シンジ「夏といえばお化け屋敷だね」 (19)
シンジ「もう7月ですね、ミサトさん」
ミサト「そーねぇ…夏ねぇー…」
シンジ「夏といえば、何ですかね」
ミサト「うーん…ちょっと分からないわねぇー…」
シンジ「………」
シンジ「よし、ミサトさんはもう大丈夫だよアスカ」
アスカ「やっと落ちたわね…」
シンジ「さ、早く抜けだそう!」
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マリ「うーん、おっそいにゃー姫たち」
レイ「……」
マリ「ちょっとー、なんか暇つぶしの相手になってよー」
レイ「……よく、わからないわ…」
マリ「はぁー…暇だにゃー…ん?あれは…」
シンジ「ごめーん!待たせちゃったかな…」
アスカ「バカシンジがたらたらしてたのが悪いのよ…ったく」
マリ「お待ちしたにゃー姫ーわんこくーん!!」
アスカ「ほら、さっさと行くわよ!」
レイ「……遅れたのに…」
アスカ「なんか言ったぁ!?」
シンジ「……はぁ…」
シンジ「さて、どうにか辿り着いたね」
アスカ「…雰囲気あるわね…」
マリ「んん?もしかしてビビってるのかにゃ-?」
レイ「……」クス
アスカ「何笑ってんのよエコひいき!」
シンジ「まぁまぁ…今日は皆でお化け屋敷をきっかけに打ち解けようって話だよね」
マリ「吊り橋効果を狙うんだにゃ-」
アスカ「いつも命がけで戦ってるけどね」
シンジ「さ、とりあえず入ってみようよ」
シンジ「……雰囲気あるね…」
アスカ「それさっきあたしが言ったわよ」
マリ「わんこ君意外と弱心臓なんだねー」
シンジ「あれ、ここ受付であってるのかな…」
レイ「…ここに受付とあるわ」
アスカ「人がいないからあってるのかって聞いてんのよ!」
レイ「人ならそこにいるじゃない」スッ
アスカ「!?」ビクッ
レイ「ふふっ」
アスカ「アンタねぇ…!」
シンジ「落ち着いてよアスカ…」
マリ「ふんふんふーん♪」スタスタ
シンジ「ちょっ!駄目だよマリ!まだお金も何も払ってないよ!」
マリ「別にいーじゃーん、こんな街から離れたところにあるお化け屋敷だよ?きっと警備も甘いってー♪」
シンジ「そういう問題じゃないよ…」
アスカ「…ねぇ、やっぱりおかしいわよ…なんか周りの音が急になくなったみたい…」
レイ「………」
シンジ「なんでそういうこと言っちゃうんだよ…やめてよ…」
レイ「碇君、もう先へ進みましょう」
シンジ「でもお金が」
レイ「恐らく食べた後に払う系のお化け屋敷なのよ」
シンジ「……うん、そうだね、進もう!」
アスカ「ねぇ、私もう帰りたいわ…」
ゲンドウ「始まったな」
冬月「あぁ…」
マヤ「目標4名、お化け屋敷に無事突入!」
リツコ「あの子たちを震え上がらせるために私の人生とも言える仕掛けをたくさん用意しておいたわ」
ミサト「大丈夫かしらぁ…」
リツコ「あなたの名演技には頭が下がったわ、ミサト」
ミサト「やーねぇ!私はただお酒を飲むだけだものー簡単だったわ!」
マヤ「目標、第一の仕掛けに突入しようとしています!」
ゲンドウ「……」ニヤァ
アスカ「絶対後悔するから…知らないわよ…」
シンジ「アスカ…僕も怖いよ…」
アスカ「近寄んな!!」
マリ「あ、あれ何かにゃ-?」
レイ「…大きい扉」
シンジ「あからさまなのが来たね」
アスカ「どうせこれを開けたら奥から幽霊のコスプレ男が出てくるんでしょ」
マリ「なんか余裕そうだね、じゃああっけまーす♪」
アスカ「ちょっと」
ギィィィィィィィィ………
冬月「赤木博士、あの扉の向こうには何が待っているのかね」
リツコ「超高密度のエネルギーの球が無数に散らばっているのよ」
ゲンドウ「赤木博士」
リツコ「はい?」
ゲンドウ「それに当たるとどうなる」
リツコ「間違いなく木っ端微塵にはじけ飛ぶでしょう、私の最新鋭の技術を使って創りだしたものですから」フフン
ゲンドウ「葛城大佐、赤木博士を地下へ幽閉しろ」
ミサト「ハッ!」
シンジ「……なんか球が浮かんでるね」
マリ「うーん、なかなかいい趣味してるねー」
アスカ「油断してんじゃないわよ…もしかしたらあれが超高密度のエネルギーの球かもしれないじゃない…」
レイ「そんなわけがないわ」
マリ「姫は考え過ぎなんだにゃ-…ほれ、触っても平気…」ペタッ
ッパァァァァァァンッッ
シンジ「」
レイ「」
アスカ「」
ゲンドウ「ヤバイな」
冬月「あぁ…」
マヤ「目標、沈黙!」
ミサト「ちょ、ちょっとリツコ!!これどうするのよ!!」
リツコ「問題ないわ、彼女の細胞はすでにとってあるから99.999%同じ彼女がいつでも作れる」
冬月「ならば問題あるまい、なぁ碇」
ゲンドウ「………」
アスカ「あ、あ、あ……キャアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!」
レイ「…2号機の人…」
シンジ「」
アスカ「やっ、に、逃げ、逃げないと…!!」
シンジ「あ、あしゅか…こしっ…腰が抜け…」
レイ「問題ないわ、私が碇くんをおぶっていくもの」
シンジ「はっ、はやなみぃっ!」
アスカ「とりあえずもと来た道を戻るわよ!!」
ゲンドウ「走ってる方向が逆だな」
冬月「あぁ」
ミサト「あの子あぁ見えて馬鹿なのかしらねぇ」
リツコ「彼女は飛び級で大学卒業までこぎつけてるのよ、馬鹿とは思えないわ」
マヤ「待ってください!レイがカメラから消えました!!」
リツコ「嘘おっしゃい、ここに写ってるじゃないの」
マヤ「あっホントですね!」
キャッキャッ
シンジ「うわああああ!!!!はああああああああああああああ!!!!」
アスカ「うっさいわね!!」
レイ「碇君…落ち着いて…」
シンジ「これが落ち着いていられるかよっ!!ま、マリが、マリが爆発しちゃったんだぞっ!!」
アスカ「きゃああああああああああああ!!!」
シンジ「うわあああああああああ!!!」
レイ「落ち着いて、前に何か影が見えるわ」
シンジ「ひっ…僕もうだれも爆発してほしくないよ…!」
ゲンドウ「とりあえず謝るためにお化け屋敷の中に入ってみたが…」
ゲンドウ「ここがどこなのかさっぱり分からん」
ゲンドウ「まぁ、暗いがシンジなら父さんと分かってくれるだろう」
ゲンドウ「ふー………」
シンジ「……絶対怪しいよ…!あれ絶対幽霊の下っ端的なやつだよ…!」
アスカ「あの小さい背中、間違いないわね…」
レイ「相手が弱そうだと元気になるのね」
アスカ「あったりまえでしょうが!!」
シンジ「シッ!声が大きいよ…見つかっちゃう…」
ゲンドウ「…来ないな」
マヤ「状況、つかめません!!」
ミサト「どうして司令があんなところにいるのよ」
リツコ「あの人のことだからどうせ謝りにでも行ったんでしょう」
ミサト「まぁどうでもいいけどちょっといたずらしてあげたいわね」
マヤ「エネルギーの球をここに発生させるのはどうでしょうか?」
リツコ「今やってるわ…」
ゲンドウ「……む?」
ゲンドウ「周りに何か球体のようなものが…」
ゲンドウ「!!…まさかこれは…」
ゲンドウ「…動けない」
シンジ「またあの球だ…どんなひねくれた性格してたらあんな核兵器作り出せるんだよ…」
アスカ「言うわね」
シンジ「正直マリは残念だったけどそこまではないよね」
レイ「当然」
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