「あ、あの……ことり、許してくれませんか?」
ことり「つーん」
海未「ぅぅ……ことりぃ……」
ことり「…………はぁ」
ことり「もう怒ってないよ、海未ちゃん」
海未「本当……ですか?」
ことり「うん」
ことり「それに……無理やりされて嫌じゃなかったっていうか……///」ボソッ
海未「? どうしました?」
ことり「な、なんでもないよ! 次のお店いこ?」
海未「は、はい」
スタスタスタ
ことり「あ、あのくまさんのぬいぐるみ可愛い♪」
海未「射撃の景品ですね……待っててください」
海未「すいません、射撃をやりたいのですが」
「500円だよ」
海未「どうも」
海未(ここでぬいぐるみをとって……先程の失態を帳消しにします!)
海未「ふふ、待っててくださいね、ことり」
ことり「海未ちゃん……」キュン
海未「さあ! 行きますよ!」グッ
海未(屋台の射的は当たっても動かないものがあります)
海未(しかし、私のことりへの想いを込めた銃弾なら……!)
海未(≪ラブアローシュート≫!)バァン
ヒュー
コテン
「おお! おめでとう! 一発だよ!」
ことり「海未ちゃん凄い!」パチパチパチ
海未「ふっ、まあこんなものですね」
海未「ことり、これが景品のくまさんですよ」
ことり「ありがとう♪」ムギュー
海未(くまになりたいです)
海未(おや、そういえば先程から……)
海未「ふふっ」
ことり「? どうしたの、海未ちゃん?」
海未「いえ……敬語が無くなっていますね、と」
ことり「っ! も、申し訳ありません、ご主人ーー」
海未「いえ、いいんですよ」
ことり「え?」
海未「メイドなことりも好きですが、何時ものことりも大好きですから」
ことり「っ……///」
海未「だから、お祭りの間は何時ものことりでいてください」
海未「ご主人様からの命令ですよ」
ことり「は、はい///」
海未「さて、次はどうしましょうか」
海未「焼きそばでも食べますか?」
ことり「……ことりにのせて女体盛りでもするの?」
海未「しません! 私をなんだと思ってるんですか!」
ことり「えっち」
海未「ぐっ……」
ことり「くすっ、冗談だよ、焼きそば食べよ」
ことり「その後は……金魚掬いがしたいな♪」
海未「……解りました。やりたいこと、全部やりましょう」
ーーー
ーー
ー
ことり「んー楽しいー♪」
ことり「海未ちゃんはどう?」
海未「私もとても楽しいですよ」
海未(貴女が側にいてくれるから……)
ことり「ねぇねぇ、次は何処いこっか?」
海未「そうですね、それでは……」
ピンポンパンポーン
『間も無く、花火大会が始まります。通行の際には、周りのお客様に注意しながら移動してください』
海未「花火……」
ことり「海未ちゃん、花火だって! 見に行こうよ♪」
海未「そうですね……ことり、こちらへ」
ことり「?」
スタスタスタ
ことり「海未ちゃん、何処にいくの?」
海未「ひと気のない、いい場所を知っているんです」
ことり「そ、それって……///」カァァ
海未「どうしたんですか、ことり。顔が赤いですよ?」
ことり「う、海未ちゃんは恥ずかしくないの?」
海未「はぁ、別に恥ずかしくはありませんが」
ことり「そ、それならことりも恥ずかしくない……もん」
ことり「は、初めてがお外でも……海未ちゃんになら……///」ボソッ
海未「さあ、着きましたよ、ことり」
ことり「ぅぅ……」
海未「もう、さっきからどうしたんですか?」
ことり「えっと……そのぉ……」
ことり「優しく……してね?」
海未「……? 何をですか?」
ことり「そ、その……今から……」
海未「ええ、今からここで花火を見るんですよね」
ことり「…………っぅ////」ゲシゲシ
海未「こ、ことり、痛いです! 足を蹴らないでください!」
海未「…………!」
海未「ことり、始まりますよ」
ことり「えっ?」
パァン
ことり「わぁ……!」
ドォン ドォン
ことり「凄く綺麗……」
海未「ええ、本当に……」
海未(花火を優しげに見つめる貴女の表情は……とても綺麗です)
海未(ずっと……見ていたいくらい)
ドォン
海未「…………」ギュッ
ことり「!」
海未(ことりの手……凄く柔らかい……)
海未(……どうして貴女はこんなにも魅力的なんですか?)
