兄「よし、安価で妹に悪戯でもするか」 (101)
兄「最近生意気になったしな」
兄「これは機会にちょっと悪戯してやるか」
兄「先に断っておくが、鬼畜な安価は勘弁してくれよ」
兄「あくまで悪戯だからな」
兄「んじゃ↓2でもやるか」
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兄「褒め殺しにするか。どうやって褒めようかなぁ」
兄「とりあえず妹の部屋に行こう」
兄「妹ー」コンコン
妹「なにお兄ちゃん」ガチャ
兄「暇だから漫画貸してほしいんだけど、部屋入っていいか?」
妹「別に良いけど、お兄ちゃんが面白いって思うのあまりないと思うよ?」
兄「まーまー、とりあえず見せろや」
妹「うん。そこの本棚にあるよ」
兄「おう」
兄「恋愛漫画ばかりだな。妹もそう言うのが趣味なのか?」
妹「趣味って何よ……。どうせ私にはそういうのが似合わないって言いたいわけ?」
兄「いやいや、彼女を作らないからお兄ちゃんは心配なんだ」
妹「そんなことお兄ちゃんに心配されたくないし。お兄ちゃんこそどうなの」
兄「ど、童貞ちゃうわ!」
妹「……誰もそんなこと言ってないんだけど」
兄「(参ったな。安価がなかなか実行できないぞ)」
兄「(何を褒めよう。とりあえず身体的特徴から褒めるとしようか)」
兄「でも妹は可愛いから、告白くらいされたことあるだろ?」
妹「んー、さあね」
兄「またまた謙遜して。お兄ちゃんはこんなに可愛い妹を持てて幸せだぜ」
兄「料理もうまいし、スタイル抜群だし文句ない」
妹「お兄ちゃんキモイよ……。妹を口説いて何がしたいわけ?」
兄「いやぁ……」
兄「(これは思ったより厳しいぞ……!)」
兄「(漫画やアニメみたいに、「ばっ、ばか、何言ってんのよ! お兄ちゃんは! もう……」みたいな展開になるかと思ったが、現実はそういかないなぁ……)」
兄「(とりあえず褒めつつ、他の悪戯もしてみよう)」
兄「(さて、次は↓2をしよう)」
兄「(こんな安価も予想していたぜ)」
兄「(既に妹の勉強机の引き出しにエロ本を仕掛けておいた俺に抜かりはない)」
兄「なあ、妹。ちょっと参考書貸してくれないか?」
妹「漫画の次は参考書? まあいいけど」ガラッ
妹「……あれ?」
妹「なにこれ……っ、ってっ!?」バッ
兄「ん? どうした妹?」
妹「な、なんでもない!」
妹「(どうして私の机の中にエッチな本があるの!?)」
兄「ほう? 妹、結構大胆な本を読んでいるではないか」ワキワキ
妹「ちょっ、キモイからっ! 近寄らないでって!」
兄「しかも兄妹モノのエロ本とは……。お前まさか」
妹「んなわけないでしょっ! てかこれ私のじゃないし!」
妹「お兄ちゃんのでしょ! 返す!」ブンッ!
兄「ぐはっ」バサッ
兄「(まあこんな二次色抜群のエロ本が出てくりゃ、俺のだってすぐにバレるだろうな)」
妹「……もう、最低。ばか、あほ」
兄「(しかし、変な桃色な雰囲気が漂っているからことは順調に進んでいる!)」
兄「(よし極めつけは↓2だ!)」
兄「ごめんなさい!」ズサササ!
妹「ひゃっ、わ、ちょ! 足の下に来ないでよ!」
兄「いや、本当にすまなかった!」
妹「何が? ていうか、今日のお兄ちゃんちょっとおかしいよ? どうしたの?」
妹「熱でもある? 大丈夫?」
兄「(うおぉぉ! こんなにも俺を気遣ってくれる妹に悪戯をしようだなんて!)」
兄「(俺はなんて馬鹿なんだろう)」
兄「エロ本はちょっとした気紛れだったんだ。それを発見したお前がどんな反応をするか見てみたくて」
妹「お兄ちゃんの考えそうなことね」
妹「でも、だからってエロ本て……」
兄「どきどきした?」
妹「ばっ、馬鹿じゃないの!? こんな程度でする訳ないから!」
兄「ほんとにすみませんでした」ドゲザ
妹「もういいから……。ご飯にしよ、お兄ちゃん」
妹「手伝ってくれるよね」
兄「おお! 当たり前田のクラッカー!」
妹「それ死語だよ完全に」
兄「それで飯は何にするんだ?」
妹「何が食べたいの?」
兄「そりゃあもちろん、↓2だな」
兄「久しぶりに焼肉食べたい!」
妹「お金あるの?」
兄「残金は五十円だが?」
妹「妹に払えってことですか」
兄「貸しで」
妹「既に借金が千円ある人の言葉は信頼ならないなぁ」
妹「家にお肉あったから、それで我慢してよ」
兄「仕方ないな」
~翌朝~
兄「まずいな。当初の目的であった、悪戯が結局大してできなかった気がする」
兄「今日こそ妹にあっと言わせるぐらいには悪戯しちゃる」
兄「よし、妹はまだ眠っているはずだ」
兄「↓1をしよう」
兄「よしファンレターねつ造でもするか」
兄「とはいえアイツ学校でも人気あるから、割かとねつ造って言葉は当てはまらない気がするなぁ」
兄「まあ安価に従おう」
兄「とりあえず字が全部一緒だとバレるから、ちょいと気を入れて制作しないとな」カキカキ
妹「おはよ……。あれ、お兄ちゃん? 朝からなに書いてるの?」
兄「(早速ばれてしまった!)」
兄「(何か適当な言い訳を考えないと。頼むぜ>>25!)」
我が晩年の想い!此処にしたためたり!
兄「我が晩年の想い!此処にしたためたり!」
妹「へ? 何言ってんの、ボケた?」
妹「というか何かいてたの? 見せて見せて」ヒョイ
兄「あ、コラ」
妹「えーと、なになに? あなたのことをずっと想ってこの手紙を……」
兄「(ファンレターというより恋文になってしまった)」
兄「(だってファンレターなんて書いたことないもん)」
妹「……ごめん、勝手に見て」
兄「(なんか変な勘違いされてるぞ)」
兄「(ていうか一枚目にしてバレたから、俺が誰かに告白するとか勘違いしてんのかな)」
兄「い、いやぁ、別に誰かが好きってわけじゃないぞ」
妹「ていうか、お兄ちゃんにもそんな人いたんだ。意外」
兄「だ、だから告白なんてしないって」
妹「……それなら、私に少しでも相談してくれてもよかったのに」
兄「そもそも告白なら面と向かってするのが男だろうが!」
妹「叶うといいね、お兄ちゃん」
兄「お前人の話聞いてましたか」
妹「ふーん、そっかぁ。ついにお兄ちゃんも彼女できるのかぁ」
妹「私も彼氏作ろうかなぁ」
兄「いかんぞ! いかんぞ妹君! そのような軽率な思考で彼氏を作ろうだの言語道断だぞ!」
妹「ちょっと、そんなにムキになんないでよ」
妹「別に私、本気で言った訳じゃないし」
兄「好きな人はいるのか?」
妹「え? …………」
妹「いない」
兄「(なんだ今の間は)」
妹「…………」
