絵里「今までを、切り捨てて」 (52)
絵里 クォーターポケモン
わざ
スパシーバ、おねんね、助けてのんたんスマイル(TNS)、ラザヴァヤ
しかしこのssの絵里は賢いので五つ以上技を覚えてしまうかもしれません、ご容赦。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405417374
前回のラザヴァヤ!
何の気なしにことりに言ってしまった「ラザヴァヤ」という言葉、それがことりのご機嫌を損ねてしまったの!
今回は希の時みたいな感じじゃなくて完璧に私が悪いから…あの、ど、どうしよう?
前回
絵里「どこかへと、飛び出して」
絵里「どこかへと、飛び出して」 - SSまとめ速報
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前々回
絵里「どこまでも、突き抜けて」
絵里「どこまでも、突き抜けて」 - SSまとめ速報
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真姫「ふぅ…屋上は静かで落ち着くわ」
真姫「誰も……来ないわよね?」
真姫「……」
ゴソゴソ
絵里「はぁ…どうしましょう…」
絵里「まさかことりがあんな、あんな怖くなるなんて」
絵里(日が空いちゃって怒ってるのか怒ってないのかわからないわ…)
絵里「悔しいけど、私の賢さが足らないせいね、屋上でも行って心を落ち着かせましょう…」
真姫「……」
スッ カチッカチッ
スーー
真姫「ふぅ…」
ジュッ
真姫「やっぱり、吸うのは一口目だけに限るわ…」ブルジョワ~
絵里「あら、真姫じゃない」
真姫「荒巻って誰よ!」ビックゥゥゥゥ
絵里「こっちのセリフよ…誰よ、荒巻…」
真姫「え、エリー…驚かせないで…変な反応しちゃったじゃない…」
絵里「ご、ごめん」
真姫「もう…気をつけてよね」
絵里「うん」
真姫(あっっっぶねええぇぇぇ)
真姫(うわあぁぁ見られてないよね!?見られてないよね!?)
絵里「ところで真姫…なんか何か臭わない?」
真姫「さ…さぁ?そこの換気口じゃない?」
絵里「あ、ちょっとタバコの匂いするわ」
真姫「まったく…女子校でタバコ吸うなんて考えられないわ」
絵里「いや、貴方から」
真姫「ヴエェェエエ!!?」
絵里「やっぱり……この匂いタバコね…」
真姫「変なこと言わないでよ…」ダラダラ
絵里「くんかくんか…」
真姫(やばいやばいやばい、これ真姫ちゃん超ピンチじゃない?ピンチ過ぎて髪の毛が赤くなって危険信号を出してるわ…)キィィィィィン
絵里(あ、あれ!?髪の毛が淡く光ってる!!?)
絵里「ちょ、ちょっと真姫!?何その髪!!」
真姫「あ、あぁ、これ?昔からよく光るの」キィィィィィン
絵里「そ、そんな『ウチの犬、人懐っこいの』みたいな感じで言われても」
真姫「い、いいじゃない別に、髪のことは」キィィン
絵里「すごいわね、それ…なんて言うか、神秘的ね…」
真姫(あれ?ハラショーは?)
絵里「私にもできるかしらそれ…どうやってやるの?」
真姫「意識してやってるわけじゃないわよ…」キュゥゥン…
真姫(ただちょっと、窮地においたたされると光るのよ、とは言えないわ)
絵里「ぐぐぐ…」
真姫「頭をマッサージしても多分出来ないわよ」
一旦ストップ
ちょっとだけ再開
花陽(屋上の反対側に居るの…ばれてないよね…?)
花陽(見ちゃった…真姫ちゃんのタバコ…見ちゃった……)
花陽(……光る髪…みちゃった………)
絵里「ぐぐぐぐぐ……」
真姫「だからマッサージじゃ光らないって…」
キーンコーン
絵里「はっ、しまった、昼休み終わっちゃったわ」
真姫「しまった? もしかしてご飯食べてないの?」
絵里「いえ、ことりと一悶着あってね、どう解決しようか考えようと思ってたのに」
真姫「自業自得ね」
絵里「はぁ…どうしましょう」グググ
真姫「光らないって」
絵里(あ、ご飯も食べてないわぁ)
バタン
花陽(はぁ…ずっと隠れてるの、辛かった…!)
花陽「絵里ちゃん…それでことりちゃんが最近上の空だったんだね…」
花陽「…」
絵里(土日挟んじゃったから余計に言いづらいのよね…)
絵里「いえ、ダメよエリーチカ、ここでしっかりしなきゃ先輩として恥ずかしいわ」
穂乃果「先輩禁止じゃないの?」
絵里「あれ?穂乃果?」
穂乃果「どうして二年生の階にいるの?」
絵里「あらほんと、いつの間に」
穂乃果「ボーッとしてちゃダメだよ、いや、ダメチカ!」
絵里「そうね、ダメチカね」ナデナデ
絵里(ことりの事を考えてたから、自然と足が向いたのかしら)
穂乃果「えーっと…なんだっけこの前の、友達想いって意味のやつ」
絵里 (無意識とはいえ、ここまで来たんですもの、ことりに謝るわぁ)
穂乃果「えーっと、えーっと、思い出した!」
花陽「希ちゃーん」
希「花陽ちゃん、どしたん?」
花陽「ちょっと、盗み聞きみたいになっちゃったんだけど、絵里ちゃんとことりちゃん、何かあったの?」
希「あぁ…えりちに聞いても教えてくれないんよ…」
花陽「そうなんだ…あ、絵里ちゃんだ」
希「えりち?」クルッ
希「…ん? えりちはどこにも…」
ズキィッッ!!
希「………っ!!!? 花陽…ちゃ…!?」ドサッ
花陽「…」
穂乃果「確か『ラザヴ
絵里「忘れるチカ」ナデナデ
穂乃果「あ、あれー? 今ここまで出たのにー? えりちゃんは超能力でも使えるの?」
絵里「うふふ、使えたらもっと悪いことに使ってやるわぁ」ニヤリ
穂乃果「ひえぇ…悪チカだぁ…」
絵里「そういえば海未は?」
穂乃果「あそこ」
海未「」グテーッ
絵里「ハロー、愛と勇気」
海未「私はアンパンマンではないですよ……」
絵里「ストレッチしてるの?」
海未「違いますよ…元気が無いのです…」
穂乃果「元気だして!今日の練習終わったらほむまん解禁だよ!」
絵里「あれ?ほむまん禁止って三日間じゃなかった?」
穂乃果「駄々こねたから四日に増やしたの」
絵里「あ、ことりは居る?」
穂乃果「ことりちゃんは…」
ことり「…ちゅん」
穂乃果「あそこ」
絵里「なんであんな遠いところに」
穂乃果「この前何かあったんでしょ? なんかあの後冷静になったらばつが悪くなっちゃったんだって」
絵里「そう…私が悪いのに…やっぱりことりは天使ね」
ことり「絵里ちゃん…」
絵里「ことりは悪くないのよ、私が興味本位であんなこと言ったばかりに…私が賢くなかったばかりに…」
ことり「ううん、それは知っ」
絵里「?」
ことり「…大丈夫だよ、絵里ちゃん」
絵里「でも、ちゃんと謝らせて欲しいわ」
穂乃果「仲良きことは美しきかな…」
キーンコーン
ことり「あっ」
絵里「帰りのHR始まっちゃうわね」
穂乃果「ふふふ、続きは練習の後だよ!」
海未「うーん…うーん…」
穂乃果「ほら、うみちゃん! あと少しだよ!」
穂乃果「絵里ちゃんあとでねー」
絵里「スパシーバ!」キィィィン
海未「!?」ガタッ
ことり「海未ちゃん?」
海未「はっ…いえ、見間違い、ですかね」
海未(絵里の髪が……光って…?)グテーー
屋上
穂乃果「あれ?希ちゃんとにこちゃんは?」
絵里「希は…そういえばHRも居なかったわ…どこに行ったのかしら」
真姫「にこちゃんは関節炎よ」
にこ・真姫「感染性関節炎」 - SSまとめ速報
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凛「かよちんもいないにゃ!」
ことり「まさか家に」
花陽「カ"エ"ッ"テ"ナ"イ"ヨ"ォ"!?」
穂乃果「花陽ちゃんだー」
花陽「アルパカの事でちょっと先生に呼ばれてて…」
なんでアルパカの事で先生に呼ばれるんだ?
