春香「私のみゅーじっく♪」 (23)
ガチャッ
春香「おっはよーございます!」
P「お、おはよう春香」
春香「あ!プロデューサーさん!お疲れ様です!今日はドーナツ作って来たんですよ!ドーナツ!」タタタッ…
P「お、おお…ありがとう…なんか今日は一段と元気だな春香」
春香「そう見えますか…?えへへ…」テレッ
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P「何かいいことでもあったのか?」
春香「んー…そういう訳じゃないんですけど、ほら…今日19日だから」
P「…ん?3月19日…何かあったかな…春香の誕生日は違うよな?」
春香「違いますよー」
P「春香の友達か家族のおめでたい日なのか?」
春香「いいえ? 別に誰かのお祝い事って訳じゃありませんよ」
P「そうなのか…なんだろう…?」
春香「あれあれ?プロデューサーさんもしかしたら判ってません…」
P「だから考えているじゃないか…」ウーム…
春香「ならヒントです♪今日は『3』月の『19』日ですからね?」
P「3月19日…なにかあったかなぁ…」
春香「まぁそんなに考えて悩む事じゃありませんよ?あ…でもパソコンや携帯で調べちゃダメですからね!」
P「判ったよ…ううむ…3月、19日…レミオロメンの曲は9日だしなぁ…この時期だし卒業式…?うーん……」
春香「……」
P「うーむ…でも春香たちの卒業式はまだだし…お祝い事って訳じゃないらしいし…」
春香「…奏でよう夢のMUSIC♪音符の翼♪」
P「お…『MUSIC♪』か?」
春香「はい!…鳴らそう好きなMUSIC♪どんなKEYだって♪」
P(こないだのミニライブ…今までのミニライブで一番盛り上がってたからなぁ、やっぱり全員参加だと凄いな)
春香「開いてく輝いて始まる世界LISTEN♪ 私のMUSIC♪」
P「……ん?春香…!お前!」
春香「!!…はい♪なんですか?」
P「…なんかMUSICの発音良くなってないか?」
春香「…へ?」キョトン
P「はい、もう一回サビラストプリーズ、さんはい♪」
春香「え?…ええと……開いてく輝いて始まる世界 LISTEN♪私のMUSIC♪」
P「おーやっぱり、何だか発音がスムーズになってるというか…綺麗になってるぞ!」
春香「え…!?…そ、それって今までの発音はダメだって事ですか…?」ガーン
P「いやいや、そんな事はないぞ?今までのはなんというか…可愛らしい感じに聞こえたな」
春香「か…可愛らしいですか?」テレッ
P「ああ…あの最後の振り付けと一緒にやる歌詞は春香にしか歌えないんじゃないかと思うくらい可愛らしいぞ!」
春香「え…えへへ」テレテレッ
P「そうだ!春香…今度は振り付けをしながら歌ってみてくれよ?」
春香「え…ええ?振り付けもですか…べ、別に構いませんけど…プロデューサーさん今日が何の日かは…」
P「春香の振り付けMUSIC♪見るまではちゃんと考えられない!思考回路が働かない!」
春香「わ…判りましたよ!?…な、なんだか恥ずかしいなぁ…じゃあ行きますよ?」コホン
P「」ワクワク
春香「開いてく輝いて始まる世界 LISTEN♪私のみゅーじっく♪」ルンッ
P「…おや?」
春香「ど…どうですか?プロデューサーさん!」
P「…うむ、いつもの様に可愛らしいMUSIC♪だ…」
春香「か…可愛いだなんて…そんなぁ」エヘヘ…
P「なぁ?春香…悪いんだが次は振り付けなしで歌ってみてくれないか?」
春香「え?…は、はい…では」コホン
春香「開いてく輝いて始まる世界LISTEN♪私のMUSIC♪」
P「よし…次は振り付けつけていってみよー!」
春香「開いてく輝いて始まる世界LISTEN♪私のみゅーじっく♪」
P「あるぇー?」
……………
………
