絵里「ことり、ちょっと話が――」ことり「~~っ!///」 (43)

ことり「ご、ごめんね絵里ちゃんっ! ことり、ちょっと用事があるからっ! じゃあねっ!///」タタッ

絵里「あっ、ことり! ……行っちゃった」

絵里「……私、ことりに何かしたかしら……?」

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希「え? ことりちゃんに嫌われたかもしれない?」

絵里「うん……。最近避けられてる感じがするの……」

希「そういえば最近えりちとことりちゃんが話してるのみてないような気もするな」

にこ「絵里がことりに何かしちゃってそれを怒ってるとか?」

絵里「私もそう思ったんだけど心当たりがなくて……」

希「無意識でやってしまったとかかもしれんね」

にこ「そうね。まぁ絵里が誰かに意識して嫌われるようなことするとは思えないしね」

絵里「無意識かぁ……。私何やったんだろ……」

希「いつ頃から避けられてると感じだしたん?」

絵里「えっと……確か一週間前ぐらいからね」

にこ「一週間前っていうと……絵里がことりの衣装作りの手伝いにまわってる時じゃない?」

希「そうやね。練習中やみんなで居る時は特に何もなかったと思うし、その時に多分何かあったんやろね」

絵里「衣装作りの時? うーん……やっぱり特に何もなかったと思うんだけど……」

にこ「多分無意識でやったことなんだし考えても分からないわよ。その時のこと覚えてる限りでいいから話してみて?」

絵里「あ、うん。えーっと、確か――」

***

***

ことり「今回作る衣装はこんな感じにしようと思ってるの♪」

絵里「ハラショー! とっても可愛いわ♪ さすがことりね!」

ことり「えへへ、ありがと絵里ちゃん♪」

絵里「それで私は何を手伝えばいいかしら?」

ことり「えっと、絵里ちゃんにはここの部分をお願いしたいなって思ってるんだけど」

絵里「結構難しそうね。私にもできるかしら?」

ことり「前に絵里ちゃんに手伝ってもらったところも凄く上手だったから大丈夫だよ」

絵里「ありがとことり。じゃあやってみるわ。でもわからないとこはことり先生にすぐ聞くからね?」

ことり「うん、任せて! それじゃあお願いね絵里ちゃん!」

絵里「ええ!」

***

***

希「今のところはいつも通りの二人って感じやね」

にこ「となるとやっぱり衣装作り中か後になにかあったってことかしらね」

絵里「この後も別段変わったことなんてなかったと思ったけど……」

希「まぁさっきも言ったようにえりちが気づいてないだけかもしれんから」

絵里「……そうね。えっと、この後だけど、普通に作業して――」

***

***

絵里(うーん。この部分が上手くいかないわね)

絵里(ことりに聞いてみよう)

絵里「ことり、ちょっと良い?」

ことり「? なに、絵里ちゃ――」

チクッ

ことり「痛っ」

絵里「あっ、ごめんことり! 私が急に声かけたから……」

ことり「あっ、ううん、大丈夫だよ。ことりがちょっと失敗しちゃっただけだから」

絵里「ちょっと手見せて。絆創膏はってあげるから」

ことり「あっ、ありがと絵里ちゃ――」

絵里「んっ」ペロッ

ことり「~~っ!?/// え、絵里ちゃん!?///」

絵里「んっ……と」ペタ

絵里「はい、これでいいわ。あんまり血も出てないみたいでよかったわ」

ことり「う……うん……ありがと絵里ちゃん……///」カァァ

絵里「あら? ことり顔真っ赤よ。大丈夫?」

ことり「へっ!? だだ、大丈夫だよ? ちょ、ちょっと暑いなぁって思って!///」

絵里「暑いって……ちゃんとクーラーもきいてるわよ? もしかして熱でもあるんじゃ……」

ことり「ね、熱なんてないから大丈夫だよっ!///」

ことり「ほ、ほらっ! 早く衣装作りの続きを――」

絵里「ちょっと失礼」ピトッ

ことり「~~~っ!?!?///」

ことり「えええ、絵里ちゃんっ……! 顔っ……ち、ちか……///」

絵里「……熱いわね。ことり、やっぱり熱があるわよ」

ことり「だ、大丈夫だから! ホントにっ!///」

絵里「無理は禁物よことり。風邪引いたのならちゃんと休まないと」

ことり「……熱があるのは絵里ちゃんが……///」ボソボソ

絵里「とにかく保健室に行って休みましょう」

ことり「……う、うん……///」

絵里「立てる?」

ことり「……うん///」フラフラ

絵里(足元がふらついてるわ。思った以上に熱があるのね。なら……)

絵里「ことり、ちょっといい?」

ことり「え?」

グイッ……ガシッ

ことり「えぇ~~~!?/// こ、これってお、お姫様……抱っこ……///」

絵里「ちょっと恥ずかしいかもしれないけど我慢してね。すぐ保健室に連れていくから」ニコッ

ことり「は……はい……///」キュン


***

***

絵里「――ってことがあって、ことりを保健室まで連れていったくらいよ。やっぱり今思い出しても何もなかったと思うんだけど……」

希「……」

にこ「……」

絵里「? 二人ともどうかしたの?」

希「……えりち……」ジトー

にこ「何がなにもなかったよ。とんだタラシね……」ジトー

絵里「え? なに? 何かわかったの?」

にこ「この学校に絵里のファンクラブがある理由がわかった気がするわ……」

希「ウチもなんとなく話は聞いとったけど、まさかここまでの天然タラシとは知らんかった……。下級生にのみ発動するんかな?」

絵里「私のファンクラブがあるとか初耳なんだけど!? ていうか二人とも何かわかったなら教えて!?」

にこ「とにかく絵里。あんたちゃんと責任取りなさい」

希「そうやで。ことりちゃんの心を弄んだんやから」

絵里「弄ぶ!? 私そんなことした!?」

にこ「はぁ~。心配して損したわ」

希「ほんまや。えりちに今度お詫びにジュースでも奢ってもらお」

絵里「ちょっと勝手に決めないでよー! っていうかまだなんでことりが怒ってるか理由を聞いて――」


「あのっ、絵里ちゃんっ……!」

絵里「ことり?」

ことり「……///」モジモジ

希「うわっ、ことりちゃん思いっきり恋する乙女になっとるやん!」ヒソヒソ

にこ「これに気づかないとかどんだけ鈍感なの!?」ヒソヒソ

絵里「ちょっと二人とも! なにひそひそ話してるの? 早くことりが怒ってる理由を――」

にこ「あーもう! ことりが呼んでるでしょ!? あんたは早く行きなさいっ!」

絵里「あ、はいっ!」

ことり「あの……ごめんね急に……///」

絵里「大丈夫よ」

絵里(どうしよ……やっぱりまだ怒ってるわよね? 目も全然合わせてくれないし……。理由はわからないけどちゃんと謝らないと……)

ことり「えっと、ね。え……絵里ちゃんっ!///」

絵里「……あっ、なに?」

ことり「き、今日の放課後……っ、た……体育館の裏に来て……くれませんか……?///」カァァ

絵里「体育館裏? ええ。わかったわ」

ことり「あ、ありがとう絵里ちゃん……/// そ、それじゃあ、ま、待ってるね!」タタッ

絵里「あっ、行っちゃった……。謝るタイミングが見つからなかったわ……」

絵里「それにしても放課後に体育館裏に呼び出しなんて何かしら? ……もしかして私、ことりに怒られちゃうの……?」



希「今度えりちに少女漫画とか読ませよ」

にこ「それがいいわ。効果があるかはともかく」



絵里「ねぇ二人とも、私どうしたらいい? あの温厚なことりに怒られるとか想像しただけで泣いちゃいそうなんだけど……」

希「そんなことにはならんと思うから安心して大丈夫やで」

絵里「ほんと!?」

にこ「あんたの態度次第じゃ怒られるかもしれないけどね」

絵里「えぇ!?」

希「とにかくもう時間やろ? ことりちゃん待ってるかもしれんし行ってきたら?」

絵里「う、うん、そうね。行ってくるわ……」トボトボ


にこ「なんであんなのにみんなやられちゃうのかしらね」

希「ヘタレなえりちを知っとるウチらにとっては謎やね」

今日はここまでです
明日には終わると思います



ことり「あっ! 絵里ちゃん……///」

絵里「ことり、ごめんね。待たせちゃった?」

ことり「う、ううん! ことりも今来たとこだから……///」



にこ「結局着いて来ちゃったわね」

希「天然タラシのえりちがどう対応するか気になるからね」



ことり「あっ! 絵里ちゃん……///」

絵里「ことり、ごめんね。待たせちゃった?」

ことり「う、ううん! ことりも今来たとこだから……///」




にこ「結局見に来ちゃったわね」

希「天然タラシのえりちがどう対応するか気になるからね」

ことり「あのねっ! 絵里ちゃんっ! 今日は絵里ちゃんに伝えたいことがあって来てもらったのっ!///」

絵里「伝えたいこと……?」

ことり「うん。……あの……絵里ちゃん……///」

絵里「……」




のぞにこ「……」ゴクッ

ことり「……ごめんなさいっ!」

絵里「……ことり……?」




にこ「え? なにこの展開?」

希「もしかしてウチらの勘違い?」

にこ「そんな訳ないでしょ!? さっきあんなに恋する乙女オーラ出してたのよ!?」

希「まぁそうなんやけど……。もう少しみてみようか」

絵里「ど、どうしたの? 急に謝ったりして」

ことり「……ことり、最近絵里ちゃんのことずっと避けてたでしょ? だから絵里ちゃん傷付いてるかもって思って……」

絵里「そんな、確かにちょっとことりに嫌われちゃったのかなって思ったけど、それは私が……」

ことり「ことりが絵里ちゃんのこと嫌いになったりするわけないよっ! だって絵里ちゃんのことこんなにも……///」

絵里「! こ、ことり? どうしたの?」

ことり「――っ! ううん! なんでもないよっ!///」




にこ「やっぱりことりは絵里のこと……」

希「ことりちゃんは多分今回のことでμ's内でギクシャクしたりせんように気を使っとるんやろうな。……自分の気持ちを押し隠して」

にこ「ことり……」

ことり「とにかくごめんなさいっ! いつものことりに戻るから……」

ことり「……そしたら、もうこれでいつも通り……。これからはまた前と同じように……」

絵里「ことりっ」

ことり「! 絵里ちゃん……?」

絵里「……ごめんなさい、ことり。私、あなたの気持ちを考えもせずにあんなことして……」

ことり「え、絵里ちゃん……///」




にこ「絵里、気づいたの?」

希「気づいた可能性もあるけど……とりあえず自分が悪いことしたと思って謝ってる、それか勘違いやろね」

にこ「まぁそうよねー。そんなに簡単にわかるなら苦労してないし」

絵里「全部私が悪いの。だからことりが謝る必要なんてないわ」

ことり「で、でもことりが絵里ちゃんを……」

絵里「ことりっ!」ギュッ

ことり「~~っ!?///」




にこ「ちょ、なにやってんの絵里!?」

希「さすが天然タラシやね」

絵里「そんな悲しそうな顔しないでことり。可愛い顔が台無しよ?」

ことり「え、絵里ちゃん……///」

絵里「さっきも言ったように私が全部悪いの。……だから、ちゃんと責任は取るから」

ことり「せ、責任!? えっと、そ、それって……///」

絵里「ことりに二度とそんな顔させたりしない。ことりが笑顔でいられるよう、今度はちゃんとあなたを支えるから。約束するわ」ニコッ

ことり「~~っ! え、絵里ちゃん……//////」




にこ「あれ確信犯でしょ!? ねぇ!?」

希「あれを素でやるのが絢瀬絵里なんよ。多分」

ことり「あ、ありがとう……絵里ちゃん……///」

絵里「ふふっ、やっぱりことりはその天使のような笑顔がとてもよく似合うわ」ギュッ

ことり「絵里……ちゃん……/// ことり、絵里ちゃんの……ことが……す……す……///」

絵里「私も大好きよ、ことり」

ことり「はぅっ……///」ボンッ




にこ「とどめさしたわ」

希「ことりちゃん生きとるかな」

ことり「///」ガクッ

絵里「え!? ことり!? ど、どうしたの!?」

絵里「ど、どうしよう!? 身体すっごく熱くなってるし! きゅ、救急車っ!」

希「あーもう! なにやっとるんえりちっ!」

絵里「あっ、希っ! にこっ! 大変なのよっ! ことりが急に意識を……」

にこ「とにかく一旦落ち着きなさい! 深呼吸!」

絵里「あ、うんっ! すー……はー……」

希「えりちったらことりちゃんをこんな風にしてもうて。責任とるって意味もちろんわかって言ったんよね?」

絵里「当たり前でしょ! 今度はちゃんと責任持って衣装作りの手伝いを最後までやり遂げるわよ!」

にこ「ひとっっっつもわかってないじゃない!」

絵里「え!? 衣装作り結局途中でやめちゃう形になってたから、怒ってた理由はこれだって思ったのに……」

希「後でえりちに説教が必要やな」

にこ「そうね」

絵里「えぇ!?」

希「とりあえずことりちゃんを保健室に連れていってからや。ほら行くで」

絵里「そ、そうよね」

絵里「待っててね、ことり」キリッ


にこ「これ治りそうにないわね」

希「そうやね」




ことり「……絵里ちゃん……」



「大好き……///」




終わり

これで終わりです
みてくださった方ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月22日 (金) 01:06:29   ID: OX8a5QMM

rontorl

2 :  SS好きの774さん   2014年08月22日 (金) 02:02:19   ID: WbbcSB5w

ことえりって少ないよな…
いいと思うよ俺は

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