扶桑「ごらんいただきありがとうございます」
山城「…この作品は
第一部
提督「海域調査したら変な艦娘を拾って母港を襲撃された」
提督「海域調査したら変な艦娘を拾って母港を襲撃された」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1398176177/l50)
第二部
提督「ある艦娘が既成事実を作ろうとして大変なことになった」
提督「ある艦娘が既成事実を作ろうとして大変なことになった」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1398241913/l50)
の続編となっております…」
扶桑「今回も少し性的表現があります。あらすじはタイトル通りです。ご了承ください」
山城「はぁ…不幸だわ…」
扶桑「どうしたの? 山城、起承転結だと転の話よ?」
山城「…これを読むってことは本編に出れないってことですよね」
扶桑「大丈夫よ。今回は名前は出てるから」
山城「姉さま! 名前だけでまんぞk―」
【朝、廊下】
叢雲「…頭、痛い」ズキズキ
不知火「大丈夫ですか?」
叢雲「…あんた、昨日水飲んでからの記憶ある?」
不知火「まったく」
叢雲「私もなのよ…なんかすごいことしたような…」
不知火「人は行為を繰り返すことで慣れが生じ、記憶に残らないことがあります」
叢雲「頭、大丈夫?」
不知火「私を怒らせたいのですか?」ギロッ
叢雲「そうじゃくて…ズキズキ痛む感じとかないの?」
不知火「いえ、快調です」
叢雲「…鳳翔さんに薬もらおうかしら…」
【食堂】
ザワザワ…
叢雲「…何だか食堂の空気が変ね」
五月雨「…どう…て………は私じゃな…て…」ブツブツ
不知火「五月雨さん」
五月雨「ひゃいっ!?」
不知火「何があったのか―」
五月雨「わ、わわわ、私はあんなことしませんからね! 失礼しますっ」タッタッタ
ガッ
五月雨「え…」フラ
ドンガラガッシャーン
不知火「…」
叢雲「…?」
木曾「俺らの指揮官があんな無能だったとは」
まるゆ「もぐもぐ~♪」
天龍「うわー! 俺提督見る目変わっちまうー!」バタバタ
不知火「龍田さん」
龍田「おはよう」ニコッ
叢雲「何があったんですか?」
龍田「…この写真を見ればわかると思うわ」ニコッ
まるゆ「ごちそうさまでした~♪」
扶桑「提督、この写真はどういうことですか?」
那智「私には貴様が性的快楽を享受しているように見える」
那智「加えて司令室には写真に写っている人物が全員集まっている」
那智「そういうこと…でいいんだな?」
提督「…」
隼鷹「お前らやることやってんだな。うりうりー」
飛鷹「隼鷹…ふざけちゃだめよ」
吹雪「あの―」
提督「那智、俺の言葉で説明してほしいか?」
那智「当然だ」
提督「…俺が命令して彼女らに強制奉仕をさせた」
那智「…なぜだ」
提督「溜まってた」
飛鷹「」
隼鷹「」
那智「」
扶桑「」
提督「」
扶桑「提督…そっちの趣味があったんですね」
那智「…言葉につまるとはこのことか」
提督「せやな」
飛鷹「そ、そりゃ同姓しか好きになれない子も居るし…そっちに比べればねぇ…」
提督「やめて、君らは笑い飛ばしてくれよ! 引かないで!」
吹雪「」
提督「おい、秘書艦!」
那智「この写真が鎮守府内に大量に張られていた件については?」
提督「おっとそれは初耳だな」
那智「発見次第全てはがしておいたが、何枚か既に剥がされた跡があった」
提督「ほうほう、ほめて使わそう」
那智「貴様、ふざけているのか!」
提督「分かってるよ。でもパニックで頭が正常に動かないんだ」
提督「とりあえず極力この話は艦娘には振らないように。あと犯人探しとかも止めるように」
那智「それでは五月雨や叢雲、不知火といった初期艦に手を出している噂は?」
提督「事実無根。聞かれたら伊19と如月だけを道具のように扱っていると言っとけ」
那智「…」
扶桑「それはそれでどうなのかしら…」
提督「とにかく、彼女達に私の性処理をさせたのは事実。他の子には手を出していない。何で撮られたのかも張られたのかも知らない。他に何か!?」
那智「…まあ、いい。朝食が終わったら再び来る」
提督「…」
ガチャ バタン
吹雪「………」
提督「あはは。那智は嘘だって気づいてるね」
如月「提督の方から求めてくるなんてうれしいですわ」
伊19「そうなの。公認になれば人目を憚らなくてすむの」
提督「お前らのせいだからな」ゲシッ
吹雪「…私こんなこと…してたんだ…//」
伊19「でも誰が撮ったの?」
如月「そういうプレイはしませんわ。ご、ご要望と有ればいつでもいいですけど////」
提督「はい、犯人探しは禁止」
吹雪「足柄さんのこと、司令官はなぜ―」
衣笠「提督いるっ!?」バターン
提督「…どうした?」
衣笠「青葉が…! 青葉が居ないの!」
提督「いつからだ」
衣笠「昨日、一緒に寝たのは覚えているんだけど、朝起きたら…」
提督「…吹雪、カーテンを閉めろ」
吹雪「え、はい」
シャー
提督「夜戦…」ボソッ
川内「なに! 夜戦!?」バターン
提督「昨日の夜の警備はどうだった?」
伊19(どういうシステムなの?)
川内「え? 昨日? 誰とも会わなかったよ」
提督「分かった、もういい」
川内「え!? 夜戦は!?」
提督「吹雪、カーテンを開けろ」
川内「やっ! 日光はだめzzzzz…」
提督「衣笠。川内を部屋に」
衣笠「は、はい。分かりました…」
ガチャ バタン
如月「彼女なら、私達と同じように隠し通路知っててもおかしくないですね」
提督「隠し通路ってなんだ。なんで提督が知らない通路を知ってる」
伊19「隠してるからなの!」
吹雪「司令官…青葉さんが…」
提督「ははは、そんな可能性の段階で仲間を疑うのかよー」
吹雪「でも―」グゥー
如月「大きな音ですね」
伊19「朝ご飯の時間なの」
吹雪「////」
提督「ほら食べて来い。鳳翔さんのご飯がまってるぞ」
吹雪「…はい」
【食堂】
電「ナスは嫌いなのです!」
雷「好き嫌いはだめよ」
暁「立派なレディーになれないわよ」
吹雪「あの醤油とってもらえますか?」
電「…」
雷「汚れた人とは関わりたくないわ」プイッ
暁「なのです」
吹雪「…すみません…」
響「はい」コトッ
吹雪「…ありがとう」
響「Пожалуйста」
吹雪「…」モグモグ
雷「響、その人と関わるとだめよ」
響「…なぜだい?」
雷「響まで汚れるに決まってるでしょ」
響「吹雪も司令官も汚くない」
暁「暁知ってるわ。ああいうのセクハラって言って汚い大人がやることなんでしょ」
響「だから司令官は汚くない」イラ
雷「それに写真はなんで一生懸命なのよ。嫌そうな顔してないじゃない。それは吹雪も喜んでやってるってことでしょ。変じゃない」
響「…それ以上言ったら怒るよ」
吹雪「……ごちそうさまでした」
暁「さっきから何も言わないのね」
響「何か事情があるんだよ」
雷「説明もなしに信じれないわ」
響「だから事情があるって―!」ガタッ
電「喧嘩しないでほしいのですー!」
響「電…」
電「なんでなんですかぁ。みんなおかしいのですぅ。な、何で仲間、同士で喧嘩する必要があるんですかー…」
雷「ごめんね、電。言い過ぎちゃったね…」ヨシヨシ
電「うぅ…っ…」
吹雪「……」テクテク
赤城「待ちなさい」ガシッ
吹雪「…離してください」
赤城「お残しは許しまへんでっ!」クワッ
加賀「作ってくれた方に失礼です」モグモグ
吹雪「…食欲が沸きません」
赤城「それはかわいそうね」モグモグ
吹雪「…だから離してください…」
加賀「ここはご飯を食べるところであり、噂話を気にする所ではありません」
赤城「究極、ご飯以外はなくていいんです」
加賀「…これだけでも食べていきなさい」
赤城「鳳翔さんが昨晩から下準備をした煮物です」
加賀「今日の食事で一番手間がかかっています。鳳翔さんの気持ちを召し上がってください」
赤城「はい、あーん」
加賀「!?」ガタッ
吹雪「」パクッ
赤城「美味しい?」
吹雪「ちょっとだけ…味がします」
赤城「上々ね」
吹雪「…失礼します」スタスタ
加賀「あ、赤城さん。ほっぺにご飯粒ついています」
赤城「加賀さんとってー」
加賀「りいりっりりりりり了解しました」
【司令室】
『調査任務? なにそれ美味しいの?』
提督「…聞いたことないんだな」
『ないない。そこの海域良く通るけどうちの阿賀野から深海棲艦の報告なんてないよー』
提督「分かった、ありがとう」
『なんか楽しいことに巻き込まれてる感じ? うちも巻き込んでくれないかなー』
提督「あほか…。お前の楽しいことはしゃれにならない」
『ふふん』
提督「カセットの件、ありがとうな。効果抜群だったよ」
『もぅ~、私と貴方の仲じゃない。あの日、シャンゼリゼ通りを二人で歩いた後の抱擁―』
ピッ
提督「…」
コンコン
提督「誰だ」
吹雪「吹雪です。お客様をお連れしました」
提督「客? こんな朝早く? 通せ」
ガチャ
吹雪「失礼します」
上司「よ」
提督「先輩、どうかなさいましたか?」
上司「お前の艦娘だと思うんだけど、保護しておいたぞ」スッ
青葉「…」
提督「…ありがとうございます」
上司「まったく夜間に外出するとはどんな指示を出しているんだ」
提督「恥ずかしい限りでございます」
上司「まぁいいさ、おかげでお前の近況も聞けたことだしな」
提督「お耳汚しになり、申し訳ございません」
上司「…艦娘はどうした? すれ違わなかったが」
提督「今頃朝食をとっております」
上司「朝食ねぇ。艦娘は食わなくても大丈夫だぞ」
提督「私が好きでやっているので」
上司「ふーん、それじゃ、ちゃんと引き渡したからな」
提督「ありがとうございました。吹雪。見送りを」
吹雪「はい」
ガチャ バタン
提督「…」
青葉「…」
提督「青葉」
青葉「…」
提督「顔を上げろ」
青葉「…」
提督「昨日、何をしていた」
青葉「…」
提督「この写真は知っているか」
青葉「…」
提督「青葉」
青葉「…」
提督「無事でよかった」
青葉「…っ」
提督「どこか具合でも悪いのか」スッ
青葉「触らないでくださいっ…!」パシッ
提督「…」
青葉「……」
提督「…衣笠が心配していた。後で謝っておけ」
青葉「……提督…ぅっ……」
提督「…何で泣く」
青葉「…ひっ、ぅっ…ごめんなさい…」ガチャン
提督「!」
ドォン…
「…ワ……オ……」
「……………オバ」
「…ス………テ…………ブ……」
吹雪「っ!」
吹雪「…今の…」ガチッ
吹雪「なにっ、この枷…!」ガチンガチン
??「意外とお早いお目覚めで」
吹雪「…貴方が私をここに連れてきたんですか」
上司「殴ったときは鈍い音がしたけど思考回路は大丈夫だね」
吹雪「用件は…」
上司「私の駒になってくれないか」
吹雪「嫌です」
上司「この写真を上に提出してもいいのかな?」ピラッ
吹雪「…全部…貴方の仕業なんですね」
姫「あの艦娘に薬を渡したのは私だけどね」ヒョコ
吹雪「…深海棲艦…!」
姫「これで貴方とはひ、ふ、み、四回目ね」
吹雪「私は、初めてです…っ!」ガキンッ
姫「でもここで会うのは2回目かしら」
吹雪「私はこんな牢屋知りません」
姫「残念、客室よ。それも最上級の。それじゃ私のおもてなしを受けてもらおうかしら」パチン
吹雪「…っ!」
姫「4Kのテレビに写ったこの子達、だーれだ?」
叢雲『なんなのよ、ここ…』
五月雨『…あのぉ、誰かいませんかぁ』
吹雪「…叢雲ちゃんっ! 五月雨ちゃんっ!」
【母港・司令室】
提督「…」パチッ
夕張「提督!」
まるゆ「隊長!」
提督「…なにg―」ビキッ
提督「ぐぁああああああああああっっっ!!!!!??????」
夕張「ダメです! 今はどこも動かしちゃダメです」
提督「はぁ…はぁ…」
提督「…じょ…況…を……報告しろ…」
まるゆ「…」
夕張「…私たち以外の艦娘が連れて行かれました」
提督「…」
提督「夕張…逃げろ…」
夕張「提督をこのままにして逃げられません」
提督「…これは……めいれ…い…」
夕張「黙って寝ていてください」
まるゆ「夕張さん…?」
夕張「防衛システムのチェックをしてくる」
夕張「逃げろってことは誰かが提督を殺しに来る」
夕張「私一人でも…この人を守る」
まるゆ「ま、まるゆも何か―」
夕張「…提督のそばに居てあげて」
まるゆ「…」
夕張「それしか……出来ないでしょ…」
まるゆ「…はい」
提督「………」
まるゆ「…まるゆは…」
提督「ま…る…ぅ…」
まるゆ「なんですか?」
提督「…ぁ…ば、ば…ケつ…を…」
まるゆ「ばけつ、ですか?」
【上司の母港・軽巡寮】
天龍「こっち来るなこのやろう!」
「イイカラダ、ジャネェカ」ペロリ
天龍「そ、そうか、世界基準超えてるからな…」
龍田「天龍ちゃーん? 自慢するところじゃないわよー」
「ヘッヘッヘ、タギルゼ」ボロン
天龍「ひぃっ!? な、なんだそれ、きたねえもの見せんなよっ!」
龍田「天龍ちゃん、ピンチー♪」
木曾「余裕たっぷりだな、龍田」
「ヒィヒィ、イワセテヤンヨッ!」
天龍「そんなものに俺は負けない!」
龍田「天龍ちゃーん。それだめよー」
龍田「破道の九十 黒棺」
「ギャアアアアアア!!」
木曾「まったく…出来るなら最初からやってくれ」パキン
龍田「天龍ちゃんの怯えながらも強がっているのが可愛くてー」パキン
木曾「真性のドSだ」
天龍「こ、怖かったー」パキン
木曾「さて…皆は他の部屋か」
天龍「ある程度のグループで分けられているみたいだな」
木曾「行くぞお前ら」
龍田「でも艤装ないわよー」
木曾「戦いってのは懐に飛び込んでやるものよ」
天龍「天龍様を舐めるなよ?」
龍田「私援護するねー」
【重巡寮】
川内「zzzzz」
那智「何を間違えたか、こいつがここに」
足柄「……」
川内「…ゃ……ん…zzz」
那智「…写真のこと何か知ってるのか」
足柄「…ごめん、なさい」
那智「あやまらなくていい」
足柄「悪いのは…私なのに…提督は…」
シニタイフネハドコカシラー
那智「始まったか」
足柄「私のせいで…」
那智「…足柄、良く聞け」
足柄「……」
那智「モード反転。ビースト」
足柄「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」パリーン
那智「…司令官もおかしな装備を積むものだ」パキン
「ナンダ…!」
「オオカミ…!!!」
「ウエタオオカミダ!!!」
那智「さぁ、臆せぬならかかって来い!」
【駆逐寮】
「ゴクゴク、ノミマシタカー?」
暁「いやぁ…! っ…!」
雷「なに飲ませたのよっ!?」
電「…うぅ…口の中があまいのですぅ…」
響「…美味しくない」
「ジツハ、コレデース」
暁「そ、そんな…」
雷「…午後の…紅茶…」
電「まだ…午前中の…はずなのです…」
響「…よっ…ほっ…」
「ゴゴティーヲ、ゴゼンニノム、ワルイコハ、シレイカン、ドウオモウー?」
暁「悪い子は、立派なレディーになれない…」ガクブル
雷「司令官…ゴメンネ…」ガクブル
電「きらわれるのですぅー!」ブンブン
響「ほっ…はむっ」
「ソウ、カオモ、ミタクナイヨネー」
暁「……」
雷「私…悪い子だから…えぐっ…」
電「うぅ…嫌なのですぅ!」
響「んぐっんぐっ」
「ダカラ、ズット、ココニイヨウ―」
パリーン
Вер「ドイツ式飲酒はしたくなかったな」ガチャン
「エッ?」
Вер「урааааааа!」バババババババッ
「ドウシテ、クチクカンニ、コンナチカラガ…」
Вер「体の到る所にウォッカを仕込むのはソ連軍のたしなみさ」
Вер「帽子を取らなかったことが敗因さ」バァン
暁「ひびきぃ…」
雷「だめ…か、体にチカラが…」
電「口が…仄かに甘いのですぅ」
Вер「皆、手を繋いで、脱出するよ」
【空母寮】
「ップハー、ウメェ」
「キンキンニ、ヒエタ、ビールウメェ!」
隼鷹「くっ…」
