※猟奇的な表現がありますので苦手な方はご注意下さい。
『本日午前5時半ごろ、神社の境内で女子高校生の女さん(16才)が木に括り付けられているのをジョギングに訪れた30代の男性が見つけ119番しました』
『消防からの通報を受け県警が調べた所、女さんは既に死亡しており身体には刃物によるとみられる複数の傷があり県警捜査1課は殺人事件として捜査を始めました』
『同課によると友さんの荷物が荒らされた形跡は無く、また周囲にトラブルなどの相談も無かったといいます』
『同課は司法解剖で他の事件との関連性や死因などの特定を急ぐ、とコメントしています』
『では次のニュースです――』
男「はぁ…」リモコンポチ
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男「ふぅぅ……仕事が来ねぇ……」
男「ついでに金も無ぇ、残金なんと2000円。どうしてこうなった」ガクッ…
男「原付に満タン入れて500円、夕飯を280円の牛丼でも…明日から一日55,4円しか使え――あ、忘れてた!」パァァァ
男「この間の依頼(ペット探し)の成功報酬が明日入金予定だった!……あっぶねぇ、今月も生き抜いたぜ」
『それではいつもの占いコーナー♪』
男「あれ、テレビ切ったと思ったんだが…そういやこれ当たった試しが無いな」
『今週の残念な人は…乙女座のあなた!』
男「ややっ?つーかいきなり残念な奴からかよ…しかも俺じゃねーか」
『大きなトラブルに巻き込まれてしまいそうな予感…周囲に注意しましょう』
男「はははっ、ワロス」
男「さてさて、金も入るし今日は豪華に味噌汁と卵も追加しよう。んじゃ行くか♪」ガチャ
『ラッキーアイテムは――』
少女「あったま来た、なんなのあの警察の態度!…妹、もう一回行こ!」
少女の妹「ちょ…ちょっと、おねーちゃん落ち着いてよっ」
少女「大丈夫、今度は引き下がらないから。ひっぱたいてでもキチンと話を聞いて貰う」
少女の妹「やめてよ、もう…警察の人もひいてたでしょ?心配しないで、ただの勘違いだと思うし」
少女「ねぇ、お母さんに訳を話して今日から帰ってきて貰おうか?」
少女の妹「大丈夫だって!おねぇちゃん心配し過ぎだよ…それにお母さんお仕事凄く忙しいって言ってたよ?」
少女「う~…ん、でも…」
少女の妹「…あ、この間注文した物がそろそろ来るんだった…おねーちゃんはスーパー寄って帰るんでしょ?」
少女「うん、冷蔵庫カラだしね。…食べたいのある?」
少女の妹「おねぇちゃんの食べたいのでいいよ、わたし先に帰ってていい?」
少女「うん…もう家近いから大丈夫かな。…変な男に声かけられてもついていっちゃダメだよ、ふふふっ」
少女の妹「あはは♪おねーちゃんこそモテるんだから気をつけて。それじゃあまた後でね」タッタッタ
少女「…やっぱり心配だなぁ。それに凄く嫌な予感がする、どうしよ…」
少女「やっぱり明日もう一回警察行こう。今日は早く買い物終わらせて帰ろっと!」
少女「あ…あ~あ。信号赤になっちゃった。仕方ない、こっちの裏道を通るか」
男「むむ…また赤かよ。今日はやけに信号に捕まるなぁ」
男「しかたねぇ、腹も減ったし少し道は狭いが裏道通るとしよう」
男「最近じゃあ注文も聞かずに牛丼並単品が出てくる様になっちまったが…今日はセット注文で店員の度肝を抜いてやる!」
男「…ここのカーブを曲がれば2週間振りの牛丼セットが―――へ……ッ!?」
少女「―――あっ…」
キィィィィィィィィィィィィィィィィ…ガッシャーーーーーン
男「痛ってぇ………あ、おい、悪かったな、大丈夫か?」
少女「」
男「お、おい、おーーーい?」ユサユサ
少女「」
男「返事してくださーい……まさかとは思うが息は……ややっ!?もしや息してないっ!?」ダラダラ
少女「」
男「ま、まま、まままさか…俺が原付で…」ダラダラダラダラ
男「ととと、とりあえず心臓マッサージを!」グッグッ
少女「…ん」
男「えーと、えーーと…そうだ!こういう時はマッサージしながら人工呼吸だっ!」グッグッ
男「大きく息を吸ってぇ…待ってろよ!今空気を…」スゥゥ
少女「……んっ…うん…」パチッ
男「ん~~~~~…お?気が付――」グッグッ
少女「ッ!!??――――イヤアアアアアアアアアアァァッッ!」バチーン
男「――ンぶほっっ!?」ヒリヒリ
少女「な に す ん の よ ! ! 」
男「ご…誤解だっ!今から人口呼吸をだな……」モミモミ
少女「ハァ!?それにいつまで胸揉んでんのっ!?」
男「む、む、胸!?揉んでないぞ!そんなもの無か――」アセアセ
少女「――ッ!!」ギロッ
『バッチーーーーン!!』
…………………
……………
………
男「どーかお許し下さい!」ドゲザー
少女「……ハァ。別に怪我も無いし…セクハラは救命活動のつもりだったみたいだし…許してあげるわよ」
男「あ、ありがとうございますぅ」パァァァ
少女「…でも制服のクリーニング代位は出してよね?」
男「それは勿論でございますっ!ただ今日は金が無いので明日でもいい?…財布の中見せようか?」
少女「うっわ、本当に1500円しかない…しょうがないなぁ、明日でもいいよ。あんたの連絡先教えて」
男「えーと…あれ、どこだ…あった!…俺の名刺」サッ
少女「へぇ、平日フラフラしてるのに仕事してたん……え?」
男「ん?」
少女「………探偵?」ジー
コメありがとう御座います!
出かけるので続きは後ほど投下します。
少女
ttp://imepic.jp/20140706/436880
少女「…あんた探偵なの?」
男「一応そうだぞ」
少女「ふぅん、探偵なんだ。今は仕事中?」
男「うぐ…いつもは超ハードな毎日を送っているんだが…たまたま今日はオフなんだ」
少女「オフねぇ…じゃあ暇なんだ?」ジー
男「別に暇ってわけじゃないぞ?これから夕飯を食いに――」
少女「よ~く考えたら胸揉まれたしキスされそうになったし…やっぱり許すのやーめた」ニコ
男「――へ?ちょ…」
少女「さて、あんたの事務所行こうか。名刺見る限り近そうだし」
男「はい?な、何で??」
少女「簡単なお仕事の依頼だよ」
ガチャン
男「一応ここが事務所なんだが…」
少女「へぇ~意外とマトモなお部屋………って!うわっ汚っ!」
少女「あんた掃除全然してないでしょ!?シンクなんかもう…何日溜めておくつもりなのよっ!」
男「な、なにをっ!?…忙しくて掃除する時間が無いんだよ!」
少女「本当に~?机の上の依頼書っていうのかな?先月の日付なんだけど」
男「くっ、素人には分からないだろうが大事件の解決には時間がかかるんだ!」
少女「ペットの捜索依頼ってタイトルなんだけど…」
男「大事件に発展したんだよっ」
少女「ふぅん、まぁいいか。コーヒーとか出ないの?」
男「くそ、ちょっと待ってろ…あれ?コーヒーが切れてるな、次の特売まで我慢すっか」ジャー
男「ほら、水で我慢してくれ」
少女「み、水って………グラスは洗ってあるんでしょうね?」
男「勿論洗ってあるわ!…んで?簡単な仕事って?」
少女「…わたしの妹に嫌がらせしてる奴を見つけて欲しいの」
男「妹?嫌がらせ?」
少女「高校1年の妹がいるんだけど…妹の下駄箱にこのところ毎日紙が入れられてるの」
男「紙?…手紙じゃなくてか?」
少女「うん、紙。でも絵が描いてあるよ」
男「へー。ちなみにどんな絵なんだ?」
少女「多分…‘蜂’の絵」
男「蜂?スズメ蜂とかの蜂か…なんでそれが嫌がらせなんだ?」
少女「最初は妹も気にして無かったんだけど一週間続いて入ってたし…それに鍵付きの下駄箱だし」
少女「それに紙が入るようになってから妹が誰かに後をつけられてる気がするって言ってる」
男「鍵付きねぇ…後をつけてる奴の姿は見てないのか?」
少女「見てないって。という訳でそいつを見つけて欲しいの」
男「…簡単じゃあ無い気がするんだが。ちなみに断ったら――」
少女「わたしがされたことをツイッターでバラ撒くよ、名刺の写真付きでね♪」
男「――ちょっっとまてぇぇ!俺死んじゃうだろ、社会的に!」ガタン
少女「やってくれるなら許してあげるよ」ニコ
男「くっそ、一応聞くが……捜査費用は?」
少女「無し!って言いたい所だけど…妹が心配だしキチンと解決してくれたらお母さんに掛け合ってあげる」
男「普通は着手金というものがあってだな…」
男「それに手紙の奴と後を付けてる奴が別人の場合2件分の――」
少女「…交番行く?」
男「――ぐっはぁぁぁ……ちくしょう」
少女「どうするのやるの?やらないの?」
1:快諾する
2:渋々請ける
3:断固断る
>>24お願いします
3
ID変わってるから酉付けたら?
>>24了解です。
今日はここまでです。
大筋は出来たので次回からペース上げて書いていきます。
乙です。推理物なん?
