アスカ「鈴原とデートしてくるわ」(394)
~ある日曜日~
アスカ「シンジ~」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「今日お昼いらないから~」
シンジ「何処か行くの?」
アスカ「うん、ショッピングセンターでデートぉ♪じゃ、行ってきます」ガチャ
シンジ「デート?委員長と?」
アスカ「鈴原と」
シンジ「ふ~ん、行ってらっしゃい。車に気をつけてね」
アスカ「アタシは子供か!?」バタンッ
シンジ「~♪」
シンジ「トウジと!?」
シンジ「…」パカッ カチカチッ
シンジ「…」ピッ
メール内容
to 委員長 ケンスケ
sab【警報】第一種戦闘配置【警報】
アスカとトウジがデートする模様、至急対策立てたし、葛城邸にて待つ
ピッ
送信されました
~十分後~
ガタッ ガチャガチャ バン!
ヒカリ「ハァ…ハァ…」
シンジ「い、委員長…早いね…」
ヒカリ「碇くん!」
シンジ「はい!」
ヒカリ「早く説明を!!」
シンジ「あ…いや…ケンスケも来てから」
ヒカリ「早く!!」
シンジ「は、はい!」
シンジ「…と言うわけで…」
ヒカリ「…アスカは鈴原とショッピングセンターでデート…って言ったの?」
シンジ「そう言ってたから多分…」
ヒカリ「わかったわ!急ぎましょう!碇くん!!」
シンジ「…でもケンスケは…」
ヒカリ「ショッピングセンターに直接来いってメールしなさい!」
シンジ「はいっ」
~ショッピングセンター~
ヒカリ「何処…何処にいるのよ」キョロキョロ
シンジ「ハァ…ハァ…委員長…速いよ…」
ヒカリ「…静かに!!アスカが居たわ!」
シンジ「…見つけるの早っ!」ゼェゼェ
ヒカリ「鈴原も…丁度今来たみたいね…」
ヒカリ「っ!?」
シンジ「あ…トウジがジャージじゃない…珍しいね、委員ちょ…!」
ヒカリ「…鈴原がオシャレしてる…」ワナワナ
シンジ「オシャレって…tシャツジーンズじゃない」
ヒカリ「オシャレでしょ!カッコイイじゃない!」
シンジ「…え…あ、うん…そうだね(委員長ってホントにトウジ好きだな…)」
ケンスケ「あ、いたいた、お~い」
ヒカリ「遅い!そしてうるさい!黙れ」
ケンスケ「ひぃ!ごめんなさい!!」
シンジ「ケンスケ…巻き込んでごめん」
~アスカ・鈴原サイド~
アスカ「おっそいわね~アイツ…」イライラ
トウジ「お、式波ぃ!もう来とったんか」
アスカ「遅い!な~にがもう来とったんかよ!!」
トウジ「せやかて」
アスカ「アンタもしヒカリにもこんな態度だったらヒカリが許してもアタシが許さないわ!」
トウジ「…すまん式波…堪忍してや」
アスカ「まあいいわ!さっさと買い物済ませるわよ!」
トウジ「…はい」
アスカ「そういやアンタ…」ジロジロ
トウジ「な、なんや!?」
アスカ「ちゃんとジャージ以外で来たわね」
トウジ「そりゃあんだけジャージだったら殺す言われたらな…」
アスカ「…でももっとオシャレしなさいよ…まぁヒカリなら文句言わないどころかカッコイイって言うわね」
トウジ「…せやろか」
アスカ「…あと」
トウジ「ま、まだあるんか」
アスカ「デートの最初に女の子の服装は誉めなさいよ」
アスカ「まあアンタはヒカリしか見てないだろうけど」
トウジ「んなっ!?」
アスカ「ヒカリにはちゃんとしなさいよ」
トウジ「…はい」
アスカ「よし!じゃあ目当ての物を買いに行くわよ」スタスタ
トウジ「へ~い」トボトボ
~追跡組~
ヒカリ「動いたわ…」
シンジ「ああ…」
ヒカリ「気づかれないように追跡するわよ」
シンジ「…問題ない」
ケンスケ「…問題ありすぎだよ」
ヒカリ「…盗聴機が欲しいわね」
シンジ「…委員長」
ヒカリ「何かしら?碇くん?」
シンジ「…父さんに頼んでみる」ピッピッ
シンジ「…もしもし父さん」
ゲンドウ「なんだ?シンジ?」
シンジ「…頼みがあるんだけれど」
ゲンドウ「言ってみろ…」
シンジ「実は…かくかく然々で…盗聴機が…」
ゲンドウ「…構わんが…どうやって仕掛ける?」
シンジ「…あ」
ゲンドウ「やはり考えていないか…」
シンジ「…ごめん、父さん」
ゲンドウ「…お前たちに付けている諜報員を使え…」
シンジ「えっ!?」
ゲンドウ「…問題ない…私が話をつけておく」
シンジ「…ありがとう、父さん」
ゲンドウ「…構わん」プツッ
諜報員a「…碇シンジくん」
シンジ「…来たか」
ヒカリ「誰?」
ケンスケ「え…何この黒服?」
諜報員a「先程碇司令によりご子息に我々諜報員の指揮を全権委任すると通達があった」
シンジ「…では…アスカとトウジに盗聴機を仕掛けてもらえますか?」
諜報員a「…容易いことだ」
シンジ「…では頼みます」
ヒカリ「碇くん…今のは?」
シンジ「nervの諜報員だよ、彼らに盗聴機を仕掛けてもらうんだ」
ケンスケ「…ええっ!?たかが中学生のデートにnerv関わらせんの!?」
ヒカリ「たかがじゃない!」ドンッ
ケンスケ「ごめんなさいっ」
シンジ「そのためのnervだ」ニヤリ
ケンスケ「…絶対違うよ」
~アスカ鈴原サイド・時計店~
アスカ「まだあるといいんだけど」キョロキョロ
トウジ「…ここにあるんか?」
アスカ「そうよ、この前ヒカリとウィンドウショッピングした時に見つけた…あ、あったあった」
トウジ「これか?」
アスカ「可愛いでしょ?この腕時計」
トウジ「よぅわからんが…」
アスカ「可愛いってヒカリも言ってたわよ」
トウジ「さよか…お値段は…まあギリギリ許容範囲か」
アスカ「決まりね♪早く買ってきなさい」
トウジ「…わかったわ、すんまへ~ん」
諜報員b「いらっしゃいませ…」
トウジ「この時計欲しいんやけど…」
諜報員b「畏まりました…9800円になります」
トウジ「ほな、一万円で…」バリバリ
諜報員b「…200円のお返しです。ありがとうございました」
トウジ「ど~も~」
トウジ「買うたで~」
アスカ「ん~」ジーッ
トウジ「何見とんのや?」
アスカ「この時計…なかなかカッコイイわ」
トウジ「どれ?あ~流石碇夫人お目が高いわ」
アスカ「何よそれ」
トウジ「それセンセもカッコイイ言うてたヤツや」
アスカ「シンジも?」
トウジ「ああ、この前ケンスケとセンセと三人で来た時に見てたわ」
アスカ「ふ~ん」
トウジ「でもなかなかのお値段やろ?センセも高いなあ言うてたし…ワシら中学生には手が出せん」
アスカ「鈴原ちょっと先に店出てて」
トウジ「なんや?」
アスカ「いいから」グイグイ
トウジ「わかった、わかったから押さんといて~な」
~追跡組~
ケンスケ「…トウジだけ出てきたね」
ヒカリ「買ったわ」
シンジ「…ああ」
諜報員a「…碇シンジくん」
シンジ「…なんだ」
諜報員a「盗聴機は仕掛け終わった」
シンジ「…そうですか…ご苦労様です」
諜報員a「…これが受信機だ」
シンジ「ありがとうございます」
諜報員a「では…我々は元の任務に戻る」
シンジ「はい」
~アスカ・鈴原サイド~
アスカ「お待たせ」
トウジ「式波もなんか買うたんか?」
アスカ「ンフフ♪ま~ね」
トウジ「…ところで式波」
アスカ「あによ?」
トウジ「なんか店員がおかしなかったか?黒づくめにサングラスて、しかも無愛想」
アスカ「…」
トウジ「…前に来たときにはおらんかったと思うんやけど…どないした?黙りこくって?」
アスカ「…アンタの言葉で碇司令が真っ先に浮かんだわ」
トウジ「碇司令てセンセの…?」
アスカ「そ~よ」
トウジ「大変やな…センセ…」
アスカ「さてと、買い物は済んだし」
トウジ「せやな」
アスカ「ご飯食べに行きましょうか」
トウジ「…せやな」
アスカ「約束通り、アンタのオゴリで♪」
トウジ「…はい」
アスカ「ステーキとか良いわねぇ♪」
トウジ「…堪忍して下さい式波さん…」
アスカ「?あれ…」
トウジ「なんや?」
アスカ「ファーストじゃない?」
トウジ「ホンマや…こないなとこに来るんやな…綾波も」
アスカ「なんか一心不乱に真っ直ぐ歩いてるわね」
トウジ「…その先は…たい焼き屋か?」
アスカ「ちょっと行ってみましょ♪」スタスタ
トウジ「待ち~なや式波」テクテク
~たい焼き屋前~
レイ「全種類二つずつ…」
たい焼き屋「あいよ!」ガサガサ
たい焼き屋「お嬢ちゃん一個サービスするよ!何味がいい?」
レイ「…クリーム」
たい焼き屋「あいよ!お待ちどおさま!」
ガサッ
アスカ「ファースト!」
レイ「…何?弍号機の人…と鈴…?くん」
鈴原「鈴原や」
レイ「…何?
」
アスカ「アンタをこんな所で見るなんて珍しいから声かけたのよ」
レイ「…そう」
鈴原「綾波ってたい焼き好きなんか?」
レイ「…絆だから…」
アスカ「絆?」
レイ「…そう」
~レイ・回想~
ゲンドウ「レイ…今日はお前に服を買うぞ」
レイ「…ええ」
レイ「…」チラチラ
ゲンドウ「どうした?レイ?何か気になるのか?」
レイ「…アレは何?」
ゲンドウ「たい焼きか…」
レイ「…たい焼き?」
ゲンドウ「そうだ…たい焼きだ」
レイ「…食べ物?」
ゲンドウ「そうだ」
レイ「…私は食べたことがないわ…」
ゲンドウ「…レイ」
レイ「…はい」
ゲンドウ「遅れているな…」クイッ
レイ「…遅れた?…流行なの…?」
ゲンドウ「ああ…皆すでに食べている」
レイ「…そう…私は乗り遅れたの…」
ゲンドウ「…買っていくか…レイ?」
レイ「…!」コクン
ゲンドウ「すまん」
たい焼き屋「らっしゃい!」
ゲンドウ「…今は餡とクリームの他もあるのか…
全種類を二つずつくれ」
たい焼き屋「毎度!」ガサガサ
たい焼き屋「お待ち!」ガサッ
ゲンドウ「…レイ、お前が持て」
レイ「…暖かい…ぽかぽかする…
レイ「碇司令」
ゲンドウ「なんだ?」
レイ「…全部食べていい?」
ゲンドウ「…私にも食べさせてくれ…」
~たい焼き屋前~
レイ「…絆だから」キリッ
アスカ「よくわからないけどまぁいいわ」
トウジ「ええんか式波」
レイ「…じゃあ私は帰るわ」
アスカ「ええ」
トウジ「また学校でな、綾波」
レイ「…(たい焼きが暖かいうちに帰らなくては)」スタスタ
~追跡組~
シンジ「…どう?何か聴こえる?」
ヒカリ「う~ん…ガサガサ音はするけどあんまり話声は聴こえない」
ケンスケ「…さっき買った物の袋にただ盗聴機入れただけなんじゃ…」
シンジ「…まさか」
ヒカリ「…無様ね」
ケンスケ「あ、二人が移動するみたいだよ」
ヒカリ「急いで追うわよ!」タタタッ
シンジ「うん」タタッ
ケンスケ「あれ?誰かと話してる」
シンジ「…あれは綾波だね」
ヒカリ「たい焼き食べるんだ…」
シンジ「話終わったみたいだね…こっちに来る…帰るのかな?」
ヒカリ「捕まえて事情聴取するわ!」
レイ「…」スタスタ
ヒカリ「綾波さん!」
レイ「…学級委員長…こんにちは…ではまた」スタスタ
ヒカリ「待ってよ」
レイ「…急いでいるの」スタスタ
シンジ「綾波、委員長の話聞いてよ」
レイ「…シンくん?」
ケンスケ「止まった」
ヒカリ「…綾波さん、二人に会って話してたよね?」
レイ「…ええ」ソワソワ
ヒカリ「…二人はどんな感じだった?」
レイ「…ええ」ソワソワ
シンジ「綾波?なんか落ち着きないね?」
レイ「…早く帰らないとたい焼きが冷めてしまうから…」
シンジ「レンジで暖めたら」
レイ「…それはイヤ」
ケンスケ「なんで?」
レイ「…下にした方が水で濡れたようになるから」
シンジ「あ~…」
レイ「だから早く帰りたい」
ヒカリ「…綾波さん」
レイ「何?」
ヒカリ「オーブントースターで焼けばいいわ!」
レイ「オーブントースター?」
ヒカリ「そう!焼いたら外側がカリカリになって美味しいよ」
シンジ「あ~…メロンパンもちょっと焼いたら美味しいよね」
レイ「…シンくん」
シンジ「何?」
レイ「メロンパンって何?」
ケンスケ「知らないの?」
ヒカリ「メロンパンは甘いお菓子みたいなパンよ」
レイ「それは何処にあるの?」
シンジ「コンビニでも売ってるけど…パン屋さんにもあるよ」
ヒカリ「綾波さん!あそこのパン屋さんでメロンパン買ってあげるから二人がどんな感じだったか教えて!」
レイ「…いいわ」
シンジ「ありがとう綾波」
ケンスケ「…メロンパンでいいんだ…」
ヒカリ「じゃあ早くパン屋に行くわよ!」
~ベーカリー~
店員「ヘラシャーッ」
ヒカリ「メロンパン下さい!」
レイ「…3つ」
シンジ「3つも欲しいの?」
ケンスケ「…このいやしんぼめっ!てか」ボソッ
レイ「…ええ」
ヒカリ「…碇、構わないわ!3つ下さい」
店員「ありゃしたー」
レイ「…ありがとう学級委員長」
ヒカリ「…話聞かせてね」
レイ「…わかったわ」
ヒカリ「…二人はどんな感じだった?」
レイ「…普通」
ヒカリ「!」
レイ「…普通だった」
ヒカリ「…ありがとう綾波さん」
レイ「…ええ、じゃあ…また明日」
シンジ「うん、気をつけてね」
ケンスケ「また明日」
シンジ「普通か」
ヒカリ「そのようね」
ケンスケ「普通なら別に大丈夫じゃ…」
ヒカリ「甘いわ!」
シンジ「…委員長?」
ヒカリ「あの二人なら慌てて綾波さんに言い訳したり他人には話さないように言うはず!」
シンジ「…確かに」
ケンスケ「まあ…それもそうだね」
ヒカリ「でも普通に会話した…つまり…わかる?碇くん」
シンジ「…どういう意味だ?洞木?」
ヒカリ「…つまりもう公にしても構わない仲ってことよ」
ケンスケ「…いや…委員長考えすぎだよ」
シンジ「…流石です、委員長」
ケンスケ「納得しちゃったよ!」
ヒカリ「これはマズいわ!」
ケンスケ「…そういやパン屋行ったりしてたから完全に見失ってるね」
ヒカリ「しまった!」
シンジ「…問題ない」ピッピッ
シンジ「…私だ…二人の居場所は…?」
シンジ「…そうか、ご苦労」ピッ
ヒカリ「…わかった?」
シンジ「…ああ」ギラッ
