狼「友達が欲しいなぁ……」【時々安価】 (3)

狼と七匹の子ヤギ、が元ネタです。
以下の注意事項をよく読んでください。

・著しい原作崩壊
・どうしようもないキャラ崩壊
・ケモノ属性あり
・たまに安価あり
・R18は場合によっては……

耐えきれない!って人は Uターン!
あと亀更新になると思われます。

では始まってしまいます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416156996

むかしむかし、あるところに、
お母さんヤギと七匹の子ヤギが暮らす
小さな家がありました。

母「それじゃあ、お母さんは行ってくるから、留守番お願いね?」

今日、お母さんヤギは子ヤギ達を家に残して出掛けるようです。

長男「大丈夫さ!」

赤い服を着た子ヤギが元気良く答えます。

母「いつも言っている通り、お母さんが帰ってくるまで、知らない人が来ても開けてはだめよ?特に、狼とか……」

長女「わかってる。アタシ達に任せて!いってらっしゃい!」

お母さんヤギの忠告を受けて、紫の服の子ヤギも笑顔で言います。

お母さんヤギは安心そうに微笑むと、もう一声子ヤギ達にあいさつをして、森の奥へ行ってしまいました。

……しばらくして、お母さんヤギが行った方向の反対側から、ぬっと影が現れました。

そのことを見ていたやつが居たのです。

……それはぼく。

ぼくは、狼。
ちょっと寂しがり屋な、ただの狼です。

ぼくに親は居ません。
親の顔も覚えていません。

ぼくはただ、生きていくために、
木の実を食べ、洞窟で雨風を凌ぎ、
時にうさぎや、ねずみなんかを、
狩って自分の餌にしました。

ぼくはそもそも、あまり生き物を
殺したくはありません。
もしぼくに仲間が居たら笑われていたでしょう。

でもそんな仲間は居ません。
それどころか、ぼくが狼であるせいで、
みんなから怖がられるのです。
いつ喰われるかわからない、と。

ぼくだって、生きるために、
仕方なくやっていることなのです。
それでも肉を食べられるのは、
ぼくにとっては、かなりまれなことでした。

それでも、森の動物達はぼくに、
怯えた眼差しを向けるのです。
話し合うこともないまま逃げていくのです。

なんでぼくは狼なんだ。

そうやって、ぼくは時々ぼくを責めるのです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom