ライナー「俺は迷惑している」(62)
ライナー「どうしてお前たちは俺をホモ扱いするんだ?」
ライナー「確かに刃を巨人のケツにぶち込むみたいな発言はしたが、根拠としては不十分だろう」
アルミン「それはやっぱり…見た目が…ね?」
ライナー「見た目? ガタイが良くて少し下ネタを言っただけでホモ扱いされるのか? 冗談だろう」
ライナー「それにアルミン、人間を見た目で評価することの凄惨さを、お前は知っているはずだ」
ライナー「小柄で中性的な顔立ちということを散々ネタにされてきただろう?」
ライナー「見た目でレッテルを貼られる辛さはわかるだろう?」
アルミン「う、うん…」
ライナー「本来人間は見た目ではなく中身で評価されるべきだ」
ライナー「ガタイの良い奴悪い奴、顔の良い奴悪い奴、背の高い奴低い奴。すべて平等にな」
ライナー「人間は他の動物と比べて高度な知能を獲得しているのに、根っこのところは変わっていない」
ライナー「自分より下と判断すれば見下し、上と判断すれば従属するか、怖気づいて距離を置く」
ライナー「そして…異端と判断すれば、それを叩く」
ライナー「俺はホモじゃないから、迷惑ながらも笑って済ますことができる」
ライナー「だが正真正銘のホモからすれば、それはアイデンティティの否定になる」
ライナー「頭の良いお前ならわかるだろう、アルミン」
ライナー「愚かなものだよな…人間の心理は単純だ」
ライナー「かつてあったという人間同士の対立も、巨人と言う天敵が出現してからは鳴りを潜めている」
ライナー「再び人類が繁栄する時がくれば、また人間内で争いを繰り返すことだろう」
ライナー「何かと争わなければ生きていけないんだな」
アルミン(いつ終わるのかなこの話)
ライナー「俺は確定的な根拠もなしにホモ扱いされているが、巨人の脅威が本格化すれば霞んでいくと思う」
ライナー「それは嗜好が違えど同じ人類だからだ。仲間だからだ」
ライナー「強大な敵を前に、ホモもノンケも男も女も一丸になる」
ライナー「なら何故普段から一丸になれないのか…不思議だな、アルミン」
アルミン「そうだね」
ライナー「それで考えたんだアルミン」
ライナー「おr…巨人達が人類の天敵として現れたのは、争う人類を一つにするためだったんじゃないかってな」
アルミン「一理あるね。でも誰がそんなことをするだろう?」
ライナー「さてな。まあもしもの話だアルミン。巨人の存在が俺の言ったようなことに起因するのなら」
ライナー「巨人の脅威を目の当たりにした今でも苦い顔をされる、ホモたちを受け入れることができれば」
ライナー「人類は完全に一つになったと誰かに判断され、巨人はもう壁の中に入ってこないんじゃないか」
アルミン「なるほどね…大きな戦争だけでなく、小さな争いすら誰かの査定に引っかかっているってわけか」
ライナー「そうだ。そうすればもう、壁を壊す必要もなくなる」
アルミン「でも僕はそれ、つまらないと思うよ」
ライナー「なに…?」
アルミン「僕は見ての通り、男らしさとはかけ離れた見た目をしている」
アルミン「それを理由にいじめられたこともある」
アルミン「けどその度に、助けてくれたエレンたちとの絆が深まっていったと思う」
アルミン「争いがなくなるのはいいことだ。だがそれで停止するものもあるのなら」
アルミン「僕は傷ついてでも、進むことのできる未来がいい」
ライナー「…そうか。俺の傷ついた心はそのままにしておけというのか」
アルミン「傷ついたって、誰も君を本気でホモだとは思っていないと思うよ。ただのからかいさ」
ライナー「そうじゃない…俺が傷ついているのは、疑惑をかけられたからじゃない…」
ライナー「ホモが異端視されていることだ……!」
アルミン「ライナー…?」
ライナー「なりたくてなったわけじゃない…仕方のないことだと言うのに」
ライナー「お前たちノンケは…俺たちを蔑み、馬鹿にする!」
アルミン「えっ、ライナー、君は…」
ライナー「俺たちが何をした!? 何故、放し飼いの獣を見るような目で俺たちを見る!?」
ライナー「性的な目を向ける相手が違うと言うだけじゃないか! 男なら誰でもいいわけじゃない!」
ライナー「お前たちノンケだって、女の好みぐらいあるだろう!? 俺たちにだってそれはある!」
ライナー「俺たちが放し飼いの野獣なら、お前たちだって女にとっては野獣じゃないか!」
アルミン「待ってくれライナー! つまり君は…!?」
ライナー「生粋のホモだ! 性の対象は同性のみ! エレンのような意志の強い男がタイプだ!」
アルミン「クリスタと結婚したいって言っていたのは!?」
ライナー「お前は親友のエレンと親しくありたいと思っているだろう! それと同じ感情だ!」
ライナー「過剰に表現しなくてはならないのも、お前たちが俺たちに住みにくい世の中を築いたからだ!」
アルミン「そっ、そんな…!」
ライナー「何故怯える! これだけ力説してもまだお前の頭の中に刻み込まれたホモへの偏見は消えんのか!」
アルミン「だっ、だって…だってぇ…」ポロポロ
ライナー「頭の良いお前なら俺の考えを理解してくれると思っていたが…」
ライナー「どうやら王政の…世の中の刷り込みと言うものは一筋縄では行かんようだな…」
アルミン「仕方ないじゃないかっ! 本物のホモに会ったことなんてこれが初めてで…」
ライナー「どうかなアルミン。104期の中にホモは他にもいる」
アルミン「ええっ!?」
ライナー「まずはベルトルト。毎晩よろしくやっている」
アルミン「そ、そんな…あのベルトルトが」
ライナー「そしてマルコ。ジャンがミカサに気があるせいで身を引いているが、奴はジャンに気がある」
アルミン「マルコが…!?」
ライナー「またホモは広義では同性愛者全体を示す。女同士も例外じゃない。アニとミーナもホモだ」
アルミン「そ、そんな…アニまで…!? それじゃ僕はどうしたら…」
ライナー「そして俺は必ずエレンも引き込んでやる。必ずだ…」
アルミン「やめろ! やめるんだ!」
ライナー「今のお前の反応でわかった。どうやら、ホモとノンケの軋轢は、理屈ではどうにもできないらしい」
ライナー「幻滅したぞ、アルミン」
アルミン「待てよ…ライナーがホモってことは…さっきの話は…!」
ライナー「そうだ…俺たちは、壁内のホモを救うために巨人を差し向けた」
ライナー「巨人は、ありとあらゆる人種と、性癖を持つ人間を、心無い差別から救うための装置だ」
ライナー「これが真実だアルミン。お前たちがホモを受け入れてくれるなら、俺たちはもう壁を壊したりなんかしなくていいんだ」
アルミン「そんな…それが理由で、君は…お爺ちゃんたちを…」
ライナー「躾に一番効くのは痛みだ。そうして初めてお前たちは理解する」
ライナー「さっきも言ったな。人間は愚かだと」
アルミン(人類の中で差別をなくすために、一丸とするために、天敵である巨人を差し向けた…?)
アルミン(それじゃあ…間違っているのは、僕たち人類みたいじゃないか…!!)
ライナー「…今からエレンに夜這いをかける」
アルミン「ッ! やめろ!」
ライナー「奴は今、人類の希望…だったかな? いや、明らかにすればノンケの希望か」
ライナー「その希望を奪い取り、お前たちに真の絶望を与え、ホモもノンケも一つにする」
アルミン「待て! ライナー! っ!」
ライナー「さらばだアルミン。おそらく、いい兄貴分のライナーとして会うことは、もうないだろう」
アルミン「ライナァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ベルトルト「…アルミンはどうだった?」
ライナー「理解は示してくれなかったな」
ベルトルト「そうか…」
ライナー「予定通り、エレンのところへ向かう」
ミカサ「そうはさせない!」バッ
ライナー「チッ…」
>>7
> ライナー「おr…巨人達が
アウトー!!!
ミカサ「話は全て聞かせてもらった」
ライナー「エレンを守るために立ち塞がる、か?」
ミカサ「エレンの貞操は私が守る…そして私が壊す」
ライナー「怖い顔だ。普通に振り向いてもらえないという意味では、俺もお前も同類のはずなんだが」
ミカサ「エレンは私一筋」
ライナー「そう思っているといい」
ごめん途中送信
>>7
> ライナー「おr…巨人達が
アウトー!!!
とか思ったらそれ以上の展開だった。wktk
ベルトルト「ライナー!」
ライナー「お前はアルミンを懐柔しろ! そのための超大型巨人♂だ」
ベルトルト「わかった!」
ミカサ「懐柔…? アルミンは強い。そんな脅しでは屈しない」
ライナー「なるべくならノンケと分かり合う道を選びたいんだが、わかってくれないなら苦肉の策を使うまでだ」
ライナー「完全なノンケなど稀有。数割は同性愛の素質を持っている」
ライナー「ベルトルトの超大型巨人♂は、その壁を破り虜にさせる力がある」
ミカサ「っ! アルミン!」バッ
ライナー「させるかよ」バキッ
ミカサ「ぐぁっ!?」
ライナー「対人格闘では手を抜かせてもらっていたんでな…!」ドコッ
ミカサ「あぐぅっ…!」
ライナー「俺たちは何も難しいことは言っていないんだぞ、ミカサ」
ライナー「お前たちがあらゆる差別を淘汰してくれればそれでいいんだ」
ミカサ「そのためにっ…エレンやアルミンをホモにするのか」
ライナー「人間は愚かだ。数の力というものがある」
ライナー「脅威を前に差別をなくすメインプランとは別に、ホモの絶対数を増やし差別意識を薄めるスペアプランも用意している」
ライナー「俺たちは…本気なんだよ」
ミカサ「それでも…エレンは渡さない!」バキッ
ライナー「っち…!」
ミカサ「エレンは私が…命にかけて守る!」ドスッ
ライナー「ぐほぉっ……、今のは、効いたな…!」ズザザ
ミカサ「ライナー…! 覚悟!」ダッ
アニ「させないよ」ガッ
ミカサ「っ!?」
ライナー「助かったぜ、アニ」
ミカサ「アニ……先に処理しておくべきだった…!!」ギリギリ
アニ「悪いのはアンタたちなんだ。チビとかチビとかチビとかチビとか抜かして!」ギリギリギリギリギリ
ライナー(気にしてたか…ミカサは特に長身だもんな…)
アニ「ライナー、行け。エレンをヤるんでしょ?」
ライナー「ああ! 勝負は今! エレンの部屋で決める!」
ミカサ「やっ、めろ…ぁああああああぐぅぅぅうああああ!!」メキメキメキメキ
ミカサ「どうやら、わかっていないのは、あなたたちのよう…!」
アニ「…なに?」
ミカサ「ライナー…あなたがエレンを好いていることはわかった。ホモが一途であることを認めよう」
ミカサ「けれど…だからといって強引にエレンをホモにするのは…あなたの欲棒を叶えるためだけの理由」
ミカサ「『ああ、ホモとは自分の目的の為に手段を択ばない人種なのだ』…そんな評価をされるだけだ」
ライナー「ッ!」
ライナー「俺はちゃんとエレンと話し合う! すべてを曝け出してな! 手段を択ばないなど…」
ミカサ「なら拒絶された時…あなたは、どうするの」
ライナー「……!」
ミカサ「あなたの理屈なら…アルミンに語ったことを真とするなら、エレンにすることは、レ〇プじゃない」
ミカサ「ホモへの理解を示してもらうことじゃないの? …目的と手段が…逆になってはいない?」
ライナー「…ッ!!!!」
ライナー(何を…やっていたんだ俺は…!)
ライナー(ホモを理解し、受け入れてもらうことで、平等を作り上げる計画だったじゃないか…!)
ライナー(なのに俺は…エレンに快楽を与えることで…理解を得ようと思っていた…)
ライナー(これでは…ただの性的暴力じゃないか!!)
ライナー「ベルトルトを止めなければ!」
>>39 ×欲棒 〇欲望
アルミン「あひっ…くひっ…」
ベルトルト「…どうだいアルミン。理解できただろう、僕たちが悪しき存在ではないと」
アルミン(屈しちゃだめだ…屈してなるものか…僕は、ホモにはならない…!)ツー
ベルトルト「…何故涙を流すんだアルミン。僕のテクは! ノンケの王をも魅了したんだぞっ!」
アルミン「王…だって…?」
ベルトルト「僕が独断でやったんだ…計画を首尾よく進めるためにね」
ベルトルト「王がホモになれば臣下もその影響を受け、ホモへの対応は軟化する」
ベルトルト「理想の国、平等な国への道が拓けるんだ!」グイグイ
アルミン「う"ぅあああああああああああああああああああああ!!!」ドビュルルルル
ベルトルト「体は正直だなアルミン! 僕のテクの前に! 悦びの祝砲を上げているッ!」
ライナー「ベルトルトッ! やめろ!」バッ
アルミン「んぁあぁああああっ!」
ベルトルト「何故邪魔をするんだライナー! あと一歩で精神まで…!」
ライナー「これは俺たちの目指した計画じゃない! 俺たちの中で、徐々に歪が生まれている!」
ベルトルト「歪みなんてない! いつからそんなだらしない思考をするようになったんだ!」
ライナー「理解を得るために強引な手段を取れば、ホモのイメージダウンに繋がる! それでは本末転倒だ!」
>>42
間違っちゃいないのがw
そしてアルミンカワイソス
王は・・・どうでもいいわ
ベルトルト「イメージダウン? それがどうした! 最初から全員ホモにしてしまえば良い話じゃないか!」
ライナー「馬鹿を言うなベルトルト!」
ベルトルト「馬鹿は君だよライナー! 人類が省みるのを待っていてはらちが明かない!」
ベルトルト「僕の超大型巨人♂ならできる! それが! すべての人類を開発してやる!」
ライナー「お前らしくないぞベルトルト! 俺の話を聞いてくれ!」
ベルトルト「知ったことか! アルミンは後回しだな! 君を再び目覚めさせる必要がある! ライナー!」ドォォォォン
ライナー(くっ…ズル剥けを通り過ぎてグロ剥けの超大型巨人♂…なんて大きさだ!)
ベルトルト「さあライナー! 尻を向けろ! 君の半壊したウォールマリアなんて簡単に貫いてやる!」
ライナー(駄目だ…完全に目がイッている…話し合いで解決できる相手じゃない)
ライナー「いいだろう! 来いベルトルト! 俺のケツに突き立ててみろ!」
ベルトルト「望むところだ!」ズゥゥゥゥン
ライナー「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
……………ミッション
ベルトルト「さあ! 取り戻せよライナー! 目的の為には手段を択ばない、戦士の君を!」パンパン
ライナー「ぐぅっ、ぁぁああああああああああああ!!」パンパン
ベルトルト「さあさあさあさあさあさあさあさあさあ!!」パンパンパンパン
ライナー「っ…んぉっ…かかったな…ベルトルトッ!」キュキュッ
ベルトルト「っぐぅぅぅぅ!? なんて締め付けだ…微動だに、しない!」
ライナー「先に計画に背いたのはお前だ…悪く思うなよ!」ガリッ
――――――カッ――――――
鎧の巨人「…」
ベルトルト(僕を尻にハメたまま、変身しただと!?)
アルミン「ライナーが、鎧の巨人に…? しかも、うなじからベルトルトの上半身が生えている…何だ、何がどうなって…」
ベルトルト「ライナー、君は……!」
鎧の巨人(計画は俺とアニで完遂する…道を違えたお前は、目的達成の弊害だ)ガシッ
ベルトルト「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
鎧の巨人(さらばだ、ベルトルト)グググ
ベルトルト「この…! ライナァ…ライナァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ブチブチブチィ!!
アルミン「……」
鎧の巨人「」シュゥゥゥゥゥゥ
ライナー「…」ズリュン
トルト「」
ライナー(気持ちよかったぞ…ベルトルト)ドサッ
ベル(肉塊)「」
トルト「」
ライナー「火打石火打石」カッカッ
ベル(肉塊)「」ボッ
トルト「」ボッ
ライナー(空から見ていてくれ…ベルトルト)
>>52
コンプ……………
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