ケンスケ「…何か光った」
ヒカリ「…で、二人は?」
シンジ「何を食べるかでまだ迷っていたそうだが結局ハンバーガーにするらしい」
ケンスケ「…トウジお金ないからな…」
ヒカリ「急ぎましょう」タタタッ
シンジ「…ああ」
ケンスケ「…委員長必死だな」
~アスカ・鈴原サイド~
アスカ「この金髪美少女とのデートでファーストフードとはねぇ…」
トウジ「…え?金髪美少女が何処におるんや?」キョロキョロ
アスカ「…」バキッ
トウジ「あいたっ」
アスカ「…鈴原、やっぱステーキにしましょうか」
トウジ「ホンマスンマッセン!調子こいてました!こないな美少女とハンバーガー食えてめっちゃ幸せです!」
アスカ「…よろしい」
~追跡組~
ヒカリ「…15分ぶりだわ…」
ゲンドウ「ああ…」
ヒカリ「会話…聴こえるわ」
シンジ「…問題ない」
ケンスケ「…やっぱり盗聴機袋に入ってたんだ…座って動かないから雑音消えたんだな…あ!トウジぶん殴られた」
ヒカリ「…楽しそうね」イライラ
シンジ「…そうだな」
ケンスケ「…にしてもいくら離れてるとはいえ同じ店はマズくない?」
シンジ「…構わん」
ヒカリ「虎穴に入らずんば虎児を得ず…か、碇」
シンジ「ああ…洞木」
ケンスケ「…二人が怖いよ」
シンジ「だが…これで様子を伺える」
ヒカリ「…此方も出方を伺えるわね」
~アスカ・鈴原組~
店員「40番でお待ちのお客様~」
トウジ「お、来たで式波、此処です~」
アスカ「あ~…やっとご飯食べれるわ」
店員「お待たせ致しました、ごゆっくりどうぞ~」
アスカ&トウジ「どうも~」
アスカ「いっただっきま~す」パクッ
トウジ「いただきます」ムグムグ
アスカ「しっかし…アンタが付き合ってくれって言ったときは驚いたわ」モフモフ
トウジ「…ワシかて勇気言ったんやで」ジュルジュバー
トウジ「でもまさかあっさりok出るとは思わへんかった」バクバク
アスカ「ま、アタシの貴重な休日をアンタに使うのを光栄に思いなさいよ」ムグムグ
トウジ「へへー、ホンマ式波様には頭が上がりまへんわ」ペコリ
~追跡組~
ヒカリ「…」
シンジ「どうした?洞木?」
ヒカリ「…なんか…冷静になるとさ」
シンジ「何です?」
ヒカリ「私は…二人を祝福してあげるべきなんじゃないかなって」
シンジ「…」
ケンスケ「…でも委員長ってトウジを…」
ヒカリ「だからよ…だから…幸せになってくれるならいいかなって…アスカも友達だし」
ヒカリ「…ちょっと…お花摘みに行くね」ウルウル ガタッ スタスタ
シンジ「…ケンスケ」
ケンスケ「…怖いよ、顔の前で手を組むのやめてよ」
シンジ「ダミープラグを使え」
ケンスケ「…え?」
シンジ「ダミープラグを使えと言っている」
ケンスケ「何だよそれ…」
シンジ「委員長の怒りを再燃させるためだ…」
ケンスケ「…何をするんだよ」
シンジ「恐らく委員長はあの二人の仲の良さから身を引こうと考えている」
ケンスケ「…そうだね」
シンジ「…だがアスカは委員長がトウジに好意を持っている事を知っていたはずだ」
ケンスケ「…うん、端から見てもわかりやすかった」
シンジ「ならば…その委員長の思いを蔑ろにし奪わんとする、親友の裏切りに怒りが沸くとは思わないかね?」
ケンスケ「…そういう言い方をすれば確かに…」
シンジ「…それがダミープラグだ」
ケンスケ「…で?」
シンジ「…その趣旨を君が委員長に伝えろ」
ケンスケ「…ヤダよ」
シンジ「何故だ?」
ケンスケ「…というか何でそんなに碇がムキになるんだよ」
シンジ「…」
ケンスケ「…アスカが好きなんだ?」
シンジ「…」
ケンスケ「アスカをトウジに取られたくないから委員長煽ってトウジを離す気なんだろ?」
~アスカ・鈴原組~
アスカ「でも今日の事バレたらヒカリきっと泣くわよ~♪」
トウジ「…なんでや!?」
アスカ「だってヒカリアンタが好きだもの」
トウジ「…好きと言われてもな…」ポリポリ
アスカ「あ~…アタシもアンタがヒカリに渡すのを見たいわ~」
トウジ「…んなもん見てもしゃぁないやろ」
アスカ「ヒカリが大泣きすんの見~た~い~♪きっと泣いても可愛いわよ~」
シンジ「…最悪だなアスカ…ちょっと幻滅した」
ケンスケ「…委員長が泣くのが見たいとか鬼だね…って碇…後ろ…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
シンジ「い、委員長!?」ビクゥッ
ヒカリ「…」ワナワナワナワナ
ケンスケ「ヤバい!ダミープラグ起動しちゃったよ!」
ヒカリ「ウォォォォォォーッ!!」ダダダッ
ケンスケ「委員長、暴走!目標に高速で接近!」
シンジ「…言ってる場合じゃないよケンスケ!」
ケンスケ「そうだね!止めないと!!」
シンジ「トウジとアスカが死んじゃう!」
ヒカリ「ウォォォォォォッ!」ダダダダッ
トウジ「な、委員長!?なんでここに!?って…」ガシィッ グギギギッ
トウジ「あだだだ!?あ、頭が握りつぶされてまう!」
アスカ「ヒカリ!?」
ヒカリ「ウォォォォォォッ!!!」グシャッ
シンジ「うわぁぁぁぁぁっ!?」
ケンスケ「…あ…落とした受信機踏み潰しちゃった」テヘッ
トウジ「…い、委員長!?離して!離してくらはいっ!」グギグギッ
ヒカリ「アスカぁぁ」ギロッ
アスカ「!?」ビクッ
ヒカリ「…どういう事なの?今の…」
アスカ「え…」オドオド
ヒカリ「私が泣くのが見たいとか…ねぇ?どうなのよ?」
アスカ「アレは…鈴原がヒカリに…」
ヒカリ「何なのよ?鈴原ァッ!?」ギリギリ
シンジ「委員長!?落ち着いて!?落ち着いてね!?」ガシッ
ケンスケ「委員長、ホントにトウジの頭に手形つくって!離して上げて!」ガシッ
ヒカリ「うわぁぁぁぁぁん」
ヒカリ「うわぁぁぁぁぁん!!」
シンジ「委員長!?」
ケンスケ「泣かないで!?」
ヒカリ「これでいいんでしょぉぉ!アスカが見たかった泣き顔よぉぉ!!」ボロボロボロボロ
トウジ「…い、委員長…落ち着いてぇな」
アスカ「ヒカリ…」サスリサスリ
ヒカリ「優しくしないで!!」ペシッ ボロボロ
アスカ「…ヒカリ…」ウルウル
シンジ「…委員長…落ち着いて…」サスリサスリ
ヒカリ「…ひぐっ…えぐっ…」
トウジ「…な、何が起きたんや…何で委員長とセンセとケンスケが…!?」
ケンスケ「…あ~…その…二人がデートするって碇からメール着て…それで…」
アスカ「何それ!シンジ!どういう事なの?」
シンジ「アスカがトウジとデートって言うから気になって…」
シンジ「…委員長…落ち着いて…」サスリサスリ
ヒカリ「…ひぐっ…えぐっ…」
トウジ「…な、何が起きたんや…何で委員長とセンセとケンスケが…!?」
ケンスケ「…あ~…その…二人がデートするって碇からメール着て…それで…」
アスカ「何それ!シンジ!どういう事なの?」
シンジ「アスカがトウジとデートって言うから気になって…」
連投してしまった
アスカ「…で?」
シンジ「…その…一人だと心細いからケンスケと…トウジ関係だから委員長に…」
アスカ「…それで?」
シンジ「最初は委員長が熱くなって…追跡して…盗聴機しかけて…」
アスカ「…で、さっきの会話を聞いてヒカリが壊れたのね」
シンジ「…はい」
アスカ「はぁ…」
トウジ「なんでワシと式波のデートや言うたんや…」
アスカ「ちょっと…バカシンジの反応が見てみたくて…」
ヒカリ「…っひぐっ」
アスカ「ヒカリ…誤解だからね…ごめんね…」
ヒカリ「…え?」
アスカ「…鈴原…」
トウジ「…せやな…ちゃんと話さなアカンな…」
ケンスケ「あの…」
トウジ「なんや?大事な話しよう思とるのに」
ケンスケ「場所…変えない?」
シンジ「あ…」
ざわざわ…
アスカ「…そうね…」
ヒカリ「…うぅ、恥ずかしい…」
トウジ「…歩けるか?委員長?」スッ
ヒカリ「あ…ありがとう…鈴原」ギュッ
トウジ「…ほな行こか」
シンジ「…うん」
アスカ「…手つないだ」
ケンスケ「イヤ~ン」
~外れの休憩場~
シンジ「…ここならいいんじゃない?」
トウジ「せやな…あんま人通りも無さそやし…」
ヒカリ「…うん」
アスカ「…そろそろ手離したら?鈴原ヒカリさん」
ヒカリ「えっ…」バッ
トウジ「んあっ」バッ
ケンスケ「…(なんだよコイツら)」
シンジ「…トウジ話してくれるかな?」
トウジ「ま、大した事やないんやが…式波に買い物付き合うてもろただけや」
ヒカリ「…私だって言えば付き合うのに…」
トウジ「いやいや委員長ではアカンのや」
ヒカリ「…やっぱりアスカが…」ウルウル
アスカ「…鈴原、もう言ったら?」
トウジ「あ~…もう言うたるわ!」
トウジ「式波にヒカリにクリスマスにやるプレゼントを選んでもろたんや」
ヒカリ「え…」
シンジ「…そうなの?」
ケンスケ「なん…だと…?」
アスカ「せっかくサプライズにしようと思ってたのにねぇ…」
トウジ「…まさか本人にバレてまうとはの…」ガッカリ
ヒカリ「…え…あの…ごめん」
トウジ「…ええよ、バレたもんはしゃあない」
ケンスケ「あんなに人を騒がせておいて…ラブラブかよ…」
シンジ「…ホントにねぇ…」
アスカ「…シンジ」
シンジ「え…何?アスカ?」
アスカ「騒ぎの原因はアンタでしょうが!!」バキッ
シンジ「痛いよアスカ!?」
ケンスケ「…重いローだ…」
トウジ「…というわけやから…ホレ、委員長」ガサッ
ヒカリ「え…今くれるの?」
トウジ「バレたんやから隠さんでもええやろ」
ヒカリ「…今はいいよ、鈴原…」
トウジ「…委員長」
ヒカリ「クリスマスに渡して…私もトウジにプレゼントあげるから」
トウジ「…でもコレはいつもの弁当のお礼にと…」
ヒカリ「いいから」
トウジ「…でも」
ヒカリ「いつもお弁当美味しそうに食べてくれるから…そんな鈴原を見てるしお礼なんていいよ…」
トウジ「なら…クリスマスにプレゼント交換でええんか?」
ヒカリ「…うん」
トウジ「…さよか」ポリポリ
トウジ「…ほんなら…今日はもう帰ろか?委員長?」
ヒカリ「…そうね」
トウジ「ん…」スッ
ヒカリ「…うん」ギュッ
ヒカリ「…じゃあね♪アスカ…ごめんね」
アスカ「いいわよ…誤解も解けたしね」
ヒカリ「ありがとうアスカ」
トウジ「行くで委員長…」グイッ
ヒカリ「…そんなに引っ張らないでよ」テクテク
トウジ「…すまん」テクテク
アスカ「…ヒカリ嬉しそう」
シンジ「…そうだね」
アスカ「はぁ~」
シンジ「何?」
アスカ「疲れたし帰ろっかシンジ」
シンジ「うん」
アスカ「…手は?」
シンジ「え?」
アスカ「お手!」スッ
シンジ「ええっ!?」ポフッ
アスカ「よし!」ギュッ
アスカ「~♪」ギュー
シンジ「アスカ…そんなに強く握らないでよ…」
アスカ「あによ!人が鈴原とデートって言ったときはスルーしたくせに!」
シンジ「…だって一瞬気づかなくて…」
アスカ「でもまぁ…妬いてくれたんならいいかな…」ニコニコ
シンジ「…ごめんね」
アスカ「じゃあ今日は唐揚げで♪」スタスタ
シンジ「うん…じゃあついでに買い物を…」スタスタ
ケンスケ「…」
ケンスケ「…帰ろう」
ケンスケ「…僕だけ独りか…ハハ…」ポロッ
ケンスケ「…おかしいな、眼から汗が出てきたよ…」ゴシゴシ
ケンスケ「…帰ろう…うん…」
~nerv・司令室~
ゲンドウ「…うまくいったようだな」
冬月「…碇」
ゲンドウ「なんだ冬月?」
冬月「息子に盗聴機を仕掛けるのはやり過ぎではないか?」
ゲンドウ「…構わん」
ゲンドウ「…アスカくんにはシンジと早く子供を作ってもらわねばならんからな」
冬月「…だがまだ中学生だぞ、碇」
ゲンドウ「…早いに越したことはありませんよ…先生…」
冬月「…しかしだな」
ゲンドウ「…問題ない」
冬月「大有りだぞ…」
冬月「…しかし解らんな」
ゲンドウ「何がだ?冬月」
冬月「君が式波くんに入れ込んでいる事だよ」
ゲンドウ「…金髪だからだ」
冬月「何…?」
ゲンドウ「私は金髪の孫娘が欲しい」
冬月「…お前が金髪好きとはな」
ゲンドウ「…」
パシュ
リツコ「ゲンきゅ~ん♪」フリフリ
ゲンドウ「…リッたん!今日は日曜日だよ?休みじゃ…」
リツコ「ゲンきゅんに会いたいから来ちゃった♪」
ゲンドウ「リッたん…」ウルウル
ゲンドウ「…先生」
冬月「…なんだ碇」
ゲンドウ「…私は帰ります」
冬月「…そうか」
ゲンドウ「一瞬に帰ろう♪リッたん♪」
リツコ「お仕事はいいの?ゲンきゅん♪」
ゲンドウ「…もう終わったから大丈夫」
リツコ「やった~♪私ゲンきゅん独り占めだね♪」
パシュ
冬月「…金髪か…」
~完~
~綾波宅~
チンッ
レイ「…焼けたわ」
カリッ モフモフ
レイ「…美味しい」
レイ「次はメロンパン…」
ジーッ
レイ「…甘くていい匂いがするわ」
チンッ
レイ「…」サクッ ムグムグ
レイ「…オーブントースター…碇司令にも教えなくては…」
ちょっち蛇足
~葛城邸~
シンジ「ただいま」ガチャ
アスカ「ただいま…って酒くさっ」バタン
ミサト「うぃ~!シンちゃん、アスカ!おかえりんこ♪」
シンジ「ミサトさんただいまん
アスカ「言わせないわよ!?」
シンジ「んぐぅ」
アスカ「…ミサト…もう出来上がってる」
ミサト「らって~起きたら誰もいないんらもん。飲むしかにゃ~でしょ」
ペンペン「…」グッタリ
シンジ「…ペンペンにも呑ませたんですか…」
ミサト「そ~よ~」
シンジ「…はぁ…」
アスカ「…ホント、まるでダメな大人…」
ミサト「にゃははは、アスカとシンちゃんも飲む?」グビグビ
シンジ「結構です」
アスカ「…未成年だし」
ミサト「んま、私の酒が飲めんのか!?」
シンジ「…夕飯の支度します」ガサガサ
アスカ「手伝うわ…シンジ」
ミサト「も~!私をまた一人にする~」シクシク
シンジ「アスカ…鶏肉出して」
アスカ「ん」ビリッ
