京太郎「清澄高校麻雀部員共」玄「マン10怖い!おもちも怖いよ!」 (1000)

咲の本編を下ネタ交じりに進めていくだけのスレです。時に小ネタ、番外も

※非安価進行

※京太郎が中心になります

※キャラが下ネタ連発。「○○はそんなこと言わない」可能性が大なので注意!

※R-18もちょくちょくと。その際は名前欄に「R-18」と記載します(忘れなければ)

※わりと脱線します。わりと。


まとめwiki
http://www59.atwiki.jp/45451919/pages/1.html


前スレ:京太郎「清澄高校麻雀部員共」憧「8股のオロチ…サイテー」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」憧「8股のオロチ…サイテー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405092519/)

過去スレ:京太郎「清澄高校麻雀部員共」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395322283/)

京太郎「清澄高校麻雀部員共」咲「2本挿し!」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」咲「2本挿し!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396471849/)

京太郎「清澄高校麻雀部員共」和「人の体に口3つ」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」和「人の体に口3つ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397911601/)

京太郎「清澄高校麻雀部員共」優希「4つん這いで待機だじぇ!」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」優希「4つん這いで待機だじぇ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399279453/)

京太郎「清澄高校麻雀部員共」まこ「5万円。コミコミじゃ」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」まこ「5万円。コミコミじゃ」 - SSまとめ速報
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京太郎「清澄高校麻雀部員共」久「6は英語でー?ほらほら、○ックス」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」久「6は英語でー?ほらほら、○ックス」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402058080/)

京太郎「清澄高校麻雀部員共」透華「7曲りシップス…あら、左曲りですの?」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」透華「7曲りシップス…あら、左曲りですの?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403526346/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406299369

清澄高校
須賀キョータロー
麻雀部員。好きな食べ物はデミソースオムライス。食べたいときは自作する。

宮永サキ
麻雀部員。好きな食べ物は杏仁豆腐。白くてつるつる、憧れです。

原村ノドカ
麻雀部員。好きな食べ物はソーセージ。嬲るように嬲られるように。

片岡ユーキ
麻雀部員。好きな食べ物はタコス。市販もいいけど作るのもいいけど、作ってもらいたい。

染谷マコ
麻雀部員。好きな食べ物は白味噌汁。濃い目の汁を舌先で舐めとるのがマイブーム。

竹井ヒサ
麻雀部長。好きな食べ物はフレンチトースト。耳を口に含んで甘く噛んだり。


阿知賀女学院
新子アコ
麻雀部員。好きな食べ物はオムライス。誰かが作ると言ったから最近好きになりました。

高鴨シズノ
麻雀部員。好きな食べ物は山菜ごはん。催してる途中は下を向くので見つけやすい。

松実クロ
麻雀部員。好きな食べ物はパンナコッタ。舌の上で転がすと飲乳プレイ気分で凄く楽しい。

松実ユウ
麻雀部員。好きな食べ物は赤から10番鍋。残り汁は飲み物。

鷺森アラタ
麻雀部長。好きな食べ物は卵ぼーろ。舌で舐めてすりつぶし、見せつけるように嚥下。

赤土ハルエ
麻雀顧問。好きな食べ物は踊り食い。活きが良いのを味わうのが大好き。

龍門渕
天江コロモ
麻雀部員。好きな食べ物はアユの塩焼き。ワタの苦さにセーフティマージンで腹部は全て残す。

龍門渕トーカ
麻雀部長。好きな食べ物はオードブル。種々の属性を手広くそろえられるから。

井上ジュン
麻雀部員。好きな食べ物はわんこそば。小さいのをたくさん食べるということにちょっとときめき。

沢村トモキ
麻雀部員。好きな食べ物はどん兵衛。自室に電気ポットと一緒に大量常備。

国広ハジメ
麻雀部員。好きな食べ物は湯葉差し。三枚あれば隠せる気がしている。


鶴賀学園
蒲原サトミ
麻雀部長。好きな食べ物はバーベキュー。熱くなるけど油が飛ぶ。選択肢は全裸エプロン。

加治木ユミ
麻雀部員。好きな食べ物は桃のタルト。フォークの先で桃色のそれをつんつんと突くのが好き。

東横モモコ
麻雀部員。好きな食べ物ワカサギの天ぷら。毎年湖の凍る冬が楽しみでならない。

津山ムツキ
麻雀部員。好きな食べ物はラーメン。待ち時間は精神統一、食事時間は一心不乱。汁は飛ばさない。

妹尾カオリ
麻雀部員。好きな食べ物はホットケーキ。生クリームを作るとき、濡れたハンドミキサーを使ってしまう。

風越女子
福路ミホコ
麻雀部長。好きな食べ物はおにぎり。自作の具は数十種類。一つ一つは小さいが形が完璧。

池田カナ
麻雀部員。好きな食べ物は猫マンマ。四つん這いで食べてみたいが家では我慢。

吉留ミハル
麻雀部員。好きな食べ物はガトーショコラ。自作は凝りすぎて甘くなりすぎる。

文堂セイカ
麻雀部員。好きな食べ物は冷やし中華。マヨネーズは添えるクチ。つい歌を口ずさむ。

深堀スミヨ
麻雀部員。好きな食べ物はオクラのベーコン巻き。揚げてソースで、食べ過ぎて悩んでしまう。

久保タカコ
コーチ。好きな食べ物はキャラ弁。うさぎやくま。誰にも見せずコソコソ食べる。


白糸台
弘世スミレ
麻雀部長。好きな食べ物は天津飯。掛かったトロミの黄金色。市販のトロミ剤を買ってみようか思案する。

宮永テル
麻雀部員。好きな食べ物は卵焼き。甘く、甘く、砂糖大量投入。ちょっとジャリっとする。

大星アワイ
麻雀部員。好きな食べ物はビーフストロガノフ。食べたことは無いけど、つよそう。

渋谷タカミ
麻雀部員。好きな食べ物は抹茶そば。啜る音を録音して一層高みを目指している。

亦野セイコ
麻雀部員。好きな食べ物はハゼの煮付け。その場で捌き下処理もお手の物。

千里山高校
清水谷リューカ
麻雀部長。好きな食べ物はおもちプリン。本物とは全く別物でも、名前だけで大好き。

園城寺トキ
麻雀部員。好きな食べ物はクリームアンパン。三つくらいは一度にいける。

江口セーラ
麻雀部員。好きな食べ物は枝豆。豆を全部出して塩をまぶして掻き込む。

船久保ヒロコ
麻雀部員。好きな食べ物はカロリーメイト。食べればなんでもいいけどメープルはお気に入り。

二条イズミ
麻雀部員。好きな食べ物はパスタ。カルボナーラは部長がニヤつくので自重している。

愛宕マサエ
部活監督。好きな食べ物は冷奴。油ものや肉に添えてだしつつ、娘達より多く食べる。


新道寺女子
白水マイル
麻雀部長。好きな食べ物は焼き芋。落ち葉掃除は率先して。芋は家から持ってくる。

鶴田ヒメコ
麻雀部員。好きな食べ物は煮豚。タコ紐を巻くのは大得意。ついでに自分にも。

花田キラメ
麻雀部員。好きな食べ物はカレーライス。ちょっと汚いネタは(下ネタの中では)苦手。

安河内ヨシコ
麻雀部員。好きな食べ物はあんみつ。一口食べてはお腹のお肉を触ってみる。気にはするけど食べるのはやめられない。

江崎ヒトミ
麻雀部員。好きな食べ物はジャムトースト。変なジャムはとりあえず買い漁る。

プロ勢
小鍛治スコヤ
女性プロ。好きな食べ物は肉じゃが。色々レシピを聞いたりして試行錯誤中。

戒能ヨシコ
女性プロ。好きな食べ物はビシソワーズ。飲んでると白いのが飲みたくなる。

藤田ヤスコ
女性プロ。好きな食べ物はカツ丼。精力はガッツリ付けていくタイプ。

三尋木ウタ
女性プロ。好きな食べ物は牛鞭。ここ一番では必ず食べていく。食後は上気気味。

瑞原ハヤリ
女性プロ。好きな食べ物はいなりずし。舌で嬲るように味わっていく。見せつける。

野依リサ
女性プロ。好きな食べ物はすっぽん。ひとーつ人世の生き血をすする。

福与コーコ
女性アナ。好きな食べ物はパウンドケーキ。作るよりも食べさせてもらうもの。

針生エリ
女性アナ。好きな食べ物は酒盗。外では絶対に言わないようにしているが、解説に暴露された。

前スレ終了後、使用していきます。

アコ茶?(過敏反応)
とりあえず前スレ>>1000から行きますん。その後本編透華でー。しかしマホムロは毎回忘れるんだよなあ…

淡「んー…やっぱりネットってつまんなーい」プクー

淡「チャットも盛り上がんないし…次の終わったらやめよっと」カチッ

淡「『我が灼熱の劫火の贄となりし者どもよ、よろしくお願いします』っと」カタカタ

淡「…んー? へえー! こいつ面白いじゃん! 私ほどじゃないけどー」

淡「麻雀の方は…」

淡「うわっ! うっそでしょ!? 役満とかやるじゃん!」

淡「えーっと…『ありがとうございました!楽しかったです!我と友宜を結ぶ資格を与えよう』っと」カタカタ

淡「わっ! 凄い…こんな言葉遣いもあるんだ…かっこいいじゃん!」キラキラ


???「タカ兄ぃー、パソコンありがとー。また使っていい?」

????「別にいいけど、麻雀なんてできたのか?」

???「いやー、全然分かんないけど適当にやったら二位だったよー」

???「それに友達できたんだー! これ、ログを印刷したんだけど見て見て!」

????「こーゆーのって印刷しないだろー…なになに?」

???「いやー、やっぱり選ばれし者がいるみたいだよ! 同い年の女の子らしいし!」

????「世の中って…」

本編いきまー。




晴絵「サイはピンゾロか…ちょうどいいね。しずが大星淡とヤれるかどうか、この局で分かる…!」

玄「大星さんを落とせるかどうか…」ゴクリ

憧「んん…陥落って意味ならあながち…」ムムッ

灼(なんか難しく悩んでる…)


淡「我が四牌、伏せよ! 槓!」


浩子「うちの予想が正しかったら、この数巡以内に大星が和了るはずや」

セーラ「ホンマかいな!」

怜「そーかいな」

泉「なんですかそれ…」


雅枝「で、なんもないまま16巡目、と」

浩子「あっれー?」

怜「まー、そーゆー時もあるやろ」

泉「大星淡はデータも少ないですからね」

セーラ「せやなあ。まあアレや、周期ちょっとズレたんを出来たっつって騒ぐより全然マシやん?」タハー

怜「そーいえば竜華がちょっとズレたときに母乳プレイが云々いっとったなあ…処女のくせに」

淡(おかしいコレ…変だ)トン

穏乃「ロン」

淡「あ…はい…あ、あれ?」

穏乃「7700の一本場は8000です」

淡(な、なに? 急に…阿知賀女子の、なんていったっけ…)


照「……?」

菫「照? どうした?」

照「淡、今素に戻った…早すぎる気がする」

菫「ふむ? しかし地方大会でも一局だけで終わったし、手を抜いていただけじゃないのか?」

照「…そうかもしれない」

菫「あ、いやすまん、間違えた。手で抜いていただけじゃないのか?」

照「…そのボケはわざとらしすぎる。微妙」

菫「そうか…」

誠子(やっぱり仲いいなこの二人)

咲「へえ…この人が、阿知賀の大将なんだ」

衣「そう。たかかもしずのだっ!」

咲「へえ…たかかもさんかぁ…」スッ

一(うわっ、すっごいゾクッと来る顔してる)ピクッ


恒子『前半戦終了ー! 阿知賀の高鴨穏乃、トップ直撃の焼き鳥回避!』

恒子『残り半荘一回で決勝に進む二校が決定します!』

恒子『この中でヌける高校はどこだー!? 各々魅力はいっぱいだー!』

健夜『ね、今の言葉、ちょっと文字にしてみてくれる?』


淡(なんだ今の局、急に言葉が出なくなって…自分が変わっちゃった感じがした…)

淡(こいつになんかあんのかな?)

淡「んー…ちょっとトイレ行ってこよ」ガタッ


竜華「……」ガタッ

姫子「……」ガタッ

穏乃「……」ガタッ

竜華(どうする? ウチはおもち撫でたいんやけど)

姫子(私は足が見たいけん、構わんと)

穏乃(うーん…私はパンツかな)

竜華(そんならみんなで一緒にいこかー)

姫子(ん、休憩時間ば少なか。とりあえず早く済ませんと)

穏乃(よーし、それじゃレッツゴー!)


……ダダダッ! バァン!

憧「しず! あー! 遅かった!」

哩「まだ、急げば間に合う!」

怜「あーもー…竜華もやっぱ自重できひんかったか…」ハァ

恒子「さあ! 宣伝終わったぞお前らー! ティッシュ持ってテレビの前に大集合だー!」

健夜「またそんなこと言ってるとクレームくるよ!?」

恒子「大丈夫! 私、視聴者好感度局でトップなので!」

健夜「世も末だよ!」

恒子「あ、万一クビになったら養ってね!」

健夜「だめ」

恒子「うぁー、ツッコミが酷いー…さあいよいよ大将戦後半です!」

健夜「はい、お願いします」


淡(3人ともトイレの前に居たけど、なんで入ってこなかったんだろ…個室もういっこあったのに)

竜華(怜に追いかけられたら逃げ切れるわけないやん…とほほ)

姫子(うぅ…部長にいかん言われた無視できん…)

穏乃(うーん。憧には止められるかー)


恒子「それではドキッ、制服だらけの麻雀勝負! 試合スタートォ!」

健夜「制服以外がいたらビックリだよ!」

永水「…」
臨海「…」

女子力向上委員会。レベル9

健夜「うーん…手、かあ」

健夜「確かにあんまりケアとかしたことないかも…クリームとか塗った方がいいのかな」

健夜「…臭いとかは、しないけど…」

健夜「今更タコはできないけど、少し乾燥肌だし…」

健夜「もうすぐ長野大会だよね。個人戦は出るって言ってたしスケジュールはっと」

健夜「二日目はこーこちゃんと打ち合わせ…うーん、どうしよ…」

健夜「……ネイルとかは、私っぽくないよね」

健夜「うん、ケアだけはきちんとしておこっと」

今日はここまででー。女子力はホットラインほど長くは続かないかも。見て分かる通りネタが切れ気味なのでここからは女子力インフレあり得ます。

うーむ…せっかくの日曜だし、パクリ伝説ヤリたい気がするんですが…
正直ヤリすぎな気もするんですよね。ちょっと意見なぞ聞かせていただけないでしょうか

もうさ閲覧注意とか書いてパパッとやって終わり!
でいいんじゃないかな?

みなさんご意見ありがとうございます。>>115の感じで出来上がったらちゃちゃっと連投したいと思います。
なるべく短めにしますー。

はい、パクリ伝説チャチャっと連投します。かなり駆け足なんで相当粗雑です。
すみませんがご意見諸々このスレの中でだけでお願いしますー。そいで、いつも無茶に付き合ってくれてありがとうございます。

人は知らないコトを知りたがる。

例えば幽霊。それの中身や発生条件を知る者は少ないが、その輪郭だけを知る人のなんと多い事か。

肝試し、怪談話、降霊術。知らない人はそれに触れようと、近づこうと試行錯誤する。

そしてそれを危険な行為だとは認識しないまま、無邪気に、欲望に塗れたまま手を伸ばすのである。


京太郎「清水谷先輩が入院?」

怜「せや。腕の骨が折れたんやって」

京太郎「っはぁ!? 大怪我じゃねーか!」

昼食時間ともなれば、健全な高校生はメシを食う。ご多分に漏れず京太郎も、相棒と共にもさもさとパンを頬張っていた。

それを襲う唐突な不意打ちは相棒お得意の下らないギャグではなく凶報。しかし焦る京太郎をよそに、仲良しの筈の相棒はと言えば、目を背けたくなるほどのパンを飲み下していた。

怜「んー、ここのパンは喉越しあんま良くないなー」

京太郎「パンと喉越しの組み合わせは聞いたことねえよ! なんで喉がゴクゴク言ってんだよ!」

怜「今朝からセーラとサッカー勝負しててなー、お腹すいとるんや」

京太郎「くっそ暑いなか、よくやるよ…」

怜「さすがにアディショナルタイム180分はキツイなー」

京太郎「試合時間超えてんじゃねーか!」

細い足、細い腕、細い腰。黙っていれば病弱な美少女に見えないこともない相棒が、友人の中でもトップクラスの体力バカだと京太郎は知っている。

それでも周りが彼女を病弱だと思うのは、単に誰もが知らないだけ。京太郎は声を大にして言いたいと常々思う、その理由。

怜「昼前にはお腹空きすぎて倒れたし、たくさん食べとかんとなー」

ひきこさんを、くねくねを、赤いマントを見た時でさえ、ここまで恐れおののくことは無かっただろう。

『身体の体積以上の食物を食べる大食漢』。その都市伝説の顕現が、ここに居る。

パンが消えていく。砂時計が上から下へ落ちていくように。

あまりに恐ろしい光景から全力で目を逸らしつつ、京太郎は問う。なんとかシリアスっぽい空気を出しながら。

京太郎「それで……清水谷先輩は、なんで骨折なんか? てか大丈夫なのかよ」

怜「怪我はもう心配あらへん。ぶっ叩かれて治ったわ」

青い顔が更に青くなる京太郎を、誰が責められるだろうか。治療とはいえ骨折した箇所へのダメージなど、全力でお断りしたいはずだ。

怜「さすがにSMボケもできんと泣いとったで? まあ自業自得やなー」

京太郎「…なんか冷たくないか? つうか自業自得って、骨折った理由は知ってるのかよ」

パンと共にさらりと流れる少女の言葉。いくら再生怪人もかくやと言わんばかりの治癒といえども、骨折なんてものは非日常的で恐ろしい事態の筈。
それを自業自得と言ってのける姿は、京太郎にはあまりにも異質に映る。怪我ばかりの京太郎が言えた義理ではないと、彼を知る者は呆れるかもしれないが。

どこか妙なものを見るような瞳にも、怜は笑顔を向ける。儚げに、優しげに。メロンパンとカツサンドを一緒に頬張りながら。

怜「うちはおかしくなったりしとらんよ……でも、そやね。言うだけ面倒や。自分で推理してみてや」

京太郎「は?」

怜「ええやん、最近は危ないこともあらへんし暇やろ? もしなんかあったら呼んでやー」

京太郎「おーい怜! ちょっ」

怜「あ、竜華に聞くのはナシやで。聞いたらすぐ教えてくれるやろーけど」

徐々に小さくなる少女の姿を、京太郎の目は捉え続ける。
拒絶は無い。声を掛ければすぐに振り向いてくれるだろう。しかしそれさえままならないほど、須賀京太郎は呆気にとられ、戸惑っていた。

何故、骨折という怪我にも関わらず突き放す言葉ばかりなのか。
何故、自分で考えろと言ったのか。
何故――

京太郎「おーい、パン残ってるぞー」

怜「おーっとぉ! あかんあかん、パンを食べ終わらんとな。食べ終わるまでは帰らんでー、食べ物への裏切りになってまうからなー」

何故、相棒はここまで食べ物に対して真摯なのか。食い意地張り過ぎだ。

人は考える葦である。
しかし人には足もある。色んな物を見て、色んなことを聞き、色んな場所を歩く。思考が知覚の整理であるのなら、人は間違いなく考える足である。

京太郎「要は調査の基本は聞き込みで、っつーことで。まずは交友関係だよな」

幸いにして、清水谷竜華の交友関係は広い。
そしてその交友関係の一部はしっかりと、須賀京太郎のそれとも重なっている。聞き込みと言う点ではこれ以上ないほどのアドバンテージだろう。互いが対象の情報を共有しているから話も早く、警戒心も無いから証言の信憑性も高いときているのだから。

京太郎「手当たり次第にはなるけど……まずは」


和「清水谷先輩、ですか」

京太郎「ああ。骨折したって知ってるか?」

和「骨折? そんな超高速で出し入れをしたんですか!? 疲労骨折だなんて……」

京太郎「和の辞書の『骨折』って記述が限定的すぎんだろっつーか腕だよ!」

和「ふぃ、フィストですか!?」

京太郎「もうちょっと常識に囚われて!」


大きくおもちを揺らす少女の怖れは紛い物。宥める少年の言葉も作り物。
それでいいのだろう。二人にとって、交わす言葉は信頼と親愛に相違ない。
現に、言葉と勢いとは裏腹に、瞬く間に二人の間には落ち着きが戻るのだから。

和「こほん……いえ、知りませんでしたね。いったい何時です?」

京太郎「どうも昨日らしいんだよ。それで何か知らないかと思ってさ」

和「昨日ですか…」

京太郎「和って清水谷先輩と仲いいだろ? 何か知らないか?」

意外、と言うべきか。竜華の交友関係で、もっとも親しい一年生は原村和である。
理由は推して測るべし。こてんと傾く首筋とぷるんと揺れるオモイモチは、ポジトロンライフルもかくやとばかりに竜華の心を射抜き、引き寄せた。

和「昨日は特に揉みにも来ませんでしたが……そういえば、友人が遊園地で見たと言っていました」

京太郎「遊園地? 誰と一緒だったんだ?」

和「いえ、それが一人だったと。ジェットコースターに並んでいたところまでは見たとのことです」

京太郎「一人? なんでまた……それって、あの100キロ出るってやつだよな?」

和「はい。最高で時速100キロになるという、あれです」

京太郎「なんでそんな……いや、ありがとな。また今度お礼するわ」

和「どういたしまして、お役に立てたなら幸いです。たとえ欲望の処理道具だったとしても……」

京太郎「人聞きの悪いこと言ってんじゃねー」

二人の間にあるのは、間違いなく信頼である。ちょっと質的に違ったとしても、それはそれ。

京太郎「次は図書室でも……お、玄さん」

玄「あれ、京太郎くん? どうしたの?」

向かうは情報源。彼が専門分野を疑うのは、職業病のようなものだ。
しかし道すがらその人を見つけたのなら、足を止めざるを得ない。なぜならその人は。

京太郎「玄さん、清水谷先輩の事聞いてます?」

玄「うん、大変だよね……おもちのためとはいえ……!」

京太郎「そんな真剣な顔になることじゃねー……ん?」

ひとつ、京太郎の心に引っ掛かる言葉の端。それを流すほど難聴系男子ではなかった。

京太郎「玄さん、清水谷先輩が骨折した理由知ってるんですか?」

まさかという思いと、もしかしてという期待。天秤が期待へと傾くように、玄の頷きに戸惑いは無い。

玄「昨日清水谷さんと話してたの。理想のおもちについて」

京太郎「……それで?」

玄「私は大きさにはこだわらない。形と感触って言ったら、清水谷さんは大きさだって言って……」

玄「それなら確かめようってことになったんだ。それで、今度報告しようってなったの」

京太郎「んんー……聞きたくないんすけど、何を?」

玄「えっとね、私が大きさについて検証して、清水谷さんが色んなおもちの質について検証してね」

玄「お互いの理想を追求する……そういうことだったから、たぶんおもちについて検証しに行ったんだと思う」

優しげに、誇らしげに少女の顔は綻んでいく。
まるで青春を謳歌するその顔に、京太郎はどっちかと言うとゲンナリ顔だが。

玄「だからね、清水谷さんはおもちを揉みに行ったんだよ。私も昨日からおっきい人のを揉みしだいて…あれ? 京太郎くん? どこー?」

ふわりと漂う古書の匂い。図書館への扉を開けば、あいにくそこに居るのは眼鏡の黒髪ロングでも、強そうな苗字の女性でもなく、独りの少女。
金の長い髪を揺らし、赤いリボンを乗せた合法ロリ。そして同じ金の髪を揺らす、厨二病が終わらない少女。

淡「あれ? きょーたろーじゃん。どうしたの……ククク、貴様がここまで来ることは分かっていた。何しに来たのだ」

衣「切り替えが下手すぎるというか、できてないぞ!」

京太郎「お前ら楽しそうだな……最近、なんか変わったことなかったか?」

淡「くくく、この世は常に変革を続けている。我がバストサイズも今日の身体測定で2ミリ増えたのだ!」

衣「別に何も無いぞ」

京太郎「そっか…わり、邪魔したな」

淡「あとなんか、昨日胸触られた」


京太郎「よし警察行くぞ。男の俺だけじゃなんだし、天江さんも一緒に来てくれるか?」

衣「承知した、衣でよければ」

淡「えー? でも男の人じゃないよ?」

京太郎「女でも危ないだろ! 清水谷先輩みたいな人だったらどうすんだ!」

衣「さらっと酷いぞ!?」

淡「んー……てゆーか誰も居なかったし。部屋に居たし」

京太郎「インビジブルかよ!」

衣「懐かしいぞ!?」

淡「一瞬だったし。それだけだったよ? それに――」

淡「あれ、多分誰かの能力だよ」

日暮れとなれば、街は夕闇に染まる。
それが自然の暗幕だと言うのなら、その中でさえ映える黒髪は、なお暗い色なのだろう。

竜華「遅いでー。待ち過ぎて乾いてもーたわ」

京太郎「そりゃすみません、って言いたいとこだけど何がだ…あ、言わなくていいんで」

零れる笑みは常と何も変わらない。
それがいいものか悪いものか、彼女に何か影響があったのか、無かったのか。

竜華「それで? 怜の宿題は終わったん?」

京太郎「ええ、まあ……ただ勘に近いんで、答え合わせいいですか?」

竜華「ええでー。それじゃ、聞かせてくれる?」

酷く優しく少女は笑う。それはある種、上から見下ろす者の色。
人を超えた、その色を少女は隠すことなく滲ませていた。

京太郎「まずは目撃証言から。先輩は昨日、遊園地で時速100キロのジェットコースターに乗った。合ってますか?」

竜華「イエスやね。一回やないで? ちなみに腕折ったんはそん時や」

京太郎「……そして、同じく昨日。玄さんとおもち談義をした」

竜華「それもイエス。ウチはおもちの大きさやのーて、触り心地の追求担当や」

京太郎「こっからはこの2つの情報から出した、俺の推測です」

竜華「ほーん…さすが男の子やね。ティンと来た?」

京太郎「ええまあ…俺も一応、思春期男子ですからね」

それは一つの下らない話。
思春期真っ只中を生きる男子の希望にして、大人になれば下らないと笑い捨てる一つの話。
それでもそれは、確かに伝説の一つ。

京太郎「貴方はきっと、ジェットコースターで手を伸ばした」

京太郎「腕を折ったのはそのとき。何かに当たったか…よく腕が千切れなくて済みましたね」

竜華「あはは。実は腕折ったんは止まる直前でな。余韻に浸りすぎて腕引っ込ますの遅れたんや。欲張りすぎたなー」

京太郎「で、感触はどうでした?」

竜華「おお! それがな、結構ええ感じだったんや。あながち捨てたもんやないなー」

京太郎「前々から馬鹿だなあと思ってましたけど、ホントに馬鹿っすね」

竜華「ひどっ!」


京太郎「『時速100キロで手を出すと、おもちを揉んだのと同じ感触がする』…先輩、アンタは、やり過ぎたんだ」

竜華「大正解! その通りやで!」

そして。
その時に、彼女の力は発現した。
果てない欲望の隙間を埋めるために。終わらない希望を掴み続けるために。

思春期男子はおもちの感触を知らないからこそ、その手段で得た感触を忘れない。
経験済み男子はおもちの感触を知っているからこそ、その手段を鼻で嗤う。


けれどそこには限りがある。
男の持つ時間。誰もが欲望を理性が上回る、そのタイム。
そのためにその伝説は、男子たちによって広がりながらも適合する者を見つけられなかった。
静かに広がり続け、力を蓄えて。


本来なら噂話のレベルを超えないはずだったそれは、しかしたった一人の少女に捕まった。
何度も何度も、賢者になることも無く伸ばされた腕に捕まった。捕まってしまった。
そしてその手が事故によって折れてしまった時。
その伝説は、彼女を認めたのだ。

決して休むことなく夢へと手を伸ばすその腕を。


竜華「『ハンズ・オブ・グローリー』ってとこかな。ウチの手は」

竜華「便利やで? どこにいても、誰のおもちでも掴めるんや。それでいて、相手に不快感を与えんときた」

竜華「なあ…ウチのこれ、どうする気や?」

変わらない笑みを一つ。先輩らしい笑顔、愛らしい笑顔、いやらしい笑顔。
その手には――見えない腕が、彼女を優しく包んでいた。

京太郎「命の危険はなくとも、女の子にはちょっと危ないってんなら」

京太郎「俺はアンタを倒す。倒さないといけない」

夕闇に沈む教室は暗く、黒い。
対峙する二人を包むように夜の帳が落ちていた。



竜華「いやーん、押し倒されてまうー」

京太郎「しねーよ!」

怜「――そんで?」

京太郎「それだけだよ。二度と能力を使わないって誓わせた」

怜「ほーん…よー竜華がOKしたなー。竜華にとっては夢みたいな能力やのに」

それはまるで昨日の巻き直しに近い。
もっとも量としては倍、京太郎が買い与えた山のようなパンが二人の間に座っている。
遠くから見れば目減りしていくのが分かって面白いだろうが、近くで見る分には恐怖でしかない。

京太郎「代わりに条件出したらあっさりな」

怜「ほーん。なんや? 竜華があっさり…」

パンの栄養はどこへ行くのか。背には反映されないようだ。
京太郎の目に映る中で考えられるのは、ごく一部。

怜「ちょ…どこ見とんねん!」

京太郎「いや? 清水谷先輩って怜の事ホント好きだよな」

怜「は…?」

京太郎は考える。
全ての女子と、相棒のソレ。天秤にかけて出てくる結論は、たった一つ。

京太郎「つっても後は本人次第。あとはお若いお二人でってとこかな」

怜「は? なに?」

京太郎「お、来た来た。清水谷先輩!」

竜華「お待たせ。ありがとなー、セッティングしてくれて」

怜「なに? 竜華? なに?」

京太郎「ああそれと…条件だけどな」


京太郎「怜のおもち揉み。いっつも逃げてたんだって?」

京太郎「ま…あとはごゆっくり」

怜「あ、ちょっ、竜華! アカンで…あ、でもパンが残って…きょ、きょーたろー!」

竜華「な? ちょーっとだけ! 一揉みだけ! ええやろ? 先っちょだけ!」

怜「あ、あ、あーっ!」

とりあえずこれでおしまいです。とりあえず分かったのは、例のスレがすげえということですね。
皆さんありがとうございました。本編はまたいつもの時間でー。

>>124
で「独りの少女」って書いてあるのに二人もいたから、それもまた別の怪異かと思ったが、それについてはどうなるのっと

うちの女子生徒の8割は文殊を手に入れたら『透』『視』とか使いそう
>>135 すんまそん、修正忘れです。伏線でもなんでもないのです…
ちな
赤マント→寝ている間に赤い染みの付いたシーツにすり替えられる話
くねくね→妄想癖の強い少女が身体をくねらせながら歩く話(見ちゃいけません!)
ひきこさん→少女がドMに目覚める話
各種置換されます。命の危機とか都市伝説。本編透華までちょっとお待ちください。

一番の変更点としては、すこやんが毎日家事をして世話してくれて凄くお仕事してみんなに頼られるお姉さんだということでしょうか。
そいじゃ本編透華でー

――東一局――

淡「ククク…では始めよう。深淵なる幻想、運命と永遠が響きあう、その伝説を!」

穏乃(このセリフ…初っ端から大星さんのダブリーが来るはず)

竜華(阻止するにはウチらのうちで誰かが、鳴き声あげんとあかん)

姫子(とはいえなんもせんと鳴くのはMとしてのプライドば…いや、鳴けんけんど)

淡「立直!」

穏乃(ツモ切りダブリー!? それってつまり…)

姫子(配牌でテンパイ…地和寸前? それにしてもはいぱいてんぱい…リズム的にいい感じがすっと)

竜華(けどおもちはおもちっちゅー呼び方にこだわりがやな…いや、その普遍的な呼び方もええけど)

淡「ロン。ダブリー裏4、12000」

『またもカン裏モロノリ体位は正常位だー!』

『ちょっと無理やりすぎるよ!?』

淡(ふ。我が力未だ衰えず。先刻の事象は偶奇なるものか…)

雅枝「ダブリーが大星淡の攻撃スタイルっちゅうことか?」

浩子「加えてカン裏めくりでしょな。綺麗にめくってますわ」

怜「カン裏無かったら後はただのダブリーやんな。そんならカンまでは安全っちゅーこと?」

セーラ「めくるんならウチも負けへんで?」

泉「そんなら押しまくって先に倒したほうがいいってことですか」

浩子「押し倒されても。私はMとちゃうし」

怜(あ、これ話ズレとるわ)

泉(しまった…どーやって路線を戻せば…)


雅枝「でも前半戦のオーラスは大星がダブリーしても和了れんかったで?」

浩子「そこですわ。何がちごうたんか…」

セーラ「ここまでの推測は竜華に伝えたん?」

怜(監督が話を引き戻した!)

泉(さすがです監督!)

竜華(さて…そろそろフザケとる場合やなくなってきたな)

とっきー『おいすー』

竜華(お。また来よったな…けどここはさすがに厳しいわ)

とっきー『こん局は副将戦で白水が和了っとったからなー』

竜華(それやったらいつも通り頑張るしかないな)

とっきー『おお! その意気や!』

竜華(あーおもち揉みたいわー)グテー

とっきー『そっちのいつも通りかーい!』

竜華・とっきー(『ありがとうございましたー』)

とっきー『なんでやねん!』バシッ

竜華(あだー!)

淡「立直…!」

淡(我が力と汝が力…どちらがこのセカイの主たるか、見定めさせて貰おうか…!)

姫子(いわゆる一つのNTR、大星には勝てなかったよ…)

姫子(そんなことにはさせん! 部長との絆、そんな事では消えん!)

姫子「ロン! 8000!」


菫「驚いたな…照以外で淡の支配プレイを打ち破れるとは」

照「別にたくさん居ると思うけど。それよりも、新道寺のコンボの方が破れないと思う」

菫「ふむ。二人の絆は寝取ることなどできないということか…美しいな」

照「ほんの一つの単語が惜しい…それで台無し…」

誠子「けどダブリー和了り、復活しましたね。ほんとに手を抜いてた?」

尭深「手で抜いてた…ふふ」

誠子「…それ気に入ったのか?」

――東三局――

淡(くくく…ははは…あーっはっは!)

淡(素晴らしいぞ新道寺! その力、我が打ち破るにふさわしい!)

淡「立直!」

穏乃(大星さんの親番…鳴いてダブリー阻止もできないか)

姫子(こん局はリザベばかけとらん…)

姫子(けどいつまでも部長におんぶ抱っこじゃおれん!)

姫子(部長に手伝ってもらわんでもイケるように)

姫子(私だって、自力でイク! エア○ックスの一つくらい…!)


哩(姫子…女同士ではできん…というかシた覚えもなか…!)

淡「槓」

姫子(また大星のカン…ばってんここまできて退きとうもなか!)

姫子(押していく…これは!)トン

淡「ロン。18000」

姫子「ぐ…」

淡「クククッ! 一本場ぁ!」

淡「我がフィールドが続く限り――」

淡「うぬらに、生路なし!」

淡(…やっと言えた! 天江師匠のことば! うー、気持ちいいー!)クハー!


咲「今の言葉って…」チラッ

一「どこかで聞いたような」チラッ

衣「あっ、あっ…あああああ…」プルプル

衣「うわああああああ!」ダッ

咲「あ、いっちゃった」

一「真っ赤だったね」

浩子「そうか…角や」

セーラ「カド? 机の角か?」

雅枝「壁牌か。山の角の牌」

浩子「はい。大星は最後の角の直前にカンをかけて、その角を超えた直後に和了っとるんです」

雅枝「よぅ気付いたなそんなもん。普通に映像や牌譜見ててもわからんやろ」

浩子「細かいとこが気になるタイプなんで…」

セーラ「あー、濡れとるのが霧吹きで濡らしたかとか気になるよなー」

雅枝「竜華には?」

浩子「今気付いたんで…ただ、前半最後の局」

怜「大星淡の和了れんかった局かー」

浩子「あの局だけは今でも分からんのです。結局のところ…」

泉「清水谷先輩に任せるしかないってことですか」

セーラ「あー…竜華、頼むで」

怜(折れよったな)

泉(折れた…)

淡「ロォン! 18300!」

竜華(裏も見んと点数申告か…パンツ当てくらいならウチにもできるんやけどな…)

とっきー『凄いけど全然すごくない特技やなー』

淡「行くぞ…二本場、括目せよ!」

竜華(これ以上続けさせるわけにはいかんな)スッ…

とっきー『お。真面目モードやな』

竜華(まあさすがになあ…イクで。和了へのロード…!)カッ!

竜華(見えたッ!)


竜華「ロン! 18600!」

淡「……ほう。裏を見ずに言うか。なにゆえ…?」

竜華「ウチには一つ特技があってな」

竜華「――見えんねん。ほら、点数変わらんやろ?」

淡(視える…! こいつも、能力者かッ! 新道寺のみに在らず…!)

竜華(ま、親しくなって好みを把握してからやないと、パンツ当ては難しいんやけどな)

とっきー『ほい脱線せんと!』バシッ

竜華(あだっ)

晴絵「さあ、しず…その三人、三つの山は登れそうかな」

玄「おっきい山、小さい山、中くらいの山…みんな違ってみんないい…えへ」

晴絵「深いところまで分け入ることができたかい?」

灼「分け入るほどの茂みが…いや、意外と…?」

宥「白糸台の子、あったかそう…」プルプル

憧「晴絵がマトモっぽいこと言ってるのに、マトモじゃないこと言ってるように聞こえるわー」


穏乃(うん…見えてきた)ボッ

穏乃(行くよ。全速前進! 手加減無しで!)

女子力向上委員会。レベル10

健夜「わ、わ…こーこちゃんとの待ち合わせまで時間ないよ…!」

健夜「でもこれならなんとか間に合いそう!」

健夜「……あれ? あの子どうしたんだろ…泣いてる?」

健夜「……」

健夜「周りに、お母さん…居なさそうだね」


健夜「こんにちは。私、小鍛治健夜って言います。どうかしたの?」

健夜「そっか…転んじゃったんだね。ちょっと待っててね」

健夜「はい絆創膏。うん、うさぎさん、可愛いでしょー」

健夜「これでよしっと。はい、可愛いにっこり笑顔になれました! ばんざーい!」

健夜「お母さんは? そっかあ、おうちなんだ。あ、近いんだね」

健夜「よーし、じゃあお姉さんが一緒に行ってあげる! それなら怒られないから、大丈夫!」

健夜「…ん? これ? お友達にメールしてたの」

健夜「年長さんなんだ…それじゃあ道案内お願いね。年長のおねーさん。ふふっ」

なにせ阿知賀編は京太郎の出番が…ほぼタイトル詐欺に近いですが。
咥えて小ネタも今んとこパクリだけなんで。これで阿知賀編最終局突入なのでもう少々お待ちください。
とりあえず今日はここまででー。

誤字なのか意図的なのか…わっかんねー、すべてがわっかんねー。
本編透華だけど量は少な目でー。

穏乃(なんかのインタビューで和が言っていた)

穏乃(長野の中学に入ってからは、他の人と遊ばないときは一人でネットをしてたって)

穏乃(和の一人の時間は無駄になってない。そして私は二年間、一人で山を駆け回ってた)

穏乃(ネットで色んな知識やモザ無しを見た和と比べてへこんだけど、今は違う)

穏乃(山の中での全裸生活。それは和が体験したことのない、私だけの露出プレイなんだ…!)

穏乃(それが今、私の力になってる!)


憧「しずは昔から山が好きだよね…夏休み、全裸に木のモリで魚捕まえて焼いてた時は死ぬほどビビったけど」

玄「しずちゃんに詳しく麻雀教えたときも――」


穏乃『山? これ山っていうんですか?』

玄『そうだよー』

穏乃『つまりこれから駆け回る山が! 毎回違う山が立ち上がるわけですね!? ふおおおお!』

憧『興奮しすぎでしょ…』

穏乃『うぅうー! 山って聞くだけでなんか濡れてきたぁー!』

憧『大自然や無機物相手に発情すんな!』


憧「あー…なんかそんなことあったような…」

玄「ねー」

憧「思い出したくなかったなぁー…!」

晴絵「宥、サイの数字、今度はいくら?」

宥「右10です…」

晴絵「10か…5000円分オプションサービスだね」

晴絵「ちなみにこれはお支払いの後、サイを振ってその目で次回来店時にオプションが」

憧「そういう分かりにくいの、ナシにしてくれる?」

晴絵「はい、すみませんでした」

玄(平身低頭で謝ってる…)


穏乃「ロン。2600」


淡「え…そんな安手…あ、れ」

淡(なんで、言葉が)


竜華(阿知賀、きよったな)

とっきー『来たなー。えらい安いけど、大星から取るっちゅーんはタダモノちゃうで』

竜華(……)

とっきー『りゅーか…?』


姫子(阿知賀、これは)ピクッ

姫子(…もしかして、阿知賀も…S?)

浩子「これ、もしかして」

雅枝「出た。ひらめきひろこ」

セーラ「ぶはっ! 監督そのネーミングセンスはキツ」ゴスッ

雅枝「ひらめきひろこでええやんな?」

浩子「はい。もちろん文句もありません」

泉(江口先輩…今回だけは同感ですけど、そりゃ言ったらシバかれますよ…)


浩子「まだ推測ですけど、前半清水谷先輩が和了ったあと、大星は本気になったと思うんです」

怜「あのダブリーなー」

浩子「その後は枚局ダブリー、しかも相手全員配牌が遅れて。これだけで勝ち目はあらへん」

浩子「しかし新道寺のコンボはそれを完全に打ちやぶっとる。配牌も大星の影響を受け取らん」

雅枝「あの二人のコンボはプロでも無理らしいで」

浩子「これから来る南三局は新道寺が数え和了りで決まりでしょうな」

セーラ「……」ガバッ

セーラ「数えゆーたら、ゴム無し、学校・親バレ、デキからの退が」ゴスンッ

雅枝「もーちょい黙っとき」

セーラ「うす…」

怜(そのボケはちーっと人選ぶからなー)

浩子「ハナシ戻しますけど、大星がダブリーかけながら和了れんかったんは三局。うち一つは清水谷先輩のアレ」

雅枝「ああ、滅多にない竜華の真面目打ちやったな。年に一局あるかないかの」

浩子「問題は残り二つですわ」

怜「どっちも阿知賀が和了った局やんなー」

浩子「まさしく。思いついたんはサイの目、角の位置です」

泉「そうか…大星が和了した時と阿知賀が和了ったときの違いは…」


セーラ「カドが、意外と深いとこまで入ってきた!」ガバッ


雅枝「この口か。ほれほれ」

セーラ「むぎゅばっ! ほ、ほっぺはぁ!」

浩子「大星もカンまでは出来てましたし、テリトリーは大体…」

セーラ「ぶふぇ…テリトリーってなんやねん。絶対領域か?」

怜「…確かに、微妙に絶対見えなさそーな領域あんねんな…」

泉「全員スカート相当短いんですけどね…それで見えないって都市伝説かって話ですよ」

淡(変だ…さっきまでなら、いくらでもセリフが出てきたのに…)

淡(そーだ。前半戦の南場くらいから、局が進むほど感じたことない感覚がきて…)

淡(視界が悪くなって…そこには何かがいて…嬲られてるみたいで…)


淡(気持ち、良かった?)


淡「っ! りーち!」

淡(ああもう! そんな得体の知れないのに、負けてたまるか!)

淡(でも…最後の角が、あんな深いとこに…)


穏乃(あの頃、山の中で一人でいた…だから自分をはっきり感じ取れたし、色々ソロプレイに耽る時間があった)

穏乃(いつの間にか意識は自然に溶け込んで、深い山を支配したような。そんな気分にもなったんだ)

穏乃(今――牌の山も、対戦相手もあの頃の山のように感じる!)

女子力向上委員会。レベル11

健夜「えっと…ここが男子個人戦会場かな」

健夜「…京太郎君、どこに居るんだろ」

健夜「うーん、まだ名前が出てないってことは登録してないのかな?」

健夜「……あっ」


「清澄高校の須賀京太郎です、登録お願いしますっ!」

健夜「え、えっと京太郎君? 登録はあっちだけど…」

「いいっ!?」

健夜「もう…こっち、急がないと時間なくなっちゃうよ」ギュッ

「うおっと…ありがとうございます」

健夜「お礼なんて別に…そ、それより行かないと!」

「そうっすね…あの」

健夜「な、何?」

「手、綺麗ですね」ジッ

健夜「えええっ!? そそそ、そんなことっ!」

「お、あれが登録所か。すいません小鍛治さん、行ってきまーす!」

健夜「あ…もう、元気だなあ」


健夜「迷子の京太郎君は、年長のお姉さんより落ち着きがないんだから…ふふ」

健夜「んー…手、ケアの結果は出てるのかな…」

今日はここまででー。もー2、3日で阿知賀が終わりそうな予感(終わるとは言ってない)
阿知賀終わったら一週間弱くらい小ネタをしたい気もします。

男でピュア書いても可愛くない(直球) それならおねショタのがいい気がしますん
そいじゃ本編透華でー。

淡(これでカンが…でき、ないっ!?)

淡(なんで、なんでこんな…)


咲「そっか。衣ちゃんの海底も、私の嶺上牌も山の深いところにあるね」

一「うん、賽の目次第では白糸台の大将にも影響ありそうだよ」

咲「…衣ちゃん戻ってこないね」

一「ハギヨシさん居るから迷子になっても大丈夫だけどね」


淡(やっぱりコイツのせいなのか…阿知賀女子の!)

穏乃「……」ゴッ

淡(くそ…くそっ!)トン

穏乃「ロン」

穏乃「11600」


淡「ひ、ぁ…!」ビクッ

淡(や、やだっ! こんなの、知らない…!)ガクガク

恒子「またも阿知賀女子! 白糸台から初めてを奪ったぁ!」

健夜「一番具体的で大事な言葉が抜けてるよね!」

恒子「えっ…や、やだすこやん…そんなこと言わせたいの…?」ポッ

健夜「むしろ今後一切口にしないでいい言葉だよ!」


衣「現実の山路、有為の奥山をも越えた先に居るモノ」ヒョコッ

一「まあぶっちゃけると、相手全員の能力を封印してMに変える能力なんだけどね」

衣「……そのしずのを相手にして、嶺の上で花は咲くのか?」

一「衣はどうにか強制Mだけは抵抗したよね…それとあれ、元からMだとあんま効かないみたいだよ」

咲「衣ちゃん、そんなとこで頭だけ出してないで、入ってきたら?」

衣「……」サッ

咲(まだ恥ずかしいのかなあ)


雅枝「これは浩子の言うのに加えて、まだなんかありそうやな」

怜「さっきから大星の様子がおかしいわ…さっぶいセリフがのうなっとるし」

泉「更になんかこう…感じません? ツッコまなアカンって使命感というか…」


菫「妙だな。淡からこう、普段とは違う親しみを持てる感じがするぞ」ウズウズ

尭深「淡ちゃん…なんだか気持ちよさそう…」

照「そんな…新道寺の、花田煌だけじゃなかった…!」ギリッ…

誠子「うあああ…マジか…」


煌「すばらっ! 大星さんの感じ姿! これは売れますよ…!」

美子「でもこれ放送だから、録画してる人は多いんじゃ…」

煌「あー! しまったぁ!」

哩「白糸台には同情すっと…けどこれは、元からドMの姫子でも…!」

ちょっと修正

一「衣はどうにか強制Mだけは抵抗したよね…それとあれ、元からMだとあんま効かないみたいだよ」

一「衣はどうにか強制Mだけは抵抗したよね…」

後半削除で

淡(ぐ…この感覚はともかく、コイツの力が山の深いとこの支配なら、こっちで序盤を押さえれば…!)

淡(コイツだって山全部を支配してるわけじゃない…負けるかっ!)

――南一局――

淡「う…こ、れ…」

淡(嘘でしょ…!)

淡(ダブリーできない! 山の深いトコを押さえてるせいで全体に影響してるってこと?)

淡(なんなの、この…変な感覚も! さいあくっ!)モゾモゾ


とっきー『ダブリーとちゃうんやな…りゅーか? どしたん、難しい顔して』

竜華(これ、アカン…! 全力で真面目に打つつもりやっちゅーのに!)

竜華(無理やり押さえつけられて…強引に、押し広げられとる感覚…!)ビクッ


姫子(大星淡とは違う…それ以上に、強引な攻め…!)

姫子(これは、本物の――!)モジモジ

竜華(アカン、考えがまとまらん。無理やりM思考に変えられてまう…!)

竜華(ぐ…とっきー! ウチを叩き!)

とっきー『りょ、りょーかいや! せいや!』バシィッ!

竜華(あっだー! でも、これで真面目思考が引き戻せる…!)

竜華「ロン! 4200…!」


姫子「ひぁっ! は、はい…」ガクガク

姫子(はひっ、あはぁん! か、考え、られんくなってくる…!)ハアハア…


穏乃(こっちの和了り牌が止められてる…!)

穏乃(凄い…まだ抵抗できるんだ。それなら、もっと強くする!)ゴォッ!

――南二局――

淡(う、嘘、うそ…スミレじゃないのに、身体が言う事聞かないっ!)

姫子(更に、強くなった…! これ、もう…)

竜華(うあ…と、とっきー!)

とっきー『ほい! えいやっ!』ベシベシ

竜華(……あ、アカン…もう引き戻せん…真面目モードが、和了りへの道が見えん!)

とっきー『うぐ…なんちゅー奴や、阿知賀の高鴨穏乃!』クワッ!


穏乃「――ツモ。300、500」


淡(ひぅっ!?)ゾクッ

姫子(ぅひゃっ…!)ビクン

竜華(あっー!)ブルッ

(((三人に、影響を散らしてきた…!)))


晴絵「来てるね、穏乃の強制M化…妙に強まってるみたいだけど」

憧「なんかこう、他校にすっごい申し訳ないんだけど。後で謝ってこようかしら…」

晴絵「まー穏乃のは対局中だけに影響時間は限定されてるし、いいんじゃない?」

玄「そこから新しい性癖の開拓はセルフサービスだけどね!」ニコッ

憧「土下座したほうがいいかしらねー」

恒子「さあじゅんけつも残すところあと二局! 卒業は予約済み! 今夜は忘れられない夜になるぞー!」

健夜「そうですね。各校とも、勝ち負けに関わらず印象深い日になると思います」

恒子「あ、うん…そうですね…」


穏乃(後半の南三局。新道寺の人が副将戦で倍満だった局…その倍なら最低でも三倍満だよね)

穏乃(直撃だけは避けておかないと)トン


姫子(く、はぁ…? これ、部長の役満キー…)

姫子(身体ば、楽になったと…これならイケる…部長、ありがとうございます!)


淡(こっ…のぉ!)

淡(これがMの感覚だっていうなら、こっちから攻めてやる! そうすれば振り払えるはず!)

淡「リーチ!」


姫子(知るか…! キーがあるこん局に全力を注ぐ! オリは無しばい!)

姫子(…部長とのつながり。阿知賀のせいか、山の深いとこいくにつれて薄く感じる…)

姫子(こがんと繋がってからは初めての事や)

姫子(ケド――)グッ


姫子「ツモ! 8000、16000!」

姫子(私が、部長を完全に見失うなんてありえない)

姫子(ご主人様の場所がわからんような、愚図な飼い犬とは違うわっ!)

恒子「数え役満! この土壇場でとんでもない点数変動だー!」

恒子「そしてオーラス・オブ・オーラス! 最終局で決勝への二校が決まります!」

恒子「阿知賀は南一局からトップを維持、王者白糸台はなんと最下位だぞー!」

恒子「(…おもちの大きさで言えば全然順位違うよね)」ヒソヒソ

健夜「(物凄く失礼だよ!?)」ヒソヒソ


竜華(この点数差…南二局の阿知賀の見逃しツモは、まさか)ハアハア

姫子(大星の今のリーチでっ)ビクッ


淡(なにこれ…阿知賀に跳満チョクでも、うちは敗退!)

淡(阿知賀をトップから降ろして下剋上って、できないわけ!?)

淡(この…絶対的な女王気取りなんて、許さないんだから…!)


『それでは運命の南四局、スタートォ!』

女子力向上委員会。レベル12

健夜「よいしょっ、と…京太郎君ここ座って?」ポンポン

健夜(京太郎君…緊張してるのかな)

健夜(落ち着かなさそうだし、目があちこち行ってる。これだと卓上でも相手が見えないよ…よしっ)

健夜「ね、京太郎君…男子は人数が多いから、一日目でも負けがあるよ」

「うげ、マジっすか…二日目まではなんとか…」

健夜「ゆ、夢はおっきくないとダメだよ!?」

「それじゃあ全国優勝で!」グッ

健夜「スケールが変わりすぎだよ! もう…」

健夜「京太郎君…手、貸してくれるかな」

「? はい」スッ

健夜「…頑張ってね」ギュッ

「はいっ!」


健夜「行ってらっしゃい…脅しみたいになっちゃったけど、京太郎君なら大丈夫だよね」

健夜「…信じてる。頑張って」

今日はここまででー。シュパッと行こう。阿知賀はあと一回、二回ってとこでー。

ちょいっちょい本編透華よー。意外と今日最後まで行けるかどうかわからんかもー。

穏乃(まだだ…まだ、安全には足りない)

穏乃(これで100速。私の全開で、この山を屈服させる!)ゴッ!


淡(な、なにこれっ!? このっ! どんだけ強いの! ひぁっ!?)

竜華(あかんて…とっきーの声もよー聞こえんくらいやのに…んくっ…)

姫子(幸いドラ2…和了れば決勝進出や…ここさえ、耐えれば! ふぁあっ!)


淡(うっく…ツモが、重い! 指が擦れる感じで…)ギュッ

淡(は、張ったっ。ツモれば2位…ここは2位狙いでも、とにかく終わらせないと!)トンッ

淡(う…リーチかけそこなった…)


姫子「チー!」

姫子(よしテンパイ! 早いとこ和了って、部長に躾けてもらわんと…!)


とっきー『もううちに出来るんは見守りだけや…ガンバやでりゅーか!』

竜華(…ありがとな。こっちはまだイーシャンテン、多少強引にでも最速でいかんと)


(((これ以上は、マズイッ!)))

((……でもちょっといいかも…))

淡(んっ…これ、カンできる! カンさえできればこっちのもの!)

淡「カン! からの、リーチ!」

淡(これで出和了りできなくても、ツモれるはずッ)


姫子(危険牌…終わらせる言っても、それはこっちが和了っての話!)

姫子(オリはなか…待ちは限られっけど、回す!)


淡(ぐ…やっぱ和了り牌が出ない…でも、それでもっ)

淡(和了る――!)


淡「――ツモッ! ろくせ」

淡(これで、この地獄から抜けられる……!)


穏乃「……大星さん。カン裏、見た方がいいですよ」

淡「っ、わ、分かってる…」

淡(乗ってる、乗ってるはずなのに…なんでこんな、ダメな感じすんの…)トン

淡「……あ」

穏乃「残念だけど大星さん、ここはもう、私の――」


『試合終了―! 準決勝第1試合ここに決着ぅー!』


穏乃「私のハッテン場だからねっ!」

竜華「女子同士の場所はなんてゆーんかなー。ウチもお尻には自信あんでー」ポッ

姫子「相手は部長だけに決まっとる! …けど、見られながらも悪くなかと…えへ」

淡「くっ…妙なる業、我を上回るか…いいだろう。最果ての地にて、貴様を穿つ!」ビシッ!


晴絵「うーん、ホント試合終了で効果無くなるよねー」

憧「あれツッコミ面倒なのよね…急にMボケから素ボケに戻るし」

恒子「トップ通過はダークホース! 阿知賀女学院だー!」

恒子「…馬並みなのねー、って褒め言葉だと思う?」

健夜「少なくとも女子大会には関係ないよ!」


「「「「ありがとうございましたー」」」」

穏乃「大星さん、ラインやってるー?」

姫子「メール調教とか興味なか? いや物の例えで」

竜華「ここは女子同士の友情ってことで、自販機行かん? 奢るでー」

淡「むっ…ココアなら飲む」


竜華「そんならそっちの物陰でー」

怜「っせいやー!」ドスッ


穏乃「えーと…これは親睦を深めるためで!」アセアセ

憧「ほーん? このID、エロ用とか書いてあるんだけど?」


姫子「ぶ、部長…これは浮気とかじゃなくて…私のご主人様は部長だけです!」

哩「何も言っとらん!」


照「淡…」

淡「テルー…ごめん、2位になっちゃった…」

照「……」ギュッ

淡「あ…」

照「良かった…元に戻って、本当に良かった…!」

灼「はるちゃん…」

晴絵「うん。私の世代では破れなかったのを、みんなに越えられて素直に喜べるか不安だったけど」

灼「……」

晴絵「でも今は…嬉しいしかない!」

晴絵「おめでとうみんな! 私の代わりに破ってくれて、ありがとう…!」

玄(膜を?)

宥(膜かなあ…)

灼(はるちゃんの膜!?)

穏乃(膜かなっ!)

憧(そーゆー言い方するから誤解されるんだってのに…)


晴絵「膜をー! うわーん! よ゛がっだあ゛あああ!」ダバー

憧「アンタも結局そっちか!」

煌「みなさーん、写真、撮りませんか?」

美子「写真…」

哩「なんでそがん」

姫子「……よか。部長、撮りましょう!」

姫子「確かに負けたけど、頑張ったんにかわりはなかです! ここはおもち張っていきましょう!」

哩「…そか。年下二人のが強いな」

煌「えへへ」

姫子「あはっ」

哩「それじゃ撮ろうか。花田、頼む」

煌「はいはいお任せを! それじゃタイマーでっと…はい! 3、2、1!」トトッ

「はい、チ「「バター犬!」」……」

ピラッ、カシャッ!

煌「おおー…部長の下着、結構際どいですね」

姫子「花田、これ後で焼き増しで」

哩「システム的な消去と物理的消去、どっちがいいか選び…!」

竜華「ごめんな」

セーラ「何謝っとんねん…お前が神妙にしとると怖いわ!」

竜華「うん…浩子、泉、ごめん。決勝連れて行けんかったな」

泉「そんな…」

浩子「データ自体は生で取れましたし、来年はヤリ返しますよって。問題ないですわ」

雅枝「竜華、謝るのもええけどな。他に言っとくことあるやろ」

竜華「……」

怜「竜華。部長さんやろ?」

竜華「…みんな」

竜華「ありがとな…ここまで付き合ってくれてありがとう!」

怜「あはは、水臭いなぁ竜華…こんくらい、付き合いまくるに決まっとるやろ?」


竜華「なんならツキアイまくってくれてもええんやけどー」ヴィイイ

怜「おっしゃ突きあったるわー」ドスッ

竜華「ほべっ!」

淡「わ、我帰還セリ…」ソーッ

照「敗退したわけじゃないし、もっと堂々と入ればいい」

菫「ああ、帰ったか。明後日までに対策が出来ればいいだろう…私も性癖を直してくる。いや無理だ、クセだけ直してくる」

照「それならわざわざ性癖を混ぜた意味は…私への嫌がらせ?」

誠子「私も次は…!」

尭深「次はイク?」

誠子「言ってないだろ! 無理やりボケんな!」

淡(明後日…)

淡(次は100億万回倒す! 高鴨穏乃!)


菫「そうだ、淡の体験を詳しく聞いておこうか。対策も立てやすいだろうしな。それでどんな感じだった?」ズイッ

照「個人的な興味が表に出過ぎ…少しは隠して」

穏乃「うーん、ジャージが憧の体温であったかい!」

憧「な、何言ってんの…」

穏乃「具体的には胸のあたりが私より体温高いし若干下腹部の位置が違って熱が当たってる!」

憧「何言ってんのマジで!?」


晴絵「あはは…そう言えば明後日の決勝だけど、新しく設置されたステージでやるらしい」

晴絵「そこは決勝に進出したチームだけが下見を許されてるんだよ…だからさ」

晴絵「連れてってくれ。部長」


灼「たぶん、ここだとおも…」

玄「今までのステージ以上に防音と電波遮断が徹底されてるんだって」

宥「あったかいといいな…」

憧「ふうん…ね、開けてみてよ」

灼「ん…いくよはるちゃん」ピッ


憧「うっわー! 豪華なステージ…すっごいわね…?」

穏乃(ポールとか無いんだ…)ガックシ

玄(うぅ、下から見上げるとガラス床が透けるとか、無いんだね)ガックリ

宥(あったかくなれそうにない…)シュン

灼(あんまりエロさはなさそ…)ハア

晴絵(お立ち台にしちゃ狭いかな)ウーン

憧(コイツら感傷ってもんは…)

晴絵「…あれ? すこやん?」

健夜「晴絵ちゃん…どうしたの?」

晴絵「いや、教え子たちと下見に来たんだけど。すこやんは?」

健夜「私は近くのホテルにいても落ち着かなくて…宵涼みに散策を」

晴絵「そっか…あ、すこやん。私もプロ目指すことにしたよ」

「えっ」

「えっ!」

「ぶっ!?」

「いっ…」

「全員一緒に驚きなさいよ!」

晴絵「もっともこの子達の優勝を見届けてからですけど」

健夜「そっか…うん、それじゃあ一緒に頑張ろう?」


健夜「けどあの時みたいなことしたら、徹底的にすり潰すからね」

晴絵「はい、すんませんでした」

憧(な、なに? こわっ!)

晴絵「そんじゃそろそろ戻るよ」

玄「はーい」

宥「お腹空きました…」

憧「はいはい…しず?」


穏乃(和…明後日、ここで遊ぼうな。昔みたいに…!)

穏乃(いやっ、今ならもうちょっと大人の遊びができるかも…)

憧「しずー? 早いとこ行くわよ。なにしてんの?」

穏乃「憧…バイブがいいと思う? それともマッサージ器?」

憧「いつものことだけど唐突過ぎてなんとも…とりあえずどっちも要らないんじゃない?」

21世紀――全国高等学校麻雀選手権大会

穏乃「さあイこう…絶頂は、もうすぐだ!」

毎年10,000人以上の高校生たちが覇を競い合っていた

淡「大星淡が命じる――貴様らは、倒れろ!」

これは、その頂点を目指す、少女たちの軌跡――!

