むかしむかし ひとりのしょうじょが
かみさまになったしょうじょを
すくうため あくまになりました
たったひとりのともだちを すくうために
みずから あくまになるみちを
せんたくした しょうじょは
あたらしく かいへんされたせかいで
すくったしょうじょと
しあわせな まいにちをすごしていました
でもこころでは こどくを かんじていました
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414334284
ほむらちゃんは悪魔になってしまったけど、ひょんなことから記憶を取り戻しました。
自分は神様のような存在で宇宙を書き換えたこと、その宇宙を悪魔になったほむらちゃんによって書き換えられたこと。
全てを思い出しました。
それからさやかちゃんやなぎさちゃんに記憶を戻し、マミさんや杏子ちゃんにもわけを話し、今ではみんなが全てを知っています。
ほむらちゃんだけが何も知らないのです。
なにも知らずに悪魔業をやっているのです。
だけど、悪魔になったほむらちゃんを眺めているのはなかなか面白いので、しばらくは悪魔ほむらちゃんで遊んでいるのです。
10月24日(木)
ほむら「まどか、お昼一緒にどうかしら」
まどか「あ、うん、ほむらちゃん
今日はミートボールがあるんだよ」
ほむら「そう…」
まどか「うん…」
ほむら「(ハッ!いけない悪魔キャラになりきりすぎてまたまどかを傷つけてるかも!)」
ほむら「(正直つらい)」
まどか「ほむらちゃn」
ほむら「まどk」
ほむら「どうぞ」
まどか「えっと… その…」
まどか「うぅ…」
まどか「ほ、ほむらちゃんから、どうぞ」
ほむら「ええっ!? ま、まどかからどうぞ」
まどか「あ、うぅ、その…」
まどか「今週の土曜日ってなにか予定あるかな…?」
ほむら「え!? 予定!?無いわ!」
ほむら「いや…あるけど、いいわ、まどかのためですもの、予定を空けるわ。」
まどか「それはダメだよほむらちゃん!」
まどか「予定があるならいいよ、申し訳ないよ…」
ほむら「(くっ… 予定あるなんて嘘なのに…!)」
ほむら「(まどかとどこか行けるのかしら、予定なんてほんとはないのに!)」
ほむら「だ、大丈夫!」
ほむら「大丈夫よ、たいした用事じゃにゃい!(噛んじゃった…)」
ほむら「野暮用よ!だから大丈夫」
まどか「(ほむらちゃん噛んだ!かわいい!」
まどか「そ、そうなの?」
まどか「じゃあー…」
ホームベース支援
>>3酉間違えたけど>>1です
>>4支援ありがとうです
ー放課後、マミ宅ー
まどか「ということで!」
まどか「見事ほむらちゃんに約束を取り付けました!」
さやか「やるじゃんまどか!」
まどか「 ウェヒヒ! 予定あるって言ってたけど大丈夫みたい」
さやか「どうせ見栄だよ、気にするなよ〜」
まどか「さやかちゃんてばひどーい」
杏子「おいおい、それであたし達はなにをするんだ?」
まどか「あ、えっと杏子ちゃんにはお願いしたいことがあるんだ」
なぎさ「なぎさも!なぎさもお手伝いしたいのです!」
マミ「あらあら、頑張り屋さんなんだから」
まどか「なぎさちゃんにももちろんお願いしたいことがあるよ!」
まどか「そしてマミさんにも!」
キュゥべえ「僕には?」