ちょっと休む。
絵里「希の事は気になるけど、先に練習しちゃいましょうか」
海未「えぇ、そうしましょう」
ことり「はやくほむまん食べないと海未ちゃん倒れちゃうからね」
真姫(やべぇ、吸い殻落ちてる…)キィン
凛「真姫ちゃん、髪がいつもより赤くないかにゃ?」
海未「穂乃果!はやく!一刻もはやくほむまんを…!」
絵里(希…一体どこに行ったの…!?)ダッ
ことり「あっ、絵里ちゃん!」
穂乃果「あれー…?ほむまん教室に置いて来ちゃったかな…」
海未「穂乃果!教室へ急ぎましょう!」
穂乃果「わあああひっぱらないでーー!」
真姫「私鍵閉めとくからみんな先に行ってていいわよ(バレないうちに吸い殻を片付けなきゃ…!)」キィィィン
凛「やっぱり赤くないかにゃー?」
ことり「絵里ちゃん……」
花陽「ことりちゃん、ちょっといい?」
アルパカ小屋前
絵里「はぁ…はぁ…希…」
絵里(居そうなところは全部回った…本当にどこなの!?)
絵里「………貴方達は…知らないわよね」
アルパカ「オ、オウ」
ことり「…」テクテク
絵里「あ…ことり…ごめんね、練習終わったらちゃんと謝るつもりだったのに」
ことり「…」スッ
絵里「なに? これ……ッッ!?」ギュウンギュウン
絵里「ぁ…ぐぁ……」ギュウンギュウン
絵里(なに……!? 視界が、ぐちゃぐちゃに…頭が…ぐにゃぐにゃに…!)
絵里「うぐ……ぃ、あぁぁ…っ!」
絵里(やばい、これ、もしかして、死)
海未「そこまでです!!!」キィィィィイン
絵里「………ッッぶはぁ!!!」
海未「大丈夫ですか!?」ホムマンモグーッ
絵里「海未! あなたも髪が…光って!?」
海未「とりあえずことりから離れます! 話はそれからに!」
ダッシュ!!!!
ことり「…」
花陽「…絵里ちゃんは取り逃がしたね」
花陽「まぁ『裏返した』とはいえ元はことりちゃんだし期待してないけど…」
花陽「…だからこっちに来たんでしょ?」
真姫「…」
花陽「ねぇ?真姫ちゃん」
絵里「はぁはぁ…な、なにが起きてるの!?」
海未「…ことりは『裏返された』んです」キイィィン
絵里「うら……?」
海未「具体的な説明は出来ないんですが…」
絵里「しかも、その光る髪…真姫と同じ…」
海未「…私達は『常野一族』と呼ばれています」ピリリリリリ
絵里「とこ、の?」
海未「…! 真姫から電話です!」
真姫『海未! 花陽も裏返されてるだけ! あんたの出番よ! っていうか私じゃ無理ぃぃぃ!!!』ブツッ
海未「…すみません、絵里、私は行きます」キィィィィィィィン
絵里「なにをしに行くの!?」
海未「園田家に代々伝わる、有難いお説教です」
絵里「ちょ、ちょっと待っ!」ズキッ!!!