兄「(しかもそのまま俯いて黙り込んでしまった。とりあえず目を覚まさせるために悪戯しよう)」
↓2
兄「(キ、キスか。結構勇気がいるが、安価は絶対だ)」
兄「(まあ、耳キスだからそんなに問題はないだろ……)」
兄「……」ソォー
妹「…………」
兄「……」チュ
妹「……ひゃっ」
妹「え……?」
妹「~~~っ!?!?」
妹「ちょっ、え!? な、なにしてんのっ!」
兄「な、なにって、耳キス……」
妹「き、キスって! なに、ばかじゃないのっ、ちょ、どうしてそんな!」
兄「(まずいぞ。妹が壊れた)」
兄「なんかメデューサに睨まれたように固まってたからついな」
妹「ついでやっていいことと悪いことがあるでしょ!」
妹「もっ、もう信じらんない! 変態!」
兄「ま、まあ落ち着くのだ妹よ」
妹「うぅぅ~~っ!!」
兄「(怒ってるのか照れてるのか分からないが、とりあえず落ち着かせよう)」
兄「(落ち着かせるか、あるいは追い打ちをかけるか……)」
兄「(とりあえず↓1でもやってみるか)」
兄「ごめんなさい!」ズサササ
妹「ちょっ、だ、だから足元に来ないでって!」
兄「つい悪戯をしてしまいましたごめんなさい」
妹「お兄ちゃん……、昨日もそれだよね」
兄「いやぁ、なんか落ち込んでるみたいだから励まそうと」
妹「そっ、それが耳にキスって、お兄ちゃん何考えてるの……」
兄「とある雑誌に、耳は性感帯と」
妹「それを妹に実践する馬鹿がどこにいるのっ!」
兄「ここです」グリグリ
妹「ひゃぁっ! こ、コラッ! 足に頭を押し付けないで……!」
兄「その、耳キス嫌だったか?」
妹「……い、いやじゃないけど」
妹「いきなりは驚くからもうやめて」
兄「(宣言してからやればいいのだろうか)」
妹「もう、とりあえず顔あげてって。許してあげるから」
兄「おお、ありがとうマイシスター!」スタッ
兄「(しかしここで↓2をやってやる!)」
安価下でお願いしまぅす。↓1
兄「よいしょっと」スイ
妹「きゃっ、ちょ、どこ触ってるの…っ」
妹「やっ、待って! 何してんのお兄ちゃん!」
兄「何ってお姫様抱っこ」
妹「なんで!? ていうか降ろしてお願い!」
兄「いやあ、お前は軽いなぁ。お姫様抱っこって一回やってみたかったんだ」
妹「だからなんで妹にやるの! 降ろして!」
兄「嫌でござる」
妹「ばか! 嫌い!」
兄「はっはっは。強がっているが、顔は真っ赤だぞ」
妹「~~~っ!!」
兄「このまま俺の部屋まで直行です」スタスタ
妹「いや! おーろーしーてー!」
兄「嫌でござる」
妹「ほ、ほんと、嫌いになるよ! お兄ちゃん!」
兄「とりあえず俺の部屋まで運ぶ」
妹「自分の部屋まで連れていって妹に何する訳!?」
兄「そりゃお前、↓1しかないだろ」
兄「腹筋しかないだろ」
妹「身体鍛えるのは一人で勝手にしててよ!」
妹「というか、それでどうして私がお姫様抱っこされて、お兄ちゃんの部屋まで連れていかれなきゃならないのっ?」
兄「それには海より深く、空より高い事情があるんだよ」
妹「うぅぅ、降ろしてよぉ……」
兄「その願い、聞き入れよう」ヨイショット
妹「お兄ちゃんの部屋についたからじゃん……」スタ
兄「よし、腹筋するから手伝ってくれ」
妹「ほ、本当に腹筋なの……?」
兄「そりゃ腹筋ていったんだからな。足持ってくれ」
妹「…………」
兄「ん? どうした、妹」
妹「なんでもない、バーカ」
兄「(何故罵られなくてはならぬのだ)」
兄「よし、一介! 二階! 散会! 四回! 誤解!」