まどか「ないよ!」
キュゥべえ「そうかい」
10月26日(日)
ほむら「(まどかってば、急に遊園地のお誘いだなんて、嬉しすぎるじゃないの!)」
ほむら「(まどかの急な都合で予定が土曜から日曜になってしまって待ち遠しかったわ、今日が!)」
ほむら「(着ていくものに悩んで丸一日潰し、しかも昨日はよく眠れなかったけれど、今のわたしは悪魔なのよ!)」
ほむら「 しっかりクールにキメるわ…!」パシパシ
まどか「おはよ〜!おまたせ!ほむらちゃん!」
ほむら「待ってないわ、今来たところよ、まどか。」
ほむら「(ほんとは2時間待ち焦がれたわ、まどか)」
まどか「それでね、来て早々なんだけど」
まどか「今日遊園地の後に行きたいところがもうひとつあるんだけど、いいかな?」
ほむら「もちろん、いいわよ」
まどか「ウェヒ! ありがとう!」
ほむら「じゃあ早速行こうか!」
>>6
さいごのふきだし、まどかです
ーその頃のマミ宅ー
なぎさ「チーズ!」
マミ「こら、なぎさちゃん、そのチーズはこれから使うのよダーメ」
なぎさ「うぅ、でもチーズ…」
さやか「なぎさのチーズケーキだけちっちゃくなってもいいのかなー?」
なぎさ「うう!それは!ダメなのです!」
杏子「だったらつまみ食いしてんじゃねーぞー」
なぎさ「わかりました!我慢なのです!」
さやか「おー!えらーい!」
マミ「ところで、鹿目さんはうまくやってるかしらね。」
さやか「大丈夫っしょー」
杏子「なんなら様子見に行ってこようか?なぁ、さやかー」
さやか「んな!今日はまどかとほむらだけで楽しんでもらう日でしょ!」
杏子「水くさいこと言うなよー」
マミ「まあまあ、仲良しなんだから〜」
ーその頃のまどかとほむらー
ほむら「(わたしは悪魔になったのにまどかとこんな楽しく遊んでていいのかしら…)」
まどか「ほむらちゃん見て見て!」
まどか「見滝原の街があんなに小さい!」
まどか「まるで、ミニチュアの、偽物の街みたい」
ほむら「…」ギクッ
ほむら「(え、今まどか、偽物の街って…まさかね)」
まどか「ーーでね、…ほむらちゃん?どうかしたの?観覧車好きじゃなかった?」
ほむら「いいえ、なんでもないわ
それでどうしたの?」
まどか「でね、夏休みにやってたアニメなんだけど、悪魔翌様っていう噂が出回っていて」
まどか「その物語の主人公が過去の事件や出来事から自分が、悪魔なんじゃないかって疑心暗鬼になるんだけど」
ほむら「(まさかまどかにわたしが悪魔だと気づかれてる…?)」
ほむら「そ、それで?」
まどか「結局主人公は悪魔翌様ではなかったの」
ほむら「そ、そうなのね」ダラダラ
ズイッ
ほむら「!?」
まどか「ほむらちゃんすごい汗…
大丈夫?」
まどか「具合悪いのかな? 下に降りたら何か飲もうよ」
ほむら「た、高いところが少し、苦手なだけよ」
ほむら「(高いところ全然平気だしまどかと二人きりの観覧車なんて天国なのに!)」
まどか「そうだったんだ、ごめんね
ほむらちゃん」
ほむら「別に、平気よこれくらい」
ほむら「(ああ、どうして素直に言えないのかしら)」
ほむら「(もういっそ悪魔やめたい)」
中沢支援
>>9
あくまさま、って打ってるのに
あくまよくさまに変換されてる怖いな
>>10
支援ありがとうです!