シンジ「このタレに浸けといてね」トンッ
アスカ「あ~い」ボチャボチャ
ミサト「んふふ♪新婚さん見たいですな」
アスカ「そ~よラブラブだもの」カチャカチャ
シンジ「んな…!?」
ミサト「あ~…私もラブラブしたい~」
アスカ「相手探しなさいよ」
シンジ「…アスカ」
アスカ「酔っ払いの相手なんか適当でいいのよ」
ミサト「……ダムだ」バタン
アスカ「寝たか…」
シンジ「…ああ」
アスカ「やっと静かになったわ」
シンジ「そうだね」
アスカ「…ねぇ」
シンジ「何?」ジュワーッ
アスカ「揚げ物って難しい?」
シンジ「ん~…慣れかな」ジュー
アスカ「アタシも出来る?」
シンジ「また料理練習する?」
アスカ「ん~…めんどい」
シンジ「そっか」
シンジ「出来たからミサトさん起こして」
アスカ「無理よ酔い潰れたら全然起きないし」
シンジ「じゃあ先に食べちゃおうか」
アスカ「そうね、揚げたてが美味しいし」
シンジ「食器出して」
アスカ「ん~」カチャカチャ
アスカ「ふ~…食った食った」ポンポン
シンジ「女の子がお腹叩くもんじゃないよ」
アスカ「あ~…髪に油の匂い付いた~」
シンジ「お風呂入って来たら?」
アスカ「ん~…アイスあったっけ?」パカッ
シンジ「多分無いかな」カチャカチャ
アスカ「無いか」パタム
アスカ「シンジ!アイス買いに行くわよ」
シンジ「いいけど…」
アスカ「うし!」
~コンビニ帰りの夜道~
シンジ「…アスカ」
アスカ「何?」
シンジ「お菓子買いすぎ」
アスカ「いいじゃん」
シンジ「さっきお腹いっぱい食べたのに」
アスカ「甘いのは別腹」
シンジ「…増えるよ」
アスカ「何がよ?」ギロッ
シンジ「!」ビクッ
シンジ「あ…アスカ…上見て…」
アスカ「何よ?」グイッ
シンジ「…月が綺麗だね」
アスカ「んぇ!?」
シンジ「…どうしたの?」
アスカ「…(それって確か…日本の作家だかがアイラブユーの翻訳として…)」
シンジ「アスカ?」
アスカ「…(シンジなら遠回しに言いそうだし…でも普通に月が綺麗だからかも…)」
アスカ「…(確か…他のヤツも違う和訳してたはず…それでカマかけて見れば…)」
シンジ「アスカ?どうしたの?」
アスカ「…し、」
シンジ「し?」
アスカ「死んでもいいわ…」
シンジ「!?」
シンジ「アスカ…それって…え?」
アスカ「うっさい!アイス溶けちゃうから早く帰るわよ!」
アスカ「…(シンジのあの動揺…アタシにはわからないと思って言ったのか…)」
シンジ「…(アスカ…急にどうしたんだよ…死んでもいいなんて言わないでよ…)」
アスカ「…シンジ!」
シンジ「え…!?何?」
アスカ「…さっきの…」
シンジ「うん」
アスカ「…いや、やっぱりいいわ」
シンジ「…でも」
アスカ「何よ?」
シンジ「あんなこと言われたら…気になるじゃないか」
アスカ「…アンタが言うからでしょ」
シンジ「…(僕なんか言ったかな…!体重のこと!?)」
シンジ「…ごめん(体重ってやっぱり女の子には一大事なのか…)」
~葛城邸~
シンジ「ただいま」
アスカ「シンジ!アイス冷凍庫に入れといて!お風呂入るわ」
シンジ「あ…うん」
シンジ「あの…アスカ…」
アスカ「何?」
シンジ「…アスカは可愛いからね、スタイルとかもいいし…」
アスカ「はぁぁぁぁっ!?」
アスカ「バッカみたい!エロシンジ!」
シンジ「…ごめん」
~浴室~
シャー
アスカ「ん~…」ぷにっ
アスカ「ちょっちお腹が掴める…」
アスカ「…でもシンジは可愛いって言ったか…」
アスカ「…今日はアイツ積極的ね…」
アスカ「あ~…直球で言われてないからモヤモヤするわ~」
~リビング~
シンジ「アスカ…死んでもいいとか思わないで欲しいな…」
シンジ「…さっきので大丈夫かな?」
シンジ「…アスカが死んじゃったら…」ウルウル
ミサト「…!」ガバッ
シンジ「!?」ビクッ
ミサト「あう…吐く」バタバタ
シンジ「…ミサトさんトイレに行った」
シンジ「背中さすってあげるか…」
アスカ「シンジ~あがったわよ」フキフキ
シンジ「あ…うん」
アスカ「ミサトは?」
シンジ「さっき急に起きて…吐いた後自分の部屋に行っちゃった」
アスカ「…そう」
シンジ「…アスカ」
アスカ「…何?」
シンジ「…僕、アスカが居ないとイヤだからね」
アスカ「…!?」
アスカ「…何よ急に!」
シンジ「…コンビニの帰りにアスカが…」
アスカ「あ…アレは忘れなさいよ!」
シンジ「忘れられるわけないよ!!忘れられるわけ…ないじゃないか!」
アスカ「!」
シンジ「それともアレって…冗談だったの?アスカ?」
アスカ「…わかんない…わかんないわよ」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…部屋で髪乾かしてくる!」バタバタ ガチャ バタン
シンジ「わかんないか…心配だな…」
シンジ「もっとアスカをしっかり見ててあげなきゃ…」
シンジ「とりあえず今はお風呂入ろうかな…」
シンジ「…その前にペンペンを部屋に入れてあげよ」ダキッ スタスタ
~アスカのお部屋~
ブォーッ
アスカ「…」クシクシ
アスカ「…ンフ♪」
アスカ「ンフフフ♪」
アスカ「忘れられるわけないじゃないか…かぁ♪」ニヤニヤ
アスカ「あのガキシンジが…ねぇ」
アスカ「鈴原とヒカリの影響かな…」
アスカ「…アタシもシンジとクリスマスプレゼント交換したいなあ…」
~浴室~
ジャパーン
シンジ「アスカ…なんであんなこと行ったのかな…」
チャプッ
シンジ「あのアスカが死んでもいいわなんて言うなんて…」
シンジ「僕がなんとかしないと…逃げちゃダメだ!」ザパッ
~リビング~
アスカ「アイス♪アイス♪」パカッ パタム
アスカ「フンフ~ン♪」サクサク パクッ
シンジ「アスカ!」
アスカ「な~によ…!?」ブフッ
シンジ「僕がアスカを護るよ!僕は決めたんだ!」
アスカ「…パンツくらいはけ!バカシンジ!」
シンジ「そんなの関係ないよっ!」
アスカ「…時々見せる異常に強いハートを今使うな!」バキッ
シンジ「いたっ!?」
シンジ「…ごめん」
アスカ「とりあえずアンタの下半身からアタシの眼を護りなさいよ」
シンジ「うん」ハキハキ
アスカ「…で何で急にそんなことを」
シンジ「…アスカが死んでもいいわって言ったから…」
アスカ「…そう」
シンジ「…うん」
アスカ「…アンタがアタシを護れんの?」
シンジ「アスカは…何でもできるし…スゴいけど…」
アスカ「ま、それは当然よね」
シンジ「…僕は家事くらいしか出来ないけどさ…アスカを助けたいんだ」
アスカ「…アンタはいつもアタシを助けてくれてわよ…」ボソッ
シンジ「え…?」
アスカ「アタシを護りたいならもっと自信持ちなさいよ!」
シンジ「…うん」
アスカ「アンタが自信を持ったら…アタシは…」
シンジ「アスカ…あい…るよ」ボソッ
アスカ「んぅ…!?」
アスカ「な、何なのよ!さっきから!」ドキドキ
シンジ「…?アイス溶けるよ?」
アスカ「ア、アタシも愛し…え?アイス?」
シンジ「…うん」
アスカ「…!」バクバク
アスカ「うぅ~っ」ズキズキ
シンジ「大丈夫?一気に食べようとするからだよ」
アスカ「うっさい!!アンタが紛らわしい事言うからでしょ!」
シンジ「僕、何か言った?」
アスカ「…もういいわよ!!」
赤城しぐれ
アスカ「あ~…もう歯磨いて寝るわ…」
シンジ「…?いつもならまだ起きてる時間だよ?」
アスカ「…なんか今日はすっごく疲れた…」スタスタ
シンジ「アスカ…」
シンジ「…(なんて事だ…アスカがまた落ち込んでしまった…僕のせいで…)」
シンジ「…どうしたらいいんだろう…僕…アスカと話さない方が良いのかな…」
アスカ「シンジ~!歯みがき粉無いんだけど買い置きある~?」
シンジ「…」スタスタ コト
アスカ「…あんがと」ニュ
シンジ「…」スタスタ
アスカ「?」
アスカ「…」シャカシャカ
アスカ「アンタはまだ起きてんの?」
シンジ「…」カチャッ
デンデデデデンデ
デンデデデデンデ
デンデデデデンデ
デンデデアアアーアー♪
アスカ「…音楽聞いてんだ…」
アスカ「アタシもう寝るから…おやすみ」スタスタ
シンジ「…」
~アスカのお部屋~
アスカ「…」
アスカ「……」
アスカ「…寝れない」
アスカ「…バカシンジが喋ってくれなくなった…」
アスカ「…アタシ何かした?」
アスカ「あんなに護るよって言ってたのに…」ウルウル
アスカ「うぅ…」ポロポロ
アスカ「…どうしたらいいのよ…ママァ…」
アスカ「…一時間位立っちゃった…」グスグス
ガチャ パタン
アスカ「…シンジのヤツ…部屋に入ったわね…」
アスカ「…直接無視する理由を聞いてみるか…」
アスカ「よし!ウジウジ悩んでても仕方ない!聞いてやる!」ガバッ
アスカ「女は度胸ぉぉぉっ!!」ガチャ バタン
~シンちゃんのお部屋~
シンジ「…アスカもう寝たかな…」
シンジ「話さないようにしてみたけど…なんかアスカ元気なかったなぁ…」
シンジ「僕の考え方じゃあ…アスカを助けてあげられないのかな…」
ガチャ バダン!
アスカ「バカシンジ!!」
シンジ「!!」ビクッ
アスカ「アンタ、アタシを無視すんなぁぁっ!!」
アスカ「おりゃぁぁぁっ!!」ドサッ
シンジ「げふっ!?」
シンジ「アスカ!いきなりダイビングボディプレスはキツイよ!」
アスカ「…うぅ~」ウルウル
シンジ「アスカ…?」
アスカ「やっと…喋ったぁぁぁ」ボロボロ
シンジ「アスカ…泣かないでよ」
アスカ「うっさい!うっさい!」ペシッペシッ
アスカ「ヒカリが好きの反対は嫌いじゃなくて無関心なんだってって言ってた!」ベシッベシッ
アスカ「あんなこと言ってたのに!!」ベシッベシッ
アスカ「バカシンジ!ガキシンジ!!」バキッボコッ
アスカ「アタシを見てよ!アタシは此処に居るの!無視しないで!」ボコッ
シンジ「アスカ痛い、痛いグーはやめて…」
アスカ「解ったかバカシンジ!」
シンジ「うん…わかったから…ね?」
アスカ「…うぅ~」グスグス ぎゅ~っ
シンジ「…」ポフポフ
アスカ「…なんで無視したの…」
シンジ「…僕と話すとアスカが怒ったり落ち込んだりするから…ごめん…」
アスカ「…だから?」
シンジ「うん」
アスカ「…嫌いになって無い?」
シンジ「うん」
アスカ「…良かった」
シンジ「…ごめんね」
アスカ「…安心したら眠いわ…もうこのまま寝るから」
シンジ「…僕の上に乗ったまま?」
アスカ「…そうよ」
シンジ「…わかったよ」
アスカ「…シンジ」
シンジ「何?アスカ」
アスカ「…アレ…ホントの気持だから」
シンジ「アレ?」
アスカ「コンビニの帰りの!おやすみ!」
シンジ「!!」
シンジ「…おやすみアスカ…」
アスカ「…」スー スー
シンジ「…死ぬなんて言うなよ…死ぬなんて…」ウルウル ナデナデ
アスカ「んぅ♪」スリスリ
シンジ「…アスカ」
シンジ「…ずっと一緒に居たいよ…」ギュッ
~朝・登校中~
ザーッ
アスカ「雨~♪」チャプチャプ
シンジ「…ふぁぁ」チャプチャプ
アスカ「アンタまだ眠そうねえ」
シンジ「うん…アスカは元気だね…」
アスカ「まあね♪」
シンジ「雨音がまた眠気を…ふぁぁ…」
アスカ「だらしないわねぇ!シャキッとしなさいよ」
シンジ「…ごめん」
レイ「…おはよう、シンくん、弍号機の人…」
シンジ「おはよう、綾波」
アスカ「おはよファースト…なんかアンタ濡れてない?」
レイ「…雨…だから」
アスカ「傘さしてるのに…?」
シンジ「綾波は…傘がヘタだね…」
レイ「…!」
レイ「…そんなこと…初めて言われたわ…」
シンジ「うん…僕も初めて言った」
レイ「そう…シンくんも初めて…」
ザーッ
アスカ「…」
アスカ「…ちょっと!シンジ!」
シンジ「な、何?アスカ?」
アスカ「早く学校行くわよ!」
シンジ「うん、綾波も行こう」
レイ「ええ…」
~学校・授業中~
シンジ「…」ウトウト
教師「…で最後に勇者は赤面した。とあるがこの勇者とは誰か?碇!」
シンジ「…」ウトウト
教師「…碇?」
アスカ「ちょっ…シンジ!」
シンジ「…うぁ!?アスカ!?」ビクンッ
教師「…おはよう碇、式波が勇者か?」
アハハ
シンジ「…すいません、聞いていませんでした…」
~昼休み~
ザーッ
トウジ「雨止まんな」
ケンスケ「そうだね」
シンジ「…」
アスカ「シンジ!」
シンジ「あ…ごめん、お弁当…」ガサゴソ
アスカ「それもだけどさっきの何よ!アタシまで恥かいたじゃない!」
シンジ「…ごめん」
トウジ「センセが授業中に寝ぼけんのも珍しいな」
ケンスケ「…そうだね」
アスカ「全く…バカシンジなんだから」パカッ
シンジ「…綾波もお弁当…」トンッ
レイ「…ありがとう」カパッ
レイ「…唐揚げ?シンくん…私お肉は…」
シンジ「大丈夫だよそれお肉じゃなくて高野豆腐だから…」
レイ「…そう」パクッ
アスカ「…」モグモグ
ヒカリ「碇くんどうしたの?鈴原ならともかく…」
トウジ「なんでワイはともかくなんや…」
シンジ「…昨日夜にアスカに襲われて…」
ケンスケ「!?」ブハッ
レイ「…!」ボフッ
トウジ「…んな!?」
ヒカリ「ア、アスカ!?」
アスカ「えぇっ!!…いや、いやアンタたちの考えは違うわよ!!」
シンジ「…思いっきりダイビングボディプレスされて叩かれたんだ…」
ケンスケ「ああ…そっちの襲うね…」
ヒカリ「…どっちにしろ問題よ、アスカ…」
シンジ「…その後も…」
アスカ「それは言うな!」
ヒカリ「…何したのよアスカ?」
アスカ「…別に~」
アスカ「そういやアンタたちはどうなのよ?」
トウジ「な…」
ヒカリ「あ、あの後普通に帰ったわ!ね!鈴原!」
トウジ「そ、そうやで式波!」
アスカ「ど~だか~♪」
レイ「…逃げたわ」
ケンスケ「…僕は独りで帰ったよ…」
シンジ「…綾波…」
