男「え、ロケット団?」 (124)

タマムシ大学に在学する俺は、四年の秋になっても就職先が決まらないでいた

男「このままじゃニートになってしまう。どーしたもんかなぁ」

そんなある日、数少ない友人の一人からこんな話を聞く

りかけいのおとこ「ロケットコンツェルンが下請け会社の新入社員を募集してるらしいぜ」

男「え、あのロケットコンツェルンが?」

ロケットコンツェルンとは、カントー地方を中心に観光業や娯楽施設など幅広いビジネスを展開し、
果ては最先端であるポケモン科学に関する研究まで行っているという、世界有数の有名企業だ

男「そんな大企業が、なんでまたこんな時期に募集してるの?」

りかけいのおとこ「知らねぇよ。でもまぁ下請けだからな。大企業のお膝元で安定はしてるだろうが、給料はたいしたことねーんじゃねぇか」

男「ふーん…そんなもんかぁ」

元来のんきな性格である俺は、その時はまだその話をそこまで真剣には聞いていなかった だが…

3ヶ月後 冬

男「やばいやばいやばい、まだ決まんないよ。どうしよう」

そう、俺は未だに就職が決まっていなかったのだ 大学卒業は目前である

りかけいのおとこ「お前まだ決まってないのかよ…俺はもうニビにある博物館の学芸員に決まったぜ」

男「ううう…」

その時、俺は以前の友人の言葉を思い出した

男「そ、そうだ ロケットコンツェルンはまだ募集してるかな」

りかけいのおとこ「さぁ… まあ調べてみれば?」

男「ああ」

俺はさっそく大学のパソコンから就活サイトへとアクセスした

男「あ、まだ募集してるんだ」カチカチ

【急募】ロケットコンツェルン下部組織、株式会社『R』 新入社員募集中!【締め切り迫る!人気職です!!急げ!!!】
☆明るく楽しい職場です!
☆優しい社員がいっぱいのアットホームな雰囲気です!
☆がんばる人を応援します!出来高により給与UP!
☆入社一年足らずで幹部に昇格することも!完全実力主義です!!

男「へぇ…よさそうだなぁ」クリック

そして俺はそこへと就職を決めることになった


半年後、夏

先輩「あと10匹でノルマ達成な」

男「ハァ…ハァ…い、いけっモンスターボールぅ!」ポンッ

男「…よ、よし… ズバットゲット…」

先輩「おらおら急げよ!!日が暮れるぞ!ガンガン乱獲しろ!!」

男「は、はいぃ…(な、なんでこんなことに…)」

俺は大企業、ロケット・コンツェルンの下請け会社に就職したはずだったのだが…

少し戻って、春 入社当日

俺は指定された会場に来ていた どうやら入社式があるらしい

男「俺も遂に就職かぁ…色々しんどいかもしれないけど、頑張るぞ」

同僚男「お、あんたも今日入る人?俺もだぜ」

男「あ、どうも…」

なにやら少しチャラチャラとした男が話しかけてきた この人がこれから同僚になるのか…

同僚男「ま、お互い頑張ろうや。最初はしたっぱだし色々しんどいだろうけどなぁ」

「したっぱ、ですか…(新入社員はシゴかれるってことかな?)」

ま、なんにせよ見た目よりは人当たりのいい人のようだ 仲良くしておこう

同僚男「しかしあんたみたいな見た目の人もいるんだなぁ どっちかっていうとカモにされるほうだぜwあんたの雰囲気は」

男「カモ…?」

同僚男「まあ、そっちの方が仕事もしやすいかもしれんがな…」

男「?」

同僚男「あ、そろそろ挨拶あるみたいだぜ」

男「あ、はい」

この会場は、小学校の体育館のような場所だったのだが、入り口から見て奥…壇上に何人かスーツの人たちが立っている
同僚男君の言うとおり、会社の人達がこれから何か喋るのだろう


スーツ男①「え、えー、本日はお日柄もよく…えー…」

スーツ男②「バカ、そんなこと喋ってどうする マイク貸せオラ」ガシッ

ザワザワ…

スーツ男②「はい、皆さんどうもこんにちは 今回の新入団員は40人程か」

スーツ男②「これからお前らには、我らがロケット団の新しい兵隊として任務に当たってもらうわけだが…」

・・・

・・・は?

男「ロケットだん?」

同僚男「ん、どうした?」

男「い、今ロケット団って…」

同僚男「…?それがどうしたんだ?当たり前だろ 俺達ロケット団の入団式にいるんだからw」

男「」

・・・

スーツ男②「まずひとつ言っておくが、お前らはしたっぱだ」 

スーツ男②「我がロケット団では上下関係は絶対遵守! これは組織としての規律を正すためである
      これは不問律であり、出世もせずに逆らう輩は必ず制裁される …おい、階級の説明しろ」

スーツ男①「あ、おう」

スーツ男①「ええとだな、知ってるヤツも多いだろうがウチは団員それぞれに階級がある」

スーツ男①「ロケット団全体で見た場合、下部組織・末端組織の人員等を含めた場合の構成員数はだいたい8000ほど」

スーツ男①「で、その内訳はC級団員(いわゆるしたっぱ)が3割、B級(組織の主力となる中堅戦闘員)が6割、
      そしてA級(幹部から強さを認められたエリート戦闘員、及び配下の研究組織に所属する研究員達)が1割弱だ。あくまでも大体だがな」

スーツ男②「補足する。 当たり前だが上下関係、権力の強さで言えばA級>B級>C級となる。更にA級の上に極少数の幹部団員が存在し、そして頂点には我らが『ボス』だ」

スーツ男①「お前ら新入りは全員したっぱからのスタートな たっぷりこき使ってやるから、覚悟しとけw」

スーツ男②「業務としてはポケモンの窃盗強奪、野生乱獲が主流となる。時折有力な企業や研究所を襲撃し、成果をあらかたいただくってな作戦も敢行されることがあるぞ
     また、多数の研究員で最先端のポケモン実験を行っている。今後の方針としてはそちらの比重が大きくなってくるかもしれないな」

スーツ男①「ちなみにお前ら新入りのしたっぱには、高度な作戦はやらせん まあ最初は野生乱獲とかかな」

スーツ男①「ま、説明はこんなもんか…いいか?」

スーツ男②「ああ」

スーツ男①「おし、じゃあさっそく研修はじめるぞー」

スーツ男②「とりあえず、近くの道路でポケモンの乱獲をしてもらう。自分の手持ちポケモンでどうにかしろ。ボールは特性ロケット印のものが支給される」

スーツ男①「じゃあそこの先輩団員達(B級)についていけよー」

先輩団員「オラこっちだ早く来い」クイクイッ

・・・

同僚男「おっしゃ、腕が鳴るぜw」

男「」ボーゼン

同僚男「…おい、大丈夫か?」

男「」

同僚男「もしもーし?」

男「」

同僚男「・・・お前もしかして知らずに来たのか?」

男「」コクッ

同僚男「マジかよw どんまいw」

男「・・・ほ、本当にここロケット団なの?あのロケット団?世間で有名な悪のポケモン組織の?」

同僚男「おう そして俺らは新入団員!ほやほやのしたっぱC級団員だぜ!」

男「うそぉ…どどどどどうしよう!!」

同僚男「どうしようって…どうしようもねーよ 一緒に頑張ろうぜ!」

男「で、でも犯罪は…」

同僚男「男なら細かいことは目をつぶろうぜ!」

同僚男「そもそも就職口がなかったからこんなとこ来ちまったんだろ?じゃあやるしかねーでしょ!」

男「た、たしかにそれはそうかもしれないけど…(りかけいのおとこのヤロー…)」

先輩団員「オラッ!!そこの二人!!さっさと来いボケ!!」

同僚男「あ、はいっ!!すいませんすぐ行きます!!」

男「うう…」

同僚男「もうしゃーねーよ、諦めな それよりここで一緒に頑張って出世しよーや、な?」

男「…」

同僚男「ここで『ロケット団なんて犯罪組織には入りません!』なんつって逃げ出そうとしたら何されるかわかんねーぜ ギャラドスのエサにでもなるんじゃね?」

男「…と、とりあえず今は行くしかなさそうだ」

同僚男「おう」

・・・

先輩団員「おせーぞ!!」

男&同僚男「す、すいませんッ!!」

先輩団員「ったく…」

先輩団員「えー、とりあえずお前らの研修は俺がまかされた。ちなみに俺は入団4年目、B級団員だ」

先輩団員「お前らには近くの一番道路で野生ポケモンの乱獲をしてもらう」

先輩団員「まあたいしたポケモンはいねーからお前らでも大丈夫だろう 手持ちのポケモンをうまく使えよ」

男「(あ…)」

先輩団員「あと、しょぼいポケモンは売値の単価が低いから、とにかく量をとれ!!一匹がコラッタ0.6点ポッポ0.8点換算で、各自ノルマは10点だ!わかったな!!」

したっぱ一同「はいっ!!」

・・・

同僚男「いけっマンキー!おっしゃぶん殴れ!」

同僚モブ「いけえコラッタ!」

同僚モブ「いけドガース!」

先輩団員「オラ、もっと気合いれろ!日が暮れるぞ!」

男「…」

先輩団員「ん?」

男「…」ポツーン

先輩団員「おい、お前なにしてんだ?」

男「あ、え、ええとですね」

先輩団員「さっさとポケモン出して捕獲に加われ 仕事なめてんのか?」

男「あの、自分ポケモン持ってないんですが…」

先輩団員「はぁ?」

男「…」

先輩団員「マジかよ…お前良い歳して…」

男「す、すいません…」

先輩団員「チッしゃーねーな …手持ちがないしたっぱには団から一匹ポケモンを支給する決まりだ」

男「!ほんとですか!」

先輩団員「ちょっと待ってろ」スタスタ

数分後

先輩団員「おら、ズバットでも持ってけ こいつはしたっぱの標準装備みたいなもんだから」

男「は、はいっ!」

先輩団員「大事に使えよ 団の備品だったもん粗末に扱ったら殺すからな」

男「はひいぃ!!」

男「(つ、ついに俺もポケモントレーナーか…今まで家族が飼ってたニドラン♂のポチしか経験なかった…)」ドキドキ

男「(あれ?ロケット団ってそんな悪くないかも…)」

先輩団員「ボール持ったらさっさと行け!!アホ!!」

男「は、はひぃぃ!!すいませんっ!!」ダダッ

同僚男「お、来たな おせーじゃん!俺もうノルマ達成したぜw」

男「マジか!でも俺もポケモンもらったから頑張るよ!」

同僚男「おっ、やる気じゃん!ロケット団なんか嫌なんじゃなかったのか?w」

男「と、とりあえず今は仕方ないからね!」

男「いけっ、ズバットぉ!!」ポーンッ

書き溜めるからちょっと時間ちょうだい

・・・時は戻り、夏

男「はぁ…はぁ…」

先輩団員「あと10匹でノルマ達成な」

男「はひぃ…」

男「(この炎天下で熱気のこもったおつきみ山の洞窟でズバット乱獲…きつすぎ…)」

先輩団員「オラオラ休んでんじゃねえよ!日が暮れたら山下りられねーぞ!!ボケ!!」

男「は、はひぃ!!」

・・・一時間後・・・

男「よ、よし、ズバット30匹ゲット…」

男「なんとかノルマ達成だ…」

先輩団員「じゃ、さっさと帰るぞ」

男「はひぃ」

ロケット団に入団して3ヶ月…ポケモンを貰ってしまった喜びやなんかであたふたしているうちに、こんなに時間が流れてしまった…
やっぱりこの状況はまずいと気づいたときには既に新入団員研修も終わっていて、退団なんてとてもじゃないが言い出せない…
それこそ、ジョウト支部が研究してるって噂のギャラドスのエサにされる!!!

先輩団員「お前、ロケットポイントどんくらい溜まったんだ?」

男「えーと…研修では貰えなかったし、今までも簡単な乱獲業務ばかりだったので、まだ全然…」

先輩団員「そうか」

―――ロケットポイント(以下Rポイント)とは、ロケット団員が任務をこなすごとに個人に溜まっていくポイントだ
これが一定数溜まることで、次の階級へと昇格できる
当たり前だが簡単な任務のRポイントは低く、逮捕されたり死んでしまったりする危険が高い高難度の任務はそのポイントも破格だ
しかし新入りのしたっぱに割り当てられる任務は前者のような簡単なものなので、ポイントが溜まるスピードは限りなく遅い…

先輩団員「おい、ぼーっとしてんなよ 今はここで月の石と古代ポケモンの化石発掘って特殊任務が遂行中だからな メンバーじゃない俺達がいても邪魔なだけだ」

男「は、はぁ」

先輩団員「だ・か・ら!ぼーーーーーっとしてねーでさっさと帰るんだよ!ウスノロボケ!!」

男「は、はひぃ!!」

男「(…そういえば俺達のほかにもやけに団員がいると思ったら、そういうことかぁ。 まあ幹部直々の任務らしいから新入りのしたっぱ団員はいないみたいだけど)」

・・・

先輩団員「出口が見えたぞ…ッチ、もう夕方じゃねーか」

男「ですねぇ」

先輩団員「ですねぇじゃねぇよアホ!!てめーがチンタラしてるからだろ!!ボケ!」

男「す、すいませぇん!!」

先輩団員「チッ…。………ん?」

男「どうかしました?」

先輩団員「……誰かいるぞ こっち見てやがる」

男「へ?」

帽子を被った少年「…」

先輩団員「おい、何か用か?」スタスタ

男「ちょ、先輩」

少年「…」

先輩団員「俺らが誰かわかってガンつけてんだよな?おい」

男「先輩、相手は子供っすよ、やめましょうよ」

先輩団員「わかってねーな、お前。こいつ普通のガキじゃねーよ…バッジ持ってるぞ」

男「へ?」

少年「…」


先輩が少年に勝負をしかけた!!


先輩団員「先手必勝だ!!!いけっガラガラ!」ポンッ

ガラガラlv29

先輩団員「ガラガラ、気合いれろよ!」

男「(先輩のガラガラ、いつ見てもいかついなぁ)」

少年「ゆけっリザード」ポンッ

リザードlv25

少年「ゆけっピカチュウ」ポンッ

ピカチュウlv22

男「う、うわ…子供なのにめっちゃ育ってる…すげぇ」

先輩団員「二匹かよ…!! こっちが二人だからそのつもりらしいな、オイ」

男「え、えーと先輩、俺も加勢すべきなんでしょうか?」

先輩団員「相手が二対出してんだから当たり前だろ!!俺はこいつ一匹しか持ってねーんだよ!!アホか!!ダブルバトルをしかけられてんだろが!ボケ!!」

男「は、はいぃ!!」ポンッ

ズバットlv8

先輩団員「…お前、もっとちゃんと育てろ。まるで戦力にならんだろが」

男「い、いや…初めてのポケモンだから可愛くって…あんま傷つけたくないって言うか…」

先輩団員「…アホ」

また書き溜めたい(読んでる人いるならだが)
そんで寝てからまた投下したい

サンクス

・・・

男「…すいませんでした」ボロッ

先輩団員「…」ボロッ

男「レベルでは先輩の方が強かったのに、俺が弱いせいで足引っ張っちゃって…」

先輩団員「…」

男「なんて謝ったらいいか…」

先輩団員「チッ、うっせーなぁ もう黙れ」

男「で、でも…」

先輩団員「次勝ちゃあいいんだよ!俺がガキに負けっぱなしでいると思ってんのか!?次会ったらボコボコにしてやる」

先輩団員「その時にまた足引っ張ったら殺すからな。…だからちゃんとそのズバット育てとけよ、カス!」ビシィ!

男「は、はいぃ!」

俺達はあの子供に負けてしまった… 
目の前が真っ暗になった…と思ったらいつのまにか日が暮れていたようだ

先輩団員「とにかく、山を降りるしかねーな。ポケモンもぶっ倒れちまってるし、本部に戻るぞ」スタスタ

男「わかりました!」

先輩団員「(…しかし、この分じゃ例のおつきみ山作戦は失敗するかもな…ほとんど2対1だったとはいえ、俺のガラガラをぶっ倒しやがったんだ、あのガキは)」

俺達ロケット団のカントー本部はトキワシティから少し外れた森の中にある
なんでもボスがトキワ出身とからしく、そこが立地的にも世間から身を隠すのにちょうどいい場所なんだとか
…ちなみに俺達したっぱはボスの顔も名前もしらない

・・・

男「ふぅ、なんとかトキワまで着きましたね。山を下りられてよかった」

先輩団員「(ニビ近辺にいた野良トレーナーがみんなぶっ倒されてたな…やっぱあのガキか)」

男「どうかしました?」

先輩団員「別になんでもねーよ」

男「?」

先輩団員「とにかく本部に入るぞ。ズバットの納入もせにゃならんし、あと報告もだな」

男「あ、はい」

・・・
本部前

先輩団員「団員ナンバーB-4811俺と団員ナンバーC-8101男、今ズバット乱獲の業務から戻った。ニビからだ」

見張りのしたっぱ(C級)「あ、はいはい。二人ですね………はい、認証しました」

男「どうも~」

見張りのしたっぱ「しかし遅かったですね。何かありましたか?」

先輩団員「ん?…まあ、ちょっとな」

男「ちょっと、ありましてね…」ウンウン

先輩団員「…遅れた原因のほとんどは、お前がさっさとズバット捕まえねぇからだが…? そこわかってんのか?オイ」

男「あ、そうっすね」

先輩団員「そうっすねじゃねーよアホ!!お前仕事なめてんのか!!」ボカッ

男「痛っ!…す、すいませんー…」

先輩団員「チッ…」

先輩団員「とにかく行くぞ。納入と報告だ!」スタスタ

男「は、はいぃ!」

本部内

先輩団員「おい、納入してこい 報告は俺がしといてやる」

男「あ、わかりました!!」タタッ

先輩団員「ああ、それとだ」

男「はい?」

先輩団員「納入終わったら、さっさとそのズバット回復させてやれよ。せっかく団が与えたモンなんだ、大事にしろっつったろ」

先輩団員「粗末に扱ったら殺すっつったよな?」

男「わ、わかりましたぁ!!」タタッ

先輩団員「…ふぅ。さてと…」

・・・

男「こちらになります」

モブ団員「ズバット30匹ね。…オッケー、納入確認」

男「ふぅ…」

モブ団員「しかし遅かったな、何かあったのか?」

男「いや…色々てこずっちゃって…」

モブ団員「そうか?まあ任務は完了してるからいいが…」

男「あ、じゃあ俺ちょっと手持ち回復させてきますんで」

モブ団員「おう(おつきみ山のズバット相手にそんな疲弊したのか?)」

・・・
本部内・ポケモン回復施設

男「ふぅ、回復完了っと」ティンティンティロリン♪

男「ごめんなぁ、ズバット。俺ももうちょっと頑張って強くならないとなぁ」

男「…、さてと、これからどうしよう。報告してる先輩のところでも行こうかな?」

同僚男「あれ?男じゃん!久しぶりー」

男「あ、同僚君。久しぶりー…じゃないでしょ。今日も任務行く前に会ったし」

同僚男「そうか?まあ細かいことは気にすんなw」

男「(細かいか…?)」

同僚男「今日はどんな任務だったんだ?」

男「いつもと同じだよ。ズバットの乱獲。場所はおつきみ山だったよ」

同僚男「ふーん。まあ俺も似たようなもんだよ。トキワの森で虫ポケ捕まえまくってきたw」

男「へー」

同僚男「しかし、もっとスゲェ任務を任されてぇなぁ。これじゃ昇進なんて夢のまた夢だぜ」

男「でも俺達新入りのC級だし…」

同僚男「どうなんだよなぁ、どうしたもんか」

同僚女「同僚男君たち、どうしたの?」

男「ん?」

同僚男「あー、いやな。なかなか出世できねーなぁって話だよ」

男「同僚男くん、この人は?」

同僚男「ああ。今日の仕事で一緒になった同僚女ちゃんだよ。俺達と同期だってよ」

男「へぇー」

同僚男「(かなり可愛い子だろ?)」ボソッ

男「(確かに!)」

同僚女「よろしくねー!」ペコリ

男「あ、こちらこそー」ペコリッ

男「…」

男「…ん?」クンクン

同僚男「…」

男「(…なんかすごいクサイぞ…なんだこの臭い?)」クンクン

同僚女「ん?…ああ、匂う?」

男「あ、うん…なんか」

同僚女「いい匂いでしょ!」

男「へ?いやめっちゃクサ(ry

同僚女「これはクサイハナちゃんとベトベターちゃんの体臭をブレンドした特性の香水使ってるの♪」デヘデヘ

男「へっ?」

同僚女「どっちも私のポケモンなの!かわいいでしょー!」

男「(こ、この子の臭いだったのか…)」

同僚男「お、男…細かいことは気にせずいこうぜ!」

同僚女「ホラホラ、二人ともちょっと見てよ!ウチの子たち!」ポンッポンッ

クサイハナlv26

ベトベターlv24

同僚女「どう?このかぐわしい腐敗臭!ああ、このヘドロの艶といい、口から垂れてる発酵した唾液のドロドロ加減とといい、たまらないよぉ!!」ハァハァ

同僚男「(だぁああああああ!!!くせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!)」

男「(なにこの子!!ああ、臭い!!!!臭いよ!!!)」

同僚男「(で、でも見た目可愛いしポケモンはやけにレベル高いし、臭いなんてとてもじゃねーけど言えねーよ!!!)」

男「(そんなぁぁぁぁクサイィィィィ!!!)」

同僚男「(我慢しろぉ!!男なら!鉄のロケット団したっぱならこの程度耐えるんだぁ!!!)」

男「(そんなこと言ったってぇぇぇぇ!!!!!)」

同僚男「(頑張れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!)」

男「ううう…も、もうダメ…」バタッ

同僚女「うふ♪」

書き溜め中

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom