ミカサ「はぁッッ！！」

エレン「ぬぅッ！！」バッ！！

ミカサのタックルがエレンを捉える！

エレン（振りほどけない―――ッ！！単純な腕力で、押し込められる―――ッ！！）

ミカサ「相変わらず甘い」

エレン「ぬぅ―――！？」

グルン！！ドジャアアアアアッッ！！！

ミカサ「寝技を知らないエレンを転がすなんて、赤子の手を捻るようなもの」

エレン「ぐ、ぐぐぬぅ・・・ッッ！！」

ミカサ「ギブアップ？」ｷﾞｷﾞｷﾞ…

エレン（ぎ、ギブアップなんかするか・・・ッッ！！）

ミカサ「・・・ふんッ！！」ｷﾞｨッ！

エレン「あ、あぎぃぃぃぃぃッッ！！！」


アルミン「よ、容赦ない・・・ッ」

ミカサ（エレンの悲鳴が心地良い・・・）ﾊｧﾊｧ

ミカサ「ギブアップ？」

エレン「ま、まだまだ・・・オレは・・・ッ！！」



バアアアアアアアアアン！！！！！

ミカサ「ぬぅ―――！？」

アルミン「何だ、この衝撃は！？」

エレン（か、関節が弛緩（ゆる）んだッ！今のうちにッッ！！）

エレン「カァッッ！！！」ﾌﾞｩﾝ！！

ミカサ「ふんッ」ﾊﾟｼｨ！

ミカサ「エレン、大人しくしてて」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

エレン「おッ、おッ、おッ・・・！！？」（激痛（いた）い激痛（いた）い激痛（いた）いッッ！！）

アルミン「巨人が攻めて来たんだッッ！壁が壊されたッッ僕たちも早く逃亡（に）げなきゃッッ！！」

ミカサ「そういうこと、アレを見て、エレン」

エレン「アレ・・・？」


超大型巨人「―――」


アルミン「あ、あれ程巨大な巨人が存在したなんて――ッッ」

エレン「いや、それだけじゃねェ」

アルミン「――どういうことだい、エレン？」

エレン「あの構えをみりゃ理解（わか）る。あの巨人、ただの力自慢じゃねぇ――」


エレン「空手だッッ」

アルミン「～～～ッッ！？」

エレン「あの巨人ッ空手を使えるぞッッ！！！」

エレン「こうしちゃいられねェッッ早いとこ家に戻るぞッッ！！」

ミカサ「」ｺｸｯ

アルミン「そ、そんな、速く逃げないと巨人に―――！」

エレン「家には母さんがいるッ！！それを置いていけないッッ！！」

ミカサ「飛んでいった瓦礫も気になる、もしかしたら下敷きになっているかもしれない」

アルミン「で、でも・・・」


エレン「行くぞミカサッッ！！」

ミカサ「ッッ！！」


エレン・ミカサ（急ぐのだからこそ奔るッッ）ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞッッ！！


アルミン「・・・す、すっげぇ～～～」