【アイドル】渋谷凛「プロデューサーってどんな人が好みなの?」【安価】 (40)

P「何さいきなり藪から棒に」

凛「別に。ちょっと気になっただけ。どうなの?」

P「どうって言われてもなぁ」

凛「例えば………髪が長い女の人が好き、とか」

P「うーん。確かに髪が長い人は女性らしいって感じでいいな」

凛「じゃあ髪が長い人が好みなんだ」

P「まあ、そうかもしれないけど………何で髪の毛いじってんの?」

凛「別に。ちょっと気になっただけ」

P「………」

凛「………で、他は?」

P「他?」

凛「髪が長い人なんていっぱいいるから。他にないの?」

P「うーん………えっと、料理が上手な子かな。おいしい弁当をもらったら感激物だよ」

凛「ふーん」

P「そろそろ残った仕事も片付けたいし。凛も早く帰るんだよ」

凛「わかってる………料理が上手か。そんなに下手じゃないと思うけど、流石に上手とまではいかないと思うし」

凛「一人で頑張るより上手な人に教えてもらった方がいい。なら>>3に料理を教えてもらうのが一番かな」

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時子

時子「私に料理を教わりたい?」

凛「うん。大人の人だし、時子さんってそういうところきっちりしてそうだから」

時子「クックック、アーッハッハッハ! つまり貴女は自分の料理の腕がとてもを残念って認めるわけね。かわいそうな子ね!」

凛「そういう訳じゃないんですけど。時子さんはどうなんですか?」

時子「愚問ね。褒美を待つ私の下僕への飴と鞭。飴の部分も容赦しないけど飴も決して手を抜かない。全身全霊をもってくれてあげたわ。狂ったように歓喜の叫びをあげていたわよ」