レイ「…何?」
シンジ「お弁当…どうかな?」
レイ「美味しかったわ、シンくん」
シンジ「そっか、良かった」
アスカ「…ちょっとヒカリ」コソコソ
ヒカリ「…何?アスカ」
アスカ「放課後なんか用事ある?」
ヒカリ「…特にないけど?」
アスカ「ちょっと相談あるんだけど…」
ヒカリ「うん、いいよ」
アスカ「ありがと、ヒカリ」
~放課後~
アスカ「ヒカリ~!」
ヒカリ「あ、アスカ」
アスカ「…どっか行こうか」
ヒカリ「ん?相談は?」
アスカ「話すのにいい場所探さなきゃ」
ヒカリ「アスカそういうのこだわるよね」
アスカ「ま~ね」
ヒカリ「そうだ!新しい喫茶店出来たらしいから行く?」
アスカ「いいわね!決定!」
~喫茶キャッツアイ~
カランカラーン
女店主「いらっしゃいませ」
アスカ「…なんか雰囲気良いわね」
ヒカリ「そうだね…」
女店主「学生さんね、窓際の席でいい?」
ヒカリ「あ、はい」
女店主「じゃあ、こちらへどうぞ」
アスカ「どうも…」
女店主「ご注文は?」
アスカ「あ…じゃあ…オレンジ・ペコ…」
ヒカリ「私も同じので…」
女店主「はい♪少々お待ち下さいね」
ヒカリ「…店長さんすごく美人だね…」
アスカ「…大人の女って感じね…ミサトとは全然違うわ」
女店主「ファルコ~ン!オレンジ・ペコ二つお願~い」
アスカ&ヒカリ「ファルコン!?」
店主「ああ…」ヌッ
アスカ「…こわ」ボソッ
ヒカリ「…でか」ボソッ
アスカ「…ファルコンって言うか…海坊主って感じね…」ボソッ
ヒカリ「アスカ…聞こえるよ」
店主「…」ジロッ
アスカ「ひっ!?」
店主「美樹…出来たぞ」
女店主「…ありがとうファルコン」
女店主「お待ちどおさま♪」コトッ コトッ
アスカ「…どうも」
ヒカリ「あの…」
女店主「何かしら?」
ヒカリ「あちらの男の人は?」
女店主「ああ…ファルコンの事が気になるの?あの人はここのマスター、私は店主よ」
ヒカリ「…そうですか…」
女店主「じゃあごゆっくりどうぞ」
ヒカリ「…どうも」
アスカ「…」グイッ
ヒカリ「…でアスカ…相談って?」
アスカ「その…ね」
ヒカリ「うん」
アスカ「シンジに…告白された…」
ヒカリ「え!?」
アスカ「遠回しにだけどね…」
ヒカリ「…遠回し?」
アスカ「…んと…月が綺麗だね…って…前にヒカリが教えてくれたやつみたいに…」
ヒカリ「…夏目漱石ね…」
ヒカリ「でもそれって普通に月が綺麗だったからじゃ…」
アスカ「…アタシもそう思ってさ…カマかけたのよ…」
ヒカリ「カマ?なんて?」
アスカ「…死んでもいいわ、って…」
ヒカリ「…でどうなったの?」グイッ
アスカ「…シンジが急に慌てた…から多分アタシにはわかんないと思って言ったのに…」
ヒカリ「…わかってて返されたから動揺した…ってこと?」
アスカ「…多分…」
ヒカリ「へ~…でも碇くんならそう言うロマンチックな言い方似合うかもね」ニヤニヤ
アスカ「…でね?」
ヒカリ「…え、まだあるの?」
アスカ「…なんか…その後でシンジがね…」
ヒカリ「?」
アスカ「積極的になってきたのよ…」
ヒカリ「…積極的って…」
アスカ「…アタシを可愛いとかスタイルいいって誉めたり…」
ヒカリ「うん…」
アスカ「僕がアスカを護るよ…って言ってきたり…」
ヒカリ「良かったねアスカ♪」
アスカ「…でもね…その後で急にアタシと喋らなくなって…アタシを無視して…」
ヒカリ「え!?」
アスカ「…でわかんなくて…眠れないから…襲撃した…」
ヒカリ「あ~…それで碇くんを襲ったんだ…」
アスカ「…まあそれで仲直りできたんだけどね…」
ヒカリ「…そうなんだ…」
ヒカリ「…とりあえず相談するような問題がないと思うんだけど…」
アスカ「…あの…相談はね…」
ヒカリ「ん?」
アスカ「どうしたらクリスマスにシンジとプレゼント交換できるかなってことなんだけど…」
ヒカリ「プレゼントの交換?」
アスカ「…うん…ヒカリと鈴原みたいにさ…してみたい…」
ヒカリ「普通にしようって言ってみたら?」
アスカ「…また無視されたりしないかな…?」
ヒカリ「…大丈夫だと思うよ?」
アスカ「…そう?」
ヒカリ「うん、大丈夫だよアスカ!」
アスカ「う~…わかった…言ってみるわ…」
ヒカリ「頑張ってね」
アスカ「うん…」ゴクッ
ヒカリ「じゃあ…帰りましょうか」ガタッ
アスカ「あ…ヒカリ…この事は…」
ヒカリ「うん、秘密にしておくよ」
アスカ「…ありがとうヒカリ…」ガタッ
カランカラーン
女店主「ありがとうございました♪」
マスター「美樹…」
女店主「何?」
マスター「…大変だな…女の子ってのは」
女店主「乙女の会話に聞き耳立てちゃダメよファルコン」
マスター「…すまんな」
海坊主好きだから出した
後悔はしていない
マスター「…」
女店主「…そう言えばあの二人何者かしらね?」
マスター「…さあな」カチャカチャ キュッキュッ
女店主「spつきだなんてね」
マスター「…過保護な親でも居るんだろ」キュッ カチャッ
女店主「まぁ…また来てくれたらいいけどね」
なかなか続き書けず申し訳ない
~nerv・司令室~
デンッ!デレーレーデンデデデデン!
ギャオオオオオッ
ゲンドウ「…先生」
冬月「…任せろ」ベチッ
ゲンドウ「…流石です先生」ザシュッ ザシュッ
冬月「…碇」
ゲンドウ「…何です先生?」ザシュッ
冬月「…切り下がり連発は止めろ…俺が近づいて戦えん」
ゲンドウ「…ゲージのためです」
冬月「…全く…お前というやつは…」ザスッザスッ
パシュッ
シンジ「父さん!相談があるんだ!」
ゲンドウ「シンジ…待て…今レウスを狩るまでな…」ザシュッ
冬月「…碇!俺を巻き込むな!」
ゲンドウ「…問題無い」ザシュッ
冬月「…ヤツが逃げるぞ」
ゲンドウ「…追います、先生」
シンジ「…父さんがゲームしてる…」
冬月「…寝ているな」
ゲンドウ「…ああ」
冬月「…仕掛けるか」
ゲンドウ「…待ってください」カチャッ ピーピー
冬月「…用意周到だな…碇」
ゲンドウ「…無論です」
冬月「…決めるぞ碇」
ゲンドウ「…ええ」
ゲンドウ「…さて、待たせたなシンジ…」クイッ
シンジ「…ううん、大丈夫だよ…父さん」
ゲンドウ「相談とはなんだ?」
シンジ「…アスカの事なんだけど…」
冬月「…?式波くんがどうした?」
シンジ「…アスカが…」ウルウル
シンジ「…アスカが…死んでもいいわなんて…言うんだ…」ポロポロ
ゲンドウ「…!?」
冬月「…これは問題だな…碇…」
ゲンドウ「ええ…先生…今、弍号機パイロットを失うわけにはいきません…」
シンジ「…僕…どうしたらいいんだろう…父さん」
ゲンドウ「…」
冬月「…シンジくん」
シンジ「はい?」
冬月「…式波くんは何か変わった事はないかね?」
シンジ「…変わった事…ですか…?」
冬月「…そうだ」
シンジ「…よく…わからないです」
冬月「…そうか」
ゲンドウ「…シンジ」
シンジ「何?父さん」
ゲンドウ「我々もアスカくんの警護及び監視を強化する」
シンジ「はい」
ゲンドウ「…お前もアスカくんに細心の注意を払うように」
シンジ「うん…」
ゲンドウ「…以上だ」
シンジ「ありがとう!父さん!やっぱり父さんはすごいよ!」
ゲンドウ「…構わん」クイッ
シンジ「じゃあ僕はこれで…アスカが心配だし」
ゲンドウ「…ああ」
ゲンドウ「シンジ!」
シンジ「何?父さん?」
ゲンドウ「…気をつけて帰れ」
シンジ「…うん」パシュッ
冬月「…何の解決にもなっておらんな…」
冬月「…碇」
ゲンドウ「…なんだ冬月」
冬月「…あれでいいのか?」
ゲンドウ「…今はシンジとアスカくんの絆を信じたい…」
冬月「絆…か…」
ゲンドウ「…ええ…いずれはシンジはアスカくんに子供を産んでもらうのですから…」
冬月「…またか…」
~葛城邸~
シンジ「ただいま」ガチャ
アスカ「おかえり」サクサク
シンジ「またお菓子食べてるの?」
アスカ「お腹空いたんだもん」
シンジ「ご飯前だからあんまり食べ過ぎちゃ…」
アスカ「大丈夫よ」サクサク
シンジ「…(しまった…また体重の話になるとこだった)」
シンジ「うん…アスカはスタイル維持してるもんね」
アスカ「…まぁね」
シンジ「いつも可愛いよね、アスカは」
アスカ「…(また誉めてくるし…今なら無視されないかな…)」
アスカ「あの…シン
ミサト「ただいま~」ガチャ
アスカ「!」
シンジ「あ、おかえりなさいミサトさん」
シンジ「今日は早いですね」
ミサト「ん~明日から3日くらいの出張になったから早く上がったのよ」
シンジ「そうなんですか…大変ですね」
ミサト「まあ…それが仕事だしね」
アスカ「…(明日からシンジと二人きり…)」ニヤッ
ミサト「アスカご機嫌ね♪」
アスカ「そんなことないわよ」
ミサト「そう?なんかにやけて見えたけど」
アスカ「…アレよ、なかなかいい喫茶店見つけたの」
ミサト「喫茶店?」
シンジ「そういえばアスカ、今日は委員長と帰ったね」
アスカ「そうよ!ヒカリと一緒に行ったのよ」
ミサト「…もしかして…キャッツアイ?」
アスカ「知ってるの?」
ミサト「ええ…最近できたとこよね?」
ミサト「なんかnerv内で話題よ~すごく綺麗な女の人がいるんだってさ~」
シンジ「あ…それならケンスケも似たようなこと言ってた」
アスカ「まあ…確かに大人の女って感じの店長ね」
ミサト「でもね…ものすんごく怖い男が居るって話もあって…」
アスカ「…ファルコンか…」
シンジ「ファルコン?」
アスカ「店のマスターなんだってさ…女の人は店主だって」
ミサト「ふ~ん」
アスカ「まあ確かにアレは恐いわ」
シンジ「そんなに恐いんだ…」
アスカ「気配からして怖い…」
ミサト「でも気に入ったんでしょ?」
アスカ「まあ…ね」
ミサト「…」グー
アスカ「プッ…」
ミサト「お腹が…空いたわ…」
シンジ「すぐご飯の支度しますね」
ミサト「お願いシンちゃん…あとビールも」
シンジ「空きっ腹にお酒はダメですよ」
ミサト「…いけず…」
アスカ「ちょっとお菓子食べる?ミサト?」
ミサト「ありがと~アスカ~♪」 サクサク
アスカ「…ホント大人らしくないわ…」ボソッ
~23時・シンちゃんのお部屋~
シンジ「…そろそろ寝ようかな…」モゾモゾ
カチャッ
アスカ「…シンジ?」
シンジ「…アスカ?」
アスカ「…今日も来たわよ…」モジモジ
シンジ「…わかった」
アスカ「うん…」モゾモゾ
シンジ「…アスカ」
アスカ「何?」
シンジ「…ずっと一緒に寝ようか?」
アスカ「…何よっ!急に…」
シンジ「…その方が僕もアスカを護りやすいしね…」
アスカ「…そんなこと言って…アタシにやらしいことしたいんじゃないの?エロシンジ…」
シンジ「…しないよ」
アスカ「…なんだ…寝てるアタシにキスとかしたくならないの?」
シンジ「…アスカの寝顔は可愛いけどね…」
アスカ「…ならしなさいよ」ボソッ
シンジ「え?」
アスカ「何でもない!?寝るわよ!」
シンジ「…うん、おやすみアスカ」
アスカ「…シンジ」
シンジ「ん?」
アスカ「…アタシの方向いて寝てよ…その方が…アタシに何かあったら気づきやすいでしょ…」
シンジ「…うん」モゾッ
アスカ「…シンジ」
シンジ「まだ何かあるの?アスカ…」
アスカ「…その…抱きしめて寝てほしぃ」
シンジ「えっ…」
アスカ「…イヤ?」
シンジ「イヤじゃないけど…でも…」
アスカ「…怖い?」
シンジ「…怖くはない…けどさ…」
アスカ「ならいいじゃない…」
シンジ「…アスカはいいの?」
アスカ「いいから言ってるでしょうが…」
シンジ「…じゃあ…抱くよ?」ドキドキ
アスカ「ん…」ドキドキ
シンジ「…」ギュ
アスカ「あふ…」
シンジ「ごめん…苦しかった?」
アスカ「…大丈夫よ…でもなんかアンタ腰が引けてるわね…」
シンジ「…それは…許してよ…」
アスカ「…ああ…そっか…エロシンジだもんね…」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…おやすみシンジ」
シンジ「うん…おやすみアスカ…」
シンジ「…」スー スー
アスカ「…シンジ?」
シンジ「…」スー スー
アスカ「寝たかな?」
アスカ「…アンタがしなくてもアタシがすんのよ…」チュッ チュッ
アスカ「はふっ…幸せかも…」ギュッ
~翌朝~
ミサト「ん、ごちそうさま♪」
シンジ「お粗末様です」
ミサト「あ~…シンちゃんのご飯もしばらく食べらんなくなるのか~」
シンジ「出張が終わればまた食べれますよ」
ミサト「そうね♪」
ミサト「じゃあ…行ってくるわね、シンちゃん」
シンジ「ええ…いってらっしゃいミサトさん」
ミサト「もし出張が伸びるようなら電話するから~」
シンジ「はい」
ミサト「あ…二人きりだからってアスカに変な事しちゃダメよ」
シンジ「…しませんよ」
ミサト「あはは、キスくらいならいいからね♪じゃあね」パタパタ
ガチャ バタン
シンジ「…そろそろアスカを起こそうかな」
~シンちゃんのお部屋~
アスカ「んう…」モゾモゾ
アスカ「シンジ…」
アスカ「シンジ?」
アスカ「…」ガバッ
アスカ「…シンジがいない…」ウルウル
アスカ「シンジーッ!!」
ガチャ
シンジ「おはようアスカ…朝から大声で名前呼ばないでよ…」
アスカ「だって起きたらアンタが居ないから…」
シンジ「朝ごはんとお弁当の用意してたんだよ…」
アスカ「う~…起きるんならアタシも起こせ!」
シンジ「いや…気持良さそうに寝てたし…」
アスカ「う~…」
シンジ「…朝ごはんの用意できてるからね」
アスカ「…抱っこ…」
シンジ「え!?」
アスカ「抱っこして起こしなさい!バカシンジ!」
シンジ「…うん」ギュッ
アスカ「ん♪」ギュッ
シンジ「…アスカって…甘えん坊だね…」
アスカ「うっさい!」
~学校・昼休み~
ヒカリ「アスカ…」
アスカ「ん~?」モグモグ
ヒカリ「碇くんに言えた?」
アスカ「あ…忘れてた…」
ヒカリ「…忘れてたんだ…あんなに深刻そうに相談しといて…」
アスカ「…まぁまだクリスマスまで時間あるし」
ヒカリ「…早くしないとプレゼント選べないよ?」
アスカ「…アタシは用意してあるわよ」
ヒカリ「アスカが用意してても碇くんがさ…」
アスカ「あ…そっか…」
トウジ「委員長と式波なんか話しとるな…」モグモグ
ケンスケ「だね…」モッサモッサ
シンジ「…あのさ」
トウジ「何や?センセ?」
シンジ「…女の子へのプレゼントって何がいいと思う?」
ケンスケ「…僕に聞くなよ」
トウジ「…右に同じく…そもそもわかっとったら式波に頼まん」
ケンスケ「…同じじゃね~し!」
トウジ「…なんでやケンスケ…」
ケンスケ「…いや…ごめんトウジ…」
シンジ「…僕も良くわかんないからさ…」
トウジ「それってやっぱり式波にか?」
シンジ「え…いや…まあ…アスカにだけど…」
ケンスケ「渡す相手のいるヤツはいいね…」
トウジ「まあちょっとは考えてみようや、ケンスケ!」
ケンスケ「わかったよ」
トウジ「う~ん…」
ケンスケ「ん~…」
トウジ&ケンスケ「ああっ!」
シンジ「何か思いついた?」
ケンスケ「74式戦車のラジコン」
トウジ「白熊のぬいぐるみ」
シンジ「…何で?」
トウジ「いや…なんとなく頭に浮かんで…」
ケンスケ「うん…」
シンジ「じゃあ…綾波だと?」
ケンスケ「キティさん」
トウジ「キティさんやな」
シンジ「…あんまり参考にならないや…」
ケンスケ「まぁ、こういうのって渡す相手との関係もあるよ」
シンジ「関係?」
ケンスケ「家族とか友達とか…」
トウジ「恋人とかな」
ケンスケ「恋人ね…」
トウジ「な、なんやケンスケ」
ケンスケ「別に~」
シンジ「そうか…そうだね…」
トウジ「後は委員長にでも聞いてみたらどうやセンセ?」
シンジ「そうだね…」
~放課後~
シンジ「…委員長」
ヒカリ「何?碇くん」
シンジ「相談があるんだけど…」
ヒカリ「私に?」
シンジ「うん…ちょっとアスカのことなんだけど…」
ヒカリ「アスカの?」
シンジ「うん…アスカに上げるプレゼント何がいいかなって」
ヒカリ「ふぅん…(アスカが言わなくても大丈夫みたいね)」
ヒカリ「アスカにプレゼントかぁ…」
シンジ「うん…トウジとケンスケにも聞いてみたんだけど参考にならなくて…」
ヒカリ「そっか…」
シンジ「委員長ならアスカが欲しがってる物とかわかるかなって」
ヒカリ「欲しがってるもの…(碇くん本人ね)」
ヒカリ「あ…洋服とかは?」
シンジ「洋服?」
ヒカリ「そう…アスカに着てもらいたい服とか…」
シンジ「着てもらいたい服…」
ヒカリ「何かある?」
シンジ「…まあ…ある…かな」
ヒカリ「サイズわかる?」
シンジ「あ…それは大丈夫、いつも僕が洗濯してるから…」
ヒカリ「…え?」
シンジ「ん?」
ヒカリ「…下着も?」
シンジ「もちろん」
ヒカリ「はぁ…あの子どんだけ碇くんに甘えてんのよ…」
シンジ「委員長なんかアスカのお母さんみたいだね」
ヒカリ「碇くん…貴方に言われたくないわ」
シンジ「何で?」
ヒカリ「…まあ二人がいいならいいけどさ」
シンジ「?」
ヒカリ「プレゼント早めに買っといた方がいいわよ」
シンジ「あ…うん」
アスカ「シンジー!」
シンジ「アスカ!」
ヒカリ「あ、アスカ」
アスカ「あれ?どうしたの?」
ヒカリ「あ…ちょっと碇くんと世間話をね…」
シンジ「あ、うん」
アスカ「へ~…」
シンジ「一緒に帰ろうか…アスカ」
アスカ「そうね…ヒカリ!また明日ね」フリフリ
ヒカリ「うん…またね、アスカ、碇くん」
~帰り道~
アスカ「…」ジーッ テクテク
シンジ「…」テクテク
アスカ「…」ジーッ テクテク
シンジ「…何?アスカ?」ピタッ
アスカ「べっつに~」スタスタ
シンジ「さっきからずっと僕の顔見てるけど…」テクテク
アスカ「ヒカリと何話してたのよ」
シンジ「別に他愛もない話だよ」
アスカ「…浮気?」
シンジ「…妬きもち?」
アスカ「…ヒカリには鈴原が居るのよ!」
シンジ「…わかってるよ」
シンジ「…アスカ」
アスカ「…何よ?」
シンジ「少しは僕を信用してよ」
アスカ「信用してるわよ…一応」
シンジ「一応…って」
アスカ「あによ?」
シンジ「ん…」スッ
アスカ「…」ギュッ
~葛城邸~
シンジ「ただいま」
アスカ「誰も居ないわよ」
ペンペン「クワッ」
アスカ「…居たわね」
シンジ「ペンペン忘れちゃダメだよアスカ」
アスカ「そうね…」
シンジ「アスカ…もう手放したら?」
アスカ「ヤダ…」ギューッ
シンジ「まだ夕飯の支度までは時間あるからいいけどさ…」
シンジ「…アスカ」
アスカ「ん~?」ニギニギ
シンジ「着替えないの?僕、着替えたいんだけど…」
アスカ「一緒に着替える?」
シンジ「…いや、それはちょっと…」
アスカ「冗談よ!」パッ
アスカ「着替えたら今度は抱っこね♪」
シンジ「…あ、うん(アスカってくっつきたがるな…)」
~シンちゃんのお部屋~
ガチャ パタン
シンジ「…」ヌギヌギ
シンジ「はぁ…」ハキハキ
シンジ「アスカのプレゼント何処で買おうかなあ…」
ガチャ
アスカ「シンジ!」
シンジ「うわっ!?何?アスカ!」
アスカ「着替えたんなら早く来なさい!」
シンジ「あ…うん」
~リビング~
アスカ「ンフ♪」ギューッ
シンジ「アスカ…」
アスカ「なぁに?」スリスリ
シンジ「…(どうしよう…デレッデレのアスカの顔が可愛い)」
シンジ「アスカってさ…」
アスカ「うん♪」
シンジ「今日何食べたい?」
アスカ「ん~…ピザかなぁ」
シンジ「ご飯作らなくていいの?」
アスカ「たまにはアンタも楽しなさいよ」
シンジ「そうだね、じゃあ宅配で頼もうか」
アスカ「うんうん♪(よっしゃ!これでずっとくっついていられるわね)」
シンジ「あ…ペンペンのご飯焼かなきゃ」
アスカ「チッ…」
シンジ「アスカ?」
アスカ「…何でもないわよ、早く用意してあげたら」
シンジ「うん」スタスタ
ペンペン「クォッ」ペタペタ
シンジ「今焼くからね」パカッ パタム
ペンペン「クェッ」グイグイ
シンジ「ペンペン?」
ペンペン「クォッ」フルフル
シンジ「焼かなくていいの?」
ペンペン「クェーッ」コクコク
シンジ「そっか…わかったよ、はい」
ペンペン「…ングング」
ペンペン「…ゲフッ」
ペンペン「クェッ」グッ
シンジ「…?」
ペンペン「…」ペタペタペタペタ
アスカ「随分早く戻って来たわね?」
シンジ「ペンペンがさ…食べたらすぐ自分の部屋に行っちゃった」
アスカ「そっか…(アタシらに気を使ってくれたのね…ありがとうペンペン)」
~21時・リビング~
アスカ「…」ピトッ
シンジ「…(ご飯の時もずっとくっついてくるなぁ…まぁイヤじゃないけどさ)」
シンジ「アスカ」
アスカ「何よ?」
シンジ「そろそろお風呂入ったら?」
アスカ「そうね…」
アスカ「一緒に入る?」
シンジ「!?」ブフォッ
シンジ「いや…それはちょっと」
アスカ「シンジ…」チラッ
シンジ「…(アスカの上目遣いヤバイよ!たまんないじゃないか!)」
アスカ「…ダメ?」
シンジ「…ダメだよ(負けちゃダメだ、負けちゃダメだ、負けちゃ…)」
シンジ「ダメだぁぁっ!!」
アスカ「!?」ビクンッ
シンジ「ご、ごめん(しまった…心の声が噴き出した!)」
アスカ「もういい!一人で入るわよバカシンジ!」ドスドス
シンジ「…怒らせちゃった…」
シンジ「…これじゃあ明日も明後日もアスカのプレゼント買いに行けなさそうだな…」
シンジ「通販見てみようかな…」カチカチ
シンジ「あ…このワンピース可愛いな…コレにしよう」カチカチ
シンジ「…一着ってのもちょっと寂しいかな…他には…」カチカチ
シンジ「あ!パジャマあげよう!アスカ無防備なカッコするからパジャマあげたら着てくれるよね♪」カチカチ
シンジ「パジャマ…パジャ…」カチッ
『チャイナ風パジャマ』
シンジ「…!」ワナワナ
シンジ「なんだよコレ…」
シンジ「なんなんだよコレ!!!」
シンジ「あ…このワンピース可愛いな…コレにしよう」カチカチ
シンジ「…一着ってのもちょっと寂しいかな…他には…」カチカチ
シンジ「あ!パジャマあげよう!アスカ無防備なカッコするからパジャマあげたら着てくれるよね♪」カチカチ
シンジ「パジャマ…パジャ…」カチッ
『チャイナ風パジャマ』
シンジ「…!」ワナワナ
シンジ「なんだよコレ…」
シンジ「なんなんだよコレ!!!」
間違えた
シンジ「滅茶苦茶じゃないか!?」
シンジ「滅茶苦茶可愛いじゃないか!!」
シンジ「何で誰も教えてくれないんだよ!!」
シンジ「僕を無知にしないでよ!!」
シンジ「こんなのアスカに着せたらもう…」
シンジ「うわぁぁぁっ!!」
シンジ「…買おう」カチッ
シンジ「ハァ…ハァ…」
シンジ「…最低だ…僕って…」
アスカ「シンジ!」
シンジ「!?」ビクッ
シンジ「な、何かな?アスカ…」
アスカ「お風呂上がった!」
シンジ「…うん、じゃあ…僕も…」
アスカ「アタシの髪を乾かしなさい!!」
シンジ「えぇ~…」
アスカ「文句あんの!?」
シンジ「僕…やったことないし…」
アスカ「アンタがやらなきゃアタシが不機嫌なまま一緒に寝るのよ!?」
シンジ「一緒には寝るんだ…」
アスカ「いいから早くやれ!!」
シンジ「…失敗しても怒らないでね…」
~アスカのお部屋~
ブォーッ
シンジ「…」クシクシ
アスカ「…♪」
シンジ「痛くない?」
クシクシ ブォーッ
アスカ「まぁまぁね」
シンジ「まぁまぁって…」クシクシ
アスカ「大丈夫ってことよ!いちいちうっさい!!」
シンジ「…ごめん」クシクシ
シンジ「女の子って毎日こんな大変なことしてるんだね…」クシクシ
アスカ「そ~ね~…ファーストくらいの髪ならそんなに面倒じゃないかもね」
シンジ「そうなんだ…」クシクシ ブォーッ
アスカ「アンタ短いのが好きなの?」
シンジ「ん~と…よくわかんないかな」クシクシ
アスカ「わかんないって…」
シンジ「似合ってたらいいと思うよ?」ブォーッ
アスカ「アタシは?」
シンジ「似合ってて可愛いよ」クシクシ
アスカ「…(さらっと言うな、コイツ…)」
シンジ「アスカってさ」
アスカ「あによ?」
シンジ「髪おろしてると女の子っぽいね」
アスカ「ありがと♪」
アスカ「…いや待て」
シンジ「?」
アスカ「普段のアタシは女の子らしくないってか!?」
シンジ「…いや…そう言うわけじゃないよ」クシクシ
アスカ「じゃあ何よ?」
シンジ「…わかんないけど」クシクシ ブォーッ
アスカ「アンタわかんないばっかね!」
シンジ「…ごめん…もういいかな?」
アスカ「…いいわよ、また明日もね」
シンジ「明日も!?」
アスカ「明日も明後日もずーっと」
シンジ「…マジか」
アスカ「光栄に思いなさいよ~、このエリートの中のエリート、スーパーエリートのアスカ様の御髪に触れられるんだから」
シンジ「…うん(とりあえず機嫌は良くなったかな)」
シンジ「…僕もお風呂入って来るね」
アスカ「早くあがりなさいよ」
シンジ「…ゆっくり入らせてよ…」
~リビング~
シンジ「ふ~…さっぱりした~」フキフキ
アスカ「お・そ・い!!」
シンジ「アスカもしかして待ってたの?」
アスカ「待ってちゃ悪い?」
シンジ「…いや、いいけどさ」
アスカ「早くこっちに来なさいよ!」バンバンッ
シンジ「うん…」スタスタ ボフッ
アスカ「よし!」ギューッ
シンジ「…アスカ」
アスカ「何よ?」
シンジ「もうすぐクリスマスだね」
アスカ「そうねぇ…(これはチャ~ンス!)」
アスカ「アンタさぁ…」
シンジ「何?」
アスカ「アタシに何か寄越しなさいよ?」
シンジ「うん…もちろんだよ」
アスカ「え!?いいの?」
シンジ「うん…」
アスカ「じゃ、じゃあ…アタシもアンタに何かあげるわ」
シンジ「え…くれるの?」
アスカ「まあ…貰いっぱなしもアレだしね」
シンジ「ありがとうアスカ」
アスカ「プレゼント貰ってから言いなさいよそれ…」
アスカ「さて!」
シンジ「何?」
アスカ「寝るわよ!シンジ!」
シンジ「え…もう?」
アスカ「寝たいの!」
シンジ「わかったよ…じゃあ歯磨いてくるよ…」
アスカ「アタシも♪」
シンジ「…」シャカシャカ
アスカ「…」シャカシャカ
アスカ「…♪(並んで歯みがきとかまるで新婚夫婦ね)」
シンジ「…」グチュグチュ…ペッ
アスカ「…ん」クチュクチュ…ペッ
シンジ「なんかアレだね」
アスカ「何よ?」
シンジ「こうして並んで歯を磨いてるとさ…」
アスカ「…うん」
シンジ「仲良し兄妹みたいだね」
アスカ「はぁぁぁぁっ!?」
アスカ「…もういいわ」スタスタ
シンジ「あ!アスカ」スタスタ
アスカ「今日はアタシの部屋で寝るわよ!」
シンジ「え…」
アスカ「早く入れ!」
シンジ「う、うん…」ガチャ
シンジ「…お邪魔します…」
アスカ「…なんで恐る恐る入るのよ…」
~アスカのお部屋~
シンジ「…はぁ」キョロキョロ
アスカ「…別に初めてじゃないでしょ?」
シンジ「いや…そうだけどさ…」
アスカ「今日はアタシがリードするわ!」ボフッ モソモソ
シンジ「…リードって…先にベッドに入ってるだけじゃ…」
アスカ「よし!来い!シンジ!」ポンポン
シンジ「…僕は犬じゃないよ…」
アスカ「はやく!」
シンジ「うん…」ポフッ
アスカ「フフフ…今日はどうしてやろうかしら…」ギラギラ
シンジ「アスカちょっと怖いよ…?」
アスカ「ンフー…ンフー」
アスカ「おりゃぁぁぁっ!」ズボッ
シンジ「僕のシャツの中に頭を突っ込んだ!?」
シンジ「…いや…コレどうなんだろ…?」
アスカ「あ~…勢いでやったけどどうなんだろ…シンジ?」