アナウンス「間も無く到着します
足元に気をつけてお降りください」
まどか「はい!」
ほむら「えっ?」
まどか「手!」
ほむら「手?」
ギュ
ほむら「!!!///」
まどか「段差、危ないから」
ほむら「あ、、う、ありがとう…」
まどか「(お、じわじわ素直になってきたかな?)」
まどか「ほむらちゃん何飲む?」
ほむら「コーヒー… ブラックで…」
ほむら「(ほんとはブラックなんて飲めないのに!バカバカ!)」
まどか「わかった、ちょっと待っててね!」
まどか「はい、お待たせ〜」
ほむら「えっ」
まどか「あ、ごめんね、コーヒーの機械壊れてたみたいで」
まどか「勝手に紅茶にしちゃった」
ほむら「そうなの…」
ほむら「(ほんとはブラックなんて飲めないから助かったわ…)」
まどか「でもほむらちゃんマミさんちでおかわりお願いするほど好きだよね?紅茶」
ほむら「えぇ…」
ほむら「(って、マミの家でおかわりお願いしたのなんて一度きり… まどかまさか覚えてるの?)」
まどか「これ飲んだらそろそろ次の場所、行こうか」
ほむら「ええ、そうしましょう。どこに行くの?」
まどか「ひみつ〜」
ほむら「…(まどかったらー、ってほっぺをツンツンしたいけど出来ない…)」
ーマミ宅ー
マミなぎ杏さや「できたー!」
なぎさ「完成なのです!完成なのです!」
杏子「チーズケーキとチョコレートケーキなんて気張りすぎじゃねえか?」
杏子「まあ食べるけども」
マミ「鹿目さんの希望だったし」
さやか「それに名案だと思うよ」
さやか「真っ白のチーズケーキと相反するチョコレートケーキだなんて」
なぎさ「神様と悪魔みたいなのです!白と黒!」
杏子「早く帰ってこないかなー
お腹ペコペコだよー」
マミ「もうじき帰ってくるわよ
お茶でも飲んで待ちましょう」
なぎ杏さや「さんせーい!」
ー見滝原市内ー
まどか「もうすぐハロウィンなんだよね、仮想の子達が多くてかわいいなぁ」
ほむら「(かわいいのはまどかのほうよ!)」
ほむら「ええ、そうね」
まどか「ほむらちゃんは、髪の毛も真っ黒でお肌も白いから」
まどか「悪魔さんの羽根が似合いそうだなー、なんちゃって」
ほむら「!!!(やっぱりまどか…)」
ほむら「そ、そうかしら…」
まどか「わたしはシーツのおばけかなー」
ほむら「それよりまどか、次はどこへ行くの?」
まどか「ひみつだってばー」
ほむら「そうね、そうだったわ…」
まどか「そうだ!ほむらちゃん!
着くまでひみつにしたいから
びっくりさせたいから、目を瞑ってて?」
ほむら「…」
まどか「お願い」ウルウル
ほむら「(かわいすぎる!反則!もちろんOKに決まってるじゃない!)」
ほむら「(またまどかとナチュラルに手をつなげるし!OKOK!OK牧場よ!)」
ほむら「いいわ、先導してちょうだい」
まどか「うん!」
ギュ
ほむら「!!!(はうううん!!)」
まどか「ーでね、そんな夢を見たんだ」
まどか「面白いよね、わたしが神様になるなんて… そんなありっこない話」
まどか「だから夢なんだけどね」
ほむら「…」
まどか「あ、ごめんね、面白くなかったかな…」
まどか「そろそろ着くよ」
ほむら「えぇ」
まどか「目を開けて、ほむらちゃん」
ほむら「ん、眩し…」
ガチャ
ほむら「!!」
マミなぎ杏さや「せーの!」
まどマミなぎ杏さや「おかえりなさい!」
ほむら「え!?なに、なんなの!?」
まどか「ほむらちゃん、
悪魔になっちゃってちょうど1年経ったよね」
まどか「そんなほむらちゃんはきっと辛いだろうと思って、ほむらちゃんには内緒でみんなで計画してたんだ」
さやか「題して"悪魔ほむら生誕祭〜"なんちって!」
杏子「なんの捻りもねーな」
さやか「うっさい!」
マミ「そういうことで暁美さん、
お祝い(?)のケーキを食べましょう!」
なぎさ「チーズも!チーズもあります!」
ほむら「ちょ、ちょっと待って」
ほむら「なんでみんなわたしが悪魔だって前提で話が進んでるの…?」
ああOPの遊園地か
投下するとき本文で雑談しないほうがいいぞ
まどか「それはねー…
