吉良吉影「これで私は自由になれッ―― こ、ここは何処だッ!?」 (68)

※初カキコ

※殴り書き

※設定・キャラ崩壊・原作無視の可能性

書き溜めたのでつらつらと流していく予定です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402834326

吉良「近づいて来いッ! 「時を止めてみろッ! 何秒止められる?このわたしをもっと追いつめるがいい! その限界の「ギリギリさ」が再びきっと! 『バイツァ・ダスト』を発現させるのだッ!」

仗助「承太郎さん!「時」を止めろッ! 『キラークイーン』の「スイッチ」を押させるなッ!」

吉良『いいや!「限界」だッ!押すねッ!『今だッ』!』

ドグオォォ ゴバッ

吉良「やっ!やったぞッ!発現したぞッ!」

シュゴォ――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――

――――――――

――――

吉良「フハハハハハハハやつらに勝ったぞッ! これで私は自由になれッ――

   ……こ、ここは何処だッ! 何故私はこんな場所にいるっ!?」

吉良(いいか、落ち着くんだ吉良吉影。確かに『バイツァ・ダスト』は発現した。
発現したはずだッ! だからこそ私は生きて今この場所にいるッ! しっ! しかしッ!
ここは何処だッ!? 見渡す限りの海、海、海……一体どうなっているんだッ……!?

 何故私はボートに乗っている? 自分の質問に質問で返すんじゃぁない……! 
イカれてるのか この状況で……!? クッ……まるで意味がわからないッ……! 
これは幻覚か? いや、水は冷たいし……しょっぱい。これは海であることは間違いないようだ

。しかし……ン? なんだあれは……島か?とりあえずこのまま考えても埒があかない。
それに海から何かが襲いかかってこないとも限らない……。とにかく、あの場所へ向かうとするか……。ボートなどという狭い場所では私の『キラークイーン』の能力も満足に発揮することはできないからね。)



数時間後

吉良(クッ……。無駄に時間がかかってしまったがなんとか辿り着くことができた。
それに、歩き回って海岸部の地理は把握した……。とりあえずこの島に人の気配はない。
どうやら無人島のようだな……。外周しか見ていないからなんともいえないが中央のジャングルのような
場所から猛獣が突然海岸部に現れて襲ってくるとも考えにくい……。とりあえずは一安心か……。
まぁもっとも、どんな猛獣がいようと私の『キラークイーン』の敵ではないが……ンン? 
海の方から何かが近づいて……ッ!? なんてついてない日だ……! あのトンガリコーン頭は……ッ!)

仗助「ッたくよォ~一体どうなっちまってるんだ……?
 吉良の野郎が怪しい動きをして(確か『バイツァ・ダスト』とか言ってやがったなぁ……)
次の瞬間なんだか目の前が真っ暗になって……そう、まるでポケモン勝負に負けた時のような
、そんな感じになって……気がついたら何故か海に放り出されてるし……
まったくグレートだぜこいつは……」


億泰「なにが起きてるのか理解できないのは俺がバカだからなのか? なぁ仗助?」

仗助「俺にもわっかんねぇ~よ! とにかく今はあの島に向かおうぜ……こんな不安定な場所じゃぁ
なにかあってもスタンドで対応するのが難しいしよォ~」

吉良(ま、まずい! 何故この場所に抱き枕ヘッドをした東方仗助がいるのだッ!?
   クッ、とにかく見つかるのはマズ

???「な、なんでお前がここに居るんだ……吉良吉影ッ!!」

吉良(ッ!? しまった……ッ! あのじゃがりこ頭に気を取られていた隙に後ろにッ……!
   しかも私の正体を知っているということは私の敵……! どうするッ……!?
   ここは下手に動かない方がいいんじゃあないのか……ッ?)

億泰「おい、仗助! あそこに何か見えねぇかァ~?
   なんだかどっかのサラリーマンみたいな奴とコロボックルみたいな……」

仗助「億泰よォ~あんな島にサラリーマンとコロボックルなんて……!? 
   ありゃぁほんとにコロボッ……ってあれ康一じゃぁねえのか? 
   それと一緒にいるのは……ッ!? あ、あいつはまさか吉良吉影ッ……!?」

億泰「あいつがいるってことはこの妙な世界もあいつが原因ってことか?
   俺ぁなんだか頭がこんがらがってきたぜェ~!」

仗助「あーだこーだ考えないでもあいつを締め上げてやれば全部わかるこった! 急ぐぞ億泰ッ!」

吉良(クッ……!これは非常にマズイ!
   さっきの声から冷静に判断すると、今私の後ろにいるのは恐らく広瀬康一とかいうチビじゃぁないか?
   一瞬でも怪しい動きをしようものならあの小賢しいスタンドによって私は地面に貼り付けにされてしまうだろう……
   万事休すか……ッ! 整形までして逃げ続けた私の人生がッ! こんな訳の分からない世界で終わるなどと……ッ!!)

康一「なんでお前がここにいるんだ! 吉良吉影ッ! 
   この世界はお前が原因なのかッ!答えろッッ!!」

吉良(……ッ!どうやらこのガキは東方仗助や虹村億泰が近づいてきていることにまだ気がついていないみたいだ……。
   ということは私にもこの窮地を乗り切るチャンスがある、ということだ……。
   フ、フフッ……この“吉良吉影”に運は味方してくれているッ!フフフフフフ!)

吉良「お、おいおい! 待ってくれ。私にもなにがなんだかさっぱりでね。
   この世界がどこなのか、一体どうなっているのか私にも全くわからないんだ。
   今の話からするに、君も何が何だかわからない内に私を見つけて警戒しているようだ。
   お互い混乱してる状況なんだ。ここで争うのはやめてひとまず話し合った方がいいと思うんだが……」

吉良(まずは油断させてこのガキを……! この私にかかれば造作もないこと……!)

康一「そ、そうなのか、わかった。と、とにかく、今お前の知ってることを全部吐いてもらおうか!スタンドは出すんじゃないぞ!
   怪しい動きをした瞬間に僕の『エコーズ』がお前に叩き込むぞッ!」

吉良(スタンドはしまわない、か……。だが問題ない。一瞬でも隙が出来たなら……その一瞬の内に君を始末させてもらう……ッ!)

吉良「お、おいおい。君だけがスタンドを出したままというのは不公平じゃぁないか?
   私が情報を話した瞬間に君はそのスタンドを私に叩き込むことができる……。
   そんな危険な状態だっていうのに私がぺちゃくちゃと情報をお喋りすると思うのかい……?」

康一「そ、それもそうだ……って言うわけないだろう! お前は殺人鬼!僕がスタンドを引っ込めた瞬間に
   そこらに転がっている石ころを爆弾に変える事だって出来る! 悪いけど君にはこのまま洗いざらい吐いてもらう!
   さもないと、僕は『エコーズ』を叩き込む!」

吉良(こ、コイツ……! 殺人鬼のためにびくびく後悔しながら「お願い神様助けて!」って感じに逃げ回り
   挙げ句の果てにはここから無事で帰れるのなら「下痢腹かかえて公衆トイレ 探しているほうがズッと幸せ」
   と願うような奴だと思っていたのだが……こいつは想像以上に骨が折れそうだ……! そうこうしている間に東方仗助が
   来てしまう……。合流されることだけはなんとしても回避しなくっちゃぁならない……ッ!!
   こうなったら仕方がないが……何かで一瞬注意を反らせた瞬間に奴のスタンドごと本体を叩くしかない……!)

吉良「あ、あぁ、わかった。話そう。だからスタンドを叩き込むのだけはやめ……おや? あそこに見えるのは東方仗助達じゃぁないのか……?」

康一「な、何を言って……? あ、あれは確かに仗助君……!」

吉良(かかったなアホが! その一瞬の油断で構わない!私の『キラークイーン』で広瀬康一! 君とはお別れだ!!)

???「おいおい、よそ見するのは危険なんじゃあないか康一君。こいつは殺人鬼だぜ?
    今まさに君がクソッタレの仗助に気を取られた瞬間コイツは君を殺すつもりだった。
    こういう時は相手の言葉に耳を貸さずにさっさとスタンドを叩き込んで身動きを取れないとうにしてから
    後で僕に頼んで洗いざらい吐かせるっていうのが一番利口なんじゃあないのかい? 
    こいつが自由な状態で油断したらその瞬間「あぁ、もうプッツン由花子のお弁当が食べられないんだ」なんて事を考えながら
    爆発させられちまうぜ」

吉良(ッ……! まだ他にもいたのか……ッ! しかもこの声、この喋り方……おそらく岸辺露伴……ッ! 最悪の状況だ……ッ!
   どうなっているんだ!この世界はッ……!私の『バイツァ・ダスト』によって平穏な世界に戻る筈だったんじゃぁないのか…!?)

露伴「それに僕がいるってわかっているんだからな。合流するまで一瞬の気を抜かずこいつを見張っておくってことでも
   よかったんじゃぁないか? クソッタレの仗助がいると知ったら喜んでしまうのもわかるが(まぁ僕はその逆だが)相手を考えた方がいい。
   まぁ僕に感謝してくれて構わないよ康一君。僕のおかげで君は今助かったんだからね。
   とりあえずこいつは僕の『ヘブンズ・ドアー』で再起不能にさせてもらおうかな……」

吉良(こ、こんなところでッ……!)バタッ

康一「す、すいません露伴先生……。少し気が動転して……」

露伴「できることなら僕も今すぐこいつを叩きのめしたいさ。でも、そんな事したってこの状況が変わる確信はない。
   それに、こんな奇妙な体験、他にないだろう? この世界がどんな世界なのか僕は凄く気になっている。
   興味を持っているのさ。あぁなんだか興奮してきたぞ康一君! 今すぐにでも脱いでで海に飛び出したい気分だ! 
   もちろん冗談だよ! あぁ、そんなに引かないでくれ康一君!!!」

康一(こっちが本音だな、露伴先生……)






仗助「つまりよォ、てめぇのせいじゃぁねえってんだなぁ……? 吉良吉影さんよォ……?」


吉良「だからそう言っているだろう……。確かに私の『バイツァ・ダスト』が原因かもしれないが、
   何故こうなったのかはわからないし、どうしたら元に戻るかもわからない。私が教えてほしいくらいだよまったく……。
   私の植物のように平穏な人生は一体何処へ行ってしまったのか……」

億泰「とにかくよォ~こいつの『バイツァ・ダスト』ってやつが原因かもしれねえってことはよォ~
   とりあえずこいつをぶっ飛ばしちまえば元に戻るんじゃぁねぇのかァ~?」

康一「ちょ、ちょっと待ってよ億泰君!! 君話聞いてないの!?
   もしそれで原因が違ったら取り返しのつかないことになっちゃうんだよ!?」


億泰「だったらどうしろってんだよ~……」

露伴「とにかく今は何故こうなったか、ではなくどうしたら元の世界に戻れるか、だ。 
   吉良吉影には僕のスタンドで
  【『キラークイーン』は岸辺露伴及びその下僕達いずれかの許可がないと発現することは出来ず攻撃することもできない】
  【僕たちいずれかの目の届く場所から離れることができない】
  と書き込んだから突然襲われることもないし当然逃げられることもありえないからな。
  しかし、殺人鬼に僕の『ヘブンズ・ドアー』の効果がある、なんてこと実際には夢にも思ってみなかったけどな。
  もしかして君、実は僕のファンなのかい? サインだったらいくらでもあげよう。スペシャルサンクス!」

吉良「……私は、あくまで平穏な人生を望んでいただけで、突如襲い来る殺人衝動を抑えきれず人を殺していただけだ……。
   そこに目を瞑ればくだらない日々を暮らしている一般人と変わらないわけで、当然世間が認知しているような漫画だって読むさ……。
   ちなみに3部のダーニーと海峡院海苔秋のF-OMEGA対決、あそこが特に好きでね。」

仗助「んなことどうでもいいけどよォ~……とにかく、こればっかりは露伴に感謝しなくっちゃぁな……癪だけどよォ~(ボソッ」

露伴「ん?今なんか言ったか? 今君は確かに僕に対して何か文句を

康一「ま、まぁまぁいいじゃないですか! 今回は露伴先生のお陰で僕らもこうして無事に合流することもできたんですし!」

露伴「やっぱり康一君は話がわかっているなぁ。いつか僕の取材旅行についてきてくれないかな。君なら大歓迎だ!」

康一「え、遠慮しておきます……」

吉良「……オイ、いつまで私はくだらない茶番に付き合わなくちゃぁいけないんだ?
   とにかく、私を一体……いや、これから君達はどうするつもりなんだ……?
   いつまでもここでぼうっと呆けてる訳にもいかないだろう……?」

仗助「確かに、冷静になってみれば今ヒジョーにやべぇ状況なんじゃあねぇか……?
   こんな無人島みてーな場所に取り残されちまってるってこたぁつまり問題だらけってことだろ……?」

億泰「そ、そうだ!飯とかどうすんだよ!
   俺ぁ今朝仗助に起こされてそのまま承太郎さんとの待ち合わせ場所に向かう途中雨が降ってきたから急いでたら
   途中でテメーが吉良吉影って名乗るのを聞いたから飯食う時間とか無くてよォ~!
   思い出したら猛烈に腹が減ってきたぜェ~!くぅ~なんかないのかよォ~!?」

露伴「チッ……これだからバカはうっとうしいんだ……。とはいえ、確かにこのまま何も飲まず食わずってわけにはいかないな……」

吉良「だったらまずはこの島がどうなっているかを把握するのが第一じゃぁないのか?
   さっき東方仗助が言ったようにこの島には人の気配なんて私たち以外に無い……。
   つまり人から恵んでもらえるなんて可能性はゼロに近いってことさ。だったらやはり自分たちでなんとかするしかないのだから、
   島の全体図を把握しておく必要がある。誰か遠くまで偵察にいけるようなスタンドを持った奴はいないのか?
   あいにく私の『シアハートアタック』では先の状況を把握することはできないし何より一面焼け野原になってしまうからね……」

康一「あ、それなら僕が『エコーズACT 1』で少し探索してみます。結構遠くまで行けますから」

億泰「おぉ流石康一だぜ! やっぱり康一ってここぞというときに頼りになるよなァ~!」

吉良「とりあえず、広瀬康一の『エコーズ』とやらが探索を終えるまでは待機。
   戻ってきたら二手に分かれて島の内部を探索するのが得策なんじゃあないか?
   時間を決めておいて、時間になったらここに戻ってくる。そしてお互いの成果を報告し合う。
   サバイバルの常套手段だと思うが……」

露伴「殺人鬼とはいえ、流石社会人だ。こいつらバカとは違う。あ、康一君の事ではないよ。そこの単細胞二人の事だ。
   僕の漫画が理解できるだけはあるな。ちなみにF-OMEGAのシーンは

康一「……ふぅっ! 空からパッと見渡した感じ、海岸部から内側はジャングルで囲まれていて中央部は山のようになっていました。
   で、山を超えると中央に湖のようなものがあって、イメージとしてはドーナツのような……」

億泰「ドーナツだって?んまそ~だな! って腹が減ってんだよどうにかしようぜぇ~!」

仗助「どうにかしようったって探索しねえことには……」

吉良「ハァ……オイ、岸辺露伴。私にスタンドの許可をくれないか?」

露伴「何を考えている……? 攻撃の許可は与えないが、それくらいならいいだろう。
   オイ仗助、お前のスタンドも出してしっかり見張っておけ」

仗助「なんで俺が……はいはいわかりましたよ。ったく、人遣いが荒ぇ……。
   ってか大丈夫なのかよ許可なんかしちまって……」

露伴「どうせ攻撃は出来ない。それにこの状況でスタンドを出して何をするのか気になるじゃぁないか。興味が沸いてくる!」

吉良「フゥー……『キラークイーン』!!」ギャン

康一(な、なにをするつもりなんだこいつ……!)

吉良「『キラークイーン『第一の爆弾』』!!」

康一(石を爆弾に変えて……ま、まさかっ!)

康一「露伴先生! 今すぐ『ヘブンズ・ドアー』を! 奴は【自爆】する気だ!
   こうしてまとまった今! 僕らを道連れにするためにッ! 
   【自爆】なら【攻撃】ではないからスタンドの効果が無い! このままじゃ……!」

吉良「おいおい、なんで私が自分ごと爆破しなくちゃあならないんだ? 
   それでもし自分まで死んでしまったら意味がないじゃぁない……かっ!」ブォン

康一「えッ? 石を海の方向へ……?」

ドッゴォォォォォン!

露伴(海で爆発を起こして……一体何を……はっ、そうか!)

露伴「なるほど、そういうことか……。こんなことをぱっと思いつくあたり僕らから逃げ切っただけの事はあるな。
   まぁ結局は僕によって正体が暴かれて捕ま

億泰「おいおい、今は空腹について悩んでたんだぜ~? 
   いくら俺がバカでもよォ~噴水をみたら空腹がごまかされるなんてこたぁねぇぜ~?」

吉良「どれだけバカなんだこいつは……。おい虹村億泰、と言ったな。
   お前のスタンドは確か右手で触れた空間を削り取るんだったな……それは遠くのものを引き寄せることもできるのか?
   もしそうなら今爆発した当たりの物を引き寄せて欲しいのだが……」

億泰「あぁン?確かに出来るけどよォ~……。まぁいいか。『ザ・ハンド』」ガオンッ!

億泰「だからよォ~俺が馬鹿だからって水遊びするだけで空腹を……な、なんだァ!? 魚が!?」

康一「なるほど……水中で爆発を起こして、その衝撃で浮いてきた魚を億泰君に引き寄せて貰えば簡単に捕まえられる……」

億泰「おぉ~すげェ~! こんだけありゃとりあえず腹一杯なんぜェ~! 料理は任せてくれよなぁ~!!」

仗助「げっ、億泰が料理する気なのかよォ!? 折角の魚が台無しになっちまうぜ!?」


億泰「お、おい仗助ェ!マジで疑ってんのかぁ!? 俺ぁ兄貴がいなくなってから親父と俺の分を毎日自炊してっからよォ~
   料理くらいなら朝飯前だぜ! と、言いたいところだが道具も何もねェんだよなァ~……」

康一「道具とかは無いけど、火くらいなら僕の『エコーズ』の『尻尾文字』でなんとかなるかもしれないよ!」

仗助「おっ、そいつは名案だぜ康一! 何度も言うけどよォ~やっぱりお前っていざって時に頼りになるぜ……ッ!」

億泰「ウンまああ~いっ! こっこれは~っ!この味わあぁ~っ!
   まるで生命の味というかなんというか……ただの焼き魚なのに、普段杜王町で食ってるようなのとは違う、大自然のうまさだ!!
   空腹が味を加速させるッ! ハーモニーっつーんですかあ~、味の革命っつーんですか~っ!
   例えるなら進撃の巨人とマブラヴ! スラムダンクと黒子のバスケ! 荒木飛呂彦原作に対するしょこたんのコスプレ!」

康一「何を言っているのかわからないよ億泰君……」

露伴「さて、とりあえずこれから二手にわかれて探索する訳だが……。
   僕は康一君と、そして君ら二人と吉良吉影というチームでいいと思うんだが」

康一「えぇッ!? 僕が露伴先生とですかぁ!?」

露伴「なんだい康一君。君は僕と行動を共にするのが不満ってぇ訳かい? そうか、君はそういう奴だったんだな。
   この島はお前一人で探索してろと、そう言わんばかりの冷ややかな視線を僕に送るんだな」

康一「そ、そういう訳じゃないですけど……(この人、時々何をしでかすかわかったもんじゃないから怖いんだよなぁ……」

億泰「俺ぁ別に誰とでも構わねぇぜ!」

吉良「フン、どうせ私に拒否権は無いんだろう……」

仗助「俺も異論はねェぜ~! 俺が見張ってりゃこいつも下手なことできねェしよォ~!」

億泰「空気弾を飛ばしてこようが俺のザ・ハンドがあればなんとかなるしなァ~!」

露伴「まず攻撃は僕の『ヘブンズ・ドアー』で出来ない筈だから問題はないが……もう少し書き加えて……
  【岸辺露伴とその下僕達に危害を加える行動はできない】」

仗助「毎回下僕達ってのにひっかかんだよなァ~……」

吉良「人の身体をまるで玩具のように扱ってくれるじゃぁないか……」

康一「今まで人の手を恋人のように扱ってた人がよくもそんな……!」

吉良「おいおい、君たちと一緒にしないでくれよ。私は彼女達を愛している……君達のような無粋なものと一緒にしないでくれ……」

露伴「そんな事はどうだっていい。とりあえずチームわけはこれで決定だ。とりあえずもう日も遅い、今日は野宿するとして明日から本格的に探索を始めよう。僕らは西側を周る(こっそり康一君にどっちの道が険しいか聞いておいたからな……」

書き溜めたと言ったが……すまん、ありゃ嘘だ。
結構ペース遅いかもしれないけど色々継ぎ足してぽちぽち書いてくんで長い目で見てやって下さいな。

億泰「おいおい、野宿たってこんな何が潜んでいるかも分からないジャングルを目の前に寝るってのかァ~!?
   そんなの寝てる間に誰か一人くらい食われちまうぜェ~!」

康一「物騒な事言わないでよ億泰君!」

仗助「でも確かに危険だよなァ~……
   康一の『尻尾文字』だって実際に火を起こせる訳じゃないから夜は灯りも無くなっちまうしよォ……」

吉良「それなら私が軽く爆発でも起こせば問題無いんじゃぁないか?」

仗助「あ、確かにそうだ……。なら当面の問題はやっぱり野宿するか否か、ってところか……」

露伴「誰か見張りにつけて交代に休むってのはどうだい?」

吉良「それだと後日の行動に支障をきたしてしまうんじゃあないか? 
   何が起きるかわからない場所だからこそ万全の状態で挑みたいだろう?」

康一「……アッ!そういえばエコーズで探索している時に洞窟を見た気がします!
   そこなら一晩安心して過ごせるんじゃ……」

露伴「なるほど名案だよ流石僕の康一君だ! さぁ早速そこへ行こうじゃあないか!」

DSのサバイバルキッズ1かな?

―――――――――――――――――――――――――――――――――

仗助「で、実際来たのは良いけどよォ……。こんなか、何かいそうじゃぁねぇか?」

億泰「まぁ何が来たところでここにはスタンド使いが5人もいる訳だぜェ~?
   それに俺の『ザ・ハンド』一体でなんでも削り取ってやるからよォ~!」

仗助「ほんと、お前のスタンド能力ってよく考えると物凄ェ強い能力だよなぁ……
   今までバカにしてごめんね(ボソッ」

露伴「しかし奥が真っ暗だな……これじゃぁ何がいてもわかんないぞ」

吉良「私が爆発を起こすと洞窟まで崩れてしまう恐れがあるからな……」

???「何か話し声が聞こえると思ったが……一体誰がいるんだ……?」

康一「!? み、みんな! 中に何かがいるんじゃあなく、誰かがいるんだ! 気を付けて!」

仗助「こっちは最初から警戒してるぜ~! さっさと正体を表しな!『クレイジー・ダイヤモンド』!!」ドン

???「!? スタンド使いだと!? しかもそのスタンドは……東方仗助かッ! クソッ、『バッド・カンパニー』!!」

>>26 元ネタは特に考えてないです。それも名前だけしか知らずやったことないので内容は知らないです

億安「『バッド・カンパニー』!? い、今、俺の聞き間違えじゃぁなきゃ確かに『バッド・カンパニー』っつったよなぁ!?」

???「その声……まさか、億泰、か……?」

億泰「まさか……兄貴……なのか……ッ!?」

吉良「話が見えないな。つまりなんだ? どういうことなんだ? お前らの知り合いか?」

康一「はい……。億泰君のお兄さんです……。死んだはず、なんですけど……
  (僕はこの人のお陰でスタンド能力に目覚めたんだけど、実際には殺されかけただけだから苦手だなぁ……」

形兆「億泰、何故戻ってきた。お前は確かにあの時、「杜王町に行く」と、そう答えたはずだ……!」

億泰「ち、違ぇんだよ兄貴! あの後確かに俺は杜王町に戻って仗助を助けた……そして色々あって気づいたらここへ……」

露伴「おい待て康一君。君は今、確かに「死んだはず」と言ったか? つまりなんだ、ここは死後の世界だってことか?」

仗助「おい待てよ露伴……先生。仮に死後の世界だとしたら……
   想像したくもねえが、もし仮に俺たちが吉良吉影の『バイツァ・ダスト』によって死んだとしたら
   なんで発動した当の本人までいるんだ?まさか自分も爆発するのか?その『第三の爆弾』ってやつは……」

吉良「そんな筈あるわけないだろう……さっきも言ったが自分すら巻き込んで爆発して死ぬ、なんて
   バカなこと私がすると思うか……?」

康一「だったらどうして形兆さんがここに……」

形兆「俺は……億泰と別れた後、そのまま暗闇の中を進んでいて……光が見えたと思ったからそっちの方向へ進んだだけだ……
   そして気が付いたらこの洞窟にいた……。引き返せるのか?と思い洞窟の奥へ進んでみようとしたがこの洞窟は浅い。すぐに行き止まりにぶち当たっちまった……。
   アニメや漫画みたいに隠し扉でもあるんじゃあないかと思って探索したがそんなものは当然無かったし、これからどうするか考えていたところだった」

露伴「死んだはずの人間がいる……創作意欲が湧いてくるぞ! どんどん描きたい! 紙とペンは何処だ!!」

康一「落ち着いてください露伴先生……」

吉良「あー、つまり? ここは死後の世界なのかどうかもわからないと。まぁあの状況で私が負けるなんてゼロに等しいがね……」

仗助「おいおい、「東方仗助たちは自分に負けた」って、てめえはそう言いてえのか?」

康一「お、落ち着いて仗助君。僕たちが負けたのなら承太郎さんもここに来ているはずだよ!
   それがいないってことはここはそういうのとは関係のない場所っていうことだよ!」

仗助「た、たしかに言われてみれば承太郎さんが来てねえってのはおかしい。つまり謎が深まっただけじゃねえのか……?」

吉良「まったく……少しは広瀬康一を見習ってほしいものだな(靴下を裏表逆に履く、という点以外でね)」

仗助「テメェが一々突っかかってくるからだろうがよ」

吉良「私がいつ君に対して何か言ったかな?それともやっぱり心の中では「負けた」と思っているんじゃぁないかな……?」

仗助「テメェ……今スタンドが使えないってこと……忘れちゃぁいねェか……?」

康一「仗助君!! 吉良……さんも!!」

形兆「億泰……賑やかな友達を持ったな……」

億泰「あぁ。心の底から信頼できる、いい奴らだぜ兄貴……。(片方は敵だけどよ~……」

もうそろ学校行きます。

露伴「おい、今お前らのくだらない争いにつきあってる暇は無いんだ。
   勝手に本題に戻らせてもらうぞ。虹村形兆さん……であっているかい?」

形兆「ああ、貴方はあの有名な漫画家の……岸辺露伴さん、ですね?」

露伴「僕の事を存じ上げてくれていたとは光栄です。
   もしよろしければ今晩僕たちもこの場所で一緒に泊めて頂きたいのですが」

仗助(存じ上げてくれてって……やっぱり偉そうだなぁ露伴の野郎……)

形兆「私は一向に構いません。むしろ一人で退屈していたところです。歓迎します。
   ……何もないところですが。それと敬語でなくとも結構です……私の方が恐らく下でしょうし」

露伴「そうかい? なら遠慮なくそうさせてもらおうかな。
   今晩泊めてもらえるのなら、外敵から身を守れるだけでも有難い。恩に着るよ」

形兆「但し、一日だけです……。今晩だけ。明日の朝にはここを出て行って貰わねばなりません……」

露伴「? 何かいちゃあいけない理由でもあるってーのかい?」

形兆「詳しくは私にもわかりません。ただ、私と長い時間一緒にいるということは避けた方がいい。そんな気がします」

露伴「……よくわからないが、まぁそういうのなら仕方ない。『ヘブンズ・ドアー』!!」

露伴「僕は隠し事をされるとどうしても気になってしまってね。
   一度気になってしまうと夜も快適に寝る事が出来ないんだ。
   まぁ本体に害は無いし、これは僕たちにも関係のある事情のような気がするからね。
   少し覗かせてもらうよ……。なになに……?

【名前は虹村形兆 享年(中略)により死亡。死後、死のふちを彷徨っていた億泰に対し進むべき道を示した。
 その後、謎の光に引き寄せられ、見た事もない島に到達した。
 そして億泰やその友人らと出会い億泰は正しい選択をした、と心の底から安堵し、一晩彼らと共にする事となった】

   か。ここからが本題だな……ええっと……?

【しかし、彼らと長い間一緒にいてはならない。いや、いる事は出来ない。
 もうすぐ私はこの島、いや、この世界から消えてしまう。そんな気がする。
 理由はわからないが、その時彼らと一緒にいたら何か大変な事が起こってしまうだろう。
 それだけは避けねばならない。何故なら彼らを巻き込む事は出来ない。億泰もいる。
 そしてなにより、私は既に死んでしまった人間で、彼らはまだ生きているのだから……】」

康一「形兆さん……」

露伴「要するに、何も分からないということがわかったよ……。とにかく、長い間一緒にいたら僕らも危ないって事だ」

億泰「明日出て行くって事はわかったけどよォ……。
   つ、つまりもうすぐ消えちまう兄貴を俺達は見捨てるって……そういうことか……?」

露伴「あぁそうだ。彼は既に死んでいる。それに僕等まで巻き込まれる必要はないってことさ」

億泰「おいおい、死んでるったって今ここで俺達とこうして話してんだぜ!?
   それに今まさに俺たちは兄貴に助けてもらうんだぜ! それなのに兄貴を見捨てるって!?」

康一「億泰君……」

露伴「……相変わらず頭が悪いな……虹村億泰。お前の兄貴は僕等……つまり、虹村億泰。
   君を巻き込みたくない一心で理由もわからないまま消える恐怖と戦っているんだ。
   その気持ちを汲んでやらないと彼……虹村形兆の思いが無駄になるってもんじゃないのか?」

億泰「で、でも!」

形兆「露伴先生の言う通りだ億泰……」

億泰「あ、兄貴……」

形兆「ふふ、乱暴なやりかたですね露伴先生……。
   ……億泰、お前は俺の言う通り、何も気にする事無く明日の朝にここから出発して元の世界へ戻る手段を探せばいいんだ……」

億泰「……兄貴の言う事はいつだって正しい。けど、兄貴は俺に、俺の進む道は自分で決めろと言った!
   だったらよォ~……これからどうするかは俺が決める! 俺の進む道は俺が自分決める! 俺は、兄貴を助ける!」

形兆「億泰……。これは兄貴の最後の命令……いや、最期のお願いだ。
   頼む。俺の事は気にするな……。お前は俺に捕われることなく、お前の道を進むんだ……。死んだ俺の為にお前を危険に合わせる訳にはいかない……」

億泰「でもッ……!!」

形兆「露伴先生……頼みます」

露伴「……『ヘブンズ・ドアー』」

億泰「露伴せんせッ……! な、何をッ……!」バタン

露伴「【今この場所で起こった事を全て忘れる】……これでよかったのかい?」

形兆「あぁ、さっきも言った通り、億泰には幸せに生きて欲しい……。俺の……いや、俺と親父の分まで……」

康一「形兆さん……。僕にはお姉ちゃんしかいません。だから、男兄弟の、弟に対する気持ちや、お兄さんに対する気持ちとかがどういうものかはわかりません……。
   でも、億泰君が、貴方をずっと尊敬していて、今、まさにお兄さんの為に行動しようと……僕たちとたと対峙する事になってもお兄さんを救おうとしていた気持ち。
   これだけは僕にもわかります……。億泰君の思い、わかってあげてください……。」

形兆「あぁ、ありがとう……。広瀬康一……あの時はすまなかったな……。
   昔はびくびくして、東方仗助についているだけの臆病者かと、そう思っていたが……少し見ない間に立派になった……」

康一「そ、そんな、僕はただ……」

仗助「あぁ、こいついざって時に凄い頼りになるんすよ」

形兆「東方仗助……。お前のおかげだ。親父の事、本当にありがとう……。
   俺がした事は謝ってすむものじゃないかもしれないが……すまなかった。そして、億泰の事……これからもよろしく頼む」

仗助「もう全然良いっすよ……誰も傷付かなかった。いや、怪我はしたけどよォ~……全員無事だった。
   それだけで十分っす。形兆さんあんたは……お気の毒って言うのも何て言うか変ですけど……。
   億泰の事は、言われなくてもわかってるっすよ。だって俺達、その、親友っすから!」

形兆「あぁ、ありがとう。そろそろ夜も遅くなってきた、入るといい。
   月明かりしかないから少し暗いかもしれないが……」

仗助「じゃぁお言葉に甘えさせてもらうっす!おい億泰! いつまで寝てんだ! さっさと起きろ!
   ……吉良、いつまでもボケっとしてねーでテメーもさっさと来い!」

吉良「ン? あ、あぁすまない。ただ、月を見ていたんだ……。深い意味はないが、ただ話についていけなかったのでね……」




康一(こうして、僕らは億泰君に何があったのかを告げる事もなく、一晩、洞窟の中で過ごした。
   真っ暗な洞窟の中は、思っていたよりも快適で、次に気がついた時には、外から眩しい光が差しこんできてからの事だったんだ。
   そして、形兆さんとお別れする時間がやってきた……)

形兆が別人になっとる・・・

康一「それじゃぁ、形兆さん……ありがとうございました。……お元気で……って言っていいのかわかりませんが……」

形兆「あぁ、こちらこそありがとう。君達のおかげで久しぶりに楽しい夜を過ごせたよ」

億泰「兄貴は、俺たちと行かねえのか?」

形兆「あぁ、いいんだ。俺には俺のやるべき事がある……。億泰、俺が生きていた頃、最期に言った言葉、覚えているか?」

億泰「忘れねえよ……。俺はいつだって兄貴の足手まといだったさ……」

形兆「そうだな……。だが、今は違う。お前は自分の道を行くことを決めた。
   もう、足手まといなんかじゃぁない……。お前はもう、一人前だ。億泰。」

億泰「兄貴……」

形兆「さぁ行け。もうお前に言うことは何もない」

億泰「……わかった。さぁ、行こうぜ仗助! さっさとこの世界の謎ってーのを追求しねーとな!!」

仗助「億泰……いいのか?」

億泰「あぁ……。もう、兄貴にかっこ悪いところは見せられねェしよォ~」グスッ

仗助「……そうだな。さぁて!グレートに探検して行こうぜェ億泰~!!」

康一「ま、待ってよ仗助君! 億泰君!!」


形兆「露伴先生も……億泰の事、よろしく頼みます」

露伴「おいおい、僕は保護者じゃぁないってぇの……。フン、まぁ仕方ないか」

形兆「ありがとうございます……」

露伴「……また、いつか」

形兆「ええ……ご達者で」

吉良(虹村形兆……虹村億泰の兄……か……。これが……兄弟というものか……)

>>37
登場期間短すぎてキャラ把握しきれてなかったんだよォ~!!
18歳だし、兄貴なんだから礼儀はしっかりしてそうだし、後死んでから角が取れて丸くなったってことで見逃してほしいのよォ~ん!!

――――――――――――――――――――
康一(形兆さんと分かれてから数時間……ぼくらはとりあえず中央の湖? を目指すことに決めたんだ。
   そして道中、森で億泰君がまたお腹がすいたなんて暴れだすから仕方なく食べられる物を探すことになったんだ……)

億泰「なぁ仗助よォ~……お前の『クレイジー・ダイヤモンド』ってどこまで治せるんだ?」

仗助「あぁ? どこまでってどういうことだよ?」

億泰「いやな、例えば、俺が毒キノコを食ったらお前のスタンドで治せるのかって思ってよォ~。
   もしそれなら、そこら中にあるもの全部食い放題じゃぁねぇか~?」

仗助「……保証はねえからやめとけよ、億泰……」

露伴「なぁ見てくれ康一君! こんなところに見たこともないカメレオンがいるぞ!! まるで擬態する気もない虹色!
   毒でも持っているのかな? 気になるぞ! あぁ気になる! 中はどうなっているんだろう! どれ、味も見ておk

康一「やめて下さい露伴先生!! 本当に毒があったらどうするんですか!! 今仗助君も治せる保証はないって言ってましたよね!?」

吉良「まったく騒がしい奴らだな……」

億泰「お、この実なんて食えそうじゃぁねえか仗助~?
   なんかの漫画で美食家がフデザートにするって言ってた木の実みてぇだ!」

露伴「僕の作品以外のモノに出てくる木の実だって?
   まるで釘のようなパンチでも打てるようになりそうな木の実じゃぁないか。どれ、味も見ておk」

億泰「おいおいそれは俺が一番に見つけたんだぜぇ~! それなら俺が食うってのが定石だろォ~!」ひょいパク


仗助「おぉい億泰!! どうなっても知らねぇぞ!!」

露伴「おいおい僕にも食わせてくれよ」

康一「だ、大丈夫なの億泰君……」

億泰「ぐっ……! こ、これは……!」

仗助「お、おい億泰! おい! 大丈夫か! 『クレイジー・ダイヤモンド』!!!」

億泰「ぐっ……うっ……ウンまああ~いっ! と思ったけどよォ~……なんか普通のリンゴ食ってるみてえだ……」

仗助「な、なんだよ億泰……びびらせやがって……」ホッ

露伴「どれ、大丈夫そうなら問題ないだろう。僕も食べてみよう」

康一「あぁもう露伴先生……。ほら、虫がめっちゃこっち睨んでるじゃないですか……」

露伴「ン? なんだこの虫は?黄色と黒の縞模様でまるで蜂みたいじゃぁないか。
   未確認生物なのかい? だんだん気になってき……あ、こら、僕の木の実を持って逃げるんじゃぁない!
   クソッ、待て! 一口でいいから! 味あわせてくれ! 木の実と君を!!!」

康一「ま、待って下さい露伴先生どこまで行くんですか先生~!!」

吉良(黄色と黒の縞模様の虫のような生物……。何処かで見たような気がするが……)

仗助「おいおいなにかあったのか康一?」

康一「露伴先生が黄色と黒の虫を追いかけて一人で奥の方へ……」

億泰「それってただの蜂じゃぁねぇのか?」

康一「いや、足が二本で手が六本あったんだ。カイリキーみたいな感じだったよ」

仗助・億泰・吉良「!!」

康一「な、何? どうしたの?」

億泰「そ、それってもしかしてよォ~仗助……」

仗助「あ、あぁ……死んだはずの虹村形兆……さんもいたんだ。ありえるかもしれねェ……」

吉良(ま、マズイことになったぞ……。いや、待て待つんだ吉良吉影。
   万が一遭遇することになっても今の私は川尻浩作。やつに私の姿は知られていないはずだ……)

仗助「何にせよ吉良の名前は出さねえ方がいいかもしれねぇなぁ~……」

康一「ど、どういうこと……?」

露伴「おぉいみんな! 早くこっちにきてくれ!!」

仗助「じ、事情は後だ康一。急ぐぞ億泰!」




露伴「見てくれ!こんなに見たこともない木の実がいっぱいだ! さっきの虫が案内してくれたんだ!」

仗助「多分案内って訳じゃねぇと思うんすケドねぇ~……」

億泰「と、いうか、完全にこれ囲まれてんじゃねぇか……?」

吉良(クソッ!! やっぱりこうなるのか! 私だけ別行動させてもらえばよかった!)

康一「こ、これは本当に虫なの……?」

仗助「いや、こいつらは虫じゃねえ……。スタンドだ」

康一「! スタンド!? じゃぁまた誰かが傍に隠れてるって事!?」

???「オラの縄張りに侵入するようなおバカさんはどこのどいつだど……?」

億泰「こ、この喋り方はやっぱり……」

仗助「あぁ、間違いねぇみてえだ……。縄張りだってよ……なんてーか、いつも通りで安心したぜ……」

露伴「なんだ? 知り合いなのか? おい、早く説明しろ仗助」

仗助「言われなくたってしますよ……(たくっ、ほんと上から目線が気に入らねぇ……) おい、久しぶり、だな……」

???「なんだか聞いたことある声だど……? それにそこのお前、さっき何て呼んだど? しかも今久しぶりって……」

途中で書き溜めてたのから一気に話変更したんで本当にペース遅いです。
リアルが忙しくて書く暇があんまりないんですが少しずつ更新していくつもりです。
長い目で見てあげてください。

仗助「おう、久しぶりじゃねえか……重ちー……」

重清「お、お前、まさか仗助だど……? な、なんでこんなところにいるんだど……!」

仗助「ちょっと色々あってな……。まぁ、元気そう……っていうのも変だけどよ。会えて嬉しいぜ、重ちー」

重清「仗助……! そっちこそ元気そうでなによりだど! 億泰も久しぶりだど! えっとそっちにいる人達は……はじめましてだど?」

康一「君が重ちー君……。僕は広瀬康一。仗助君達と同い年だよ」

重清「仗助と……? オラと同じくらいに見えるど……」

康一(意外に失礼な子だな……)

露伴「僕の名前は岸辺露伴……漫画家だ」

吉良(……こ、この流れはマズイッ……!)

重清「オラは矢安宮重清だど。みんなはオラのこと、重ちーって呼んでるど! そっちのサラリーマンみたいな人は誰だど?」

吉良「わっ、私は川尻浩作……訳あって彼らと同行させてもらっているよ」

重清「ふーん……なんだか初めて会った気がしないど……どこかでお会いしましたか?だど」

吉良「い、いや、私は君に見覚えがないからね。今初めて会ったんじゃァないかな?」

重清「それは失礼しましたど。ごめんなさい」

吉良「い、いや、全然気にすることじゃぁないさ。重清君……だったかな?」

重清「そうですど。よろしくお願いしますど」

吉良「あぁ、よろしく頼む……(フゥ~……危ない危ない。こんなところでバレたら大変な事に……)」

億泰「川尻浩作……? ってよォ~……ん? 何だかこんがらがってきたぜぇ~!」

仗助「馬鹿億泰! 何も言うんじゃねぇ!!」

億泰「?? だってよォ~仗助……あいつは吉良……」

康一「お、億泰君!!!」

億泰「なんだよぉ~? 康一まで?」

重清「吉良……なんだか何処かで聞いたことある名前だど……」

吉良(こ、こいつは……脳までゴミで出来ているのか……! こいつに正体がバレたら……!)

重清「……思い出したど……! 吉良……吉影…… オラのパパと……ママを危険な目に合わせようとして……
   そしてオラを殺した男……!」

吉良「な、何かの間違いじゃぁないか? 億泰君もきっとこの世界にきたばかりで混乱して……」

重清「今確かに! 億泰は! 吉良吉影と言ったんだど……!」

吉良(こ、これは非常にマズイ……! こいつは既に私の能力を知っている……! だとするとこいつのスタンド……確か
   『ハーヴェスト』といったか……この能力は危険すぎる……!)

仗助「お、おい落ち着け重ちー! 今は争ってる場合じゃ」

重清「ううううるさいど!! こいつは殺人鬼だど! こいつはオラが倒すんだど!! パパとママはオラが守るんだど!!」

吉良「こ、こうなったら戦わざるをえない……! 『キラークイーン』!!」

吉良(ッ……!? 『キラークイーン』が出な……そ、そうか! 岸辺露伴に……クソッ!)

重清「スタンドを出さないど……? そうやって油断させてあの時みたいにおらを殺す気だど……!
   もう油断なんてしないど! 『ハーヴェスト』!!」

吉良(ば、万事休すか……ッ!?)

仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』!!」

吉良「!?」

重清「なんで邪魔をするど仗助!!」

仗助「だから落ち着けってんだ重ちー!! まずは話を聞け!!」

重清「まさか仗助もそいつの味方だったんだど!? ならいくら仗助でも容赦しないど!!」

露伴「……まったく……。 『ヘブンズ・ドアー』!!」

重清「な、なんだど!? お、お前、おらに何をしたど!!」

露伴「『ヘブンズ・ドアー』により、心の扉が開かれる……」

仗助「すまねぇな……重ちー……」

吉良「……何故私を助けた……東方仗助……。お前は達私が憎かったはず……。
   ならばここで私が殺された方が都合が良かったのではないか……?」

仗助「……深い理由なんかねえよ。確かにお前は憎むべき相手だし……。でもよ、なにも死ぬこたあねー。さっきはそー思っただけだよ……。それに俺は友達を人殺しなんかにさせたくねえしな……」

吉良「……一応、礼は言っておくよ……ありがとう」

仗助「……いいってことよ! それより、今は重ちーをどうするかってことだ……」

LOST風味?

>>51 LOSTがまずわかんないです!

露伴「【今聞いたこと、見たことを全て忘れる。川尻浩作が吉良吉影ということは理解できない】
   という風にでも書いておけばいいんじゃぁないか」

仗助「あぁ……任せるぜ露伴先生」

吉良「岸辺露伴……君にも感謝しておくよ……」

露伴「僕は便利屋じゃぁないんだがね。これで貸しが一つだ、吉良吉影」

吉良「……私が貸しを返すような性格に見えるのかい?」

露伴「ごもっともだな……まぁいい。クソッタレの仗助の言うとおり、今お前を殺させるわけにはいかないからな」

吉良「……君達はまったくもって甘ちゃんだな……私達は殺し合っていたと言うのに、ここでは私を殺さないなんてな」

仗助「俺たちはお前を殺したいわけじゃねぇ……。ただ生きて罪を償わせてえだけだ……」

吉良「スタンドは法じゃ裁けない……その事を忘れてるんじゃぁないか……? 私が自白でもしない限り、ね……」

仗助「そ、それはそうだけどよォ……」

吉良「……まぁ、考えておいてやるよ……万一にも可能性は無いがね……」

仗助「!! お前……」

重清「んー……こ、ここは何処だど……オラは誰だど……? な、なんで仗助達がここにいるど……」

億泰「ろ、露伴先生よォ……少しやりすぎたんじゃないですか……?」

露伴「……なんのことかわからないな。過ぎた事を気にしても仕方がないじゃァないか! そうだろう康一君!」

康一「は、はぁ……(また説明しなおしか……」

康一「かくかくしかじか」

億泰「しかくいムーヴ」

重清「な、なるほど……おら急に気を失って……。それよりも本当に久しぶりだど!」

仗助「お、おう……ところで重ちー、急なんだけどよぉ、この世界にきたばかりのこととか覚えてねーか?」

重清「おらは確か……殺人鬼に殺された後……うっ、思い出したくないど……」

吉良「……」

仗助「そ、そこをなんとか頼む! いつかサンジェルマンのサンドイッチおごるからよ!」

重清「ほ、本当!? って思ったけどそんな騙される程馬鹿じゃないど…… まぁいいど。
   おら、目が覚めたら真っ暗なところにいたんだど。ここにいちゃだめだ、そう思って歩いてたら
   なんだか暖かい光を感じたんだど……そして気がついたらこの森にいたんだど。
   危険な動物もいないし、ハーヴェストがいれば何にも困らないから快適なんだど!」

億泰「結構サバイバル精神旺盛だなぁ重ちーの奴……」

康一「つまり、これは形兆さんと同じってこと……?」

露伴「流石康一君だ。察しがいい。どうやら僕らの知ってる死んでしまった人間はここに来るらしい……。
   まだ二人だがスタンド使い、というのもどうやら条件みたいだ……」

康一「! だとしたら辻彩さんも……」

露伴「そうと決まったわけじゃないが……それに、何もわざわざ探す必要なんてない……僕らは早くこの世界から脱出するべきだ……」

重清「そういえばこの森の真ん中あたりで不思議な湖をみつけたど!」

仗助「不思議な……? どういうことだ重ちー……?」

重清「なんだか、映像みたいなのが映ってたんだど。そこには今ここにいるみんなが映ってたんだど。
   何度も同じ映像ばっかり映ってたから飽きちゃっておら探検し始めたら皆と会えたんだど」

康一「僕たちが映っていた……?」

露伴「なるほど……重清君、よかったら僕たちをそこに連れて行ってくれないかい?」

重清「お安い御用だど。ただ、おらは行けないから『ハーヴェスト】で軽く道案内だけさせてもらうど」

仗助「? 何かこれない理由でもあるのか?」

重清「おら、なんだかわかんないけど、長く仗助達と一緒にいると嫌な事が起きる予感がするど……」

康一(これも形兆さんの時と同じ……)

露伴「……どうやら、この島には何か不思議があるみたいだな。俄然興味が湧いてきたぞ……!」

康一「早く脱出するんでしょう……また今度にしてください露伴先生……」

露伴(な、なんだか康一君が冷たいぞ……)

仗助「……わかった。重ちー、案内を頼む!」

重清「了解しましたど。……仗助、おら、なんだかわかんないけど仗助達が大変な事になってるのだけはわかるど。
   おらがこんなこというのもなんだけど……どうか、無理しないでほしいど。
   仗助も億泰も、おらにとってはたった二人の大事な親友だど……どうか、死なないでほしいど……」

仗助「……あぁ、わかってるぜ重ちー……!」

億泰「おうよ! 俺たちが死ぬわけねーぜ!!」

仗助「死にかけてたくせに、よく言うぜ!」

億泰「う、うるせー! 言うなよ恥ずかしいだろ!」

康一(恥ずかしいとかそういう問題なんだ……)

重清「それじゃ、行くど! 『ハーヴェスト』!!!」



康一(こうして僕らは、重ちー君の『ハーヴェスト』に案内されて、島の中心にある湖まで来たんだ)



仗助「お、おい重ちーの言ってたこの映像ってのは……」

「近づいて来いッ! 「時を止めてみろッ! 何秒止められる?このわたしをもっと追いつめるがいい!
 その限界の「ギリギリさ」が再びきっと! 『バイツァ・ダスト』を発現させるのだッ!」
「承太郎さん!「時」を止めろッ! 『キラークイーン』の「スイッチ」を押させるなッ!」
『いいや!「限界」だッ!押すねッ!『今だッ』!』

吉良「……どうやら私の『バイツァ・ダスト』が発動する瞬間のようだな……」

仗助「つまり……どういうことだ……?」

露伴「やっぱり、吉良吉影の『バイツァ・ダスト』が原因でこの世界に来たようにも思えるが……」

吉良「おいおい、私は何も知らない……が、確かにそのようだな……」

仗助「じゃぁこいつを解除する方法は……」

吉良「生憎私にはわからないのでね……私を殺すかい?」

仗助「いや、そんな馬鹿な真似はしねーよ……他の方法を考えよう……」

露伴「他の方法、ねえ……」

億泰「そんなことよりよォ~! 俺は喉が渇いちまってしかたねーぜ!
   兄貴のところ出てから一回も水なんて飲んでねーしよ~!」

康一「そ、そんな急に水って言ったってまわりには……」

露伴「……この湖の水、飲めるのか……?」

仗助「!! この湖、どういう原理かは知らねえけど……底はどうなってるんだ……?」

露伴「……なるほど、もしかしたらの可能性もあるな……」

億泰「??? 一体どういうことだァ~? 俺にわかるように教えてくれよ!!」

康一「多分……多分だけど、この湖だけがこんなおかしな事になっている……つまり、この湖には何かがあるってことなんだ。
   それで湖の底を見ようとしても映像がうつっているだけで水面下なんて少しも見えない……。
   ということは、この湖の底には何かが隠されてるってことなんだ……」

億泰「なるほど……触らずに調べるってならよォ~俺の『ザ・ハンド』が適役だぜェ~!!」ガオンッ

仗助「お、おい億泰! 何があるかもわからねえのに……!」

億泰「……? 何も起こらねぇぞ?」

康一「普通なら水を被ったりするはずなのに……それどころか波一つ立たない……」

露伴「決まりだな……ここに何かがある!」

仗助「でも、こんなとこどうやって……」

康一「……僕の『エコーズ』で見てくるよ……!」

仗助「それは危険すぎるぜ康一! 何があるかわからねえ!!」

康一「でも、誰かがやらなくちゃあならない! みんなを危険な目に合わせるくらいなら、僕が行くよ!」

億泰「康一……」

康一「もし、僕に何かあったら……億泰君の『ザ・ハンド』と仗助君の『クレイジー・ダイヤモンド』で助けてね……
   僕のスタンドが発現した時みたいに、さ……」

仗助「……わかったぜ康一。ほんとお前って、頼りになる奴だよ……!」

億泰「由花子の奴が惚れ込む理由がわかった気がするぜ……」

露伴「僕は康一君のこと最初から好きだったんだぞ!!」

仗助「露伴先生……それなんか危ない奴みたいだぜ……」

康一「え、えっと……とりあえず、行ってきます! 『エコーズ』!! この湖の底に突き進

仗助「こ、康一……?」

億泰「な、何が起こったんだ!? 康一の『エコーズ』が湖に入ったと思ったら康一が一瞬で目の前からいなくなった!?
   何を言ってるかわからねえと思うが、俺にもわからねえし、それに俺が馬鹿だからって訳じゃ断じてねえ!
   もっと恐ろしい、この湖の恐怖を味わったぜ……!」

露伴「言ってる場合か! 康一君が消えたんだぞ!!」

吉良「……元の世界に戻った、とは考えられないかい?」

仗助「!! その可能性もあるのか……!」

露伴「おい仗助、殺人鬼の言うことを信じるのか? そう言って僕たちを油断させて、湖に飛び込ませて
   僕らを消すつもりかもしれないだろう?」

吉良「……」

露伴「こいつは手が恋人だって抜かすイカれた野郎だぜ? そんなゲロ以下の臭いがプンプンする行為を当然のようにやっちまう男だ。
   それに、僕らはまさにこいつに殺されそうな瞬間にこの世界に来たんだぜ?」

仗助「おい露伴……例えそこれが罠だったとする。それは わかっているんだ……そうなんだよなあ~~~~~~
   しかしよォーそれでも、なぜ、俺が吉良吉影の言う事を信じるのか……。ひょっとしたら康一が危ないかもしれないと思ったら……
   万が一でも康一がこの先で生きてるっつー可能性があるのなら! 助けに行かねえわけにいかねえだろう……!」

露伴「だからと言ってここで飛び込んで僕らまでやられてしまったらどうなるか!
   それくらいお前のその陳腐な頭でも考えられないのか!!」

仗助「おい露伴テメェ……! 今この頭のことなんつった……!」

億泰「お、おい仗助……今のは違……」

露伴「あーそうだ、お前の頭はちっぽけな癖にでかい鳥の巣なんて乗せてるから単純だと言ったんだ!」

仗助「ッ!!」

億泰「ろ、露伴先生……! 仗助も! 今俺達は喧嘩するべきじゃねぇって!!」

露伴「確かにその通りだ……康一君がいなくなって僕も頭に血がのぼって少し言いすぎたかもしれない……」

億泰「だ、だったら……」

露伴「だが断る」

仗助「てめぇ……」

露伴「この岸辺露伴が最も好きなことのひとつは自分が正しいと思ってるやつに「No」と断ってやることだ!!」

仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』!!!」

露伴「『ヘブンズ・ドアー』!!!」

吉良「フゥ~……少しは落ち着きたまえよ……私が君らを騙してるってーなら私が飛び込めばいい話だろう……?」

仗助・露伴「!!」

億泰「お、お前……(あ、あぶねー……俺一人じゃ一瞬でも二人を止められねぇところだったぜぇ……」

露伴「本気で飛び込もうってーのかい? だったら僕は止めやしないがね」

仗助「お、おい……まさか本当に疑ってんのか露伴……!」

露伴「やっと冷静になったか腐れ脳みそめ……。正直なところ僕は吉良吉影、お前を信用していない。
   康一くんが消えたのもお前のせいだと思っている。だからお前が飛び込もうってーなら僕は止める理由がない。
   それにもしここで仗助に先に飛び込まれて消えでもしたら厄介だ。だけどお前なら何も問題はないからな」

仗助(露伴……俺を助けようとしてたってのか……方法はあれにしても、少しグッと来たぜ……)

億泰「で、でもよォ……もしそれで吉良まで消えちまったら……」

吉良「……私が消えることになにか問題がるのかい……? そもそも、私は君たちにとっても厄介な存在だっただろう……。
   それに、もし元の世界に戻れるのだとしたら、君達より一足先に戻っておきたいからね……ふふっ……」

仗助「吉良……お前……」

吉良「考えるのも時間の無駄だろう。私は行かせてもらうよ……」

露伴「おいおい仗助、まさかこんなやつの心配をしているのか?」

仗助「岸辺露伴……あんたやっぱり嫌な奴だぜ……」

露伴「褒め言葉として受け取っておこう」

吉良(……)

仗助「おい吉良……俺はお前を信じて……ってのも変だけどよ……まぁ、その、なんだ……。
   この世界でのお前の事は、信用してる。だから……あ~……何かあったら康一と一緒に助けてやる!」

吉良「広瀬康一一人すら今現在助けられそうにもないのによく言ったものだ……」

仗助「……なんとかする。今はわからなくても、直ぐに何か思いつくはずなんだ……!」

吉良「……東方仗助……本当に、どこまでも甘い奴だ……」

仗助「なんだと……」

吉良「元の世界に戻れたら……罪を償うのも良いかもしれないな……。殺人衝動が抑えきれないのが辛いが……
  「激しい「喜び」はいらない……そのかわり深い「絶望」もない……「植物の心」のような人生……
   何も失う訳じゃない……償いきれるとは思わないが……それからでも、遅くはない、か……」

仗助「!! 吉良……」

吉良「おっと、柄にもない事を言ってしまったかな。まぁ、半分冗談のようなものだ……私はお前たちから逃げ切ってみせるよ……ふふっ……」

仗助「……」

吉良「フゥー……長話が過ぎてしまったな。じゃぁ、私は行かせてもらうとするよ……」

仗助「お、おい吉良!! 待っ……

――――――――――――――――――――――――――――――――――




吉良「近づいて来いッ! 「時を止めてみろッ! 何秒止められる?このわたしをもっと追いつめるがいい!
   その限界の「ギリギリさ」が再びきっと! 『バイツァ・ダスト』を発現させるのだッ!」(こ、ここは……そうか。やはりあの瞬間に戻って……)

仗助「承太郎さん!「時」を止めろッ! 『キラークイーン』の「スイッチ」を押させるなッ!」

吉良『いいや!「限界」だッ! 押すねッ!『今だッ』!』(フフッ、ここまでは変わらないんだな。さて、私はここから先の世界を、一足先に見させてもらうとするぞ……東方仗助……)

ドグオォォ ゴバッ

吉良「やっ! やったぞッ! 発現したぞッ――――――――」


くぅ疲!

この後の展開は原作通り、吉良吉影は承太郎によって吹っ飛ばされて救急車の下敷きになって死んでしまう、といった展開になる、と想像しています。
凄く痛々しい妄想ですし、最後の方はだれてきてしまって最初の伏線だとか色々な物をすっ飛ばしてしまいました。

以下おまけ的なものです。

吉良「近づいて来いッ! 「時を止めてみろッ! 何秒止められる?このわたしをもっと追いつめるがいい!
   その限界の「ギリギリさ」が再びきっと! 『バイツァ・ダスト』を発現させるのだッ!」

仗助「承太郎さん!「時」を止めろッ! 『キラークイーン』の「スイッチ」を押させるなッ!」(こ、これは、あの瞬間の……。このあと、吉良吉影がスイッチを……!)

吉良『いいや!「限界」だッ! 押すねッ!『今だッ』!』
ドグオォォ ゴバッ

康一「『エコーズACT.3FREEZE!!』」(そ、そうだ、あいつにスイッチを押させちゃいけないんだッ……!)

承太郎「『スタープラチナ・ザ・ワールド』!」ドォ――――ン

………………………………………………………………………………

吉良「うげあああああーっ!」メシャンッ

仗助「や…やったッ! 承太郎さんッ!」(これでアイツも……!)

吉良(やはり……私は……。ふふっ……まぁ、こんな結末も悪くない、か……。
   私は……少し……目立ちすぎた……からな……あの世界で仗助達の言った通り……自分の罪を……ッ!?)

「おいストーップストーップ! そこに誰か倒れているぞーッ!」

仗助・億泰「何!?」(そ、そんなまさか!! 嘘、だろ……!?)


……………………………………………………………………………………

康一「「事故死」か……やつの最期は「事故死」……」(吉良吉影……こんな最期だなんて……)

露伴「でもこれでいいんだ…あいつは法律では決して裁くことはできない。これが一番いいんだ」(…………)

早人「ぼくは「裁いて」ほしかった……あいつを誰かが「裁いて」ほしかった……」

仗助(……ッ!! 俺も……そう、思うぜ……早人…………ッ!!)


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