「あはっ…この程度で、屈服すると思わないでね…!」



穏乃『遅いよ和!』

憧『早く早くー』

和『…はいっ』

和『今、イキますね…! あ、すみませんローターが…』

穏乃『あははっ、ちゃんと固定しとかないとダメだってー』

憧『の、和がボケたー! うわああああ!』

今日はここまででー。女子力はまた今度で。

これにて阿知賀編終了でー。
次は全国編となりますが、一週間くらい小ネタだのなんだのをしていきたい気がします。今更感は溢れてますが。

はー、修羅場ラヴァ…修羅場が見たい(要求) 修羅場ネタにしよう(直感)
22時からでー。

携帯に映る名前は、ただ一人の男の子。
履歴には残らず、けれど記憶には残るほど。暇さえあれば見つめるその名前は少女の心を火照らせる。

憧「……」

穏乃「……」

ギシリと空気が一欠片。割れては落ちて消えていく。
ひとつふたつと、思い出を削り取るように。

憧「アンタさ、京太郎とサッカー見に行ったんだって?」

穏乃「うん、楽しかったよ…憧は、映画と買い物行ったんだよね」

殊更明るい声はまるで、冷えた心を隠すように大げさに響く。
お互いへの敵意の角を透明な包みで覆ってしまえば、あとは傷つけることは無く、透けて見えるだけのもの。
だからこそ。お互いを傷つけ合わないからこそ。二人の気持ちは剥き出しで。

憧「ほんと嫌…アンタって、私の居ないトコで私のできない事するわよね。楽しくも無いのにさ」

穏乃「あははっ、私も憧の事むかつくなあ。買い物とか、全然楽しくないじゃん」

憧「そんなんだから、京太郎もアンタのこと友達扱いなんじゃない?」

穏乃「そんなんだから、京太郎も憧のこと友達にしか思わないんだよ」

零れる笑顔はいつもの笑顔。
卓の上、部室、教室で、一人の男の子の傍で。二人が見せる笑顔と寸分変わらない色の笑み。
嗤いあう二人の間にあるのは、一つの絆。

憧「あはは――ほんっと、しずのこと、大嫌い」

穏乃「あはっ――私も、憧のこと、大っ嫌いだ」

何度も何度も絡み合い、複雑に結びあげられた絆は。
この場に居ない男の子が見れば――ひどく歪んで見える、信頼と親愛の糸で紡がれていた。

余所で透華した分ですが。



絹恵「おねーちゃん、京太郎君と遊んだんやって?」

洋榎「おー! USJのハリポタ行ってなー。一日かかったわー」

クシャリと二つ、チケットが折れる。大事に大事に見つめていたはずのソレを、握りしめて。
妹の表情をうかがい知ることは、背後に立つ姉にはできず、妹も激情に歪む顔を見せることは無い。

洋榎「あのアホなーんも調べとらんから、結局ウチが引っ張ってな? 絹とデートに行く時にはきちんと調べなアカンって釘さしといたわ!」

絹恵「……そう。おねーちゃん、うちらが今度、それ行くって知っとった?」

祈るように、耐えるような色を滲ませた言葉。
けれどそれに気付くにはあまりにも、姉は色恋を知らず。

洋榎「へっ!? そーやったんか…いやー、ごめんっ! 堪忍な…でも今度行く時は須賀がリードするさかい、楽しめると思うで?」

絹恵「…………うん」

洋榎「お! そうそう、こないだ須賀と飯食いに行った時な。嫌いなもん分かったで! あのアホ――」

絹恵「おねーちゃん」

洋榎「え? あ、どしたん?」

強く、強く。赤色が滲む手の平と、四本の爪のあと。
立ち上がろうと床を踏みしめる足を押さえつけ、振りかぶろうとする腕を押さえつけ。
出てきた言葉は。

絹恵「――アホやなー、おねーちゃんは。彼女のうちより二人っきりで行ってどうすんねん! あはは…」

洋榎「あー! しまった! ほんま堪忍な、絹…きっちりウチみたいにガサツやない絹の良さを教えとくさかい、安心してや!」

絹恵「そーゆー問題ちゃうんやけどなー……あ、お風呂わいとるし入ってきてな」

洋榎「おお、ほんま? そんなら入ってくるわ! おっふろー、おっふろー」

姉の姿は消え、音は消え。代わりに水を打つシャワーの音がリビングまで響く。
妹の指は白く固く、手の平を抉るように。二枚のチケットは引き裂かれ、ゴミとなって床へと叩きつけられる。

絹恵「……」

絹恵「ふっざ、けんなや!」

絹恵「なんで! うちに言わんと二人っきりで行くんや! おかしいやろ!?」

絹恵「ああ…クソッ! くそ、あのアマ…ふざけんなやぁ!」

冷たいガラスの割れる音。熱いシャワーの叩く音。
二人の心の温度の差が、音となって響きあう。
ギシリギシリと軋みながら。崩れ、割れて、傷つけ合う時を待ちながら。

部室に一つ、腰まで掛かる長い髪。そして一つ、肩まで掛かる髪。
夕日に焼ける暗い赤。夕日を食らう暗い青。

菫「なあ照…お前、須賀と同じ長野出身だったな」

照「ん…」

少女は睨む。少年へと手を伸ばす親友を。

少女は嗤う。少年と距離を縮めぬ親友を。

菫「なあ照、この間喫茶店に行ったんだって? 私も二人で行ったが、なかなかいい店じゃないか」

照「っ…」

少女は睨む。常の平静を捨てて、瞳に激情を揺らしながら。

少女は嗤う。常の冷静を捨てて、瞳に嘲弄を滲ませながら。

菫「なあ照…須賀は随分と可愛らしいな。好きだと言ったら真っ赤になっていたよ」

照「菫っ!」

少女は睨む。相談した時、笑って励まして協力してくれた親友を。

少女は嗤う。相談してきた時、紅い顔ではにかんでいた親友を。

菫「――お前、遅すぎるんだよ」

菫「私が惹かれるのを見てただろう。須賀を誘うのを見ていただろう」

菫「それを今まで見ないふりして…お前は、どうするつもりだ?」


照「――今からでも、菫から奪い返す。必ず…お前なんかからは、絶対に」

菫「…ああ。そうしてくれ」


少女は笑う。心待ちにした言葉を聞いて、綻ぶ顔を見せないように。

少女は睨む。想いを抑えるタガを外して、嫉妬に燃える目を隠さずに。

それを京太郎が知れば…百も承知で付き合っているのだから、変わらないなと溜息を吐くだけか。

和「…どういうつもりですか?」

咲「ふんっ、和ちゃんが悪いんだよ!」

二人の間に響く音。机を叩く甲高い音が、それの存在を主張する。

和「こんなことをして何が楽しいんです。それでも須賀君の幼馴染ですか」

咲「和ちゃんこそ、京ちゃんのこと知らないくせに…」

和「咲さんのほうこそ、押し付けすぎでしょう。なんですかこのラインナップ…悪くないですね!」

咲「和ちゃんなんて露骨に巨乳特集だなんて…あ、これ凄い! これ!」

和「いえいえ、咲さんの入れた絶対領域特集もなかなか…」

咲「ううん、和ちゃんの振り向き首筋美少女特集も…」

京太郎「…」ピクッ



京太郎「…お前ら勝手に人の鞄に何入れとるんじゃ!」

和(一瞬迷いましたね)チラッ

咲(ね、気になってるよね)チラッ

>>439 なんか違う感じに



菫「ふ…私の彼氏になったからには、一人前の男になって貰わないとな」

京太郎「はいはい。分かりましたよ」

濃紺の髪が風に舞う。シャンプーか、コンディショナーか、柔らかな香りが漂って。

楽しそうに笑う二つ上の先輩を見て、京太郎は思わずため息と、笑みを零す。

菫「まずはそうだな…聖水は掛けるのと掛けられるのと、どっちがいい?」

京太郎「一人前からは程遠い存在だろ!」

気を抜かずとも、少女から漏れ出る言葉の色はいつもと何も変わらない。

菫「聖水は嫌か…参ったな、それだと私にはこの後買い物をしつつ夕方のコンサートに行って、帰りに食事をするくらいのプランしか思いつかないのだが」

京太郎「パーフェクトじゃんか! チケットも用意されてるんですけど!」

菫「そうか…」

京太郎「なんでそんな残念そうなんだよ! その…普通に行けばいいだろ!」

おや、と少女の頬が、唇が吊り上る。悪戯っぽく。可愛らしく。

菫「ふふ、私の彼氏はデートという単語には弱いようだな」

京太郎「う…ま、まあ…初デートですから…これから慣れるんでいいですよ」

菫「やれやれ。頼むぞ京太郎――これでも、本当に好きなんだからな」


赤く染まる顔を見せないように少女の頭を撫でる手の平。
手の温度を感じつつ、少女は笑う。年下の男の子に微笑み、見守るように。

女子力向上委員会。レベル13

健夜「お待たせ天江さん、オレンジジュースで良かった?」

衣「む…礼を言うぞっ。間もなく始まる、座して待て!」

健夜「うん、そろそろだね…天江さんは、須賀君がこの準決勝で勝つと思う?」

衣「…相手は強い。名は衣も聞いた相手がいる、衣なら勝てるけど、あの金髪雑魚には…」

健夜「難しい?」

衣「ん…運否天賦によれば、あるいは…わ、わっ! なでるなー!」

健夜「あ、ごめんごめん。でもそれなら大丈夫だよ」

衣「…なぜだ?」

健夜「京太郎君は麻雀を楽しんで、精一杯頑張ってるから」

健夜「あれだけ前向きなんだもん。きっと運も向いてくる…私は信じてるから」

衣「…信じる」

健夜「うん、私は京太郎君のこと信じてる」

衣「お前ほどのモノが信じるに値するのか?」

健夜「分からない…でも、信じてるよ。疑いようもないくらい、不思議なくらい」

健夜「さあ、始まるよ。一緒に見ていよう?」

あー怖いわースゲー怖いわー>>1の才能が怖いわー
ここらで一つ昔のネタの続きが怖い

今日はここまででー。
>>453 書いて忘れたネタが多すぎてどれがどれやら。
それとなんか小ネタリクあればー。明日か明後日か、それとも日曜か。ピャーっとやりたい所存。

乙乙
乱れた浴衣で京ちゃんの寝床に潜り込んで添い寝するクロチャー下さい

クズい京太郎を見たい。下ネタに乗って女をつまみ食いしまくり、その女達がいがみ合うのを冷たい目で見てるとか。

乙です

ここの京太郎をプロたちの飲み会に突っ込ませてみたい

もし和がツッコミのままだったらとか

お台場の夏、デジモンの夏。ウォーゲームは40分とは思えない密度。
そいじゃ小ネタちょこっと透華でー。

>>461 また違う感じ



玄「それじゃ京太郎くん、こっちが京太郎くんのお布団です」

京太郎「ほうほう…隣の、それは?」

玄「これは私のお布団なのです!」ムフー!

京太郎「おいしょっと」

玄「し、仕舞わないでよぉ!」


――深夜――

玄「うー…おトイレ…」モゾモゾ


玄「きょーたろくーん…あけてー」コンコン

京太郎「玄さん? こんな時間にどうしたんです?」

玄「おトイレかしてー…」

京太郎「なんで部屋に来るんだよ!」

京太郎「ちょっ、なに脱ごうとしてんすか! ああもうこっち来て! 早く入って、ほら!」

玄「うー、ぬがしてー…」

京太郎「誰がするか!」


玄「ありがとー…おやすみぃ…」ポフッ

京太郎「人の布団で寝やがった…ったく、しょーがないな」

京太郎「…椅子で寝るか」


玄「……」ムクッ

玄「きょーたろーくん? ここでねてたら、からだ、いたくなるよ…」モゾモゾ

玄「えへへぇ…となり、座れないから、きょーたろーくんに座るね」

玄「あったかぁい…からだ、おっきいねぇ…んぅ」


チュン…チュンチュン…

玄「ふぁぅ…んんん…むにゃ」

京太郎「重っ! つーか身体いてえよ!」

ハーレムによくある系鈍感主人公になってない?

>>501(鈍感系って書いてて凄い楽)

>>462

京太郎「――つーかさ、お前から言ってきたんだろ?」

京太郎「今更無理とか、ムシ良すぎ。別に写メ売られてもいいっつーんならいいけどさ」

私が、悪いんでしょう。少なくとも自業自得という面は十分すぎるほど。
ジョークと済ませるには…あまりにも、軽率だったと。今更反省しても遅いのは、言われなくても分かっています。

「あっ…んっ、ん…」

ぞわぞわと這い回る手は乱暴で、まるでモノを引き寄せるように肩を掴みます。
そのまま、唇は奪われて。私の意思なんて知らないとばかりに、彼の舌が歯列をなぞって。

京太郎「は――で? お前、身体がえらく熱いけどさ…こういう時はどうボケるんだっけ」

彼の目が、声が、唇が。私を嗤っています。愚かな私を、愚かだと言うように。
震える私を憐れむように。

「あっ…あつい、ですね…少し、ぬ、脱いでも…いいですか…」

指が上手くボタンに掛からなければ、彼が代わりにボタンを外します。
ブラが上手く取れないときは、彼が外して奪われてしまいます。
ショーツが、自分で脱げないときは。

京太郎「ほら…いつ見てもツルツルだよな。ガキみてえ」

京太郎「あの時は穿いてなかったのに、いつの間にか恥じらいでも出たのかよ? ま…脱がす楽しみが出来ていいけどさ」

自分で脱げないときは。
彼が、嬉しそうに脱がせてきます。
私の大事な部分を蹂躙して、嬉々としてカメラに収めて。
私の涙を、可愛らしいと嗤いながら。


京太郎「……」

和「……」ゴクリ

京太郎「冒頭からボツ」

和「ええ!? あと修羅場らばーず編も入れて120ページもあるんですよ!? 授業中全力で書いたのに!」

京太郎「シュレッダーオン!」ビリビリビリ

和「ちょっ、それワードじゃなくて原本なんです! あ、ああー!」

>>463


京太郎「お待たせしましたー。生5つと枝マメ…って、げっ!」

健夜「…京太郎くん? ここ、居酒屋だよね? 今高1だよね…?」

京太郎「い、いやあ…知り合いに頼まれまして。一応学生ってことで…」

はやり「あれぇ? すこちゃんのお友達?」

咏「どっかで見た顔だねぃ…おっ! そーだ、すこやんの若いツバメさんじゃないかっ!」

理沙「…イケメン!」

晴絵「いやー、生で見たことあるけど中々だねー。憧より先につまみ食いしとこーか」

健夜「なにそれ!? もう…ダメじゃない、まだ未成年なのに…飲んだりしたらダメだからね」

京太郎「は、はは…ありがとうございますっ。それじゃご注文は何にします?」

健夜「えっと、それじゃあ」


晴絵「あ、かいのーっち」


「これはこれは…エクスキューズ、お久しぶりですね」ポン

京太郎「あ…あ…!」

「相変わらず中々の首筋。実にジューシィ…店員さん、オーダーを」

「踊り食いを一人。安心してください、マネーは十分。私達プロの世界を甘く見ないでください」レロリ

健夜「だからダメだって…!? ちょっ、何するの!?」

晴絵「まあまあ」ガシッ

咏「まあまあ…」モミッ

野依「…食べたい!」プンスコ

はやり「お持ち帰りで☆」

良子「さあ…店員さん…」

京太郎「う、うわああああああああ!」

アカン
それと今日は母乳の日なのにそのネタがないなんて
それと麻雀の日らしい

>>465


京太郎「おーっす和」

和「須賀君、こんにちは」

京太郎「今から部活か? それなら一緒に行こうぜ」

和「そうですね…話しながら行きましょうか」

京太郎「おう。それで早速だけど、今日の部活終わり空いてるか?」

和「ええ…またいつもの場所で」

京太郎「ああ」


和「すみません、待たせてしまいましたか?」

京太郎「いや、さっき来たとこだし、借りたこの教本読んでたし大丈夫だぜ」

和「…そこは今来たところ、って言ってほしいですけどね」

京太郎「和って意外とそういうベタなの好きだよな…」

和「…ダメでしょうか」

京太郎「ん? いやそんなこと無いけどな。それじゃ対策会議始めるか」

和「ええ…まずは咲さんですが――」


京太郎「っと…もうこんな時間か。結局途中から違う話になっちまったなー」

和「そうですね…それじゃあ今度はまた同じ曜日で――」

京太郎「なあ、これって要るか? ほとんど対策会議ってできてない気がするんだけど」

和「…須賀君は、嫌ですか? 確かに私では話し相手としてつまらないと思いますが…」

京太郎「いやつまんないとかじゃないけどさ」

和(私は…これだけしか、須賀君との時間を…)

和「…言えませんね。だからダメなんでしょうけど」

京太郎「? 何を?」

和「いえ、なんでもありません…もし迷惑なら辞めにしますから、言って下さい」

京太郎「……和?」

和「それでは失礼します。また明日」

京太郎「……どうしたんだ、あいつ」

>>516 首筋の日はいつですか?


