姉「弟は私の玩具」 (565)
姉「……」カキカキ
コンコン ガチャ
弟「お、お姉ちゃん…」
姉「……」カキカキ
弟「あ……ごめん、勉強中だったんだね…」
姉「…何の用?」
弟「あ、あの……ご飯出来たから……それで…あの…」
姉「ん、わかった…すぐに行く」
弟「う、うん……」
姉「…」
姉「ねぇ、なんでそんなに怯えてるの?」
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弟「べ、別に怯えてなんか…」
姉「…」サッ
弟「っ!!」
姉「…ふふっ、ほら…怯えてる」ナデナデ
弟「…ごめんなさい…」
姉「大丈夫だよ?今日は殴ったりしないから…」
弟「…」コクンッ
姉「だから弟もお母さんの前では普通にしててね?」
姉「…もし、お母さんにこのこと言ったりしたら…」ギュゥウ
弟「!いたっ…いよ…」
姉「ふふっ…分かるよね?」
母「どう?美味しい?」
姉「うん、美味しいよ」
弟「…」
母「ふふふ、良かったわ…仕事でいつも遅くなるからたまにしか作ってあげられないけど…」
弟「…」
母「弟?どうかしたの?」
弟「え?」
母「さっきからずーっと黙ってるけど…何かあったの?」
弟「べ、別になんでもないよ…」
姉「…」
母「そう、でも何かあるんだったらなんでも言いなさいよ、おかあs
姉「弟のことは私が守るから」
母「え?」
姉「お母さんは何も心配しなくていいよ…ごちそうさま…」スタッ
弟「…」
母「なんなのかしら…まったく…」
次の日
姉「…」スタスタ
弟「あ…おはよう…お姉ちゃん…」
姉「…お母さん?もう仕事に行ったの?」
弟「うん…朝ご飯作るね」
姉「それはあとでいいから…」
弟「で、でも…」
姉「いいから…ちょっとこっちに来なさい」
弟「…」
姉「来なさいって言ってるでしょ!!!」
ガシッッ!!
弟「っ!!」
姉「なんで私の言う事聞けないのかな!?ねぇなんでかな!?」
弟「いたいよ…離して…」
姉「離してじゃないでしょ!自分が悪いの分かってるの!!?」
弟「ぼ、僕…何もしてn
バキッ!!
弟「ううっ…!」
姉「あんまり私を怒らせないでくれるかな!?」
弟「うぅ…ご、ごめんなさい…でも…なんで怒ってるのか本当にわからなくて…ごめんなさい…」ウルウル
姉「…」
バキッ ボキッ ガシ ……
姉「ハァハァ…ハァハァ…」
弟「うぅ…ヒック…ヒック…ご、ごめんなさい…」ポロポロ
姉「…」
スッ…
弟「ひっ!!…や、やめてっ!!…もう…殴らないで…」ポロポロ
姉「…」
弟「な、なんでも……お姉ちゃんの言う事なんでも聞くから…だから…」
姉「…ねぇ、弟?」
姉「その言葉言うの…これで何回目かな?」
姉「そうやってあんたはいつも!!!」バキッ、ボキッ
弟「ぐっ…や、やめっ…」
姉「私の言う事聞くって…言っておきながら!!!」ボキッ、バキッ
弟「うぐッ…!…ごめっ…ん…なさいっ…」
姉「いつもいつも、約束破って…どれだけ私の事を困らせる気かな!!?」バキッ、バシッ
弟「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
姉「弟は私の所有物なんだから…私の言う事絶対に聞かなきゃだめなんだよ!?ちゃんと分かったかな!?」
弟「わ、わかったから……もう…やめてください……」ポロポロ
姉「ハァハァ…ハァハァ…」
弟「ヒック…いたいよ…うぅ…」ポロポロ
姉「…」
姉「弟が悪いんだよ?…私に逆らうから…」
弟「うぅぅ…ごめんなさい…」
姉「ん、分かってくれてるならもういいよ…」
ナデナデ
姉「私もやり過ぎちゃったね……ごめんね」
弟「ヒック…ヒック…」ポロポロ
姉「ほら、もう殴らないから…弟も泣かないで…」
弟「ヒッグ……ウゥ…」ポロポロ
姉「……」
姉「泣かないでって言ってるんだけど?」
弟「っ!!」ピタッ
姉「…ふふっ…よしよし……」ナデナデ
姉「ん、それじゃ…私は学校行くね」
弟「うん…行ってらっしゃい…」
姉「うん…お弁当作ってくれてありがとね」ヨシヨシ
弟「…別にいいよ…」
姉「弟の料理は美味しいから、私大好きだよ」
弟「…ありがとう」
姉「…今日はお留守番よろしくね?今度からは顔をなるべく殴らないようにするから…」
弟「…」
姉「でも弟が悪いんだよ?お姉ちゃんの言う事聞かないから…」
弟「…」コクンッ
姉「ふふっ…」
チュ
姉「…すぐに帰って来るから…いい子にしててね」
バタンッ
弟「…」
弟「はぁ…片付けよ…」
弟「…」ガサゴソ
弟(最近、あんまり学校に行けてないな…)ガサゴソ
弟(明日には顔の傷消えるよね…)
弟「…」ガサゴソ
弟「ヒック…」ポロポロ
弟「なんで…僕がこんな目に…ヒック…何もしてないのに…」ポロポロ
弟「もうやだよ……こんなのいやだ…」ポロポロ
弟「ヒック…うぅう…」ポロポロ
学校
姉「…」スタスタ
「おい!早く行けって」」ボソボソ
「わ、分かってるって!」
姉「…」
「あ、あの!姉さん今日って放課後予定とかある?」
姉「…なんで?」
「もし良かったらさ、二人でどっか行かない?あ、みんなでとかでも全然…」
姉「ごめんなさい、興味ないから」スタスタ
「…」
「ぷっwwwだっせぇw」
「今月入ってお前で6人目だな…姉さん誘ったり告ったりしたの…」
「てか、あの人なんで誰の誘いも受けないんだろうな?」
「イケメン先輩も振られたらしいぜ」
「マジでか…やっぱ好きな人とかいんのかね…」
姉「…」スタスタ
姉「…」
「ちょっといい?」
姉「…あら、幼馴染ちゃん」
幼「あんたに聞きたいことがあるんだけど」
姉「私に話?それでわざわざ高等部まで来てくれたの?」
幼「そうよ…」
姉「相変わらず口悪いね…一応年上なんだけど?」
幼「だから何?」
姉「目上の人には敬語を使うように言われなかった?」
幼「言われたし使ってる、ただあんたに対しては使わないだけ」
姉「どうしてかな?」
幼「あんたのことが大嫌いだからよ」
姉「…」
幼「で、聞きたいことなんだけど…」
姉「ああ…うん…何かな?」
幼「なんで今日弟くん休んでるの?」
姉「…」
幼「それに最近休みがちだし…来てもあんまり元気ないし…」
姉「…そうなんだ…」
幼「もしかしてあんたならなんか知ってるんじゃないかと思ったから」
姉「…」
姉「さぁ…たぶん風邪気味なんじゃないかな?」
幼「…」
幼「そう…分かった」スタスタ
姉「またねー…」フリフリ
姉「……」
姉「…クソガキが…勝手に人の物の心配してんじゃねぇよ…」ボソボソ
寝るぜ!またな
家
弟「…」
弟「…今日の晩御飯何にしようかな…」
弟「…」ガサガサ
弟「( …冷蔵庫に何も入ってない……)」
弟「…どうしよう…買いにいかなきゃ…」
弟「…(でも…勝手に出かけたら… )」
弟「…」
弟「…お姉ちゃんが帰ってくるまでに家にれば…大丈夫だよね…」
弟「…よしっ!行ってこよ…」ガチャ
学校
「…で、あるからして…」
姉「(…はぁ…つまんないなぁ…)」
姉「(学校ってなんでこんなに退屈なんだろう…)」
姉「(早く帰って弟と遊びたいのに…)」
ワァァイ、ヤットガッコウオワッタゼ
マックイコウゼ、マック!
姉「…(…いいなぁ…中学生は私たちより少し早く帰れて…)」
幼「…」ピッピ
「ねぇねぇ幼馴染ちゃん!今からどっか行かない?」
幼「(おかしいな…メール届いてないのかな…電話も出ないし…)」
「お、幼馴染ちゃーん…聞いていますかぁー?」
幼「えっ!…あ、ごめんごめん…で、なんだっけ?」
「どっか遊びに行こうよ!どこでもいいよ!」
幼「…いいけどさ…私別に行きたいとこないよ?」
「うーん…私も別にないけどね…」
「じゃあ悪いけど、私に付き合ってよ…母さんに夕飯の買い物頼まれてんだわ」
「ん、私はそれでもいいよ…幼馴染ちゃんは?」
幼「私もそれでいいよ…」ピッピ
「もぉ…またスマホばっかりいじって…」
幼「(……弟くん…)」
ブーブー!!
「誰だあああ!!携帯の電源いれてるやつは!?」
姉「すいません…私です」
「あ、そうでしたか…それは失礼しました…」
姉「いえ…」
「はーい…授業戻りまーす」
姉「…」ピッ
姉「(また幼馴染ちゃんからか…めんどくさいなぁ…)」
姉「(どんなに頑張ったって弟は自分の物にならないのにさ…)」
姉「…」
姉「ふふっ…」
幼「…」スタスタ
「で、晩御飯何作る予定なの?」
「うーん…何だっけな…確かハンバーグ作るって言ってたような…」
「ハンバーグね、分かった」
「いや…肉じゃがって言ってたような…」
「どっちなのよ!」
「ちょっと電話して聞いてみるわ」
「ったく……」
幼「…ハンバーグ……」
「お、なんか言った?」
幼「別に…(弟くんハンバーグ好きだったよね…)」スタスタ
幼「…はぁ…」
ドカッ
幼「あ、すいません…」
弟「いえ…こちらこそ…」
幼「!!お、おとっ…!弟くん!?」
弟「あ、……幼ちゃん…」
弟「買い物?めずらしいね…」
幼「そんなことどうでもいいから!!今日なんで休んだの!?心配してたんだよ!!」
弟「…ごめんね…ちょっと体調悪くて…」
幼「だ、大丈夫なの?少し顔腫れてるよ……」サワッ
弟「っ!!」
幼「ご、ごめんっ!!い…痛かった?」
弟「…ううん…ちょっとだけね…」
弟「でも、もう大丈夫だから…明日にはちゃんと学校行くよ」
幼「…そっか…よかった…」
弟「うん…心配いてくれてありがとね」
「お、弟じゃん、何してんの?」
「おお!弟くん、こんにちは!」
弟「こんにちは…」
「お前最近休み多いぞ、ちゃんと学校来いよ」
「そうだよー、弟くんいないと幼馴染ちゃん、全然元気ないんだから」
幼「うぅ…そ、そうだよっ…//////」カァ
「デレるよねー、弟くんの前だと声色も変わるよねー」
幼「う、うるさいっ!黙れ!」
弟「…ふふっ」
「まあ、それは置いといてだ…」
「ハンバーグか肉じゃがか聞いてきた?」
「ああ、今晩は焼そばにするそうだ」
「どっちでもなかったんだね…」
幼「弟くんは今晩は何を作るの?」
弟「唐揚げにしようと思ってる……お姉ちゃんが好きだから…」
幼「…」
幼「へー、…そうなんだ」
「おっと、やばい!!」
「どうしたの?急に…」
「もうすぐ6時だ…早く買って帰んないと母さんに叱られる…」
弟「!!」
「えー、もうそんな時間なの」
「いいから急ぐぞ!!早く麺とか野菜とか適当にとって来い!!」
「適当でいいんだ……」
幼「……ふぅ」
幼「それじゃ、おとうt……くん…?」
幼「…」キョロキョロ
幼「あれ?……いない…」
弟「ハァハァ…ハァハァ」タッタッタ
弟「ハァハァ…ハァハァ!」タッタッタ
弟「(お、お姉ちゃん…まだ帰ってないよね…)」タッタッタ
弟「(いつも帰ってくるの…6時すぎだし… )」タッタッタ
弟「(大丈夫…まだ間に合う…)」タッタ
弟「ハァハァ…よ、よかった…まだ家の電気付いてない…」
弟「間に合った……」ハァハァ
ガチャ
姉「おかえり、遅かったね」
寝るぜ!またな!
弟「!!…お、お姉ちゃん…あのね…」
姉「…」
ガシッ!!
弟「っ!!」
姉「そんなところに立ってないで早く上がりなさい…」グィ
弟「痛いっ!!わ、わかってるから……髪引っ張らないで……」
バタンッ
姉「…」カチッ
弟「な、なんで鍵閉めるの?」
姉「…」
姉「うーん……それはねぇ…」チョキチョキ
弟「!!」
姉「今からあなたにお仕置きするからだよね?」
弟「や、やめてよ…ハサミ…あ、危ないから…」ブルブル
姉「危ないよね…」チョキチョキ
弟「っ!!ご、ごめんなさい!!」
姉「…」
姉「弟って本当に綺麗な目してるよね…」
姉「一つもらってもいい?」ガシッ
弟「!!」
弟「や、やだ!やめてよっ!!」
姉「暴れないでよ…変なとこ刺さっちゃうでしょ」
姉「…ふふっ」チョキチョキ
弟「うぅぅ…」ウルウル
姉「ふふっ…また泣くんだ…泣けば許されると思ってるのかな?」
弟「ヒック…も、もうやめてよぉ…ヒック…いじめないで…」ポロポロ
弟「ひどいよぉ…うぅぅ…」ポロポロ
姉「ん、何が?まだ何もしてるよね?」
弟「うぅ…」ポロポロ
弟「…な、なんで僕のこと…いじめるの?…」ポロポロ
姉「いじめてなんかないよー…ただ躾てるだけだよー」
弟「…そ、そんなのおかしいよ…」ポロポロ
チョキチョキ
姉「んー?何が言いたいのかな?」
弟「っ…」
弟「あ、あのね……」
弟「も、もう暴力振るうのは…や、やめて……下さいっ…」ポロポロ
姉「…」
弟「うぅ……で、できる限りお姉ちゃんの言うことは…聞くから…だから…」
弟「も、もう…痛いことしないで……」
姉「…」
姉「……」
姉「は?」
弟「!!」ビクビク
姉「なんで弟が私に命令してるの?」
弟「…」ブルブル
姉「おかしいよね?ねぇねぇ?おかしくない?」
弟「め、命令じゃないよぉ…僕はただお願いを…s
バキッ
弟「うぐっ…!!」
姉「うるさいっ!!私に口答えするな!!」
バキッ…ボキッ…
姉「玩具の分際でっ!!偉そうにしやがって!!」
弟「ゲホッ…ち、ちがっ…お、玩具じゃ…ないよっ…ぐっ…」
姉「玩具だよ!?弟は私のもの!」
姉「だから私が弟のこと殴ろうが犯そうが誰も文句言えないんだよ!!」バキボキッ
弟「ヒグッ…そ、そんなの…やだよぉ…」ポロポロ
姉「やだじゃないよ!?これはもう決まってることなの!運命なの!」
姉「私だって本当はこんなことしたくないんだよ!わかるかな!?」
弟「わ、わが…んな、いよぉ…ヒック…」ポロポロ
姉「あーあもうっ!!イライラするなぁ!!」
バキボキッ………
姉「ハァハァ…」
弟「」グテー
姉「…」
ギュ
姉「ごめんね…さすがにやり過ぎた…」
弟「…」ピクピク
姉「大丈夫だよ…顔は殴ってないから…」
姉「でも…痛かったよね…本当にごめんね…」
弟「…ぅぅ…」
姉「…」
姉「ねぇ、もう今日はご飯いらないね…」
弟「…ぇ…」
姉「久しぶりに一緒にお風呂入ろっか……でその後はもう寝ちゃおう」
姉「…もちろん寝るのも一緒だよ」
弟「…」
姉「言ってる意味、分かるよね?」
弟「…」コクンッ
姉「ふふっ…いい子いい子…」
寝るぜ!またな!
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姉「…」スゥスゥ
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弟「!!」ビクッ
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>>56
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これ以外は俺が書いてる奴だわ、同じようなのばっかで悪いな
弟「…」モグモグ
姉「どうかな、美味しい?料理作るの久しぶりだから上手くできてるかわかんないけど…」
弟「うん、美味しいよ」
姉「ふふっ…そっか、よかった…お弁当も作ったから持っていってね…」
弟「…ありがとう…お姉ちゃん…」
姉「いいよ…たまには私が作らないとね…」
弟「…」モグモグ
弟「…ご馳走様でした…」
姉「ん、片付けはいいから…弟は学校に行く準備を…
ピーンポーン
弟「…誰だろう…こんな朝早くに…」
姉「お母さんは暫く会社に泊まり込みって言ってたから……」
弟「…そうなんだ」
姉「…たぶんあの子ね…」
弟「?」
姉「いいよ、私が出るから…」
ピーンポーン、ピーンポーン
姉「はいはーい…今出ますよー」
ガチャ
幼「…」
姉「やっぱり幼馴染ちゃんか…で、何の用かな?」
幼「言わなくても分かるでしょ?あんたには用ないから、弟くん呼んでよ」
姉「んー…やだ…」
幼「チッ…めんどくさい女……」
姉「あんたもねー」
寝るぜ!またな!
幼「…」ギロッ
姉「おおー…怖い怖い…これだからガキんちょは…」
幼「うるさいっ!!死ねブス!」
姉「ブスじゃないもんねー、私モテモテだもんねー」
幼「ああもうっ!!うっざいわね!!」
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ガシッ
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パチンッ
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姉「…」
幼「…あのさ、早く弟くん出してくれる?」
姉「…それが人に物を頼む態度?」
幼「別に私はお願いしてるんじゃないの、命令してるの」
姉「あんたね!!調子に乗るのもいいk
幼「早く出せ」ギロリッ
姉 ビクッ
姉「くっ…このっ…クソガキが!…」
幼「黙れクソババア」
弟「さ、さっきから何してるの?」
幼「あ!弟くんっ!」ニコッ
弟「お、幼ちゃん?どうしたの?」
幼「えへへっ…久しぶりに一緒に学校行こうと思って」
姉「…猫被ちゃって…」ボソッ
幼「ん?」
姉「…別に…何も言ってないわ…」
幼「ふーん、そうですか…」
幼「それより弟くん!!今朝も電話したのになんで出てくれなかったの!?メールも返してくれないし…」
弟「あ、ああ…うん…ごめんね…ちょっと携帯壊れちゃってて…」
幼「そうなんだ……また何かあったんじゃないかと思って…ちょっと心配しちゃった…」
姉「…」
幼「あっ!!やばい、もうこんな時間だ!!弟くん早く行かないと学校遅刻するよ!」
弟「そ、そうだね…行こっか…」スタスタ
姉「………」
幼「……お姉さんも急いだ方がいいですよ?」
弟「行ってきます…」
姉「…行ってらしゃい…気をつけてね」
ガチャ
姉「…」
姉「……ちょっと心配したって…そんなレベルじゃないでしょ…これは…」ピッ
姉「…」ピッピ
着信件数 456件
受信メール 526件
姉「…気持ち悪っ…」
姉「どれだけ弟に構ってもらおうと必死なのよ…」
姉「…」ポチッ
全件消去しました
姉「これでよし…」
姉「さて、私も学校行こーっと」
寝るぜ!またな!
学校
幼「それでね!!その後……」ペラペラ
弟「ふふっ…そうなんだ…」
「はぁー…いいよな、弟の奴、幼馴染さんと喋れて…」
「俺も幼馴染さんとお喋りしてみたいぜ…」
「あんたたちじゃ無理だよー…幼馴染ちゃん昔から、弟くんのことしか頭にないもん」
「くそっ…俺だって幼馴染さんとは幼馴染のはずなのにさ…」
「あー、俺もだわ…でも一度も話したことねえなぁ…てか無視されてるわ…」
幼「えへへっ…うんっ!!」ペラペラ
「「はぁー…羨ましい…」」
「ぷぷっw」
姉「…」
ツギノジュギョナンダッケ?
シラネー、ソンクライオボエトケヨ、イヤオマエモナ
ザワザワ
姉「(暇だなー…弟のとこにでも行こうかな…)」
姉「(でもあの女いるしなー……別に心配じゃないけど…されるわ)」
姉「…」
姉「(弟は私の物……あんな女に取られるはず……ないよね……うん…大丈夫だよね…)」
姉「はぁ?…」
姉「(早く弟と遊びたいなー…イチャイチャしたいなぁー…)」
キャー!!イケメンセンパイ!!カッコイイー
ウオッ!ナンダコノオーラハ!?
姉「…ん?」
イケメン「やあ、こんにちは」ニコッ
姉「…こんにちは」ペコリッ
イケメン「今日も少しお話させてもらってもいいかな?」
姉「…いいですよ…(めんどくさいなー…しつこすぎるっての……)」ニコッ
イケメン「よかった、じゃあ場所移そうか」
姉「はぁ??」
↓
姉「はぁ?……」
ミスったごめんよ
姉「はぁ?…」
↓
姉「はぁ……」
本当ごめんね、こっちね
お休み
>>82
心配じゃないけど…されるわ
されるわってなに?
>>88
それもミスだね、ごめんよ
イケメン「うん、ここなら誰もいないね」
姉「そうですね…」
イケメン「それじゃ、単刀直入に言うね…僕と付き合ってk
姉「嫌です」
イケメン「…」
イケメン「じゃあ、今度一緒にどこか遊びにいk
姉「無理です」
イケメン「そ、それならせめて…と、友達から始めy
姉「ごめんなさい、絶対無理です」
イケメン「うわああああああああああぁあっ!!」
イケメン「なんで!!なんでだよ!!おかしいじゃんか!!?」
姉「逆に何がおかしいんですか?」
イケメン「俺、生徒会長だぜ!?家めっちゃ金持ちだぜ!?」
姉「…だから何ですか?(また始まった…)」
イケメン「なんで付き合ってくれねぇんだよおおおぉ!!?」
イケメン「ハァハァ…」
姉スタスタ…」
イケメン「…」
イケメン「すまない…突然取り乱してしまって…」
イケメン「お詫びに今晩うちでディナーでもごちそうs
姉「授業始まるんで帰ります」
イケメン「付き合ってくれないなら退学にするぞ!!!」
姉 「…」
イケメン「と、父さんに言えばお前なんか即退学にできるんだからな!!」
姉「…したいなら、どうぞご自由に…」
イケメン「え……」
姉スタスタ…」
↓
姉「…」
ミスが多くなってきたな、ごめんよ
イケメン「た、退学だぞ!!いいのか!!」
姉「いいですよ…」
姉「つまらないですから…この学校…」
イケメン「くっ…」
姉「いつ退学にしてもらっても結構です…それじゃ」スタスタ
イケメン「…」
イケメン「…そういえばさ…君…」
イケメン「弟がいたよね?」
姉 ピタッ
イケメン「うちの中等部…だったよね?」
姉「…そうですよ」
イケメン「いいのかなー…弟くんがこの学校にいられなくなっても…」
姉「…」
イケメン「…(これはイケる!!)」
姉「…」
イケメン「君が僕と付き合ってくれるんなら、全部上手くいくんだけどなー」チラッ
姉「…」ギロッ
イケメン「!!」ゾクッ
イケメン「な、なななんだよ…その目は…」ビクビク
イケメン「お、お前!!自分の立場わかってんのか!「」
姉「…」
スッ
イケメン「!!?…ナ、ナイフっ…!!?」
ガシッ
イケメン「うグッ…!!」
姉「…」
イケメン「は、離せっ!!」
姉「動くな……もし動いたら……」シャキ
イケメン「!!わ、わわ分かった…分かったから…」ブルブル
姉「ブルブル動いてるよ?切られたいの?」
イケメン「ち、違う…や、やめろっ…!!頼むから…」
姉「…」
姉「あのね、私もかなり我慢したと思うよ……でもさぁ……」
姉「弟に何かするつもりなら……」スッ
イケメン「ひっ!!」
姉「殺しちゃうよ?」
イケメン「うわあああああ!!すんません!!ごめんなさい!!」
姉「うるさいなぁ…」
イケメン「なんでもします!だから殺さないで下さいぃい!!」
姉「何でもするの?じゃあ、何もしないでくれるかな?」
姉「弟に何かしていいのは私だけだから……」
イケメン「わっっかりましたっ!!弟くんには何もしない関わらないです!!」
姉「ん、約束だからね」
姉「もし…破ったりしたら……わかる?」スッ
イケメン「!!はいぃ…わかってます…」
姉「…」ジィ
イケメン「ま、まだ何か?も、もしかして金ですか!?今8万とカードしか持ってないです!!」
姉「いやー…君さぁ…」
イケメン「は、はいっ!!」
姉「色々と役に立ちそうだね…ふふっ…」
寝るぜ!またな!