シンジ「シャツ伸びちゃうから出てよアスカ!」
アスカ「!」チューッ
シンジ「え!?何で胸の所吸ってるの!?」
アスカ「…ぷはっ…キスマーク付いた♪」
シンジ「キスマークって…」
アスカ「アタシのモノって印よ!」
シンジ「人前で脱げないじゃないか…」
アスカ「アタシ以外の前で脱ぐ気ならもっと付けるけど?」
シンジ「見せる相手なんてアスカしかいないよ…」
アスカ「じゃあいっぱい付けておくわね」チューッ チューッ
シンジ「いや…アスカ…?」
アスカ「何よ?アタシにも付けたい?」
シンジ「え…」
アスカ「…ひとつならいいわよ?」
シンジ「…」
アスカ「アタシは別に見えても構わないし」
シンジ「…」ゴクリ
アスカ「何処につけたい?シンジ?」
シンジ「…アスカ」
アスカ「何?」
シンジ「お、おやすみ!」モソモソ
アスカ「…意気地無しね…」
シンジ「…ごめん」
シンジ「…(なんか寝れない)」
アスカ「…シンジ?起きてる?」
シンジ「…どうしたのアスカ?」
アスカ「…ここ最近なんでアンタが積極的になったか気になったから」
シンジ「積極的?…僕が?」
アスカ「やっぱり鈴原とヒカリの影響?」
シンジ「…話がよくわかんないよ?」
アスカ「いや…だから…アンタがアタシに急に告白してきた原因よ」
シンジ「告白?したっけ?」
アスカ「!?」
アスカ「え…覚えてないの?」
シンジ「う~ん…」
シンジ「ごめん、覚えてないや…」
アスカ「ほら、日曜日の夜に…」
シンジ「夜…コンビニ行ったとき?」
アスカ「そうよ!そんときにアンタが月が綺麗だねって…」
シンジ「あ~…月が綺麗だったね…あの時はさ」
アスカ「え!?」
シンジ「ん?」
シンジ「…あの時って言えばさ…アスカ」
アスカ「…何よ?」
シンジ「なんで死んでもいいわなんて言ったの?」
アスカ「…わかんないの?」
シンジ「わからないよ」
アスカ「はぁ…」
シンジ「アスカ?」
アスカ「出ていって」
シンジ「え?」
アスカ「アタシの部屋から出ていってよ!」
シンジ「あ、アスカ?」
アスカ「早く出てけ!」
シンジ「…うん」
ガチャ パタン
アスカ「…何よそれ…アイツはアタシが死なないように優しくしてただけなの…?」
アスカ「それをアタシが勝手に勘違いしただけ…?」
アスカ「想いが通じ合ったって…独り善がりだったワケ?」
アスカ「馬鹿みたい…バッカみたい!!」
アスカ「ああ…もうホント、死にたい…」
~シンちゃんのお部屋~
シンジ「…アスカ怒っちゃったな…」
シンジ「何でだろう…?」
シンジ「死んでもいいわって言ったことを聞いちゃったからかな…」
シンジ「わからないよ…」
シンジ「あんなにくっついて来てたのに…」
シンジ「僕はどうしたら…」
~翌朝~
シンジ「…眠れなかった…」
シンジ「身体がすごく重いよ…」
シンジ「アスカは起きたかな…?」
シンジ「あんな事があったけど…」
シンジ「起こしに行った方がいいかな…」
シンジ「行った方がいいよね…うん…」
ガチャ パタン
~アスカのお部屋~
アスカ「…寝れなかった」
アスカ「全部アタシの勘違いが悪いけどさ…」
アスカ「あんなにベタベタしといて…」
アスカ「バカシンジに会わせる顔がないわ…」
アスカ「はぁ…もう世界が滅べばいいのに…」
アスカ「だいたいシンジもシンジよ…」
アスカ「アタシがあんなにくっついてイチャイチャしたのに…」
コンコン
シンジ「アスカ…」
アスカ「あによ!」
シンジ「あの…朝だから起こしに…」
アスカ「今日は具合悪いから学校休む!」
シンジ「…え?」
アスカ「休むっつってんのよ!」
シンジ「…わかったよ」
~リビング~
シンジ「アスカ具合悪いのか…」
シンジ「…アスカ一人にするのも心配だな…」
シンジ「僕も体調悪いし…休もう」
シンジ「…寝不足なだけだけど…」
ピッ ピッ
トゥルルルル トゥルルルル ガチャ
学校教師「もしもし」
シンジ「あ…碇シンジですが…」
学校教師「どうした?碇くん?」
シンジ「僕と式波なんですが…体調不良のため休みます」
学校教師「わかった…お大事に」ガチャ
シュナイゼル「ざまぁないなルルーシュ」
ルルーシュ「にぃにあそぼ�・」(おのれシュナイゼル許さん)
シーツー「ルルーシュもとにもどってよ�・」ポロポロ
ルルーシュ(な・・に・・)
カレン「ルルーシュもとにもどってよ�・」ポロポロ
ルルーシュ(何だと)
カレン・シーツー「大好きだよルルーシュ�・」ポロポロ
ルルーシュ(あわわわわわ)
シュナイゼル「モテモテだなルルーシュ」チッ
シンジ「…ふぅ」
シンジ「アスカがお腹空かせた時のためにご飯作っておこう…」
シンジ「お粥と焼き鮭でいいかな…」
シンジ「あとは…」
パカッ
シンジ「…あ、生姜たっぷり入れたお味噌汁作っておこう…」パタム
シンジ「…アスカ僕も休んでたら嫌がるかな…」
…二時間後
~アスカのお部屋~
アスカ「…気がついたら寝ちゃってたか…」
アスカ「シンジはもう学校行ったわね…」
グ~ッ
アスカ「…お腹空いたなぁ」
アスカ「…何か食べ物持ってこよ…」ガバッ
スレ間違えて書いたかと思った
~リビング~
アスカ「…」スタスタ
アスカ「テーブルにメモ?」
『アスカへ
お腹が空いたらお粥とお味噌汁を温めて食べて下さい
冷蔵庫に焼き鮭があるからチンしてね
シンジ』
アスカ「…アイツわざわざ学校行く前に作ったの?」
アスカ「…バカね…」
アスカ「…」モグモグ
アスカ「シンジ…」ウルウル
アスカ「…せっかくプレゼント交換の約束できたのに…」ポロポロ
アスカ「うわぁぁぁぁ!!シンジ~っ!」ビェェェェン
ガチャ バタンッ ダダッ
シンジ「どうしたの!?アスカ!?」
アスカ「…え?」ヒック
アスカ「何で居るのよ!!」
シンジ「…アスカが具合悪いみたいで心配だし…僕もちょっと寝不足で…」
アスカ「…なにそれ」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…アンタさ」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「…アタシのこと…好き?」
シンジ「え…好きだけど?」
アスカ「…どういう好きよ?」
シンジ「どういう…って」
アスカ「…友達として好きとか…その…ずっと一緒に居たい…と思うか…とかさ」
シンジ「…あ~…」
アスカ「どっちよ!?」
シンジ「アスカとはずっと一緒に居たいよ?」
アスカ「…本気?」
シンジ「…わりと」
アスカ「わりとって何よ!?」
シンジ「ごめん…本気…です」ポッ
アスカ「…そう」ポッ
アスカ「アンタさ…夏目漱石知ってる?」
シンジ「…小説家の?」
アスカ「そうよ!」
シンジ「書いた本は読んだことないけど…名前は知ってる」
アスカ「じゃあ…夏目漱石と月が綺麗ですねで検索しろ!!」
シンジ「え…」
アスカ「早く!!」
シンジ「う、うん」カチカチ
シンジ「…」カチカチ
シンジ「あ…」
アスカ「ど~よ?」
シンジ「あ…うん…ごめん、アスカ…」
アスカ「わかった?」
シンジ「うん…」
アスカ「全く…日本人のくせに!」
シンジ「いや…コレ知らない人も多いと思うよ?」
アスカ「言い訳すんなっ!!」
シンジ「…ごめん」
アスカ「はぁ…」
シンジ「じゃあ…アスカが言ってた死んでもいいわってのも違う意味?」カチカチ
アスカ「そうだけどそれは検索すんな!」
シンジ「なんで?」
アスカ「うっさい!」
シンジ「うるさいじゃわかんないよ…検索する」カチカチ
アスカ「じゃあもういいわよ!」
シンジ「…うぇっ!?」
アスカ「何よ…変な声出して…」モジモジ
シンジ「…本当にごめん、アスカ」
アスカ「ごめん…って(あ…フラれちゃうんだ…)」ウルウル
シンジ「今度はちゃんと言うから!今回のは許してよ!」
アスカ「え…?」
アスカ「…今度って何よ?」
シンジ「…今度は今度だよ…」
アスカ「何よそれ!?」
シンジ「…だって」
アスカ「だってじゃないわ!!」
シンジ「…ごめん」
アスカ「いちいち謝んないでよ!!」
シンジ「だってさ…」
アスカ「あ~もう!!クリスマスね!クリスマスに言え!」
シンジ「…クリスマスに!?」
アスカ「決定!!」
シンジ「…でもまだ心の準備が…」
アスカ「アタシはokだってわかってんのに何の準備よ!?」
シンジ「…うぁ…」
アスカ「…ったく信じらんない!!」
シンジ「…アスカ」
アスカ「じゃあ…クリスマスのプレゼント交換の時ね!アタシが欲しいのはバカシンジの全部!」
シンジ「全部って…」
アスカ「アンタが全部アタシのモノにならないんなら何にもいらないっ!!」
シンジ「…アスカ」
アスカ「二度寝してくるわ!!」ガタンッ ドスドス
シンジ「助けてよ…」
シンジ「誰か僕を助けてよ!」
シンジ「アスカ…」
ペンペン「…」ポンポン
シンジ「ペンペン…」
ペンペン「クワッ!」グッ
シンジ「…そうだね」
ペンペン「クェッ」
シンジ「これは…これだけはやらなきゃならないね…」
ペンペン「クォッ」コクコク
シンジ「クリスマスイブが僕の…男の戦いだ!!」ドン
~24日・学校昼休み~
ヒカリ「鈴原…」
トウジ「ん?今日も弁当うまいで?委員長」
ヒカリ「そうじゃなくてさ…今日は…」
トウジ「ああ…学校終わったら委員長ん所に寄るわ」
ヒカリ「うん…」
アスカ「あら~アツアツね~♪」
シンジ「そうだね」
ケンスケ「イヤ~ンな感じ♪」
トウジ「んなっ!?」
ヒカリ「だ、だってアレよ!ほら、プレゼントの交換しなきゃいけないから!」
トウジ「そうやで!別に委員長の家族が仕事やらクリスマスパーティーやらでおらんからやないで!」
アスカ「へ~♪二人きりなんだ~♪」
トウジ「んなっ!?」
ヒカリ「…バカ…」
ケンスケ「あ~…ご飯が美味しいなあ」モッサモッサ
ヒカリ「そういうアスカこそ!」
アスカ「な、何よ?」
ヒカリ「碇くんと二人でクリスマスの一夜を過ごすじゃない!」ビシッ
トウジ「それや!!」
シンジ「…ミサトさんとペンペンも居るよ」モグモグ
アスカ「…居ちゃうのよ…ヒカリ」シュン
ヒカリ「…なんかごめんね…アスカ」
ケンスケ「…僕は独りで過ごすよ…」
アスカ「そういやシンジ!」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「ついに今日ね!」
シンジ「あ…うん…わかってるよアスカ」
アスカ「よし!」ニヤニヤ
ヒカリ「…何があるのよ?アスカ?」
アスカ「プレゼント交換よ!アタシたちもやるの!ね?シンジ?」
シンジ「うん…そうなんだ」
ヒカリ「そっか…嬉しそうね、アスカ」
アスカ「ま~ね~♪」
トウジ「なんや怪しいの~…」
ケンスケ「…使徒でも来てクリスマスに受かれてる町をメチャクチャにすればいいのに…」ボソッ
ダダダダッ ガラガラ!
ゲンドウ「シンジ!」
シンジ「と、父さん!?」
ゲンドウ「使徒が来た!早く私の車に乗れ!アスカくんとレイも!早く!!」
アスカ「何で今日なのよ!?」
レイ「…急ぎましょう、弍号機の人」
ざわざわ…
トウジ「使徒が来たやて!?」
ヒカリ「うそ…」
ケンスケ「…マジか」
ピキキッ ピキキッ
放送「ただいま東海地方を中心に非常事態宣言が発令されました…住民の皆さまは速やかに指定のシェルターへ避難してください。繰り返します…」
ケンスケ「マジだ…」
~nerv~
冬月「碇!何故最高責任者のお前が出るんだ!!」
ゲンドウ「…事態は一刻を争う…問題無い」
冬月「大有りだ!!」
シンジ「…父さん」
ゲンドウ「…なんだ?シンジ?」
シンジ「副司令に迷惑ばかりかけちゃダメだよ…」
ゲンドウ「!?」
ゲンドウ「…シンジ…エヴァに乗れ」
シンジ「うん」
ミサト「アスカ、レイも早く乗って!」
アスカ「サッサと使徒の野郎を片付けるわよ」
レイ「…ええ」
冬月「嫌なサンタクロースだな…碇」
碇「…ああ、冬月」
ゼルエル「…」ズシーン ズシーン
オペレーター「総員第一種戦闘配置!地対空迎撃戦用意!」
冬月「目標は?」
シゲル「現在侵攻中です!駒ケ岳防衛線、突破されました!」
ゲンドウ「…まずいな」
オペレーター「第1から18番装甲まで損壊!」
マコト「18もある特殊装甲を一瞬で?」
ミサト「エヴァの地上迎撃は間に合わない!!全機をジオフロント内に配置して!本部施設の…
シンジ「ミサトさん!僕に考えがあります!」
ミサト「何!?でも今は…」
ゲンドウ「待て…葛城三佐」
ミサト「しかし碇司令!」
ゲンドウ「…言ってみろ、シンジ」
シンジ「はい!今の使徒は強い遠距離からの攻撃を持っています!だから思い切って接近戦で挑むべきです!」
ミサト「…それで?」
シンジ「僕とアスカが近接して戦います!いい?アスカ?」
アスカ「さっさとあのky野郎をブチのめせるなら何でもいいわよ!」
マヤ「…かなりイライラしてますね…アスカ…」
レイ「シンくん…私は?」
シンジ「綾波は僕らが使徒を引き付けているうちに気づかれないようにポジトロンライフルで狙撃できるポイントに移動して僕が合図したら撃って!」
レイ「…わかったわ」
ミサト「…」
ミサト「…わかったわ、ポジトロンライフルの準備急いで!」
リツコ「フフフ…こんなこともあろうかとポジトロンライフルは強化改良してあるわよ!」
ミサト「ナイス!リツコ!」
ゲンドウ「流石リッたんだ」
リツコ「ありがと~ゲンきゅん♪」
ミサト「よし…!初号機、弍号機を発進!」
アスカ「了解!」
シンジ「了解です」
バシュッ
バシュッ
ミサト「零号機は準備急いで!!二人が使徒に隙を作らせたら発進よ!」
レイ「…任務了解」
~ジオフロント内~
ゼルエル「…」ズシーン
アスカ「おんどりゃぁぁぁっ!!」ダダダダッ ガキィィ!
マヤ「弍号機、射出された瞬間に使徒に高速で接近!飛び蹴りしました!」
ゼルエル「…」グラァ…
マヤ「使徒、体制を崩しました!」
アスカ「タマとったるぁぁぁっ!!」ジャキン ドスッ
マヤ「弍号機、プログ・ナイフを装備!使徒に攻撃!」
パキィィン
アスカ「げっ!?」
マヤ「プログ・ナイフ破損!?使徒、攻撃を受け付けません!」
ミサト「atフィールドは中和してるわよね!?」
マヤ「はい!」
リツコ「恐らく使徒の身体自体が強固なんだわ…」
ミサト「…マジか…」
アスカ「こんのぉぉっ!!」
ゼルエル「…」シュルシュル シュパッ
アスカ「!?」
シンジ「アスカ!危ない!!」ドンッ スパッ
アスカ「シンジ!」
マヤ「初号機、弍号機を庇い左肩部を切断されました!」
ミサト「…何て切れ味なのよ…」
リツコ「…近接戦も厳しいわね…」
アスカ「バカシンジ!アンタがヤラれたらどうすんの!!」
シンジ「僕が…アスカを護るんだ!!」ジャキン
シンジ「うぉぉぉぉ!!」ダダダダッ
ガキィィン
マヤ「初号機、使徒に特攻!コアを狙いましたが…使徒がコアを覆い失敗しました!」
ミサト「…そんな…コアまで攻撃出来ないなんて…」
リツコ「強化ポジトロンライフルに賭けるしかないわ…」
戦闘書かなきゃ良かった
レイ「…狙撃ポイントに到達完了しました」
ミサト「頼むわよレイ!アンタが切札よ!」
レイ「…狙撃体勢に入ります」ガチャ
ミサト「…あのポジトロンライフル…銃口が二つあるのね」
リツコ「そうよ…名付けてツインポジトロンライフル!」
リツコ「計算では今までの1.5倍の破壊力のはずよ」
ミサト「二倍じゃないんだ…」
ミサト「シンジくん!アスカ!レイが準備できたわ!!」
アスカ「了解!」
シンジ「わかりました!」
アスカ「シンジ!」バババッ
シンジ「うん!レイ!」バババッ
レイ「…ターゲット確認…目標、破壊します」カチッ
ドッギャァァァン!
ゼルエル「…」ズガガガガッ
マヤ「ツインポジトロンライフル命中!」
冬月「やったか…」
ゲンドウ「ああ…」
ミサト「シンジくん!アスカ!レイが準備できたわ!!」
アスカ「了解!」
シンジ「わかりました!」
アスカ「シンジ!」バババッ
シンジ「うん!レイ!」バババッ
レイ「…ターゲット確認…目標、破壊します」カチッ
ドッギャァァァン!
ゼルエル「…」ズガガガガッ
マヤ「初号機、弍号機ともに側転で射線から離脱!ツインポジトロンライフル命中!」
冬月「やったか…」
ゲンドウ「ああ…」
ミサト「なんとかなったわね…」
リツコ「ええ…」
マヤ「…!?待って下さい!信号、消えていません!」
カッ!
レイ「あうっ!?」
マヤ「零号機、使徒による反撃を受けました!ツインポジトロンライフル大破!零号機も両腕部を破損!」
ミサト「使徒の状態は!?」
マヤ「かなりのダメージを受けてはいるようです!現在コアが完全に剥き出しですが…magiの計算によると再生まで残り20秒!!」
冬月「万事休す…か」
レイ「…まだ…」
ミサト「レイ!?」
レイ「終っていないわ…」
リツコ「!!」
アスカ「どりゃぁぁぁっ!!」ダダダダッ
シンジ「うわぁぁぁぁっ!!」ダダダダッ
マヤ「初号機、弍号機ともに高速で使徒に接近!」
ミサト「まさか!すでに追撃行動を!?」
アスカ「シンジ!」バシュッ ダンッ
シンジ「アスカ!」バシュッ ダンッ
マヤ「二機ともにアンビリカル・ケーブルを切断!跳躍!」
アスカ「いっけぇぇぇっ!!」
マヤ「使徒再生まで残り…10、9…」
シンジ「スーパー!」
マヤ「8…7…」
アスカ「ユニゾン!」
マヤ「6…5…」
シンジ&アスカ
「キィィィィック!」
マヤ「4…3…」
ズガガガガガガガッ!!!
マヤ「2…1…」
ボッカァァァン!!
マヤ「信号、確認できず!使徒、完全に沈黙!」
冬月「…決まったな」
ゲンドウ「…ああ」
~nerv~
ミサト「お疲れさま~シンちゃん、アスカ」
シンジ「ミサトさん…お疲れさまです」
アスカ「ミサトおっつー♪」
ミサト「いやぁ凄かったわねアンタら、前より息ピッタシ!」
シンジ「そうですか?」
アスカ「当然でしょ前よりずっと一緒に居るんだし」
ミサト「ふふ…そうね♪」
シンジ「あの…綾波は?」
ミサト「レイはまあ…外傷は大したことはないんだけれど、大事をとってしばらく安静にさせるみたいよ」
シンジ「…そうですか」
アスカ「アタシらはどうなんの?早く帰りたいんだけど…」
ミサト「うん、帰っていいわよ♪」
アスカ「よっしゃ!」
シンジ「ミサトさんは?まだ帰れないんですか?」
ミサト「そ~ね…事後処理やらなんやらあるから…今日は帰れないわね」
アスカ「やった!」
ミサト「やった!って何よアスカ?」
アスカ「なんでも無いわよ」
ミサト「シンちゃんと二人きりでクリスマス過ごせて良かったわね~アスカ♪」
アスカ「…バレたか」
ミサト「ま、気をつけて帰んのよ」
シンジ「はい」
アスカ「じゃあね~ミサト♪」ブンブン
アスカ「ほら!行くわよシンジ!」ギュッ グイッ
シンジ「ちょっと待ってよアスカ!じゃあ…ミサトさん!お仕事頑張って下さい!」
ミサト「ありがとシンちゃん」
~葛城邸~
ガチャ
シンジ「ただいま」
アスカ「疲れた~」バタンッ
シンジ「夕飯の支度どうしよう…」
アスカ「アンタだって疲れてんだからいいわよ…」
シンジ「でもせっかくのイブだし…」
シンジ「ケーキもないよ?」
アスカ「シンジが居ればいいわよ」
シンジ「…アスカ」
アスカ「…な、何よ?」
シンジ「プレゼント交換しようか…?」
アスカ「…いいわよ」
シンジ「部屋から持ってくるね」スタスタ
アスカ「アタシも…」スタスタ
アスカ「…シンジ…アタシから渡すわ…」
シンジ「…うん」
アスカ「いつも…ご飯とか家事やってくれてありがとう…」
シンジ「…うん」
アスカ「そういうお礼も兼ねて…プレゼントするわよ」スッ
シンジ「…ありがとうアスカ♪」
アスカ「…うん」
シンジ「…次は僕だね」
アスカ「…そうね」
シンジ「その…僕、プレゼントってさ…」
アスカ「何よ?」
シンジ「あんまり…交換とかしたことないから…よくわかんなくてさ」
アスカ「へ~…」
シンジ「だからね、アスカの好きなのかわからないんだけど…」
アスカ「…前置きが長いわ!」ブンドリッ
シンジ「…いや、まぁアスカにあげるつもりだからいいんだけどさ…」ポリポリ
シンジ「…開けてもいい?」
アスカ「もちろん、私も開けるわよ?」
シンジ「うん」
ガサガサ ガサガサ
シンジ「…コレ…僕が前に欲しいと思ってた腕時計だ…」
アスカ「鈴原に聞いたのよ」
シンジ「…でも高かったんじゃ…」
アスカ「…アンタが喜ぶなら何にも問題無いわよ」
シンジ「…ありがとうアスカ…」
アスカ「シンジからのは…ワンピースと…コレは…」
シンジ「…チャイナ風パジャマ」
アスカ「ふ~ん…アンタこういうのが趣味なんだ」
シンジ「ごめん…アスカに似合うかなって思ったんだけど…気に入らないかな?」
アスカ「…チャイナ風パジャマも?」
シンジ「うん…」
アスカ「着てみる…」ヌギヌギ
シンジ「今!?」
アスカ「どっちを着て欲しい?シンジ?」
シンジ「パジャマでお願いします!」
アスカ「よし!」ハキハキ
アスカ「どうよ?」
シンジ「…すごく可愛いよ!想像以上だよ!!」
アスカ「ムラムラする?」
シンジ「うん!…あ、いや…」
アスカ「正直ね…アンタは」クスクス
シンジ「…アスカ」
アスカ「何よ?」
シンジ「もうひとつ…アスカの欲しいものなんだけどさ…」
アスカ「…そう…ね」ドキドキ
シンジ「…僕はね」
アスカ「うん」ドキドキ
シンジ「アスカと…ずっと、ずっと一緒に居たいよ…」カァァ
アスカ「ん♪」ニコニコ
シンジ「その…愛して…ます…僕と…えと…付き合って…くれるかな…?」モジモジ
アスカ「…♪」ニヤニヤ
アスカ「ま、アンタにしては上出来な告白ね」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…プロポーズの時はもっとカッコ良くやんなさいよ…」
シンジ「…!」
シンジ「…うん」
ガチャ…
シンジ&アスカ
「!?」ビクッ
ゲンドウ「おめでとう」
ミサト「おめでとう」
冬月「おめでとう」
リツコ「おめでとう」
マヤ「おめでとう」
マコト「おめでとう」
レイ「おめでとう」
全員「おめでとう!」
パチパチパチパチパチパチ
アスカ&シンジ
「ありがとう!!」
父にありがとう
母にさようなら
そして…
世界中の
聖なる夜を過ごす恋人たちに
merry x'masだ
バカヤロー!
~完~
これにて終了です。
クリスマス前に終わらせるつもりだったのにギリギリまでかかった。
雑で申し訳ない
シゲル「おめでとう」
を忘れてた
もうちょっちだけ続き♪
冬月「…では皆nervに戻るぞ」パン パン
一同「は~い」ゾロゾロ
アスカ「…何だったの…?」
シンジ「…さあ?」
ゲンドウ「シンジ」
シンジ「うわ!?父さんまだ居たの?」
ゲンドウ「…男の子ならキョウジ、女の子ならレンカでどうだ?」
シンジ「え?」
アスカ「あ…」カァァ
冬月「碇!!早く帰るぞ!!」
ゲンドウ「…シンジ」グッ
スタスタ ガチャ バタン
アスカ「気が早いわね…お義父様は…」
シンジ「お父様?」
ガチャ
ゲンドウ「忘れていた…クリスマスのオードブルとチキンとケーキだ…」
シンジ「あ…ありがとう父さん」
ゲンドウ「…それとペンペン君!」
ペタペタペタペタ
ペンペン「クワッ!」
ゲンドウ「来たまえ…」
ペンペン「クェッ」ペタペタ
ゲンドウ「では…な、シンジ、アスカくん」
ガチャ バタン
アスカ「…」
シンジ「ペンペンまで行っちゃったね…」
シンジ「…二人きりになっちゃったね…」
アスカ「そう…ね」モジモジ
シンジ「…せっかく父さんが持って来たしさ…食べようか?」
アスカ「…そうね」モジモジ
シンジ「じゃあ…食器と飲み物出して準備するよ」
アスカ「…そうね」モジモジ
シンジ「…(アスカがそうねしか言わなくなった…)」カチャカチャ
アスカ「…(これはアレなの?するべきなの?わからないよ!ママァ!!)」モジモジ
もうちょい
アスカ「……(いや待て…そういやシンジからアタシにキスとかハグとかしてこないわね…)」
シンジ「♪」カチャカチャ
シンジ「アスカ~準備出来たよ」
アスカ「…(マズイ…マズイわ…これじゃアタシがシンジにベタ惚れみたいじゃない…)」
アスカ「……(いくらシンジが受け身な性格とはいえ流石にアレはアイツからアタシを求めてもらわなきゃ…よし!さりげなく誘ってやる)」
シンジ「アスカ?」トントン
アスカ「うひゃあっ!?」ビクッ
シンジ「うわっ!?」ビクッ
アスカ「何よ急に!?」
シンジ「いや…さっきから呼んでたよ?」
アスカ「何よ?」
シンジ「ご飯の準備出来たから…食べようよ」
アスカ「ああ…そうね」
シンジ「…アスカは何飲む?」
アスカ「ん~…とりあえずコーラ」
シンジ「ん♪」トクトク
シンジ「何から食べる?アスカ?」
アスカ「…チキン取って、レッグ!」
シンジ「ん…」モギモギ
シンジ「はい」
アスカ「ありがと」バクッ ムグムグ ゴクゴク
アスカ「あーっ!コーラに合うわ~!!」
シンジ「アスカ、ミサトさんみたいだね」
アスカ「え!?」
シンジ「ビールじゃなくコーラだけどさ…そっくり」
アスカ「何よそれ!?」ブチッ
シンジ「え…とごめん」
アスカ「アタシはあんなにダメダメじゃないわよ!」
シンジ「アスカ…それはミサトさんに失礼だよ」
アスカ「アンタがアタシに失礼なのよ!」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…(しまった…落ち込ませてどうすんのよ…)」
アスカ「シ、シンジ!」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「あの…食べさせてあげようか?」
シンジ「え!?」
アスカ「何が食べたいか言いなさいよ」
シンジ「じゃあ…エビフライ」
アスカ「わかったわ」サクッ
アスカ「はい♪あ~んして♪シンジくん♪」
シンジ「…あ、あ~ん」
アスカ「♪」スッ
シンジ「んむ…」モグモグ
アスカ「美味しい?」
シンジ「うん、美味しいよアスカ」
アスカ「じゃあ…アタシにもちょうだい」
シンジ「うん」サクッ
シンジ「はい、アスカ」スッ
アスカ「あ~ん♪」パクッ
アスカ「うん、なかなかの味ね」モグモグ
シンジ「アスカってさ…ご飯食べてる時可愛いね」
アスカ「え…何それ?」
シンジ「アスカって料理が美味しいとすぐ顔に出てるんだよ」
アスカ「…!?」
シンジ「だからね、僕はアスカが喜ぶの見たくて料理してるよ」
アスカ「…シンジ」
シンジ「…何?アスカ?」
アスカ「また食べさせてほしいな…」カァァ
シンジ「うん、何がいい?」
アスカ「…シンジ…」モジモジ
シンジ「え…それは…」
アスカ「ん…」
シンジ「…(眼を閉じてるってことは…やっぱり…)」
アスカ「…(早くしてほしい…待ってるのも結構恥ずかしいわね)」ドキドキ
シンジ「…ん」チュッ
アスカ「!(シンジからきたー!)」
アスカ「ンフ…♪一番美味しい♪」ニヤニヤ
シンジ「アスカも…ね」
アスカ「…なんだかんだで結構食べたわね」
シンジ「うん…まだ残ってるけど…明日食べようか」
アスカ「そうね…あ!ケーキは?」
シンジ「今食べるの?僕、もうお腹がいっぱいだよ…」
アスカ「シンジが食べないなら後でいいわよ…一緒に食べたいし…」
シンジ「じゃあ…僕が片付けてる間にお風呂入って来たら?」
アスカ「…今日はアタシが片付けておくからアンタが先に入りなさいよ」
シンジ「…いいの?」
アスカ「いいわよ~たまには」
シンジ「ありがとう、アスカ…」
アスカ「うん…」
シンジ「じゃあ…僕、お風呂入ってくるからね」スタスタ
アスカ「…ごゆっくりどうぞ~」ニヒヒ♪
アスカ「さてと…さっさと片付けますか」カチャカチャ
~浴室~
シャワーッ
シンジ「…」ゴシゴシ
シャワーッ
シンジ「…アスカ、可愛いなぁ…」
シンジ「あのパジャマ着てたらますます可愛いよ…」
シンジ「…いけないいけない…自分を抑えなきゃ…」
シンジ「アスカを大切にしたいんだから」
アスカ「シンジー!」
シンジ「どうしたの?アスカ?」
アスカ「湯加減どぉ?」
シンジ「丁度いいよ」
アスカ「そう…」カラカラ
シンジ「アスカ!?」
アスカ「…一緒に入ろうと思って」
シンジ「…でも」
アスカ「バスタオル巻いてあるからいいでしょ!」
シンジ「…うん」
アスカ「背中流しましょうか?」
シンジ「あ…いや…大丈夫だよアスカ」
アスカ「遠慮すんな!!」
シンジ「…お願いします」
アスカ「よしよし♪」
ゴシゴシゴシゴシ
シンジ「…(油断した…珍しく先に入っていいなんて罠だったんだ!)」
アスカ「…シンジ?」
シンジ「え…何?アスカ?」
アスカ「背中終わったから次は…前を」
シンジ「前はいいよ!さっき自分でやったからさ!」
アスカ「ちぃっ!?(くそっ!遅かったか)」
一番壁殴りたいのはこんなイチャイチャを独りで書いてる私だ
アスカ「…じゃあアタシも…して?シンジ?」
シンジ「え…でもタオルが…」
アスカ「タオルは取るから…」
シンジ「取っちゃダメだよっ!?」
アスカ「…シンジになら…見られてもいいわよ、ほらっ!」バサッ
シンジ「!?」
シンジ「うわっ…ちょっと…アスカって…水着?」
アスカ「そ~よ!」
シンジ「騙したんだ…僕を…」
アスカ「…?裸が良かったなら脱ぐけど?」
シンジ「…水着でいいよ…まだ…」
アスカ「そう♪じゃあよろしく~」
シンジ「…うん」
ゴシゴシゴシゴシ
アスカ「あ~…人に背中洗ってもらうのって気持いいわ~」
シンジ「そう?」
アスカ「…シンジだからかもね♪」
シンジ「えっ!?」
アスカ「半分冗談よ」
シンジ「…半分?」
アスカ「…半分本気」
シンジ「そっか…」
アスカ「前もお願いね~」クルッ
シンジ「アスカ…それはちょっと…」
アスカ「アタシとアンタはもう恋人でしょ?…ならいいじゃない」
シンジ「…でも僕たちはまだ…中学生だしさ…」
アスカ「じゃあ胴体以外を洗うのは?」
シンジ「胴体以外…って?」
アスカ「アタシの手足をキレイに洗いなさいよ」
ゴシゴシ
シンジ「…アスカの手小さいね…」
アスカ「女の子だもの…指の一本一本まで丁寧に洗いなさいよ」
シンジ「うん」
アスカ「アンタの大事なアスカ様なんだから…」
シンジ「そうだね」ゴシゴシ
アスカ「シンジ…」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「…もう手はいいから足を…」
シンジ「うん…」
アスカ「シンジ」
シンジ「何?」
アスカ「…素手で洗って…」
シンジ「…うん」
ニュルニュル
アスカ「…(シンジの手が足を撫で回してる…気持いい…)」
シンジ「…(アスカの肌気持いいよ…マズイよ…コレは…)」
アスカ「ふぁ…っ」
シンジ「…アスカ?」
アスカ「も、もういいわ…シャワーで流して湯船に入りましょ?」
シンジ「…うん(もうちょっと触っていたかったな…)」
アスカ「…(これ以上はアタシがおかしくなるわ…)」
チャポン
シンジ「…二人だと狭いね…」
アスカ「…そうね」
シンジ「アスカ…あんまり動かないでね…」
アスカ「何で?」
シンジ「お尻が…当たるから…」
アスカ「…何処に?」
シンジ「…メインシャフト…」
アスカ「…エロシンジ」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…(わざとやってんのよ…気づけ)」
シンジ「もうあがろうよ」
アスカ「ダ~メ!ちゃんと暖まってない!」
シンジ「…え~」
シンジ「じゃあ僕はあがるからアスカだけもう少し入ってたら…」
アスカ「それはさらにダメ!!」
シンジ「…」
アスカ「わかったわよ!あがるから!」ザバッ
シンジ「…うん、ごめん…」ザバッ
カラカラ…
シンジ「…」フキフキ
アスカ「シンジ~♪アタシの身体も拭いて~♪」
シンジ「え…うん、いいよ」
アスカ「身体中拭いてね」
シンジ「え…!?」
アスカ「当たり前でしょ!!」
アスカ「アンタはアタシのモノなんだから言うこと聞け!」
シンジ「…わかったよ(ホント、アスカは…)」フキフキ
アスカ「…ん、よろしい」
シンジ「…」フキフキ
シンジ「…(ちょっとくすぐってやろう)」フキフキ コチョコチョ
アスカ「ぁふ…!(脇腹を拭くのくすぐったい)」プルプル
アスカ「ちょっとシンジ…!」
シンジ「ごめん…もっと丁寧に拭くね」コチョコチョ サワサワ フキフキ
アスカ「んぁ…っ、あはっ…はぁ…」ビクンビクン
シンジ「…(なんかアスカの吐息がエロス…クるな…コレは…)」
アスカ「あぁ…っ(くすぐったいのにちょっと気持いい…)」
アスカ「(身体拭かれるだけでこんなにきもちいいなら…アレはどんだけになんのよ…!)」
アスカ「はぁ…はぁ…いい…」
シンジ「え?」
アスカ「もう…いいわよシンジ…」
シンジ「あ…うん(くすぐりすぎたかな…)」
アスカ「…シンジ」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「…アタシの髪…また乾かしなさいよ」
シンジ「あ、うん(怒ってはいないかな)」
アスカ「…」ヌギヌギ
シンジ「アスカ…」
アスカ「何よ?」
シンジ「ここで水着脱ぐの?」
アスカ「そうよ、濡れたままじゃダメじゃない」
シンジ「…僕、部屋で着替えるから」ササッ
アスカ「…なんかアタシが露出狂みたいじゃない…」
アスカ「…」ハキハキ
アスカ「暑いからパジャマは上だけにしよ…」ハキハキ
アスカ「はぁ…もう無理に誘うのやめよ…」スタスタ
~リビング~
シンジ「あ~…危なかった…」
シンジ「いや…多分バレたか…起ってるの…」
シンジ「…アスカに嫌われたらどうしよう…」
アスカ「シンジ~髪乾かして~」スタスタ
シンジ「あ…うん」
シンジ「!?」ズッキュゥゥン
シンジ「あ…アスカ…」
アスカ「何よ?」
シンジ「何だよそれ…」
アスカ「え?アンタがくれたパジャマ…」
シンジ「それはわかってるよ!何で下履いてないのさ!?」
アスカ「え…暑い…からだけど…」
シンジ「何なんだよそれはっ!!」
アスカ「!?」ビクッ
アスカ「…ごめん、下も履くわよ…」
シンジ「履かなくていいよ!!」
アスカ「え…」
シンジ「いつもそうだ…いつもアスカは僕の想像を上回るんだっ!!」
アスカ「…!?」
シンジ「金髪チャイナでたまらないって妄想してた僕を…金髪生足チャイナで迎え撃つなんて!!」
アスカ「なぁ…!?」
シンジ「n2兵器クラスの火力だよ!!僕のメインシャフトが剥き出しだよ!!」
シンジ「ハァ…ハァ…そんなに僕に『最低だ…』って言わせたいのかよ!!もうアスカでしかできなくなるよ!!」
アスカ「…落ち着けエロシンジ!」ベシッ
シンジ「いたっ!?」
シンジ「ハァ…ハァ…」
シンジ「…ごめん」
アスカ「アンタの趣味がわかったわ…」
シンジ「…ごめん」
もうクリスマス終わるが…
…構わん…やる
アスカ「…とりあえずこの格好のままでいるから髪乾かしてよ」
シンジ「わかったよ」
アスカ「ドライヤーとブラシ取ってくるわ」
スタスタ ガチャ パタン
シンジ「…叩かれちゃったけどアスカ怒ってないみたいだ…」
ガチャ パタン スタスタ
アスカ「はい!早くやってよ」
シンジ「…うん」
ブォォォォッ
クシクシ
アスカ「アンタさ…」
シンジ「何?」
アスカ「すっかり慣れたわね」
シンジ「そうだね…あれから毎日やってるしね」
クシクシ ブォーッ
アスカ「そういやさ」
シンジ「?」クシクシ
アスカ「アタシでしかできなくなるって何よ?」
シンジ「!?」ブフラッ
アスカ「何ができなくなんのよ?」
シンジ「…あれは忘れてよ…」クシクシ
アスカ「わかんないままだと忘れないわよ!」
シンジ「そんな…」
アスカ「何か言いなさいよ!」
シンジ「…自慰」ボソッ
ブォーッ
アスカ「ふ~ん…」
シンジ「ごめん…」クシクシ
アスカ「まあ…わかってたけどね…ンプッ…自慰ね…」クスクス
シンジ「…酷いよアスカ…」クシクシ
アスカ「…シンジ」
シンジ「…何だよ…もう忘れてよ…」クシクシ
アスカ「アタシでしかしちゃダメだから」
シンジ「えっ!?」ポロッ
アスカ「他のでしたら浮気と判断するから」
シンジ「…それは」
アスカ「…髪乾いたからもういいわ」
シンジ「…うん」
アスカ「アンタさ…髪の結び方覚えてよ」
シンジ「…何で?」
アスカ「結構めんどくさいのよ、毎日だし」
シンジ「…」
アスカ「それにアンタの好きな髪型にしていいわよ?」
シンジ「マジか!?」ガタッ
アスカ「!?」ビクッ
アスカ「急にデカイ声出すなっ!!」
シンジ「…ごめん」
アスカ「…やる?」
シンジ「…無論だアスカ」
アスカ「さてと…」
シンジ「…?」
アスカ「ケーキ食べるわよ!」
シンジ「あ…うん、用意するよ」
カチャカチャ
シンジ「どのくらい食べるの?」
アスカ「半分!」
シンジ「…ケーキけっこう大きいよ?」
アスカ「問題無し!甘いものは別腹!!」
シンジ「…わかった」スッ スッ コトッ
シンジ「はい、どうぞ」
アスカ「アンタは?」
シンジ「僕は1/4でいいよ」
アスカ「そう…早くたべましょ」
シンジ「うん」
アスカ「あ…チョコの家とサンタちょーだいよ」
シンジ「うん」
モグモグ
アスカ「美味いわね」
シンジ「そうだね…コレ、おいしいって有名なケーキ屋さんの高いヤツだよ…」
アスカ「…値段気にしないでよ」
シンジ「…父さん奮発したなぁ…」モグモグ
アスカ「あ~…ケーキっていくらでも入るわ~」モグモグ
シンジ「ごちそうさま」
アスカ「ごちそうさま」
シンジ「アスカ全部食べたね…」
アスカ「当然でしょ」
シンジ「後は…何しようか」
アスカ「そうね~…ふあ~…
シンジ「…眠い?」
アスカ「ちょっとね」
シンジ「もう寝る?」
アスカ「そうね…シンジは?」
シンジ「まだ起きてるけど
アスカ「一緒に寝よ?」ジーッ
シンジ「金髪生足チャイナが上目遣いとかやめてよ…!」
アスカ「一緒に寝なきゃやめない」ジーッ
シンジ「…わかったよ、一緒に寝る…」
アスカ「ンフフ♪シンジの弱点がわかってきたわ」
シンジ「…アスカそのものに弱いよ…」
アスカ「今日はシンジの部屋で寝ましょうね~」スタスタ
シンジ「いいけどさ…」スタスタ
~シンちゃんのお部屋~
ガチャ バタン
アスカ「~♪」ボフッ
アスカ「シンジ!」ポンポン
シンジ「…うん…」ポフッ
アスカ「今日は何してやろうかしら」
シンジ「…寝るんじゃないの?」
アスカ「…久しぶりに一緒に寝んのよ?」
シンジ「まあ…そうだけどさ」
アスカ「アタシがアンタに背中向けて寝るから…」
シンジ「うん?」
アスカ「…好きにしていいよ…」
シンジ「え…でも怒るんじゃ…」
アスカ「怒んない!!」
シンジ「…叩くんじゃ…」
アスカ「叩かない!抵抗しないわよ!」
シンジ「…」ゴクリッ
アスカ「…」ゴロリッ
アスカ「…(さて、エロシンジはアタシに何をしてくるのかしら…)」ワクワク
シンジ「アスカ…触るよ…」
アスカ「うん…(どこから…胸?お尻?まさかいきなり…)」
サワサワ
アスカ「足かぁぁぁっい!?」
シンジ「…!ごめん!」
アスカ「いや…いいから続けなさいよ(まぁ、太ももも最初ならアリよね…)」
シンジ「うん…」サワサワ
シンジ「…アスカの肌ってスベスベだね…」サワサワ
アスカ「女の子だもの…」
シンジ「女の子はみんなスベスベなんだ…」サワサワ
アスカ「…シンジ…他の女の事考えてたらアンタの膝の皿割るわよ?」
シンジ「かっ、考えてないよ!!」サワサワ
アスカ「…そう!ならいいけど」
シンジ「…(膝の皿割る発言は女の子じゃないよ…)」サワサワ
アスカ「…(シンジのヤツずーっと足を触ってる…)」
アスカ「…ねえ?」
シンジ「何?」サワサワ
アスカ「アンタは足フェチなの?」
シンジ「…わからないよ」サワサワ
アスカ「…他を触ってないじゃない?」
シンジ「…そうだね」サワサワ
アスカ「…胸…とか触らないの?」
シンジ「…」サワサワ
シンジ「…いい」サワサワ
アスカ「…そっか」
シンジ「…アスカ?」サワサワ
アスカ「何よ?」
シンジ「アスカってさ…僕のどこが好きなの?」
アスカ「…優しいとこと…アタシをちゃんと見てくれてるとこ」
シンジ「…そっか」
アスカ「アンタは?」
シンジ「元気なところかな…」
アスカ「元気って…」
シンジ「あと…ホントは優しいとこ」
アスカ「ホントは…って何よ?」
シンジ「…ごめん」
アスカ「謝んないでよ…」
シンジ「…アスカ?」
アスカ「何よ?」
シンジ「抱きしめていい?」
アスカ「好きにすれば…?」
シンジ「…うん」ギュッ
アスカ「…シンジ」
シンジ「何?アスカ?」
アスカ「頭撫でて…」
シンジ「うん…」ナデナデ
アスカ「…アンタさ…」
シンジ「何?」
アスカ「アタシに欲情してるわよね?」
シンジ「…うん」
アスカ「何で襲わないの?」
シンジ「え!?」
アスカ「好きにしていいって言ったら足を撫で回すだけだし…」
シンジ「…アスカが好きだからだよ」
アスカ「…好きならしたいでしょ?」
シンジ「したい…けど大事にしたくもあるから…」
アスカ「…何それ」
シンジ「…僕はアスカを抱きしめているだけでいいよ…」
アスカ「独りでするくせに…」
シンジ「それは!?」
アスカ「…じゃあさせないから」
シンジ「…うん」
アスカ「…結婚するまで無しだから!」
シンジ「うぇっ!?」
アスカ「あによ!?大事にしたいんでしょ!?」
シンジ「…うん」
アスカ「…いくつだっけ?」
シンジ「何が?」
アスカ「結婚できる年齢」
シンジ「女の人が16、男が18かな…」
アスカ「…じゃあ18で」
シンジ「…早いよアスカ」
アスカ「それ以上待たないわよ?」
シンジ「…わかったよ」
アスカ「もう寝るから!おやすみ!」
シンジ「…うん、おやすみ」
baby,carry on!
明日の風吹く頃に
笑ってよ
生意気なままでいて呆れるほど
がむしゃらに生きてた無敵な時代
突然に崩れる夜もあるけれど
唇懐かしいメロディー
転んだ傷に汗がしみる
baby,carry on!
向い風吹く朝も
笑ってよツキもいつか 向いてくる
“少し懲りない奴”が君らしいこの街で
don't you surrender! angel blue
~end~
~後日・nerv~
リツコ「シンクロテストの結果を発表するわ」
リツコ「今回はシンジくんが1位よ」
ミサト「おめでとうシンちゃん!」
シンジ「あ…いや…ありがとうございます」
アスカ「…」
リツコ「ちょっとミサト…」
ミサト「あ、ごめんアスカ…別に貴女も悪くなったわけじゃないからね」
アスカ「…別にいいわよ」
ミサト「へ!?」
アスカ「…アタシを護るヤツがアタシよりシンクロ率高くなきゃ話にならないもの…ね?シンジ…」
シンジ「うん…アスカ!」
終わり
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