真姫「りんぱなは正義なのよ」 (35)
真姫「>>1は初ssでここのルールも熟知していない初心者だけど生暖かく見守ってあげて」
花陽「設定は基本的にアニメからの引用ですが、一部キャラ崩壊している面もありますのでご了承ください」
凛「時系列的にはアニメ二期以前だよ。それじゃあ本編にいっくにゃー!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412095767
~~ある日のことin屋上~~
海未「では各自ペアを組んで柔軟を行ってください」
凛「真っ姫ちゃーん! 凛とペアを組むにゃー!」
真姫「…………」
真姫「いや、私は一人でやるわ。どうせ誰かが余るんだし」
凛「えぇー? じゃあかよちーん! 凛と組もー!」
花陽「あ、うん!」
真姫「…………」
希「…………」
~~練習が休みの日の放課後in音楽室~~
真姫「愛してるばんざーい♪ここでーよかーったー♪」(ピアノ弾きながら)
真姫「私たちの今が……ここにある……」ピタッ
真姫「……」
真姫「はぁ…………」
にこまきが正義だっての
マイナーカプの分際で笑わせんな
希「なにか悩みごとかな?」
真姫「う゛ぇえ! の、希!? どうして!?」
希「今日は真姫ちゃんが音楽室にいる。カードがウチにそう告げたんよ」ドヤッ
真姫「スピリチュアルね……」ヤレヤレ
希「それで、どうしたん? 相談のるよ?」
真姫「べ、別に何も悩んでなんかないわよ!」カミノケクルクル
希「んー、ならそれもカードで占っちゃおうかなぁー」
真姫「ま、まって! 自分で言うから!」アセアセ
真姫「もう……面倒な人」
希「ふふ、よく言われるよ」
真姫「……いや、私も誰かに相談したかったところなの」
>>4
今回にこちゃん出ないんすよ……
真姫「最近ね、凛や花陽との接し方がよくわからなくて」
希「わからない?」
真姫「ええ。二人との距離感ってやつがね」
真姫「あの二人は幼なじみで、強い信頼関係で繋がっているわ」
真姫「それに比べて私は高校からの仲。まだ知り合って日も浅い。正直、まだ距離を感じるのよね」
希「そうかなぁ。ウチにはそうは思えんけど」
真姫「私は一緒のクラスで必然的に一緒にいることが多いから分かるの。まだあの二人と私とが完全には打ち解けられていないってことが」
真姫「それに私、その……素直じゃないじゃない?」
希「クスッ、そうやなぁ」
真姫「笑わないで!」
希「ごめんごめん。続けて?」
真姫「マッタクー」
真姫「……で、それが余計に距離を感じることに拍車をかけている気がするのよ」
真姫「私、まだクラスで友達って言えるのがあの二人くらいしかいないんだけど……あの二人の中に入るの少し気が引けてしまうの。邪魔なんじゃないかな、って」
希「んー……」
希「真姫ちゃんはどう思ってるん?」
真姫「え?」
希「二人のこと、どう思ってるん?」
真姫「それは……」
真姫「凛と花陽はわたしにとって高校で始めて出来た友達よ」
真姫「いや、高校でというより、今まで始めてって言ってもいいかもしれないわね」
真姫「あの二人に出会って、私の味気ない日常に光が差したわ」
真姫「そんな二人には当然感謝しているし、もっと仲良くなりたいって思う」
希「だったらーー」
真姫「でもね、希」
真姫「りんぱなは正義なのよ」
希「え?」
真姫「凛と花陽は二人で一つ。足りないところを補いあって完璧なものになっている」
真姫「そこには何も欠けていなく、そしてこれ以上なにも必要もないのよ」
真姫「そこに私が混ざってしまったら、二人の魅力が薄まってしまう気がするの」
真姫「私という不純物のせいで、ね」
希「そんなこと……」
真姫「幼なじみっていう関係は偉大だと思うの」
真姫「穂乃果たちを思い出して。厳しくも優しい海未、包容力のあることり、皆を引っ張る穂乃果……理想的な関係じゃない」
真姫「凛と花陽も一緒。あの二人に私という存在は必要ないのよ」
真姫「……って、ごめんなさい希。悩みというよりただの愚痴になっちゃってるわね」
希「…………」
真姫「希……?」
希「一番大切なのは、本人の気持ちよ? 真姫ちゃん」
真姫「!」
希「真姫ちゃんが凛ちゃんや花陽ちゃんの魅力を薄めてしまう? そんなことないよ」
希「三人ともすっごく魅力的やん。むしろ真姫ちゃんがいた方が凛ちゃんや花陽ちゃんも一層輝けると思う」
希「真姫ちゃんが二人と仲良くしたいんならすればええやん?」