海未(私にはない、女の子らしさをたくさん詰め込んだような愛らしさ)
海未(そんな貴女を私だけの物にしたいなんて……私は凄い傲慢なんでしょうね)
海未(この繋いだ手から……私の気持ちが伝わればいいのに……)
ドォン
パラパラパラ
ことり「…………」
海未「…………」
ことり「花火、終わっちゃったね」
海未「ええ……そうですね」
ことり「なんだか寂しいね……お祭りが終わっちゃった後は……」
海未「…………」
ことり「あはは、ごめんね、なんだかしんみりしちゃった」
ことり「お家に帰ろっか?」
海未「……ことり」
ことり「ん?」
海未「大事なお話があります」
ことり「……なぁに?」
海未「…………」
海未(ずっと貴女のことを見てきたから)
海未「私は……」
海未(貴女の仕草に焦がれたから)
海未「ことりの……ことが……」
海未(私と……ずっと一緒にいて欲しいから)
海未「…………っ」
海未(どうして……口が開かないんですか……?)
海未(たった二文字なのに……)
海未(体が震えて……声が……)
海未(……怖い……ことりに拒絶されるのが)
海未(私の前から……ことりがいなくなってしまうのが……)
海未(それならいっそ……このまま……)
海未(このまま……幼馴染のままでいてしまえば……)ポロッ
ことり「…………」ギュッ
海未「っ……こと……り?」
ことり「無理しなくてもいいんだよ、海未ちゃん」
ことり「ことりは何処にもいかないから……」
海未「…………」
ことり「ほら、泣き止んで?」
ことり「大丈夫だよ……ゆっくり、進めていけばいいんだから」
ことり「だから……さ、今日はもう帰ろう?」
ことり「遅くなっちゃうと、お母さんも心配しちゃうし」ニコッ
海未「っ!?」
スタスタスタ
海未(どうして貴女は……そんなに悲しそうに笑っているんですか?)
海未(ことりも私と同じ気持ちなのですか?)
海未(それは私の思い込みじゃ無いのです?)
海未(嫌です……このまま終わりたくなんてありません)
海未(このまま帰ってしまったら……何かが壊れてしまいそうで……)
海未(行かないでください……ことり……)
海未(引き止めないといけないのに……声が……)
海未(お願いします……誰でもいいからことりを……引き止めてください)
海未(私に……勇気をください)
パァン
海未「っ!」
海未「待ってください!」
ことり「? 海未ちゃん、どうしーー」
海未「っ……ことり!」ギュッ
ことり「っ!?」
海未「私は……」
海未「私は……ことりのことが好きです」
海未「私と……付き合ってください」
ことり「海未……ちゃん……」
海未「もう……駄目なんです」
海未「抑えきれないんです……」
海未「ことりと一緒にいると……好きが溢れてきて……」
海未「触れているだけで……こんなに胸が苦しくなって……」
海未「欲しいんです……ことりが」
海未「私だけのものにしてしまいたいんです」
海未「ごめんなさい……気持ち悪いですよね」
海未「ことりはことりのものなに……私のものにしたいだなんて……」
ことり「……ううん、そんなことないよ」
ことり「海未ちゃんにそう言ってもらえて、ことりは凄く嬉しいんだから」
海未「そんな……はず……」
ことり「あるよ」
ことり「だって、ことりも海未ちゃんのことが大好きなんだもん」
ことり「海未ちゃんは鈍すぎるんだよ」
ことり「ことりがメイド姿でご奉仕します、なんて言ってるのに全然気づいてくれないし」
海未「あれは……海の日だからでは……」
ことり「……そんなことくらいで、メイド姿になんてなりません」
ことり「それに、えっちなこともいいよって言ってるんだよ?」
ことり「そんなの海未ちゃんだからに決まってます」
ことり「とっても恥ずかしかったんだから……」
海未「すいません……」
ことり「…………」ギュッ
海未「!?」
ことり「謝らないでよ……」
ことり「そうやって……自分への好意に鈍感な海未ちゃんも……ことりは大好きなんだから」
