剣士「俺にはやるべき事があるんだが」
姫「これもやるべき事の一つですわ」
剣士「あんたみたいな露出狂に構ってる暇はないんだが」
姫「露出狂ではありません!こ、これは王家代々のアーマーで、王女のみに装備が許される……」
剣士「まず、王家の人間がそんな痴女っぽいビキニアーマーを装備してていいのか」
姫「痴女ではありません!よく見て下さい!このアーマー、確かに露出は酷いですけれど他の防具とは違う色合いと輝きを放ってますわ!」
剣士「……」ジロジロ
姫「……」モジモジ
剣士「…確かに。色も艶も最新の物の様に感じる。綺麗だな」
姫「そ、それにわたくしはまだ…しょ、しょじょ……って、もう!えっち!」バチコーン
剣士「ぐえっ」
剣士(そ、それにしてもこの姫さん…インパクトのある人だが、俺がどんなに侮辱の言葉を並べてもまるで『無礼者』やら『失礼だ』なんて一言も言わねぇな…)
剣士(おかしな姫さんだ……)
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剣士「つか」
姫「はい」
剣士「何の為に旅に出るんだ?」
姫「それは、行方不明になったお兄様を探す為ですわ」
剣士「あー…、何か騒ぎになってたな、そう言えば」
姫「はい」
剣士「で、何で俺を護衛に?」
姫「それは、わたくしのお父様と剣士さんのお父様が昔ながらの知り合いで剣士さんのお父様が旅の事を知ったら」
剣士「……」
姫「ぜひうちの息子を護衛に、と仰られたからですわ」
剣士「……」ガクッ
剣士「…それで王様は了承した訳か」
姫「ええ」
剣士「普通は、互いをよく知らない男女二人が長旅に出るなんてもんは親として色々と心配する筈なんだがな……」
姫「勿論、心配はされましたよ?」
剣士「そうか…」
姫「だから、襲われた時の対処法とか身の守り方とか色んな体術を教わりましたわ。もう心配は無用です」
剣士「いきなり、この国の行く末が不安になって来たんだが」
剣士「それにいつも傍にいる騎士はどうした?護衛を付けるならどこぞの剣士より気高い騎士様の方がよっぽど信頼があるってもんだろう」
姫「わたくしの護衛の騎士様は魔物狩りで大怪我をおっているのです。お父様は万が一のため騎士様を一人寄越してくれると仰りましたが、城の警備の騎士様をすり減らす訳にもいきませんので」
姫「剣士さんは騎士様と互角にお強いと聞きましたわ。どうか、お願いです。わたくしの旅に付き合っては貰えませんか?」
剣士(…まさか、王女様に頭を下げられるなんてな)
剣士「…あんた、俺が断ったらどうするつもりだ?」
姫「か、考えていませんでしたわ…」
剣士「突っ込まんぞ」
姫「そ、そうですわね…」
姫「街の傭兵でも雇いますわ」
剣士「おいおい……余計危険じゃねぇか…」
剣士(頑なに騎士を護衛に付けようとしねぇな…)
剣士「…それ、マジで言ってんのか?」
姫「はい」
剣士「自分が今どんな格好してるか、分かって言ってるんだろうな」
姫「?」
剣士「…もういい」
剣士「はぁ……武器屋に行く」
姫「!」
姫「付き合って貰えるんですか!?」
剣士「気紛れだ」
姫「あっ、ありがとうございます!!」
剣士「あんた、そんなんじゃいつか痛い目見るぞ」
姫「へ?」
剣士(世間知らずも良いとこだぜ……)
剣士「武器も大体揃ったし、行くか」
姫「行きましょう!」
剣士「それにしても…姫さんのその両手剣、……ヤバい程デカくないか」
姫「王家代々の両手剣ですので」
剣士「いや、確かに両手剣はでかい武器だけどよ……」
剣士「ずっと、引きずってるの疲れないか…?」
姫「全然大丈夫ですわ」
剣士「汗凄いし、目泳いでんぞ」
姫「だってこれ、折り畳み式ですから」
剣士「一気に安物感がしたな」
姫「で、剣士さん、最初は何処に行きましょう?」
剣士「んー…そうだな…」
剣士「ここからだと、>>7とかいいんじゃないか」
姫「>>7って、>>8で有名な所ですわね。因みによく>>9が出没して、>>10の伝説が伝えられている。面な食料は>>11だと聞きましたわ」
山の麓
鍛治
ヒグマ
女鎧騎士
獣
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