希「幼なじみという関係は確かに偉大かもしれんけど、やけんってそこに誰も介入したらいかんってわけでもないと思うよ?」
真姫「…………」
真姫「そうね……」
真姫「私も希みたいな考え方ができれば良かったのにね……」
希「真姫ちゃん……」
真姫「希の考えはきっと正しいわ」
真姫「でも、私にそんな考えはできそうもない」
真姫「ずっと昔からこんな感じだもの。そう簡単には考え方は変わらないわ」
希「…………」
真姫「ごめんなさい希。せっかくアドバイスしてくれたのに……」
希「……いや、いいんよ。ウチの方こそごめんね? 悩み聞くって言っておきながら力になれんで」
真姫「希は何も悪くないわ、私が悪いんだから」
真姫「……でも、私ももう少し素直になろうと思う。ありがとう希、あなたと話せて少しはすっきりしたわ。……じゃあまた」スッ…
バタン……
希「…………」
希(真姫ちゃん……やっぱりウチにそっくりやね)
希(ウチも昔は全然友達ができなかった。転勤族っていうこともあって学校に中々馴染めず、既に形成されてしまっている仲間内のグループに入るのに気が引けてしまったから)
希(でも、この学校に入ってウチは変われた)
希(エリちと出会って、ニコっちとも知り合って……今ではとっても素敵な友達に囲まれている)
希「凛ちゃんや花陽ちゃん。二人と出会ったことで、真姫ちゃんも変われるはずよ……きっと」
~~翌日in練習後の帰り道 ~~
真姫(希にはああ言ったものの……)
凛「それでねかよちん。その時の穂乃果ちゃんの顔が――」
花陽「ふふっ、穂乃果ちゃんらしいね」
真姫(やっぱり私にはこの二人の中に入れる気がしないわ)
真姫(用事が無い限り一緒に帰っているけど、あまり私とは会話しないし……まあ話題を振らない私も悪いけど)
真姫(どうしても同じクラスだから仕方なく一緒に帰ってくれているんじゃないかって邪推してしまう……)
真姫(そもそも学校で話しかけてくれるのだって一人でいる私を見て不憫に思って同じμ'sだから仕方なく――って)
真姫(すぐそんな風に考えてしまうわ。ホント嫌な性格よね)
凛「――きちゃん、真姫ちゃん! 聞いてるの!?」
真姫「う゛ぇえ! なによ!?」
凛「もう、最近ボーっとしてること多いにゃー」
花陽「今度の休みの日に、3人で一緒に映画を見に行かない?」
真姫「映画?」
凛「そうそう、あの猿と人類が戦うヤツ!」
花陽「わ、私は少女漫画を実写化したあれが見たいけど……」
凛「そんなのつまんないにゃー。ね、行こっ? 真姫ちゃん」
真姫「そ、そうね。特に予定もないし、行ってあげてもいいわよ?」カミノケクルクル
花陽「じゃあ決まりだね」
真姫(ああ、またやっちゃった……どうしてありがとうも言えないのかしら。他の人の前では素直に言えるのに…… )
~~その日の夜in真姫ハウス~~
真姫(映画ね……)
真姫(あの時は別に何も思わなかったけれど、よく考えてみると二人が私を誘う理由、特に無いわよね)
真姫(大方私が考え事をしている間に映画の話になっていて、隣に私が居るのに二人だけで盛り上がってちゃ悪いっていう義務感で誘ってくれたんでしょうね)
真姫(それなのに私、浮かれちゃって……はぁ……)
真姫「どうしよ……」
~~数日後in真姫ハウス~~
真姫「映画に一緒に行くか
、二人の邪魔をしないように行かないか」
真姫「結局はっきりと決められずに当日を迎えてしまったわ」
真姫「はやく決断しなきゃ……もう少しで二人が家に迎えに来るのに……」
~~数十分後~~
ピンポーン
真姫「!!」
真姫「凛たちね…!」
真姫「予定の30分前……少し早いけど、まあ想定の範囲内ね」
真姫「私は……」
~~真姫ハウス前~~
凛「真姫ちゃんまだかなー」
花陽「少しはやく来ちゃったからまだ用意できていないのかも……」
真姫『凛? 花陽?』(インターホン)
凛「あ、真姫ちゃんだ」
真姫『ごめんなさい二人とも……今からどうしても病院に顔を出さなくちゃいけなくなっちゃって……』
真姫『残念だけど、今日は遊べそうにないわ』
花陽「え!? そ、そうなの?」
真姫『ええ。急に決まった事とは言え、いきなりでごめんなさい』
凛「残念だにゃー……」
~~真姫ハウス~~
真姫(……これでいいのよね、私)
真姫(あの二人の間に私はいらない。あの二人の笑顔を一歩退いた所で眺めていることができれば、それで十分。そうでしょ?)
