ボォォォォォ
そこには燃えている千早ちゃんがたっている
「よし!千早も体から火を出すことができるようになったんだな!」
私もとっくに火は出せるんだけど
これほどの火が出せるようになったのは
千早ちゃんが初めてらしく
燃えながら、千早ちゃんは笑っていた
「はい……あの、でも服が」
「ああ悪い…今、熱耐性のある服持ってくるから」
火を出すのはいいんだけど
服が燃えてしまうのが一つの欠点かな
私も初めて火を出せた時は、服を一枚やっちゃったし
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「ごめんなさい春香…こんなに遅くなって」
「ううん! そんなことないよ…それに、こんな大きな火を出せるのは千早ちゃんだけだし…」
寧ろ、私がもっとがんばらないと
「もう…やっと出せるようになったのね」
隣の部屋から伊織が出てきて言うものの、
「うわっ…ちょっと何よこの炎の大きさ…全身丸焼けじゃない! 」
びっくりして後退りする
ほんっとにすごい火だよね、千早ちゃん
「おいおい、これくらいで驚いてたらトップアイドルになんかなれないぞ、上の連中になると3倍の大きさはあるからな」
「3倍って…この事務所が燃えちゃうじゃない…! 」
ふぇ〜千早ちゃんの三倍なんてとてもじゃないけど私じゃ無理かな
…とはいえ、今は皆が火を扱えるようになったことにばんざい! なのです
「よし、明日からはトップアイドル目指して、もっと火を大きくする練習だ!」
…よーしっ!
やっちゃいますよ、プロデューサーさん!
千早ちゃん、一緒に帰ろっ
「ええ、あ…ちょっと待ってて」
千早ちゃんが燃えた服の後始末をした後、二人で事務所を出た
「じゃあ強い火を出せるように練習だ」
はい、プロデューサーさん!
私も千早ちゃんみたいに大きな炎がだせるように
「えいっ」
私が天井に投げた炎はさっきよりも小さくて
すぐに消えてしまった
「あ…あれぇ」
「なによ今の…」
「ははっただ力を込めればいいわけじゃないぞ」
うぅ…プロデューサーさんどころか伊織にまで笑われた
「いいか、炎ってのは自分の体と一体化してはじめて大きな炎が出せる、まずは自分自身を燃やすように意識するんだ」
もう…それならそうと早く言ってくださいよ
伊織に笑われたじゃないですか
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