放課後
「はぁー…やっと終わったぜ」
「なあ、帰りどっか行かねぇか?」
「俺は別にいいぜ…弟は?」
弟「…ごめん、僕は行けないや…」
「じゃあ俺も行かねぇことにするわ」
「なんでだよっ!?」
「お前と一緒にどっか行ってもつまんねぇもん」
「んだとゴラァア!!」
弟「あはは…」
幼「…」
「弟くん楽しそうだねー」
幼「…私といるときより…楽しそう…」
「まあ弟も性別的には男だからな、男の友達といる方が気が楽なんだろ」
幼「そんなの弟くんにはいらない」
「「え?」」
幼「弟くんは私と一緒にいるべきなの…」スタスタ
「ははーん…さてはお前ホモだな?」
「馬鹿じゃねぇの、ちげぇーよ…てかもう帰ろうぜ」
「じゃあなんで弟にばっかり構うんだよ!!俺も構ってくれよ!!」
「やだよ、気持ち悪い」
「おとうとー…こいつ人に気持ち悪いなんて言うんだぜ……ひでぇよな…」
「弟に振るなよ、k
幼「弟くん」
弟「え……ああ…幼ちゃん」
「お、おおお幼馴染さんっ!!」
「うるせえよ…落ち着け」
幼「今日は私と一緒に帰る約束だよね?」
弟「う、うん…でも…」
幼「…」
幼「…早く行こうよ」グィ
弟「…」チラッ
「いいよいいよ、俺たちのことは気にすんなって」
弟「…ごめんね」
「まあ、また今度一緒に帰ろうや」
弟「うん…」
幼「…行くよ」グィ
弟「う、うん…引っ張らないで…」
スタスタ……
「…」
「間違いないわ…」
「何が?」
「幼馴染さん、俺に惚れてる」
「死ねバカ」
幼「…」スタスタ
弟「あ、あの…!!」
幼「…何?」
弟「ご、ごめんね?」
幼「…」
幼「なんで約束破ろうとしたの?」
弟「…」
幼「それに私といるときより楽しそうだった…」
弟「…そんなこと……」
ガシッ
幼「嘘つかないでっ!!」
弟「っ…痛いよ…」
幼「痛くないよ!そんなに強く握ってないもん!!なんで私に嘘つくの!!?」
弟「ほ、本当に…痛いから…は、離して…」
幼「!!」パッ
弟「うぅ…」
幼「ご、ごめんなさいっ!!」
弟「だ、大丈夫…」
幼「あの…ごめんなさいっ……本当にごめんね…」
幼「そ、そんなに強く握ってなかったから…あの…その…」
弟「うん……分かってるよ…」
幼「…」
幼「弟くん、もしかして…」
弟「ん、なに?」
幼「……怪我…してるの?」
弟「っ!!」
幼「…服脱いで…」
弟「…」
幼「大丈夫、ここほとんど人通らないから」
弟「け、怪我なんてしt
幼「早く脱いでっ!!」
寝るぜ!またな!
弟 ビクッ
幼「あ、…ご、ごめんね…大きな声出しちゃって…」
弟「…」ブルブル
幼「大丈夫…大丈夫だから…私は弟くんの味方だよ……」
幼「だから、ほら…私の言うことk
バッ
幼「っ!!お、弟くんっ!?」
タッタッタ……
幼「ま、待って!!弟くん!!助けてあげるから!!」
弟「ハァハァ…」タッタッタ
幼「あの女…姉にやられてるんでしょ!?そうなんでしょ!?他に考えられないもん!」
タッタッタ………
幼「まっ……てよ……」
幼「…」
幼「…私から逃げないでよ…弟くん………」
幼「なんで私を頼ってくれないの……私なら助けてあげられるのに……」
幼「……」
幼「あの女……絶対に許さない」
姉「…」スタスタ
幼「…ねぇ」
姉 ビクッ
幼「遅かったね……ずっと待ってたんだけど…」
姉「…そんなに私と一緒に帰りたかったの?」
幼「うん…」
姉「…どうしたの?いつもより変だよ?」
幼「場所変えよっか…」
姉「話があるならここでしてくれる?早く帰りたいんだけど…」
幼「早く帰ってどうすんの?」
姉「別に…あんたには関係n
幼「弟くんには酷いことするつもりなんでしょ?」
姉「っ!!」
幼「……」
幼「やっぱり…そうなんだ…」
姉「…何の話かなー?わk
幼「ついて来て…」スタスタ
姉「…チッ」スタスタ
幼「…」
姉「ねぇ、もうこの辺りでいいんじゃないかな?」
幼「…そうね」
姉「あのさ、先に言っておくけど、私…弟には何もしてないからn
ガンッ
姉「っぅ!!」
姉「い、いきなり何すんのよっ!」
幼「…絶対に許さない…あんただけは絶対…」
姉 ビクッ
姉「な、何訳の分からないこと言ってるのよ!別に何もしてないって言ってるでしょ!!?」
幼「うるさい!!」
バンッ
姉「くぅ…!い、痛いよぉ…や、やめてよ…」
幼「…」
バキ、ボコッ、バキッ……
姉「や、やめっ…ほ、ほんとに…」
幼「…」バキッボキ…
姉「っ…このっ!!」スッ
幼「…」ポタポタ
幼「…ナイフ…」
姉「ハァハァ…あんた…いい加減にしなさいよ…」
幼「…」ポタポタ
姉「ふふっ…綺麗な顔に少し傷が付いちゃったね……」
幼「…」スタスタ
姉「来ないで…それ以上近づいたら刺すよ」
幼「…」スタスタ
姉「く、来るなって言ってるの!!本当に刺すぞ!?」
幼「刺せば?」
姉「は、はぁ?…あ、あんた何言って…」
ガシッ
姉「!!」
幼「…」ポタポタ
姉「ば、バカ!!何ナイフ掴んでんのよ!?!!」
幼「…」グイッ
姉「ちょ…何して…」
幼「刺すんでしょ?ほら早く刺しなさいよ」
姉「!!」
幼「…」グイッ
姉「わ、分かった…分かったから!!私の負け、それでいいから!!」
幼「…」ポタポタ
姉「だから早く離しなさい!!」
幼「…刺さないの?」
姉「…え……」
幼「もし…私だったら本当に刺してるのに…」ニヤッ
姉 ゾクッ
幼「ふふっ……」
姉「うぅ…あぁ…(だ、ダメだ…逃げなきゃ…)」
幼「どこ行く気?逃げちゃダでしょ」
幼「まだ話は終わってないんだから…ふふふっ」
ヴィッペルは?
弟「…」
弟「お姉ちゃん、帰ってくるの遅いなぁ…」
弟「ご飯冷めちゃう……」
弟 グゥー
弟「はぁ…お腹空いたちゃったな…でも先に食べたら怒るだろうな……」
弟「…」
ガチャ
弟「あ、帰ってきた…」
スタスタ
弟「おかえりなさい…遅かった……ね……」
姉「…」フラフラ
弟「!!どうしたのお姉ちゃん!?大丈夫!?」
姉「……おと…」フラフラ
弟「い、一体何があったの!!?」
ギュ
姉「ハァハァ…うぅ…弟…」ブルブル
弟「お、お姉ちゃん…ほんとに何があったの……」
姉「ヒック…やだぁ…やだよぉ…」
弟「…」
姉「ううぅ…弟は私の…ヒック…私のものなんだ…ヒック…誰にもわたさない…」
弟「うん…分かってるよ……だから落ち着いて……ね?」ナデナデ
姉「…弟は私の物…弟は…弟は私の……ヒック…私の…物…」ポロポロ
弟「大丈夫だよ…」
ナデナデ
弟「…ご飯出来てるから食べよっか…お腹すいてるでしょ…」
姉 コクンッ
弟「何があったかわからないけど…疲れてるんだよ…きっと…」
弟「だからさ…ゆっくり休もう…お姉ちゃん…」ナデナデ
姉「…ヒック…うぅ…」ポロポロ
寝るぜ!!お休み!!
姉「…」ボー
コンコン
姉「…入っていいよ」
弟「あ、お姉ちゃん…お風呂もう入った?」
姉「…うん」
弟「…よかった…少し落ち着いたみたいだね…」
姉「…」
弟「そ、それだけだから…それじゃ…お休み…」
姉「待って」
弟「え、な、何かな?」
姉「今日も一緒に寝てくれないかな?」
弟「…」
姉「お願い…」ギュ
弟「あ、…いや…でも…」
姉「…何もしないよ…絶対何もしないから…」
弟「…ほんとに何もしない?」
姉「…うん…だから一緒にいて欲しい…」
弟「…」
姉「…弟…お願いだよぉ…」
弟 コクンッ
姉「ありがとう…」
ギュー
姉「大好きだよ…弟…」
弟「…どうしちゃったの…お姉ちゃん…」ヨシヨシ
姉「…弟は私の物だよ…絶対に誰にも渡さないからね……」
姉「寝取られってすごく興奮する」
http://blog.livedoor.jp/ss_log/archives/30757177.html
これも>>1が書いた奴?
弟「…」
姉「…」
姉「ねぇ…まだ起きてるかな?」
弟「…うん」
姉「…弟……こっち向いてよ…」
弟「え、…な、なんで?」
姉「…」
弟「…」グルリ
チュ
姉「ん……」
弟「っ!!な、何もしないって…」
姉「ごめんね…弟…ごめんなさい…」
弟「え…」
姉「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
弟「な、何を謝ってるの?」
姉「ヒック…酷いこと…いっぱいしちゃって…ヒック…」ポロポロ
弟「…」
姉「殴ったり…蹴ったり…ヒック…嫌なこといっぱいして……」ポロポロ
弟「…泣かないでよ…」
姉「ヒック…私は…怖くて、……すごく痛くて…うぅ…」ポロポロ
弟「え…」
姉「…何も出来なかった…ヒック…ただ相手の…言う事を聞くことしか出来なくて……」ポロポロ
姉「殺してやりたかった……でも…出来なかった…」ポロポロ
弟「お、お姉ちゃん…さっきから何を言ってるの?」
ギュ
姉「もう絶対に酷いことしない……絶対にしないから…だから…」
姉「私の事許して欲しい…」ポロポロ
弟「…」
姉「勝手なのは分かってるよ…今まで散々酷いことしておいて…許してくれだなんて……」ポロポロ
姉「でも私はなんでもするよ……弟の為ならどんなことでもするから……」ポロポロ
弟「…それじゃ…一つだけお願いするね…」
姉「…うん…何でも言って…」
弟「もう泣かないで…お姉ちゃん…」
姉「え…」
弟「今日ずっと泣いてたでしょ……涙が枯れてるよ…」
姉「…そ、それだけ?他には…」
弟「んー…後は…たまにご飯作ってくれたら嬉しいかな…お姉ちゃんの料理美味しいから…」
姉「…」
弟「そ、それだけかな…」
ガバッ
姉「ありがとう…ありがとね…」ギュ
弟「えへへ…もう殴ったりしないでね…」
姉「うん…絶対にしないよ…」ギュ
弟「…」スゥスゥ
姉「…」
姉「…可愛いなぁ」ナデナデ
弟「ん……」スゥスゥ
姉「…」
姉「渡さないよ…誰にも渡さない……弟は私の物なんだ…」
姉「あのイカれた女なんかに絶対に渡さない…」
弟「…」スゥスゥ
姉「…」
姉「…弟のことは……私が守るんだ…あいつじゃない…私が…」ナデナデ
寝るぜ!また明日!!
翌朝
姉「起きて…弟…」ユサユサ
弟「ん…」パチッ
姉「ふふっ…おはよう…」
弟「…うん…おはよう、お姉ちゃん…」ゴシゴシ
姉「お弁当と朝ご飯作ってるから食べて行ってね…」
弟「…ありがとう…」
姉「それじゃ、私は先に学校行くね」
弟「?」
弟「あれ…お姉ちゃん…もう学校に行くの?まだ朝早いよ?」
姉「うん…少しやらなきゃいけないことがあるから」
弟「そうなんだ…分かった…行ってらっしゃい…」
姉「行ってくるね…弟も遅刻しないようにね…」
バタンッ
弟「…」
弟「…ご飯食べようかな」
弟「…」モグモグ
弟「…ご馳走様でした」
弟「…よし…僕もそろそろ学校に行こうかな」
ピンポーン
弟「はーい…今出ますね…」
ガチャ
幼「わっ!!」
弟「!!」ビクッ
幼「えへへ…」
弟「お、幼ちゃん…」
幼「ねぇねぇ…びっくりした?」
弟「べ、別に…びっくりしてないよ…」
幼「嘘だー…絶対びくってしてたもん…」ニヤニヤ
弟「うぅ…してないってば…」カァ
幼「ごめんごめん…弟くん可愛いからついからかいたくなるんだよね…」
弟「…」
幼「あ、あれ…お、怒ちゃった?あ…いや…じょ、冗談のつもりで…あの…ごめんなさい……」ソワソワ
弟「怒ってないよ…」
幼「ほ、本当に…?怒ってない?」
弟「うん…僕の方こそ昨日はごめんなさい…」
幼「え…ああ…大丈夫…私全然気にしてないから…」
弟「…」
幼「弟くんも言いたくないことくらいよね…仕方ないよ…」
弟「…うん」
幼「…」
幼「そういえばさ…今お姉さんいるの?」
弟「いや…いないよ…用事があるみたいで先に学校に行っちゃった…」
幼「ふーん…そうなんだ…」
弟「どうかしたの?」
幼「…」
幼「…はい…これ…」
弟「え……あっ…僕の携帯……」
幼「昨日お姉さんと帰り道で会ったんだけど…その時落としってったから…」
弟「…ありがとう…」
幼「…」
幼「…壊れてなかった…嘘は付かないでよ…」ボソボソ
弟「え?」
幼「ううん…何でもないよ!!」
弟「そ、そっか…」
幼「…」
幼「そろそろ行こっか…」
イケメン「いや…それはちょっと……」
姉「…何?」
イケメン「中等部の子ですよね?流石にかわいそうって言うか……」
姉「…」ギロッ
イケメン「ひっ!!わ、わわ分かりましたよ…やりますよ…やりゃあいいんでしょ……」
姉「…」
イケメン「あ、でもやる代わりに今度デートして下さいよ?俺基本Mなんで姉さんとは上手くいくt
姉「うるさいから必要な事以外喋らないでくれる?」
イケメン「は、はいっ!!失礼しました!!」ズサッ
姉「…」
イケメン「あ、あの…お、お願いが……」
姉「…」
イケメン「ご、ご主人様って呼んでもいいっすか?」
姉「…キモっ」ゾワッ
学校
ザワザワ……ザワザワ
「ねぇ…これちょっと酷すぎない?」
「だよねー…誰がやったのかな……」
「さ、さあ……誰だろうね…」
「殺人現場かよ…なんか気持ち悪いな…」
「これ絶対わざとだよね…ペンキなんて普通使わないし…」
弟「…どうかしたの?」
「…あ、弟…おはよう…ほら…これ見てよ……」
幼「…」
幼「…机が…」
弟「ひ、ひどいよ…何これ…」
「私が朝来た時にはこうなってたよ…その時教室にもういたのは…」チラッ
「はあ!?俺ら何もやってねえよ!!人のせいにすんな!!」
「別にあんたらがやったとは言ってないじゃん…」
「じゃあなんでこっち見たんだよ!!俺らのこと疑ってんだろ!?」
バンッ
幼「…うるさい」
シーン……
弟「幼ちゃん…落ち着いて…」
幼「…うん…分かってるよ…」
「な、なんだよ…急に…」
幼「…」
「まあ、とりあえず机拭こうぜ、犯人探しは先生が来てからでいいじゃん」
「そ、そうね…私も手伝うよ…」
幼「…」フキフキ
弟「僕も手伝うね…」
幼「いいよ…弟くんは拭かなくて…手が汚れるから…」
弟「そ、そんな事気にしなくていいよ…」フキフキ
幼「やめて…」
弟「…」フキフキ
幼「やめてって言ってるでしょ!!」
弟 ビクッ
幼「…ごめん…ごめんね…でもほんとにいいから…」フキフキ
弟「…」
幼「…」フキフキ
先生「今日はみんなも知っての通りとても残念な事が起こりました」
先生「誰かがいたずらで幼馴染さんの机にペンキをかけたそうです」
幼「…」
先生「もしやった人がこのクラスにいる場合は…もうしないように気をつけましょう…以上です」
「え…」
「先生ー…それはあんまりじゃないですかね?やった人は限られてくると思うんでここは徹底的に…」
先生「…」
「あ、そういえばこのクラス監視カメラあるよね…それを見れば…」
先生「この話はもう終わりです…授業を始めますよ…」
ザワザワ…ザワザワ
幼「…」
「次の授業なんだっけ?」
「体育だよ…あー…めんどくせ…」
幼「…」ゴソゴソ
幼「…(おかしい…私の体操服がない…)」ゴソゴソ
幼「…(今日持ってきたはずなのに…なんで…)」ゴソゴソ
クスクス……
幼「…」
弟「幼ちゃん…どうかした?」
幼「ううん…ちょっとね……」
弟「もしかして体操服忘れちゃった?」
幼「…えへへ…そうみたい…」
弟「珍しいね…幼ちゃんが忘れ物だなんて…」
幼「うん…」
オーライ!オーライ!
ヘイッパスッ!!
幼「…」ジィ
幼「…弟くん…相変わらず足遅いなぁ…」
弟「ハァハァ…」
「よっしゃあああ!見たか俺のミラクルシュート!!」
「弟…大丈夫か?疲れただろ、少し休め」
弟「う、うん…大丈夫だよ…」ハァハァ
「聞けよ!俺の話も聞いてくれよ!!」
幼「ふふっ…でも頑張ってるね…」
幼「…」
幼「はぁ…」
幼「私の体操服どこにあるんだろ…」
姉「…」クッグサッ
イケメン「ご、ご主人様…もうよろしいんではないでしょうか?」
姉「…?」グサッ
イケメン「い、いやー…体操服がボロボロに……」
姉「…ふふっ…そうね…」グサッ
イケメン「た、たた楽しんでらっしゃるみたいですな……」
姉「ええ…とっても…」グサッ
イケメン「そ、そりゃあよかった…ははは…はぁ…」
姉「…」グサッ
イケメン「…」
寝るぜ!また明日な!!
昼休み
弟「幼ちゃん、一緒にご飯食べよ」
幼「う、うん…」モゾモゾ…
弟「…もしかしてトイレ?」
幼「…」コクンッ
弟「行ってきなよ、別に我慢する必要ないんだからさ…」
幼「うん…ご、ごめんね…すぐ戻ってくるから…だから…」
弟「?」
幼「ぜ、絶対他の子とご飯食べてちゃ駄目だからね!」
弟「…ふふっ…分かってるよ…」
幼「す、少しだけここで待ってて!!」タッタッタ
弟「うん…行ってらっしゃい…」
幼「…」ハキハキ
幼「…よし」
ガチャガチャ
幼「…?」
ガチャガチャ
幼「…ドアが開かない…なんで…」
ジャ、ジャア、ヤルヨ?…
シッ!シャベルナッテノ!
幼「!!だ、誰かいるの!?」
バシャアァ!!
幼「きゃっ!」
幼「…っ…冷たい…水………」ビショビショ
タッタッタ……
幼「…」ビショビショ
ガチャン
幼「…開いた」
幼「…」
幼「…誰がこんなくだらない事を……バカみたい……」ビショビショ
幼「…」スタスタ
ウワァ…アノコビショヌレジャン…
イジメラレテンノカナ?カワイソウ…
ヒソヒソ…
幼「…」スタスタ
姉「幼馴染ちゃん…どうしたの?」
幼 ピタッ
姉「水遊びでもしてたのかな?風邪ひいちゃうよー…」クスクス
幼「…調子に乗らないでよ…また昨日みたいな事されたいの?」
姉「や、やだよぉ…私痛いの嫌いだよぉ…」クスクス
幼「…」
姉「ふふっ…まあいいや…」
幼「…用がないなら消えてくれる?」
姉「用事ならあるよ…私幼馴染ちゃんにお礼言いに来たの…」
幼「は?」
姉「私さー…分かったんだ…」
幼「何が?」
姉「暴力や脅迫だけじゃあ、弟は完全には私の物にならないってこと…」
幼「!!」
姉「でもほんとに弟は優しいよね…泣いて謝っただけで許してくれるんだもん…普通ありえないよね…」クスクス
姉「…」
姉「私はそんな優しくて可愛い弟のことが大好きなの…」
幼「…」
姉「あんたなんかには死んでも渡さないから…」
幼「弟くんはお前の物なんかじゃない…」
姉「ふふっ…私の物だよ…」
幼「っ…」
姉「…それじゃ…私行くから…またね…」スタスタ
幼「…」
弟「…」
幼「あ…弟くん…遅くなってごめん…」
弟「ううん…おかえり…」ニコッ
幼「ちょっと保健室で着替え借りてたんだ…」
弟「え?服汚れちゃったの?」
幼「…うん…水が掛かっちゃって…それで…」
弟「そうなんだ…大丈夫?」
幼「平気だよ…ちょっとだけだったから…」
弟「そっか…よかった…」
幼「…」
幼「お昼ご飯…どこか二人になれるところで食べようか…」
弟「…うん…いいよ…」
寝るぜ!また明日な!
弟「…」モグモグ
幼「…」モグモグ
弟「…美味しいね」モグモグ
幼「そうだね…」
幼「…」
幼「…そのお弁当…弟くんが好きなものいっぱい入ってるね…」
弟「うん…お姉ちゃんが作ってくれたんだ」モグモグ
幼「…」ピタ
幼「ねぇ…弟くん…」
弟「ん?」
幼「大事な話があるから……正直に答えてね…」
弟「…」
幼「お姉さん……いや、あの女に…虐待…されてるんだよね?」
弟「……されてないよ」
幼「嘘つかなくていいよ…全部知ってるから…」
弟「…」
幼「なんで私を頼ってくれないの……私なら弟くんを救えるのに…」
弟「…大丈夫だから…心配しないで…」
幼「…」
弟「昨日約束してくれたんだ…」
幼「え?…」
弟「もう暴力は絶対にしないって…だから」
幼「そんなの嘘に決まってるよ!!」
幼「あいつは弟くんをただの玩具としか思ってないクズ野郎だよ!!そうじゃなきゃこんな酷いこと出来るわけないもん!!」
弟「っ…」
幼「そんな奴が約束なんて守るわけないよ!!」
弟「…やめて」
幼「ねぇ…私はただ弟くんを守りたいだけなんだよ…あのクズ女から…」
弟「…お願いだから…やめて…お姉ちゃんのことひどく言わないで…」
幼「…」
幼「弟くんは優しすぎるんだよ…」
ギュ
弟「あ……」
幼「…」ギュー
幼「最後にもう一つだけ答えてね…」
幼「弟くんは……私とお姉さん…どっちが好き?」
弟「!!」
幼「…答えて…」
弟「…」
弟「そ、そんなの…決まってるよ……僕は…」
弟「…僕は……ずっと前から幼ちゃんのことが大好きだよ
幼「…」
弟「…うぅ…こんなタイミングで言いたくなかったのに…」カァ
幼「…」
弟「…お、幼ちゃん?」
幼「…」ウルウル
弟「?」
幼「ヒック…グスッ…よかったあぁ……」ポロポロ
弟「え!?な、泣いてるの?」
幼「もし…グスッ…わ、私じゃ…ながったらぁ…グスッ…どうしようかと…ヒック…」
弟「…ふふっ…安心して…本当に僕は幼ちゃんの事が大好きだから…」
幼「ヒック…あ、あの女より?」ポロポロ
弟「もちろんだよ…」
幼「うぅ……ありがとぉ…ヒック…私も大好きだよ…」ギュー
寝るぜ!また明日な!!