真姫「だから、映画には二人で行って――」
凛『じゃあ凛たちも映画に行くの止めるにゃ』
真姫「……え?」
真姫「ちょっ……どういうこと!?」
凛『? 真姫ちゃんが行けないなら凛たちが行く意味無いってことだけど』
真姫「ま、待って! 私が映画を見に行けないのと二人が映画を見に行かないかは別でしょ?」
花陽『あのね、真姫ちゃん』
花陽『真姫ちゃんには言ってなかったけど、今回真姫ちゃんを映画に誘った理由って、私たちが真姫ちゃんともっと仲良くなりたかったからなんだ』
真姫「えっ……」
花陽『真姫ちゃんと知り合って、μ'sに入って暫く経つけど、私たち三人で遊んだことって今までほとんど無かったよね』
凛『正直、今まで少しだけ距離を感じていたんだ』
花陽『私も凛ちゃんも、もっと真姫ちゃんのこと知りたくて、仲良くなりたくて』
凛『お互いのことをより良く知るために一緒に遊ぼうって誘ったんだにゃ』
真姫「…………」
花陽『でも、遊べないならしょうがないよね。これからも機会はいっぱいあるだろうから、無理をする必要はないし』
凛『また今度の機会にするにゃ』
真姫(ああ……)
真姫(私って本当にバカだ)
真姫(二人はこんなにも私の事を考えてくれていたのに、私はマイナスな方向にばかり考えて)
真姫(本当は分かっていたのかもしれない。けど、言葉として口に出されないと不安だった)
――(回想)――
希「一番大切なのは、本人の気持ちよ? 真姫ちゃん」
希「真姫ちゃんが二人と仲良くしたいんならすればええやん?」
――――
真姫(希……)
真姫(今このタイミングを逃したら、私これからずっと変われない気がする)
真姫(伝えないと。私の正直な気持ち)
~~真姫ハウス前~~
花陽「じゃあ真姫ちゃん、また学校で……」
真姫『待って!!』
りんぱな「?」
ドタバタ……
真姫「はぁ…はぁ……」
凛「真姫ちゃん!?」
真姫「ごめんなさい、二人とも」
真姫「病院に顔を出さなくちゃいけないなんて嘘。ただ私が逃げるための口上だったの」
花陽「ど、どういうこと?」
真姫「私、私があなたたちにとって邪魔な存在なんじゃないかって思ってた」
真姫「二人が接してくれるのもただの義務感だと思ってた」
真姫「だから二人を避けようとしていた。本当は二人ともっともっと仲良くなりたいのに」
凛「真姫ちゃん……」
真姫「本当にごめんなさい! 私はあなたたちを疑ってた。信じられなかったの」
真姫「こんな私があなたたちの友達を名乗るなんて――」
花陽「真姫ちゃん……」ギュッ
真姫「!?」
花陽「私こそごめんね。もっと早く、仲良くなりたいって伝えられなくて。真姫ちゃんは凛ちゃんと同じで、私がμ'sに入る時に背中を押してくれた人なのに」
凛「凛も、今までどう接していいか分からなかったんだ。ごめんね真姫ちゃん」ギュッ
真姫「花陽……凛……」
花陽「さ、一緒に遊びに行こ? 真姫ちゃん。行く途中で、真姫ちゃんのこといっぱい教えてね!」
凛「てゆーか真姫ちゃん実は最初から行くつもりだったんじゃないかにゃ? ばっちし服装きめてきてるし」
真姫「ナ、ナニソレ、イミワカンナイ!」
凛「なーんて、冗談だにゃ! 早く出発するにゃー!」
真姫「……ありがとう、二人とも」
花陽「? なにか言った? 」
真姫「ふふっ……いいえ、早く行きましょ」
真姫(希……私、少しは変われたかな)
真姫(大切にしないとね。私にとって初めてできた、大切な大切な『ともだち』を)
かなり短めですが以上となります
今回真姫ちゃんがかなりネガティブなキャラですが、私の中での彼女はもっと強気の女の子だったはずです。どうしてこうなった
今度まきりんぱなを書く機会があればもっとほんわかした話を書けたらと思います
SSを書くのはやっぱり難しいです。長々と書ける人は本当に尊敬します
余談ですが、私が好きなキャラの組み合わせはまきりんぱなです←なんの意外性もない答え
では、ご閲覧ありがとうございました
ネタが思い付けたら後日談を書きたかったり
皆様ありがとうございましたm(_ _)m
これからより良い作品を作れるように努力しますね
このSSまとめへのコメント
すごくいいっす
まきりんぱなは正義なのよ
よかったよー、真姫ちゃんかわいいよー
うむ
いいね
これからもまきりんぱなを書いてくだせえ!!