魔王「あくしろよ」
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側近「」ちーん
魔王「なあ、お前がここに来る途中に斬ったのうちの嫁なんだよなあっ!! オイ!!」
勇者「すいません……」
魔王「どうしてくれんだよ、なあっ!? 自慢の嫁だったのによお!」
勇者「ごめんなさい……」
魔王「というわけでよぉ、俺の新しい嫁を探してくるんだ」
勇者「えっ?」
魔王「魔界でも人間界でもいいから探すんだよ!!」
魔王「あくしろよ」
勇者「は、はいっ」
勇者「なんて言っちゃったけど……どうしよう」
勇者「はぁ、とりあえず ↓2 に行ってみよう」
魔界市。
そこは魔界の中で最も栄えている都市の大部分を占め、多くの魔物で賑わう。
若い女性も多い。
勇者「というわけで変装して来たけど……」←全身ローブ
勇者「どうしようか。魔王の頼みごとをさっそく解決しようと試みる……?」
どうする ↓2
魔界都市の酒場。
冒険者が集い、旅の情報を集めたりナンパしたりやけ酒したりする場所。
勇者はやけ酒目的。
ごとん!
勇者「ぷはーっ!! 旨い、もう一杯っ!」
ミノタロ店主「お客さん飲み過ぎでない? もう六杯はいったけど……」
勇者「うるさい! お前に僕の気持ちが分かるか!!」
勇者「敵と相対しての第一声で『嫁返せ』とか言われてすっかり闘志を失った僕の気持ちが!!」
ミノタロ店主「苦労したんですなあ」
勇者「ふぅー……!」
勇者はいい感じに悪酔いしてきた。
次はどうしようか? ↓2
ミノタロ店主「それで、その敵とやらには何と要求されたんでしたっけ?」
勇者「ふんっ、新しい嫁を探せだと! いかにも万年発情してそうな顔してたよ!」
ミノタロ店主「へぇー……」
ミノタロ店主「だったらあんた自身が嫁になってしまえばいいんでないすか?」
勇者「はっ?」
ミノタロ店主「あぅ?」
勇者「僕は男だけど? 何、喧嘩売ってるの?」
ミノタロ店主「あ、いえ。立ち振舞いや声色が正に少女のそれだったので……顔は見えませんが」
勇者「ああん!? 顔はこんなだよっ!」
ばさっ←ローブ取った
ミノタロ店主「お、お客さん人間だったんすか!ほら 急いで隠してほら!」
勇者「な、なんだよ」
ミノタロ店主「今は魔物と人間がピリピリしてる時期です……! むやみやたらに魔物に顔を晒さないことですっ」
勇者「お、おう……」
ミノタロ店主「それで顔のことですが……」
勇者「?」
ミノタロ店主「正直やっぱり少女にしか見えません。性別詐称してますかい?」
勇者「なんでそんなこと! ……まあ、昔から中性的だとは言われたけど」
ミノタロ店主「それですぜ!」
勇者「んー?」
ミノタロ店主「女装したら化けますよ! 美女に!!」
勇者「な、なんてこというんだこの牛野郎!」
ミノタロ店主「ささ、そうとなれば急いで知り合いの服屋を連れてきましょう! ゼンは急げですぜ!」
ぐいぐい…
勇者「あ、おい待てって!」
女装の結果 ↓2
勇者「……」←とりあえずフリフリのドレスを着た
ハーピー服屋「う、うん? これは……」
ミノタロ店主「ヴォエッ!」
勇者「な、なんで吐くんだこのゲス!」
ミノタロ店主「なんではこっちの台詞ですぜ! なして可愛いのに女装したとたん……オロッ」
勇者「腹立つゥ!!」
ハーピー服屋「あの、もう一度このローブを着て貰えますか?」
勇者「んっ」
ぱさっ
ミノタロ店主「……あ、こっちのほうがいいですな」
ハーピー服屋「ですね」
勇者「なんでボロボロのローブの方が可愛く見えるんだおかしいだろう!!」
女装は結局意味が無かったようだ。
勇者はどうしようか ↓2
勇者「……腹が煮えたってしょうがない! おい店主」
ミノタロ店主「はい」
勇者「お前、ここで女装してみなよ」
ミノタロ店主「えぇッ!? ほ、ほ、女装ですかぁ!?」
勇者「ハーピーさん」
ハーピー服屋「は、はい」
ミノタロ店主「ちょっと待ってくださ……アッ!」
女装の結果 ↓2
ミノタロ子「あの……」モジモジ
勇者「うっわ何この魔法!」
ハーピー服屋「急に体が小柄になって……顔も人間の少女みたいに……」
ミノタロ子「死にたくなってきました」
勇者「よっしゃ、もう構わん! いこう!」
ミノタロ子「え、えぇ!?」
ハーピー服屋「お買い上げどうもー」
さっそく魔王のもとへ行こうとしますが、もう少し何かしたい勇者。
勇者はどうする? ↓2
魔界デートスポット。
大都市にある市場から少し離れたところにある、景観の良い風情溢れる道。
クレープ屋やスイパラといった、スイーツで溢れる。
若い女性は勿論多いためナンパスポット。
勇者 (でもこのミノ子を魔王のもとへ連れていったら……もしかしたらそのまま会えなくなるんだよね)
ミノタロ子「どうしました……?」
勇者 (……ちょっとぐらい話をしたいな。歩きたい)
ミノタロ子「あのっ?」
勇者「あのさ、ミノ子はさ、どこか行きたいところはある?」
ミノタロ子「そうですね……って、え? ミ、ミノ子とは!?」
どこへいこうか ↓2(デートっぽい場所)
勇者「……」
ミノタロ子 (急に公園に来たりして……一体……?)
勇者「……ミノ子はさ」
ミノタロ子「は、はい?」
勇者「好きな人いる?」
ミノタロ子「……」
ミノタロ子「……」アセダラー
ミノタロ子 (なんか思春期の子供みたいな質問がきた!!)
ミノタロ子 (なんて答えようか……)
なんて答えた? ↓2
ミノタロ子「そう、だね……ええと」
勇者「うん」
ミノタロ子「好き、というか尊敬しているのが……」
ミノタロ子「魔王様……かな?」
勇者「!!」
ミノタロ子 (あ、あれ? なんかショック受けてる……?)
勇者 (そんな……! これ尚更魔王のもとへは行けない!!)
勇者 (どうしようか……他の候補者を探して、ミノ子は連れていかないように、とか)
勇者 (ああ、でも! 女装までしてもらったし……そんな失礼なこと……うーん)
ミノタロ子 (苦悩してらっしゃる?)
勇者はどうしようか ↓2
おやすみ
続きはまた後で。ミノタウロスがここまでメインになるとは思わなかった。
勇者 (いや、待てよ。魔王がミノ子を気に入ると決まった訳ではない!)
勇者「よし」
ミノ子「……?」
勇者「ちょっとこっち向いてもらっていい?」
ミノ子「こうですかい」
勇者「おっけー」
ぱしゃっ
ミノ子「え?」
ミノ子 (空間から突然『音』が……!)
勇者 (後はこれを魔王に送信っと)メルメル
魔王「……ん?」ピロリーン
魔王の反応 ↓2
なんかレスが表示されない…
もうちょっと時間空けます…
メール本文『一応候補者です。どうですかね』
魔王「……おぉ、これは」
魔王「悪くない……悪くないぞっ!!」
魔王「よし、さっそく連れてきてもらおう!」
勇者「……あっ」ピロリーン
ミノ子 (な、なにこれ!? さっきからよく分からな音が……)
勇者「……ミノ子」
ミノ子「あ、え? なんすか?」
勇者はどうする? ↓2
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