>>27 最後の方で安価で人物と手法の回答を貰う予定です。良かったら宜しくお願いします。
男「くっ……」
少女「ふふん、答えは聞くまでもないわね♪」
男「…だ」
少女「え?」
男「嫌だったら嫌だ!」
少女「はぁ?あんた痴漢で捕まっちゃうんだよ?」
男「俺の仕事は安くないんだっ!ガキに脅されて無理矢理仕事させられてたまるかってんだ!」
少女「ふ~ん…机の上のパンフに【★業界最安値★ペット探し3000円~】って書いてるけど…」チラ
男「ち、調査用の他社の広告だっ」
少女「へ~」ジトー
男「あんまりつっこむんじゃねぇ、動揺するじゃないかっ」ダラダラ
少女「はぁ…分かったわよ、じゃあ明日クリーニング代貰いに来るから」
男「ホッ…諦めてくれるのか。意外と簡単に――」
少女「それと…ねぇ、ちょっとこっちに来なさいよ」
男「――ん、なんだ?」スタスタ
少女「もうちょっと屈んで」
男「ん」スッ
少女「―――せ~~のっ!!」ブンッ
バッチーーーン!!
男「おぶっ!!痛ってぇぇぇぇ!」
少女「はぁぁ、すっきりした♪これはあたしの胸揉んだ分ね、こっちも安くないよ」
少女「じゃあまた明日ここに来るね」ガチャ
男「怖えぇ…なんて奴だ、明日はここに居ない様にしなくちゃな」
少女「さてと、ささっと買い物済まして家に帰ろうっと」タッタッタ……
「………」
刑事「警部、女の鑑識結果が出ました」
警部「おう、んでどうだった?」
刑事「死因は腹部の刺し傷からの失血死とのことです…」
警部「なに、頭部の傷じゃないのか?」
刑事「ええ、頭や胸の傷や骨折は死後につけられた物の様です」
刑事「いくつかは死の直前に付けられた物もあるようですが…」
警部「生きながらってことか、ひでぇことしやがる……他に分かったことは?」
刑事「どうも加害者は複数名いるようですね、利き手や腕力にバラつきがあります」
刑事「それと…遺体の腹部からこんなものが……」
警部「ん?こりゃあ……潰れていて分からんが、蜂か…?」
少女「ただいまー」ガチャ
妹「おかえりお姉ちゃん。遅かったね、ナンパでもされてたの?」
少女「ちょっとねー、まぁ男の人には変わりないけど…」
妹「えぇ!男の人の所にいたの?男嫌いのお姉ちゃんが!?」
少女「なんでもないわよ、アクシデントで一緒にいただけ!それより変わったこと無かった?」
妹「ないない!それよりそっちの方を聞きたい♪」
少女「探偵とかやってる変な奴だったから気にしなくていいよ、明日クリーニング代貰いにそいつの所に行くけど…」
妹「探偵さんなの!?明日一緒に行きたいなっ」
少女「別にいいけど、じゃあ学校終わったら待ち合わせしようか」
妹「うん♪」
男「よしっ!今回はちゃんと3000円振り込まれてた…これで何とか10日は凌げるぞ」
男「今日は特に予定は無いし事務所で大人しく依頼の電話でも待ってるか」
男「って!今日はあの少女が来るとか言ってたっけな…」
男「封筒だけ扉の前に挟んでやりすごそうか…いやいや!盗まれる恐れがある」
男「くそぅ、口座振込みとかにすればよかったなぁ。あいつ俺の名刺持ってるし不在にして電話来るの待ってるのも手だな」
男「凄く会いたくないが…どうしよう?>>34」
家の扉を隠す
記入漏れですが2日目です
>>34了解です
男「会いたくは無いが…事務所に居ないのは逃げてる様で…」
男「そうだ!扉を隠してみよう♪」
男「まずは画用紙にマジックで壁の模様を書いて…と」キュッキュッ
男「こいつを扉に貼り付ければ…出来た!あとは奴がバカなのを祈ろう」
男「学生の下校時間だしそろそろ来る頃だな」
少女「ここなんだけど……なにこれ?」
妹「ここが探偵さんのお部屋なの?…本当に変な人だね?」
少女「いるんでしょー?」ドンドン
男「………ですよねー」
少女「…居ないのかな?」ガチャ
男「しまった!鍵かけ忘れた!…くそっ勝手に開けるなっ」グッ
少女「あ!絶対中から押さえてる!」
男「バレた!しかし手は離さないぞっ」グググ
少女「……」
男「…?あきらめたか?」ギリギリ
少女「」パッ
男「うおおおっ?急に手を離すな――」ガチャン
男「う?」モミモミブチュ
妹「…え?」
男「あれ?わざとじゃないんだよ?」
妹「…いやぁぁぁぁぁぁ!!」ジワァ
少女「…」ギロ
男「……依頼でもなんでも請けるから許して?」ガタガタ
今日はここまでです
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