異能バトルは閉鎖系のなかで (46)
寿来「夏休み、俺たちは高梨家が所有する孤島の別荘に修行をしにきたのであった」
灯代「あんた誰に向かって話してんのよ」
鳩子「ジューくん、私修行はちょっと……」
寿来「馬鹿やろう!修行ってのはな……」
寿来「海で思いっきり遊ぶことだー!!!走れ鳩子ー!!!」
鳩子「わーい♪」
千冬「千冬も安藤と遊ぶー」
寿来「ついてこいお前たち!ここの海は俺たちの物だ!!」
灯代「はぁ……あのバカ」
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灯代「あぁ~本当にいいところですね、私達以外誰もいないんですよね?」
彩弓「そうですね、ここは無人島ですから」
灯代「あのバカの厨二を周りに見られて恥ずかしい思いをすることも無いのよね~」
彩弓「ふふ、そうですね」
寿来「くらえー鳩子お!」パシャッ
鳩子「いやー!ジューくん前見えないよお!」バリバリ
寿来「あばばばばば」バチバチ
鳩子「ジューくん!?ジューくん!!!」
千冬「安藤沈んだ」
鳩子「キャー!!!」
彩弓「まったく……」
寿来「ありがとうございます彩弓さん」
鳩子「ごめんね、ジューくん」
寿来「いやいや、これも修行のうちさ」
灯代「ほんと能天気よね……」
寿来「いやー!本当にいい島だ!未知のエネルギーを感じる!」
寿来「あのいかにもな廃墟に行って見ようぜ!」
彩弓「あれはこれから寝泊まりする別荘ですが」
寿来「ごめんなさい!」
灯代「バカね」
灯代「すごいコケよね……ちょっと悪いけど本当に廃墟みたい……」
彩弓「ええ……ちょっと理由がありまして……ですが中は……」
ギィィ
寿来「おおおおお!!!!」
鳩子「すごーい!きれい!」
千冬「お城みたい!」
灯代「うわぁ本当にきれい……悪くいってごめんなさい」
彩弓「いいんですよ」
彩弓「先ほどもいいかけましたが外見が汚いのには理由があるんです」
灯代「理由?」
彩弓「はい……この島に伝わる言い伝えです」
寿来「言い伝え!?」ワクワク
灯代「あぁ……安藤の厨二が反応した……」
彩弓「この島には昔から、不潔を好む悪魔がいると言い伝えられており、キレイなものを壊してしまうらしいのです」
千冬「ひどい!」
寿来「なるほど……神に見捨てられた『不潔な悪魔(ダーティー・デビル)』ってところか」
鳩子「ダーティー?紅茶?」
灯代「なんじゃそりゃ」
彩弓「外見だけ汚ければ大丈夫なようなので、この別荘はこんな作りになっているんです」
灯代「なるほど~」
寿来「俺たちで不潔な悪魔(ダーティー・デビル)を倒そうぜ!」
灯代「はぁ!?何言ってんのよ安藤」
寿来「俺たちの異能があればできるって!」
灯代「あんたのは使い物にならないでしょーが!」
寿来「いや!いける!鳩子の純粋な心で不潔な悪魔(ダーティー・デビル)の醜い心を照らせば!」
灯代「何言ってんのよ安藤」
寿来「行くぞ鳩子!」
鳩子「うん」
灯代「ちょ、あんたらじゃ心配だから私も行くわよ!」
バタン
彩弓「行ってしまいましたね……」
千冬「眠い……」
彩弓「あら、遊び疲れたのですね、部屋まで案内しますよ」
千冬「ありがと彩弓」
彩弓「ええ」
寿来「何も無いなー」
灯代「彩弓さんには悪いけど、悪魔なんているわけないじゃない」
鳩子「本当にいたら怖いよお」
彩弓「悪魔は実在しますよ」
寿来「うおっ!びっくりした!」
彩弓「驚かせてごめんなさい」
彩弓「ですが私達の異能が存在する以上、悪魔がいてもおかしくない、ということです」
灯代「た、確かに……」
彩弓「悪魔なキレイなものならなんでも壊してしまうそうです、例えば……キレイな人間……」
灯代「は、はぁ……?」
彩弓「灯代さんや鳩子さんはキレイですよね安藤くん?」
寿来「え?ま、まぁ、そうですね」
灯代「ちょ///」
鳩子「ジューくん///」
彩弓「そういうことです、悪魔はあなた達にも襲ってくる可能性があります」
灯代「なっ……!?」
鳩子「ええ~!?」
灯代「でも……それを言うなら彩弓さんだって……」
寿来「彩弓さんもキレイだから危なくないですか!?」
彩弓「……!///」
灯代「人に言っといて何自分は照れちゃってるんですか彩弓さん」
彩弓「か、からかったつもりなんですよ」
