雪歩「ご褒美に縛られて」 (55)

「んっ…はふ…」

身体をよじらせる度に、ぎちり、ぎちり、と組まれた腕から音がします。

「はむっ…ちゅ…」

なんだかむず痒い腿をこすりあわせると、束ねた足からギリ、ギリ、と音がなります。

「ふっ…ぷはっ…」

目の前には慈しみをこめて見つめてくれるプロデューサーが、倒れないように、私を優しく抱きとめてくれます。

「ぷろ、でゅ、さぁっ…」

その暖かさを胸一杯に吸い込んで…肩、鎖骨、首すじ、頬、鼻…ただ一つ自由な小さい舌で、私はプロデューサーに奉仕します。

「んんっ…ぷふ…」

涼しくなった月の夜、プロデューサーの小さなお部屋の、ベッドの上に転がって…


手と足を縛られた私は、精一杯、プロデューサーに尽くしています。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405172197

萩原雪歩の拘束モノです。
・作者の拘束趣味全開
・15禁くらい

なので、拘束モノが苦手な人にはお勧めできません。

では、始めます。

○月×日。

私の単独ライブは、なんとか成功に終わり、ファンの皆も満足させることが出来ました。

楽屋に戻ると皆が待っていて、すごかったよ、頑張ったね、と、たくさんの笑顔と一緒に褒めてくれました。

私を見てくれたファンの皆の歓声。

応援に来てくれた真ちゃんや春香ちゃん達の、心の底から嬉しそうな笑顔。

そして、優しく頭を撫でてくれるプロデューサー。

今日のライブも、私はまだまだだけど、とても楽しくて幸せなものになってくれました。


こうやってライブが終わるとーーーーープロデューサーはいつも、私にご褒美をくれるのです。

ご褒美の合図は、皆が帰宅して、プロデューサーと二人きりになったとき………プロデューサーが淹れてきてくれるお茶。

2回目からはずっと同じ始まりかただから、そのお茶を見ると、またご褒美をくれると分かって、ちょっと嬉しくなります。

コトンと置かれたお茶をゆっくりと口に注ぎ…そして、じっくりと味わいます。

それはかすかに感じるお茶の甘味とーーーーー少し粉っぽさが残る苦味。

これはこれでクセになるなあ…と思い始めたその味と共に、私の意識は薄れていきました。

ぼんやりと意識が戻っていったのは、プロデューサーの車の中。

私は助手席に座っていて、プロデューサーは事務所までの道を運転してくれていました。

赤信号で車をとめて、私が起きたことに気付き、また頭を撫でてくれます。

ねぼけた頭にゆるく感じる、暖かくて少したくましくて、それでいて優しいプロデューサーの手。

夢見心地の身体に触れる、寒くないように被せてくれた、ほのかに香るプロデューサーのコート。

そしてコートの下でタオルに巻かれ、そこからゆるく締め付ける、私の両手を後ろに縛ったぎしりと軋む、強い縄。


車が進むまで頭をプロデューサーに摺り寄せながら……まずは両手の不自由を、心行くまで楽しみました。

そして車は事務所につき、プロデューサーと一緒に荷物をとりに入ります。

もう遅い時間だし、お祝いは翌日がいいなとお願いしたので、

皆はもう帰っていて、事務所には小鳥さんと律子さんだけが残っています。

プロデューサーが荷物の整理をしている間、私は小鳥さんと律子さんと、ちょっとだけお話をします。

今日はすごかったわ、明日はゆっくり休みなさい、明日は何か食べたいものはある?……

向こうでもたくさん褒められたのに、ここでもそんなに褒められちゃうと…なんだか顔が熱くなってしまいます。

…顔が熱くなるのは、他にも理由があって、ドキドキしてしまうからでもあるんですけど…

だって、コートの上からじゃ一目では分からないけど…私は今、両手を縛られているのですから。

律子さんも小鳥さんも、その事には気付いていません。

いや…小鳥さんは気付いているのかな。

さっきからお茶を出さないでいてくれるのは、小鳥さんなりに気を遣ってくれているからかも知れません。

今の私は、一人じゃお茶も飲めないから。

もしも律子さんに、今私が縛られていることがバレたら…私はとんでもない変態だって、軽蔑されちゃうのかな。

それとも、一緒になって私をいじめてくれるのかな。

自分の世界に浸かり始めていると、突然律子さんに名前を呼ばれてしまいました。

顔が赤くて、目が虚ろで、少しだけ息も荒くて……体調が悪いんじゃないかって、少し心配させてしまったみたいです。

今日はここまで。

後ろ手縛りが一番似合うのは雪歩だと思うの

おつー
拘束フェチ知ってるのは
Pと小鳥さん?