弟「…じゃ、じゃあ…僕と付き合ってくれる?」
幼「…////」ポッ
幼「だ、大事にしてやって下さい…////」カァ
弟「う、うん…////」
幼「うぅ…な、なんでだろう……は、恥ずかしぃ……」
弟「そうだねっ…///」
幼「…顔真っ赤…暑くなってきちゃったよ…」
弟「じゃ、じゃあ…離れた方が……」
幼「それは…嫌だ…」ギュー
弟「…」
幼「えへへ…弟くん……もう離さないよ…」
弟「…うん」ギュ
キーンコンカーンコン
弟「あ…お昼休み…終わったね…」
弟「そろそろ戻ろっか…」
幼「…そうだね」シュン
幼「続きは帰ってからにしようか…」
弟「え?」
幼「なんでもないよぉー…」
先生「えー…ではこの問題は…君…答えれるか?」
「〇〇ですね」
先生「うん…正解だ」
パチパチ
先生「よし…次の問題は少し難しいからな…」カキカキ
ザワザワ…ザワザワ…
「おいおい…」ボソボソ
「難しい…ってか習ってねえし見たこともねぇよ、あんなの…」ボソボソ
先生「…じゃあ…そうだな…」
先生「ここはクラスで一番、成績が優秀な幼馴染さんに解いてもらおうかな…」
幼「…」
先生「…どうした?君ならこんな問題簡単だろ?」
幼「…分かりません…」ボソ
先生「ん、なんだ?声が小さくてよく聞こえなかった」
幼「分からないです…」
先生「…」
幼「ごめんなさい…」
先生「難しい問題だが……ちゃんと私の話を聞いてれば分かるはずなんだがな…」
「いやいや…分かんねぇよ…」ボソボソ
先生「君…最近たるんでるんじゃないか?」
幼「…」
先生「毎回テストで満点取ってるから…私の授業なんて聞く価値もない…そう思ってるんだろ?」
幼「そ、そんなこと思ってない…です…」
「
先生「はぁー…」
幼「…」
先生「とりあえず…廊下に立ってなさい…君はもう私の授業聞かなくていいから」
幼「分かりました…」スタスタ
先生「はい…じゃあ授業に戻りまーs
弟「先生…僕も分からなかったです…」
先生「え?」
弟「一緒に廊下で立ってます…」
先生「あ、ああ…君は仕方ないよ…まだ習ってn
「俺も分かんなかったんで廊下立ってまーす…」
先生「…」
「行こうぜ弟」スタスタ
弟「う、うん…」
先生「…好きにしなさい」
ガラッ
先生「さて…気を取り直して再開します…」
「あのクソ教師…今日は特にクソだな」
弟「…うん…何かおかしいね…」
幼「…」
幼「弟くん…ありがとね…私の為に…すごく嬉しかった…」
「気にすんなって…こんくらい、いいってことよ」
幼「は?あんたには言ってないんだけど」
「相変わらず冷たいなー」
幼「後さ…弟くんの周りうろうろするの止めてくれない?うざいから」
「へいへーい…気をつけまーす」
弟「お、幼ちゃん…そんな言い方…」
幼「ご、ごめん…」シュン
「謝るんなら俺に謝れよ…」
放課後
「幼馴染ちゃん…今日は色々と災難だったね…」
「まあ…あれだ…厄日ってやつだな…」
幼「え?全然そんなことなかったけど……」
「え?だ、だってさ……」
幼「厄日どころか今までの人生で一番幸せな日だったよ…今日は…」
「??」
幼「じゃあ…また明日ね…」タッタッタ
幼「弟くーん、そろそろ帰ろっか」ダキッ
弟「!!…きゅ、急に抱きつかないでよ…」
幼「ふふっ…いいじゃん別にー…」
幼「だって私達もう付き合ってるんだよ?」
弟「そ、そうだけど…びっくりするし…恥ずかしいし…」
幼「恥ずかしがることなんてないよ」ギュー
弟「…」スタスタ
幼「…」ギュー
弟「お、幼ちゃん…悪い弟だけど…少しだけ離れてくれない?」
幼「え?なんで?」ギュー
弟「さすがにくっつきすぎ…かな…」
幼「…」
弟「い、嫌とかそんなのじゃないよ?ただ…歩き辛いから…少しだけ…」
幼「嫌だよ…離れないから…」ギュー
弟「え…ど、どうして?」
幼「弟くんからはまだあの女の臭いがする…すごく嫌な臭い…」
弟「…」
幼「弟くんは私のものなんだ…あいつの臭いがするなんて許さない…」
弟「…」
弟「幼ちゃん…一つだけお願いしてもいいかな…」
幼「ん?なになに?」
弟「僕のこと…物扱いするのはやめて欲しい…」
幼「なんで?弟くんは私の物だよ?」
弟「…」
幼「だって弟くんは私のこと好きなんだよね?愛してるんだよね?」
弟「…うん」
幼「それなら私の物であることに不満なんてないはずだよね?私も弟くんの物だよ?」
弟「…」
幼「ふふっ…弟くんは私のもの…だから…ちゃんと私の臭いを染み込ませないとね…」ギュー
弟「…」スタスタ
弟「…じゃあ…僕こっちだから…」
幼「私もこっちだよー」
弟「え?でも幼ちゃんの家あっちだよね…」
幼「うん、今日は弟くんの家に寄ろうと思うの」
弟「だ、ダメだよ…家は…」
幼「なんで?」
弟「な、なんでって…急には…」
幼「なんで急にはダメなの?隠し事でもあるの?」
弟「そんなんじゃないけど…」
幼「…」
弟「……ごめんなさい…」
幼「行ってもいいかな?」
弟 コクンッ
幼「うん、ありがとう……」
弟「…で、でもお姉ちゃんいるかもしれないよ…今日は早く終わるって聞いたから…」
幼「知ってるよ…だから行くって言ってるの…」
弟「え…」
幼「あの女に弟くんはもう私のものだって教えに行くの…」
弟「…」
幼「ほら…早く行こうよ…」グイグイ
>>202
悪い弟ってなんだよ、「悪いんだけど…」だな
おやすみ
弟「ただいま…」
姉「おかえりー…弟…少し遅かったね?」
弟「うん…」
幼「…」
姉「あ、幼馴染ちゃん…いらっしゃい…」
幼「…」
姉「遊びに来たのかな?まあゆっくりして行ってね」
幼「あんたに話があるの」
姉「ん?また私に用事?」
弟「…」
姉「とりあえず上がりなよ…あ、ケーキ食べる?さっき帰りに買ってきたんだけど…」
幼「いらない」
姉「そっかそっか…弟は食べるよね?あんたの好きなチョコケーキあるよ」
弟「…うん…ありがとう」
姉「いいのよ…弟にはいっぱい酷いことしちゃったんだし…それくらい…」
幼「…」
姉「で、何飲む?やっぱりケーキには紅茶かな?」
幼「…」
幼「私はケーキいらないって言ったよね」
姉「いいじゃん、一つくらい食べなよ…美味しいよ?」
幼「…」
姉「…むっ…じゃあ私が食べるもんねー…」ヒョイ
姉「もう返してって言ったって遅いからね…ふふっ…」パクッ
幼「…あのさ」
姉「お、もしかして食べたくなちゃった?えへへ…大丈夫だよー…もう一個あるから…」
幼「私、弟くんと付き合うことになったから」
弟「…」
姉「…」
姉「ふーん…そうなんだ…」パクパク
姉「もしかして話ってそのことかな?」
幼「ええ、そうよ」
弟「…」
姉「弟はいいの?」
弟「え?…」
姉「幼馴染ちゃんと付き合うことに納得してるの?」
弟「うん…」
姉「…そっかそっか…」
幼「…」
幼「弟くんはもう私の物…あんたの物じゃないから…」
姉「…うん」
幼「今度弟くんに何か変なことしたら…この前みたいじゃ済まさない…」
姉「分かってるよ…」
幼「…」
幼「学校であった時と比べて…やけに素直ね…気味が悪い…」
姉「気味が悪いって…失礼だなー…」
姉「と、とにかく…私はもう幼は何もしないから…」
幼「…ほんとでしょうね?」
姉「本当だよ…ね?…弟…お姉ちゃん約束したもんね?」
弟「うん…」
幼「…」
姉「私はあれからすっっっっごく…反省したんだ…だからもう絶対弟の嫌がることはしないよ…」
幼「…」
幼「…ごめん弟くん…私今日は帰るね…」
弟「え…ああ…うん…」
幼「やっぱりこいつ嫌いだ…話してたらイライラしてくる…」
姉「ひどいよぉ…」
幼「弟くん…もしまた何かされたら…すぐ私に言ってよ…」
弟「…」
幼「分かったの?」
弟「わ、分かってるよ…」ビクビク
姉「……ふふっ…」
姉「帰ちゃったねー…幼馴染ちゃん…」
弟「…そうだね」
姉「……」
姉「あれ、弟」
弟「ん?」
姉「…そのケーキ…もしかして美味しくない?」
弟「え…」
姉「あまり食べてないから…口に合わなかった?」
弟「そ、そんな事無いよ…美味しい…」モグモグ
姉「ふふっ…それならよかった…」
弟 モグモグ
姉「…」
姉「いっぱい食べてね…」
寝るわ!お休み!
弟「…」モグモグ
姉「…」モグモグ
弟「…」ポタポタ
姉「…弟…鼻血出てるよ…」
弟「え…」ポタポタ
姉「待って…拭いてあげるから…動かないで…」
弟「う、うん…」
姉「…はい…こっち向いて…」フキフキ
弟「…ん、ありがとう…」
姉「ふふっ…チョコケーキ食べて鼻血出すなんて…ほんとあんたは可愛いんだから…」
弟「…」ボー
姉「大丈夫?顔真っ赤だよ?」
弟「…うん…大丈夫…」
姉「本当に?」
弟「少し…頭がくらくらするだけだから…」
姉「大丈夫じゃないじゃない…」
弟「…へ、平気だよ…」
姉「…うーん…熱でもあるのかな…」ピタッ
弟「っ…!!」ピクッ
姉「…どうしたのー?…ふふっ…本当に大丈夫なのかなー?」
弟「うぅ…」
姉「あれ、さっきより真っ赤になってるよ?」
弟「お、お姉ちゃん…か、顔近いよ…」
姉「近づけてるんだもん…もしかして嫌?」
弟「い、嫌じゃないけど…でも…」モジモジ
姉「…」
弟「何か変…なんだ…」モジモジ
姉「何が変なの?ちゃんと言ってくれないと分かんないよ?」
弟「…うぅ…あ、あのね…お姉ちゃん…」
姉「うん…」
弟「普段…こんなこと絶対…お、思わないんだけど…」モジモジ
姉「…」
弟「…あの…その…ううぅ…」カァ
姉「…」
姉「もしかしてさ…」
姉「私とエッチ……したいのかな?」クスクス
弟「…////」
姉「…ふふっ……そうなんだ…」
弟「…ごめんなさい…」
姉「謝ることないよ…お姉ちゃんすっごく嬉しい…」
弟「…」カァ
姉「…」
姉「でも残念だなー…もう弟とはエッチ出来ないしなー…」
弟「え…」
姉「だってそうでしょ?弟にはもう幼馴染ちゃんがいるんだもんね…」
弟「…」
姉「これから、そういう事は幼馴染みにやってもらわないとね」
弟「っ…」
姉「はぁー…残念だなー…本当に残念だよ…」
姉「私は弟の好きなところ全部知ってるから…気持ちよくしてあげれるのに…」フゥ
弟「ひゃっ…!!」
姉「耳弱いもんね…でも好きなんでしょ?ふふっ…」
弟「…っ…ぅう…」
姉「…」
弟「…」
姉「…」
姉「…もし本当に弟がしたいって言うなら…話は別だけどね…」スッ
弟「っ……」
姉「どうする?」
弟「…」
弟「…い…いや…あ、あの…やっぱり…だ、駄目だよね…こんなn
姉「言わなければバレないよ?」
弟「…」
姉「私はしたいなー…弟とエッチ…」ボソボソ
弟「…で、でも…」
姉「気持ちよくしてあげれるよ?幼馴染ちゃんなんかじゃあ絶対に出来ないようなことも…」ボソボソ
弟「…っ」
姉「…」
姉「とりあえずさ…私の部屋に行こっか…」
姉「そこでゆっくり話そう…」
姉「大丈夫だって…もう無理矢理犯したりしないから」
グイッ
姉「ほら立って…早く行こう…」
寝るぜ!お休み!
姉「…」ハァハァ
弟「…」ハァハァ
姉「ふふっ…気持ちよかった?」
弟「…」
姉「?」
弟「…ヒック…うぐっ…ヒック…」ポロポロ
姉「…今度は何で泣いてるのかな…」ナデナデ
弟「ヒック…幼ちゃんのこと……裏切ちゃった…」ポロポロ
姉「…そうだね」ナデナデ
弟「…ヒック…どうしよう…うぅ…」ポロポロ
姉「…」ナデナデ
姉「今回は無理矢理じゃなくて…自分の意思でしちゃったもんね…」
弟「うぅ…ごめんなさい…」
姉「大丈夫だよー、どうせバレないし…」
弟「で、でも…」
チュ
姉「んっ…」
弟「っ…だ、駄目だよ…もう駄目だから…」
姉「ええー…もう一回しようよ…」
弟「うぅ…」
姉「もしかして気持ち良くなかった?」
弟「…そ、そんなこと……ないけど…」
ガバッ
姉「じゃあ決まりだね…」
弟「ま、待ってよ…だ、駄目だってば…あっ…」
姉「んっ…さっきよりもっと激しくしてあげる…」
姉「私のこと以外…考えれなくなるくらいに…ね…」
姉「ふふふっ…」
幼「…」スタスタ
イケメン「そこの君、ちょっといいかい?」
幼「…」
イケメン「君だよ、君!!」
幼「…何か用ですか?」
イケメン「うん……君は幼馴染さん……でいいのかな?」ジィ
幼「そうですけど…なんで私の名前を知ってるんですか?」
イケメン「あれ?逆に君は僕のこと知らない感じ?」
幼「知ってますよ、生徒会長さんですよね」
イケメン「ああ、そうだ」
幼「次は私の質問に答えてください、なんで私の名前知ってるんですか?」
イケメン「だって名札に書いてあるじゃん」
幼「…あ」
イケメン「ははは…君…可愛いじゃないか」
幼「……年下をからかうのやめて下さい…」サッ
イケメン「待て待て、悪かったよ」
幼「…今度は何ですか?」
イケメン「少し君と話がしたいんだ」
幼「あなたのような人が私に何の話があるって言うんですか」
イケメン「立ち話もあれだし…お、そこの喫茶店で話そうじゃないか」
幼「…ごめんなさい…帰ります…」
イケメン「好きなもの奢るよ」
幼「…」
幼「…まあ…少しだけなら…」
イケメン「よし、行こうか」
寝るぜ!お休み!
幼「…」モグモグ
イケメン「いやさ…確かに奢るとは言ったけどさ…」
幼「あ…これもお願いします」
イケメン「食い過ぎじゃないかい?」
幼「すいません、駄目でしたか?」
イケメン「駄目じゃないけどさ…全然いいんだけどさ…」
幼「…」モグモグ
イケメン「そんなに細いのによく食べれるね…関心するよ」
幼「このお店の料理美味しいですね」モグモグ
イケメン「そりゃあ、よかった」
幼「でも…少しおかしいですね」モグモグ
イケメン「何がだい?」
幼「このお店結構オシャレな感じなのに…男性のお客さんしかいないんですよ」モグモグ
イケメン「…そういえば、そうだね」
幼「しかも全員うちの学校の人ですよね」モグモグ
イケメン「…」
幼「まあ…学校の帰り道ですからね…自然と学生が多くなるんでしょうね」モグモグ
イケメン「…」
イケメン「…さてさて、そろそろ本題に入ろうか」
幼「はい」モグモグ
イケメン「率直に言うとね、僕は君に一目惚れしたんだ」
幼「へぇー、そうなんですか」モグモグ
イケメン「でも君には今付き合ってる彼がいるよね」
幼「…」ピタッ
イケメン「だからさ、その子と別れて僕と付き合って欲しいんだ」
幼「断ります」
イケメン「…」
イケメン「まあ、一応理由を聞いてみようかな…」
幼「私は弟くん以外に興味がないの」
イケメン「…その弟ってのは…僕よりいい男なのか?」
幼「比べる価値もない」
イケメン「ご主人様といい…君といい…なんで僕じゃなくて、その弟って奴を選ぶのかね…」
幼「…」
イケメン「まあ…別にいいけどね…僕はご主人様の物だからさ」
幼「ご主人様って、姉のことですよね」
イケメン「ああ、そうだよ…もしかして分かってた?」
幼「…」
イケメン「…まあ…振られちゃったし…仕方ない…」
ガタッ
イケメン「ご主人様に言われた通りにするしかないかな」
「へへ、やっと出番が来たか」
「本当に犯ちゃっていいんすか?」
イケメン「あんまりこういうの好きじゃないんだけどさ…」
幼「…」
イケメン「僕はカメラ回してるんで、みんなで犯しちゃっていいよ」
「おっしゃあ!!」
「ねぇねぇ…もしかして君処女?」
「俺は別にどっちでもいいぜ」
幼「…チッ」
「はーい、とりあえずお服脱ぎましょうねー」
幼「汚い手で触るな!!」
「っ…いてっ…」
「おいおい、何やってんだよ…早く押えろって」
バシッ
「うおっ!!なんだこいつ…女の癖になんつう力してんだ…」
イケメン「ご主人様が言うにはその女、空手とか合気道とか色々してるみたいだからな」
「ど、どうするよ…」
イケメン「全員で抑えりゃあいいだろ、何の為に店貸し切って人数集めたと思ってんだよ」
「そうだな…じゃあ…行くぞ」
「せーの!!」
ガッ!!
幼「っ!!」
「よし!捕まえた!!」
幼「は、離せ!!私に触るな!!」ジタバタ
「お、おい!!暴れんなっての!」バキッ
幼「うぐっ……!!」
「お、いいねー…そんじゃ俺もさっきのお返しに一発」
ボコッ
幼「げほっ…!!うぅ…っぅ……」
ヴィッペルの出番かな
おやすみ
「顔はやめろよ、萎えるからな」
「分かってるっつうの」
幼「…っ…」ギロッ
「抵抗しなけりゃ、殴らねぇからさ…大人しくしとけ」
幼「黙れよ…ゴミ虫が…」ペッ
ベチャ
「……汚ぇな…何すんだよ…」グイッ
幼「くっ……!!」
「お前自分の立場分かってんのか?あ?」
「もういいからさ、早く始めちゃいましょう」
「俺一回でいいからさ、こんな可愛い女の子を徹底的に犯してみたかったんだよな」
イケメン「はいはい、徹底的にやっちゃって下さいな」
「よし…始めちゃいますかね…」
マテヨ!オレガフクヌガスンダゾ!?ナニイッテンダヨ、オレガヤル
ダレデモイイカラ、ナンニンイルトオモッテンダヨ
ビリビリ
「バカ野郎!!何服破ってんだよ!!こういうのはゆっくり脱がしていくもんだろ!!」
「こっちの方が興奮すんじゃん」
「はーい、ブラ外しますねー」
「おお!!」
「か、可愛らしいおっぱい……ぺろぺろしたい……」ジュルリ
「はは、すっかり大人しくなっちまったな、さっきまでの威勢はどうしたよ?」
幼「……」ウルウル
「やめてやれよー、泣きそうになってんじゃんかー」
ギャハハハ
イケメン「…」プルルル
イケメン「お、電話か………ちょっと外出てくる…カメラ頼むわ」
「了解っす」
ピッ
イケメン「はいもしもし、イケメンです」
イケメン「……はい」
イケメン「はい…ちょうど今やってる最中です…」
イケメン「…」
イケメン「分かってます…ちゃんと後で映像送りますから…」
イケメン「…ええ、一応そっちも試してみたんですけど…当たり前ですけど駄目でした」
イケメン「…はい…はい」
イケメン「え?あれより強力な薬ですか?」
イケメン「…分かんないっすけど…探しときます…はい…」
イケメン「他に何かご要件はありますかね?何でもしますんで一回デートをs
プープー……
イケメン「…切られた…」
イケメン「…」
イケメン「はぁー…別に俺いなくてもいいし…ジュースでも買ってくるかな……」
寝るぜ!おやすみ
イケメン「…」スタスタ
ガチャ
「お、イケメンさんお帰りっす、遅かったですね」
イケメン「ああ……ほらよ」
「ジュースって…別にいらないっすけど…ここ喫茶店だし…飲み物あるし……」
イケメン「……で、どんな調子?」
「んー…そうっすね…映像部の俺からしたら……もう少しいい感じに撮りたいっすねー……」
イケメン「…」
「うっ……!!やべ……出る…!!」ドピュー
幼「…」
「次は俺の番だな…どけ早漏野郎」
ツギオレダロウガ!!ナニイッテンダヨオレダヨ!!
幼「…」
「何かさっきから死んだみたいにピクリとも動かないんすよね……」
幼「…」
ウォー…スゲェキモチイイ…サスガハツモノダワ…
ハヤクオレニモヤラセテクレヨー
「まあ、みんな楽しんでるみたいすけど……正直俺は残念っすわ…」ナエナエ
「最初みたいに必死で抵抗してる姿をもっと撮りたいっす…」
「ハァハァ…ハァハァ……」パンパン
幼「…」
イケメン「……ふむ、確かにな」
イケメン「よし、俺に任せとけ」
「お、何かいい考えでもあるんすか?」
イケメン「ちょいと失礼…」ガサゴソ
「お、おい!!邪魔すんなよ!!」パンパン
イケメン「お、あったあった……携帯発見……」
幼「…」
イケメン「はーい、じゃあ今から幼馴染ちゃんの彼氏に電話したいと思いまーす」
幼「!!」
「おお!!いいねぇ、そういうの!!」
「え、エロゲでは…よ、よくあ、ある展開なんだな…」ジュルジュル
幼「や、やめっ…!!ふざけるな!!」グィ
「うおっ!!急になんだよこいつ!!」ガシッ
幼「ぐっ……!!」
「いいっすよ…すごくいいっす…」ゾクゾ
イケメン「んじゃ、さっそく…」
ピッピ…
幼「うわあああ!!やめろ!!やめろって言ってんだろうが!!」ジタバタ
イケメン「…」プルプル
幼「ヒック…やめろって……ヒック…お願いだから…グスッ…やめてよ……」
イケメン「…」プルプル
ピッ
弟「はい、もしもし…」
イケメン「…」スッ
イケメン「ほら、何か喋れよ…怪しまれるぞ…」ヒソヒソ
幼「…ヒック…グスッ……」
幼「も、もしもし…弟くん……」
弟「うん、急にどうしたの?」
幼「う、ううん…別に…ちょっと声が聞きたくなちゃって…」
弟「…そっか」
幼「…お、弟くんの方は大丈夫?何もされてない?」
弟「……」
幼「え……お、弟くん?…まさか……な、何かされたの!?」
弟「…」
幼「弟くん!!答えてよ!!」
弟「あ、あの…僕…幼ちゃんのこと…
サッ
幼「!!ちょっと!!ま、まだ話は終わってない!!」
弟「え?……幼ちゃん?……」
イケメン「はい、お電話代わりましたよー」
弟「…ごめんなさい…誰ですか?」
幼「余計な事言ったらこr
「はいはい、少し黙ってましょうねー」
イケメン「いやー、ごめんね弟くん」
弟「…何がですか?」
イケメン「彼氏の君を差し置いて面目ないんだけどさ……」
幼「うー!!うー!!」ジタバタ
イケメン「幼馴染ちゃんの処女頂いちゃいました!!」
幼「!!!!!」
ギャハハハ
イケメン「本当にごめんねー」
イケメン「じゃ、まだお楽しみの最中なんで…」
弟「ちょ。ちょっと待って!!なn
イケメン「待ったねー」
ピッ
イケメン「………ふぅ」
幼「うー!!うー!!んっーー!!」ポロポロ
イケメン「ははは…泣きじゃくってんじゃん……」
幼「…プハッ…ハァハァ……殺す…絶対に殺してやる!!お前ら全員殺してやる!!」ポロポロ
イケメン「よし、それじゃあ再開しましょうかね」
寝るぜ!おやすみ!
まじなむなくそ展開つまんね
胸くそになるなら一言入れとけやゴミ
幼「お、弟くん!!だ、大丈夫……?」
弟「あ……幼ちゃん…」
幼「…あ、あのいじめっ子…もういない?」キョロキョロ
弟「うん、いないよ」
幼「…ごめんね…弟くん…」
弟「え?」
幼「私……弱虫だから…いつも…一人で逃げちゃって…」
弟「あはは…大丈夫だよ」
幼「…」
幼「私ね…最近、空手始めたんだ…」
弟「へぇー、そうなんだ」
幼「でね……今はまだ弱いけど…いつか絶対強くなって…」
幼「弟くんを守ってあげたいなって…そう思って始めたんだ…」
弟「ぼ、僕のために?」
幼「うん…」コクンッ
幼「だから…もう少しだけ待っててね……」
弟「…」
幼「強くなったら、私は逃げないから…もう弱虫だなんて誰にも言わせない…」
弟「…うん…頑張ってね…」
幼「うん!!頑張るっ!!」
幼「…でも…やっぱり強くなるにはご飯いっぱい食べないと駄目なのかな…私、あんまり食べれないし…うぅ…」
幼「私は……強い…強いんだ…誰にも負けない…絶対…誰にも……」ブツブツ
イケメン「何ブツブツ言ってんの?おかしくなったか?」
>>272
ごめん
「ふぅ…スッキリした…」
「俺ももう勃たねぇわ…こんなにやったの初めてかも」
イケメン「…全員やったのか?」
「ああ、お前ら二人以外は全員やったよ」
「自分はいい映像が撮れたんで満足っす」
「変わったやつだな…で、イケメン…お前はどうすんの?」
イケメン「ガキに興味はないな」
「じゃあもうお開きかな」
幼「…」ブツブツ
「片付けた方がいいかな?この店明日返すんだろ?」
イケメン「いいよ、後で使用人にやらせとく」
「おお!さすがは金持ち!言うことが違うぜ!!」
「んじゃ、帰りましょうかね」
「おう…もう暗いしな…」
ガチャ
ハラヘッタナー、ハヤクカエッテイモウトニメシツクッテヤラナイト…
コトシヨウチエンダッケ?オレノオトウトトイッショジャン
アシタノニジカンメナンダッケ?
イケメン「…」チラッ
幼「…」ブツブツ
ガチャン
幼「…」ブツブツ
幼「…ぼ……た…」ブツブツ
幼「ぜ……い……えた…………」ブツブツ
幼「……許さ…ない…………してやる…」ブツブツ
幼「……汚れて…ない…弟くんは……し…の……」ブツブツ
幼「…」ブツブツ
幼「あいつらの顔は覚えたよ…」
幼「姉も…イケメンも…あいつら全員地獄に送ってやる……」
幼「ふふっ…ふふふふ…あはははは………」
幼「…」
幼「待っててね……弟くん…私が邪魔な奴ら全員片付けるから…少しだけ待ってて……」
弟「…」ピッピ
弟「…おかしい…全然電話に出ない……」
ガチャ
姉「弟、ご飯できたよー」
弟「…」
姉「ん?どうかしたの?」
弟「ごめん…僕ご飯後でいいや…」
姉「ええー、なんで?一緒に食べようよぉ…」
弟「…」プィ
姉「あれれ?もしかしてさっきのこと怒ってるのかな?」
姉「でも私を求めたのは弟の方だよね?」クスクス
弟「ち、違うよ!!ぼ、僕は別に……」
姉「違わない…何も違わない…」
姉「弟は私を求めたんだよ……幼馴染ちゃんじゃなくて…この私を……」
弟「っ…」
姉「…なんで機嫌悪くなちゃったのかなー…お姉ちゃんとっても悲しいです…」
弟「…」
姉「…もう一回気持ちよくして上げたら…機嫌直してくれるかな…」
弟「え……」
ペロッ
弟「ひゃ!!く、くすぐったい…み、耳舐めないでってば……」
姉「んっ…チュッ…」ペロペロ
弟「や、やだぁ…お、お姉ちゃん…やめてよぉ……」
姉「ハァハァ…チュ…チュル…んっ…ハァハァ…」
弟「やめてって…お姉ちゃん…」
姉「…ん……ジュル…ハァハァ…」
弟「お、お姉ちゃん!!」
姉 ピタッ
弟「あ…ご、ごめんね…大きな声出して…」
姉「…」
弟「で、でも…もうこういう事はしないでほしいだ…」
姉「…どうしてかな?」
弟「……お願い……もうしないで…」
姉「…」
姉「…わかった」
弟「…うん…ありがとう…」
姉「ううん…約束したもんね…弟の嫌がることはしないって……」
弟「…」
姉「…じゃあ…先にご飯食べてるね…」
姉「弟も後でちゃんと食べてね…好きなものたくさん作ってあるから…」
弟「…うん」
姉「…」
ガチャン
弟「…」スゥスゥ
弟「……ん」パチッ
ゴシゴシ
弟「…もう朝……いつ寝ちゃったんだろう……」パッ
弟「……電話もメールも来てない…」
弟「…」
弟「…何があったんだろう…幼ちゃん…」
姉「あ、おはよー」
弟「うん…おはよう…」
姉「昨日は結局ご飯食べてくれなかったんだね…残念…」ションボリ
弟「あ……ごめんなさい…」
姉「ふふっ…いいよー…でも朝ご飯はちゃんと食べてね…」
弟 コクンッ
姉「いい子いい子…」ナデナデ
弟「…」
姉「…」スッ
弟「っ…そ、それは駄目だよっ…」パッ
姉「…」
姉「…キスも駄目なのかな?それくらいはさせて欲しい」
弟「…」
姉「お願い…それ以上はしないから…キスだけさせて」
弟「…駄目…できないよ……」
姉「…」
弟「…ごめんなさい…でも…もうしたくないから……」
姉「弟……正直に答えてね」
弟「…うん」
姉「やっぱり弟は私の事嫌いなんだよね?そりゃそうだよね…あれだけ酷いことしてきたんだもん、本当に許せるわけないね…」
弟「そんなことないよ…嫌いじゃない…」
姉「嫌いじゃないならなんで私の事拒絶するのかな!!!?」
弟 ビクッ
姉「おかしいでしょ!!?嫌いじゃないのにどうしてキスすらさせてくれないの!!?」
弟「…」ビクビク
姉「ねえ!!ねえってば!!答えてくれるかな!?」ガシッ
弟「ぃ…っ…」
姉「早く答えなさいよ!!」
弟「お、お姉ちゃん……落ち着いて……」ビクビク
姉「…」
姉「…あっ」パッ
弟「…」ブルブル
姉「あ、あの…さっきの……その…」
弟「…」
姉「お、弟も悪いんだよ……わ、私の事拒絶するのから……」
弟「……ごめんなさい…」
姉「…」
姉「でも…私の方こそごめんなさい……つい…」スッ
弟「っ!!」ビクッ
姉「あ…違う…今のは撫でてあげようと思って……殴ろうとしたわけじゃ…なくて…」
弟「…」
姉「…ごめんなさい…ごめんなさい…」
弟「あ、あの…僕もう準備してるから先に学校行くね…」
姉「え…ま、待って…お弁当まだ作ってないし…朝ごはんもまだ…」
弟「大丈夫…行く時何か買うから…」
姉「…」
姉「うん…わかった…」
弟「…ご飯…作ってくれてるのに全然食べなくてごめんなさい…次は食べるから…」
姉「私の方こそ本当にごめんなさい…もう絶対にこんなことないようにするから…」
弟「…」
姉「だから……嫌いにならないでほしい……」
弟「……うん…」
姉「…」
姉「じゃ、行ってらっしゃい…」
弟「…行ってきます」
姉「…」
姉「はぁー…危なかったー…癖がついちゃってるのかな…」
姉「ちゃんと治さなきゃいけないなー…」
姉「…でも…弟の怯えた顔…やっぱり可愛い……虐めたくなっちゃう……」
姉「…」
姉「まあ…身も心も私のものになったら…また虐めちゃおう…」
姉「ふふっ…楽しみだなー…」クスクス
ピンポーン
「はいはーい」
弟「あ、おはようございます…」ペコ
「あら、弟くんじゃない…久しぶりね」
弟「……お久しぶりです…あの……こんなに朝早くにごめんなさい…」
「ん、幼に用事があるの?」
弟「はい…」
「分かった、ちょっと待っててね…呼んでくるから」
弟「お願いします…」
弟「…」
ガチャ
幼「…」
弟「あ、幼ちゃん…おはよう…」
幼「おはよう、弟くん」
幼「ありがとね…わざわざ向かえに来てくれて…」
弟「ううん…心配だったから…」
幼「…」
幼「じゃ、行こっか…」
弟「う、うん…」
「幼、分かってると思うけど…昨日みたいに遅くに帰ってきたら駄目だからね」
幼「…分かってる…行ってきます…」
「はい、行ってらっしゃい」
弟「…」スタスタ
幼「…」スタスタ
幼「…弟くん…手貸して…」
弟「え?…う、うん…」スッ
ギュ
幼「ふふっ…付き合ってるから何の問題もないよね?…」
弟「そうだね…」
弟「…」
弟「あの…幼ちゃん…聞いてもいいかな?」
幼「………昨日のこと?」
弟「…うん」
幼「…」
弟「昨日…何があったのかな…よかったら教えて欲しい…」
幼「…」
幼「別に何もないよ、弟くんは気にしなくていいから」
弟「…でも…」
幼「気にしなくていいって言ってるでしょ?」
弟「…た、頼りないかも知れないけど…もし幼ちゃんが困ってるなら…助けたい…」
幼「…」
弟「だ、だから…
幼「いい加減にしないと本気で怒るよ」ギュ
弟「っ…」
幼「弟くんはなんの心配もしなくていいの…ただ私の言うことを聞いてるだけでいいから」
弟「ど、どうしちゃったの幼ちゃん……」
幼「何が?」
弟「付き合おうって言った時から…様子が変だよ…」
幼「…」
弟「まるで別人みたいに変わちゃった…」
幼「変わってないよ…何も変わってない…」
幼「これが本当の私だから…」
弟「え…」
幼「もしかして嫌いになちゃった?」
弟「そ、そんなことない……けど…」
幼「けど?けど何?」
弟「…少しだけ…怖い…」
幼「怖くないよ、私は弟くんを守りたいだけだもん」
弟「…」
幼「…」
幼「…ちょっとお喋りしすぎちゃったね…もうそろそろ行こうか…」グィ
弟「…」
弟「(今の幼ちゃん……まるで少し前のお姉ちゃんみたい……)」
学校
「おいおい、またかよ…」
「最低ね…誰よ…こんなことするやつ……」
「…」
ザワザワ……
幼「…」
「あ……幼馴染さん……君の机がまた……」
弟「っ…またペンキ……ひどい…」
「…」
幼「…」スタスタ
ピタッ
「な、なんだよ…」
幼「これやったの、あんただよね」
「は、はあっ!?なな何言ってんの?」
ザワザワ…ヒソヒソ……
「ふふざけんな!!なんで俺なんだよ!!」
幼「だってあんたさ…」
幼「昨日あの場にいたよね?」
「っ!!」
幼「このクラスの人であの場にいたのはあんただけなんだよね……」
弟「…?」
「おおお前な!!自分が何言ってるのか分かってんのか!!?こんな大勢の前で!!」
幼「?別に変なことは言ってないけど…」
「…」
「ば、バレてもいいのか…昨日のこと……」ヒソヒソ
幼「…」
幼「バレて困るのはお前らの方だよ、バカが…」ヒソヒソ
「!!!」
幼「何なら私がみんなに言ってあげようか?昨日あんたに犯されましたって…」ヒソヒソ
「…」
幼「とりあえずさ…机拭いてくれるかな?汚いんだけど…」
「くっ…分かったよ…」
「なんだよーやっぱり…やったのお前かよ…」
「最低ー……死ねよクズ」
ワイワイ…ザワザワ
弟「…」チラッ
幼「…何?弟くん」
弟「今……何話してたのかなって……」
幼「別になんでもないよ」
弟「…そっか」
幼「…何その愛想のない返事は?」
弟「…え」
幼「私の事信用してないの?何も話してないって言ってるよね?」
弟「…ごめんなさい…」
幼「謝るって事は信用してないんだ……」
「お、幼馴染ちゃーん…キャラ崩れてるぞぉー…」
「弟くんの前では猫かぶってた方が……」
幼「もうそういうのいいから…」
幼「で、どうなの弟くん?私の事信用してるの?してないの?」
弟「…」
幼「おい」
ガシッ
弟「っ!!」
弟「は、離してよ…痛い…」
「や、やめなよ…幼馴染ちゃん…」
幼「関係ない人は黙っててくれる?」ギロッ
「…」ビクッ
幼「……ねぇ答えてよ、弟くん」
弟「し、してるよ……信用してるから……」
弟「だから……やめっ…」
幼「…」
幼「…痛いのやめて欲しいからそう言ってるだけだね」
パッ
ザワザワ…ザワザワ…
幼「…」
幼「後で二人っきりで話そうね…弟くん」
弟「うぅ…」
幼「わかったの?」
弟「!!…う、うん」
オサナナジミコエェー…
サワラヌカミニタタリナシ…ホットコウゼ
ソウダネ…フタリノカンケイニクチダシムヨウダヨ
「(やべぇ奴に手出しちまったな……はぁ……」フキフキ
昼休み
「よっしゃ、飯の時間だな」
ワイワイ、ザワザワ
弟「…」ソワソワ
「おい弟、何そわそわしてんだよ…飯食うぞ」
弟「…ごめん…お弁当忘れちゃった…」
「仕方ねぇな…なんか奢ってやるよ、学食いくぞ」
弟「い、いいよ…そんなの悪いし…それに…」
「それに?」
幼「弟くん」
弟 ピクっ
シーン…
「お?急にみんな静かになったな………どしたの?」
「ああ、そうか…佐藤…お前朝遅刻してきたから知らないのか……」
「なんかあったの!?」
「さ、さあ…なんだったけなー…」
幼「弟くん…お弁当忘れちゃったの?」
弟「…う、うん」
幼「ふふっ…大丈夫だよ、私の半分あげるから」
幼「それじゃ、…どこか二人きりになれるところに行こうか…そこでゆっくり食べよう」
幼「…」
「朝の話の続きもしないといけないしね…」ヒソヒソ
弟「…」ビクビク
弟「…」ビクビク
幼「ほら、早く立ってよ…時間がもったいないでしょ」
弟「…」
幼「早くろって言ってるよね?もしかして怒らせたいの?」
弟「っ…ごめんなさい…」
幼「…謝るくらいなら早くして」
「おいやめろよ、幼馴染…弟困ってんじゃねぇか」
幼「…」ギロッ
「それに弟は俺と一緒に飯食うんだよ、お前は引っ込んでろ」
「いや…お前が引っ込んでろよ…佐藤…空気読め…」ヒソヒソ
幼「…なんでみんな…私と弟くんの邪魔するかな…」
幼「いい!?私達は付き合ってるの!!私と弟くんは愛し合ってるの!!」
弟「…」
幼「これは私と弟くんの問題なの!部外者は邪魔しないで!!」
「部外者じゃねぇし、俺弟の友達だし」
幼「…」
「お?や、やんのか…女子だからって手加減しねぇぞ…」スッ
幼「はぁ…もういい…馬鹿みたい…」
弟「…」
幼「弟くん、今日はそいつとご飯食べていいよ」
弟「え…あ、ああ…ありがとう…」
幼「でも帰りは絶対に私と一緒……わかった?」
弟「う、うん…」
「じゃ、じゃあ幼馴染ちゃんは私たちと一緒に食べようか…」
幼「…」スタスタ
ガタンッ
「…あはは…どっか行っちゃった…」
「怖いねー…どうしちゃったんだろう…」
弟「…」
部室
イケメン「ほら、約束の金だ」
「おお!ありがとうっす!マジ感謝っす!!」
イケメン「…」スッ
「お、何すかその手?」
イケメン「いや、昨日撮った映像出せよ…何の為に金やったと思ってんだ」
「あ、ああ…そうっすよねぇー…」
イケメン「ん、早く出せ」
「も、もうちょっとだけ待って欲しいっす…」
イケメン「はぁ?なんでだよ?」
「上手い具合に編集してお渡ししようと思いまして…」アセアセ
イケメン「別に編集とかいらねぇけど…」
「…」
イケメン「…なるべく早くしろよ…俺怒られんだから…怒られるの嬉しいけども…」
「りょ、了解っす!」
ガチャ
「…」
「ひひっ…」
「こんないい映像誰にも渡すわけねえだろ……これは俺だけの物だ…ひひっ…」
「…」
「もっといい絵が撮りたい…これよりもっといいのが……」
「それでさー…」
幼「ねぇ、ちょっといい?」
「ん…おお!!」
「幼馴染ちゃんじゃん!何?俺らになんか用?」
幼「ええ…」
「まさかまた犯されたいとか?」
「おい…声でけえよ…」
「大丈夫だよ、どうせ誰も聞いてねぇし」
幼「…」
幼「場所変える…ついて来て」
「へいへーい…」
「とりあえず行ってみますかね」ニヤニヤ
「お前らまた犯る気だろ?」ヒソヒソ
「もちろん、犯るに決まってんじゃん」ヒソヒソ
幼「…」
体育倉庫
バキッ…ボキッ…
「ま、待てって!参った…降参するから!!」
「ぐぅ…くそっ…」
「…」ピクピク
幼「…」
ガシッ
「やめっ…!マジやめろって!!お、折れるから……くっ…!!」
幼「昨日、あの場にいた奴全員の名前と学年…教えてくれる?」
「教える!教えるから!だから…早く離せって!!」
幼「教えたら離してあげる」
「ふ、ふざけんなっ!!先に離せよ!」
幼「あ、そう」
ボキボキッ
「うぎゃああああああああっ!!うっ…っぅう……!!」ジタバタ
「お、おい!大丈夫か!?」
幼「腕の骨が一本折れただけでしょ…大丈夫だよ」
「お、お前…こんなことしてどうなるのか分かってんのか!?」
幼「…どうなるの?」
幼「警察にでも行くの?」
「くっ…」
幼「それともイケメンに助けてもらう?」
「…」
幼「ねえ、教えてよ…こんなことしたら私どうなるの?」
ボキッ
「ぐわあああああああっ!!」
「お、おい!!も、もうやめろって!!」
幼「じゃあ早く答えてよ…」
「…」
幼「仕方ない…もう一本…」スッ
「っ!!」
「す、すいませんでしたっ!!」ズサッ
幼「…何のつもり?」
「本当にすいませんでしたっ!!もう勘弁して下さい!!」
「うぐっ…腕が……いてぇよぉ…母ちゃん…」
幼「…」
幼「許すわけねぇだろ…クズが」
バキッ…ボキッ…
幼「お前らのせいで!!私は!!弟くんに!!」
ボキッ…バシュ…
幼「初めてをあげられなくなったんだよ!!それが!!」
ボキッ…バキッ…
幼「どれだけ罪なことか分かってんのか!!あぁ!?」
バシッ…グチュ…
幼「例え死んだって許されることじゃねぇんだよ!!」
幼「ハァハァ…」
幼「まぁ…いいわ……」
幼「どうせお前らは逃げられない…」
幼「あんたら全員には死ぬより辛い目にあってもらうから…」
幼「…」
幼「…絶対に許さないから…ふふっ…」
ピーポーピーポー
「お、救急車来てんじゃん…なんかあったの?」
「体育倉庫でさ、男子三人が殴り合いしたらしいよ…」
「へぇー…アホだな」
「なんかめっちゃ震えててさ…」
「一人腕が変な方に曲がってる奴いたな」
「喧嘩でそこまでやるかね…」
「でも自分でそう言ってたんだから…めっちゃ震えてたけど…」
「なんで自分達で喧嘩して震えてるんだよ…」
「ほんと男子って野蛮よねー」
弟「…」
「あ、弟くんは違うよー、唯一の例外…だってこんなに可愛いんだもん」ナデナデ
「おい…幼馴染さんに見られたら…」
「!!こ、このことは秘密だよ!!」
弟「う、うん…」
弟「(…幼ちゃんがいない…どこだろう…)」
幼「もしかして私の事探してる?」
弟 ビクッ
幼「ご飯もう食べたの?」
弟「う、うん…」
幼「…何か大変そうだね…これ…」
ザワザワ…ワイワイ…
弟「そうだね…」
幼「…まぁ、私達には関係ないけどね」
弟「…」
弟「…手…大丈夫?」
幼「え?」
弟「少し…赤くなってるから…」
幼「…」
幼「大丈夫だよ…たぶんどこかにぶつけただけだから…」
弟「うん…気をつけてね…」
幼「心配してくれてありがとう…嬉しいよ」
弟「…」
先生「おいお前ら!!さっさと教室に戻れ!!もうすぐ次の授業始まるぞ!!」
幼「…じゃあ、戻ろっか…」
生徒会室
「会長、やはり今回のことは生徒全員に注意を呼びかけるべきです」
イケメン「喧嘩すんなってか?やだよ、めんどくさい…」
「…普通の喧嘩であそこまでなりますか?」
イケメン「なるんじゃね?あの三人アホだし」
「…」
イケメン「とにかく今回のことは先生方に任せますわ」
「その教師があなたの指示を待ってるんですよ」
イケメン「ふーん…じゃあ、何もしなくていい…そう伝えといて副会長さん」
「分かりました…」
イケメン「あ、それと…」
「?」
イケメン「眼鏡変えたでしょ?そっちの色の方が似合ってよ」
「…////」ポッ
姉「失礼します」
イケメン「おお!ご主人s…じゃなくて姉さん!!」
「…」
イケメン「悪い、副会長さん少し席を外してくれ」
「…分かりました」
姉「…」
「…死ね」ボソッ
バタンッ!!
イケメン「…ドアくらい静かに閉めれないのか…全く…」
姉「…可愛い子ね…お似合いじゃない?」
イケメン「ははは…冗談はやめて下さいよ……ささ、こちらの席へ!!」
姉「はい、どうもありがとう…」
イケメン「紳士として…じゃなかった…奴隷として当たり前のことをしたまでです!!」
姉「…」
姉「そんな事よりさ…私に渡すものあるんじゃないかな?」
イケメン「あ、はい!!これ約束してた薬です!!」
姉「うん…」
イケメン「…」
姉「…これだけじゃないよね?」
イケメン「も、もう少しだけ待ってください!!今編集中らしくて…」
姉「編集なんていらないんだけど」
イケメン「ですよね!俺もそう言ってたんですよ!!」
姉「…」
イケメン「…」ビクビク
姉「帰りにまた来るから…それまでに用意しといてね」
イケメン「りょ、了解っす!!」
ガチャン
イケメン「…」
イケメン「はぁ…お仕置きもらえなかったか……」
イケメン「少し残念だ…」
姉「…使えない奴」ボソッ
「…」
姉「あら…ずっとここに立ってたんですか」
「ええ、悪いかしら?」
姉「そんなこと言ってないですよー」
「…」
「会長に近付くな…汚らわしい…」
姉「ふふっ…安心してくださいよ…あんな奴に微塵の興味もありませんから」
「…じゃあ何が目的なの?」
姉「それはあなたには関係のないことですよー」
「薬とか、編集がどうとか言ってたわね」
姉「…」
姉「盗み聞きですか?それにしても耳いいですね」
「この二つの単語…とてもいい響きには聞こえないんだけど」
姉「まあ、使い用によってはですけどね…ふふっ」
「…」
姉「…授業始まるんで帰りますね…それじゃ…」スタスタ
寝るぜ!またな!
教室
キーンコーンーカーンコーン
「はい、じゃあ今日はここまで」
ザワザワ…
「ふぅー…次の授業で今日も終わりだな、長かったー」
「あ、そうだお前ら知ってるか?今日救急車で運ばれていった三馬鹿トリオ」
「ああ、知ってるよ…隣のクラスの奴らだろ」
「馬鹿だよなー、喧嘩であそこまでやるとか」
「でもあいつら仲は良かったよな?それなのに一体なんで喧嘩なんてしたんだろうなー」
「仲良くても喧嘩はするだろ、あそこまではせんが…」
「いやさ…実は俺…見たんだよ」
「何を?」
「昼休みにあいつらが中等部の女の子と一緒にいるのをさ…」
「マジで?へぇー…」
「喧嘩の理由は女の取り合いか…」
「中学生の取り合いとか普通するか?まあ三馬鹿だからするか…」
「あの、話の途中ごめんなさい…ちょっといいでしょうか?」
「ん?あ…副会長さん…どうかしましたか?」
副「ええ、少しお話お伺いしてもよろしいですか?」
「いいっすよ、なんでも聞いてください」
副「その中学生の名前や学年はわかりますか?」
「おい、どうなんだ」
「すんません、分かんないっす」
副「そうですか……では何か特徴などは…」
「めちゃくちゃ可愛かったです、まさに美少女っすね」
副「はい、そうですか」
「あ、それと雰囲気なんかあの人に似てたかな…」
副「…誰ですか?」
「んー…姉さんですね、ほんとなんとなくですけど」
副「…」
「マジか!お前マジか!!」
「姉さんに似た美少女が我が中等部にいると言うのか!!?」
「あの人程じゃないけどほかと比べると圧倒的にレベル高かったぞ」
「うちの学校、生徒数クソ多いからな…見つけるの大変そうだな…はぁー…」
副「…」
副「貴重なお話ありがとうございました」
「あ、いえいえ…大したことじゃないんで」
「じゃあ話したんでサッカー部の部費上げて下さい」
副「分かりました、会長に伝えておきます」
「冗談ですよ、今の部費で満足してます」
「あ、そうそう…部費といえばさ…なんか映像部の奴が自慢げに話してたんだけど…」
「俺も聞かされたよ…なんかクソ高いカメラ注文したったとかなんとか…」
副「…映像部に部費は出してないですよ…以前盗撮問題があったので」
「あれ…おかしいな…もしかして自払かな…」
「何百万とか言ってなかったか?自払じゃ無理だろ」
「その額は部費でもおかしいだろ!!」
副「……確かにそれはおかしいですね…」
副「…」
副「(会長が個人的に出資したか……でもなんでまた映像部なんかに…)」
寝るぜ!またな!
放課後
幼「弟くん…帰るよ」
弟「あ…う、うん…ちょっと待ってね…」
「…」
幼「何、また邪魔をする気?うざいから止めてくれる?」
弟「お、幼ちゃん…そんな言い方…」オロオロ
「…」
「おい、弟…お前嫌な事は嫌ってはっきりと言えよ」
弟「え?…」
「お前は優しすぎるからな、相手の事ばかり気にして自分はいつも我慢してる」
幼「…」
幼「弟くんが我慢してる事くらい私にだってわかってる」
「分かってるなら、なんで自分の感情ばかり押し付けようとしてんだよ…可哀想だろ」
幼「それが最善だから」
弟「…」
「…」
「もういい…分かった…俺帰るわ」スタスタ
弟「う、うん…また明日ね」
幼「ほら、私達も行くよ…弟くん」
弟がモテる理由がわからん
>>356
特にない
イケメン「あのクソ野郎…いつまで掛かってんだよ…もう放課後だぞ…」スタスタ
イケメン「ふざけやがって…ボコボコにしてやる…」スタスタ
ガチャ
イケメン「おいゴラッ!!クソ眼鏡!!」
「ひっ!!……ってなんだ…イケメンさんじゃないっすか…めっちゃビックリしたっすよ…もー…」
イケメン「ビックリしたじゃねぇよ!!お前は一体いつまで待たせる気だ!?」
「も、もうちょっとだけ…もうちょっとだけ待ってくださいよ…お願いっすよ…」
イケメン「いやダメだ、もう待てんぞ…ほらさっさと出せ…」
「だってまだ編集がまだ出来てないっす……」
イケメン「だからなんで編集する必要があるんだよ!!」
「い、いや…それはあの…ほら……えーと……も、モザイクとか入れたりしないとダメっすから…」
イケメン「いらねえよ!!AVじゃねぇんだぞ!!」
「でもっすよ…これ姉さんが見るんすよね?」
イケメン「あ?そうだけど」
「じゃあモザイク入れてた方がいいっすよ!!だって汚い野郎共のイチモツが大量に映ってるんすよ!!」
イケメン「!!」
「それを姉さんに見せていいんすか!イケメンさんはいいんすか!?」
イケメン「…」
イケメン「…明日までだ…それ以上は本当にやばいからな…俺が…」
「も、もちろんすよ!任せといてください!」
イケメン「ったく…どう言い訳すればいいんだよ…」ブツブツ
ガチャン!!
「ふぅ…なんとか誤魔化せたか…」
「…」
「…このデータ…どこかに隠さなきゃっすね…」
ガチャ
「!!な、何も言ってないっすよ!!」
副「はい?」
「あ…よかった…イケメンさんが戻ってきたかと思ったっす…」
副「会長がここにいたのですか?」
「え、ええ…少し仕事……映像の編集を頼まれたっすから…」
副「…」
副「もしかして…あの映像の編集ですか?」
「ん?ああ…副会長さんも映像のこと知ってるんすね…じゃあ隠す必要ないっすね」
副「…」
副「ええ、会長から聞いてますから…」
「まあ、副会長さんが知らないわけないっすよね…この学校で一番イケメンさんと親しい人っすからね…」
副「当たり前です、会長のことで私が知らない事なんて何一つないです」
「ははは…そうっすね…」
副「…」
副「その映像…私にも見せてくれませんか?」
「え!!そ、それは…」
副「大丈夫です、見るだけですから…会長には黙っておきますから…」
「副会長さんが見ても意味ないような気もするっスけど…」
副「意味があるか無いかは私が決める事です」
「…分かりました…こっちへ座ってください…」
副「ありがとうございます」
「…じゃあ…再生しますね」
副「…」
しばらく寝るぜ
帰り道
弟「そ、それでね…吉田くんが急に…」ペラペラ
幼「無理しなくていいよ、弟くん」
弟「え?…あっ…もしかして僕の話つまらなかった?」
幼「そうじゃないよ…私は無理に話題を作ろうとしないでいいよって言ったの」
弟「…」
幼「弟くんは自分から話すのあんまり好きじゃないでしょ?」
弟「うん…でも…」
幼「私もお喋りな振りするのもうやめてるから…弟くんも素でいて、その方が落ち着く」
弟「…分かった…ごめんね…」
幼「それに私といる時に他の奴の名前を出すのも止めて、気分が悪い」
弟「…はい」
幼「ちゃんと言う事聞いてくれれば、私も怒らなくて済むから…だから私の言う通りにしててね?」
弟「…」コクッ
幼「…」
幼「ここでお別れだね」
弟「…僕こっちだから…また明日ね…」
幼「待って、弟くん」
弟「え…どうかしたの?」
チュ
幼「えへへ…」
弟「っ…////」
幼「初めてのキス…弟くんにあげちゃった」
幼「…せめてキスだけは…初めてをあげておこうと思って…」
弟「…」
弟「あ、あの…幼ちゃんごめんね…僕はその……違うんだ…」
幼「分かってるよ、全部分かってるから」
弟「…」
幼「私が何とかする…だからもう少し待ってて…」
弟「え…そ、それって…どういう…」
幼「…」
幼「じゃ、バイバイ…また明日」
弟「あ、う、うん……またね……」
家
弟「…」ボー
姉「どうしたの?何かいいことでもあった?」
弟「え、べ別に何もないよ…」
姉「嘘だー…弟はいい事があった時今みたいにボーっとする癖があるのお姉ちゃん知ってるんだからね」
弟「…僕…そんな癖あるんだ…」
姉「ねぇねぇ、何があったの?気になるから教えてよー」
弟「…そ、それは…言えないかな…」
姉「えええー…なんで……あっ…もしかして朝のことまだ怒ってるのかな?」
弟「そうじゃないけど…」
姉「…」
姉「……幼馴染ちゃんといい事でもあった?」
弟「…////」カァ
姉「…」
姉「…そうなんだ…良かったねー…」
弟「ま、まだ何も言ってないよ…」
姉「言わかくてももう分かったからいい」
弟「…」
姉「…」
姉「ご飯出来てるから…そろそろ食べよっか」
弟「う、うん…そうだね…」
姉「今日のご飯はね、すっごく美味しく出来たの…だからいっぱい食べてね」
弟「お姉ちゃんの料理はいつも美味しいよ」スタッ
姉「あっ…違う…弟のはこっちだよ」ヒョイ
弟「?」
姉「こっちの方が少し甘めに作ってあるから」
弟「そうなんだ…じゃあ、いただきます…」パクッ
姉「…美味しい?」
弟「うん…美味しい…」モグモグ
姉「ふふっ…よかった」
姉「食べ終わったら一緒に遊ぼうね…弟…」
ー ー ー
幼「…」
「お、おい…これ…死んでんじゃねぇか?」
「…」ポタポタ
幼「さぁ、多分生きてると思うよ、保証は無いけどね」
「い、いきなり刺してくるとか頭おかしんじゃねえの!!?」
「き、昨日の復讐のつもりかよ……」
幼「…」グィ
「…」ポタポタ
幼「あー……大丈夫大丈夫…生きてるよこれ…ま、そう簡単に死なれてはつまらないからね」
「っ…きゅ、救急車呼べ!早くしろ!!」
幼「てかさ…こんな時間にこんなとこで遊んでるからいけないんだよ…いい子はお家にいなきゃ…」
「わ、分かった!今電話する!」
幼「あ、ごめんちょっと待って…呼ぶのはいいんだけどさ」
「な、なんだよ!!」
幼「どうせなら全員一緒に運ばれた方が良いでしょ?その方が効率的だし」シャキ
「!!」
「おいマジかよ…こ、こっち来んなよ!!」
「悪かったって!!もう絶対にしないから勘弁してくれ!!」
幼「思い出したー…あんた私を殴ったやつだ……」
「え…あ、はい……」
幼「…たっぷりお礼してあげなきゃね……ふふふっ…あははははっ……」
また深夜再開しますわ、行ってきます
翌朝
弟「…ん…」パチッ
姉「…」スゥスゥ
弟「…またお姉ちゃんが隣で寝てる…なんで…」
弟「…駄目だ…何も覚えてない…頭痛い…」
弟「…」
弟「はは…僕は…なんでいつもこうなっちゃうんだろ…おかしいよ…絶対…」
姉「…おかしくないよー」ゴシゴシ
弟「…」
姉「ふふっ…おはよ、朝から考え事?」
弟「お姉ちゃん…僕…」
姉「んー?何かな?」
弟「もう疲れちゃった…上手くやろうとしてるのに何やっても全然上手くいかない…」
姉「…」
弟「幼ちゃんやお姉ちゃんを怒らせてばかり…」
姉「…」
弟「…」
弟「僕なんて生きてる価値ない……もう死にたい…」
ガバッ
弟「っ…お、お姉ちゃん…急に抱きつかないで…」
姉「何バカなこと言ってるの?死にたいなんて言ったらダメでしょ」
弟「…」
姉「今の取り消しなさい」
弟「…お姉ちゃんだってこんな弟嫌でしょ…女みたいで…優柔不断で…」
姉「…」
弟「その上、泣き虫で…弱くて…悪い所しかn
姉「早く死にたいって言ったことを取り消しなさい!!」
弟「…」ビクッ
姉「それに私は弟がいらないだなんて思ったこと今までに一度だってない!!勝手に決めつけないで!!」
弟「…で、でもね…」
姉「私には弟が必要なの!弟しかいないの!!」
弟「…」
姉「だから死にたいだなんて言わないで…お願いだよ…」ギュー
弟「…お姉ちゃん…泣いてるの?」
姉「……弟が変なこと言うからだよ…」ウルウル
弟「……ごめんなさい…」
姉「…じゃあ…もう死にたいだなんて言わない?」
弟 コクンッ
姉「約束だよ…絶対に言ったら駄目だからね…」ギュー
姉「私には本当にあなたしかいないの…弟がいなくなったら…私も生きる意味無くなっちゃう…」
弟「分かった…本当にごめんなさい…」
姉「ううん…分かってくれたならいいよ…」
弟「お姉ちゃんがそこまで思ってくれてるなんて…知らなかった…」
姉「いつも言ってるでしょ、愛してるって…あれ嘘じゃないんだよ?」
弟「…」
姉「…こんなお姉ちゃんに愛されても嬉しくないか…仕方ないよね…」
弟「そんなことないよ…お姉ちゃんに必要って言われて…すごく嬉しかった…」
姉「ふふっ…それはよかった」
弟「あ、あの…僕もね…お、お姉ちゃんのこと……す、好きだよ…///」
姉「幼馴染ちゃんよりも?」
弟「そ、そういう意味の好きじゃなくて…!」
姉「分かってるよ…ふふっ…顔真っ赤にしちゃって…」
弟「え!?あ…ほんとだ…か、顔洗って来るねっ!!」タッタッタ
姉「はいはい…」
姉「…」
姉「相変わらず弟はちょろいなー…」
姉「もう完全に私のこと信頼しちゃってるよね…ふふっ…可愛い…」
姉「……それにしても弟…すごく嬉しそうだったなー…」
姉「…」
姉「さてさて……じゃあ私も支度しようかな…」
弟「お、お姉ちゃん…もう顔赤くない?」
姉「うん大丈夫だけど………こっち来て…顔ちゃんと拭けてないよ…」
弟「い、いいよ…自分で拭くから…」
姉「ふふっ…だーめ…姉ちゃんが拭いてあげる…」
ー ー ー ー ー ー
副「会長、先ほど病院から連絡がありました」
イケメン「三馬鹿が目を覚ましたか?どうでもいいわ」
副「いえ、新しくうちの生徒が七人…重症で病院には運び込まれたそうです」
イケメン「はぁああっ!!七人!?」
副「全員ナイフで刺されてたらしいです」
イケメン「通り魔かよ…で、その七人の生徒って誰なんだ?」
副「昨日の三人と一緒にここにまとめておきました、どうぞ」
イケメン「ん…」
副「…」
イケメン「あれ……嫌まさかな……」
副「…」
イケメン「…ないない…偶然だ…たったあれだけのことでここまでするわけが無い…」
副「……」
イケメン「嫌でもな…もしそうだったら…考えすぎかな…」
副「どう致しましょうか?」
イケメン「んー…多分違うと思うから…君に任せるわ…注意を呼びかけるなり好きにしていいよ」
副「分かりました、ありがとうございます…」ペコッ
副「(本当にあなたは残念な人です…だけど…そんな所もたまらなく愛おしい…)」
寝るぜ!また明日な!!
副「…」
副「(なぜ姉は会長を使ってあの子を襲わせたのか…何か理由があるはず…)」
副「(ただ気に食わなかっただけか?…いや…そんなわけ無い…もっと明確な訳があるはずだ…)」
イケメン「よし、今日もばっちり決まったぜ」
副「ネクタイ曲がってます、後少し寝癖が残ってます」クイクイ
イケメン「お、ごめんごめん、ありがとね」
副「忘れ物はないですか?確認しますから荷物を見せてください」
イケメン「ほい」ガバッ
副「…大丈夫そうですね」
イケメン「ほんじゃ、行きますか…おい運転手…車出してくれ」
副「…」
副「(まあ…しばらく姉のことは放っておこう…それよりも今問題なのはあの子だ…)」
副「(もし、一人一人に復讐していってるつもりなら…いつ会長に危害を加えるか分からない…)」
副「…」
副「(幼馴染……まずは彼女から対処しなければ…)」
学校
幼「ねぇ、おかしいよね?」
弟「え…そ、そんなことないと思うけど…」
幼「…じゃあ、もう一回聞くね」
幼「そのお弁当は一体誰が作ったの?」
弟「お姉ちゃんだよ…」
バンッ!!
幼「おかしいでしょ!!なんであの女が作ったもの食べようとしてるの!!?」
弟「さ、最近いつも作ってくれるんだ……今まで僕がずっと作ってきたから…今度は自分が作るって言ってくれて…それで…」オロオロ
幼「だから何?弟くんは私と付き合ってるんだよ?他の女が作ったもの食べていいわけ無いでしょ」
弟「そ、そんな……い、今まではそんなこと言ってなかったのに…なんで急に…」
幼「とにかく駄目な物は駄目だから、言う事聞きなさい」
弟「…」
幼「お昼は私がお弁当作ってきてあげたからそれ食べて、今日から毎日作って来るからね…もうご飯持ってこないくていいから」
弟「…そ、そんな…悪いよ…」
幼「私がそうしたいから言ってるんだけど……何?文句でもあるの?」
弟「っ………な、ない…です……」
幼「……他に言うことあるよね?」
弟「………ごめんなさい」
幼「ん、今回は許すよ…次からは気をつけてね」
弟「あ、あの幼ちゃん…聞いていいかな…」
幼「いいよ」
弟「お姉ちゃん…お弁当だけじゃなくて…夕飯とかも作ってくれてるんだけど…それは食べてもいいk
幼「は?駄目に決まってるでしょ、私の言ったことちゃんと理解してないの?」
弟「…」
弟「…自分の分は自分で作るようにするね…」
幼「ええ、なんなら
>>392
幼「ええ、なんなら私が作りに行ってあげようか?」
弟「…それはやめて…」
幼「…」
「おい幼馴染、お前また弟の事虐めてんのか?辞めろって言ってんだろ」
幼「ちょうど良かった…あんたにこれあげる」
「お、弁当か…」
弟「ごめん、佐藤くん…昨日のお返し……にはならないけど…良かったら食べて」
「弟が作ったのか?これ」
弟「ううん、お姉ちゃんが作ったやつ…」
「!!ま、ままマジでかっ!!姉さんが作った弁当なのかこれはっ!!」
弟「うん」
「うひょおおおおお!!ついに俺の思いが伝わったのか!」
幼「あのさ、うざいからもう消えて」
「まぁそんなこと言うなよ…お前もしかしたら俺の妹になるかも知れんのだぞ?」
幼「あ?」ギロッ
「じゃ、邪魔して悪かったな…まあせいぜい仲良くやりな…」スタスタ
「今日も幼馴染ちゃん怖いねー…なんで変わちゃったんだろうね」
「変わったと言うより悪化したって感じだな…しばらく見守ってやろうぜ」
副「すいません、お話ちょっとよろしいですか?」
「わー、副会長さんだー…こんな近くで初めて見たかも」
副「あなた方は幼馴染という生徒をご存知ですか?」
「知ってますよ、同じクラスですからね」
副「そうですか、助かります」
「でも幼馴染のことでしたら、私たちに聞くより弟に聞いた方がいいですよ」
「うん!確かにそうだねー」
副「弟……くん……ですか?」
「はい、弟は幼馴染の恋人ですからね、私たちより幼馴染については詳しいでしょう」
副「なるほど…確かにそうですね」
副「…ご協力ありがとうございます…おかげで助かりました」
「いえいえー…」
副「とりあえず弟くん会ってみることにします…それでは…」スタスタ
おやすみ、また明日な!!
イケメン「そこの君たち、2組の子かな?」
「あっ、イケメンくんっ!」
イケメン「ちょっとさ、映像部の眼鏡呼んでほしんだけど、今いるかな?」
「彼なら今日学校休んでますよ」
イケメン「はああああああっ!?」
「」ビクッ
イケメン「…おっと、失礼した、最近風邪気味でね…」
「い、今のくしゃみなんですか…」
「イケメン君いろいろ大変そうだもんね……支えてあげたい…」ボソッ
イケメン「…それで、なんで休んでるのか…なんてことは知ってたりするかな?」
「さぁ、そこまでは知らないですね…」
イケメン「…そうか、わかったありがとう」
イケメン「…」
イケメン「ふざけやがってあの糞眼鏡が…」ボソボソ
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
先生「弟、お前にちょっと話があるんだ」
弟「あ、はい」
幼「何の話ですか?」
先生「幼馴染…お前じゃない、弟に話すことがあるんだ」
幼「弟くんの話なら私にも聞く義務がありますよね?」
先生「…し、進路のことだよ…お前ら二人は内部進学するつもりだったな?」
弟「はい、そうです…」
先生「幼馴染のほうは何の問題もないが…弟…お前ちょっと欠席多いからな……難しいかもしれんぞ…」
幼「そんなわけないじゃないですか、休みが多いと言っても一か月や二か月休んでるわけじゃないんですよ」
先生「お前も知ってるだろ?うちの高等部は全国でもトップクラスの天才揃いだ」
先生「一貫校と言っても内部進学できるのはほんの一握り…並のやつはほかの学校に行くことになる」
幼「アホみたいな奴ら多いですけどね、高等部には…」
先生「そ、そうか?」
幼「まあ…弟君が無理そうなら私もやめますよ、弟君と同じところ以外行っても意味ないですから」
幼「弟君はほかに行きたいとこある?隣町の高校とか結構評判いいけど」
弟「うーん…そうだね…」
先生「ま、まあ待て…誰も内部進学が無理だなんて言ってないぞ…」
幼「どっちなんですか?」
先生「私はただ今のままでは難しいと言っただけだ…今からがんばれば何とかなるかもしれない!!」
幼「…」
先生「ってことで放課後進路相談室に来なさい、今後のことを話し合います」
幼「私も一緒にいいですか?」
先生「だめだ、進路相談なんて個別にやるもんだ…お前はまた今度してやる」
幼「チッ…」
弟「ごめんね、幼ちゃん…すぐ終わるとおもうけど…放課後は先に帰ってて」
幼「ううん、待ってるよ」
先生「ちゃんと来いよー、じゃ、また放課後な」スタスタ
放課後
弟「失礼します…」
シーン…
弟「先生まだ来てないんだ…」
ガラガラ
副「失礼します」
弟「?あ、あれ…」
副「初めましてですね、弟君」
弟「は、初めまして…」ペコッ
副「とりあえず座ってください、少しお話しをしましょう」
弟「で、でも…進路相談って聞いてきて…」
副「そんなものはありません」
弟「え…」
副「あなたと二人でお話をしたかったものですから」
弟「そ、それなら別にこんなことしなくても…普通に言ってもらえれば…」
副「こうでもしないと二人にはなれないでしょう?あなたが一番わかってるはずですよ」
弟「…」
副「幼馴染さん………彼女はかなりあなたのことを溺愛してるみたいですね」
寝るぜ!またね!!
弟「…」
副「愛情というより依存…と言ったほうが正しいでしょうか」
弟「…そんなことないです」
副「…ふむ、そうですか」
弟「…」
副「…質問です、幼馴染さんは少なくともあなたのことを本気で愛してることはわかります。少し度がすぎてますが」
副「ではあなたはどうでしょか?幼馴染さんのことを本当に愛していますか?」
弟「…当たり前です」
副「本当ですか?彼女の愛は少し重すぎるんじゃないですか?」
弟「…」
副「あなた方のことを少し調べさせてもらいましたが、誰もが言ってましたよ?弟君が可哀想だって」
弟「…っ」
副「聞けば君は幼馴染さんにまるで所有物みたいに扱われてるみたいですね」
弟「ち、違います…そんなこと……て、適当なこと言わないでください…」
パッ
弟「!!」ビクッ
副「大丈夫ですよ、殴ったりしませんから…ただ手を上げただけじゃないですか…何をそんなに怯えてるんです?」
弟「べ、別に…僕は…」
副「……可哀想に…きっと体が覚えきってしまってるんでしょうね……暴力を振るわれることを……」
弟「…本当にもう…やめてください…」
副「じゃあ君はこのままでいいんですか?彼女の言うことに従い、嫌なことも嫌とは言えない…そんなの愛とは言えないと思いますけどね」
弟「…あ、あなたには関係のないことです」
副「確かにそうですね…私には関係のないことです」
弟「…い、一体何が目的なんですか?変なことばかり聞いてきて…」
副「目的ですか…そんなものは特にないんですが…」
副「強いて言うならあなたに興味が出てきたから…ですかね」
弟「…」
副「私が他人に対して興味が湧くなんて初めてのことですよ」
弟「…興味を持ってくれたことは…うれしいですけど…」
副「この話はもう嫌ですか?」
弟「…はい」
副「ふむ、わかりました、嫌なことばかり聞いて申し訳ありません」
弟「…こちらこそ…あの…ごめんなさい…」
副「君が謝ることなんてないんですよ…悪いのは私なんですから」
弟「
副「…ふふっ」
副「おかげで少し幼馴染さんの気持ちが理解できたかもしれません」
弟「え?」
副「いえ、なんでもないですよ」ニコ
弟「そ、そうですか…」
副「…じゃあお話はこれで終わりです、ありがとうございました」
弟「あ、はい…こちらこそ…」ペコッ
副「気をつけて帰ってくださいね」
弟「……はい、それじゃあ、失礼します」
副「さようなら…よかったらまたお話に付き合ってくださいね」フリフリ
副「…」
副「なるほど…」
副「弟君…君は実に面白い人です…あの憎い女の弟でありながら…」
副「会長に抱いてる感情とはまた違った感情を私に与えてくれた…」
副「幼馴染…それに姉のことですら今なら理解できる気がする……」
副「…」
副「彼のすべてを支配したい…仕える側の人間でありながら…こんな感情を抱いてしまった…」
副「あの真っ白な心を…私の色に染め上げてみたい…私だけの物にしたい…」
副「…私だけの所有物に……ふふっ……」
副「…」
副「弟君を奪われた姉や幼馴染はどんな顔をするんだろうか……」
副「あの二人は弟君に依存してるでしょうし…彼を失ったら……きっと……ふふふっ」
副「……笑うのもなんだか久しぶりな気がする」
副「…」
副「弟君…君は本当にすばらしいです…絶対に私の物にして見せます…」
寝るぜ!おやすみ!!
幼「…」クンクン
弟「な、何?変な臭いでもするの?」
幼「うん…するね…とってもいい臭いがする…」
弟「え…」
幼「あのたばこ臭いくそ教師からは絶対にしない臭いが…」クンクン
弟「…」
幼「誰と会ってたのかな?」
弟「…先生とだよ」
幼「嘘つくな、本当のことを言え」
弟「…」
幼「私に言えないことでもしてたのか?おい、言えって」
弟「そ、そんなんじゃないから…」
幼「…」
弟「…」
幼「わかった…じゃあ言い方変えてみるね…」
幼「お願い、弟君…本当のことを教えて?誰と会ってたのかな?」
弟「…言いたくない」
幼「…」
幼「反抗的だね…そういうのよくないと思うよ、お互いにとって…」
弟「…もうひどいことしないでほしい…」
幼「それは弟君次第だって言ってるでしょ?弟君が私に素直に従ってくれれば私は助かるし、弟君も痛いことされずに済むんだよ……わかってる?」
弟「わからないよ……なんでそうなるの…」
幼「どうしちゃったの弟君?さっきからちょっとおかしいよ…」
弟「おかしいのは幼ちゃんのほうだよ…」
幼「私がおかしい?どこが?別にどこもおかしくないでしょ、私は弟君のためを思って言ってるんだから」
弟「…僕のためじゃない…幼ちゃんは何もわかってない…」
幼「わかってるよ、弟君のことはなんでも知ってる…知らないことなんて何もない」
弟「…幼ちゃんは前に言ったよね…私のこと信用してないのかって…」
幼「言ったよ」
弟「じゃあ逆に聞くね……」
弟「幼ちゃんは…僕のこと信用してくれてる?」
幼「…」
弟「…答えてくれないんだね…わかったよ」
幼「…信用してほしいなら…私のことも信用してよ…」
弟「…ごめん…それはできない…」
幼「…」
弟「幼ちゃん…僕たち…少しだけ距離を置こうか…」
幼「!!」
弟「ごめんなさい…勝手なこと言って…」
幼「ま、待ってよ…じょ、冗談はやめてよ…」
弟「…」
幼「やっと私の物になったのに…また離れようとするなんて…だ、だめだよ!そんなのだめだからね!!」
弟「…」スタスタ
幼「いかないで!!ちょっと待ってってば!!」
弟「…今までずっと弱気だった僕も悪いんだ……離れて…よく考えよう…」
幼「考えることなんてもう何もないよ!!弟君が私のことだけ!私は弟君のことだけを考えてればそれでいいの!!簡単でしょ!!」
弟「…」スタスタ
幼「おかしいよ!!絶対におかしいよ!いったい何があったの!!?弟君!!」
幼「わ、わかった!!ごめんわかったから!!」
弟「…」スタスタ
幼「私が悪かった…反省するから…そ、そんなに怒らないで…ね?」ギュ
弟「…幼ちゃんだけが悪いんじゃないんだ…僕もずっと逃げてきたから…」
幼「い、意味が分からないよ…とりあえず落ち着こうよ…」
弟「落ち着いてるよ…幼ちゃんの方こそ少し落ち着いて…」
幼「じゃ、じゃあ距離を置くなんて言わないでよぉ…」ウルウル
弟「っ…ご、ごめんね…でももう決めたことだから…わかってほしんだ…」
幼「わからないよぉ…弟君と離れるなんて嫌だ…」
弟「…」
弟「…行くね…ごめん…」スタスタ
幼「あっ…ちょ、ちょっと…待って…お願い…」タッタッタ
「カッキーーン!ほら見ろ、ホームランだぜ!」
「いや、どう考えてレフトフライ止まりだな」
「つか、俺帰るわ…お前らと一緒に遊んでても楽しくねぇし弟いねぇし」
「お前どんだけ弟が好きなんだよ…」
「当たり前だろ、将来あいつは俺の弟になるんだぜ?」
「ん?あれ弟じゃね?」
ハナシテッテ…オネガイ…ワカッテヨ
モ、モウイッカイハナシアオウヨ…ハンセイシテルカラ…
「また痴話喧嘩か…弟のやつも大変だな…」
「幼馴染の野郎…また弟をいじめてやがるな…とっちめてやる…」
「とっちめるって…あの幼馴染をか?おまえ朝びびってたじゃん」
「びびってねえぇし!!」
オネガイ…ダカラ……モウヤメテヨ…
「てかさ、なんか弟やばくね?」
「そうだな…いつもより顔色悪いような…遠くてよくわからんが…たぶんふらついてる…」
バタッ
オ、オトウトクン!!
「おい!!弟のやつ倒れたぞ!!」
「うおおおおおっ!幼馴染てめええ何してくれてんだあああ!!」タッタッタ
幼「弟君!!どうしたの!!?しっかりしてよ!!」
「おいおい…大丈夫かよ…」
「幼馴染!お前弟に何しやがった!!」
幼「何もしてない…わ、私は何も……」
「ストレスかなんかで倒れたんだろ、たぶん大丈夫だよ」
「と、ととととりあえず!!保健室に運ぼうぜ!」
「いや、それより救急車呼んだほうがいい気がする」
「えー…また救急車くんのかよ…もういいよ…」
「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!!弟のやつめっちゃ汗かいてきてんぞ!!」
「救急車呼んだからもう安心していいぞ」
弟「うぅ…」
幼「弟君…大丈夫だから…私がついてるからね……」ギュ
喫茶店
姉「あのさ…なんでこんな簡単なこともできないわけ?」
イケメン「すんません…」
姉「映像は撮ったんだよね?じゃあその映像を私に渡せばいいだけでしょ?なんでそれができないの?」
イケメン「申し訳ないっす…面目ない」
姉「私すっごく楽しみにしてたんだけどなー…はぁー…」
イケメン「…」ジィー
イケメン「(足綺麗だな…踏みつけてくんねぇかな…)」
姉「どこ見てるの?」ギロッ
イケメン「っ!!い、いえ…その…」
姉「…はぁー」
姉「…」
姉「ん?あれは…」
イケメン「ど、どうかしました?」
姉「…なんだ…お母さんか…」
イケメン「え!!ど、どちらの方ですか!?」
姉「ほら、あの若い男と手を組んで歩いてる女の人」
イケメン「うおっ!さすがご主人さまのお母さま!すごくお綺麗ですね!!」
姉「…」ジィ
姉「……楽しそうね…あんな楽しそうな顔…私たちの前じゃ絶対にしないのに…」
イケメン「あれは…お父様…にしてはずいぶんとお若いですな…」
姉「父親はとっくに死んでるわ…」
イケメン「あ、そうですか、失礼しました」
姉「…」
姉「会社に泊まるとか嘘言っちゃってるけどさ…本当は男のとこに行ってるの知ってるのにね…」
イケメン「…」
姉「まあ…あんな女家族だなんて思ってないからどうでもいいけど…」
姉「私の家族は弟だけ…それだけでいいの…」
イケメン「もしよかったら…俺も家族の一員にしt
姉「は?」
イケメン「なんでもないっす」
姉「……」
姉「ふふっ…あなた…少し面白いわね…」
イケメン「マジっすか!!ありがとうございます!!ありがとうございます!!」
姉「うるさい」
イケメン「はい黙ります」
姉「…ふふっ」
ピロロロー、ピロロロー
イケメン「お、電話なってますよ…どうぞ」
姉「別にあんたに気を使う気はにから安心して」
ピッ
姉「はい、もしもし…」
姉「…」
姉「……わかりました…」
姉「はい…すぐに行きます…はい」
ピッ
イケメン「どうかしたんすか?」
姉「この話の続きはまた今度にするわ…行かなきゃいけないとこができたから」
イケメン「あ、そうなんすか…わっかりました」シュン
姉「…」スタスタ
姉「弟…なんで…」スタスタ
姉「待ってて…すぐ行くからね…」
寝るぜ!!おやすみ!!
病院
姉「ハァハァ…あ、あの!!」
「あっ、はい?」
姉「私の弟が…ハァハァ…た、倒れたって聞いて!…ど、どこですか!?」
「お、落ち着いてください、まずはお名前を…」
副「姉さん…早かったですね」
姉「!!あ、あんた確か…」
副「弟君はこちらですよ、案内しますからついてきて下さい」
姉「…」
ガラガラ…
「ん?」
姉「…」
「うおっ!!姉さん!!お久しぶりです、佐藤です!!」
姉「邪魔…どいて…」スタスタ
弟「…」スゥスゥ
姉「……弟」
副「安心してください、特に異常は見つからなかったらしいです」
副「ただ、極度の緊張とストレスのせいで少し精神的に不安定になってるかもしれないと医者が言ってましたよ」
姉「…ストレス…」
「ストレスで倒れるとか…こいつはハムスターかなんかかよ」
「バカ野郎!こいつの心はハムスターより純粋なんだよ!」
副「ここは病院です、個室だからと言って大きな声を出さないでください」
「すんませーん…」
幼「…」
姉「…ねぇ…どうしてくれるの……」
幼「…私は何もしてない」
バンッ!
姉「あんたの存在が弟にとって邪魔でしかないの!!弟はあんたのせいで倒れたのよ!!」
副「私の話がわからないのですか?静かにしてくださいと言ってるんです」
姉「…チッ」
副「とりあえず弟君は元気になるまでここで入院してもらいます」
幼「…」
副「ここは私の病院なのでいつまででも入院してもらっても構いませんので安心してください」
「ヒュー…まじかよ、すげえな」
姉「…ダメ…起きたら家に連れて帰る…」
副「…」
姉「私といるほうが…弟にとってもいいはずだから…」
副「…」
副「弟君の体にあった無数のあざや火傷……これはなんでしょうね?」ボソッ
姉「!!」
副「…幼馴染さんだけが原因じゃないですよ…弟君がこうなったのにはあなたにも原因があるはずです」ボソッ
姉「…」
副「とにかく…みなさん今日は家にお帰り下さい…送りの車は用意しておりますので」
「そうだなー…もうだいぶ遅いし…帰ろうぜ」スタスタ
「はぁー…心配したら腹減ったな…今日の晩飯なんだろ…」スタスタ
姉、幼「…」
副「お二人もお帰り下さい、あなたたちがここにいても弟君にとって害でしかないです」
幼「…」スタスタ
姉「…」スタスタ
ガラガラ…
副「…」
弟「…」スゥスゥ
副「ふふっ…可愛い寝顔です…」
ナデナデ
副「弟君…まだ私はあなたのことを…あまり多くは知りません…」
副「だけど…時間はできました…二人きりになれる時間…」
弟「…」スゥスウ
副「目を覚ましたら…また色々お話をしましょう…」
副「今度は…私の話も聞いてもらいたいです…あなたの話も…ふふっ…」
寝るぜ!!おやすみなさい!!
幼「…」スタスタ
姉「…」スタスタ
姉「…付いてこないでくれる?」
幼「…付いて行ってるつもりはない…ここを通らないと帰れない…」
姉「…」
姉「…随分と落ち込んでるみたいだけど、どうしたの?あっ、もしかしてようやく気づいてくれたのかな?自分が弟にとって邪魔な存在であることに…」
幼「…」スタスタ
姉「…無視しないでよ」
幼「あなたの話すことは…もう何もないから…」スタスタ
姉「くっ!…」ブチッ
姉「…あー…そうだったそうだった…私、幼馴染ちゃんに聞きたいことあるんだった…」
幼「…」スタスタ
姉「ねぇねぇ…大勢の男にレイプされるのってどんな気持ち?」
幼「…」スタスタ
姉「知ってると思うけどさ、あれ…やるように言ったの私なんだよねー」
幼「…」スタスタ
姉「ねぇー…ちゃんと聞いてよー…」
幼「…」スタスタ
姉「弟に処女あげられなくて残念だったねー…まあ弟の初めての相手は私なんですけどねー…」
幼「…」スタスタ
姉「…幼馴染ちゃん…私のこと…憎い?殺したい?」
幼「…」ピタッ
姉「お?…やっと止まってくれたね…」
幼「…どうでもいい…」
姉「…は?」
幼「もう…どうでもいいのよ…」
姉「…」
幼「…復讐する気も…殺してやりたい気持ちも…全部なくなちゃった…」
姉「…なにそれ」
幼「…もう…二度と私に関わらないでもらえる…」
幼「…じゃ…さようなら」スタスタ
姉「…」
姉「ふざけんじゃねぇぞ…クソガキ…」ガシッ
幼「…なに…離してくれる…」
姉「今まで散々私と弟の邪魔してきたくせに、どうでもいいって何!!?」
幼「…」
姉「あんたさえいなければ全部上手くいってたんだ!!お前のせいで私たちの関係がおかしくなったんだよ!!」
幼「…」
姉「私は心の底から弟のことを愛してる!!歪んだ愛だなんてことはわかってる!!でもあれが私たちの関係だった…それをお前は全部!!全部壊したんだよ!!」
幼「…」
姉「私は頑張ってたんだ…あの関係を取り戻す為に…もう一度…愛し合う為に…」
幼「…わけがわからない…」
姉「うるさいっ!!お前になんてわかってたまるもんか!!」
幼「…もういい とりあえずはn
バキッ
幼「っ…」
姉「ハァハァ…お前のせいで…お前さえいなければ……」
幼「…好きなだけ殴っていいよ」
幼「それで気が済むんなら…どうぞ…」
バキッ、ボキッ……
姉「ハァハァ…」
幼「…」ポタポタ
姉「…ふんっ」
幼「…気は済んだ?」ポタポタ
姉「…」
幼 ゴシゴシ
幼「…それじゃ…私はもう行くから…」スタッ
姉「ま、待ちなさいよ…」
幼「…」
幼「私も…間違ってただ…あんたと同じように…」
姉「は、はあ?」
幼「…できることなら…私も昔の関係に戻りたいよ…でももう無理なんだよね…取り返しのつかないとこまで来ちゃったから…」
姉「…私は間違ってない…お前と同じにするな」
幼「…ふっ…そうか…確かにそうかもしれない…あんたの方が正しかったかも…」
姉「…」
幼「言いたいこと全部終わったなら…もう行くね…」
幼「…ほんとに………さようなら」
スタスタ…
姉「…
寝るぜ!おやすみなさい!!
副「さて…私もそろそろ帰らなければなりませんね」
「あ…はい…お帰りになられますか」
副「ええ、面会時間もすでに過ぎていますから」
「そ、そんなのお気になさらずに…」
副「規則を破るわけにはいきませんよ…それに…私の帰りを待ってくれてる人もいますから」
「分かりました…お気をつけてお帰りください」
弟「…」スゥスゥ
副「…よく眠っていますね…」ナデナデ
副「彼が目を覚ましたらすぐ私に連絡を下さい、すぐにですよ?」
「は、はいっ!!」
ーーーーーーーーーーー
「おーい…幼馴染の奴帰ってきてるのか?」
「さっき帰ってきたみたいよ、何も言わず自分の部屋に行っちゃったけど」
「飯はまだ食べてないはずだろ?腹減ってないのか…」
「ちょっと様子見てくるわね」スタスタ
コンコン…
「幼…開けるわよ…」
ガチャ…
幼「あ…お母さん…ちょうどよかった…」
「何してるの?」
幼「ちょっとね…部屋の片付け…」ガサガサ
「別に今することないと思うけど…」
幼「…急いで処分したいものがあったから…」
「処分って…もしかしてこれ全部捨てるの?」
幼「うん…捨てといてくれるかな…」
「別にいいけど……写真とかも捨てちゃうわけ?」ペラペラ
幼「うん」
「…弟君と一緒に写ってるものばかりね…これも昔弟君にもらったからって……今まで大切に取っておいたはずなのに…」
幼「…もういいんだよ」
「……分かったわ…余計なことは何も聞かない」
幼「…ありがとう…」
「最後に確認…本当の本当に…いいんだね?全部捨てて」
幼「…」
幼「うん…全部捨てて…」
幼「…」
ガラーン…
幼「…弟君との思い出…全部捨てたら…急に部屋が寂しくなっちゃった…」
幼「…でも仕方ないよね……忘れなきゃ…」
幼「…」
幼「彼は……弟君は…私を拒絶した…もう私と一緒にいたくないって…」
幼「私のこと信頼してないって……長い間ずっと一緒だったのに…」
幼「……でもね…分かってるよ…私が全部悪いことくらい……」
幼「私はただ弟君を独り占めしたかった…私だけの物にしたかった……そして守りたかっただ……」
幼「だけど…弟君は私のせいで倒れちゃった…守るどころか…弟君を苦しめてたんだ…私はずっと…」
幼「…」ポロポロ
幼「…ごめんね…弟君……」ポロポロ
幼「もう…私はあなたに関わらないから…私の世界からあなたを消すから……だから……」ポロポロ
幼「…」ポロポロ
幼「……ヒックッ…安心してね…弟君…ヒグッ…」ポロポロ
ーーーーーーーーーーーー
「なんだ幼の奴…失恋か?」
「そうみたい…しばらくそっとしておきましょ」
「若いっていいなー…」
「あら?あなたもまだまだ若いわよ?」
「お、じゃあ母さん…今夜久々にどうだい?」
「い、いいわよっ/////」
イケメン「お帰り…遅かったな」
副「遅くなって申し訳ありません…せっかくお食事に誘って頂いてるのに…」
イケメン「いいよ、気にすることないさ…で、何が食いたい?」
副「あなたが決め下さい…私はあなたの犬です…主人から与えられた餌は何でも食べさせて頂きます」
イケメン「だから何度言えば分かる?君は犬なんかじゃない…俺が唯一信頼するパートナーだ…他の無能どもとは違う…自信を持て…」
副「…」
イケメン「んー…そうだな…確か君は寿司が好きだったな…よし…寿司食いに行こう」
副「はい、喜んでお供させて頂きます」
イケメン「それと…実はな…食事の後に大事な話があるんだ…」
副「奇遇ですね…私も会長に話があるんです」
イケメン「お?マジで…まあ…それも飯食ってからでいいか」
副「「はい」
イケメン「おい!運転手!ちょっと車出してくれよ!!…って…さすがにもういないか…」
ハイタダイマー
副「…」
イケメン「お、まだ帰ってなかったか…珍しいな…」
寝るぜ!!またな!!
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
イケメン「ふぅ…食った食った…」
副「ええ、おいしかったですね」
イケメン「お、そりゃよかった」
副「…」
イケメン「じゃあ…帰るからな…」
副「お話があるのでは?」
イケメン「ああ、そうだったな」
副「では、どうぞ」
イケメン「…運転手…悪いが少しゆっくり走ってくれ」
「かしこまりました」
副「…」
イケメン「まあ…あれだ…」
副「はい」
イケメン「何度も言ってるが…俺は君のことを心から信頼してる…」
副「…」
イケメン「俺たちは幼い時からずっと一緒に育ってきたな……俺は親父の後継者として…そして君は俺の秘書になるために教育されてきたわけだが…」
副「そうですね…両親が死に…行くあてのない私を旦那様は拾ってくれました…」
イケメン「…君は本当にできる人間だ…それでいて俺への忠誠心も高い…」
副「そのように教育されてきましたから」
イケメン「…」
副「…」
イケメン「うーん…なんかこういうのめんどくせぇな…」
副「何をお聞きになりたいのですか?」
イケメン「もうさ…率直に聞くわ、映像部の眼鏡…今どこにいる?」
イケメン「あいつ…家にも帰ってないそうだ…」
副「何の事だかわかりません…」
イケメン「部室の監視カメラ」
副「…」
イケメン「…」
イケメン「…あの映像…見たんだろ?その様子もちゃんと映ってたよ」
副「…はい」
イケメン「…はっきりと言って…君には見てほしくなかった…」
副「…申し訳ありません…」
イケメン「……まあ…それは置いといてだ…」
イケメン「あいつは今どこにいるんだ?」
副「…山に中に…埋めるように言っておきました…」
イケメン「…そうか…」
副「あの映像データ…今は私が持っています…」
イケメン「そんなことは今どうでもいい…なぜ殺した?」
副「…」
副「彼はあなたを裏切ろうとしてた…初めから渡すつもりなんて無かったんです…」
イケメン「ああ、そうみたいだな…」
副「…あと……あの映像をネタに…もう一度彼女を犯そうとしてたんです…」
イケメン「あのくそ野郎…それは絶対にやめろと全員に言ってたはずだぞ…一度きりだって…」
副「…」
副「それに…あの映像がもし…どこかに漏れたらと考えると…」
イケメン「あ、俺終わっちゃうな…色んな意味で…」
副「ちゃんとコピーされた物もすべて回収しておきました…あれを持ってるのは私だけです…」
イケメン「おお、確かにあいつなんかより君の方がよっぽど信頼できるからな…」
副「…勝手なことをして…申し訳ございませんでした…」
イケメン「いや!グッジョブだ!実にいい働きをしてくれた!」
副「…ありがとうでございます」
イケメン「帰ったらさっそくその映像のコピーを俺にくれ」
副「…」
イケメン「…ん?どうかしたのか?」
副「次に私の話を聞いてもらってもいいですか?」
イケメン「ああ、そうだったな…確か君も話したいことがあると言ってたな」
副「…」
イケメン「ところで君はなんで助手席に座ってるんだ?いつもみたいに俺の隣に座ればいいのに…こっちの方が広いし…」
副「いえ、今日はこちらで…」
イケメン「ん、そうか…では話を続けて…」
副「…」
副「会長は私のことをパートナーだと言ってくれましたね」
イケメン「ああ、言ったよ」
副「……私のことは好きですか?」
イケメン「好きだよ」
副「…おそらく会長の思ってる感情と私が聞いてる感情とは少し違う物だと思います…」
イケメン「?もしかして…異性としてどうか…ということか?」
副「…そうです…私は会長のことを愛していますよ…好きです…」
イケメン「…」
イケメン「確かに君は魅力的だ…かしこいし…美しい…それにおっぱいもでかい…」
副「…」
イケメン「だが、…どれも彼女には軽く及ばんのだよ…彼女は完璧だ…その上ドSだ…」
副「…姉さんですか」
イケメン「ああ…ごしゅじんs…姉さんは俺の理想の女性なんだよ…」
副「そこまで愛してらっしゃるんですね…」
イケメン「彼女が望むことならなんだってやる…前回みたいなことでもな…」
副「…わかりました…あなたの気持ちは…」
イケメン「…すまんな…君の気持には答えられない…」
副「…いえ…わかっていましたから…ただ…もう一度確かめたかったんです…彼女への思いがどれほどの物なのかを…」
イケメン「…」
副「会長…私はあなたが幸せなら…何だっていいんですよ…」
イケメン「…おい、運転手…どこ走ってる」
「…」
イケメン「ゆっくり走れとは言ったが寄り道しろだなんて言ってないぞ」
副「怒らないであげて下さい…私の指示に従ってるだけですから」
イケメン「…どういうことだ?どこか行きたいところでもあるのか?」
副「…」
ウィーーーーン…
イケメン「お……何で急に閉めるんだ…」
オネガイシマス
カシコマリマシタ…
イケメン「おい!開けろって!まだ話の途中だろ!!」
イケメン「副会長!命令だ、早くこれを戻せ!!」ドンドン
プシュゥーー!!
イケメン「うおっ!!んだこれ!!」ゲホゲホ
イケメン「ちょっとおおおおぉ!マジ洒落になってないってば!!」」ゲホゲホ
ガチャガチャ…
イケメン「ドアも閉まってんじゃねえか!!やばい、やばいって!!」
ナカナカキキマセンネ…
ソ、ソウデスネ…
イケメン「うわあああああぁ!!死にたくねぇよおおおお!!」
チョットツヨクシテクダサイ
イケメン「くそったれ!こんなとこで死んでt…る……も…y…」グタッ
イケメン「…」スゥスゥ…
副「しばらく寝ていてくださいね、会長」
「では、予定通りに」
副「はい、お願いします」
寝るぜ!お休み!
翌日
弟「…ん」パチッ
弟「…」
弟「…ここ…病院…」
副「おはようございます、弟君」
弟「…副会長さん?」
副「よく眠れたみたいですね…よかったです」
弟「え、えーっと…」
副「昨日のことは覚えていますか?」
弟「…昨日…」
副「ええ、昨日の帰りでのことです」
弟「…」
弟「た、確か…幼ちゃんと帰ろうとして…幼ちゃんが怒りだしちゃって…それで…そ、それから…」
副「はい、それからどうしましたか?」
弟「…ど、どうしよう…幼ちゃんにひどいことしちゃった…」
副「…ひどいことですか…」
弟「…幼ちゃんの気持ちも考えずに…僕は…僕は…」ウルウル
副「…」
弟「ぼ、僕は…一方的に…距離を置こうなんて言っちゃった…こんな僕を好きでいてくれてる幼ちゃんに対して…」
副「…自分の感情を素直に伝えたのですね…えらいですよ」
弟「ち、違うっ!!僕はあんなことちっとも思ってなかった…だけど…あの時はなんだか…」
副「…」
弟「あ、謝りに行かないと…きっと怒ってる…許してもらわなきゃ…」
副「落ち着いてください、あなたは何も悪いことはしていませんよ」
弟「で、でも……」
ギュ
弟「あ…」
副「大丈夫です…ここは安全ですから…安心してください」
副「まだ少し混乱してるみたいですね…もう少し休みましょうか」
弟「…」
副「…」ナデナデ
弟「も、もう大丈夫ですから…撫でるのやめてください…」
副「落ち着きましたか?」
弟「は、はい…」
副「そうですか…では、名残惜しいですが…」パッ
弟「…ありがとうございました」
副「また撫でさせてください…私は君を撫でるのが好きみたいです…」
弟「…誰にでもこんなに優しいんですか?」
副「誰にでもはしませんよ、君だからしてるんです」
弟「?」
副「私は君が気に入りました…ほしいんです…君のことが」
弟「え…ど、どういうことですか?」
副「そのままの意味ですよ」
弟「…」
弟「ごめんなさい…意味がよくわからないです…」
副「そうですか、でも今はそれでいいです」
弟「…」
コンコン
「失礼します…副会長様…お話の途中申し訳ありません」
副「彼女が来ましたか?」
「はい」
副「わかりました、すぐに向かいます」
弟「…?」
副「ごめんなさい、弟君…少し用事を済ませてきますね」
弟「あ…はい」
副「すぐに戻ってきますよ…待っていてくださいね」
弟 コクンッ
副「ふふっ…いい子です…」ナデナデ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
姉「いい加減にしてください…私は弟に会いに来ただけです…それなのになんでこんなとこで待たされなくちゃ行けないんですか?」
「大変申し訳ありませんが、しばらくこちらでお待ちください」
姉「さっきから同じことばかり言って…」
副「お待たせしました、姉さん」
姉「…またあんたか…」
副「弟君ならもうこの病院にはいませんよ、別の場所に移してます」
姉「は?どういうこと?」
副「ここよりもずっと快適に過ごせる場所…そこに彼を移しました…」
姉「…」
副「車の運転をお願いできますか?」
「はい」
副「では、姉さん…車を取りにいかせましたので少しお待ちください」
姉「…」
副「弟君はすでに目を覚ましてますよ、あなたに会いたがっています」
姉「ほ、本当に?」
副「…ええ…早く会ってあげてください…」
姉「…」
副「…」
姉「…まだ着かないの?」
副「もう少し掛かりますね…すいません…」
姉「…」
副「暇つぶしに何かお話でもしますか」
姉「…興味ない…第一あんた私のこと嫌いじゃなかったっけ?」
副「嫌いとは一言も言ってませんが…まあ、嫌いですね…」
姉「…うざ…」
副「…一つ質問があるのですがよろしいですか?」
姉「…何?」
副「どうして弟君に暴力を振るうのですか?」
姉「…あんたには関係ない…それにもうしてない…やめたの…」
副「そうですか、それは良かったです」
姉「…」
副「…」
副「はぁー…なんか…」
副「つまらないですね…あなたって…」
姉「は?」
副「兄弟でもここまで違うのですね……あなたといてもただ居心地が悪いだけです…」
姉「私も全く同じ意見だけど…」
副「…もういいです」
副「あなたも少し眠っていてください」
寝るぜ!お休み!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
姉「…ん」
姉「…なに…ここ…」
イケメン「ご、ご主人様!お目覚めになられましたか!!」
姉「…なんであんたがいるの?…それにここはどこ?」
イケメン「わ、わかんないっす…」
カチャカチャ…
姉「手錠…」
イケメン「…」
姉「あのさ…これ全部あんたの仕業でしょ…悪ふざけはやめてくれる?」
イケメン「違いますよ!!ほら俺も手錠かけられるんですから俺だって被害者ですよ!!」」
姉「嘘つくなよこのクズが…」
イケメン「ありがとうございます!!でも本当に俺も被害者なんですって!」
姉「…チッ…めんどくさい…」
姉「私は早く弟に会いたいだけなのに…なんでこんなことなんかに……」
副「全部自分が悪いんじゃないですか?」
姉「…」
イケメン「おい副会長!これは一体どういうことだ!!」
副「手荒な真似をして申し訳ありません」
イケメン「謝罪は後で聞く…早くこれを外せ」
副「そうですね…その手錠はこの扉を閉めれば外れる仕組みになっています」
イケメン「どんな仕組みだよ!!…まあ、とりあえずじ閉めろ…その後開けて出ていくから」
副「それができないんですよ、会長」
イケメン「はあ!!なんで!!」
副「この扉…閉めたらもう開けられないんです…中からはもちろん、外からも…」
姉「!!」
副「それでは閉めますね…さようなら…お元気で」ギィ
イケメン「ま、待て待て待て!!閉めるな!!」
副「?閉めないと動けませんよ…」
イケメン「動けても出れなきゃ意味ねえだろうが!!」
副「なぜです?」
イケメン「な、なぜって…そりゃお前…」
副「この部屋はなんでも揃ってますよ…電気も水道も…食糧だって定期的に上から降ろしてくるようになっています」
イケメン「そういう問題じゃない!!てかここどこなんだよ!!?」
副「私の家の地下4階です」
イケメン「おまえの家かい!!」
副「はい……では…今度こそ閉めますね…」
姉「だ、だめ!!」
副「まだ何か?」
姉「な、何が目的なの?こんなことしてもあなたには何の得もないはずでしょ…」
副「得ならありますよ、会長が愛する人と二人きりになれます…永遠にね…」
イケメン「あ、そうか…ご主人様と一生二人きりになれるのか…」ボソボソ
姉「じゃ、じゃああなたが入ればいいじゃない…こいつのこと好きなんでしょ?…だったら…」
副「私では意味ないんです…会長が愛しているのはあなたですから…私ではありません」
姉「そ、そんなことないよー…ねえ会長さん?」ギロッ
イケメン「えっ!?なんすか急に!?」
姉「会長さんが本当に愛してるのは私ではなくて副会長さんだよね?」
イケメン「違います、俺が愛してるのは副会長ではないです!!ご主人様!あなたですよ!」
副「ふふっ…また振られちゃいました…残念です」
姉「っ…こ、この…!!」
イケメン「…副会長、やはり君はできる人間だ…俺の望むことをなんでもしてくれる…」
副「いえいえ、当然のことをしたまでです」
イケメン「親父にはもし俺になにかあったら後継者は君にするように伝えてある…後のことは任せた」
副「はい、かしこまりました」
姉「か、勝手に話進めないでよ!じょ、冗談なんでしょ?まさか本気で閉じ込めようなんて思ってないよね?」
副「本気ですよ」
姉「ふ、ふざけんなっ!!」ガチャガチャ
副「…」
姉「今すぐこれ外せよ!!鍵持ってんでしょ!」ガチャガチャ
副「だから鍵なんてありませんって…」
イケメン「あ、そだ…週に一回はステーキ降ろしてきてくれよ」
副「料理人に言っておきますね」ギィ
姉「!!」
副「…むっ…さすがに重いですね…一人では全然閉まらないです…」
「手伝いますよ」
副「助かります、どうもありがとう」
ギイィッ…
姉「!!!!!!!ま、待って!!ちょっと待ってってば!!」
副「さすが…男の人は力がありますね」
「くっ…これはかなりきついですが…何とか…ふんっ!!」
姉「だ、だめ…やめてよ…だめだよ!!」
ガチャガチャ!!
姉「閉じ込められたら弟に会えなくなっちゃう…そんなのやだ…弟に会いたい…」
副「会えないですね…あきらめましょう」
姉「やだやだやだやだやだやだやだやだっ!!やだってば!!絶対にやだ!!」
姉「なんでみんな私の邪魔するの…私はただ弟と愛し合いたいだけなのに…何も悪いことしてないのに…」ウルウル
副「…」
姉「ヒッグ…うぐっ…いじめないでよ…私悪くないのに…なんでいじめるんだよぉ…ううぅ…」ポロポロ
副「いじめ…ではないですが…罰ですかね」
姉「だ、だから…私は何も…うぅ…ヒックッ…してないよぉ…」ポロポロ
副「何もしてないことはないでしょう」
「もう閉まります…!!」ギシ
姉「うわああああああああああ!!やだああああぁあ!!」ガシャガシャ
副「…」
姉「弟ともう会えないなんて考えられない、そんなことあったらダメなんだ!!」
姉「私と弟はもう結ばれてるんだよ!!それなのになんで引き裂かれなきゃいけないの!!?!!」
副「…さようなら」
姉「ふふっ…あははははははははっは!!残念でした!弟は私の物なんだよ…これはもうきm
ガシャーーーーン!!
シーーン…
副「…」
副「…会長…お幸せに…」
「大丈夫ですか?」
副「ええ、問題ないです」
「これからどうなさいますか?」
副「…とりあえず…病院に帰りましょうか…」
「はい…かしこまりました」
病院
「では…体温を測りますので服を脱いでください」ハァハァ
弟「は、はい…」ヌギヌギ
「し、下もですよ…」ハァハァ
弟「え…」
「だ、大丈夫です…これは診察ですので…何も恥ずかしがることはないですよ」
弟「で、でも…」
副「何をしているのですか?」
「!!ふ、副会長様…い、いや…こ、これはあの…」
副「彼の診察はいいので別の患者さんのところへ行きなさい…今回は見逃します」
「は、はいぃい!!失礼しました!」タッタッタ…
副「まったく…」
弟「あ、ありがとうございます…また助けてもらちゃって」
副「気になさらないでください…彼女も君があまりにも可愛いから、ついからかいたくなったんでしょう…」
弟「…」
副「…ずいぶん顔色もよくなりましたね…」ジィ
弟「はい…もう全然平気です」
副「無理はいけませんよ、学校には数日休むように連絡していますので休みの間はしっかり休んでください」
弟「ありがとうございます」
副「それと弟君のお母様に連絡したのですが…お仕事がお忙しいみたいで来れそうにないみたいです」
弟「…あの…幼ちゃんは?」
副「…」
副「さあ…昨日は来ましたが…今日は来てないみたいですね…」
弟「そうですか…」
副「…会いたいですか?」
弟「…」
副「まだよくわからないみたいですね…まあ仕方ないです」
弟「…」
副「とりあえず今は何も余計なことは考えないでください、そのほうがいいはずです」
弟「はい…」
ーーーーーーーーーーーーーーー…
数日後
「よぉ弟!!元気になったか!?」
弟「うん…」
「今日で退院するんだろ?明日から学校に来れるな」
弟「ごめんね…心配かけて…」
「幼馴染の奴も連れて来ようと思ったんだけどさ…なんかあいつこの頃また変でよ…」
弟「…そうなんだ…」
「まあ、お前に会えばまた元に戻るんじゃね?いや戻るのもどうかと思うけどさ…」
弟「…」
「そういえばさ…弟…お前姉さんがどこにいるか知ってる?」
弟「え?」
「お、おい…それは今聞かなくてもいいだろ…」
弟「ちょ、ちょっと待ってよ…お姉ちゃんがどうかしたの?」
「ここ数日家にも帰ってないし…誰も姿を見てないんだ…」
弟「!!」
「それで行方不明ってことになってる…まさか知らなかったとは…」
弟「そ、そんな…お姉ちゃんが……」
「あ、あー…ごめん俺用事思い出したわ…帰るな!また明日!」
「お、俺も帰るわ!弟、また明日会おうぜ!!」」タッタッタ
弟「…」
今日で一気に終わらせようと思ったけど…
寝るぜ!お休みなさい!!
副「さて、もうそろそろ病院を出ましょうか…荷物はまとめましたか?」
弟「…特に何も持ってきてないので…」
副「…そうでしたね、失礼しました」
弟「いえ…」
副「…では行きましょうか、お家まで車で送りますよ」
弟「…せっかくですけど…歩いて帰りたいので…」
副「わかりました、たまには歩くのもいいかもしれませんね」
弟「え…い、一緒に来るんですか?」
副「もちろんです」
弟「で、でも…悪いです…そんなの…」
副「私が一緒に行きたいから行くんですよ…もしかして嫌ですか?」
弟「そんなことないです…」
副「ふふっ…よかったです」
弟「…」スタスタ
副「…いつもこの道を通って学校に行ってるんですか?」スタスタ
弟「はい、そうです」
副「なるほど…では明日から一緒に登校しましょう、私が迎えに来ますから」
弟「え…」
副「私は少しでも多く弟君と一緒にいたいんです、もっとお話がしたい」
弟「…」
副「…手をつないでもよろしいですか?」
ギュ
弟「こ、答える前に…もう握ってますよ…」カァ
副「ふふっ…耳まで真っ赤になっていますよ…可愛いです」
弟「っ…」カァ
副「…」
副「きっとこうしてると周りには私たちが仲のいい姉弟に見えてるんでしょうね」
弟「そ、そうでしょうね…」
副「もしそうなら嬉しいです」
弟「…」
弟「着きました…」
副「…」ジィ
弟「?」
副「普通…ですね…一般的なご家庭って感じです」
弟「…そ、そうですね…ごめんなさい」
副「あっ、別に悪い意味で言ったのではないですよ」
弟「わかってますよ」
副「…上がっていってもよろしいでしょうか?」
弟「もちろんです、ぜひ…」
ガチャ…
弟「ただいま…」
シーン…
副「誰もいないみたいですね…」
弟「…」スタスタ
副「お邪魔します…」
弟「…」キョロキョロ
弟「…いない」
弟「…お姉ちゃん…本当にいなくなちゃったのかな…」
副「弟君、ここに手紙が置いてありますよ」
弟「…うん…お母さんからだ…」
ビリッ…
弟「…」
弟「…そっか」
副「…」
弟「お母さん…結婚するみたいです…」
副「…そうですか」
弟「お姉ちゃんのことは警察に頼んでるから…心配するなって…」
弟「後…もう疲れたから…この家には帰ってこないかもしれない……そう書いてますね…」
副「…」
弟「毎月の生活費は今まで通り送ってくれるそうなんで…」
弟「よかったです…まだ僕たちのこと捨てないでいてくれて…」
副「…何もよくないです…最低の母親ですね…」
弟「そんなことないですよ…お母さんはいい母親です…」
副「どこがですか?人の母親のことを悪く言いたくはないですけど子供より男を取る母親なんてそんなの親ではないです」
弟「…でも…僕たちの前では必死でいい母親でいようとしてくれましたから…」
副「…」
弟「本当はわかってたんですよ…仕事だって僕たちに嘘ついて…男の人の家に泊まってたことも…全部知ってたんです…」
副「…弟君…」
弟「…だからお姉ちゃんはお母さんのことを嫌ってたと思います…でもぼくh
ガバッ
副「もういいですよ弟君」ギュー
弟「…」
副「君の気持はわかりましたから…」ギュ
弟「…っ」ウルウル
副「いろいろと大変でしたね…弟君はよく頑張りました」
弟「…うぅ…ヒックッ…」ポロポロ
弟「なんで…二人とも…ヒックッ…い、いなくなっちゃうんだよぉ…グスッ…」ポロポロ
副「…よしよし…大丈夫ですからね…」
弟「…もしかして…グスッ…全部…僕のせいなのかな…」ポロポロ
副「そんなことないです、弟君は何も悪いことはしてないですよ」
弟「ううっぅ…ヒックッ…ほ、本当に…」
副「ええ、本当です」
弟「グスッ…うぅ…ヒック…ヒックッ…」ポロポロ
副「いっぱい……好きなだけ泣いてください…」
ギュー
副「…」ナデナデ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
弟「…」スゥスゥ
副「…泣きつかれて寝ちゃいましたね…」
副「ふふっ…あれだけ寝たのにまだ寝るんですね…」
弟「…」スゥス
副「…」ナデナデ
副「…じゃあ、帰りますね…おやすみなさい弟君」
副「また明日迎えに来ますね…」
弟「…」スゥスゥ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一週間後
副「では、また帰りにここで会いましょう」
弟「はい…」
副「おそらく君のほうが早く授業が終わると思いますが…」
弟「待ってます」
副「うん、いい子です」ナデナデ
弟「…////」
副「…うーん…やはりお昼ご飯も一緒に食べましょう」
弟「はい、喜んで」
副「ふふふっ…ずいぶんと懐いてくれましたね…」
弟「あ…いや…その…」
副「私は今すごく嬉しい……そして幸せです」
弟「…」
副「ほら早く教室に行かないと遅刻しますよ」、急ぎましょう」
弟「あ、は、はいっ!!」タッタッタ
副「…」
副「さて…私も行きましょうか…」スタスタ
「おはよー、弟」
弟「うん、おはよう」
「姉さんのことなんかわかったか!!?」
弟「…ううん…どこ探しても見つからないみたい…」
「そ、そうか…だ、だが安心しろよ弟!!姉さんがいない間は俺がお前を守ってやる!」
弟「ふふっ、ありがとうね」
「やっぱり弟君は姉さんの弟だねー、笑い方とかそっくりだよ……早く見つかるといいね」
弟「…うん」
幼「おはよ、弟君」
弟「あ、…幼ちゃん…おはよう」
幼「…」
弟「…髪…切ったんだね」
幼「うん…空手の練習するのに邪魔だったから…」
弟「…真剣に始めたんだね……短いほうが似合ってるよ」
幼「ありがとう…今度試合あるから…よかったら見に来て」
弟「うん、絶対に行くよ」
幼「…それじゃ、またね…」
弟「うん…またね」
「な、なあ…もしかしてお前らって別れたの?」
弟「…うん、幼ちゃんから別れようって…」
「マジでか、あの幼馴染が…嘘だろ…」
「まさか幼馴染ちゃんが弟君のことあきらめるなんてね…」
幼「あきらめてないよ」
「ひっ!!」ビクッ
幼「私は弟君のことはあきらめないからね…絶対に…」スタスタ
弟「…」
「ま、前よりはまし…かな?」
幼「…」スタスタ
「おい…いたぞ」ヒソヒソ
「ま、マジでやんのかよ…また病院送りにされるんじゃ…」
「あの時は油断してたからやられたんだよ…普通に考えて女子に負けるわけがない」
「俺の右腕の仇討ってやる…」
「俺なんて刺されたとこに脂肪が無けりゃかなりやばかったらしい…太ってたからもう退院できたけど」
「とりあえずとっ捕まえて適当に空き部屋に引きずり込むぞ…」
副「あ、いました」
「ふ、副会長さん!!」
「!!な、なんすか!?急に!」
副「ごめんなさい、あなたたちで最後なんです」
「さ、最後ってなんのことですか!?」
副「とりあえず、生徒会室に集まってください」
生徒会室
ザワザワ…
「な、なあ…確かこのメンバーってさ…」
「あ、ああ…そうだな」
副「今日で全員が退院したみたいなので集まってもらいました、理由はわかってると思います」
「た、退院した奴ら全員を集めったってことですか?」
副「そうですね、まずは退院おめでとうございます…誰も大事に至らなくてよかったです…」
「あ、ありがとうございます」
副「さて、本題に入りましょうか」
「「…」」
副「集めってもらった方々には入院していたことともう一つの共通点がありますね」
「なんですか…」
副「中等部にいる女子生徒…幼馴染さんを集団強姦したのが今日集まってもらったメンバー全員ですね」
「ば、ばれてんじゃん…」
副「まあ、一名足りませんがね」
「い、いや…後二人いないですよ…イケメンさんと映像部の奴が…確か二人とも行方不明になってるはず…」
副「映像部の彼ならそこにいますよ」
「…」ブツブツ
「うおっ!びっくりした…」
「見つかってたのかよ…」
「お、お前ほんとにあの眼鏡か?すげぇガリガリになってんじゃねぇか…」
「…」ブツブツ
「お、おい…さっきから何ブツブツ言って…」
「ごめんなさい…すいません…誠に申し訳ありません…反省をしております…二度といたしません…ごめんなさい…すいません…ごめんなさい…」
「「…」」
副「彼にはこの数日間少しきつめの罰を受けてもらいました…まあ、全然少しじゃないですけどね」
「「…」」ブルブル
副「あなた方のしたことは許されることではありません」
副「だから全員に罰を受けてもらいます」
「い、いやです…勘弁してください…」
副「…」
副「では、私の言うことを一つ聞いてください」
「あ、はい…ってまさか自首しろだなんて…」
副「そんなことをしたら幼馴染さんまで捕まるかもしれません、彼女は被害者であり加害者ですから」
「じゃ、じゃあ一体何をすれば…」
副「今回のことはすべて忘れてください、それだけです」
「え?」
副「あの映像データはすべて消去しました、あなた方は幼馴染と言う生徒となんの関わりもなかった」
「…」
副「けがの理由も喧嘩や通り魔…流れてる噂通りに処理してください」
副「もう二度と幼馴染さんに近づかない、そうすれば彼女も何もしてこないでしょう」
「そ、それだけで…今回のことは見逃してくれるんですか?」
副「はい、これ以上面倒な事件を起こさないためですから仕方ないです」
「ど、どうする?」
「俺はもうあの女と関わりたくない…」
「俺もだわ」
副「決まりです、では約束ですよ…もし守れなかったときは本当に罰を受けてもらいますからね」
「は、はいっ!!」
「…」ブツブツ
副「ふふっ…幼馴染さんに何かあったら弟君が悲しみますからね…」
明日までには終わらせたいですね
寝る
教師「はーい、では今日はここまで」
キリーツ、レイ
アザシター
「ふぅ…今日も無事に授業がおわりましたよっと」
「なんか食いに行こうぜ」
弟「ごめん、僕は帰るね」
「じゃあ俺も帰る」
ダカラナンデダヨッ!
オマエトイッショニイテモタノシクナイ
幼「弟君」
弟「ん?」
幼「…また明日ね、バイバイ」
弟「うん、バイバイ」フリフリ
「幼馴染のやつ……挨拶だけは絶対にしていくんだよなー…それ以外ではあんまし弟に近づいて来なくなったのに」
弟「うん…」
「きっと色々と悩んでるんだと思うよー」
弟「…」
「じゃあ私は幼馴染ちゃんと一緒に帰るねー」タッタッタ
弟「あっ……僕も行くね」
「おう、またなー」
弟「…」
副「ごめんなさい、お待たせしました」
弟「大丈夫です、全然待ってませんから」
副「そうですか、よかったです」ナデナデ
弟「ん…」
副「では帰りましょうか」
弟「はい」
スタスタ…
副「聞いてもいいでしょうか?」
弟「はい、なんでも聞いてください」
副「弟君は私のことは好きですか?」
弟「っ!」
副「私は日を追うごとに君に対する愛情が強くなっていっています」
弟「…そうなんですか…う、嬉しいです…」
副「…」ピタッ
弟「?ど、どうかしましたか…」
副「一緒に暮らしましょう、弟君…もうあの家に帰る必要はないです」
弟「え…」
副「私の家で一緒に暮らしましょう、絶対に不自由な思いはさせません…望むことならなんだってしてあげます」
副「弟君…私は君の全てがほしいです、だからどうか…
弟「ごめんなさい、それはできないです」
副「…それはどうしてでしょうか?」
弟「僕はあの家にいなくちゃいけないんです」
副「誰も帰ってこないあの家にいる必要なんてないです、私と暮らしたほうが絶対に幸せです」
弟「…お姉ちゃんが帰ってきます」
副「…」
弟「だから待ってなきゃいけないんです」
弟「…お姉ちゃんにとって家族は僕だけだから…」
副「家族ですか…私にはよくわかりませんね…ですが、普通は家族に暴力など振るったりしないはずです」
弟「…」
副「全部わかってるんですよ、弟君…君が今まで姉さんに何をされてきたかは…」
弟「でも…変わってくれたんです…もう暴力は振るわないって…」
副「人間そう簡単に変わりませんよ」
弟「…そうですかね…」
副「そうです」
弟「だけど…僕は信じます…お姉ちゃんのことを」
副「…」
弟「絶対に帰ってきてくれるって…そう信じてます」
副「…私は姉さんの変わりにはなれないみたいですね」
弟「…」
副「すごく…残念です」
弟「…ごめんなさい」
副「…」
ピーピー
副「出てもよろしいでしょうか?」
弟「あ、は、はい…どうぞ」
副「…はい、もしもし…」
副「はい…はい…ではもうよろしいのですか?」
弟「…」
副「はい、直ちにお連れしますね…少々お待ちください」
ピッ
弟「…」
副「申し訳ありません、弟君…少し用事ができてしまいました今日はここでお別れです」
弟「そ、そうですか」
副「また明日…迎えに行きますね」
弟「はい」
弟「…」
副「お姉さん、早く帰ってくるといいですね」
弟「?そうですね…」
昼頃また書くわ
おやすみ!
仕事になったわ
また夜書きます
イケメン「ねえ、俺の話聞いてます!?」
姉「…」
イケメン「ちょっとぉおおお!!聞いてくださいってば!!」
姉「…黙れ…喋りかけるな…」
イケメン「もうあきらめましょうって!どうせここからは出れないんですから!!」
姉「そんなわけない…絶対に出れる…こんなとこ…早く出なきゃ…」
イケメン「その分厚い扉をどうやって開けるって言うんですか?鍵なんてついてないですよ」
姉「…」
イケメン「別にいいじゃないっすかー、出たって何もないんですから…ここで俺とゆっくり暮らせば」
姉「何もないですって?あんたと一緒にしないでくれる」
姉「…私には待ってくれてる人がいる、あんたとは違う」
イケメン「弟君のことですかい?」
姉「…ええ」
イケメン「言っちゃあれですけど…それは望んでないと思いますよ」
姉「…どういう意味?」
イケメン「ご主人様は弟君に虐待してたんですよね?」
姉「虐待じゃない…躾けよ…」
イケメン「あ、すいません…じゃあ躾けってことで…」
姉「弟は悪い子だから…私が躾けてあげないといけないの…」
イケメン「へぇー、そうなんすか」
姉「そうしないとすぐ私から離れていこうとする…」
イケメン「…でも暴力振るうことないと思いますよ?いや、俺には振るってもらって構わないですけど」
姉「…」
姉「私だって初めから弟に暴力を振るってたわけじゃないの…」
イケメン「お、語ってくれるんですか、聞きますよ」
姉「…三年くらい前にね…一緒にお風呂に入ってたの…」
イケメン「ぶほおおっ!!ま、まあ…はい…」
姉「だけど…急にもう一緒にお風呂入るのいやだって言い出して…」
イケメン「そ、そりゃあそうでしょ…」
姉「その後も、一緒に寝るのがいやだ…とか…キスするの嫌だとか…わがままばかり言い出して…」
イケメン「わがままって言うよりかは…うーーん…」
姉「それで…ある時ついかっとちゃって…気づいたら殴ってた…ボロボロになるまで…」
イケメン「…」
姉「…でも…それからしばらく弟はわがまま言わなくなった…なんでも言うことを聞いてくるいい子になったの…」
イケメン「…ふむ」
姉「…」
姉「…しかも弟を殴ると…弟は泣くの…その姿を見て私はすごく興奮してた…」
姉「必死に許してもらおうとして…泣きながら謝ってくるんだよ…そんなの反則だよね…」
イケメン「…生まれ持ってのサディストでしたか」
姉「いつの間にかそれが癖になってた…意味なく殴ることも増えてきて…弟を虐めて楽しんでた…」
イケメン「…やっぱり虐待じゃねぇか、うらやまし…」ボソッ
姉「…」
姉「…弟に会いたい…ぎゅって抱きしめたい…」
イケメン「それは無理ですって」
姉「無理じゃない…絶対に出れる」
イケメン「…」
「それじゃあ出ますか」
イケメン「!!!」
姉「…」
イケメン「こ、この声は副会長!!何やってるんだ!」
副「今監視カメラでお二人の様子を眺めてます」
姉「…ねぇ、出してくれるの?」
副「ええ、ただし条件があります」
姉「…なに?」
副「もう二度と弟君に暴力は振るわないでください」
姉「…」
副「それを約束してください、そうすれば出してあげます」
イケメン「お、おいっ!!余計なことすんじゃねえよ!!」
姉「わかった、約束する」
副「絶対にですよ?弟君はあなたのことを本気で心配しています」
姉「…」
副「あの子は優しすぎるんです、どうかもうひどいことはしないであげてくださいね」
姉「…わかってる」
イケメン「おいいいいぃいい!!俺の話を聞けよ!!」
副「では、少し扉から離れていてください…吹き飛ばしますから」
姉「…」スタスタ
イケメン「え!?吹き飛ばすってなに!?」
副「出口がないので作るしかありません」
ポチッ
ドカーーーーーーン!!
イケメン「うおおおおおっ!!あぶねええええ!!」
姉「…」
副「開きましたか?」
姉「ええ…」
副「そこを出たら右のエレベーターに乗って一階まで来てください」
イケメン「ふ、副会長!!なに勝手なことしとんじゃああ!!」
副「会長、あなたもすぐに出てください」
イケメン「ふざけんな!誰が出るかよ!!」
副「旦那様がお呼びですよ」
イケメン「!!…チッ…んだよ…あのくそじじい…」スタスタ
姉「…」
副「あなたも早く出てください」
姉「…弟」スタスタ
副「お帰りなさい」
イケメン「お帰りじゃねえよ!一体なんなんだよ!?」
副「旦那様がお呼びです」
イケメン「それはさっき聞いたよ!!何で行方不明ってことにしとかねぇんだよ!!」
副「旦那様に嘘は付けませんので、申し訳ないですが…」
イケメン「ったく…一体なんのために閉じ込めたんだか…」
姉「どうでもいい…私は帰る」
副「あ、お待ちください…家までお送りします」
姉「…」
副「どうぞ車に乗ってください」
イケメン「またすぐ戻ってきてくださいね、今度こそ永遠に二人きりになりましょう」
姉「…死ね、クズ」
イケメン「はい!!ありがとうございます!!」
副「もう行きますよ、会長もちゃんと旦那様にあってくださいね」
イケメン「はいはい」
姉「…」
副「この度は誠に申し訳ありませんでした」
姉「許すわけない…こんなことしといて…」
副「別に許してくれなくて結構です、間違ったことをしたとは思ってませんので」
姉「…」
副「…」
副「いや…間違ってましたね…私は…」
姉「は?」
副「殺せばよかったのかもしれませんね…こんな中途半端なことをせずに…」
副「あなたが死体として見つかっていれば…弟くんも諦めてたかもしれません」
姉「…」
副「羨ましいです、会長からも…そして弟くんからも愛されてるあなたが……私は羨ましくて堪りません…」
姉「…」
副「私はあなたの代わりになろうとしました…でも私では代わりは務まらないそうです」
姉「…当たり前でしょ……弟にとって姉は私だけなんだから…」
副「では、大事にしてあげてください、お願いです」
姉「……わかってる」
副「…」
副「もし、また弟くんに何かするようでしたら…今度はこんな中途半端では済ませませんから」
姉「……うるさい女」
副「うるさく言わないと分からないでしょ?」
姉「…分かったから…もう黙ってて…」
副「はい、私も出来れば話したくないので」
副「着きましたよ」
姉「…」
副「入らないんですか?中に弟君がいますよ」
姉「…」
副「早く会ってあげてください、今までずっと心配してたんですよあなたのこと」
姉「本当に…」
副「はい?」
姉「本当に弟は私の帰りを待ってるのかな…」
副「…急にどうしたんですか」
姉「わかんなくなってきた……私がしてきたことは正しいのかそうでないのか…」
副「…」
副「あなたは間違っていますよ、でも弟君なら許してくれるでしょう」
姉「…」
副「弟君に聞きました…もう暴力は振るわない…そう約束したそうですね」
姉「ええ…でも私は…」
副「狙いはどうであれ…弟君はその言葉を信じてますよ」
姉「…」
副「あなたは弟君にとって優しいお姉さんで居てあげてください」
姉「…」
ガチャ
姉「ただいま」
姉「…」
副「…返事がないですね…どこかへ出かけてるんでしょうか」
姉「ううん、いるよ…弟が夜出かけるわけないもの」スタスタ
副「…ふむ」スタスタ
姉「ほら、いるでしょ」
弟「…」スゥスゥ
副「…また寝てるんですね」
姉「ご飯はちゃんと食べたのかな…」
副「食器は洗ってありましたしきっと、食べてるでしょう」
姉「うん…」
服「弟君、起きてください」ユサユサ
ガシッ
姉「やめて、起こさなくていいから」
副「なぜですか?」
姉「せっかく寝てるんだから、わざわざ起こす必要ない」
副「話したくはないのですか?」
姉「…久しぶりに弟の顔が見れただけで十分…それに…今は何話していいかわからないから…」
副「そうですか、分かりました」
姉「…」
姉「弟は本当に私のことを心配してくれていたの?」
副「ええ、とても心配していましたよ」
姉「…優しいね、弟は…」
姉「優しすぎるよ…」ナデナデ
弟「…ん」ムニャムニャ
副「起きてしまいますよ」
姉「うん…」
副「…」
姉「一人ぼっちにしちゃってごめんね…もう離れたりしないから、これからはずっと一緒だよ」
副「それはあなた次第ですよ」
姉「…わかってる」
副「言っておきますがこれは脅しではないですから」
姉「…」
姉「いい姉になればいいんでしょ…」
副「そうです、簡単でしょ?」
姉「…どうだろう…私はクズだからね…できるか分かんないよ…」
副「…」
姉「でも、やるだけやってみるよ…弟と離れたくないから……」
副「はい、頑張ってくださいね」
副「あ、そうだ…あなたの部屋から妙な薬が出てきたのでこちらで処分しておきましたよ」
姉「…」
姉「もういらないからいいよ、あんなの使わない…それにもう暴力を振るおうなんて絶対にて考えない」
姉「私は変わるんだ…弟のために…」
副「…」
副「では、私は帰りますね」
副「くれぐれも約束をお忘れにならないように」
姉「うん…」
翌朝
弟「…」パチッ
弟「…んー…またいっぱい寝ちゃった…もう朝だ…」
クンクン
弟「あれ…なんだろう…このいい匂い…」
姉「あ、起きたんだ…おはよー」
弟「!!」
姉「朝ごはんもうすぐできるからねー…待ってて」
弟「お、おお姉ちゃん!!なんでいるの!?」
姉「なんでいるのって…ひどいなー…ここが私の家だからだよ…」
弟「ち、ちがうよ!僕が聞いてるのは…」
姉「あ、お母さんの手紙読んだよー…再婚するんだってね」
弟「う、うん…い、今はそれよりも…」
姉「相手の人の顔見たことあるんだけどさ…なんかいい人そうだから安心だね」
姉「…これからはさ…二人で頑張っていこうね」
弟「…う、うん」
姉「…」
姉「私…今度こそ絶対に変わるからね…」
弟「え?」
姉「なんでもないよー…ふふっ…」
弟「そ、そっか…あ、あの…次は僕の話を…」
姉「よし、ご飯出来たっ!!食べよ!!」
弟「…うん」
明日でちょうど二か月なんだな
おやすみ!!
ザワザワ…
弟「おはよう」
「おい弟!!姉さん見つかったらしいな!!」
弟「うん、今日学校に来てるよ」
「知ってるよー、だってあの人が登校してくる時って校門に人だかりできるもん」
弟「あはは、確かにそうだね」
「で、今までどこにいたの?」
弟「知らない、答えてくれないんだ…」
「ま、まさか男の家に泊まり込んでたとか……」ガーン
弟「そうかもね…それだったら別にいいんだけど…」
「よ、よくない!!全然よくないぞ!!」
幼「朝からうるさいんだけど」
「あ、幼馴染ちゃんおはよー」
幼「おはよう」
弟「おはよう、幼ちゃん」
幼「うん、おはよう弟君」
「おいっす!!」
幼「…」
「俺だけ無視かよ!!」
幼「うるさいって言ってるでしょ?黙っててくれる」
「んだと!この独占欲の塊女が!!」
幼「あ?」
「すまん、少し黙ってるわ…許してくれ」
「弱すぎ…かっこ悪…」
弟「ま、まあまあ…落ち着こうよ…」
幼「そんなことよりさ…弟君、聞いたよ」
弟「ん?」
幼「なんか姉のやつ帰ってきたらしいね」
弟「…うん」
幼「なんで帰ってくるのかな…あのままいなくなってればよかったのにね」
弟「…」
「お、幼馴染ちゃん…いくらなんでもそれはひどいよ…」
幼「なんで?あいつも私と同類なんだよ、弟君に自分の感情ばかり押し付けて弟君の気持ちなんて一切考えない…」
「そ、そんなことないよー…幼馴染ちゃんはちゃんと弟君の気持ち考えてるよ…ちょっと考えすぎだったけど…」
幼「…」
「と、とにかく!私は知ってるよ…幼馴染ちゃんがどれだけ弟君のこと大好きなのかを…」
弟「…幼ちゃん」
幼「…」
幼「こういう所がだめなのかな…私は…」
「確かに今の発言は弟のこと何も考えてないよう発言だったな、反省しろよ」
「い、いいから!お前は黙っててくれよ頼むから!!」
幼「ふふっ…やっぱり駄目だね…私って…こんなだから弟君に嫌われちゃう…」
弟「嫌いなんかじゃないよ…ただ僕は…」
幼「…」
幼「わかってるよ、弟君…ありがとうね」
「幼馴染ちゃん…」
幼「私、やっぱり弟君のそばにいたい」
弟「…」
幼「でもまだ私にはその資格がないから…今弟君と一緒にいたって同じこと繰り返すだけ…」
弟「…」
幼「だから…私、頑張って変わる…弟君とまた付き合いたいから」
幼「もし私が変われたら…今度は自分から告白するね」
弟「…うん」
幼「…弟君を虜にするくらいのいい女になってみせるからね…もう絶対に離れようなんて思えないくらいのいい女に…」
弟「…」
幼「…」
弟「ふふっ…わかった、待ってるね」
幼「…/////」カァ
「な、なかなかいい宣言だったよ!!」
「が、頑張っていい女になれよ!!性格的な問題だからどうなるかわからんがな!!」
「お前はほんとに余計なことばかり言うな」
幼「じ、じゃあそういうことだから!!」タッタッタ
弟「…」
「はぁ…なんで弟ばかりモテるかね…」
「可愛いし優しいからだと思うよー」
「お前も可愛くなればモテるんじゃね?たぶん無理だろうけど」
弟「…」
姉「あれ?弟、ここで何してるの?」
弟「あ、お姉ちゃん」
姉「もしかして私のこと待っててくれたとか?」
弟「そ、それは…あの…」
副「弟君は私のことを待っててくれたんですよ」
弟「…うん、そうなんだ…ごめんねお姉ちゃん…」
姉「むー…私よりその人を優先するんだ…」
弟「ち、違うよっ…そんなんじゃなくて…」
副「ええ、少し弟君にお話ししたいことがありますのでお借りしますね」
弟「…う、うん…そういうことなんだ…」
姉「ふんっ、いいもんねー…お姉ちゃん怒ちゃった…」
弟「うぅ…」
姉「罰として今日のご飯作ってあげないからねー」
弟「え…そんな…」
姉「う、嘘だよ…そんな悲しそうな顔しないでよ…」
副「そうですか、では弟君は私と一緒に夕飯を食べましょうね…好きなもの作ってあげますよ」
姉「嘘だって言ってるでしょ!!」
副「こちらも冗談です、そんなにお怒りにならないでください」
姉「…」ムスッ
副「ご夕飯までにはお返しいたしますので」
弟「…」
姉「…わかったわよ」
副「はい、ありがとうございます…では行きましょうか弟君」
弟「あ、は、はい!」
姉「…暗くなる前には帰ってくるんだよー」
弟「うん」
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副「もうすぐ夏ですね」
弟「はい、そうですね」
副「弟君は日焼けなんかするのですか?」
弟「海なんか行ったら少しだけ焼けますね」
副「そうなんですか」
弟「はい、でも僕は海に行っても泳げないです」
副「それは残念ですね、泳ぎ方を教えてあげたいです」
弟「ふふっ、機会があればぜひ教えてください」
副「近いうちにその機会が来るかもしれませんよ」
弟「え?」
副「…」
副「弟くんは私のことをどう思っていますか?」
弟「…」
副「何度も言っていますが私はあなたのことが好きです」
副「そろそろ君の気持ちを教えてください」
弟「…」
弟「…好きですよ」
副「それは異性としてですか?それとも頼れる人としてですか?」
弟「…」
副「まあ聞かなくてもわかります…後者ですね」
弟「…はい」
副「…私も君のことは異性とし愛してる…というよりも家族愛……それに近いものだと思います」
弟「…嬉しいです」
副「…」
副「弟君」
弟「…はい」
副「急な話ですが…私は海外に行くことになりました」
弟「え…」
副「君にも付いてきてほしいです」
弟「ち、ちょっと待ってください…」
副「そんなに時間がないのであまり待てません」
弟「な、なんで急に…そんな…」
副「…」
副「私には君ともう一人…愛する人がいます」
弟「…」
副「その彼と私も一緒に行くように命令されました」
副「はっきりと言っていきたくありません…ですがご主人様の命令は絶対なのです…」
弟「…」
副「私は君と離れたくありません、ですから一緒に来てください」
弟「っ…」
副「そこは海もとてもきれいだそうです、そこで泳ぎ方教えますよ」
弟「…」
弟「ごめんなさい…僕は行けません」
副「…」
副「はい、残念です」
弟「…本当に…ごめんなさい…」
副「理由は……聞かなくてもいいですね…わかります…」
弟「…」
副「仕方ないです…無理やりにでも連れていきたいですが…」
弟「…」
チュ
弟「んっ!!」
副「今回はこれで許してあげます」
弟「え、ええ…」
副「初めてのキスですよ、少し恥ずかしいですね」
弟「そ、それならなんで僕なんかに…」
副「ふふっ、どうしてでしょうね…なんとなくです」
弟「なんとなくって…」
副「君は何人目ですか?」
弟「えっ…そ、それは…///」
副「弟君はモテモテですからねー…きっとキスなんていっぱいしてるんでしょうね」ツンツン
弟「や、やめてください…からかわないで…」カァ
副「ふふふっ…」
副「さて、そろそろ行かないといけませんね」
弟「え、も、もう行くんですか!?」
副「ええ、しばらくお別れです」
弟「…」
副「すぐに…というわけには行きませんが…できるだけ早く帰ってます」
弟「はい…」
副「そうだ、君に一つお願いがあります」
弟「お願いですか?」
副「はい」
副「弟君、君はもう少し自分の感情を相手に伝えてください」
弟「…」
副「感情を押し殺していては絶対に気持ちなんて伝わりません、思ってることははっきりと言ってください」
弟「…はい…それはわかってます…ちゃんとしないといけないのは…」
副「…」
副「周りがあれなので仕方ないかもしれませんが…周りも君のために変わろうとしてくれていますよ…」ボソッ
弟「?」
副「とにかく…強くなってください…これが私からのお願いです」
弟「…はい…やってみます」
副「うん、いい子です」ナデナデ
弟「…こうされるのも…終わりですかね…」
副「また帰ってきたらいっぱい撫でますよ」
弟「…はい」
副「では、今度こそ行ってきます」
弟「…」
副「ん?まだ何か言いたそうですね」
弟「…」
弟「あの…もう一つだけ聞いてもらっていいですか」
副「はい」
弟「僕は…やっぱりあなたのこと……ふ、副会長さんのことが…あ、あの…」
副「…」
弟「さ、さっきはつい異性としてではないとか言っちゃったけど…キ、キスした時…すごくドキドキして…それで…」
弟「…す、すごく嬉しかったんです」
副「…」
副「…それは私もですね」
弟「だ、だから!ぼ、僕は…副会長さんのこと…」
弟「す、す好きなのかもしr
副「弟君、待ってください」
弟「っ…」
副「それを言うのは私が帰ってきてからにしてください」
弟「え…」
副「今それを言われたら…もう私はここから離れられなくなります…」
弟「…」
副「それに君には好意を持ってくれている女性がほかにもいますね」
弟「で、でも僕は…」
副「…」
副「もし…私が帰ってきて…その時まだ今と同じ気持ちなら、今言おうとしたことをもう一度言ってください」
副「その気持ちにお答えします」
弟「…わかりました」
副「うーん…ですが、どうでしょうね…君のことを狙ってる女性はいっぱいいますから…気持ちがそっちに移っちゃうかもしれませんね」
弟「そ、そんなこと…ない…」
副「ふふっ、私は信じていますね…最後には私を選んでくれるって」
副「…」
副「でも…選ぶのは君です、自分の意思でちゃんと相手を選んでください」
弟「は、はいっ!!」
副「うん、いい返事ですね」
END
なんとかこれで勘弁してもらいたい
お休み!!
これ幼がレイプされた意味あった?ただの胸くそ展開つくっただけじゃね?
ここまで読んでくれてありがとう
また虐められる系SSで会いましょう
>>545
無理矢理エロを入れようと思ったけど書けなくて手遅れになった時期ですはい
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