妹「ん、んぅぅ、お兄ちゃん、早いって」
兄「(結構足を抑えてる側も、力がかかるからな)」
兄「(妹のひ弱な力じゃ支えきれんのか)」
兄「知らぬ、ロッカイ、ナナかい、発会」
妹「うぁっ、ちょっと、早すぎ」
兄「(それにしても、なんかエロイな)」
兄「(それに、必死に抑えようとしてるから、胸が当たってる……)」
兄「(やばいやわらかい、どうていのおれにはしげきがつよすぎるようだ!)」
兄「と、とりあえずこれで終わりにしよう」
妹「はぁー、疲れたぁ……」グデー
兄「(無防備に横たわる妹か)」
兄「(これもいい悪戯のチャンスかもしれない!)」
兄「(よし、↓1をしよう)」
兄「背筋だ!」
妹「ひゃっ、って、なんで私の上に乗ってんの!」
兄「そりゃ、今度はお前の番だろ」
妹「うぅ……、なんか今日のお兄ちゃん、変だよ」
兄「ほら、一回」
妹「うぅぅー……」
兄「二回」
妹「よっ、と……」
兄「三回」
妹「っしょ……」
兄「四回(散々言っておきながら、俺の言うことを聞いてくれるから可愛いな)」
兄「(しかしいたずらになってない気がする。背筋している妹に悪戯するか)」
兄「(ちょうど背中見せてるし、上に乗っかってるから主導権は俺だ)」
兄「(よし、↓2をしよう!)」
兄「七回」
妹「ま、待ってお兄ちゃん。もう限界だって……はぁ、はぁ」
兄「(弱った妹の脇腹を撫でる! これ以上の悪戯はないはずだ!)」
兄「おら」ナデナデナデ
妹「んひゃっ! ちょ! あははっ、ひゃ、ははっ! や、やめ!!」
兄「……」ナデナデナデ
妹「やぁ! ひゃ、あはははっ! ははっ! くるしっ、むり、ぎぶっ、あははっ!」
兄「……」ナデナデナデ
妹「ま、待っておにいちゃ、あははっ! ちょっともう、ほんと! あははっ!」
兄「(撫でてるだけで、随分と敏感だな)」
兄「女の子って結構柔らかいんですね……」
妹「はぁ……はぁ……はぁ……」
妹「お、お兄ちゃん? なんのつもり……、ていうか初めからこれが狙いだったの」
兄「(しまった、怒らせてしまった。とりあえず↓2でもしよう)」
兄「(も、もみもみだと!?)」
兄「(……し、しかし一体どこを揉めばいいのだ)」
兄「(考えろ、頭脳を働かせろ俺!)」
兄「…………」
兄「(……うむ。おっぱいしかないだろ)」
兄「(し、しかしここでおっぱいなんか触ったら、妹の怒りゲージはマックスに絶対なる)」
兄「(安価の通り悪戯をするべきだが、具体的な身体の箇所は言われていない)」
兄「(ならば、ここも安価に任せるべきか)」
兄「(さて、↓2をもみもみしよう)」
兄「(まあ予想していた通りの安価だった……)」
妹「ねえ、お兄ちゃん。とりあえずどいてくれない?」
兄「(しかし、未だ主導権は俺が握っている! これがチャンスだ!)」
兄「よし」スッ
妹「よし? 何が……、んっぅっ! ちょっ!!!」
兄「や、やばいなこれは」モミモミ
妹「んぅっ! ま、本当に何してるの!!」
兄「いや、乳を揉んでいるのだ」
妹「口にするな馬鹿ぁっ! ていうか揉むな、やめて!!」
兄「(まずい、これほどまで柔らかいとは!)」モミモミモミモミモミモミ
妹「やぁっ、んっ。ね、ねえ、お兄ちゃん、ほんとにもう……」
兄「(やばいたってきた……。これ以上はやめよう。シャレにならん)」スッ
妹「はぁ……、はぁ……」
兄「(さっきとは違う意味ではぁはぁ言ってる妹がエロすぎる)」
妹「……お兄ちゃん」
兄「はい」