絵里「あっ…たま、がっ…!」
『り………すけ……』
絵里「なに…これ…声…!?」ズキッズキッ!!!!!
ことり「………みつけた」
絵里「こんな…っ、ときにぃ…!」ズキッズキッズキッ!!!!!
希『た すけて……えりち…』
絵里「!!!」ズキッ!!!!!!!!!!
次の日
希「あれ…ここは…ウチの部屋?」
絵里「おはよ、希」
希「あれー…?」
絵里「どうしたの?」
希「なんかなー…花陽ちゃんに倒されたんやけど…」
絵里「あはは、なにそれ、あの花陽が?」
希「夢やったんかなぁ…?」
絵里「そうよ…夢…夢だったのよ…」
絵里「だから、希は、なにも、心配、いらないの」グスッ
希「えりち…」
絵里「えぐっ、うぇっ……」
希「ふふ…ありがと、えりち」ギュッ
花陽「うーー…ん」
真姫(ちょっと…まだ起きないの……!?)イライライラ
真姫「一日たっても起きないじゃない…! どうなってんのよ海未ぃー…!」イライライライラ
凛「かよちんにはこれが一番だにゃー」タケタヨー
花陽「おなかすいた!!!」ガバッ
ことり「あれぇ…? なんでことり、部屋にいるの…?」
海未「起きましたか、ことり」
ことり「海未ちゃんだ…おはよ…」
海未「まだ寝ぼけてますね、疲れているでしょう、今日はゆっくり休んでください」
穂乃果 (うみちゃんの方が疲れた顔してるけど…聞ける感じじゃないね)
絵里「…で、ちゃんと説明してもらえるんでしょうね」
海未「はい…こうなった以上は」
真姫「ついでだから私も聞くわ」
絵里「真姫は知ってるんじゃないの?」
真姫「まさか、常野の事は知ってたけど、あの日いきなり海未に『花陽のところへ行って』って言われたの」
絵里「電話といえば、真姫のあんな弱気な叫び、初めて聞いたわ」
真姫「あれが本来の私よ、普段気張ってるだけ」
絵里「驚きの事実よ」
海未「で、詳しい話をするとですね…」
絵里「『遠耳』に、『裏返し』ね…」
希「えりち、ずっと髪いじってるけど、どしたん?」
絵里「……ないの」
希「なに? 」
絵里「髪が…光らないの」
絵里「違うの、あの、本当に光ったのよ」
希「うん」
絵里「えっと、その、どういう状況で光ったのかは教えられないんだけど」
希「うん」
絵里「そ、そうだ、真姫、今度真姫に『タバコ吸った?』って聞いてみて! 絶対光るはずよ!」
希「うん」
絵里「信じてくれる?」
希「…スピリチュアルやね」
絵里「もう!いいわよ!おねんね!帰るチカ!」
希(ついにスパシーバまで忘れてしもたんか)
希「いや、本来スパシーバって言うところでもないんやけど…」
希「はぁ…この前のが夢じゃないのは確定として、なにがあったんやろ…?」
希「えりち全然教えてくれんし…」
希「……」
希「最近えりちに何か聞いてもなんにも教えてくれんなぁ…」
希「『希のためだから!』って言ってくれるのは嬉しいけど…」
希「また一人で抱え込むんは無しやで…えりち」
キィィィィィィィン
希「なんや?外でなんか光っとる…」
絵里「あ!遠耳きた! 希のところ戻って髪見せなきゃ!」キィィィィン
おわり
なんだこのss……?
いや………なんだこのss?
確かに「3連作で最後に突散らかして逃げやで」とは思ってたんだけど、これはちょっとやりすぎたね、反省するね。
あと、能力に関しては好き勝手に設定をいじくってます、能力を使うからって髪は光らないし、洗濯されたはずの花陽がいつも通りだし、ssだし多少はね?
気になった人は常野物語で検索。
ラストゲームはなんか嫌な怖さが詰まってて好きじゃないです。
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