>>14
そうですね。
小鳥さんは知ってると言うより察しているって感じですが

ライブが終わったあとはいつも、事務所からプロデューサーの家まで、歩いて送ってもらうことにしています。

「夜風を浴びて帰りたい」と言うと、皆納得してくれました。

お父さんとお母さんには、真ちゃんか春香ちゃんの家に泊まると、いつもウソをついています。

事務所からプロデューサーの家まではほとんど一本道で、距離もそんなにありません。

ただ…その道の途中には少しきつい坂道があって、上がりきる頃には少し息があがってます。

でも、ほんの少し滴った汗を拭うことも、膝に手をついて休むことも、今の私にはできません。


だって私は、縛られているから。

そんな私を気遣って、プロデューサーはハンカチを差し出してくれます。

私の頭を左手で支えて、ぽんぽんと叩くように、汗を拭ってくれます。

髪の生え際、うなじ、耳の周り…ほかに気持ち悪いところはないかと聞きながら、汗で濡れた私の顔を、一通り綺麗にしてくれました。

「……んっ…!」

一瞬、首筋に、じゅん、とむず痒さを感じました。プロデューサーが、息を吹き掛けたのです。

これはいつもの事ではなく完全に不意討ちだったので、つい変な声を出してしまいました。だって首筋弱いんですぅ…


…プロデューサーのえっち…

続きはまた夜に。

…坂を上り終わると道の端に自動販売機があって、プロデューサーはそこで私に水を買ってくれます。

キチッ、となる音と一緒に、ペットボトルのフタを開け、私に飲み口を向けてくれます。

私が吸い付くと、ちょっとだけ傾けてくれて、んく、んく、と飲めるようにしてくれます。


…でもプロデューサーはいじわるです。ひと口ふた口飲んだら十分なのに、ボトルをもとに戻してくれなくて、さらに傾けてしまうのです。

ぎしぎしと身体を揺らして抵抗しても、手は後ろに縛られているから自分でボトルを戻せません。

ボトルの中身を息継ぎなしで、一度に飲みきることも私には出来ません。

だから途中で口を離して、水をちょっと溢してしまいます。こぼれた水は喉を伝い、ちょっとだけ胸元を濡らしてしまうのです。

こうなって水が服の中に垂れて、むずむずしてしまうことも、
私がむくれてそっぽを向いて、プロデューサーがごめんごめんと言って頭を撫でてくれることも、
それだけで許してしまうことも、いつも通りの大好きなやりとりです。

でも…これがお茶だったら、さすがに許しませんからね?

そんなプロデューサーのイタズラや、ほかにも色々なお話をしながら、二人でプロデューサーの家まで歩いていきます。

今日も誰にも会わずに済んだけど、もしも途中で怖い男の人に会ったら、今の私は何も抵抗できないから…
…なにかされちゃうかも知れません。

だからプロデューサー。その時は私を、ちゃんと守ってくださいね?