飛鷹「隼鷹っ!?」
「ノムカ?」
「ナカマノ、アカシダ」
隼鷹「さ、さけが…アルコールガ……プレミアム…ホップ…!」
赤城「しっかりしなさい!」
「シオカラ、ウメェ!」
「ゼッピンダナ、オイッ!」
赤城「一航戦の誇り、こんにゃじょぼろでぶじびゃうばえびばぁ」ダラダラダラダラ
飛鷹「よだれと涙が同量流れてるわよ!?」
鳳翔「裏切り者はご飯とお酒一生抜きですよ?」
隼鷹「…ふぐっ…」ブチッ
赤城「ぎぃいっ…!」ブチッ
「ホラ、アーン」
赤城「あーん」
「パクッ」
赤城「」
「ウメェエエエエエエエエエエ!!!!!」
赤城「」ウルウル
隼鷹「むごい…」
赤城「…かがぁ…」ポロポロ
加賀「頭に来ました」ボッ
「ン? ナンダ? アツイゾ?」
「エアコン、コワレタノカ?」
「チガウ! アイツダ! アイツノ、ハツネツダ!」
加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないで」ドロッ
「テジョウ、トケタ!?」
赤城「ふっふっふー。それだけじゃないわ。加賀さんは艦載機開発艦よ。鋼の扱いには慣れてるわ」ドヤッ
加賀「鉄の航空甲板は痛いのかしら」ジャキン
「マテ、ギャァアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」ピュシャアアアアア
加賀「殺りました」カエリチ
飛鷹「…うぷっ…」
加賀「さぁ赤城さん」パキン
加賀「食べましょうか」
赤城「命を込めて頂きます」
隼鷹「おい、手枷と足枷外してくれよー」
【上司の母港・客室1】
叢雲「早く目隠し外しなさい! こんなことして許さないわよっ!」
吹雪「叢雲ちゃん?」
叢雲「吹雪? よかった。これ外してくれないかしら」
吹雪「…嫌です」
叢雲「…はぁ!?」
吹雪「だから嫌ですよ」
叢雲「ふざけてないで早くしなさい!」
吹雪「叢雲ちゃん? 昨日何したか覚えて無いんですか?」
叢雲「き、昨日…?」ギクッ
吹雪「…それじゃ私がされたことしてあげますね」
叢雲「きゃっ!? ふ、吹雪っ!? かかか、顔、近くて…」ビクッ
吹雪?「まずはこうやって耳を、はむはむ」
叢雲「やっ!? ぅっ…、やめなさっ…!」
吹雪?「昨日そんなこと言っても止めてくれなかったじゃないですか」ピチャピチャ
叢雲「あっ…耳、音立てて、な、舐めないで…」
吹雪?「そうですか?」ホジホジ
叢雲「やぁっ…! だ、からってぇっ!? 舌で、ほじぃっ、るのも…」
吹雪?「わがままですね。ふーっ」ムス
叢雲「息ぃ…。吹きかけるのも、だめぇ…」フニャ
吹雪?「…さてと」ペラリ
叢雲「いやっ!? な、ななな、何服捲ってるのよ!?」
吹雪?「んー? だって叢雲ちゃんも私のここ食べたじゃない」
叢雲『いっただっきまーす! はむ』
叢雲「はっ…!」
吹雪?「いっただきまーす。はむ」
叢雲「ひぃぅっ…!?」
吹雪?「こんなに堅くして…」チューチュー
叢雲「ふっ、ぶ…きぃ、やめぇ…あぅっ……」
吹雪?「ふぅ」チュポ
叢雲「はぁ……はぁ…」
吹雪?「おかしいですよね。女の子同士でこういうこと、キモチワルイですよね」
叢雲「ふ、ぶき…」
吹雪?「キモチワルイはずなのに…どうしてこんなにドキドキしてるの?」ピトッ
叢雲「っ…!?」
吹雪?「もしかして興奮したの?」
叢雲「え…やぁ…ぁ…」
吹雪?「二番目に着任した仲間が女の子に責められて興奮するとは思いませんでした」
叢雲「そ、それは…ぁ、あの…ふ、吹雪…だから…////」
吹雪?「それはうれしいです」