巴「わあ…ここが高千穂牧場…」

初美「あんまり来たことは無かったですねー」

霞「そうねえ…母乳を機械的に絞られるためにメスが飼われているところには、あんまり来たこと無かったわね」

京太郎「どこをどうしたらそんな言い換えになるんです?」

小蒔「うぅ…うっぷ…」ヨロヨロ

春「姫様、悪阻…?」

巴「えっ、あ、ええとそれは違うんじゃ…きっと乗り物酔いで」

京太郎「もう少し勢い強く行きましょう。乗り物酔いだろ! くらいな感じで」

巴「う、うん」


京太郎「お、ここで搾りたての牛乳が飲めるみたいですよ」

初美「なんの! こっちこそ絞れば出ると思いますよー! これ!」

霞「あらあら…それじゃあ須賀君にお願いしようかしら」タプン

京太郎「100%出ないんで中止で」

春「物は試し…もしかしたら出るかも…」

巴「えっ!? そ、それって…」

京太郎「巴さん。出ないんで大丈夫です」

霞「あらー、残念ねえ」

小蒔「ぐー…」


京太郎「……」

霞「飲む? 飲んでしまうのね?」

京太郎「お、美味い」

初美「やぁ…っ! わ、私の(買ってきた牛の)母乳を、そんな美味しそうに…」

京太郎「ソフトクリームも当たりっすね」

春「っ! そ、そんな舌で舐め上げたら…!」

巴「あぅ、あぅ…」オロオロ

京太郎「気にしないでいいんで。温くならない間に飲んで、後でツッコめばいいんで」

小蒔「ほへー…ふあー」ポワーン

京太郎「小蒔さん? あっ! これミルクリキュールじゃねーか! 誰だ飲ませたの!」

眠くなってしまったので今日はここまででー。
パンツはあってもいい。あったほうがいい。いっそ安価スレでも立ててみんなに決めて貰ってもいい(暴挙)

阿知賀が終わってから賢者タイム。こう、湧き上がるモノが無い感覚。これって恋?
ちょっとだけ小ネタでー。

修羅場らば。ボケは無いねん



さらりと流れる少女の髪。膝の上で川のように広がって、たおやかにほほ笑んでいて。
そんな親友の頭を撫でる一つの手。自らの膝に頭を預ける少女より更に長い髪を持つ、一人の女の子。

竜華「なあ怜…ウチな、京太郎のこと、好きやで」

怜「……知っとるよ。竜華は京太郎のこと目で追っとるもんな」

少女の手が、自分を見上げる親友の髪を梳く。
少女の手が、自分を見下ろす親友の髪を梳く。

竜華「でもな。京太郎は怜のこと、好きやから」

怜「……うん、気付いとる」

微笑みを崩さない膝の上。長い髪の少女の胸に、チロリチロリと炎が燃える。
表情を陰に隠す、その長い漆黒の髪のように。黒い、黒い炎となって。

竜華「怜がいなくなれば、京太郎はウチのこと見てくれるんかな」

逆光の中に沈む表情を窺い知ることはできず。それでもなお、少女は微笑んでいる。

怜「そんな未来は見えんけど…竜華がしたいなら、ええよ」

少女は微笑んでいる。髪を撫でる手が首を撫で、指を突き立てていようとも。

竜華「怜」

怜「っ、が…あ…かふっ!」

竜華「怜」

怜「……っぁ……ひゅ…」

長い長い髪の中。顔は隠れ、誰にも見ることは叶わない。
けれど、その顔は少女には確かに、笑っているように見えた。

竜華「なあ怜」

竜華「――このまま、死んでくれる?」


怜「――ぁ」


コクリと少女の顔が縦に揺れて、笑う。
それが長い髪の女の子には酷く気味が悪く見えて、酷く嫌になって。

竜華「っ! どいて!」

怜「ごほっ! げほ、が、ふっ…りゅ、か…」

竜華「…っ、なんや…ホンマ、ウザイわ!」

踵を返し、髪を靡かせて。その目には、敵意と恐怖を滲ませて。
蹲る少女は一人息をつく。曖昧な微笑みを絶やさずに、その目に優しさと傲慢の色を滲ませて。

怜「竜華になら殺されてもええって思ったけどな…ふ、ふふ」

怜「――アホやなぁ竜華」

怜「竜華なんかに、振り向くわけないやろ」

怜「例えうちを殺しても、京太郎は竜華なんか見ぃひんわ」

少女は笑う。首に残る死の感触を思い出しながら。

咲「京ちゃん、ご飯食べよ?」

京太郎「おう。レディースランチでいいぜ」

咲「またー? いいけど…じゃあ京ちゃんは私の代わりにカツサンド買って来てね」

京太郎「なかなかだよな、お前の腹も」

咲「え? こ、子供なんてできてないよぉ…もうっ!」

京太郎「いーぶーくーろー!」


京太郎「…あの、咲さん?」

咲「ふぁひ?」モグモグ

京太郎「レディースランチ、そっちにあると食べられないんすけど…」

咲「……」モグモグ

咲「じゃあ、口開けて? あーん」

京太郎「カップルかよ!」

咲「……」ジッ

京太郎「……」

咲「昼放課、あと20分だけど」

京太郎「……あ、あーん」

咲「わっ、京ちゃんのフェラ顔! 写真撮っていい?」

京太郎「はよ食わせろよ!」

ラキスケとは何ぞや



京太郎「ふー…あっちーな…」

京太郎「…誰も居ないし、ここで着替えればいいか」

京太郎「くそ、汗でベタついて脱ぎにくいっての…ええい!」

京太郎「ふぅ…Tシャツどこあったっけ? えーと」


ガラッ、ドヤドヤ

咲「京ちゃーん、お待たせー!」

優希「わ、わっ!?」

和「すみません遅くなりました。アイス買ってきましたよ」

久「ごっめーん、あ、着替えならそっちのロッカーにも入ってるわよ」

まこ「何止まっとるんじゃ。はよ着替えんのか?」

京太郎「きゃー!」


咲「和ちゃん、喉渇かない?」ジュルリ

和「まったくですね」ジュルッ

久「おかないなくー。ところで下は着替えないの?」

まこ「はよ着替えんと麻雀できんじゃろ。なにしとるんじゃ」

優希「あぅ…う、うー…」オロオロ

京太郎「いや出てけよ!」

京太郎「いいですか、岩戸先輩はわりと無視で大丈夫です。あの人心無茶苦茶強いんで」

巴「う、うん…でもそれって失礼かなって…」

京太郎「そういう場合は分かりやすく、かつ勢いよくツッコミましょう。最悪、なんでやねん! でもいいです」

巴「でもそういうのはちょっと…声、出ないかも…」

京太郎「そうですね…それなら相手の言葉を言い換えて、語の終わりに否定をつける感じで」

巴「うぅ…難しいと思うんだけど…」

京太郎「ならですね――」


霞「もう、おねーさん困っちゃうわ。無視なんかされたら濡れちゃうじゃない。ねえ?」

春「同感…ツッコまれたらそれだけで…」

初美「けどこーやって縛られるのもいいですねー」アハハー


京太郎「そこのアホ達で練習しましょう」

巴「えっと…アホの皆さん、お願いします!」ペコリ

霞「あらあら、巴ちゃんにまで粗雑に扱われるなんて…どうしようかしら」


小蒔「あの、ご飯の御代わりお願いします」モグモグ

京太郎「へいただ今!」ダッ!


巴「あ、あれ…? 京太郎くん? え、えと…」

霞「巴ちゃーん、早く早くー」

春「バッチコーイ…」

初美「これはこれは楽しみなのですよー。わくわく」

巴「あう…どうしよう…」

――長野、朝――

京太郎「よ、咲」

咲「京ちゃんおはよー…あ、和ちゃんも」

和「おはようございます咲さん、須賀君」

京太郎「和もな。おはようさん」

和「ええ…いよいよ、ですね」

咲「うん」

京太郎「いよいよ全国か…」


咲(お姉ちゃんに、会える!)ワキワキ

和(東京…なかなかのアバンチュールですね…)ポッ

京太郎(なんか動作がおかしい)

女子力向上委員会。レベル14

『決着ー! 個人戦決勝、全国行きが決定しました!』

『清澄の須賀選手、惜しくも全国を逃しましたが堂々の4位! まだ一年生の彼は今後が期待されます!』

健夜「……頑張ったね。京太郎くん」


「……」

「あー」

健夜「京太郎君」

「…すんません、負けました」ペコッ

健夜「ううん。頑張ってた。初めから見てたから、分かるんだよ?」

健夜「悔しいよね。泣きたいよね…」ギュッ

「……ふ、ぐっ…」

「お、れっ、本気で、がぢ、勝ちたくてっ!」

健夜「うん…いいんだよ。泣いていいの」ギュウッ

「…う、ううううううう!!」


健夜「落ち着いた?」

「はは…すみません、みっともないとこ見せちゃって」

健夜「いいのいいの。ふふ、なんだか弟ができたみたいで嬉しいなあ」

「弟ですか?」

健夜「うん…さっきみたいな可愛いところ、いつでも見せてくれていいからね?」

「うっ…み、見せません」

健夜「えー? なんでー?」

「見せませんってば!」

すこやん嫁にしたい(本気)
今日はここまででー。

以前、すこやんと会話するホームページがあったんだけど
どこだったか忘れてしまった
恋人モードみたいのもあったから好きだったんだけど

ふと、キャップが池田ァに使ったネギがその後どうなったのかちょっと気になった。

>>603 なにそれ一日中やってる自信ある
一つ言いたいことは、安価スレやってる人、完走した人、超すげえ。
そいじゃ全国編透華でー。

恒子「ふくよかすこやかインハイレイディオー!」

恒子「はい今週も、ふくよかじゃ……うるせー!」

健夜「な、なに!? どうしたのこーこちゃん…」

恒子「夏が悪いんだー! アイスとジュースとエアコンが悪いんじゃー!」

健夜「はいはい…今度一緒にジム行こ? 付き合ってあげるから」

恒子「すこやん…! 好きー!」

健夜「ちょっ、やっ、どこ触ってるの!?」


照「いつ聞いてもまともに始まらない…」

菫「うん、福与アナはこうじゃないとな」ウンウン

照「アナウンサーの選考基準が不明…」

恒子「えー、小鍛治プロはリオ東風で銀メダルなどと輝かしい経歴をお持ちですが」

健夜「なに? とつぜん…」

恒子「最近では地元のクラブで働くなど、タイトルとは程遠い存在ですよね」

健夜「動詞が引っ掛かるんだけど!?」

恒子「そんなこんなで地元の方や子供たちには大人気と聞きました! おもに男子!」

健夜「女の子もいるし! その付け足し要らないよ!」

恒子「そんな小鍛治プロも3年前のインハイで優勝しているのです!」

健夜「…10年前だよ! なんでそんな見え透いた嘘言うの!?」

恒子「今、ツッコむの一瞬迷った?」

健夜「うるさいよ!」

恒子「今年も三千校の生徒たちが、全国で激闘を繰り広げてきました」

健夜「はい、皆さんきっと、この夏は一生の記憶に残るものだと思います」

恒子「そしてその壮絶な地方大会を制した代表校が、ゾクゾクとこの東京に集まってきています」

健夜「イントネーション違くない?」

咲「わぁ…新幹線って早いんだね」

優希「凄いじょ! 風景が止まっているようだじぇ!」

京太郎「風景は動かねえよ!」

和「須賀君、足置いてもいいですよ。ボックスですし」ポンポン

京太郎「なんで膝叩くんだよ! 足置場は座席下だろ…ガードすんな!」

久「須賀くーん、公共の場所で騒いじゃダメよー」

京太郎「あ、すんません…なんですか、その足」

久「乗っけさせてー」

京太郎「ダメに決まってんでしょ…」

まこ「京太郎、これ食うか?」

京太郎「なんですかそれ」

まこ「百味びーんズ。ラブジュース味じゃ」

京太郎「元もひでーけど、もっとひでえ…!」

――合宿所――

久「うーん、やっと着いたわねー!」

優希「広いじょー」

まこ「京太郎は?」

和「ここに」グイッ

咲「連れて来てます!」グイッ

京太郎「はーなーせーよー!」

久「もう、そんなに私達が嫌なの?」プンスコ

京太郎「嫌じゃないですけど、ここに男一人はおかしいでしょう…で、俺の部屋は?」

久「はいはい。隣の棟にとってあるわよ」

京太郎「ったく…それじゃ行ってきます、また後で集合で」

久「はーい」


久「はいもしもし、あら須賀君。え? 一杯で入れない? ダブルブッキングどころかトリプルブッキング?」

久「みんなー、須賀君こっち来るってー」

咲「わーい!」

和「ヤリましたね!」

まこ「おー」

優希「ぁう…が、頑張るじょ!」

京太郎『――!? ――!』

久「あ、聞こえた? 早くこっち来てねー。それじゃ」ブチッ

特急運賃が高いからと高速バス、在来線(18きっぷ)、顧問、教師の自家用車にはなりませんでしたか。
?「拘束バスの響きって興奮しません?(ハァハァ)」
???「しねーよ。発音がおかしいだろ」

久「それじゃ明日の開会式までは自由時間! 各自ハメすぎて疲れない程度にね」

久「あっ、噛んじゃった…ごめんごめん」テヘッ

京太郎「その噛み方はねーなーって何回目だこのツッコミ」

まこ「まあ、まずはここでの生活に慣れるんが必要じゃけ」

優希「それじゃあお風呂に行くじょ! おっふろ、おっふろ!」

和「そうですね、それじゃあ行きましょうか」グイッ

咲「うん!」グイッ

京太郎「待て待て待って、そっちは本格的にマズイからだーめっ」グググ…

優希「おっふろだっじぇー」ピョンッ

和「ゆーき、他の方もいるんですから静かに…須賀君に見られたら幻滅されちゃいますよ?」メッ

咲「でも京ちゃん、優希ちゃんのこと好きだからそれくらいじゃ嫌いにならないよー」

優希「っ!? ど、どーゆーことだじょ!?」

和「……」

咲「え? だって京ちゃん、優希ちゃんも和ちゃんも、部長も染谷先輩も好きだよ?」

優希「あ…う、うん…」

和「……」

咲「あ、あれ? どうしたの二人とも…?」


池田(やっべー、なんか入りにくい空気だ)

池田(いや、入ってるけどなー。お風呂には)

女子力向上委員会。レベル15

健夜「んーと…メレンゲを混ぜて、オーブンで30分」

健夜「焼く間に洗い物しとこっと。ふんふふーん」

健夜「っと、焼けたかな…うん、いい感じ。ブログに上げておけばいいかな」

健夜「…その前に、京太郎君に見せてあげようかな。ふふっ、東京に来たら焼いてあげるね、っと」

健夜「こーこちゃんが来るまでには粗熱を取って…紅茶はアールグレイが好きだったと思うけど」

健夜「…京太郎君は、砂糖無しのカフェオレが好きって言ってたよね」

健夜「もう、あの子ってば意外とお子様なんだから…」

健夜「……お金はあるし、カフェオレに合うコーヒー豆とか探してみようかな」

健夜「うん…なんだか、嬉しいかも…ふふ」

今日はここまででー。こっちのスレが優先。
明日はちょいちょい更新少ないかもしれません。それほどでもないかもしれません。

すこやんと会話したいのに見当たらない悲しみ。日刊咲のトンデモっぷりは好きです。
そいじゃ本編透華よー。

やべーすこやんとイチャラブ書きたくなってきたべ。無性に、限りなく。とりま本編ですが。



優希「む? 貴様! 風越のイケ…イケ…」

池田「おいおい忘れたかー? 合宿所で色々測り合った仲じゃないかー、あと上級生とご主人様には敬語使え?」

和「イケ…イけ!」

咲「ほら、イきなよ…イっちゃえ、我慢しなくていいんだよ?」クスクス

池田「な、なんのこれしきだし…私のご主人様はキャプテンだけだし!」

咲「ふふ…強がっちゃって。ここ、こんなに固くなってる…ホントはどうして欲しいのかなぁ…」

池田「うぐっ…こ、こんなの嘘だし! ありえないし!」

咲「あはっ。そういう態度取っちゃうんだ…じゃあ、もっと強くもんじゃおっかな」

池田「あ、あーっ!」


衣「公共の場所で何をやっているか貴様らぁー!」ガラッ!