プロデューサーの住むマンション。玄関に上がると、途端に足を拘束されてしまいます。

優しく抱きしめてくれたかと思うと、ゆるく床に押し倒して、慣れた手つきで私の足を、足首と腿を締めるのです。

「跡がつかないように」と持ってたみたいで、白いタオルを足に巻き、その上から丁寧に丁寧に縄で縛って……これで私は、完全に逃げられなくなりました。

地べたに転がって、芋虫かヘビみたいに地面を這いずる事しか出来ないのです。

プロデューサーはそんな私を慈しむように見つめてくれます。

少しごつごつした腕で私を抱き起こし、正面に座って向き合って、優しい顔で微笑んでくれるのです。

背中にまわった左手が、私をより近くに抱き寄せて右手が私の髪をかき上げて…

プロデューサーの身体の温もりと、心地いい吐息を目の前に感じて…

誰もみていない夜の部屋で、私とプロデューサーは、唇を交わしたのです。

本日はここまで。

やらしくなりすぎるので、トイレと風呂はあえてカットします。

やらしさに限界なんてない
書くんだ みんな待っている

トイレは好みあるけど、風呂のやらしさが嫌いな男なんざいねーと思いますぜ

>>28
それは違う
拘束は揉んで挿れてが全てじゃあないんだ

>>29
ちょっと迷ったんだがな
あくまでいちゃいちゃ路線で行くことにしたんだ。

それに縛った雪歩は服来てた方がエロい。と思う。

玄関で思う存分いちゃいちゃしたら、コートを脱がしてもらって、遅めの晩ご飯に入ります。

今日のメニューはご飯とお味噌汁、そしてポテトサラダと豚肉の生姜焼き。

お味噌汁とサラダは今朝作り置きしてくれていたもので、生姜焼きはタレを下ごしらえしてお肉を浸けてくれていたもの。

だから、温めればすぐに食べられます。

それまで居間に寝転がりながら、じゅうじゅうとお肉が焼ける音、そして香ばしさを楽しみました。

やがてプロデューサーがお皿を持ってきてくれて、晩ご飯の時間が始まります。

もうお腹がペコペコです。それでは、いただきます♪

縛られている私はプロデューサーに、あーんってしてもらって、ご飯を食べさせてもらいます。

口から抜いたときにご飯やおかずが溢れないよう、舌をうまく使って念入りにお箸を舐めて、きれいにこそぎ取ります。

お味噌汁は、プロデューサーのお口から。

プロデューサーにお味噌汁を口に含んでもらって、キスと一緒に飲ませてもらうのです。

ただ流すだけじゃ口の端から溢しちゃうから、甘えるようにちゅうちゅうと吸い出して。

ご飯を巻いたお肉をもらって、サラダをもらってまたお肉。

そしたら次はお味噌汁を、プロデューサーの唾液ごと吸いだします。

ぷはっ、と口を離すたびに、顔や身体が火照っていって…

なんだか酔ったような、くらくらしたおかしな気分になりながら、私は満腹になりました。

私の食事が終わったら、次はプロデューサーの番。次は私が吸い出される番です。

満腹になった私は、次にいれてもらったご飯をゆっくり咀嚼して、そしたら目を閉じて唇を差し出して、キスを待つようなポーズで合図します。

すると今度はプロデューサーが、私の口に吸い付いて、私の口の中のご飯を飲み干します。

米粒を舌でかきだして、いつの間にか私を押し倒している事にも気付かないで、プロデューサーは一心不乱に私の口をいじり回しました。

その姿は、私の苦手な犬みたいだったけれど、私の口に夢中になったプロデューサーは、なんだか小さな子犬みたい。

私にはその姿が、とてもいとおしく見えて…つい、にやにやしてしまいました。


うう…でも重いですよぅ……気付いてないのかもしれないけれど、手も胸にあたってますよぅ……

食器を片付けてもらった後は、真夜中のデザートタイム。…うう……太っちゃいますぅ……。

今日のデザートは、一切れの抹茶ケーキ。今日のお祝い用に、昨日買っておいてくれた物らしいです。

晩ご飯は普通のお皿を使いましたが、ケーキ用のお皿はプロデューサーの手のひら。

一欠片つまんで差し出してくれた抹茶ケーキ。それを舌ですくって、指についてしまったクリームも、まるごと全部舐めとります。

一本ずつ、くわえてしゃぶってきれいにして…最初はケーキだけを味わっていたのに…

…いつの間にか、プロデューサーの指の味にも虜にされちゃったみたいです。

しばらく指を舐めていると…プロデューサーは次の一欠片をすくった後、その指についたクリームを自分の頬につけてしまいました。

おっと、変なところにクリームをつけてしまったと、わざとらしく笑って、プロデューサーは頬を私の目の前に突きだします。

…もう。そんな回りくどい事しなくても、私は手も足も縛られてるから、なすがままに出来ちゃうのに。

ムリヤリ言うことを聞かせて、好き放題に出来ちゃうんですよ?

でも付いちゃった物は仕方ありません。プロデューサーの頬に顔を近付けて、あなたの望むとおり、クリームを舐めて綺麗にします。


くすぐったくないですか?

僅かに動く足で摺りよって、プロデューサーの頬にキスをします。

そしたら舌を出して、無駄に唾液が付かないように、ちろちろと先だけで舐めとります。

この時、胸を張って背筋を伸ばさなきゃ、舌が頬まで届きません。

だから、胸がプロデューサーに当たっても、どうしようもないんですぅ…

…あれ?よく見ると、プロデューサーの首筋や胸元にも、同じようにクリームがついています。

やっぱり、そこも舐めてきれいにしなきゃいけませんよね。

頬から顎、顎から首筋、首筋から鎖骨、そして胸元…

かがみこむように、もしくは頭を垂れるように身体を折り畳みながら、クリームのついたところをきれいになるよう舐めとっていきました。

お掃除に夢中になってる内に、今度は私が上になって、二人で床に寝そべってしまっていたようです。

ぎゅっと抱き締めてくれるプロデューサーの腕のなかで、私はやっとクリームを舐め終わり…

最後に首筋にひとつ、小さくキスをして、デザートの時間は終わりを告げました。

ごちそうさまでした。ご飯もケーキもプロデューサーも、とっても美味しかったですぅ…♪

今日はここまで。明日完結出来るかな?