凛「つまり………下僕はプロデューサーで「仕事を頑張ったプロデューサーに料理を作ってそれをおいしいって食べてた」ってことですね」

時子「そういうことになるわね。飴が良ければ鞭を強く打ってもキリキリ働いてくれる」

凛「なるほど、料理には自信があるってわけか」

時子「でも今の訳し方はちょっと癪に障ったわね」

凛「何か悪いこと言いました?」

時子「まるであの人を労わっているような物言い。気に喰わないわね」

凛「違うんですか?」

時子「………どうやら躾が必要みたいね。いいわ。料理を教えてあげる」

凛「ありがとうございます。調理器具は一通り………あれ? 何で鞭がここに?」

時子「これは、貴女に何らかのミスがあった時用の器具」

凛「あの、口で言ってもらえればいいんですけど」

時子「もちろん言うわよ。でも貴女も言わなくちゃいけないのよ。その口から、私をを気持ちよくする鳴き声を。さあ始めようかしら、調教を」

凛「調理じゃ………お願いします」

P「ふぅ。今からお昼休憩だ。ん?」

凛「お疲れプロデューサー」

P「おう。で、これ何?」

凛「お弁当。プロデューサーって最近カップ麺が多いと思って作って来たんだ」

P「そうなのか? 悪いな………いやありがとうの方がいいか。じゃあさっそくいただこうかな」

凛「プロデューサーって料理が上手な子が好みなんだよね」

P「………あの」

凛「食べてみて」

P「………いただきます」

凛「どう?」

P「すごく、おいしい。ちょっと予想外」

凛「おいしいんだ。よかった。ちょっと怖かったんだよ。あれだけしごかれていまいちとか言われたらどうしようって」7

P「………」

凛「どうしたのさプロデューサー。そんなに汗かいて」

P「実は………料理上手な子も好みだけど。えっと、勉強ができる子も好みなんだ」

凛「そうなの?」

P「そう! なんかこう、できる人! みたいのに弱いんだよねうん。ちょっと飲み物買ってくるわ」

凛「勉強ができる子が好み………それって学校とかで100点を取れる子なのかな」

凛「頭は普通だし、今回も誰かに教わったほうがいいか。頭が良さそうって言えば>>8だよね」

泰葉

泰葉「勉強を教わりたい?」

凛「泰葉って昔から芸能界にいるよね。独自の勉強法とか持ってるんじゃないかなって」

泰葉「確かに、仕事に追われてた頃はあまり勉強の時間も取れなくて、今もそうだけど」

凛「ちなみに成績の方はどうなのさ」

泰葉「………学業がおろそかなアイドルって、何か嫌じゃない?」

凛「そんなこと考えたことない………つまりいいってこと?」

泰葉「あまり人に言うことでもないけど、いい方だと思うよ」

凛「お願い! 勉強教えてくれない? 忙しいのは分かってるけど………」

泰葉「………忙しいのを知っての上で言ってるんだ」

凛「ダメ?」

泰葉「いえ、そう言ってるわけではないけど。凛ちゃんも自分が芸能界の一員として、勉学もアイドル業もおろそかにしたくないから教えてほしんだよね?」

凛「………そうだよ」

泰葉「少しの間が気になるけど。そう言うなら私だってやぶさかじゃないよ」

凛「教えてくれるの?」

泰葉「私が教えるのは学問じゃなくて勉強法だから、勉強ができるようになるかは凛ちゃん次第。頑張れる?」

凛「頑張る」

泰葉「わかった。じゃあまず限られた時間で効率のいい勉学の習得をするには、」

P「ふー。お、おはよう。今日は随分早いな」

凛「ちょっとね。ほらこれ」

P「ん? んん? テストの答案? 結構いい点数じゃないか。数学かこれ。100点取ってるじゃないか」

凛「五教科中二つ100点。合計で496点。学年トップだって」

P「マジか。すごいな! 正直見た目だけの判断だけど勉強できないだろうなって思ってたよ」

凛「失礼だね。今回からすごく頑張ったんだ。いい勉強法教えてもらって時間の合間合間で勉強して」

P「へー頑張ったんだな」

凛「だって、プロデューサーが頭がいい子が好みだって言ったし」

P「………なあ」

凛「私って、頭いいかな?」

P「………」

凛「答えて」

P「………正直、こんなもの見せられたら頭いいと思うしかないよ」

凛「そうでしょ。だってすごく頑張ったんだから」

P「………実はな、こう見えて好みは細かい方で、えっと、その………運動神経がいい子も好きなんだ!」

凛「運動神経?」

P「うん。運動神経がいいとこう………肉体美的なのもあって健康的な魅力を感じるよ! あ、ちょっと用事思い出した」

凛「運動神経がいい子………そう言えば今度アイドル大運動会の仕事があった気が」

凛「そこでいい結果を出せたら………ここは運動神経の良さそうな>>15と一緒に切磋琢磨しながら特訓をしよう」

櫂「特訓! いいねそれ! もしかして今度の運動会に向けて?」

凛「一人で練習するより誰かと一緒の方が頑張れるし、櫂みたいに運動神経のいい人についていけば私もそれに引っ張られるように運動神経が良くなるかなって」

櫂「確かにワンランク上の人との練習は自分にとってかなりプラスになる! いい考えだね凛ちゃん!」

凛「じゃあさっそく練習しよっか」

櫂「待って待って。凛ちゃんは競泳水着………持ってないよね。じゃあレンタルでいっか」

凛「何で競泳水着が必要なの?」

櫂「何でって、今から泳ぎに行くからだよ!」

凛「え、えぇー?」

櫂「いい凛ちゃん! 水泳は体を鍛えるのにはうってつけ! 体のパーツを全部を使うからね!」

凛「確かに聞いたことがあるような………と言うよりいつの間にプール場に来たんだろ」

櫂「水の付加を使った筋トレも効果的だよ! まずスポーツに置いて何が重要だと思う?」

凛「それは………やっぱり筋肉じゃない?」

櫂「そう! でもそれと同じ以上に柔軟性が大事。一緒に練習するけど凛ちゃんは無理しないこと! 怪我しちゃったら元も子もないもんね。あと家でもできる運動を後で教えてあげるよ」

凛「うん。やってみる。よし! じゃあさっそく、」

櫂「コラァ! 何準備運動もせずに入ろうとしてるの! 水難事故が起きるでしょ!」

凛「ご、ごめんなさい」

>>5飴の部分も容赦しない× 鞭の部分も容赦しない○

P「すごいな凛! この前の大運動会。まさかMVPに選ばれるなんて思いもしなかったぞ!」

凛「たまたまだよ。たまたま」

P「それでもすごいよ。あんなに運動神経が良かったなんて知らなかった」

凛「うん、頑張ったからね」

P「頑張った?」

凛「プロデューサー………運動神経がいい子が好きだって」

P「………聞きたいことが」

凛「私って、運動神経いい?」

P「………」

凛「頑張ったんだよ」

P「………あの結果見れば言葉なんて必要ないと思うけど」

凛「そう。ありがとう」

P「………でも、好みにうるさい身として言わせてもらえば………あ、うーん………そうだ! 絵が上手な子! 絵が上手な子も好き!」

凛「絵が上手?」

P「かわいくてもかっこよくてもきれいでも何でもいい。絵がうまい子って創造性豊かって感じですごいって思うよ! そう言えば、今から仕事の打ち合わせだった!」

凛「絵が上手………絵が上手かぁ」

凛「事務所で上手な子って言ったら………誰だろ。>>21かな」

荒木せんせー

比奈「絵がうまくなりたいんスか?」

凛「絵がうまいって言ったら比奈さんだと思って」

比奈「うまいって言っても、アタシは漫画絵っスよ。凛ちゃんの思ううまいとは違う気がするんスけど」

凛「でも、漫画には創造性があると思う。表情の描き分けもそうだし線の見せ方にコマの割り方の細部まで自分を表現できると思う」

比奈「どうなんスかねぇ。もうジャンル的には全部掘り起こされたするけど、確かに自分の考えを描くって言ってもいいっスね」

凛「比奈さんは漫画を抜きにしても上手ですし、やっぱり漫画をかけるとなるとなおすごいです」

比奈「そんな、褒めちぎっても何も出ないでスって」

凛「お願いします! 創造性のある絵を描きたいんです!」

比奈「………しょうがないっスね。じゃあ今からアタシの家に来てくださいっス」

凛「はい。で、ついたのはいいんですけど、まずは何をするんですか?」

比奈「いいですか凛ちゃん。漫画とは他人から教わるものじゃないんです。盗む物っス」

凛「盗むって、この原稿の山は何?」

比奈「頼むっス。締め切り近くて今やばいんです! 手伝ってください!」

凛「え? え!? む、無理ですよそんないきなり!」

比奈「凛ちゃんでもできることはあるっス! 手伝ってくれたら教えますし、こうやって原稿に触れるのも大事っスよ!」

凛「た、確かにそうかもしれないけど………わかりました。手伝います」

比奈「恩に着るっス! じゃあラストスパート!」

凛「ちなみに締め切りは」

比奈「二日後っス!」

凛「え? この量を?」

P「ほー………この風景上手いな」

凛「そうかな」

P「うん。すっごい立体感で本当に奥行きがあるみたいだ。細かいところまで丁寧だし。これほんとに凛が描いたのか?」

凛「ちょっと、ある場所で背景だけ描きまくったから。さすがに人は難しかったかな」

P「しっかし、何でいきなり絵なんか描きだしたんだよ。今までそんな素振り見せなかったのに」

凛「………プロデューサーが絵の上手い子が好きだって」

P「………いいかい凛」

凛「私の絵、上手?」

P「………」

凛「夜遅くまで頑張ったんだよ」

P「さっきすでに上手いって言った」

凛「そうだね。同じこと聞いちゃった」

P「………凛。実はな、ほんっとうの好みをまだ言ってないんだよ」

凛「まだあるの?」

P「まだあるってより………まあ現実しえないものだから」

凛「何? 教えて」

P「………トップアイドル」

凛「トップアイドルの子が、好みなの?」

P「そりゃあ誰からも認められた女の子だ。そんな子が恋人だったらって妄想することぐらいはある。けど、トップアイドルなんかが俺を相手取ることなんてありえないし。それに一応、先の五つも好みだからさ。長髪で、料理が上手くて、勉強ができて、運動神経がいい、絵の上手なトップアイドルなんているはずないさ! いたとしても俺なんか目にも止まらないって、うん」

凛「トップアイドル………」

P「なぁ、凛? どうした?」

凛「別に。ほら、今から仕事だよ。行こ」

P「あ、ああ」

『おめでとうございます! 第三回シンデレラガール総選挙! 栄えある一位に選ばれたのは………渋谷凛! おめでとうございますー!』

P「………」

凛「総選挙。一位になったよ」

P「ああ」

凛「プロデューサーとがんばって、やっと一位になれた」

P「そうだな。悲願だもんな」

凛「………ねぇプロデューサーは覚えてる。前にプロデューサーが言った「トップアイドルが好み」って言葉」

P「よく、覚えてるな」

凛「なったよ。誰からも認められる女の子に。トップアイドルに」

P「………なぁ。聞きたいことがあったんだけど、もしかして凛って、俺のことが好きなのか?」

凛「いつから気づいてた?」

P「いや、気付いてたも何も………!」

凛「うん。好きだよ。私はプロデューサーが大好き。返事、聞いていい?」

P「………少し待ってもらってもいいか」

凛「なら今度のオフ二人で出かけない。その時まで丸から」

P「その時に………言うよ」

凛「うん。待ってる。楽しみにしてるよ」

>>29その時まで丸× その時まで待つ○

凛「プロデューサー。ここだよ」

P「早いな凛。まだ二十分前だぞ」

凛「なんとなく早く来たくなったから」

P「と言うより、少しは変装しろよ! 全く! これ! 帽子と眼鏡!」

凛「わ、心配性だねプロデューサーは。どうせなら見せつけてやろうよ」

P「やめてくれ凛はトップアイドルなんだぞ!」

凛「わかってるよ。ほら行こ」

P「腕を、組むなって!」

凛「あ、赤くなった」

P「そりゃあ………! 髪が長くて、料理が上手くて、勉強ができて、運動神経のいい、絵が上手なトップアイドルなんて言う、俺の好みの直球ど真ん中の子が、腕組んできたら赤くなるだろ!」

凛「じゃあ、もっとくっついちゃおっかな」

P「………俺はそんな好みより、凛が頑張って俺の言ったことを実現しようとしてたことの方がよっぽど………うれしかった」

凛「ねぇプロデューサー。返事、聞きたいな」

P「いきなり! んー………俺は口下手なやつだから、こっぱずかしいセリフを言えない。だから、俺の答えは、凛の一番欲しい言葉ってことで」

凛「じゃあ「好き」でいいよね」

P「………ああ」

凛「ふふ。プロデューサー。ずっと私と一緒にいてね。これからも隣で私のこと、見ててね」

親愛度MAX 終わり

短いですが書き終りましたありがとうございます
しぶりんのシンデレラガール記念として描きたいなと思っていたものなのでとても楽しかったです
しぶりんは本当にプロデューサーを一途に思うかわいい女の子だと思います。この話もそんなしぶりんを書きたいと思い書かせてもらいました

以上みくにゃんこスキーPでした

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