海未「ことり……」
ことり「えへへ、だからね」
ことり「こんな私でよければ、お付き合いしてください」
海未「……ありかとうございます、ことり」
ことり「ううん、お礼を言うのはことりの方だよ」
ことり「ことりは……結局自分からは告白できなかったんだから」
ことり「ごめんね……」
海未「……そんなことありませんよ」
海未「告白する勇気をくれたのは……ことりなんですから」
ことり「ことりの……?」
海未「はい……今日の出来事がなければ、私はきっと、まだ悩んだままだったでしょう」
海未「だから、ありがとう、ですよ」
ことり「……そっかぁ」
ことり「えへへ、ありがとう、海未ちゃん」
海未「あの……ことり」
ことり「なぁに?」
海未「その……ですね。き、キスが……したいです」
ことり「……それは、ご主人様の命令?」
海未「いいえ、違いますよ」
海未「貴女の恋人……園田海未からのお願いです」
ことり「……うん、いいよ」
ことり「優しく……してね?」スッ
海未(月に照らされて……凄く綺麗です、ことり)
海未(まるで、御伽噺にでてくる妖精みたいに)
海未(そんな貴女と一緒に歩めるなんて、夢みたいです)
海未(もしもこれが夢なら覚めないでください)
海未「ことり……大好きです」
チュッ
海未「どう……でした?」
ことり「っ……か、感想なんて聞かないでよ///」
海未「照れてることりも可愛いですよ」
ことり「ぁぅ///」
海未「……とっても幸せです、ことり。まるで夢の中にいるみたいに……」
ことり「……むぅ」
ギュゥゥゥ
海未「こ、ことり?」
ことり「海未ちゃん、ことりはここにいるよ」
ことり「もっとことりのこと触って、確かめて」
海未「……ことり」チュッ
ことり「ひゃっ!?///」
ことり「き、キスしてなんて言ってないよぅ」
海未「嫌でしたか?」
ことり「ぅぅ……嫌じゃないけどぉ」
海未「ふふっ」
ことり「むぅ……どうして笑うの」
海未「ことりが照れてる姿は、あまり見たことがありませんので」
ことり「……そんなことないんだけどなぁ」
ことり「あ、そうだ」
ことり「海未ちゃん、まだメイドなことりさんは終わってないよ」
ことり「お願いがあるんなら、今日のうちにしておいたほうがいいんじゃないかな」
ことり「別に……えっちなことでもいいんだよ」クスクス
海未「……そうですね」
海未「それでは、一つだけお願いしてもいいですか?」
ことり「うん、いいよ。何かな?」
海未「いつまでもことりと」
海未「ずっと……一緒にいたいです」
ことり「っ////」
海未「? ことり、どうしました?」
ことり「ぅぅ……海未ちゃんはずるいです」
海未「そ、そうですか……?」
ことり「はい、そうです」
ことり「だから、海未ちゃんは責任をとってことりを幸せにしてください」
海未「……解りました。絶対に幸せにします」
ことり「もう……簡単に言って……」
海未「私は真剣ですよ?」
ことり「解ってるよぅ……」
ことり「先に言っちゃうけど、ことりはたくさん嫉妬しちゃうからね」
海未「それじゃあ私は、ことりが嫉妬しないように、ことりに好きを伝えますね」
海未「こんな風に」チュッ
ことり「ひゃっ!?」
ことり「ぅぅ……不意打ちは卑怯だよぅ」
海未「ことり、大好きです」
ことり「な、何回も言わなくても解るよ……」
海未「何回も言いたいんですよ」
ことり「……バカ」
ことり「ことりも……海未ちゃんが大好き」
ことり「絶対に離れてあげないんだから」
海未「私も、絶対に離してあげません」
海未「ずっと側にいてくださいね、ことり」
END
以上で終了となります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
長らく放置して申し訳ありません。
ことりちゃん誕生日おめでとうございます。
このSSまとめへのコメント
こういう感じのss久々やからめっちゃ楽しみです。頑張ってください。期待してます