個人的に、雪歩を縛るならカラオケ回の長袖プラウス姿が一番そそると思うの。

それから歯を磨いてもらって、しばらくお話をして、じゃれあって、またエッチなイタズラをされて、またお話をして。

ライブの前のちょっとした事件や、新しいお茶などの話をして、夜はまた更けていきます。

ちょっと、うとうとしてしまったのを見て、プロデューサーが布団を敷いてくれます。1つのお布団の中で、また私を抱き締めてくれるのです。

なんだか、抱き枕になった気分。

頭を優しく撫でて貰いながら、私はゆっくりと夢の中にーーーーーきゃあっ!?

ぷ、プロ、ふふっ、プロ、デュ、さ、ふふっ、くふふふっ♪

いきなりくすぐらないで、ふふ、くすぐったくね、眠れないじゃないですかぁ…♪

縛られた身体をよじって、プルプル震えながら笑う私に満足したみたいで、プロデューサーはまた、手を頭の上に戻してくれました。

あんまり突然の事だったから、私もちょっと仕返しします。隙をついて首筋を甘噛みして、思いっきりビックリさせてあぐました。

片頬を膨らませて、いけないプロデューサーを見つめて……二人同時に吹き出して、また優しく抱き締めてくれて。

いい匂いのするプロデューサーの胸元に、甘えるように頬ずりをしながら…

今度こそ、私は夢の中に落ちていきました。


今日もお疲れさまです。そして、今回も素敵なご褒美をありがとうございます♪

始まりは、たしか小鳥さんの同人誌。

私も765プロの皆も売れてきた時の、とあるお仕事のあと。

楽屋に戻ってきたときに、プロデューサーが置いていったかばんから、何か本がはみ出ているのを見つけたんです。

いけないと思いつつ読んでしまったその本には、縄や手錠や包帯で、手足の自由を奪われた女の子達が。小鳥さんから借りたものだと、後からプロデューサーに聞きました。

そして、読み終わってかばんに戻す前に、プロデューサーが戻ってきちゃって………











違うんだ、おいてくる暇が無かっただけなんだ、こんなものを仕事場まで持ってくるつもりは無かったんだ、誰かに試そうなんて考えていないんだ。

慌てふためいて一生懸命弁明していたプロデューサーは、なんだか可愛かったなあ…

それから何日か経っても、私の頭はあの本のことで一杯で……気が付いたら、プロデューサーに言っちゃっていたんです。


私なんかで良かったら、縛ってくれませんかって。

初めて手足を縛られた時、やっぱり不安はありました。

男の人でも、プロデューサーだけは平気になったけど……ほとんど腕が動かせなくなって、抵抗することも逃げることも出来ないって改めて理解したとき、ちょっと怖くなったんです。

でも、不安で震えていた私のことを、プロデューサーはそっと撫でてくれて…

…今では、私の方がおねだりする立場になってしまいました。


「雪歩はアイドルだから、プロデューサーとして一線は越えない」。目の前で私の胸に、顔を埋めて眠っている人は、そう約束してくれました。それは今でも続いています。

…ちょっとだけ、残念とは思っちゃうんですけどね。


美希ちゃんや春香ちゃんにバレたら、怒られちゃうかなあ…?

次の日の朝…朝日の暖かさを感じて、私は目を覚まします。まだ縄はほどかれていません。

ちらっと時計を見ると、もう7時を過ぎていました。でも、プロデューサーはまだ眠っています。

私もプロデューサーもオフとはいえ、あんまり寝過ぎるのも良くないですよね。だから今度は目元を舐めて、ビックリさせて飛び起きさせます。

私は慌てた様子を笑いながら、まだ布団の中にあるプロデューサーの身体に、私の身体を摺りよせます。

ちょっと恥ずかしかったけど、ちんちくりんな私の胸も、ほんの少しだけ押し付けて。


その…プロデューサー。

今日は真ちゃんとお出掛けする日なんですけど、それは午後からの事なんです。

だから午前中は、特にすることがないからーー



ーーーもうちょっとだけ、私をいぢめてくれませんか?


おしまいですぅ

6月きりでしばらく離れるつもりでしたが、雪歩「私はプロデューサーのフェラホール」を見て、
性欲を抑えきれずに書いてしまいました。
上手い言い回しを作るのって難しい…

冒頭のアレは…まあ、過去のワンシーンと捉えてください。

まだまだ拙い文でしたが、ここまで読んでくれてありがとうございましたm(__)m

こちらもよろしくお願いします。
P「スリーピングいおりん」

質問と、あと復帰後の参考にしたいので、「俺なら縛った雪歩にコレをする」と言ったシチュエーションがありましたら是非教えてください。

その後は、来年まで改めて力を貯めさせていただきます。

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