妹「冗談でやっていいことと悪いことがあるけど、お兄ちゃんはそれ分かる?」
兄「分かります」
妹「ふーん。そっか、お兄ちゃんは頭いいんだね」
兄「まあな。成績は中の上だけあるからな!」
妹「…っ!」キッ
兄「(やばい、これは本気で怒ってる……)」
兄「(乳も揉まれて怒らないヤツはいないだろうが……)」
兄「え、えーと……」
兄「(と、とりあえず↓2をしよう。でないと俺の命が危ない)」
兄「よーしよし」ナデナデ
妹「なんのつもりお兄ちゃん」
兄「まあまあ、よーしよし」ナデナデ
妹「こんなんで許されると思ってるの」
兄「いやいや、とりあえず撫でさせてくれ」ナデナデナデナデ
妹「…………」
兄「…………」ナデナデナデナデ
妹「…………」
兄「…………」ナデナデナデナデナデナデナデ
妹「あのさ、お兄ちゃん」
兄「何かな、マイシスターよ」ナデナデナデナデナデ
妹「誤魔化そうとしても、さっきのは忘れないからね、私」
兄「お、お、おう」ギクッ ナデナデナデナデ
兄「(やばい。無表情で撫でられている妹が怖い)」
兄「うん、妹の頭は撫でやすいなぁ」ナデナデナデ
妹「そ」
兄「いやぁ、癖になっちゃいそうだ」ナデナデナデナデナデ
妹「……ねえ、もう頭痛いんだけど」
兄「う、うむ。しかし俺はお前が頭撫でられて死ぬほど撫でなくてはならぬ宿命なのだ」
妹「馬鹿言ってないでもうやめてって」グイ
兄「(き、強制的に撫でるのをやめさせられてしまった!)」
兄「(というか、これはかなり怒っているぞ……)」
兄「(仕方ない。↓2をするか)」
兄「ほんとうに、心の底からごめんなさい!」ドサッ、ザザ
妹「きゃっ、いきなり倒れてどうしたの!」
兄「ごめんなさいごめんなさい! 許してください」
妹「いや、うつ伏せで謝られても……」
兄「ほんとうにごめんなさい。妹に嫌われたら俺もう生きていけません」
妹「…………」
妹「も、もう、分かった、分かったから起きてよ……」
兄「許してくれるのですか」ムク
妹「ゆ、許すって! ちょっとさっきのは悪戯の度を超えていた気がするけど」
兄「はあ」
妹「べ、別に恥ずかしかっただけで……」
兄「ほう」
妹「……本当に謝罪の気持ちある?」
兄「本当にありますすみません!」ズサァァー
妹「だからなんで足の所来るのっ!」
妹「……許してあげるから、起きてよ」
兄「はい」スクッ
妹「ね、ねえ、一つだけ聞きたいんだけどいい?」
兄「なんなりと」
妹「その前に、その訳の分からない敬語はやめて」
兄「分かった」
妹「その……、さっきのだけど」
兄「さっき?」
妹「だから、さっきの!」
兄「さっきの?」
妹「わ、私の胸触ったこと!」カァァァ
兄「う、うむ。それがどうかしたかな?」
妹「お、お兄ちゃんって、普段そういうことを女の子にしてるわけじゃないよ、ね?」
兄「してたら、俺は今頃、牢獄にいるだろ」
妹「そ、そうだけど……、じ、じゃあなんで触ったの?」
兄「(安価だからです、とは言えないなぁ)」
兄「(仕方ない、ここも安価で答えるとしよう)」
兄「↓2」
兄「貴女が好きだから」
妹「…………」
妹「……へ?」
兄「好きだから触ったんだよ」
妹「ど、どっ、どど、どういう意味っ?」
兄「先に言っておくが、兄妹として好きとかいうオチじゃねえぞ」
兄「そりゃあ、好きな子のおっぱい触りたいのは男として当然だろ!」
妹「ちょっ、そこまではっきり言わないでよ……っ」