ほむらちゃんが悪魔になってちょうど半年経ったくらいだと思う
キュゥべえがわたしの前に現れたんだ
それですべてを話して行ったんだよ
わたしがかつて神様だったこと
さやかちゃんがわたしの鞄持ちみたいなものだったこと」
さやか「オイ」
まどか「なぎさちゃんが記憶を戻すてはずでついてきてくれたこと」
なぎさ「うんうん」
まどか「そんなふたりを大切に思っていたマミさんと杏子ちゃんのこと」
杏子「やめろよ照れくさい」
マミ「あらあら」
まどか「だから渡り廊下で何かを思い出そうとして封じ込められたことも今ではなんのことだかしっかり分かってるし、
だけど、この世界はほむらちゃんがわたしのために望んでくれた世界だから、
悪魔になってしまってもほむらちゃんはわたしのためを思ってくれてのことだから、
神様になってほむらちゃんと対峙することをやめた。
やめるべきじゃない、秩序は守るべきなのは分かってるんだけど、ほむらちゃんのほんとうの気持ちも分かったから…」
ほむら「まどか…」
まどか「だから、もういいんだよ
そんなツンデレごっこ…
じゃなくて悪魔みたいに気だるそうな表情したり、
ツンツンしたしゃべり方しなくて、今まで通りのほむらちゃんに戻って、
できれば三つ編み眼鏡ほむらちゃんに戻って」
まどか「これがいまのわたしの願い」
ほむら「まどかぁ…」グスッ
ほむら「まどか…ごめんなさい…」
ほむら「あなたを救うには悪魔になるしかなかったの… 許して…」
まどか「その気になればほむらちゃんなんて神様のわたしがチョチョイのチョイなんだからね」
ほむら「ひっ」
まどか「冗談だよ」
まどか「だからいままで通りのほむらちゃんに戻ってよ」
ほむら「まどかぁ〜…」グスッ
さやか「天邪鬼すぎるほむらちゃんなんて可愛くないぞ☆」
ほむら「さやかうるさいわよ」
ほむら「ていうか、みんな知ってたんだ…」
ほむら「恥ずかしい…
半年間もわたしひとりで悪魔ごっこをやってただなんて…」
さやか「最初は相当ムカついたけど、まあ本当のこと知ったいまあんただけを責められないっつーか」
杏子「まあ、もう重い話はやめよーぜー
ケーキ食おうよケーキ!」
なぎさ「チーズケーキ!!!」
マミ「なぎさちゃんたら〜」
まどか「だからこれからも、よろしくね
ほむらちゃん」
まどか「それから悪魔になって1年、おつかれさま」
ほむら「うん、ありがとう
だいすきだよ、まどか」
まどか「!!」
まどか「わたしもほむらちゃんのことだいすき!」
ほむら「(つらい悪魔キャラから抜け出せてほんとありがたい、やっぱりまどかは神様だわ!)」
・・・おしまい・・・
>>16
そうです! 分かってくれる人がいてうれしい!
あの遊園地の観覧車は高さがあまりないですが一般的な観覧車をイメージして書いてます。
ご指導ありがとうございます。
どうしても26日に投下したくて焦ってました。
なんとか26日中にすべて投下し終えました。
いろいろ辻褄等あってないところございますがぬるい目で読んでくだされば光栄です。
悪魔ほむらちゃん生誕1周年ということで超特急で書いたので誤字脱字あるかと思います。
こんな推敲しないで載せたの初めてだ…
もっと時間かけて書きたかったです…
ひとまず乙
この後、時間をかけたSSも投下してくれていいんだよ?
待ってる
>>23
読んでくださりありがとうございます!
わたし自身あまり長いSSが苦手で読めないので、どうしても単発ショートショートショートくらいの短さと勢いで書く癖があるのですが、ちゃんとストーリーもかんがえて推敲したものを次は書きたいと思います!
乙。
「魔力」とかは翌入るし「死ね」とかは変換処理されるからメ欄にsaga入れとくと回避できるよ
>>25
2ちゃんから急にここに来たので
使い方分からず…
(相当書いてなかった)
ありがとうございます!
そういう仕様なのですね
saga、使ってみます!
つまんね
おつ
魔翌力なんで変換されるんだ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません