戦士「な……に…?」
側近「聞こえたろう、人間の将軍よ」ザッ
側近「此度の戦争における貴殿ら王国と戦うのは、私だ」
側近「我こそは第28代目妖精国、女王の側近……参る」
戦士「馬鹿な、開戦してから何度目の戦だと思っている!? 『王国から』は何も聞かされていなかったと!?」
側近「……だろうな、士気に関わるのだろう」
側近「待ってやるから指揮官として下がるが良い、将軍とは名ばかりの戦士よ」
側近「貴様らが『魔物』と呼ぶ者がどれだけ恐ろしいか、とくと味わえ」
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……【その強さは、三千の兵に値する】
兵士「うわぁあああ!!」
< ザシュゥッッ!!
側近「……」
兵士B「は、速すぎて見えな……い?」ザシュゥッッ!!
兵士B「え……」ドサッ
……【古来より続く人間の侵略を止め】
……【古より続く戦の連鎖に巻き込まれようとも、その強靭なる肉体は決して朽ちず】
……【彼の者は、己が生まれし国をたった一人で護り続けてきた】
槍兵「進めー!! 怯むな! 数で押し切れぇ!!」
弓兵「援護する!」ギシッ
側近「……」
……【彼の者こそ、最強の守護者に違いなかった】
側近「散れ……」スッ
槍兵「?」
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