【安価】花陽「青空になる」 (443)


【安価】花陽「折り紙でも折ろうかな」

の続きの

【安価】花陽「皆に笑顔でいて欲しいんです!」

の続き




※やっぱり仮面ライダーは関係ありません

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――どこかの無人島



海未「ふんっ!」ブンッ



ドスッ!…メキメキメキ…ズズーン…



海未「このように、斧を扱う時は腕の力だけでなく全身の筋肉を使って振り抜くのです」

海未「力の使い方が上手くなれば少ない力でもこんな巨木も容易く切り倒すことができるのです」

海未「さぁ、それではさっそくやってみて下さい」

「「「……」」」



海未「? どうしました?」



「「「出来るか!!」」」

にこ「私達はあんたみたいな怪物とは違うの! いきなり斧渡されて大木切り倒せって無茶にも程があるわよ!」

海未「困りましたね…これが出来ないようでは次のステップには到底進めませんよ?」

ことり「つ、次?」

海未「ええ。ライオン五匹と実戦式の模擬戦を予定しています。それから五十キロの重りをつけて遠泳を……」

にこ「出来るかっつーの!!」

海未「むぅ…仕方ないですね。では一対一の組手にしましょう」





真姫「…やれやれ、アイカツブートキャンプが始まってから海未のスパルタっぷりに磨きがかかってきてるわね…」ボソッ

にこ「予選始まる前に力尽きるわよこれ…」ボソボソ

ことり「海未ちゃん、エンジンがかかるとと歯止めが効かなくなっちゃうから…」

海未「? 何か言いました?」

にことりまき「何でもないです!」

海未「では始めましょうか。……凛! 組手を始めますよ!」



凛「……」ボーッ



にこ「……はぁ」

ことり「凛ちゃん…」

真姫「……」スタスタ



ペシッ



凛「あいたっ」

真姫「ぼーっとしてるんじゃないの」

凛「ご、ごめん……」

海未「……」

海未「では、組手を始めましょうか。あくまで練習なので能力の使用は最小限に控えて下さい」

海未「今は五人なので…一人あまりが出ますかね。では最初は…」



ザッ



希「ウチが入れば六人やんな」

にこ「希!?」

ことり「ね、寝てなくて大丈夫なの!?」

真姫「あなたね…とてもじゃないけど戦線復帰出来るような体調じゃないでしょ? ここにも無理矢理連れて行ってって言うし…」

希「歩くくらいなら杖使えばへーき。それに皆頑張ってるのにウチだけ何もしないってのも悪いやん?」

海未「ですがどうやって組手を?」

希「ウチの能力でカード一枚だけ実体化させる。それと戦ってもらえばウチは横で見てるだけでもOKやん?」

海未「確かにそうしてもらえれば時間が無駄にならずにすみますが…」

にこ「無茶だけはするんじゃないわよ?」

希「大丈夫やって」

希「さて、じゃあどのカードを実体化させようかな?」

希「ちなみにカードの特徴はこんな感じになってるんよ」

にこ「誰に言ってんのよそれ…」




0愚者 術者の指示に従わず、自分で考えて戦う
1魔術師 武器を生成できる
2女教皇 術者の精神を安定させる
3女帝 植物を操る
4皇帝 気を操る
5教皇 術者に代わり、他のタロットたちを術者として指揮することができる
6恋人 キューピットの矢で撃ちぬいた相手を術者に惚れさせる
7戦車 一直線上を急加速で移動する
8力 ライオンを操る
9隠者 気配を遮断する
10運命の輪 相手を傷つけると同時に運気を吸い取り術者に還元する 
11正義 術者の想いによって強さが変化する
12吊された男 浮翌遊しながら逆さまになった状態で戦う
13死神 13秒死神を見続けた者を仮死状態にする
14節制 水を操る 
15悪魔 肉体をすり抜け精神を攻撃する
16塔 雷を操る
17星 強力な閃光を発する
18月 幻を操る
19太陽 火を操る
20審判 ラッパを吹いている間、仲間の傷を癒す
21世界 全てのタロットの能力を持つ。ただし同時に使用できない




実体化させるカード>>12

恋人

希「じゃあこの子にしようかな」スッ


ポン!


恋人「んふっ、あなたのハート撃ち抜いちゃうわよ♪ ラブアローシュート!」ビシッ


海未「ちょ」

ことり「わぁ~、可愛い! ちっちゃな妖精さんみたい」

にこ「というか何でそれをチョイスしたのよ…」

恋人「バァ~ン♪」

海未「ぱ、パクリです! 著作権の侵害です! 訴えますよ!?」

真姫「な、何言ってんの海未…」





海未「…こほん。では組み合わせを決めましょうか」

海未「各自このクジを引いて下さい」




安価下1.2コンマ(被った場合は一個下のを適用)




00~16 真姫
17~33 凛
34~50 ことり
51~67 海未
68~84 希(恋人のカード)
85~99 にこ

海未「一組目は私と希ですね」

希「おー、よろしく海未ちゃん」

海未「ええ…」チラッ

恋人「?」

海未「……」ゴゴゴゴゴゴ…

希(な、なんかえらい気合入ってるなぁ…)




海未「では二組目を決めましょう」




下1.2コンマ(被ったら一個下)


00~24 真姫
25~50 凛
51~74 ことり
75~99 にこ

海未「二組目はにこと真姫ですね」

にこ「お互い能力は知られてるから、小細工はなしね」ニッ

真姫「とーぜんよ」

海未「最後はことりと凛ですね」

ことり「よろしくね、凛ちゃん」

凛「う、うん。よろしく…」





海未「では、さっそく始めます!」





――1組目、海未VS希(恋人)





恋人「ラブアローシュート♪ ラブアローシュート(笑)」

海未「こ、この……!」

希(海未ちゃんはラブアローシュートって単語に因縁でもあるんやろうか…?)

恋人「ラブアロー……」

恋人「シュート!」シュッ!

海未「!」バッ



ドスッ



海未(危ない危ない…当たったら私の心は希に奪われてしまう、=私の負け…ですね)

海未(一度受ければ能力を無効化できる私の鏡花水月も…この組手では意味をなさない…)

海未(ならばあとは…)ザッ



海未「己の肉体で、目の前の敵を打ち破るのみですね」キィィィィィン…

希(…さすがは海未ちゃん。針のように鋭く研ぎ澄まされたアイドル力を感じるで……でも)



希「ウチのカード(恋人)も、なめたらあかんで?」



恋人「ふふっ♪」キリキリキリ…


海未「……行きます」




ドッ……!




勝負の行方>>27



恋人「……!」ドドドドドドドド…!


海未「……!」ヒュンヒュンヒュンヒュン…!





にこ「う、海未のやつ…あの数の矢を全てスレスレで躱してる…!?」

真姫「なんて動体視力と身体能力…! 能力を使っていないとは思えない体捌き…!」

ことり「凄い…凄いよ海未ちゃん!」







ドドドドドドドドドドヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンドドドドドドドヒュンヒュンヒュンドヒュヒュヒュヒュンヒュドヒュヒュンドドドドドヒュ……





にこ「でもこれ……」

真姫「ええ…」




海未「はぁ…はぁ…ぜぇ…ぜぇ…」フラフラ…




ことり「海未ちゃんに…攻め手がないね」




サクッ



にこ「あ、当たった」

真姫「あっけないわね…」

ことり「希ちゃんの勝ち~」

希「あれ、ウチ勝ったん…?」






希ーWIN

海未ーLOSE

海未「希! 最高です…あなたは最高です!」モッギュ~

希「う、海未ちゃん…そんなに抱きつかれると傷口が…」プルプル

海未「関係ありません! 私のハートは既にあなたのものです!」ギュウゥゥゥ

希「…あ」ブシュッ

にこ「のぞみぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」




――二組目、にこVS真姫




真姫「組手とはいえ全力でやらないと意味がないと思うの。というわけで…いくわよにこちゃん」

にこ「私はハナっからそのつもりよ。ケガが恐くて羅武雷舞を勝ち進めるはずがないってね」

真姫「なら…遠慮なくいくわよ!」ビッ!

にこ「!」



真姫が投げた物>>32

縺?∴

ゴォォォォォォォ…!


にこ(み、ミサイル!? マジで殺しにかかってきてるわね…!)

にこ(真姫の能力はゲイボルグ…回避しても無駄なことが分かってる以上は…!)



にこ「にこにー・ザ・ワールド!」ピキーン!



真姫「」




にこ(よし…いくら追尾能力が高くても時が止まった状況下で動くことは不可能…)

にこ「残り二回を間髪入れずに使ったとしても、にこの持ち時間は9秒…」

にこ「この間に…>>38するわよ!」

弾頭を抜く

にこ(弾頭を抜いてしまえば…鉄くず同然よ!)



ゴソゴソゴソゴソ…カチン



にこ(…よし! なんか上手くいったわ!)




カチッ…カ、チッ!




真姫「……はっ」


にこ「ふふ、残念ね真姫ちゃん」


真姫「にこちゃん? まさか今のは…」

にこ「時間停止させてもらったわ。そしてその間にこれをガラクタに変えさせてもらったわよ」ポンポン

真姫「へぇ、やるじゃない」

真姫「でも、能力を使い切った状態でどうやって私と戦うつもりかしら?」

にこ「……ん?」

真姫「仮にまだ時間停止が使えても、私にどうやってダメージを与えるつもり?」



にこ「……」

にこ「……」

にこ「……」




にこ「ま…参りました…」





真姫ーWIN

にこーLOSE

にこ「思えば私の能力って攻めには不意打ちくらいしか使いようないのよね…」

真姫「海未の能力もほぼ防御専用みたいなものだしね」

にこ「何とか克服しないとまずいわね…」

真姫「課題が見つかっただけ上等でしょ。ねぇ、海未?」

海未「二人とも! 何で私は希を抱きしめているんですか!? 恥ずかしすぎます! 訳を教えて下さい!///」ググググ…

希「……」グッタリ…

にこ・真姫「とりあえず早く希から離れなさい!!」






――3組目、凛VSことり



ことり「じゃあいくよー、凛ちゃん!」

凛「うん…」

ことり「……アルパ化、発動!」


ポン!


ことパカ「えへへ、どう? 全身じゃなくて体の一部にアルパカさんのモコモコをつけてみたよ!」

凛「え…ことりちゃん?」

ことり「ほらほら、可愛いでしょ?」クルクル

凛「か……可愛い、けど。一応組手の相手をするんじゃないの…?」

ことり「だって、凛ちゃんあんまり乗り気じゃないみたいだから気分を紛らわせようと思って」

凛「…ごめん。気を遣わせちゃったみたいにゃ…」

ことり「私だってまだ吹っ切れた訳じゃないし…いいと思うよ。でも今は皆で強化合宿に来てるわけだし、ね?」

凛「ん……分かった。ありがと」



凛「じゃあ…いくよー、ことりちゃん!」

ことり「うん! かかって来い、凛ちゃん!」


凛「ストレイトクーガー……発動にゃーーー!」カッ!



何が起きたか>>45

下1で

とりあえず今回はここまで

あんま深く考えないで書いてるのであんま深く考えないで読んでやって下さい

ボン!



凛「お!? 珍しく成功にゃ!」

ことり「わわわ…急に耳と尻尾が…」

凛「……!」

凛(猫耳に尻尾…そしてアクセントにアルパカのモフモフ! こ、これは……)

ことり「でも結構お気に入りかも♪」



凛「萌え~にゃ!!」クワッ

ことり「わっ」

凛「さすがはことりちゃんにゃ…凛と同じ女の子で…凛よりずっと可愛くて…」

ことり「り、凛ちゃん?」

凛「……なんで、なんで凛だけ…」ズズズズズ…

ことり「ストップ! 凛ちゃんストーップ!!」

凛「…はっ!? り、凛は何を…?」

ことり「ふぅ~…」

にこ「戦いなさいよあんたら…」




凛VSことりードロー

海未「全員終わったようですね。では引き続き――」





――




ザザァァァン……




凛「り、凛生きてるにゃ…ライオンと戦ったのに生きてるにゃ…」

凛「うぅ…海未ちゃんの特訓こなしてたら人の領域から足を踏み外してしまいそうにゃ…」

凛「今日はもう練習終わりだし、ようやくのんびり出来るにゃ」ゴロン



凛「おー、星が綺麗…」

凛「周りに光がないとこんなによく見えるんだなぁ」

凛「……」




ザッ



凛「ん? あ、>>55ちゃん」

絵里

凛「…って」

凛「えええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」

凛「ななな、何でこんな所に絵里ちゃんが…!?」


ガサッ…タタタッ



凛「あ……」

凛「…なーんだ。>>59と見間違えただけか…」

凛「そりゃそうだよね。絵里ちゃんがこんな所にいるわけないもん」

凛「凛も絵里ちゃんと会って話したいなぁ…」



ザッ



凛「あ…>>61ちゃん」

あんじゅ

凛「なーんだ、木に突き刺さっている30代男性の死体と間違えただけかぁ」



木に突き刺さっている30代男性の死体「……」タタタタッ



凛「凄いにゃ、木に突き刺さったまま走ってるにゃ…」

凛「……あれ、でも死んでたら走ったり出来ないはず」

凛「それに…」チラッ



キラキラキラキラ…



凛「星空が異様に輝いているにゃ…」

凛「何だろう…何かおかしい感じがする」


ガサッ


あんじゅ「ふふ…」

凛「! あなたはA-RISEの…」

あんじゅ「完全にロイヤルストレートフラッシュね」

凛(な、何言ってんだにゃこいつ…)



凛「これは変にゃ…絶対変にゃ!」

凛「きっと…>>65に違いないにゃ!」



1.あんじゅの能力
2.幻術だ
3.夢の中
4.その他

凛「きっと凛の本当の能力の暴走に違いないにゃ!」

凛「そうと決まれば……」

凛「うぬぬぬぬ、止まれー! 止まれー!」ワッショイワッショイ

凛「とーまーれ、とーまーれ!」パンパン

凛「止まるにゃぁぁぁぁぁぁぁ!」




木に突き刺さっている30代男性の死体「……」ぐにゃ…

あんじゅ「……」ドロ…




……プツッ



――



……ん……り……ん……凛……




真姫「凛!」

凛「ん…んー? 真姫ちゃん…?」ボーッ

真姫「あなたね、こんなところで寝てたら風邪引くわよ?」

凛「え…?」



ザザァァァァン…


凛「……あれ、凛なんでこんなところで…」

真姫「知らないわよ…まだ寝ぼけてるの?」

凛「んー…?」

凛(何だか頭の中がぼんやりして、うまく思い出せないにゃ…)

真姫「練習も終わったんだし、早く別荘に戻って休みましょ。海未達はもう寝てるわよ」

凛「…んー、凛はもうちょっとここにいたいかな」

真姫「そう。じゃ、私も」スッ

凛「真姫ちゃんも?」

真姫「昼間のあんたの様子が気になってね。話す機会が欲しかったの」

凛「やっぱり分かっちゃうか…」

真姫「バレバレよ。…花陽のことでしょ?」

凛「……」

真姫「…まだ探しに行きたいって思ってる?」

凛「>>69

当たり前だよ。だってかよちんは親友だもん

凛「当たり前だよ。だってかよちんは親友だもん」

真姫「そう…そうよね」

凛「喧嘩別れしちゃったし…ちゃんと目を見て謝りたいよ…」

真姫「…ええ」

凛「かよちんは泣き虫だもん…凛が側にいて、支えてあげなきゃ…」

真姫「そうね。花陽にはあなたがついてなきゃ」

凛「怪我だってまだ…あんな状態でうろついてるんだから帰ってきたらしっかり怒ってあげなくちゃ…」

真姫「それには私も付き合うわよ、凛」

凛「お米いっぱい用意して…かよちんがいつ帰ってきてもいいように……」グスッ

真姫「……きっと花陽が一人で全部食べちゃうわね」

凛「だから…だから……」ポロッ…

凛「うわぁぁぁぁぁぁぁん! かよちんに会いたいよぉぉぉぉぉ!」ポロポロ…

真姫「……」ギュッ





真姫(花陽……凛がどれだけあなたのことを心配してるか分かってる?)

真姫(こんな時に…いったいどこで何してるのよ…?)



――米(アメリカ)



テーン


穂乃果「YO! そこの道行く兄ちゃん 姉ちゃん 突き進むスタイル 確率、独立 時代の反響 一人の絶叫 この亀社会に生まれたオレ達若者 それでも耐えぬくオレのスピリット、デメリット これって純情?正常?亀参上 この矛盾の中で生きてる僕たちの苛立ち 許せなく やるせなく 亀助け 人生 さぁ 立ち上がるなら 今  道 進むなら 今 これって純情?正常?亀参上 YEAH!」




OH~ GOOD! GREAT! PERFECT!



チャリンチャリンチャリン…




穂乃果「ふぅ…今日はまあまあかな」

穂乃果「パラダイスを求めてアメリカに渡ってもう一週間か……早いもんだね」

穂乃果「…そろそろ>>75してもいい時期かな」

帰国してみんなの所に戻る

穂乃果「予選も近づいてたと思うし、そろそろ帰ってもいい頃かな」

穂乃果「パッキンの幼女と存分に戯れたから、そろそろにこちゃんの黒髪ツインテが恋しくなってきたしね!」

穂乃果「じゃあ空港に……ん?」







花陽「……」トボトボ…

花陽「なんでここに来たんだろう…自分でもよく分からないや」

花陽「遠くならどこでも良かったのかもなぁ……誰も私を知らない場所なら、どこでも…」




にこ『じゃあ……じゃああんたは逃げだすってことね!? 目の前で誰かの笑顔が消えようとしてるっていうのに…尻尾巻いて逃げようってわけね!?』

凛『かよちんの本当にやりたいことってなに?』



花陽「……」


穂乃果「おーい、はっなよちゃーーーん!」


花陽「!? え…穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「いやはやこんなところで会うなんてね。何してるの?」

花陽「こ、こっちのセリフだよ…いないと思ったらアメリカに行ってたんだね…」

穂乃果「楽園を探しにね! で、花陽ちゃんはどうしたの?」

花陽「(楽園…?)わ、私はその…>>80

絵里ちゃんが怖くて……逃げ出しちゃった

花陽「絵里ちゃんが怖くて……逃げ出しちゃった」

穂乃果「絵里ちゃんが恐い? 確かに出会った頃は怖かったけど…」

花陽「…穂乃果ちゃんは絵里ちゃんがA-RISEに移籍したの知ってるよね?」

穂乃果「うん。でも絵里ちゃんがμ'sを抜けるなんてあり得ないし、すぐに解決したんでしょ?」

花陽「……」

穂乃果「?」

花陽「実は……」




――




花陽「…というわけなの」

穂乃果「……」

穂乃果(や、やべえええええええ! 幼女prprしてる場合じゃなかったぁぁぁぁぁ!)

穂乃果「は、花陽ちゃん! 一刻も早く日本に戻ろう!」グイッ

花陽「!」

花陽「わ、私は戻らない!」バッ

穂乃果「what!? 何言ってんの花陽ちゃん!」

花陽「もう皆と一緒に羅武雷舞は目指さない!…私は、私も」



花陽「μ'sをやめる!!」



穂乃果「なっ……」



花陽「…!」ダッ




穂乃果「は、花陽ちゃーん! ウェーーーイ!!」

花陽「はぁ…はぁ…」

花陽「私は……」



黒人1「ン? ドーシタオジョウチャン、マイゴカ?」←英語

花陽「え!?」

黒人2「コノヘンハチアンガワルイカラオンナノコガヒトリデウロチョロスルノハカンシンシナイゼ」←英語

花陽「えっ…えっ…」アタフタ

黒人3「キミミタイナベッピンサンハナオサラダゼ。コワイメニアウマエニカエンナ」←英語

花陽(な、何言ってるか全然分かんない……というか大きい…恐い…!)プルプル

黒人1「ン?…オイオイ、オマエノカオガコエーカラカノジョオビエテルジャネーカ」←英語

黒人2「バカヤロー、オマエガライオンナラオレハハムスターミタイニヤサシイカオシテンゼ」←英語

黒人3「アッチモハムスターナミカ?」←英語


黒人達「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」




花陽(!? きゅ、急に笑い出した…恐い……恐いよ…)



黒人1「マ、マイゴナラオレラガミチアンナイスルカラアンシンシナオジョウチャン」スッ


花陽「ひっ!」

花陽(もう…能力を使うしか…!)ズズ…


ズキ!


花陽(うっ…く…! こんな時に…!)


黒人2「オ、オイ。コノコケガシテネーカ?」

黒人3「ナニ?…マ、マジダ…チガニジンデルゼ…?」

黒人1「コウシチャイラレネエ! スグニビョウインニツレテクゾ!」グイッ

花陽(だ、誰か助けて…!)





ザッ……



穂乃果「私の可愛い後輩に、何をしてくれてるのかな?」

黒人達「……エ?」

花陽「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「たまにはカッコイイところもみせてあげなきゃね」ザッ

黒人1「マ…マテヨオジョウチャン、オレラハコノコヲタスケヨウト…」

穂乃果「シャラップ! あなた達に発言権はないよ!」ザッザッ

黒人2「オ、オイオイ。オチツコウゼオジョウチャン」

黒人3「ソウダゼ…ハナシアオウゼ…?」

穂乃果「ファッキン! 黙って罰を受けるがいい!…はぁぁぁぁ!」ズズズ…

黒人達「な……!?」


花陽(これが穂乃果ちゃんの能力……)




穂乃果の能力>>87

穂乃果を仲間だと思っている者の能力を使用できる

穂乃果「はっ!」



ポン!



ほのパカ「ふふふ…」モコーン


花陽(穂乃果ちゃんがアルパカに…あれはことりちゃんの『アルパ化』…?)


黒人1「スゲエ! コノコテジナガツカエルミタイダゼ!」

黒人2「バカヤロウ! カンシンシテルバアイカ!」

黒人3「ソウダ、ドウモオレラハテキイヲムケラレテルミタイダ。マ、コンナナリジャシカタネエケドヨ」

黒人達「…ナラ、テハヒトツダヨナ」



ほのパカ「何をごちゃごちゃやってるんだー! 三人まとめてゴートゥーヘル!」ダッ




黒人達「ニゲルンダヨォーーーー!」ダッ

黒人1「チャントビョウインイットケヨ!」

黒人2「ソレカラロジウラヲヒトリデアルクナヨ!」

黒人3「クライカオシテルンジャナイゼ? エガオヲワスレルナオジョウチャン!」




シーン…



花陽「行っちゃった…」

花陽(何だろう…何言ってるかは分からなかったけど悪い人達じゃなかったのかな…?)

ほのパカ「やれやれ…私に恐れをなして逃げるとはね」ポン!

穂乃果「とんだ見かけ倒しだよ、まったく」

花陽「穂乃果ちゃん、穂乃果ちゃんの能力はいったい…?」

穂乃果「私を仲間だと思ってる人の能力を自由に使える…それが私の力だよ」

花陽「?」

穂乃果「まぁ要は私のことをどれだけ信頼してくれてるかってことだよ。信頼度が高ければ高いほど私が使える能力の精度、強度は高くなるんだ」

花陽「へぇ~…」

穂乃果「相手の能力をじかに見たことがあるかってことも条件の一つなんだけど…結構便利でしょ?」

穂乃果「それが私の能力…>>105だよ!」

万辞苑

花陽「万辞苑…」

穂乃果「その通り。…ことりちゃんは私のこと信頼してくれてるみたい。不信感が増してると能力の発動も出来ないからね」

穂乃果(良かった…愛想尽かされてなくて本当よかった)ホッ…



穂乃果「それより花陽ちゃん。傷が治りきる前にそんなに動き回っちゃダメだよ。私が病院まで連れてくね」

花陽「で、でも…」

穂乃果「μ'sをやめるやめないは別として、怪我はしっかり治さなきゃ。ね?」

花陽「……うん。分かった」

穂乃果「…あ、でもそんなにお金ないんだった」

花陽「え」

穂乃果「うー、むむむ…ここは>>110だね!」



1.モグリの医者の所につれてく
2.お金を稼ぐ
3.ツバつけとく
4.その他

おしっこかけておく

今回はここまで

書いてて楽しー

穂乃果「おしっこかけておこう!」

花陽「な、何言ってるの穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「ほら、映画とかであるでしょ? 傷口にお酒かけるシーン」

花陽「?? そ、それって関係あるの?」

穂乃果「お酒はないから…おしっこで代用するんだよ!」

花陽「出来ないよ!!」

穂乃果「大丈夫大丈夫! 頭文字は同じだし!」

花陽「その理論だとお米もおしっこと同じになっちゃうよ!!」

穂乃果「それにおしっこって殺菌作用があるって聞いたことあるし…」

花陽「知らないよう! 別の手段を考えようよ!」

穂乃果「No problem。これがアメリカンスタイルさぁ!」ガバッ

花陽「いやぁぁぁぁぁあああああああ!!」




――




花陽「……」ベチョ…


穂乃果「ふぅ……スッキリした」



結果ー下1コンマ


00~69 傷にしみた
70~99 傷が治った

花陽「うぅ……穂乃果ちゃんの変態…ロリコン…名ばかり生徒会長…」シクシク…

穂乃果「ありゃ、ダメだったか」

花陽「ダメに決まってるよぅ…おしっこで傷口は塞がらないよぉ…」

穂乃果「うーん、となると別の手段を考えないといけないね」

花陽「臭いよぉ…アンモニア臭いよぉ…」

穂乃果「…よし、>>128しよう!」

洗う

穂乃果「とりあえず洗っといてあげないと」

穂乃果「……」キョロキョロ

穂乃果「さすがに路上で水ぶっかけるのはダメだよね…」

穂乃果「花陽ちゃん。私の家まで案内するからついて来て」

花陽「ほ、穂乃果ちゃんの家?」

穂乃果「そうそう。いつまでもそんな状態でいたくないでしょ? 臭いし」

花陽「穂乃果ちゃんのせいだからね!?」





――??



穂乃果「やー、ついたついた」

花陽「こ、ここが穂乃果ちゃんの家…?」

穂乃果「そうだよ。アメリカに滞在してる間の住処だね。どう、感想は?」

花陽「な、なんというか…>>132

うえで

花陽「ロリっ子フィギュアがいっぱいだね
それににこちゃんのポスターにローティーンアイドルの等身大ポスター(142cm)まである……」

穂乃果「そうそう、生活費の八分の一くらいはこれに当ててたからね~。集めるの大変だったよー」

花陽「流石穂乃果ちゃんって感じでドン引きだよ」

穂乃果「ドン引きなの!?」

花陽「うん、正直この空間で穂乃果ちゃんと同じ空気を吸ってるんだって思うだけで吐き気がする」

穂乃果「……」

花陽「穂乃果ちゃん、もう高校二年生なんだよ? いい加減自分の性癖がおかしいことくらい分かるよね? 一緒にいるこっちも変に思われるから嫌なんだよ。そろそろ卒業しようよ」

穂乃果「…ね、ねぇ花陽ちゃん?」

花陽「何かな?」

穂乃果「もしかして…怒ってる?」

花陽「怒ってないよ?」ニコッ

穂乃果(おしっこかけたのはまずかったか…)

>>138訂正

穂乃果「そうそう、生活費の八分の一くらいはこれに当ててたからね?。集めるの大変だったよー」

穂乃果「そうそう、生活費の二分の一くらいはこれに当ててたからね?。集めるの大変だったよー」

シャーーー…キュッ




花陽「ふぅ……スッキリした」

穂乃果「おしっこしたの?」

花陽「何言ってんの? ぶっとばすよ?」

穂乃果「ごめんなさい何でもないです」

穂乃果(こりゃかなり怒ってるな…)




穂乃果「…さて、じゃあ花陽ちゃんの傷を治さないとね」

花陽「そんなに無理しなくてもいいよ穂乃果ちゃん。もうほとんど治りかけだし…」

穂乃果「ダメダメ! 風邪も治りかけが一番恐いとか言うじゃん。ちゃんと完治させないと」

穂乃果(そして私の信用も回復させないと!)

花陽「でも……お金ないって言ってたよね?」

穂乃果「うーん…そうなんだよねぇ……ん?」





幼女「♪~♪」スタスタ





穂乃果「……!」

花陽「? 穂乃果ちゃん?」

穂乃果「幼女だ……あれこそ私の求めていた完璧な幼女…パーフェクト幼女だよ!」ダッ

花陽「ちょ…穂乃果ちゃーん!?」







花陽「…幼女は英語に出来なかったんだね…」


――アメリカ、某所


医者「……これで大丈夫だろう」


グッグッ


ツバサ「…うん、前と同じように動く。ありがとうございます、先生」

医者「なに、私は治療費さえ払ってくれれば誰が相手でも治す。それだけだ」

ツバサ「でも複雑骨折してた足を一週間足らずで治しちゃうなんて……本当に凄腕なんですね」

医者「君こそ私がアメリカにいるという情報はどこで手に入れたんだ?」

ツバサ「ふふ…UTX学園の情報網を甘く見ないことですね」

医者「…よく覚えておこう」


医者「さて、治療は終わった。私は帰らせてもらうぞ」スクッ

ツバサ「ありがとうございました。…あれ、あのちっちゃい子は?」

医者「ん?…参ったな。少し目を離すとこれだ」



ガチャ



幼女「せんせい~!!」ウワーン

医者「まったく、勝手に一人でうろつくなとあれだけ……」


穂乃果「うおおおおお! 幼女ー! うおおおおおお!」ダダダダダ

花陽「穂乃果ちゃん止まって、止まってええええ!」グググググ


幼女「うわぁぁぁぁぁん! せんせい~!!」ギュッ

医者「…お前さん、また厄介ごとを持ってきたな」ヤレヤレ


ツバサ「! この二人は…」

花陽「ほ、穂乃果ちゃん! これ下手すると捕まっちゃうよー!」ググ…

穂乃果「ドントストップマイパッション!」バッ!

花陽「あぁぁぁ~!」

穂乃果「うおおおおおおお!」




幼女「ひゃあ、こっちにくゆ! せんせい、何とかちてー!」

医者「これは危険なお嬢さんだな…仕方ない」スッ



ヒュッ、ストッ!



穂乃果「!」

穂乃果(投げナイフならぬ…投げメス!? 威嚇のためか狙いは外してきたけど…)


医者「私はこの子の保護者でね。あまり怖がらせないでやってくれるかな」

幼女「ちがうよのさ。あたちはせんせいのおくたんだのよ」



穂乃果「…ふふ、恋は障害があった方が燃え上がる」

穂乃果「力ずくで奪い取ってみせるよ!」


穂乃果「万辞苑、発動!」カッ

花陽「ついに能力まで使いだしたー!?」



穂乃果(私が見たことがあるのはことりちゃんの能力と>>147ちゃんの能力……この二つを使って…)

穂乃果(幼女をこの手に……!)

ここは凛ちゃんだな

穂乃果(ことりちゃんの『アルパ化』と凛ちゃんの『ストレイトクーガー』を使えば…いける!)



穂乃果「いくぞおおおおお!」ズオッ!

幼女「いやぁぁぁぁん!」

医者「む……!」

花陽「穂乃果ちゃぁぁぁぁん!」




「待ちなさい!」



穂乃果「んん?」チラッ

ツバサ「その人達は私の恩人よ。二人を手にかけるつもりなら…私が相手になるわ!」

花陽「あ……あなたはA-RISEの!?」

穂乃果「…今の私を止めることは誰にも出来ないよ。邪魔をするなら…」ズズ…

ツバサ「なら……やることは一つ!」




「「決闘よ(だ)!!」」





━━どっか



穂乃果「……」ザッ…

ツバサ「……」グッ…




花陽「な…何なのこの展開…?」

医者「私が聞きたいね」

幼女「なんだかわくわくすゆ!」






穂乃果「…先手必勝!」バッ

ツバサ「!」

穂乃果「万辞苑、5ページ目参照…能力名『ストレイトクーガー』!」カッ





穂乃果(凛ちゃん…信じてるよ…! 私凛ちゃんには何もしてないもんね…! ほのりんの仲の良さは周知の事実だもんね…!)






凛の穂乃果に対する信頼度ー下1コンマ

穂乃果「…発動!」



ズアッ!



ツバサ「うっ!?」


カッ!


ツバにゃん「にゃ、にゃにい!?」



花陽「つ、ツバサさんが猫になった!?」

穂乃果(よし…さすが凛ちゃん! 先輩を尊敬する気持ちを忘れてないね!)



ツバにゃん「う、うぅ……///」モジ…



穂乃果「ふふ、ネコっぽくもなっている…能力の再現度はかなり高い、つまり凛ちゃんは私をとっても慕っているってことだね!」




幼女「どうちたの、せんせい?」

医者「帰るぞ。訳が分からん」

医者「…おっとその前に、そこの君」

花陽「は、はい?」

医者「その傷、ほとんど治りかけのようだが……この薬を塗っておくといい。治りが早くなる」スッ

花陽「あ…ありがとうございます。でもなんで…?」

医者「ピノ…この子があの横結びの子に襲われそうになっていた時、止めてくれていたようだから、ほんのお礼さ」

医者「それでは失礼するよ」スタスタ

幼女「あ~ん。せんせいまって~」



花陽「行っちゃった…」

花陽「……そ、そうだ! 穂乃果ちゃん達の方は!?」





穂乃果とツバサの戦闘状況>>155

なんだかんだで穂乃果の勝ち

ツバサ「ぐっ…」ドサッ





穂乃果「ふぅ…なんだかんだで勝ったよ」

花陽「な、なんだかんだで勝っちゃったのぉ!?」

穂乃果「さて、それでは……あれ!? あの幼女は!?」

花陽「呆れて帰っちゃったよ」

穂乃果「く、くそおおおおおおお!!」ウワーン

花陽「そんなにショックなんだね…」






ツバサVS穂乃果ーなんだかんだで穂乃果の勝ち



――その頃



海未「さぁ、それでは今日も張り切っていきましょう!」

ことり「ね、眠い……」

にこ「まだ五時だってのに…」

海未「今日のメニューを全て消化するにはこのくらいの時間から始めないと間に合わないんです」バッ

希「メニュー表が辞書みたいになっとるやん…」

真姫「…今日も生きて終われるかどうかって感じね、凛」

凛「……」

真姫「凛?」

凛「ねぇ、皆」


凛「やっぱり…皆でかよちんを探しに行こうよ」

真姫「凛…」

希「凛ちゃん…」

にこ「……合宿の前にその話は終わったはずよ。やる気があるなら帰ってくるだろうし、なければそれまで。それで話はついたでしょ?」

凛「でも……!」

海未「凛、仮に今から花陽を探しに行くとしましょう。アテはあるんですか?」

凛「……うぅ」

ことり(あれ、そういえば誰か忘れてるような…)

にこ「アホの穂乃果はいつまで経っても戻ってこないし、花陽だって同じよ。運よく見つけたとしても戻る気なんてないでしょうね」

ことり(あ、そうだ。穂乃果ちゃんだ!……わ、私は信じてるよ穂乃果ちゃん!)

凛「そ、そんなことないよ! かよちんも穂乃果ちゃんも…きっと戻ってくるにゃ!…だから…」



凛「凛一人でも、探しに行くよ!」




希「覚悟は堅そうやね…」

真姫「…どうするの?」

にこ「>>162

こーなったらば仕方ない

にこ「はぁ…まったく。こーなったらば仕方ないわね」



にこ「行きましょ、花陽を探しに」



凛「にこちゃん…!」

真姫「ふふっ、そうこなくっちゃね」

にこ「凛がいつまでも練習に集中出来ないんじゃしょうがないでしょうが。さっさと花陽を見つけてやる気だしてもらわないとね」

希「そんなこと言って~、ホントは花陽ちゃんのことが心配で仕方ないんやろ?」

にこ「……」プイッ

希「あー、無視されるのは傷つくなぁ」

ことり「えへへ、そうだよね。やっぱり二人がいなくちゃ」

海未「…ふふ、分かりました。練習は花陽とアホの穂乃果が帰って来てから、ですね」

にこ「それでアテがないって話だけど、どこ探すなのよ?」

凛「凛はかよちんのことなら何でも知ってるにゃ!」



凛「きっと、>>167にいるよ!」

空港



――



穂乃果「さて、と。じゃあ私は行くよ、花陽ちゃん」

花陽「……うん」

穂乃果「…花陽ちゃんにはμ'sをやめて欲しくない」

花陽「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「今のが私の正直な気持ちだよ。でも無理強いは出来ない。花陽ちゃんがもう戦いたくないっていうなら、それを止めることは出来ない」

穂乃果「でも私ね、思うんだ」


穂乃果「花陽ちゃんは自分の気持ちから逃げてるって」


花陽「……」

穂乃果「花陽ちゃんがどうするのかは自由だよ。でもできることなら、後悔しない道を選んでね」

穂乃果「それじゃあ、行くね」

花陽「……穂乃果ちゃん」

花陽「>>171

私も行く!

花陽「私も――」



花陽「私も行く!」



穂乃果「!」

花陽「皆とどんな顔して会えばいいのか分からないけど…もう一度、ちゃんと話したい!」

穂乃果「…ふふ、そっか」ニコッ







穂乃果「ホント……どんな顔して会えばいいんだろうね」ズーン…

花陽「だ、大丈夫だよ! 皆許してくれるよ!」


――空港


真姫「はぁ…やっと着いたわね」

希「無人島からここまで随分かかっちゃったね」

にこ「そもそもここに必ずいるって保証もないんだけどね」

海未「ええ。ですが…」

ことり「きっと……凛ちゃんなら…」



ダッ


凛「かよちん…!」タッタッタッ



凛「はぁ…はぁ…」キョロキョロ



凛「!」

凛「かよちん…」

花陽「凛ちゃん…」

凛「…えへへ、凛の直感は間違ってなかったにゃ」

凛「おかえり、かよちん!」

花陽「!」

花陽「>>176

ただいま!

花陽「……うん」グスッ…

花陽「ただいま!」





穂乃果「隣に私もいるんだけどなー…」

真姫「あっ、アホの穂乃果よ!」

にこ「今までどこで何やってたのよ、このアホ!」

希「何はともあれ、花陽ちゃんもアホの穂乃果ちゃんも戻ってきたし、良かった良かった」

海未「あなたには今まで練習をサボった分を埋め合わせる特別メニューを用意していますよ。アホの穂乃果」

穂乃果「あ、アホアホ言うなー!!」

ことり「よ、よしよし」ナデナデ


にこ「ていうか本当に何してたのよ? 絵里のことがあるっていうのに、まさか遊んでた訳じゃないでしょうね?」

穂乃果「うっ……いや~、その~…」サッ

真姫「! 今何か隠したわね!?」

穂乃果「し、しまっ……!」

にこ「にこにー・ザ・ワールド!」ピキーン



穂乃果「」

にこ「……」サッ


ピキーン


穂乃果「…はっ!?」

にこ「……」ビキビキビキ…

ことり「に、にこちゃん…青筋が凄いことに…」

海未「これは…」

真姫「にこちゃんのポスターに…ローティーンアイドルのポスター…ロリッ子のフィギュア…」

希「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「あ、あわわわ…」

にこ「……あんたにはきつ~いお灸を据える必要があるみたいね。罰として>>180してもらうわよ!!」

穂乃果VS全員

穂乃果「な、何それ!? 集団リンチ!?」

にこ「あんたの腐り切った性根はそれくらいやらないと治らないわよ!」

穂乃果「こ、ことりちゃん! ヘルプ!」

ことり「ご、ごめんね。さすがにフォローできないや…」

穂乃果「うわぁぁぁぁぁん!」

真姫「自業自得よ」

海未「ではさっそく…おや、花陽と凛は?」

希「しーっ、もう少し二人きりにさせてあげよ?」

花陽「凛ちゃん、ごめんね。私、凛ちゃんの言う通り嘘ついてた。本当はね…羅武雷舞にでて、絵里ちゃんに戻ってきて欲しいと思ってた」

凛「うん。かよちんは優しいから、きっとそう思ってるって分かってたにゃ」

花陽「でも……恐さの方が大きかったの」

花陽「希ちゃんを手にかけて、まるで別人みたいな目で私を睨んだ絵里ちゃんともう一度戦えるかって考えだしたら……足が…すくんじゃって」

花陽「だから逃げたくなったの。目も耳もふさいで何もしないでいれば楽になれるって思って、私は逃げだしたの」

花陽「……ごめんね。本当に、ごめん…」ポロッ…

凛「かよちん」ギュッ

凛「凛の方こそごめんね。かよちんが泣き虫ですぐ泣いちゃうこと分かってたのに、あんな風に追いつめたりして……」

凛「ちゃんと凛が支えてあげなきゃいけなかったのに…凛はかよちんの幼馴染失格だね」

花陽「そんなこと……」

凛「でもね、かよちん。凛、あんまり気が利かないから、辛い時は言って欲しいんだ」

凛「自分の弱い所もためらわずに見せてほしいにゃ。かっこ悪いことなんてないから、辛かったらいつでも頼って欲しいんだ」

花陽「……うん。分かった」

花陽「じゃあ、凛ちゃんも」

凛「凛も?」

花陽「私だけじゃ不公平だもん。お互いに約束しよう? 弱い部分も隠したりしないって」スッ

凛「…えへへ、分かったにゃ! ゆーびきーりげーんまーん…にゃ!」キュッ



――??


凛『……あれ? 凛、空港にいたはずだけど…』キョロキョロ

凛?『ここはあなたの精神世界。要は心の中ね』

凛『うわぁ!? びっくりしたぁ…』

凛?『普段は私(シャドウ)がこっちにいて、あなたが外側に出てるから…両方同時にこっち側に来たのはこれが初めてね』

凛『んー……ん? じゃあ凛ってもしかして今…気絶してる?』

凛?『あら、思ったより理解が早いわね』

凛『え~!? じ、じゃあどうすれば戻れるの!?』

凛?『ここにあなたを呼んだのは他でもない私よ。何で呼ばれたか分かるかしら?』

凛『……何となく分かるにゃ』

凛?『ま、そうでしょうね。自分の弱いところもためらわずに見せると言ったのはあなた自身だもの』

凛『うん。今なら何で凛の中にあなたが生まれたのか、分かる気がする』

凛?『ええ。誰かを妬んだり憎んだりしたことのない人間なんて存在しない。大事なのはそれから目を背けずに、そんな自分を受け入れること』

凛『こんなの凛じゃないって思い続けちゃダメなんだね。あなた(弱い自分)も凛なんだから、ちゃんとそれを認めなきゃいけないんだよね』

凛?『最初から言ってるじゃない。あなたは私で私はあなただって』

凛『やっと分かった。あなたは私、凛は……凛』

凛?『…そうよ。私はあなた、凛は……凛』





凛・凛?『私は……』

凛・凛『私は……』

凛『『私は……!』』


凛『星空……凛!』

花陽「凛ちゃん!」

凛「……ん。かよちん…」

花陽「だ、大丈夫!? 急に倒れたからびっくりしたよ…」

凛「んー…うん! すっごくスッキリしたにゃ!」

花陽「スッキリ?……そういえば憑き物が落ちたような顔になったね」

凛「落ちたというか…くっついたって感じにゃ!」

花陽「く、くっついちゃったの!?」

凛「えへへ、そんな感じ!…そういえば他の皆は?」キョロキョロ

花陽「えっと…穂乃果ちゃんをお説教するって言って、>>191に行ったよ」

島に戻った


――無人島


ザザァァン…



にこ「ここなら周りに迷惑かからないわね」

穂乃果「ね、ねぇ皆。考え直さない?」

海未「ダメです」

希「エリチのことがあるのにアメリカに行って遊び呆けてたなんて…」

真姫「ちょっと痛い目に会わないと、ね」

穂乃果「…ことりちゃん!」

ことり「…」プイッ

穂乃果「目をそらさないで~!」

にこ「じゃ、皆準備はいい?」

希「ん。ウチはこのカードでいこうかな」



希が実体化させるカード>>195

悪魔

ボン!

悪魔「ケケケケケケケ!」

No.15『悪魔』ー肉体をすり抜け精神を攻撃する


穂乃果(うわぁ…希ちゃん容赦なさそうなのだしてきたよコレ…)

海未「では…行きますよ穂乃果。さすがに五対一です。先手はあげましょう」

にこ「ま、真っ向勝負じゃ私が時止めれば詰みだしね」

希「穂乃果ちゃんの能力、ウチらは知らんけど…」

真姫「せいぜい足掻くことね」

ことり「穂乃果ちゃん、がんばって!」

穂乃果(く、くそう…本当に仲間なのかおのれら…)

穂乃果「…くそーっ! こうなりゃやってやるー!」

穂乃果「万辞苑、発動!」ボン!

穂乃果(おそらく空港の時に受けたのがにこちゃんの時を止める能力のはず…)パラパラパラ…

※『万辞苑』と書かれた本を実体化させて能力の確認をすることも可能


穂乃果(! やっぱりそうだ!)


能力名『アルパ化』
使用者ー南ことり
概要ーアルパカへの変身能力。部分的な変身も可能。変身するアルパカのサイズ、年齢も自由自在


能力名『フォーチュンテラー』
使用者ー東條希
概要ータロットカード計22枚の実体化。それぞれ特徴に見合った特殊能力を持つ


能力名『にこにー・ザ・ワールド』
使用者ー矢澤にこ
概要ー時を三秒間止める。一日三回まで


能力名『?』
使用者ー星空凛
概要ー?


穂乃果(……ん? おかしいな…凛ちゃんの能力のところが読めない…?)

穂乃果(ストレイトクーガーだったよね…? こんなの初めてだ…)

海未「穂乃果、来ないならこっちからいきますよ?」

にこ「…にこにー・ザ…」

穂乃果「わー、待って待って!」

穂乃果(まずい…恐らく信頼度的にことりちゃんと希ちゃんの能力は使えない…にこちゃんも論外!)

穂乃果(…アメリカで戦ったあの人の能力か、使えるのか分からない凛ちゃんの能力か、もしくは…使うことを禁じられてるあの人の能力か…)

穂乃果(どうする…どうすれば!?)


どうする?>>198


1.ツバサの能力を使う
2.凛の能力を使う
3.あの人の能力を使う
4.能力なしで特攻
5.その他

穂乃果「あの時の戦いで熱い友情的なアレが生まれていれば…能力の発動も可能なはず!」

穂乃果「おおおおおおお!」ズオッ




海未・にこ・真姫・悪魔・ことり「!」




ツバサの能力>>201(コンマ49以下で不発、50以上で発動)

人間のステータス(身体能力・精神力・知能)の強化または弱化

シーン…



海未「? 何も起きませんね」

穂乃果「くっ…能力が発動出来るレベルまで信頼してくれてないのか…!」

希「何かよく分からないけど…いけー、悪魔!」

悪魔「ケケッ」スーッ

穂乃果「お、おぉっ!?」

悪魔「…」ボソッ

穂乃果「……う、うわぁぁぁぁぁ!」ガクガク


真姫「精神攻撃ね…えげつないわ」

ことり「いったいどんな攻撃を…」ゾクッ

希「え、えっと…穂乃果ちゃんが嫌がりそうな言葉を声色変えて浴びせてるだけなんやけど…」

にこ「さ、さすがにやりすぎなんじゃない?」

海未「そうですね…これで反省はしたでしょうし…」










悪魔(にこボイス)「この変態! ロリコン! ダメリーダー! 能無し! あんたなんてμ'sに必要ないわ!」

穂乃果「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!///」ガクガク

今回はここまで。

穂乃果が嫌いってわけじゃないんです、書いてたらどんどんおかしくなっていったんです

希「じゃあ…そろそろいいかな?」パン

悪魔「ケケ…」シュン…




穂乃果「はぁ…はぁ…はぁ…///」ビクビク

ことり「ほ、穂乃果ちゃん、大丈夫…?」

にこ「凄いビクビクしてるわね…」

真姫(嬉しそうに見えるのは気のせいかしら…?)

希「ごめんね穂乃果ちゃん。少しやり過ぎた…」

海未「で、ですが穂乃果が悪いんですからね。勝手にアメリカに行ってしまうなんてリーダー失格です!」

穂乃果「うん…うふふ…ごめんねぇ…もうしないよぉ…おふぅ…///」ビクン

にこ「……ねぇ、あんまり反省してないように思えるんだけど気のせいかしら?」

希「ま、まぁまぁ。もういいやん」

海未「ええ。あまりお仕置きにも時間をかけていられません。一分一秒を惜しんで鍛錬しなければ羅武雷舞では勝てません」

真姫「それはそうね」

ことり「でもここからはどういう練習をするの? 今まで通りでいいのかな?」

海未「そうですね……>>217

まず穂乃果の能力を教えて下さい

海未「まず穂乃果の能力について詳しく教えて下さい」

穂乃果「わたしぃ……?///」

にこ「いい加減その気持ち悪い赤ら顔やめなさい」

海未「そうです。あなた以外のメンバーは既に互いの能力について教え合いましたから」

真姫「能力を教えることは自分の弱点をさらすようなもの…けど、それくらいお互いに信頼し合ってないとね」

ことり「うん。きっと勝てないし、絵里ちゃんを取り戻すことも…」

希「…そうやね。ここからは一蓮托生でいこう」



凛「おーい、みんな~!」

花陽「はぁ…はぁ…やっと追いついたぁ…」



━━



海未「さて、全員揃いました。では、穂乃果。能力の概要を説明して下さい」

穂乃果「えーっと…見たことある能力を万辞苑に保存して、それを使ってる人の私に対する信頼度に応じて能力を使えたり使えなかったりするって感じかなぁ…」

凛「おー、便利にゃ!」

真姫「…予選までに穂乃果に対する信頼度をどこまで上げられるかってことも重要そうね」

ことり「そうだね…私達が穂乃果ちゃんのことを信頼出来ないと穂乃果ちゃんは戦えないってことに…」

にこ「ま、私の能力は使えないわね。まず間違いなく」

穂乃果「にこちゃん厳しい! そんなところも好き!」

にこ「…」

希(あ、信頼度下がったかなこれ)

花陽「信頼度の高い人の能力が自由に使えるっていうのは大きな強みだよね。…逆に欠点というか、弱点みたいなのは何かあるの?」

穂乃果「そうだねぇ……信頼度が低ければ能力の発動もできないってところと、あとは……>>220

信頼度が100%でもない限り、オリジナルの劣化能力でしかない所

穂乃果「信頼度が100%でもない限り、オリジナルの劣化能力でしかない所かな」

真姫「確かに…信頼度100%なんてほとんど理論上の数字だし、実際は良くてもオリジナルの能力の5,6割を再現するのが関の山って感じでしょうね」

にこ「誰かを100%信頼出来る人間なんてごく稀だろうし、ましてや相手が穂乃果なら……ね」

穂乃果「さ、さすがに今のは私でも傷ついたよにこちゃん…」

凛「えー、凛はμ'sの皆のことすっごく信頼してるけどなー」

穂乃果「…凛ちゃん!」ギュッ

花陽「だ、ダメだよ穂乃果ちゃん!」グイッ

希「ともかくよく言えば万能、悪く言えば器用貧乏って感じの能力なんやね」

ことり「ちなみに穂乃果ちゃんが見たことある能力って誰のがあるの?」

穂乃果「んーと…ことりちゃん、希ちゃん、にこちゃんに…あ、そうだ。凛ちゃん」

凛「にゃ?」

穂乃果「さっき万辞苑で見たら凛ちゃんのところだけおかしくなってたんだ。ちょっと能力使ってみてくれない?」

海未「おかしくなっていた、ですか?」

穂乃果「うん。なんか文字がかすれてて読めなかったんだよ。お願いできるかな?」

凛「了解にゃ!……ストレイトクーガー、発動!」カッ




何が起きたか>>225

光速を超えた

ヒュン……



海未「? 凛が見えなくなってしまいましたね」

穂乃果「あれ? 凛ちゃんのストレイトクーガーは相手を猫に変える能力のはずだけど…」




ヒュン……



うにゃぁぁぁぁぁぁぁ……



花陽「…あ、今声が聞こえたような…?」

にこ「ったく……りーん! 遊んでないで出てきなさいよー!」



遊んでな…ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!



真姫「……声が途切れ途切れに聞こえるわね」

ことり「いったい何が起きてるの…?」



ザッ……!


凛「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…や、やっと止まったにゃ…地球…何十周もしちゃったにゃ…」

希「スピリチュアルやね」


━━


海未「で、さっきのは何だったんです?」

凛「多分だけど…さっきシャドウと一体化したから能力に何か影響が出たんじゃないかと思うにゃー」

花陽「あ…さっき急に気を失っちゃってたのはそれが原因だったんだね」

凛「うん。…その辺の理由は凛よりシャドウのが詳しいと思うから、頑張って呼び出してみるにゃ!」

真姫「よ、呼び出せるの? 一体化したんでしょ?」

凛「大丈夫! 元気があれば何でも出来るにゃ!……うぬぬぬぬぬぬ!」

凛「……」スゥ…


穂乃果「…あれ、これもう変わってるの?」ヒソヒソ

ことり「顔つきが変わった感じはするよね…」ヒソヒソ

にこ「大人っぽくなった感じはするわね…」

希「ここは…花陽ちゃん!」

花陽「ええ!?」

真姫「本当にシャドウの方が出てるなら、あんた一回刺されてるんだしガツンと一発くれてやんなさい」

花陽「え、えぇ~…」




花陽「あ、あの……凛ちゃん?」

凛「>>230

下1で

凛「いいわよ、殴って」

花陽「え……え!?」

凛「凛が…いや私も凛なんだけど、いわゆるシャドウと呼ばれてる私があなたを傷つけたのは事実なんだから」

凛「それも凛が私を認めようとしないで持て余していたからなんだけどね。負の感情だけが溜まりに溜まって、私わああいう行動に走らせた」

凛「安心しなさい。今はもう凛は私を受け入れて、マイナスの感情だけが蓄積することもない。あなたは存分に鬱憤を晴らせるわよ」

凛「さ、どうぞ」スッ




穂乃果「ね、ねぇ海未ちゃん。凛ちゃんが何言ってるか全然わからないんだけど…」

海未「奇遇ですね。私もです」

にこ「ていうか誰よあれ!? 物凄い気持ち悪いんだけど!?」

ことり「何だか大人な凛ちゃんって感じでかっこいいね~」

希「あれがシャドウなん? 真姫ちゃん」

真姫「ええ。…さて、花陽がどうでるか」





凛「……」

花陽「う、うぅ……>>236

そんなことよりかわいいお洋服買いに行こうよ!着たかったんでしょ!

ちょっと早いけど眠いので終わり。

シャドウ凛ちゃんが個人的にお気に入り

花陽「そんなことよりかわいいお洋服買いに行こうよ!着たかったんでしょ!」

凛「あら、殴らなくていいの?」

花陽「り、凛ちゃんを殴るなんて出来るわけないよ。済んだことはもう水に流そ?」

凛「…そう」

凛「やっぱり花陽は優しいわね」

花陽「は、はなっ……///!?」





穂乃果「り、凛ちゃんが花陽ちゃんを名前呼びしたの初めて見た…!」

海未「本当に誰なんですかあれ」

ことり「か、かっこいい…」

にこ「いや気持ち悪いわよ」

希「うーん…スピリチュアルやね」



花陽「あ、あうあう……///」プシュー

凛「顔が真っ赤だけど、大丈夫かしら?」

真姫「あなたのせいでしょ…」

凛「あら、真姫」

真姫「まっ…!?…いや、今はいいわ。ところでさっきのが凛の能力なの?」

凛「能力の暴走よ。前にも一度あったわ。ほら、凛が海岸に倒れてた時よ」

真姫「ああ…あの時ね」

凛「能力は精神状態が不安定な状態だと発動出来なくなったり暴走を起こしたりする…あなた達もよく知ってるでしょ?」

ことり「うん、私も経験あるよ」

凛「海岸に倒れていた時は花陽のことが心配で心が乱れていたのね。内に秘めた真の能力の方が暴走を起こした」

海未「真の能力ですか?」

凛「凛が私を生み出してから凛の能力は常に暴走状態だったと言っていいわ。ストレイトクーガーの発動が上手くいかなかったのはそのためよ。だから私と一体化することでようやく本当の能力が使用可能になった」

凛「もっとも、一体化したばかりでまだ使いこなせないようだけど」

にこ(凛がこんな長文を喋ってるなんて違和感が凄いわ…)

希「じゃあ凛ちゃんの本当の能力って、どんな能力なん?」

凛「>>256

反物質を生成し、触れた物質全てを対消滅させる

凛「反物質を生成し、触れた物質全てを対消滅させる能力よ」

穂乃果「ん、んん?」

海未「つまり触った物質を壊す…いや消す能力といったところですか」

凛「そんなところね」

真姫「ま、待ちなさいよ! じゃあさっき凛がすっごい速さで走ってたのはなんだったのよ!?」

凛「そうだよ! 海岸で能力が暴走した時なんてもっとおかしなことが起きてたにゃー!」

ことり「え!?」

凛「……」

凛「まったく、急にでてきたら皆が驚いてしまうでしょ」フゥ…

花陽「あ…戻った?」

にこ「ややこしいというかなんというか…」

凛「これは私の推測だけど、二つの能力が混在している分コントロールが難しくなっているんだと思うわ。能力の暴走も全く予測がつかないレベルの現象が起こるようになってしまっている」

凛「強くなった分、能力発動時のリスクが増したってことね」

穂乃果「二つの…能力?」

凛「ええ。私と……凛の能力よ」

真姫「は、はぁ!?」

希「能力は一人一つのはずなんじゃ…?」

凛「一体化しても私の意識が残っているということは…凛と私は身体は同じでも心は別。能力の発動に精神的な面が関係してくる以上、不思議でもないんじゃないかしら」

海未「そんなことがあり得るんでしょうか…」

にこ「じゃあ凛…えーと、にゃーにゃー言う方の能力は何なのよ?」

凛「それは本人が発動しないと分からないわ。今代わるから待ってなさい」

凛「でも…さっき言ったとおり能力の発動が上手くいかなかった場合は何が起きるか分からない。…十分注意しなさい」

凛「……」

凛「いやー、シャドウは頭いいにゃー」ケロッ

にこ「凄い落差ね…」

希「能力二つ持ちかぁ…聞いたことないやん」

ことり「凛ちゃん凄いよ!」

凛「えっへん!」

真姫「けどコントロールが難しくなったとも言ってたわね」

海未「ええ。何が起こるかわからないのでは暴走した際のリスクも半端ではないですね」

穂乃果「でも使いこなせれば凄く強いよね!」

花陽「そうだよね。凛ちゃんならきっと出来るよ」

凛「えへへ~」

にこ「じゃ、能力使ってみなさいよ。ヤバそうだったら私が止めるから」

凛「うん、やってみる!……あ、でもその前に」

凛「シャドウの能力に名前つけてあげないと!」

凛「何がいいかな~?」



>>263

究極の闇をもたらす者

凛「よーし、『究極の闇をもたらす者』にしよっと!」

海未「おお、かっこいいですね!」

真姫「ちょっと長くない?」

凛「いいの! よーし、シャドウの能力名も決まったし、いよいよ凛の真能力お披露目にゃ!」

穂乃果「どんな能力なんだろうね、相手がタチになるとかかな?」

ことり「えぇっ!?///」

にこ「そんなわけないでしょうが!」

希「顔赤いでことりちゃん」



花陽「そ、それじゃあ凛ちゃん。慎重にね?」

凛「思い切っていくにゃー!……えーい!」




何が起きたか>>278

にこちゃんが顔を赤らめながら内股でモジモジし始めた

シーン……





凛「あれー? 何にも起きないにゃー」

花陽「これは…発動失敗?」

真姫「それだけ能力のコントロールが難しいってことね」

海未「ですが何も起こらなくてよかっ…ん?」

にこ「……///」モジモジモジモジ…

希「? にこっち?」

ことり「にこちゃん、顔赤いよ?」

にこ「う、うるさいわね! ほっときなさい!///」プルプル


穂乃果(これは……まずい!)

穂乃果(このにこゃんを前にして…私の理性が持つわけがない!)

穂乃果(しかし…ここでにこちゃんに飛びついたら信頼度はマイナスを振り切ること間違いなし…!)

穂乃果(くそっ……くそぉっ!…これ以上リーダーとして皆からの信頼をなくすわけにはいかない…! 耐えろ…耐えるんだ高坂穂乃果……!)ポロッ…ポロッ…!

真姫「穂乃果が福本作品のキャラみたいな顔になってるんだけど」

海未「触れなくていいですよ真姫」




凛「にゃー…せっかく新しい能力が手に入ったっていうのに、使えないんじゃ意味ないにゃー」

花陽「そうだねぇ…あ、先に名前をつけてみたらいいんじゃないかな? そっちの方が発動しやすい気がしない?」

凛「おお、なるほど!」

希(……スタンドかな?)

凛「じゃあ>>282って名前にしようかな!」

穴を開くもの

凛「じゃあ『穴を開くもの』って名前にしようかな」

凛「よーし、もう一回はつど…」

にこ「ま、待ちなさい! 闇雲に発動してもうまくいくとは思えないわ。もう少し時間を置いてからにしなさい」

凛「えー」

海未「にこの言うことも一理あります。能力が体に馴染むまで待ってみるのも一つの手かもしれません」

凛「はーい…」

海未「…では、穂乃果と凛の能力については分かりました。ここでもう一度皆の能力を振り返ってみましょうか」




海未「私の能力は『鏡花水月』。一度受けた能力を無効化できる能力です。一度能力を受けないと発動出来ない点と、ほぼ防御専用の能力というところが弱点ですね」

希「うちの『フォーチュンテラー』は自分で言うのも何だけど攻守共に優れてると思う。でも…今の体調だと実体化出来るのはカード一枚分。多分、羅武雷舞の予選には間に合わない…」



にこ「私の能力は『にこにー・ザ・ワールド』。一日三回三秒時を止められる……ちょっとトイレ行ってくるわ!」ダッ

穂乃果(追うな……追っちゃダメだ私…!)ポロポロ…



ことり「私の『アルパ化』はアルパカさんになれるんだよ~、えへへ♪ ふわふわで気持ちいい~」



真姫「私の『ゲイボルグ』は狙った的に投げた物を必ず命中させる。でも一応範囲の制限もあるわ。私を中心として半径約>>287mくらいね」

60

花陽「へぇ~、そんな制限があったんだね」

真姫「まあね。前に戦った時思ったけど、花陽の『折り神』にもあるんでしょ? そういう制限」

凛「そうなの、かよちん?」

花陽「>>292

>>290

花陽「折ったものの出来に性能が左右されるよ」

凛「じゃあ上手く折れるとそれだけ強くなるんだね!」

花陽「うん。あとどれだけそのモデルに似せられるかっていうのも大事なんだ」

真姫「? どういうこと?」

花陽「例えば手裏剣とかは形が単純でしょ? だからほとんど本物と同じ鋭さと硬度を再現できるんだけど…」

海未「…なるほど。モデルが複雑化すればするほど本物の性能から遠ざかるというわけですか」

花陽「うん…人とかを『折り神』で再現してもどうしても弱々しくなっちゃうんだ」

希「そっか。じゃあ試しに誰かをモデルにして折ってみてくれない?」

花陽「えぇ!?」

ことり「わ~、それいいかも。きっと可愛いのが出来るよ!」

花陽「う~ん…それじゃあ>>295ちゃんを折ってみるね」

海未

海未「わ、私ですか?」

花陽「うん。まずここは青で……」オリオリオリオリ…


――数分後



花陽「出来た!」



海未(折り紙)「……」



ことり「わぁ~、可愛い!」

凛「そっくりだにゃ~!」

花陽「えへへ、ちょっと難しかったけど頑張ってみたよ」

真姫「これ…能力とかは使えないのかしら?」

花陽「そこまで出来るようにするのはちょっと…でも多分話したりは出来るかも」

希「え、ホント!?」

穂乃果「次にこちゃん折ってよ花陽ちゃん!」

凛「海未ちゃん、さっそく話しかけてみるにゃ!」

海未「え、ええ…えっと…ごきげんよう?」





海未(折り紙)「>>300

今日は天気がよくないですね

海未(折り紙)「今日は天気がよくないですね」




凛「しゃ、シャベッタァァァァァァァァァァァァァ!!」

希「うはぁ…本当に喋ってる」

真姫「ちゃんと会話っぽくなってる気もするし、凄いわねこれ」

ことり「声もちゃんと海未ちゃんだね~」

穂乃果「にこちゃん! にこちゃんはよ!!」グイグイ

花陽「痛い! 痛いよ穂乃果ちゃん!」



海未(……これは凄いですね。まるで自分自身と話しているかのようです)

海未(せっかくなのでもう少しだけ…)


海未「そ、そうですね。今にも雨が降り出しそうな天気です。でも…こういう日は心が落ち着くような気もしますよね」



海未(折り紙)「>>305

私もロリコンなんです

海未(折り紙)「私もロリコンなんです」




海未「え…?」

ことり「う、海未ちゃん…?」

穂乃果「なんだ、そうだったの? 早く言ってよ海未ちゃん」

海未「ち、違います! 私はロリコンじゃありません!!」

真姫「ちょっと、μ'sの中に二人もロリコンがいたの…?」

凛「ドン引きにゃー…」

海未「だから違うと言っているでしょう!?」

希「これも一種の能力の暴走…なんかな?」

花陽「うぅ…ごめんね海未ちゃん。私が折った折り紙のせいでこんな……」

海未「は、花陽。そんなに落ち込まないで下さい。…しかしこの折り紙は私が処分させてもらいますよ?」

花陽「う、うん。もちろ……あ、待って!!」

海未「はい?」ビリビリ…

花陽「!!」





花陽(あの折り紙は海未ちゃんをモデルにして折ったもの…能力を解除せずに破いたら…!)

花陽(海未ちゃんの身に…何かが…!)



海未ちゃんの身に…>>308



1.何も起きない
2.ダメージが入った
3.その他

2

海未「ぐぁぁぁぁぁぁ!」バリーン!

花陽「海未ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!」



――



海未「…ぐ……では、再び鍛錬に励みましょう…」フラフラ…

凛「う、海未ちゃん。休んだ方がいいんじゃ…」

真姫「そ、そうよ。フラフラじゃない」

花陽「ごめん…ごめんね海未ちゃん…」シクシク

海未「なに、大したことはありませんよ……幸いそこまでダメージはな……げふっ」ドバッ

ことり「海未ちゃぁぁぁん!」

にこ「…にこがいない間に何があったのよ」

希「色々と…花陽ちゃんの新しい技が開発されたんよ」

にこ「?」

穂乃果「海未ちゃ~ん、大人しくしてなよ。ここは私に任せといてよ!」

海未「穂乃果にはとても任せられませ……ごふっ」バタッ

凛「つ、遂に倒れちゃったにゃ!」

希「海未ちゃんはウチが見とくから、皆はそれぞれ特訓してて」

海未「ぐ……各自…目標を持って…練習に励んで…下さい……」ガクッ

真姫「…気を失うまで練習の内容に口出しするなんて…」

花陽「さ、さすがは鬼の副長…」

海未&希ー真姫の別荘で休養





凛「目標を持って鍛錬に励む、か。凛と私は能力のコントロールが課題かしらね」

真姫「き、急に代わるんじゃないわよ! ビックリするでしょ!」

凛「えへへ、いたずら成功にゃー!」

花陽「凛ちゃんは能力の制御…じゃあ私達の課題ってなんだろ?」

にこ「とりあえず穂乃果は皆の信用を取り戻す、でしょうね」

ことり「難しい課題だよね」

穂乃果「……そろそろ泣いていい?」

真姫「ま、仮に課題を見つけたとしてもどうやって克服するかまで考えなきゃいけないわね」

花陽「うーん……誰かに指南してもらわないといけないと分からないかも…」

にこ「…それなら、私に心当たりがあるわ」

ことり「え、ホント!?」

穂乃果「さすがにこちゃん!」

真姫「いったい誰よ?」

にこ「……『羅武雷舞』の人気の火付け役となった第1124回大会優勝者…」






にこ「>>320よ」

ことり母

ことり「お、お母さん!?」

にこ「そうよ。…え、知らなかったの?」

ことり「う、うん。お母さんが羅武雷武で優勝したことあるなんて初耳だよ…」

真姫「あの理事長がね……」

花陽「びっくり……」

凛「人は見かけによらないわね」

穂乃果「ことりちゃんのお母さんがねぇ…じゃあ私たちは学校に戻るってことでいいのかな?」

にこ「ええ。海未と希には言っておくわ。…ちょうど理事長に聞いておきたいこともあるし、いい機会だわ」






――その頃…


――UTX学園



ガチャ…



ツバサ「ただいま~…」

英玲奈「ツバサ、戻ったか。どうだ、足の調子は?」

ツバサ「バッチリ治ったよ。でもねぇ…」ハァ~…

英玲奈「?」

ツバサ「…いや、何でもない。ちょっと気分が落ち込んでるだけ。英玲奈」

英玲奈「なんだ?」

ツバサ「前に校舎にアルパカが入り込んだことあったよね、あれμ'sの子の能力だったんでしょ?」

英玲奈「ああ。…それがどうかしたか?」

ツバサ「いや、別に。…ただ」





ツバサ「二つも借り作っちゃった以上は予選じゃ容赦しないよ、μ's……!」ゴゴゴゴゴゴ…!


英玲奈(…よく分からないがあまり触れない方がよさそうだな)

ツバサ「大体アメリカで戦った時も相性が悪かったのよ…自分も相手も動物になっちゃったら私の能力役に立たないし……」ブツブツブツブツ…

英玲奈「事情は知らないがとりあえず落ち着け」

ツバサ「……ふん! 大会でギッタギタにしてやるわよ!…ところで、あんじゅと絵里はどこ?」

英玲奈「ああ、その二人なら…」



ドオオオオオオン!!


グラグラグラ……!



ツバサ「あー…もしかして…」

英玲奈「ああ、想像の通りだ」







――模擬戦室(レッスンルーム)





シュウウウウウ…


絵里「……」ザッ

あんじゅ「……」ニコッ

ガチャ…



英玲奈「やれやれ、力をセーブしてもこの有様か」

ツバサ「そのうち校舎が傾いちゃうわね」

あんじゅ「あら、来たの二人とも」

英玲奈「お疲れ様。あんじゅも絵里も調子は良さそうだな」

あんじゅ「ええ。…ふふ、正直絵里の相手するのはかなり疲れるんだけどね」

絵里「こんなの模擬戦に過ぎないでしょう。力の半分も出してないのによく言うわ」

あんじゅ「あら、バレバレ? まあそういう絵里も同じだけどね」

英玲奈(…半分で模擬戦室が潰れそうだがな)

ツバサ「…よし。じゃあ誰か私と模擬戦(レッスン)しようよ。今ストレス溜まっててね、手加減忘れちゃうかもだけど♪」

英玲奈「怪我が治ったばかりなんだ。無理はするなよ」

ツバサ「へーきへーき。…じゃあ>>328、私と踊ろうよ」





※踊る…アイドル用語で『戦う』の意

あんじゅ

あんじゅ「私? 絵里と踊ったばかりだっていうのに……」

あんじゅ「ま、いいけどね」ズズズ…




ツバサ「じゃ、英玲奈はヒートアップしすぎた時のストッパー役よろしく~」

英玲奈「そうならないように尽力しろよ?…絵里はどうする?」

絵里「レッスンは終わったわ。先に帰る」スタスタ

英玲奈「…相変わらずだな」




ツバサ「さって…と。まずは軽く…」

ツバサ「肩慣らしから行くよ」



シュン…!



英玲奈(速い…)



ツバサ「しっ!」ボッ

あんじゅ「!」バッ



ザッ……


あんじゅ「危ない危ない…」ツゥ…

ツバサ「ふふ、血垂れてるよあんじゅ」




英玲奈(人間のステータス…つまりは自身に対する身体能力・精神力・知力の強化、加えて相手に対してはそれらの弱化を行うツバサの能力…)

英玲奈(>>333…か)

天上天下

英玲奈(『天上天下』、強化と弱化を同時に行える隙のない能力…)

英玲奈(常に自分が優位な状況を作り出せる上にそれが途切れることもない。まったく、敵には回したくないな)




ヒュッ…ズガガガガガ!



あんじゅ「…つっ…」

ツバサ「どうしたのあんじゅ? 能力使わないならこのまま決めちゃうよ~?」

あんじゅ「…はぁ、絵里相手にして疲れてるっていうのに容赦ないわね」

ツバサ「だから言ったじゃん、ストレス溜まってるって!」

あんじゅ「まったく、仕方ないわね…」



あんじゅ「このまま負けるのも癪だし、もうちょっと頑張ろうかな」ゴゴゴゴ…

ツバサ「…そうこなくっちゃ♪」



ヒュン…!



ツバサ「…ふっ!」グオッ…!


あんじゅ「…発動」スッ



何が起きたか>>336

頭上でルーレットが回り、針が止まると絵里と同じ能力が発動した

ズァッ…グルグルグルグルグル…ピタッ!



→『絢瀬絵里』ピコ~ン!




あんじゅ「おっ、ラッキー。絵里の能力ね」スッ



ズシッ……!


ツバサ「ぅ重っ!?」ガクン…

あんじゅ「はい、隙あり…」グッ



バツン……!



あんじゅ「ん……何も…見えない…?」

パッ

あんじゅ「あ、見えるようになった」

英玲奈「そこまで。あんじゅの勝ち」

ツバサ「ぬぁ!? ちょっと! 私まだやれるよ!?」

英玲奈「馬鹿言うな。今止めてなかったらまた医者に診てもらうハメになってたぞ」

ツバサ「う、うぬぬぬぬぬぬ…!」

英玲奈「…というか、あんじゅも本気で攻撃しようとしたろ」

あんじゅ「だってツバサが全然労ってくれないんだもん。疲れてるのに」

英玲奈「怪我してたんだから少しは遠慮してやれ…」

あんじゅ「私も連戦だったから、おあいこだよ」

ツバサ「くっ…あんじゅ、もう一回! もう一回勝負しよう!」

あんじゅ「やだ。もう帰って寝る」

ツバサ「くっ…じゃあ英玲奈!」

英玲奈「…私も疲れたから帰るよ」ハァ…

ツバサ「お、おのれ~~~!!」

今回はここまで

クウガ見てえ




――音ノ木坂学院、理事長室前


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……




花陽「な、なんか地鳴りみたいな音がするね」

凛「り、理事長室ってこんな重々しい雰囲気あったっけ?」

にこ「元羅武雷舞優勝者よ? 当たり前じゃない」

穂乃果「そうだそうだ!」

真姫「いや納得出来ないんだけど…」

ことり「まだ信じられないよ…お母さんがそんなに凄かったなんて」

にこ「きっと普段はアイドル力を抑えていたんでしょうね」

花陽「でも何で今はこんなに物凄いアイドル力を発しているんだろう…?」

にこ「私達のアイドル力を感じたんでしょうね。現役を退いたとはいえμ'sのアイドル力を感じたからには…血が騒ぐってところなんじゃない?」

凛「へぇ…にこは昔の理事長のことには詳しいのかしら?」

にこ「だからいきなり代わるんじゃないわよ…ま、にこは『愛怒流研究部』の部長だしね」

にこ「現役の頃はその圧倒的なアイドル力で何人相手にしようとなぎ倒す……周囲の畏怖から『>>362』なんて渾名がつけられたくらいよ」

ことり(お母さんを遠くに感じてきた…)

eerie bird

真姫「eerie bird(怪鳥)?」

にこ「ええ。大会での圧倒的な試合内容…今でも語り草になってるわ」

にこ「死を告げる黒い鳥が現れた……ってね」

花陽「ほぇぇぇ…」

凛「そんなに強かったのかにゃ?」

にこ「未来永劫、あれを超える愛怒流は現れないだろう……とも言われてるわよ」

穂乃果「そんなに凄いならいったいどんな能力を使うんだろう?」

にこ「それが…戦った相手も正体を見極めることは出来なかったそうよ」

真姫「……ま、実際に会えば分かるでしょ。『愛怒流』として理事長に、ね」

にこ「そうね。それじゃ…行くわよ」

ことり(私は会いたくないなぁ…)




ガチャ…ギィィィィィィィ…


花陽「し、失礼します…」

理事長「……ふふ、いらっしゃい」ニコッ

ズズズズズズズズ…

真姫(…対面するとより一層感じるわね)

にこ(理事長の、底なしのアイドル力…!)ゴクリ…

理事長「なんとなく来るんじゃないかとは思っていたわ。羅武雷舞の予選が近づいている今、私のところへ来たってことは…大方、稽古をつけて欲しいってところでしょう?」

穂乃果「おお、話が早い!」

凛「その通りにゃ!」

ことり「お、お母さん…なんで愛怒流だったこと私に隠してたの?」

理事長「別に隠していたわけじゃないけど…ことりも聞いてこなかったじゃない。だから言う必要もないかなと思っただけよ?」

ことり「うぅ…なんだか釈然としない…」

花陽「それで…コーチはお願いできるんでしょうか…?」

理事長「うーん…そうねぇ…」

理事長「>>372

私に勝てたらいいわよ

理事長「私に勝てたらいいわよ」

にこ「な……!?」

真姫「…理事長と戦えと?」

理事長「私もそこまで暇じゃないから、まずは見込みがあるかどうか試させてもらわなきゃね」

ことり「お母さんと…」

穂乃果「伝説の愛怒流に勝つ、かぁ…」

花陽「……やろう、みんな」

凛「かよちん?」

花陽「絵里ちゃんを取り戻すためには、強くならなきゃ。どんなに無理なことでも、やらなくちゃ」

にこ「……」



花陽『私じゃ絵里ちゃんを止められない。絵里ちゃんには勝てない』



にこ「……ふふ」

にこ(強くなったわね、花陽)

穂乃果(何だか花陽ちゃんにセリフとられてる気がする)




穂乃果・ことり・にこ・凛・花陽・真姫「……」コクッ




理事長「覚悟は決まったみたいね。それじゃ、場所を変えましょうか」パチン

シュン……

「「「!!?」」」

どこへ飛んだか>>378

イグアスの滝

ドドドドドドドドドドドド…



穂乃果「た、滝!? さっきまで学校にいたのに!」

花陽「今のが理事長の能力!?」

理事長「…うん。まぁここなら周囲への被害も少なく済むでしょう。さて…」

理事長「一人一人相手にするのも面倒だし、全員でかかって来なさい」



真姫「全員で…? 六対一よ?」

にこ「驕りでも油断でもないんでしょうね。絶対の自信があるからこそああ言えるのよ」

凛「……なめられたものね」ザッ

ことり「り、凛ちゃん……いや、シャドウちゃん?」

凛「昔はどうだったか知らないけど、現役の愛怒流六人いっぺんにっていうのは欲張りすぎなんじゃないかしら?」

理事長「あら、それなら試してみるといいわ」



理事長「自分の力の無さを思い知る勇気があるならね」



凛「上等だわ…」ズ…

凛「『究極の闇をもたらすもの』、発動」





ドパァァァァァァァァァァァァァァン!




理事長(! 滝が割れた……!)




真姫「対消滅の際に発生する途方もないエネルギーの爆発ね……!」

にこ「なによ、ちゃんとコントロール出来んじゃない!」

真姫(……でも、対消滅したにしては…)

真姫(爆発が小さすぎる…?)




凛「……」



ダッ!



理事長(水しぶきをめくらましに……! この距離…まずいわね)


凛「くらいなさい……」スッ


理事長「……」パチン!




何が起きたか>>382

ドッ……!




花陽「や、やった!?」

穂乃果「うぬぬ…水しぶきで前が見えな……あ、見え…」



理事長「ふぅ、ちょっとだけヒヤっとしたわね」

凛「……ゲホッ」


ことり「!! 凛ちゃん!」

真姫「な、何が起きたの…!? なんで凛が血まみれに!?」

にこ「見えなかった……どうやって攻撃したの…!?」


理事長「いい能力は持ってるみたいだけど、まだまだ青いわね」

理事長「さて、じゃあ今度はこっちからいこうかしら」パチン!




何が起きたか>>386

大量のアルパカが出現し、理事長もアルパカになってその中に紛れた

ボワン!



アルパカ「「「メェ~」」」

ことり「あ、アルパカさんがいっぱい!?」

にこ「わけがわからない……! なんなのよこの能力!」

穂乃果「理事長が消えた…この中に紛れ込んだの!?」

花陽「それより凛ちゃんを助けなきゃ!」ダッ

真姫「花陽! 一人で飛び出すんじゃな…ああもう!」ダッ



凛「う……」

花陽「凛ちゃん、大丈夫!?」

真姫「酷いけが…早く手当しないと!」

凛「………わたし、は」

花陽「え?」

凛「わたしは……理事長に……なにもされてない……」

真姫「ど、どういう意味…?」

凛「理事長は……ただ……指をならしただけ……ただ…それだけ……」



ワサワサワサワサワサ…

にこ「くっ…こう数が多くちゃどこから来るのか…!」キョロキョロ

ことり(…そうだ!)

ボワン!

穂乃果「ことりちゃん?」

ことパカ「私もアルパカになれば本物と偽物を見分けられるはず……」キョロキョロ

ことパカ「…! にこちゃん、後ろ!」

にこ「え……?」


パチン!


にこに何が起きたか>>391

ksk

にこ「」





穂乃果「に、にこちゃん…?」

理事長「これで二人、戦闘不能ね」

ことり「お母さん……!」

理事長「ことり。愛怒流同士の真剣勝負に慈悲なんてないことはよく知ってるでしょう?」

ことり「くっ…!」

理事長「さて、次は…」

穂乃果「おっと、『万辞苑』発動!」

ボン!

理事長「!」ピタッ

ことり「穂乃果ちゃん…」

ことり(うまい……万辞苑の実体化をけん制に利用した…)

穂乃果(一度目で見た能力なら…この中に保存される。能力の対処法さえ分かれば……!)パラパラ

穂乃果(あった……!)






能力名『>>397

使用者―理事長

概要―『>>400




穂乃果(……あれ?)

LoveLive!

相手に試練を与える能力

ちょいと早いですが明日早くに用事あるので今回はここまで

最初、理事長の能力は『神の意志(安価)を現実に反映させる』にしようかなと考えてました。意味が分からなかったのでやめました

穂乃果(LoveLive!…相手に試練を与える能力…?)

穂乃果(強制的に移動させられたのも、凛ちゃんとにこちゃんがやられたのも試練の一つということなの…?)

理事長「…あら、ただのハッタリだったみたいね」ザッ

穂乃果「う……!」


真姫「させないわ!」シュッ!

ギュオッ!

理事長「む……」バッ

真姫「躱したって無駄よ! ゲイボルグからは逃れられないわ!」

真姫(当たれば即昏倒する特製の麻酔針…くらいなさい!)

ギュオオオオオ!

理事長(針の軌道が変わった…追尾能力ね)

理事長(そして……)チラッ


花陽「折り神、最終奥義…ブリューナク!」

オオオオオオオオ…!

花陽「やあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」グァッ!

理事長「左右から挟み撃ち…ね。よく出来ました。でも…」


パチン!


真姫・花陽「!!」


理事長「…『LoveLive!』発動……『>>412の試練』」

花陽・真姫「」




パシュッ…



穂乃果(! ゲイボルグと折り神の発動が解けた……!?)

理事長「『時の試練』よ。小泉さんも西木野さんも五分は戻ってこないわ」

ことり「お母さん、二人に何をしたの!? 」

理事長「少しだけ長い旅に出てもらったわ。帰ってくる頃にはどうなってることかしら」フフフ

穂乃果「…」チラッ

にこ「」

穂乃果(にこちゃん可愛い……おっといかんいかん。花陽ちゃんも真姫ちゃんもにこちゃんと同じ状態になってる…)

穂乃果(『時の試練』って言ってたけど、試練には何種類かあるのかな…? じゃないとこんなところ(イグアスの滝)に飛ばされたのも、アルパカを大量発生させたのにも説明がつかない…)

理事長「さて、次はあなた達の番ね」

穂乃果・ことり「!」

理事長(『地の試練』、『血の試練』、『時の試練』、『アルパカの試練』、そして『>>419の試練』……今の私のアイドル力では、扱うことの出来る試練はたったこれだけ……まったく、歳はとりたくないわね)スッ

穂乃果「くっ…」

ことり「う、うぅ…」

理事長(……あなた達なら乗り越えられると信じているわ。ことり、高坂さん…)






パチン!

>>413

ズズズズズズズズズズズ…


穂乃果「!?」

ことり「これは……!?」


理事長「『黒の試練』…乗り越えてみせなさい」




黒穂乃果「……」

黒ことり「……」


穂乃果「わ、私とそっくり…でも何だか全体的に黒っぽい…?」

ことり「髪色も黒だね…これはいったい…?」



黒穂乃果「……」ブウン!

黒穂乃果「…」パラパラパラ…

穂乃果「!? あれは、まさか…!?」

黒穂乃果「『究極の闇をもたらすもの』、発動」



ドゴオオオオオオオン!



ことり「穂乃果ちゃん!!」

穂乃果「だ、大丈夫…ギリギリ当たらなかった…」

穂乃果(本のようなものを実体化させてシャドウ凛ちゃんの能力を発動した…まるで私の万辞苑と同じ能力…)

穂乃果(でも今の威力、ほとんど本物と遜色がない…!)


黒ことり「…」ザッ


ことり「く、来る……!」


ボワン!



ことパカ「!! わ、私がアルパカに…!?」

ことパカ(まるで私の『アルパ化』が他の人にも使えるようになったみたい…)

ことパカ「穂乃果ちゃん、これはもしかして…」

穂乃果「…うん。きっと私達の能力のグレードアップ版が使えるんだよ」

ことパカ「そんな…そんなのどうすれば…」

穂乃果「ことりちゃん、どうやら嘆いてる暇も与えてくれないみたいだよ」




黒穂乃果・黒ことり「…」ドッ!



穂乃果「こうなったら、やれるだけやるしかないよ!!」ザッ!

ことり「ほ、穂乃果ちゃーん!!」



――無人島、真姫の別荘


海未「……」ソワソワソワソワ

希「海未ちゃん、ソワソワしてないで大人しく寝てた方がいいと思うで?」

希「そっちの方が回復も早いやろうし」

海未「で、ですが…穂乃果達は理事長のところへ行ってコーチを頼むと言っていましたし、私達だけ休養するというのも…」ソワソワ

希「でもまだ満足にレッスン出来るような状態じゃないやん?」

海未「分かってはいますが今までずっとレッスンし通しだった分、じっとしていられないんです…」

希「んー…」

希「じゃあウチと一緒に>>427でもしてよっか」

アイカツ鑑賞

海未「アイカツ鑑賞ですか…確かに他のアイドルについて知ることは大事かもしれませんね」

希「今回の合宿のアイカツブートキャプもアイカツを参考にしたんやろ? きっとまた何か参考になることが見つかるらずやんな」

海未「そうですね。ではリビングにあるDVDプレイヤーで……」



――



アイカツ! アイカツ! アイカツ!



希「すごいなぁ…アイドルって大変なんやなぁ…」

海未「……」ウズウズ

希「海未ちゃん、なんでウズウズしてるん?」

海未「うぅ…私も早く鍛錬に励みたくなりなってきました…」ウズウズウズウズ

希(あちゃ…これは逆効果だったかな?)

海未「…希。軽いトレーニングなら大丈夫ですよね?」

希「軽いトレーニング?」

海未「ええ。>>432などです」

滝に打たれる

希「滝に打たれるって…軽いんかなそれ…」

海未「? 軽いと思いますが」

希「少なくとも怪我人がやるようなことではないと思うんよ」

海未「しかしこれより軽いトレーニングなんて思いつきませんよ?」

希「いやもうちょっとあるやん。肉体的じゃなくて精神的なメニューみたいなの」

海未「? 滝に打たれるのは精神修行だと思いますよ?」

希「いや肉体に負荷を与えて精神を鍛えるわけじゃなくて…ほら、イメトレとかあるやん。ああいうのでいいんじゃない?」

海未「物足りないです」バッサリ

希「えぇー…」

海未「というわけで行きますよ希」スタスタ

希「ちょ、待って海未ちゃん!」





――イグアスの滝



ドドドドドドドドドドドド…



海未「随分と早くつきましたね。真姫の家に感謝しなければ」

希「ねぇ、海未ちゃん。この滝に打たれるのはやめた方がいいと思うで? 召されるで?」

海未「大丈夫です、熱いハートがあれば」

希「ハート落とすこと間違いなしやでこれ」

海未「希は心配性ですね。……おや、あれは?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月19日 (日) 04:18:19   ID: Mpax7Acd

おいおいマジかよ…
もう少し続けてくれよ

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