比奈「へえ~めずらしいっスね、凛ちゃんよりも桜ちゃんが好きなんて」
P「最近はそうでもないぞ。昔に比べたら確実に桜好きは増えてるはずだ」
比奈「ん~…まあそれもそうっスね。順位も上がってるみたいでスし」
P「そもそもこれまでがおかしかったんだよ。桜の魅力に気づいてない輩が多すぎたんだ」
比奈「まあでもしょうがない部分もあるでしょうに」
P「確かにそうだよなぁ~…。あの立ち位置だもんなぁ~…」
比奈「アレでスからねぇ…」
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凛(仕事終わってこのあと暇だし…どうしよう)スタスタ
凛(…事務所にプロデューサーがいるならご飯にでも誘おうかな)スタスタ
凛(最近忙しくてゆっくり話せてないし…)スタスタ
凛(…いや、別にプロデューサーと話せなくて寂しいとか全然そういうことではないよそんなことはないそんな事実は確認されてない)スタスタ
凛(プロデューサーとの円滑なコミュニケーションが取れるようにするのもアイドルの仕事だからであって
久々にプライベートで二人きりとかそういう目的があるわけではない。ないったらない)スタスタ
凛(…誰に言い訳してるんだろ私。…あ、考えごとしてる間に着いちゃった)ピタ
凛(どうやって誘うか考えてなかったな…。まあまだ時間あるだろうし、焦らなくても…ん?)
セ…リン…サクラ…ニン…ナラ
凛(プロデューサーと…比奈さんの声?凛とかさくらとか聞こえてくるし、ウチのアイドルの話でもしてるのかな)
凛(………)
凛(……プロデューサーは私のことどう思ってるんだろ)
凛(盗み聞きなんてマナー違反だと思うけどちょっとだけ、ちょっとだけ聞いてみ…)スッ
P「―――やっぱ凛なんかよりも桜のほうが圧倒的に可愛いんだって!!」
凛(え?)
凛(…え?)
凛(よし落ち着こう。一旦落ち着こう)
凛(さくらってあのさくらだよね。NWの)ホワンホワン
~~~~~~~~~~
数日前
ガチャッ
さくら『プロデューサーさぁん!!クッキー焼いてきましたよぉ~!!食べてみてくださぁい!!』
P『うん?手作りなのか?』
さくら『はい!プロデューサーさんに喜んでもらおうと思ってぇ、イズミンとアコちゃんに手伝ってもらって作りました!』エヘン
P『おっ、すげえ!!よくできてるじゃないか。すごいぞさくら!サンキューさくら!フォーエバーさくら!』
さくら『えへへ、もっと褒めてくれてもいいんですよぉ』
P『さくらは頑張り屋さんだなぁ。きっといいお嫁さんになるぞぉ!!』ナデナデ
さくら『えへへぇ』
~~~~~~~~~~
凛(…うん、確かに可愛い。あとちょっとテンション上がってるプロデューサーも子供みたいで可愛い)
凛(それに比べて、私はあんまり愛想よくないし…その、可愛くないかもしれない)
凛(でもさ、でもだよ?そう言われて、私だって気にしないわけじゃないんだよ?)
凛(もっとプロデューサーに可愛いって言われたいし…)
凛(それとあともうちょっとこう、さくらみたいにいっぱい撫でられたいというか、なんというか)
凛(…動揺してちょっと変なこと考えてた。そうじゃない。そんなことはどうでも…よくないけど)
凛(さっきの発言はちょっとおかしい。少なくともプロデューサーは自分のアイドルに『なんか』なんて言わない。
そんな人じゃないのはプロデューサーと一番付き合いが長い私がよく知ってる。はず)
凛(だとすれば今のは私の聞き間違いの可能性が高い。そうに違いない。そうだといいな)
凛(よし、もうちょっと聞いてみよう。そうすればわか…)スッ
比奈「――じゃあPさんは凛ちゃんのこと嫌いなんでスか?」
凛(!!)
P「いや、そんなことはないぞ。むしろ大好きだな。愛してると言ってもいいくらい」
凛(!?)