春香「あ…あのプロデューサーさん、またですか…?」フゥフゥ
P「す、すまん…あと一回だけ…今度は振り付けから…!」
ガチャリ
千早「失礼します…あら春香、プロデューサー…何をしているの?」
春香「あ、千早ちゃん!」
P「おぉ!千早、お前も協力してくれ!」
千早「?…は、はぁ」
……………
………
千早「発音…ですか」
P「ああ…何とかして綺麗な発音で可愛らしく振り付けをする春香が見れないか試してるんだが…」
春香「どちらか片方だけしか上手くいかなくて…」
千早「無理に変える事ないんじゃないですか?私は春香かMUSIC♪の発音可愛いらしくて好きですけど…」
P「確かに俺も大好きだが初めて見る綺麗な発音の可愛い振り付けの春香を見たいんだよ俺は…千早は見たくないのか!?」
千早「見たいです(即決)」
P「なら協力してもらおう!」
春香「ち…千早ちゃんもプロデューサーさんも…私の事好きって…えへへぇ…」テレテレ
千早「と、言っても多分簡単に出来ますけどね」
春香「え?」
P「な、なにぃ…どうするというんだ…千早」
千早「春香、耳を貸して」ゴニョゴニョ
春香「……ふんふん…!」
千早「じゃあ春香、お願いね?」
春香「うん、判った…って本当にそんな感じでいいの?」
千早「ええ大丈夫よ、じゃあ行くわよ?さんはいっ♪」
春香「開いてく輝いて始まる世界LISTEN♪ 私のMUSIC♪」ルンッ♪
千早「」ドヤァ
P「なん…だと…?」
春香「ど…どうかな?出来てた?」
千早「ばっちりよ春香!」グッ
P「な…なぜそうもあっさり…一体どんなトリックを…?」
千早「トリックなんて…そんな大層なものじゃありませんよ…ただ意識させなかっただけです」
P「意識…?」
千早「プロデューサーは春香に歌わせる前に振り付け付きで、とか振り付け無し、とか指示してたんじゃありませんか?」
P「…あ」
千早「だから私は春香のタイミングで振り付けして良いからサビの部分を繰り返して…って言ってみたんです…まさか一回で成功とは思いませんでしたが」
P「な、なんという…春香マスターなんや…千早はん…」
千早「何のキャラですかソレ…」
春香「はいっ♪これで実験はおしまいですね?…ではプロデューサーさんはシンキングタイムですよ、シンキングタイム!!」
千早「…何か他にもあるの?」
P「ああ…春香から今日は何の日かって問題を出されてな…」
千早「今日…今日って確か…ああ、だからMUSIC♪なのね?」
春香「さすが千早ちゃん♪判ったみたいだねー」
P「な、なにいっ!?こちらの問題まで千早に遅れを取るとは…」ガクッ
千早「何を言ってるんですか…というか春香、そろそろレッスンの時間じゃない?」
春香「あ、いけないっ!遅刻しちゃう…あ!千早ちゃん!テーブルにドーナツ置いてるから食べて見てね?今日のは自信作なんだー♪」
千早「ええ、ありがとう…いただくわね?」
春香「それじゃあ、行ってきますっ!!」
ガチャン!!
千早「ええ、行ってらっしゃい………ふふっ春香ったら…『MUSIC♪』なんて…ほぼ答えじゃない」
P「…ううむ…3月…19日…」
千早「プロデューサー…まだ判りませんか…?」
P「うう…わ、判らん…千早ぁ…頼む…」
千早「仕方ないですね…今日は……」
レッスン場
先生「あら?春香ちゃん今日はすっごく調子が良いわね…何かいいことでもあった?」
春香「あ、わかります?ふふっ…『MUSIC♪』のお陰かも…♪」
おしまい
劇場版で流れたけどなんだかパッとしなかったMUSIC♪が好きです
最後の振り付けと発音とか春香さんマジ天使
ちなみに何の日かは調べたら簡単に出てきます
語呂合わせですね…
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