彩弓「私も悪魔などあまり信じたくありませんし」
灯代「ま、そうよね」
鳩子「よかったあ~」
寿来「でも、孤島で言い伝えとかってアレだよなー」
鳩子「アレ?」
灯代「まあ、アレよね」
彩弓「アレとは?」
寿来「『閉鎖空間(クローズド・サークル)』ですよ!」
灯代「勝手に変な当て字しないでよもう!」
鳩子「くろーずどさーくる?」
灯代「ミステリー小説とかにありがちなやつでね、外との連絡手段の断たれた島とか無人島とか山奥とか」
灯代「だいたい殺人が起こるのよね、そういうシチュエーションだと」
灯代「特に言い伝えとか伝承があったりするとその通りに人が死んじゃったり……」
彩弓「……!」
鳩子「えぇ!?」
灯代「なーんて、あるわけないじゃない!小説とか漫画とかだけの話よ!」
寿来「なんか千冬ちゃんが心配になってきた」
灯代「はぁ?あんたも信じちゃうわけ?」
寿来「あはは……」
彩弓「そういえば一人にしてしまいましたね」
鳩子「ええっ!?」
寿来「すぐいきましょう!どの部屋ですか!?」
彩弓「こっちです」
寿来「千冬ちゃあああん!」
鳩子「ジューくんすごい迫力」
灯代「まぁ……クローズドサークルのだいたいのパターンとして、最初に一人になった人がやられちゃうの」
鳩子「ええっ!?」
彩弓「この島には私達以外いないので大丈夫だと思いますが……」
灯代「その油断もありがちなパターンなのよね~……」
灯代(いや、まさかね……私までこわくなってきたじゃない……)ブルブル
寿来「あ、あれ!?開かない!?」
ガチャ
鳩子「普通に開いたよ~?」
寿来「あ、あはは……」
灯代「何こんなときまでお約束やろうとしてんのよ!」
寿来「千冬!」
千冬「ん……」
寿来「なーんだ、寝てるだけじゃないかー、起こしてごめんよ千冬」
千冬「誰?」
寿来「は?」
寿来「お、おいおい寝ぼけてるのか千冬ちゃん」
千冬「ここはどこ?あなた達は誰?」
灯代「な……?」
鳩子「千冬ちゃん?」
千冬「あなた達誰?私をおうちに帰して」
寿来「え……」
灯代「あ、いたいた!彩弓さんどこ行ってたんですか!?」
彩弓「…す、少しトイレに……」
灯代「千冬ちゃんが大変なんですよ!」
彩弓「え?」
寿来「ほーら見ろ千冬ちゃん、君の大好きな黒焔(ダークアンドダーク)だぞー!」ボウッ
千冬「うわ……何それこわい」
寿来「ガクッ」
彩弓「な、何があったのです?」
鳩子「千冬ちゃんが記憶喪失になっちゃったの」
彩弓「ええっ!?」
………………
千冬「…zzz」
彩弓「ルートオブオリジンもダメでした……」
灯代「そんな……だって、あるべき姿に…」
彩弓「どういうわけか異能も消えていました、異能も記憶も私達に出会う前に戻ってしまっている」
彩弓「これはこれで彼女のあるべき姿であると考えられませんか?」
灯代「確かに……それで無理なのね……」
鳩子「どうしよう……」
寿来「誰かが…千冬ちゃんの記憶を消したんだ」
灯代「!?で、でも誰が?」
彩弓「私達の中に記憶、ましてや異能を消す異能の持ち主なんて……」
鳩子「誰が犯人なの?教えてジューくん!」
寿来「……それは分からない」
灯代「そりゃそうよねー」
鳩子「あ!ダージリンティーデビルがやったんじゃない?」
灯代「ダーティー・デビルよ、それにキレイなものを壊すって記憶喪失と関係ある?」
寿来「俺たちの……かけがえの無い思い出に嫉妬したんじゃないか?」
灯代「何臭いこと言ってんのよアンタ、却下」
寿来「却下ってなんだよ!」
彩弓「今日はもう遅いですし寝ませんか?」
灯代「え……でも、寝てる間に記憶消されるかもしれないですよ?」
彩弓「1人ずつ時間を決めて見張りをしましょう」
彩弓「ここに通じる廊下は一本しかありませんから階段の側に立っているだけでほとんど見渡せます」
寿来「フン……このギルティア・シン・呪雷が侵入者を
灯代「はいはい、アンタは誰か見つけたら真っ先に私達呼びなさいよね」
灯代「アンタの異能は使い物にならないんだから」
寿来「はい……」
鳩子「起きられるかなぁ~……」
灯代(こうして、私達は2時間おきに1人ずつ見張りをしながら寝ることが決まった)
灯代(順番は彩弓さん→安藤→私→鳩子か……)
灯代(3番目って微妙だなぁ……体感睡眠時間が一番短いんじゃないの?)
灯代(…zzz)
…………………
寿来「おーい……灯代……?」
灯代「はっ、安藤?」ムニャ
寿来「交代の時間だぞ?」
灯代「え?もうそんな時間?全然寝た気しないわ……」
寿来「とにかく交代だ、俺はもう寝るから……」フワァ
灯代「ねぇ、安藤」
寿来「ん?」
灯代「アンタは誰が犯人だと思う?」
寿来「え?そりゃ不潔の悪魔(ダーティー・
灯代「そんなんじゃなくて!アンタも分かってんでしょ?」
灯代「クローズドサークルで犯人が外部の人間だった作品は少ないって……」
寿来「灯代は漫画とか小説の読み過ぎだよ」
灯代「アンタにいわれたくない!」
寿来「それに……文芸部の皆を疑いたくない」
灯代「……!」
灯代「うん……私が間違ってた」
寿来「じゃ、俺はもう寝るからな……」
灯代「おやすみ」
寿来「おやすみー」フワァ
灯代(安藤はあんなこと言ってるけど……犯人が外部の人間なんて考えられないわよ……)
灯代(船を操縦してきたおっさん?……はさすがに無いわよね……)
灯代(もしかして不潔の悪魔(ダーティー・デビル)って実在するんじゃ……)ゾッ
灯代(無い無い!安藤じゃあるまいし、あんな言い伝え真に受けないっての!)
灯代(……!)ビクッ
灯代(何も無い……わよね……)
………………
灯代「ん……」ノビッ
灯代(そろそろ眠くなってきたわね……)
灯代(時間もいいし、鳩子と交代するか)
コンコン
灯代「入るわよー……?」ガチャ
鳩子「……zzz」
灯代「鳩子ー…?交代の時間よー…?」
鳩子「んん…何…?」
灯代「交代よ交代、見張り交代の時間」
鳩子「えーっと……」
灯代「まだ寝ぼけてる?」
鳩子「あの、どちら様ですか?」
灯代「え……?」
………………
寿来「鳩子おおお!!俺のことも忘れたのかー!!??」
鳩子「ご、ごめんなさい」
寿来「うわあああああ!!!」
彩弓「なるほど……灯代さんが部屋に行ったときにはもう……」
灯代「ええ……まさか鳩子まで……」
彩弓「ところで、1人2時間で交代だったはずですが、鳩子さんの異変に気づいてから私達を起こす時間を考慮しても30分程遅れていますね、その間、何かしていたんですか?」
灯代「ちょ、ちょっと!私を疑ってるの!?」
彩弓「ごめんなさい、そういうつもりでは……」
灯代「鳩子ってこういうの鈍そうだし、少し長めに寝かせてあげようって思ったのよ」
灯代「自分の分の見張りはちゃんとやってたし、異常は無かったわ!」
彩弓「そうですか……ごめんなさい」
寿来「くっそ~、不潔の悪魔(ダーティー・デビル)め~」
鳩子「だーてぃでびる?」
寿来「そうだ、そいつが俺たちのかけがえの無い記憶を奪っていくんだ」
鳩子「へぇ~、怖いねぇ~」
彩弓「……」
灯代「ちょっと、安藤」
寿来「何だよ」
灯代「アンタ、いい加減気づいてるでしょ?」
寿来「……」
灯代「犯人は私達の中の誰かってことに」
彩弓「……」
寿来「……」
灯代(悪いけど……私が疑ってるのは……)
灯代「選んで安藤、私か彩弓さんが犯人よ」
彩弓「……!」
寿来「お、おいおい、何言ってんだ灯代」
彩弓「……そうですね、私か灯代さんが犯人です」
寿来「彩弓さんまで……」
寿来「2人の能力でどうやって記憶を消すんだ?無理だ、無理に決まってる、そうだろ?」
彩弓「可能ですよ」
寿来「な……?」
彩弓「例えば私の能力が覚醒してさらに解釈の範囲が広まっていたとしたら?」
彩弓「灯代さんの能力が覚醒して時を止めるだけでなくあらゆる時間を操作できるようになっていたら?」
彩弓「どちらもありえないことではありません」
寿来「ここにきて覚醒とか……ありえないだろ……」
灯代「私は……私は彩弓さんが犯人だと思ってる……」
灯代「千冬ちゃんを部屋に案内して二人きりになれたのは彩弓さんだけ
私達で千冬ちゃんの部屋に行ったとき、途中でいなくなったのは多分証拠を隠滅するため?
夜中見張りをしたとき、彩弓さんの順番が好都合すぎると思う、全員始末しなかったのは鳩子をやった罪を私に負わせるためよね
私が鳩子にしたお節介は彩弓さんにとって嬉しい誤算だった……」
灯代「……と、まぁ、こんな感じかな……」ドヤァ
寿来「お、おい…灯代……」
彩弓「ずいぶんと曖昧な推理ですね」
彩弓「それに、アリバイを語るに当たって時を止められるあなたほど信用の無い人がいますか?」
灯代「そ、それは……」
灯代「なら……もう……アンタが」
彩弓「ええ、あなたに委ねます」
灯代「安藤」
彩弓「安藤くん」
寿来「……」
寿来「俺はもう、分かっている」
灯代「!?」
彩弓「!!」
寿来「俺に言わせないでくれ……なぁ、自分から名乗り出てくれ!とm」
彩弓「さすがですね安藤くんは……」
寿来「え!?」
灯代(こいつ今、私の名前言いかけなかった!?)
彩弓「そうですよ、安藤くんの言うとおり、私が全てやりました」
彩弓「千冬さんが夏休みに孤島に行きたくなるように何度も刷り込みましたし、鳩子さんには何度も何度も別荘を所有している話をしました」
彩弓「全てはこの日のために……」
灯代「一体何が目的だっていうのよ!?」
彩弓「安藤くん……ですよ」
寿来「俺!?」
彩弓「私は灯代さんと違って安藤くんと特別話が合うわけでもなく、鳩子さんと違って幼なじみでもない、それに千冬さんと違ってロリでもない……」
寿来「あの、彩弓さん?俺のことロリコンだと思ってません?」
彩弓「それに私は3年……この夏休みが終われば忙しくなってしまう……」
彩弓「ならいっそ!私以外を殺してしまおう!安藤くんと私だけになれば、安藤くんと結ばれると思ったのです!」
灯代「ちょ……どういう理屈よ……」
彩弓「以上で全てです、安藤くん」
彩弓「私の嫉妬に汚れた心こそがダーティ・デビルだったのです」
~~「~~~~~~~」
ーー「ーーーーーー」
…………………
灯代「ど、どうだった?ラノベに行き詰まって書いたミステリー小説なんだけど……」
寿来「うーん、なんかなー、推理が思った通りだったしさ」
灯代「あー、推理が簡単すぎる!ミスリードか!?と思わせといて結局そのまんまかよ!って斬新だと思ったんだけどなぁ」
寿来「いや、気づいてても誰もやらなかったってだけで斬新では無いと思うぞ」
灯代「えー、そう?」
寿来「それと、能力者が出てくるけど……」
灯代「それね!ラノベ書いてる知識活かせないかと思って!」
寿来「全然使ってないじゃん、覚醒とかゴタゴタやっといて結局ナイフで殺しましたって何だよ!」
灯代「そ、それは……能力使ったら密室とかアリバイとか完璧すぎるし、トリック複雑になりすぎるから……」
寿来「じゃあ最初からない方が良くない?」
灯代「えぇー?そうかなー?斬新だと思ったんだけどなぁ」
寿来「斬新さだけ求めて失敗してるよ……」
寿来「でもこの板東ジュダイって登場人物、なかなか感情移入できたなぁ」
灯代(そりゃアンタがモデルだし……)
彩弓「この高橋サユリという人物はやけに私と似ているような気がしないでも無いですね」ゴゴゴ
灯代「それは彩弓さんをモデルに……って読んだんですか彩弓さん!?」
彩弓「ええ、文芸部として読ませてもらいました、へぇ、私って嫉妬に汚れたダーティ・デビルだったのですね」ニコニコ
灯代「ご、誤解ですよ!似ているだけで全くの別人ですってアハハ…」
灯代(彩弓さんってちょっとヤンデレっぽく見えないことも無いし……)
彩弓「何か?」ニコニコ
灯代「あ、いえ!何でも無いです!」
鳩子「この節川マトコって何だか活躍してないような……」
灯代「で、でも一番かわいく書けたとおもってるんだけどなあ!」
千冬「灯代、この姫路ミフユって子出番少ない」
灯代「え、えーっと、ミフユちゃんは能力がすごくて、あんな孤島から脱出がすぐ出来ちゃうから最初にターゲットにされちゃったの!」
千冬「ふーん」
灯代「ちょ、ちょっとみんな!登場人物じゃなくて小説のこと評価してよおおお!!!」
寿来「うーん、無いな」
彩弓「ありませんね」
鳩子「ちょっとわかんなかったなぁ」
千冬「ミフユの出番少ない」
灯代「もうミステリー小説なんて書かないから!!」ヒッグエグッ
to be continued…?
読んでくださってありがとうございます
小説オチは最初から考えていましたが推理ものの難しさを思い知りました
読み返すと解決してないのが何個かありますね
書くつもりだったのに忘れたり、書けなくなって丸投げしたものだったり
もっと精進します
ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
彩弓のルートオブオリジンならわざわざライバルに手を出さなくても鳩子の時のように寿来呼べば終わります