凛(え?今、今なんて…)カア
P「なんというか、凛ってまさに理想のヒロイン像の一つだよな。かっこいいわ活躍するわですごいいい女だし。
かと思いきや乙女回路爆発すると、ギャップもあってかもうほんと身悶えするほど可愛いし素晴らしい」
比奈「あぁ~あそこほんと良かったスね。マイベスト凛ちゃんはあの凛ちゃんっス」
P「だよな。もうかなり結婚したいわ」
凛(え?ちょっとまって、え?これ、え?)カオマッカ
凛(よし一旦落ち着こう冷静になろうクールにいこうクールに大丈夫大丈夫クールになったクールになって考えたけど今のってプロデューサーが私のこと好きってことだよね
そうだよねいやそう言ってたからそうなんだろうけどうんそうなんだへぇふーんいや気持ちはうれしいけどでも私とプロデューサーはほらアイドルとプロデューサーだし
つまり仕事上のパートナー的な関係で恋愛とかはご法度というかでも二人だけの秘密の関係っていうのは心惹かれるものがあるよねいやそうじゃないそういうことじゃなくて
プロデューサーとは今はまだ付き合えないというか結婚したいって言われても15歳だから法律の壁があるしできればトップアイドルになりたいからそれまで待ってもらった後
結婚を前提にお付き合いして大学卒業と同時に結婚実家の花屋継いで子供は男の子と女の子一人ずつ時々育児の方針で喧嘩しつつも仲良く暮らしていってそのうち子供が自立
そして結婚たまに遊びに来る孫に囲まれながら二人で穏やかな老後を―――)グルグル
P「でもやっぱり桜に比べるとまだまだなんだよ!!俺の中では凛より桜のほうが可愛いんだよ!!」
凛「」
凛(わかってた。都合の良い夢だってわかってた)
凛(そうだね、大丈夫。全然ショックじゃない。ショックなんて受けてない)
凛(よく考えればプロデューサーの好みから完全に外れてるわけじゃないことが分かったわけだし)
凛(なんでもポジティブに考えよう。『人はその気になれば下園の選球眼程度でポジれる』って友紀も言ってたし
頑張ろう。正直下園って人のことよく知らないけど)
ちょっと寝ます
しぶりんかわいく書けてるか心配な今日この頃
おはようございます>>1です
少しだけ進めるんじゃ
比奈「じゃあ聞きますけどPさんは桜ちゃんのどんなところが好きなんスか?」
凛(ナイス比奈さん!これでプロデューサーの性癖が把握できる!)
P「好きなところ?基本的に全部だけど」
比奈「即答っスか…。その姿勢は一オタとして見習いたいでスけど、今回はもっとこう具体的に」
P「具体的にかぁ…。そうだな、じゃあやっぱり―――」
比奈「やっぱり?」
凛(やっぱり?)
P「―――体だな」
比奈「…は?」
凛(…はい?)
比奈「Pさんは桜ちゃんの巨乳に釣られて好きになったんスか?うわぁ…」
P「おい引くなよ。聞いてきたのはそっちだろ?」
比奈「いやさっき凛ちゃんについては内面のいいところぽんぽん言ってたのに…。桜ちゃんは最初に出てきたのがおっぱいって」
比奈「まさか大絶賛の凛ちゃんがおっぱいの差だけで桜ちゃんに負けてるとかどうなんスかね」
P「いや待てって、違うから。そんな内面度外視で年収だけで結婚相手決めるアラサーみたいな思考回路じゃないから」
凛(えっ?巨乳?さくらが?…まさかそんな)
凛(でも服の上からしか見たことないし……脱いだらすごいタイプなの?)
凛(嘘……そんな……)
凛(…)
凛(……)ジィー
凛(………)モミモミ
凛(…確かに巨乳じゃないけど、私だって普通くらいはあるし)
凛(それに成長期だから、ここから愛梨クラスになる可能性が無きにしも非ずだし)
凛(よし、まだ負けてない。まだ頑張れる)
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