エレン「これは夢、なのか? 」 (6)
......エ......
......何だろう...優しい......声がする......
エ.....レ......ン...
......何だ......俺の事...呼んで......いるのか?
エ...レ......ン...オキ...テヨ
......起きる? ......俺は今、眠っているのか...?
エレン! メヲサマシテ!
間違いない、誰かが俺を呼んでいる。必要としている。
エレン!
眠ってなど......いられるか!
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突然呼びかけて来た謎の声、それに応えるべく目を開けると、予想もしていなかった光景が目に飛び込んで来た。
「ここは......一体......」
勿論、見慣れた寝室の風景など何処にもない。就寝に付いた筈のベッドの感触は細やかな砂利のように硬く冷たいものに変化し、一筋の灯りでさえ灯されていなかった枕元には太陽のようにさんさんと輝く灯火が添えられている。
そして何より、人間活動を超越した生命の息吹を間近に感じる事が出来たのだ。ザァ、ザァという一定のリズムは、まるで赤ん坊の時に入れられた揺りかごのようだ。
付近は薄暗く、起こした身体の後ろにある光のみが照らしている状態である為、エレンは正確に音の正体を捉えた訳ではない。
しかし、彼はこのざわめきと心を落ち着かせるようなリズムに心当たりが有った。そこは昔、アルミンが外の世界の象徴として挙げた場所。人間だけでなく、命ある生き物全てが帰るべき場所。
それは......
「これが......海......なのか? 」
今日はスレ建てだけで
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