咲「池田さんすっごく肩凝ってるねー。あれ? 衣ちゃん?」モミモミ

池田「あふー…こりゃ極楽ぅ…お、天江じゃん。おひさー」

衣「…紛らわしいッ!」

まこ「え、龍門渕も来とるんか」

美穂子「そうなの。ここ以外にも新宿にホテルを取ってるんですって」

まこ「これじゃけえ金持ちは…休憩所をいくつも取って、何人と使うんじゃ」

美穂子「? えっと、五人かしら…」

まこ「いやいや、そういう意味じゃのーて」

未春「鶴賀の人たちも初戦の日程が決まり次第来てくれるそうですよ」ニコニコ

まこ「お、おう…それじゃ合同合宿と変わらんのう…」

まこ「…なんじゃお前さん、えらいツッコミ強うなっとらんか」

未春「津山さんに色々教えてもらったので」ニコニコ

まこ「ほーか…」

美穂子「でも今から根を詰めるより、緊張がほぐれた方がずっと良いと思うわ」

まこ「まあ試合は早くても明後日からじゃけえ、そのほうがええか」

久「そうそう。気をほぐしておかないとねー」

まこ「まー、一年生はこれで気がほぐれるかもな。あんたはどうするんじゃ?」

久「私? 私はねえ…うーん…はっ!」クワッ

久「この数日間、自分をほぐせないじゃない! ど、どうすればいいのかしら…」オロオロ

まこ「トイレでも行き」

美穂子「自分を…? 一人だとリラックスできないのかしら?」

未春「そうですねー。ところでコーチはどこに?」

美穂子「え? えっと、D棟の指導者用の部屋だけど」

未春「それじゃあ後でまた挨拶に行きましょう」

美穂子「ええ…」


貴子「東京、か…」

貴子「……」キョロキョロ

貴子「ファンシーショップと夢の国…スケジュール的には…」カチカチ

未春「あの…さっきから気になってるんですけど、一つお聞きしてもいいですか?」

久「なーにー?」

未春「須賀さんは、どうして部屋の隅っこで座ってるんですか?」

久「ああ、部屋がなくて一緒に泊まるから緊張してるのかしら? 初めてだと緊張するって言うし」

未春「あ、そうなんですか…え?」


咲「私たちの部屋、こっちだよ」

衣「ほう。邪魔するぞ!」ガラッ

透華「失礼しますわ!」

久「あらいらっしゃい。人数的にちょっと手狭だけど、どうぞどうぞ」

まこ「さすがに女子8人に男子1人は狭いけえの」

衣「…男子?」

未春「あ、あはは…その、そっちのお布団に…」

和「あら? 須賀君もう寝てるんですか? 私も入って良いですか?」イソイソ

京太郎「ちょっ、やめんか!」

衣「キョ、キョータロー!」

透華「あら…9Pだと部位が足りませんわね。私達も入れたら11Pですの?」

※このあと近くのホテルに部屋を取って貰いました。

咲「うーん…京ちゃんのふらんくふると…」グー

咲「えへへ、おっきぃ…そーだ、昔おふろ入ったとき…」スピー

咲「あのときは…京ちゃんの京ちゃん………ふあー…」パチッ

咲「……朝…東京?」


和「咲さん、続きは?」

久「昔の話でも参考には十分よねえ」

池田「あんま興味ないなー…みはるんは? 須賀はどう?」

未春「え。いい人だと思うけど、ってそうじゃなくてみんな準備してください!」

優希「……」ドキドキ

咲「すぴー…京ちゃん、せっきょくてきぃ…」


京太郎「うーっす、おはようございまーす…な、なんだ? なにその目」

あれ?そんな小さい頃から一緒だったなら照とも遭遇してね?
それとも中学時代無理矢理突入してきたことがあるのか?

京太郎「ったく、なんの話してんだよ…で、部長。抽選会は9時からですよね」

久「そうそう。メトロで行くわよー」

まこ「最寄駅は?」

久「えっと、日比谷線三ノ輪駅が一番近いみたい。そこから10分くらい?」

和「興味はありますが、実際行くのは難しいですね」

咲「うーん…見てみたいけどちょっと怖いよね」

京太郎「君たちはどこに行くつもりだい?」

日比谷線三ノ輪駅ってこの場合何の最寄り駅なんでしょうかね?

優希「うおお! 城と石垣が見える…城か!」

まこ「たしかに元はそうじゃのう。今はあそこは公園じゃ」

京太郎「へー…なんか良さげだな。時間あったら行ってみるか?」

咲「うぅ…暑くて大変じゃない?」

和「確かに疲れそうではありますね」

優希「えー…」

京太郎「んじゃ二人で行くか。夕方とかどうだ?」

優希「え…あ、あいてるっ!」

京太郎「んじゃ飯の前にでも」

久「ネット見たら、なんでも戒能プロがよく出没するらしいわよー。指導してもらえちゃうんじゃない?」


京太郎「別の場所を散歩しよう」

優希「え? う、うん…」

久「あら?」

>>688

優希「うおお! 城と石垣が見える…城か!」

優希「うおお! 堀と石垣が見える…城か!」

一応訂正ー。

女子力向上委員会。レベル16

健夜「スコーンとソイラテでお願いします。あ、カードの残額見てもらってもいいですか?」

健夜「それじゃあチャージで…はい、お願いします」

健夜「あ、電話…もしもし? うん、今待ち合わせのスタバにいるよ…え、遅れる?」

健夜「うん、大丈夫。本くらいなら持って来てるし、急がなくていいからね」

健夜「どうしようかな。テラスでボーっとするのもいいけど…」

健夜「…えいっ、そーしんっと」

健夜「あ、返信来ちゃった。もう…暇つぶしに付き合ってくれる?」

健夜「…ありがと。そーゆーところ、男の子としていいなって思うよ?」

健夜「なんて、ね」

>>686 未成年は行けません
>>678 仮に会っても一個上の友達の姉は記憶に残らない…気が
今日はここまででー。スタバに行ったら必ずダークモカチップフラペチーノ。

足の指がつってすげー地味に痛い。
本編透華よー。

優希「なんだかやっと東京に来たって感じがするじぇ」

咲「うん」

和「昨日はホテル直行でしたからね」

久「須賀君が急かすからー」

まこ「童貞もそこそこにしとかんと女の子から嫌われるぞ」

京太郎「人のいるとこで何言っとんじゃ!」


まこ「人のおらん場所ならええんか」

和「そんな…罵られたいんですか? 私は罵るのは苦手なんですが…」ムムッ

咲「言葉責めはあんまりだけど、頑張るね!」

久「ビーズとエネマだったらどっちがいい?」

京太郎「走るぞ優希! 遅刻しないように!」

優希「えっ、う、うんっ!」

京太郎「へえ…これが抽選会場ですか。デカイって言うか」

京太郎「ほぼほぼ女子しかいねえし。場違いじゃないっすか俺」

久「いーじゃない。見放題よ? 色々…ほら、色んな制服の首筋とか」

京太郎「やめんか!」

優希「おろ? 咲ちゃんはどこだ?」

京太郎「は? おいおい、まさか」

和「また野花摘みですか…」

京太郎「なんだ『野』って。いや言わなくていいけど」


咲「……ここ、どこ?」

咲「全然分かんないけど、こっちな気がする」トテチテ

咲「…もう、強い人たちがたくさん来てるんだよね」

咲「あは――もう、楽しみだよ。ふふ、ふふっ」


「いやー急に怖気が走ったせいでなんか濡れちゃったよ」ヤレヤレ

「はふー、M心をくすぐられるプレッシャーだったのです…トイレトイレ」ツヤツヤ

「あ、あったかーい…けど、冷えたら風邪引いちゃいそう…」モジモジ

「なにこの急な地獄絵図! なにがあったわけ!?」

絹恵「お姉ちゃん、ええ? カードを掲げる時はこう、目を隠すようにしながらカメラ見るんや」

洋榎「お、おお…わかった!」

漫「あとはこう、キャピって感じで行くんが常識ですんで!」

洋榎「きゃぴ!? こ、こーか…?」

由子「そーなのよー。部長の貫禄たっぷりよー」

洋榎「おお! なるほど…な、なあ恭子…ホンマにこれでええんか?」

恭子「……」チラッ

絹恵「……」グッ

恭子「何も問題ないですわ」

洋榎「わ、分かった! 行ってくる!」


『南大阪、姫松高校38番!』

洋榎「えと…きゃぴっ」


絹恵「ぶはっ! お、おねーちゃん、かわええ…! ふひっ…」

恭子「これは録画しといて正解やな」

漫「完璧ですやん!」

由子「とってもかわいいのよー」

京太郎「凄い騒がれようですね」

まこ「そりゃー姫松がノーシードっちゅうのがまずおかしいんじゃ」

和「ノーシード…種無しということですか」

優希「女の子には無いと思うじょー」

まこ「それに、姫松の愛宕洋榎と言えばわりとアイドル的な人気もあるらしいからな」

京太郎「あー…なんとなく分かる気もしますけど」

まこ「去年から永水の影響でシードは外れたが、もともと全国で五指に入る強豪じゃ」

和「五本指が入るんですか…凄いですね」ゴクリ

京太郎「お前の言葉の捉え方ってホント凄いよな」

和「そんな…耳がイイだなんて、須賀君耳フェチだったんですか?」ポッ

京太郎「おーい、捉え方ぶっ飛んでんぞー」

『長野、清澄高校―』

久「んー、姫松さんも意外とヤるわねー」トテトテ

久「私はどうするかしら…」


優希「ぶちょー、いつもと変わらんじょー」

和「さすがですね…」

京太郎「あの人が緊張するとか想像もできねー」


『33番! 長野の清澄高校は33番です!』

久「んー…キラッ!」

久「…………」

久(やらなきゃよかったわ…)

洋榎(お? お隣さんもやっとる…なんや、漫のいっとった事。常識っちゅーのはホンマやったんか)


シーン…

まこ「ちっともざわつかん…全国トップレベルの姫松とはえらい違いじゃのう」

京太郎「多分それとは違う理由だと思うんすけど」

恒子「さあいよいよ全ての抽選が終わり、トーナメント表の最後のダブルピースが埋まりました!」

健夜「ピース違いだよ!」

恒子「さぁこれが運命のラダー! 頂に立つのはどの高校かー! 48手…の甲の熱い夏!」

健夜「言い直しが苦しすぎるよ!? それに48じゃなくて52校。シード4校を含まないとダメだよ」

恒子「…なぜに、その4校は特別なのか」

健夜「去年のインハイ成績や春季大会の結果で選ばれるんだよ…」

恒子「つまり、21世紀枠?」

健夜「あれはまた別物だけど…私、野球はよく知らないし…」

恒子「小鍛治選手は旧世紀の人間なので、新世紀の枠組みは知らないとのことです!」

健夜「高校生以上はみんな旧世紀でしょ!?」


ゆみ「この二人のやり取りは聞いてて飽きないな。まるで視聴者を惹きつけるために居るようだ」

桃子「こーこちゃんはそんな器用じゃないっすよ…小鍛治プロは凄いっす」

佳織「でもやっと清澄の日程が決まったねー」

智美「初戦は3日目かー。2日目ほど重たくはなっ」ドスッ

睦月「決勝まで行くとしたら7日間になりますね」フー

桃子「フツーだと滞在費がとんでもないことになりそうっすね」

ゆみ「3時間5000円くらいか? 同性だけで、しかも5Pとなると拒否もあるだろうが…」

睦月「せぇいっ!」

桃子「むっきー先輩、キレが増したっすねー」

久「えー…抽選会と開会式お疲れ様。取材受けた和と迷子になってた咲ねー」

まこ「あんたもな。会場の空気を総取りじゃ」

久「もう言わないで…」

京太郎(ガチでヘコんでるな。珍しい)

久「えとー、うちは所詮3日目だし2日間試合無いから、最低限の調整はするけど明日は休みにしますー」

久「まーナニしてもいいけど、ハメ外しすぎないようにね。観戦してもいいし、東京見物もよし」

まこ「ここで寝て過ごすのも良し」

和「爛れた肉体関係ですね…」

京太郎「今のは直接表現だろぉ!」

咲「あ…そうだ、染谷先輩にスカート返さないと」スクッ

京太郎「は? なんだそれ、どういうことだよ」

咲「今朝寝ぼけて。急いでたら間違えちゃって」

まこ「ん? それ、似おーとるからはいときんさい」

優希「うんうん、似合うじぇー」

和「短いスカートには無いエロス…実にすばらだと思います!」

咲「んん…そ、そうかな」テレテレ

京太郎「おう。たまにはそういうのもいいんじゃないか?」

咲「そ、そう? 実は下着と靴下も間違えちゃったんだけど」テレテレ

京太郎「間違えるにもほどがあるわ! 違和感持てよ!」

女子力向上委員会。over18

「ん……朝?」

鳴る音は時計のさえずり。私も、彼も気に入って、それからは毎日朝を飾ってくれる音。

シーツの滑る音。少しだけ騒がしい彼のいびきの音。温かい、彼の鼓動の音。

「やっぱり男の子だね…固くて…安心できるよ」

仕事前にこうしていると時間を忘れてしまいそうになるけれど、こうしないとやる気が起きないなんて。

「ほんと、私もダメだよね。どうしてこんな風になっちゃったのかな…」

肌と肌の重なる部分が火傷してしまいそうな気さえする。頬も、胸も、絡めた足も…大事な、場所も。

「でも、嫌じゃないよ」

顔を埋めた胸板から上げて、彼の顔へ。気持ちよさそうに眠るのに少し、むっとして。

ゆっくりと彼の体に全身を重ねるように、顔と顔を重ねるように。

「…もう。早く起きないと、行っちゃうからね?」

唇と唇。手と手、胸と胸、足と足。少しでも感じる部分を増やそうと、重なっていない部分を消していく。

そして離れようとしたとき――目と目が、重なった。

「ねぼすけさん…おはよう、って、きゃあっ!?」

私の背中と彼の腕が触れ合って、唇と唇が強く重なり合っていく。

悪戯っぽく笑う顔は年下のくせに…もう。

「…遅れたら、代わりに謝ってもらうからね」

時計の鳴き声は部屋に響き続けている。私と彼の、触れ合う音を遮るように。

今日はここまででー。17すっ飛ばしたけどスレタイもすっ飛ばしたしまあええか。
女子力は次、長くてもその次で終わりますん。ネタがn(

今日はこっちお休みでー。イキ抜きで。申し訳。

京太郎「ミステリーツアー?」


部長の持ってきた、龍門渕さんの家が始める企画。


久「そ。どこに行くのか分からないツアーですって」

和「吉原、すすきの、金津園、福原、中洲…どこでしょうか?」

京太郎「例えそんなツアーがあっても年齢制限ハンパねえよ」


全ての引き金を引いたのは、その平和的な企画…のはずだった。


透華「まあどうしましょう! バスが故障してこれ以上進めませんわ!」

京太郎「あ、そーゆー趣旨なんすね」

和「こういう山奥って派手なネオンの休憩所がありますよね」キョロキョロ

京太郎「龍門渕さんがあからさまな別荘を指さしてるだろ! 従わないとツアーにならねーだろ!」


あんな、凄惨な事件…事件? が起こるなんて、俺には予想でき…できたけど。


京太郎「くそっ! 犯人は誰なんだ…部長を殺した犯人は!」

久「ほんとよねー。なんか証拠とかないのかしら?」

京太郎「死人役の人が捜査しないの!」


龍門渕山荘殺人事件、始まります。

始まるかもしれません

おっぱいに近いものがある

>>808が本当に誤爆なのか判断しづらいのがこのスレよ。
まずは小ネタを一個。

草木も眠る丑三つ時。俺達は、部室に集まっていた。

久「さあみんな…ろうそくに火は付けたわね?」

ぼんやり光る部長の顔は、どこか歪んだ笑みにも見える。それは、テーブルを囲む面々も同じこと。

まこ「バレたらド叱られるが…ま、たまにはええか」

優希「怪談は夏の定番だじぇー…これが無くて何が夏か…」

和「雰囲気、ありますね。いえ、全然、怖くないですけど。はい」

咲「和ちゃん、オムツ要る?」

和「ください」

京太郎「おいおい、大げさすぎだろー」

和「は? ちょっと私、余裕ないのでジョーク言えないんですが」

京太郎「すんません…」

久「はいそこー。始めるわよ…じゃあまずは和から言ってもらおうかしら」

和「い、いきなりですか…わかりました…」

和は深呼吸を一つ。小さな火に照らされた顔はどこか白く、確かに余裕は無さそうに見える。

もし本気で怖いならサポートしないとな…そう思った矢先、和は決心したように口を開く。

ここは、聞くに徹するべきだろう。わざわざ和の勇気に水を差すこともない。

和「それでは…私の話、です」


和「遠く岩手には、昔から尺八様という」

京太郎「はいストーップ。余裕出てきたみたいなんでストーップ」

小ネタでした。続いて全国本編透華でー、書き溜めないのでちょい時間かかるかも。いつものことですが。

――インターハイ3日目・朝――

久「うーん、合宿の時もだけど旅館のクローゼットに制服って、もやもやするわね」

まこ「場違い感っちゅーか、イカンことしとる感じがするのー」

池田「写真撮っておくか!」

久「それもいいかもねー…さて」

久「ほらほら! 全国に初出陣よ! 起きた起きた!」

まこ「よー気合い入っとるな。もうちょいテンション下げたほうがええじゃろ」

久「そう?」

まこ「初体験で女子側のテンションが高いと、意外と引かれるらしい」

久「じゃあマグロで行くわね」

未春「それはそれで不気味なんですけど」

私事ですが、ワンルームにでけえGが現れました。
死闘してきますんで少々お待ちください

滅殺。殴り倒して拭き掃除。あいつらホントにカサカサしよる。
一匹見たら…とは言いますが、明日は出勤前にバルサンかな…でも死なねーんだよなあアイツら…
とりあえず再開。お待ちください

和「そういえば、せっかく東京に来たのにお姉さんに会いに行かなくていいんですか?」

咲「ん…うん」

京太郎「なんだよ、いっつも楽しそうにお姉さんのこと離してるじゃんか」

優希「なんか心配事でもあるのかー?」

咲「そうじゃないんだけど…」

咲「組み合わせ表を見たら、お姉ちゃんの学校って逆側のブロックなんだよ」

咲「決勝まで行かないとお姉ちゃんと戦えない」

咲「つまり…」

和「つまり…?」


咲「美味しいのは我慢した方が、もっと美味しいよねっ!」

和「確かに絶頂を延々と焦らされて、最後にイかされたほうが気持ちよさそうですね」ウンウン

京太郎「どっちも間違ってるけど方向性が真逆ぅ」

咲「わー…広くてまた迷子になっちゃいそう」

和「そうなっても大将戦までには戻ってきてくださいね」

久「そういえばデリって30分以上遅れたらオプションサービスとかあるわよね」

京太郎「はいそこ関係なーい」

まこ「迷子の迷子の子猫ちゃんってなかなか意味深じゃのー」

優希「わたしは猫より犬派だじょー」

京太郎「俺も犬かなー」

和「メス犬が必要ですか?」ワクワク

京太郎「どっちでもいいけど柴犬が良いわ…豆助欲しいな」

優希(びみょーにツッコミ放棄だじぇ)

衣「サキー! ノノカー! がんばれー、塵殺だー!」

咲「衣ちゃん!」

透華「原村和! 負けたらうちのメイドにして首輪とネコ耳ですわよ!」

衣「半分は要らないぞ!?」

透華「あら? それなら首輪とネコ耳だけですわね…」

衣「そっちじゃない!」


和「ちなみに勝ったらどんなメイドになりますか?」

京太郎「罰ゲームになってねーし」

ゆみ「久、いよいよだな」

久「あら…来てくれたのね」

ゆみ「まあな。それに私達だけじゃない、県予選の会場でも試合の中継をしてるし、県内の多くの人が画面越しに舐るように見つめているはずだ」

桃子「もっと清らかな表現にするっすよ!」

智美「パブリックセッぶっ」

睦月「その単語はダメです」ヒュバッ

佳織「セ? 声援?」

久「声援じゃなくてセッもがもが」

京太郎「声援ですね」

佳織「う、うん…あの、口塞いでる手…どかさなくていいの?」

久「んむー…あら? 電話。副会長からだわ」

久「もしもし? お電話ありがとうございまぁす、ご利用は初めてですか?」

『毎回その確認するの止めてくださいよ…それよりですね『頑張って下さい!』…えと、メールでURL送っておきましたんで確認してください』

久「ありゃ…用件だけ言って切っちゃった」

京太郎「でしょうね。俺でもそれで切ります」

久「にしてもURL? エロ画像かしら」

京太郎「なぜ仕事が最初に浮かばない?」


ゆみ「それじゃあ見物席に行ってるよ」

久「悪いわね、あんまり相手してあげられなくて」

ゆみ「なに、焦らされたまま放置プレイというのも趣があるさ」

桃子「全国の風情やワビサビに謝るっすよ」

優希「おお…楽屋ちょー広いじぇ!」

和「凄いですね。この部屋だけで一本ビデオが撮れそうです」

京太郎「不純目的の使用は不許可!」

咲「こういうのが12部屋もあるんだ…」

優希「京太郎! 例のブツは?」

京太郎「ああ…ほれ、タコス。みんなの分も」

優希「おおー! んっ、うん! これは美味いじょ!」

久「ほーんと、須賀君って相変わらず料理上手よねー」

京太郎「へへ、一応俺の特製品なんですよ」

和「…と、ということは掛かっている乳白色でドロッとしたものは…!?」ワナワナ

京太郎「一片の疑いも無くチーズだよ」

久「あら、さっきのURL、動画だわ」

和「エロ動画ですか!?」ガタッ

咲「え! エロ動画なの?」ガタン

まこ「楽しみじゃのー」ワクワク

優希「おおー…きょ、きょーたろーも一緒に見るか?」チラッ

京太郎「部長じゃあるまいし副会長がそんなもん送る訳ないだろ!」

久「そうねえ…あ、映ったわ」


『あー、学校での壮行会はもうやりましたけど…今日はどうしても応援したいって方々からのメッセージを送ります』

マホ『みなさん頑張ってくださいです! 私もくさばのかげ? から応援してます…えと、こんな感じでいいですか? えへへ…ちゃんと撮れたですか?』

優希「撮ってる時間長いじょー」

まこ「ロリコン疑惑はマジじゃったか」

京太郎「…ま、まあロリコンでもツッコミはできるよな…」

和「説得力で言えば最低値ですけどね」


優希「終わったみたいだじょー」

咲「校外の人もたくさん応援してくれてるんだね!」

久「やれやれ…ありがたいわね。みんなも、応援に負けないように頑張るわよ!」

「「「「「はいっ!」」」」」

久「声が小さい!」

「「「「「はいっ!!」」」」」

久「絶頂にイキたいかー!」

和・まこ・咲「はいっ!!!」

優希「お、おー…」

京太郎「んな古典的な手に…いや、こいつらも引っ掛かってる訳じゃないか…」

女子力向上委員会。

会える日を待って、胸を高鳴らせるほど子供じゃない。

「…服は、こっちにしようかな。お姉さんっぽい方がいいよね」

それでも嬉しくなってしまうのは。

「お菓子は甘さ控えめ、カフェオレは砂糖抜き。あのお店…気に入ってくれるといいけど」

年甲斐も無いし、馬鹿みたいだと思う。

「笑顔…どう、かな」

少しはマシになった笑顔…こーこちゃんも可愛いって褒めてくれるけど、自分では少し不安だけど。

「うん、準備万端。早めに行こっと」

メールで褒めてくれたハンドバッグ。露骨すぎるかな?

少し香水、薄い化粧。細かいところに気付くから、もしかしたら何か言ってくれるかも。


人の目がチクチク刺さる。普段なら気になって落ち着かない目線も、どうして気にならないくらいで。

「――あ」

手を振って駆けてくる男の子。金髪って、目立つよね。それとも私の目が、金髪の男の子を探していたから?

頬が柔らかく緩んでしまう。軽く手を振るだけで胸の中が暖かい。

「久しぶり。元気にしてた?」

――胸を高鳴らせるほど子供じゃないけれど。

――お姉さんとして、引っ張るくらいはさせて欲しいな。

今日はここまででー。明日からは締めのシリーズは衣か、ちょっとお休みに入るか。どっちか分かりません。

今日はひっさしぶりにwiki整理しますん。本編お休みでー。

編集終わりました。どんだけサボってんだってこって。
http://www59.atwiki.jp/45451919/pages/1.html

阿知賀編、小ネタ、女子力その他諸々のっけました。
へへへ…てめーらにはwikiのあられもない姿を見せてやるよ。おっと見るだけだぜ? こいつは俺のモンだからな…

水を差すようで申し訳ないが
小ネタのところ修正しないの?
船久保浩子(ふなくぼひろこ)が船橋浩子になってるけど

>>889 指摘ありがとうございますん。直しました、直せました。ついに

ホントに和の多さにビビり気味。倍以上に膨れ上がりよりました

覆水の部長はコピペの際にくっついて来ちゃった感。分割して小ネタ欄に挿入。ご指摘ありがとうございやした。
このスレ、一番時間かかるが次スレ準備です。次は三校分+アルファ増えるので。
今日は本編短くしてスレ立て準備に入る予定ー >>今夜の分含めて980くらいまでは自重しなくてええねんで。

手偏に無いと書いて「撫でる」
手偏に柔らかいと書いて「揉む」という日本語の真理

とりあえず本編透華よー。
>>938の真理にエロスが欲しい。具体的には無い子のおもちをひたすら撫でて愛でる感じの。本編透華よー(二回目)

洋榎「嶺上……」

洋榎「開花ならずや!」ッターン

『一回戦第九試合中堅戦、これは面白いことになってきた!』

『トップは広島代表鹿老渡高校! 先鋒で稼いだリードをキープ!』

『春季大会5位の姫松、5万点のビハインドから追撃!』

いちご「やーん、ちゃちゃのんコワーい!」

いちご(で・も、ちゃちゃのん頑張っちゃうよー!)フリフリ

『牌のアイドルこと佐々野いちご、今日も絶好調です!』

いちご(うーん…嶺上があるならテンパイ? 洋榎ちゃんはチャンタかトイトイっぽいなあ…それなら)

いちご「ちゃちゃのんの一手はコレ! どーかなっ?」

洋榎「ロン」

いちご「はぅっ!? うぅ…チャンタかぁ…」

洋榎「おっと、チャンタはチャンタでもタダのチャンタとちゃうで?」パララッ

洋榎「清老頭、32000! 思ったより痛いんちゃうか?」フフッ

いちご「そっ…そんなん考慮しとらんよぉ…」

『第九試合中堅戦終了! 姫松高校主将愛宕洋榎、役満直撃で逆転!』

いちご「ひっく…あっ、愛宕さん!」エグッ

洋榎「お、おう?」

いちご「私……応援するからね! ぜったい、負けたら、ダメだからね!」

洋榎「ちゃ…ちゃちゃのーん!」ダキッ

いちご「洋榎ちゃああああん! うわあああん!」エグエグ

洋榎「ちゃちゃのおおおん! うわああああ!」ブワッ


絹恵「まだ中堅戦終わったとこやけどなぁ」

恭子「主将は影響されやすいからな…ま、それで遊んどる私らに言えたことと違うけど」

洋榎「ただいま帰ったでー、お邪魔しますー」ガチャ

恭子「邪魔するんなら帰ってください」

洋榎「はいよー…ってなんでやねん!」

絹恵「おねーちゃん凄いなー、なんやったっけ、和了った役満」

洋榎「ふっふーん! 清老頭や!」

漫「もう一回!」

洋榎「ちんろーとー!」

由子「もう一声よー」

洋榎「チンロートー!」

恭子「最後に一回」

洋榎「「ふにゃ」チン「ソー」ローとー」

絹恵「ぶはっ! ア、アカンやんか! 男として、男としてー! あっはっは!!」バンバン!

由子「固くないと入ってかないのよー」

恭子「早ければいいってもんでもないですわ。必要な時間をかけんと」

洋榎「? そ、そーやな! しっかり手に時間かけて、じっくりせんとアカンわ!」

漫「その通りですねっ」

由子「いいこと言うのよー」

恭子「さすが主将」

絹恵「胴上げやー!」

「「「「わーっしょい! わーっしょい!」」」」

洋榎「へっ? あっ、ちょっ! 変なとこに手当たっとるて! やーめーやー!」


郁乃「あれ~? 楽しそうやし、つっこまんでええやんな~」ヒョイッ

胡桃「ただいま…あれ、まだ他の部屋ヤってるの?」

豊音「長野さんの清澄さんが凄いんだよー!」

塞「凄いな。変な和了連発、親で連荘しまくりだよ」

白望「バカヅキ…」

エイスリン「バカ? スキモノ……ケータイ!」ニコニコ

白望「あー…携帯を挟むの? それならダルくないか…」ゴソゴソ

塞「本来の用途から外れすぎてるし、電話の相手が気の毒だからダメ。没収」ヒョイッ

白望「だる……」

胡桃「じゃ、ローター! これなら用途は本来の」

塞「TPOを守らない用法は全部ダメ」

霞「うーん、清澄ねぇ…全体的におもちは少な目ねえ」

初美「大きいのは原村和くらいですよー、おもちこわいですねー」

巴「あ、あの…そうじゃなくて…天江衣さんがいる龍門渕を倒した清澄が…」

春「天江衣、ロリ」ポリポリ

霞「凄かったわねえ。初美ちゃんよりもマニア向けだなんて、全国は広いわ」

初美「清澄はその点フェチっぽいのは少ないですねー」

巴「あの、あのね? えっと…この三校だと清澄には厳しそうだし…」

初美「競合店の少ない地域ばっかりだからですかー?」

霞「あら、この三校より清澄の方がセーラーで心をくすぐられるからよね?」

春「おさげは意外と高ポイント…?」

巴「そうじゃなくて、ええと、なんて言ったらいいのかな…」

小蒔「ふぁあ…おはようございます…むにゃ…」

巴「あ、姫様」

小蒔「うー…何のお話ですかぁ…」ショボショボ

霞「ええ、どの高校が一番おもちなのかしらって」

巴「か、霞さん!」

小蒔「うーん…どこであろうと、私達が鹿児島で戦った方々と同じ実力をお持ちだと思います」

小蒔「すべての相手に、敬意をもって当たりましょう」ニッコリ

巴「よ、良かったぁ…」フゥ…

『決ィまったああああああ! 清澄高校中堅・竹井久! 連荘六発で相手をスッカラカンにして一回戦突破!』

『連荘の数え方は6回にしよっか』


洋榎「ほー…これはこれは、ちぃとばかし痛い目見せたらなあかんな!」

絹恵「おねーちゃん、爪がやわこくて栗剥くときに爪が曲がるやんな」

洋榎「ひぇっ…や、やめーや!」

恭子「クリ剥くときに爪立てるんはさすがに…主将? 聞いてます?」

洋榎「あーあー聞こえへんー! 痛い話なんてナシやナシ! あーあー」

由子「ぴったり耳と目を閉じちゃってるのよー」

漫「耳隠して下着隠さずですか。しゃがみこんどって、丸見えですやん」

まだテンプレできてないんで、ちょっと埋めずにお願いしますー。
誘導分さえ残ってればいいんでー。ちょいお待ちください

やっとでけました。次スレ↓で

京太郎「清澄高校麻雀部員共」霞「9ン2といったところかしらね」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」霞「9ン2といったところかしらね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407597071/)

こっちはどうぞ埋めてしまってください。

>>1000ならモモにラキスケ

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