ナレーション「プロ社畜の朝は早い」 (32)

東京都大田区
人の往来もまばらな住宅街の一画
ここに>>1のアパートがある
プロ社畜>>1の自宅である

日本有数のプロ社畜
彼の仕事は決して世間に知らされるものではない

我々は>>1の一日を追った

見てるやついる?

いないんなら辞めるが

はい

>>4
それは辞める事に対する「はい(どうぞやめてください)」か
それとも見てるやついる?に対する「はい(います)」なのか?

前者なら辞めるが

かいてよ

>>7
了解

朝、5時30分
蒲田駅の改札を颯爽と抜ける>>1の姿を発見した。
チノパンに小綺麗なシャツの>>1に、気づく人はいない。
今日は、6時30分から、営業車の確認だ。

Q おはようございます 朝、早いですね?

俺「ええ。もう少し早くから動かないといけない時は、社で寝泊まりですかね。余裕をもった行動、これが大切なんです。」

何も考えず、>>1は会社に向けて歩き出す。
手に持つ栄養ドリンクが、途中、3回変わった。

俺「俺なんかが仕事やれてるのは、会社と上司の支えがあるからなんです。
支えられてばかしじゃなく、こうやって早く動き出さないとね。」

そう語る>>1の目に迷いはない。

Q いつも、この道なんですか?

俺「いや、会社への道は、いつも変えています。
毎日、新しい発見がほしいんかなぁ。
ほら、この道でも会社に行けると思うと楽しいじゃないですか。」

ただ、歩くわけではない。
遊びを忘れない>>1の姿勢に、プロフェッショナルの気概を感じた。

俺「・・・あぁ、行き止まりかぁ。この道は駄目だなぁ。」
結局、この日は6時35分に会社に着いた。

7時
営業車のチェックを終えた>>1は、休む事無くトイレと周りの掃除をはじめた。

Q 掃除ですか?

「社の汚れは心の汚れ。来る人に気持ちよく使ってもらいたいじゃないですか。」

そう言って>>1は、ホースから水を出す。
便器に水をかける手つきは手慣れたものだ。
入社6年ともなると、水をかけ、自然に乾くスピードが分かるのだという。
真剣な目つきから、その凄さが伝わる。

8時

我々は、課長の椅子に座る>>1の姿を発見した。
リラックスしつつも、足で器用に回転させるその姿が、他者が近づく事を許さないように見えた。
我々は、その姿を遠巻きに30分見続けた

なんか反応薄いから辞めようかなー

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