妹「そ、それに好きって……。私、そんなこと突然言われても困る……」
兄「突然とは心外な。お前がどうして? と聞いてきたのだろう」
妹「だ、だって! その理由が、わ、わたしのこと、す、す、好きとか! 分かる訳ないじゃん!」
妹「……そ、それに私たち兄妹だし」
兄「愛に兄妹なんて関係ないだろ」
妹「……ぅ、あぅ」カァ
兄「それで、その、返事はどうなんだ」
妹「へ、返事って、わ、私は……」
兄「うん」
妹「その……、わ、私は」
妹「……うぅー! 知らない! 知らないからっ!」タッタッタ
兄「……に、逃げてしまった」
兄「さ、流石に突然の告白は妹を困らせただけのようだな……」
兄「どうしよう、こんな展開になるとは思わなんだ」
兄「とりあえず、↓2した方がいいかな……」
兄「風呂に入ってサッパリするか」
兄「とりあえず朝風呂朝風呂」
~~
兄「ふー、すっきりした」
兄「妹はどうやら部屋に籠ってしまったようだ」
兄「ある程度時間も置いたし、こっちから訊ねるのも手かな?」
兄「それとも当初の趣旨通り、悪戯しようか……」
兄「とりあえず↓1をするべきだ!」
兄「妹? ちょっといいか?」コンコン
妹「…………なに」
兄「まあ開けてくれよ。話したいことがあるんだ」
妹「……いいよ」ガチャ
妹「って、なにそれ?」
兄「昨夜作ったシチューだ。朝飯まだだったろ?」
兄「とりあえず腹ごしらえしようぜ」
妹「……お兄ちゃんらしいな」
兄「なんか言った?」
妹「んーん、いいよ。食べる」
兄「おう」
妹「さっきの話だけどさ……」
兄「うん」
妹「その、返事、お兄ちゃん待ってるの……?」
兄「そりゃな。見事に玉砕するか、叶うか、分からないが」
妹「ふ、ふうん……」
兄「別に深く考えなくてもいいって」
兄「今まで通り仲良くしてるのが一番だろ。ギクシャクしてたってつまらん」
妹「……ん、えへへ。やっぱ、お兄ちゃんは昔から変わらず優しいね」
兄「そうかぁ?」
妹「なんか眠くなってきちゃった……」
兄「さっき起きたばっかりだろだらしないな」
妹「だって、眠いものは眠いんだから……」パタ
妹「……」スースー
兄「やってしまった」
兄「無防備に寝る妹」
兄「睡眠薬を盛った兄」
兄「やばいな。兄妹じゃなかったら、犯罪だぞ」
兄「いや兄妹でもやばいが」
兄「とりあえず↓1でも……」
兄「ベッドに運んでやるか」ショッ
妹「…………」スースー
兄「まあ、あんなこと言われた後に悪戯なんてできないしな……」
兄「はぁ、駄目な兄ですまないなぁ妹よ」
兄「睡眠薬はやりすぎたかな」
兄「まあでも、俺も考える時間が出来たし、さっきの安価で好きって言ってしまったことを真面目に考えておくか」
兄「おやすみ妹」
妹「……」スースー
~夜~
妹「……ん」
妹「あれ……」
兄「おはよう。とは言ったけど、もう夜だ」
妹「うそ……、私いつの間に似てたの? あとなんか頭痛い……」
兄「寝すぎだろ」
妹「……もしかして私、ずっと寝てたかなぁ……?」
兄「え?」
妹「いや、変な夢……見た気がする」
兄「夢って……、どんな内容だ?」
妹「えっと、お兄ちゃんが変になる夢」
兄「なんじゃそりゃ」
妹「と、とにかく変になるの! いつもと違った行動するし、へんなとこ触るし、挙句……」
兄「(まさか、あれを夢だと勘違いしているのか?)」
兄「(……ううむ。このまま夢にしてしまって、兄妹を続けるのも良いが)」
↓2 兄弟の関係を続ける? それとも、恋人として新たな関係を始める?
兄「なあ、妹」
妹「ん? なに、お兄ちゃん」
兄「腹筋でもするか?」
妹「え?」
兄「それとも背筋か? いやもう胸は触らないから安心してくれ」
妹「ちょ、……、どうしてお兄ちゃんがそれ知って……」
妹「え、うそっ、夢じゃないの?」
兄「お前の頭はどんだけご都合主義なんだよ。夢なわけあるか馬鹿」
妹「……っ!」バッ
兄「おーい妹さん? どうして顔背けるんですか」
妹「いやっ、見ないでっ、恥ずかしいから!」
兄「……いやあどんだけ恥ずかしがり屋なんだよ」
妹「だ、だって、夢じゃないって!」
兄「夢じゃないですよー、好きですよー」
妹「もう、お兄ちゃんのその軽いノリなんか気に入らないっ!」
妹「必死で悩んでる私が馬鹿みたいじゃん!」
兄「俺だってそれなりに考えて出した答えだし」
兄「好きなもんは好きだからしょうがないだろ」
妹「でっ、でも、今日のお兄ちゃんやっぱり変だよ!」
兄「それで、どうなんだよ」
妹「……うぅ」
妹「…………」
兄「おっと、逃げるのはなしだ」
妹「ば、ばかっ!」
兄「ばか、ばか、って俺嫌われてるのか?」
妹「き、嫌いなわけないじゃん! 私がお兄ちゃんのこと嫌いだと思った……っ!?」
妹「好きだよ、大好き」
妹「でも、お兄ちゃんずっと素っ気ないし、兄妹だからこんなこと言ったら絶対に変だと思われるし!」
兄「うん」
妹「だから、ずっと黙ってきたのに……!」
兄「おう」
兄「(なんか悪戯するはずが恋の展開になっている)」
兄「(それに俺たちにこんな桃色な雰囲気似あわねえ……)」
兄「(よし、↓1して場を和ませよう)」
妹「どうして今更になってそんなこと言うの……!」
妹「私、もう、どうしたらいいか分かんないよ……」
兄「おい妹、少し目を瞑れ」
妹「え? どうして……?」
兄「言う通りにしなさいな」
妹「う、うん……」
兄「……」チュ
妹「……んぅっ」
兄「よし」スッ
妹「……な、な」
妹「…………」
兄「え、えと、反応ないですか……?」
妹「ばかっ! お兄ちゃんのばかっ! どうしていつもいきなりするの!」
兄「い、いつもって! キスは初めてだぞ!」
妹「朝に耳にキスしたよっ、お兄ちゃん!」
兄「あ、あれはあれだ」
妹「……うぅぅ」カァァァ
兄「あー、その嫌でしたか」
妹「嫌なわけないじゃん……。嬉しいよ、嬉しすぎるよ。私、どうしたらいいか分かんないくらいうれしいよ」
兄「別に今まで通りでいいだろ、妹。お互い好き合って、たまに恋人らしいことするのが俺はいいかなぁ」
妹「……うん、私もそれがいい」
兄「おう」
妹「でも今日のお兄ちゃん、様子おかしかったよね。どうしたの?」
兄「好きな女の子を虐めたくなるのは、仕方ないんだ」
妹「……そ、そっか。なら許す」
兄「(ほう。悪戯が公認された。よし、妹に悪戯でもするかー)」
終わり。
流石に疲れたのでこれにておしまいですー。鬼畜安価が出るか出ないかひやひやしていたのですが、割とまともで安心しました。ここまで付き合ってくれた方はありがとー。それではおやすみなさい。
このSSまとめへのコメント
有無
これ書いたひとは天才