一同(十傑集?10名じゃなくて?)
教官「呼ばれた者は前へ」
エレン(十傑集?なんだそれ?)
ジャン(なんのことだかわかんねぇ……)
コニー(なんかカッコイイ……)キラキラ
サシャ(食べ物じゃなさそうですね……)シュン
クリスタ(上位10名ってことでいいんだよね?)アセアセ
ライナー(結婚しよ)
ベルトルト(ライナー!?)
アニ(…………)
マルコ(…………)ドキドキ
ミカサ(エレンが戸惑ってる…… どうしよう?)オロオロ
教官「主席!」
教官「素晴らしきヒィッツカラルド!」
ミカサ「……誰?」
素晴らしきヒィッツカラルド「良かろう」クルッ
ミカサ「!?」
素晴らしきヒィッツカラルド「私の名は、素晴らしきヒィッツカラルド!」
ミカサ「……だから、誰?」
教官「混世魔王・樊瑞!」
ライナー「なっ!?」
教官「激動たるカワラザキ!」
ベルトルト「!?」
教官「衝撃のアルベルト!」
アニ「…………」
教官「直系の怒鬼!」
エレン「えっ!?」
教官「マスク・ザ・レッド!」
ジャン「なにっ!?」
教官「命の鐘の十常寺!」
マルコ「ええっ!?」
教官「暮れなずむ幽鬼!」
コニー「おおっ!?」
教官「眩惑のセルバンテス!」
サシャ「へっ!?」
教官「白昼の残月!」
ユミル「おいっ!?」
教官「――――以上10名、全員が主席である!」
一同「んなっ!?」
十傑集「「「「「「「「「「「我ら、ビッグ・ファイアのために!!!」」」」」」」」」」
一同「……だから誰だよ!?」
教官「……本日を以て訓練兵を卒業する諸君らには3つの選択肢がある」
エレン(無視!?)
ライナー(無視かよ)
コニー(無視だな)
サシャ(無視ですね)
ミカサ(エレンがショックを受けている… どうしよ)オロオロ
教官「壁の強化に努め各街を守る『駐屯兵団』」
教官「犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む『調査兵団』」
教官「王の元で民を統制し秩序を守る『憲兵団』」
教官「無論新兵から憲兵団に入団できるのは成績上位10名だけだ」
アニ(上位10名って……)
クリスタ(上位10名と十傑集は違うのかな?)
ベルトルト(でも、あの10人を呼んでからは誰の名前も挙げていない……)
ユミル(くそっ、クリスタを10位以内に入れようとした意味がなくなるんじゃ……)
ジャン(内地に行けねぇとかねぇよな!?)
マルコ(僕は、王にこの身を捧げるんだ……!)
教官「――――そしてもう1つ」
一同(まさかの4つ目!?)
教官「我らがビッグ・ファイアの下にその身を捧げる『bf団』」
教官「後日所属兵科を問う。本日はこれにて第104期訓練兵団解散式を終える…以上!」
一同「……ビッグ・ファイアって何だよ!?」
---翌日
コニー「なー、結局じっけっしゅーって何だったんだろうな?」
サシャ「わかりませんよ」
エレン「上位10名だったらミカサとかライナーが呼ばれないはずがないしなー」
ミーナ「そうよね、誰なのよあの人たち!」
トーマス「今まで見た事ないよな……」
サムエル「あんな恰好の奴を見たら絶対に忘れるはずないしな」
チョイチョイ
エレン「ん?なんだ?」
超大型巨人「…………」ブシュー
コニー「な、なっ、なっ!?」
サシャ「超大型巨人!?」
エレン「……よう、5年ぶ」
素晴らしきヒィッツカラルド「手伝ってやろうか?」
エレン「……え?」
素晴らしきヒィッツカラルド「ただし……」
素晴らしきヒィッツカラルド「真っ二つだぞ?」
パチィ-ン……
ズズゥーン ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
エレン「……何が起きたんだ?」
素晴らしきヒィッツカラルド「「なに、十傑集がその気になれば超大型の巨人の一つや二つということだ」
トーマス(意味が分からない……)
巨人「アー」ワラワラ
素晴らしきヒィッツカラルド「おやおや、だいぶ巨人が集まってきているようだな?」
素晴らしきヒィッツカラルド「どれ、少し散らせておくか……」
サムエル「んなっ!?」
ミーナ「立体起動装置も無しで、壁から飛び降りるなんて!?」
サシャ(――――そこから先、私たちは声を出すことすらできませんでした)
コニー(――――指パッチンの音が響くたび、巨人たちが真っ二つになった)
トーマス(――――断末魔を上げることもなく、血飛沫を上げることすらなく)
ミーナ(――――その中心で、素晴らしきヒィッツカラルドさんは)
サムエル(――――まるで踊っているかのように立ち回っていました)
エレン(――――それを見ていた俺たちは、只々こう思うしかなかった)
――――「素晴らしい」と
――――後日、元固定砲整備4班の6名は所属兵科をbf団と希望した
---後日
マルコ「先日、超大型巨人が出現したって噂が流れてるけど……」
ジャン「何事もなかったように所属兵科の選択か」
ベルトルト(ごめんライナー…… 扉を壊すことすらできなかった)
ベルトルト(……指パッチンが聞こえたらと思ったら既に体が真っ二つになっていたんだ)
ベルトルト(とても恐ろしいものの片鱗を味わったよ……)
アニ(私が呼び寄せた巨人も2、3分で駆逐された)
ライナー(とにかく今はお前らが無事でよかったよ。次に仕掛けるとすれば……)
教官「訓練兵整列!壇上正面に倣え!!」
クリスタ「あ、始まるみたい」
ユミル「最初はどこの勧誘だ?」
ビッグ・ファイア「…………」ザッ
ミカサ「……子ども?」
策士・諸葛亮孔明「頭が高い!我々のビッグ・ファイアの御前であるぞ!」
一同「は、ははぁ!!」
エレン(あの人が素晴らしきヒィッツカラルドさんが忠誠を誓うほどの……)
ジャン(この感情の高ぶりは……なんだ?)
アニ(ただ畏まってるだけだってのに、この充足感……)
マルコ(あの方にお仕えしたい、命を捧げたいという衝動!)
ベルトルト(これからあの方の下で戦える、そう考えるだけでこの胸に溢れる至上の喜び!!)
ライナー(お仕えしよ)
ミカサ(私の1番はエレン、だけど……)
クリスタ(……ユミル、私決めたよ!)
策士・諸葛亮孔明「……さて、ここにお集まりの104期訓練兵団卒業生218名の皆様」
策士・諸葛亮孔明「お心は決まりましたかな?」
一同「ハッ!我ら、ビッグ・ファイアのために!!」
――――こうして大きな謎を残したまま、104期生の所属兵科の選択は終わりを遂げた。
――――しかし、この日こそ後に「シガンシナの歓喜」と呼ばれるbf団と巨人との決戦の始まりだという事を、まだ誰も知るよしはなかった。
【教官「これより成績上位十傑集を発表する!」】完
しかし、戦いは続く!!!!
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