叢雲「え…」
吹雪?「私も叢雲ちゃんのこと好きですよ」スッ
叢雲「あ…ぅ…」
吹雪?「でも…だめなんですよ」
叢雲「吹雪?」
吹雪?「写真…見ましたよね」
【客室3】
五月雨「写真…?」
提督?「そうだ。あれを撮ったのは吹雪なんだ」
五月雨「!!」
提督?「如月と伊19と協力して無理やりあんなことを…」
五月雨「…吹雪がやったんですか? 信じられません」
提督?「俺だって信じられないけど…現にああいう形に」
提督?「好意を受けるのは嬉しいがあそこまでだったとは思わなかった」スッ
五月雨「ひゃっ…!?」
提督?「俺が好きなのは君だ。五月雨」
五月雨「あ…え、あ、うえあ、え!!?!!?!?!」
提督?「愛してると言ってもいい」
五月雨「で、え、あうぅ、あ、その…」
提督?「でもごめんな。あの写真が上にばれれば、もう提督じゃいられなくなる」
五月雨「…そんな…」
提督?「あの写真がある限り、俺は吹雪に逆らえないんだ」
五月雨「……写真のデータは誰が持ってるんですか?」
提督?「…吹雪がいつも持ってる」
五月雨「私が…そのデータを壊します」
提督?「でもそんなことしたら五月雨も怪我を―」
五月雨「おまかせ下さい。司令官のためなら私がんばります」
五月雨「そんな司令官を苦しめる人は―」
提督?「」ニヤ
五月雨「私が沈めます」
【上司の母港・客室2】
ドリ級『ネェ、テリィ?』キュイィィィッィイン
テリ級『ドオシタンダイ、オニイチャァン』キュィィィッィィン
ドリ級『モウコノコタチ、ジュウブンダトオモウンダ』キュィィッィィィン
吹雪「二人に何をしてるんですか! やめてください! 二人に触らないでくださいっ!」
姫「もう…うるさいわね」
姫「テリドリ。もういいわ、枷を外してあげなさい」
ドリ級『テリ』
テリ級『ワカッタヨォォォォォォオオオオニイチュゥッゥァアアアアアン』
パキン
姫「特別サービス、12.7cm連装砲も目の前に置いてあげるわ。うふっ」
カランガチャガチャン
五月雨『…』
叢雲『…』
吹雪「なにが狙いですか?」
姫「あら、あなたが言うように外してあげたのよ。感謝されこそはすれ…ねぇ」
吹雪「……」キッ
姫「声かけてあげないの? 私の声が聞こえるってことはあなたの声も聞こえるかもよ」
吹雪「! 聞こえますか! 吹雪です!」
五月雨『…連装砲…』
叢雲『…ふ…ぶき…?』
吹雪「二人とも早くここから脱出してください!」
五月雨『吹雪…!』
…チャン…
吹雪(今、隣の壁の向こうから…!?)
吹雪「なにが狙いですか?」
姫「あら、あなたが言うように外してあげたのよ。感謝されこそはすれ…ねぇ」
吹雪「……」キッ
姫「声かけてあげないの? 私の声が聞こえるってことはあなたの声も聞こえるかもよ」
吹雪「! 聞こえますか! 吹雪です!」
五月雨『…連装砲…』
叢雲『…ふ…ぶき…?』
吹雪「二人とも早くここから脱出してください!」
五月雨『吹雪…!』
…チャン…
吹雪(今、隣の壁の向こうから…!?)
ドォン
バァァァァァンッッッ……パラパラパラ…
吹雪「けほっげほ…」
五月雨「吹雪…」
吹雪「五月雨ちゃん! 早く逃げてください! そんな装備じゃ姫には―」
五月雨「データを出してください」
吹雪「…え」
五月雨「あの写真が入ったデータを出してください」
吹雪「データ…? え? 何のこと?」
五月雨「嘘はいけないと思います。でもそれなら―」ガチャン
五月雨「貴方を沈める口実にはなりますね」
吹雪「五月雨ちゃん!?」
五月雨「なんですか? 犯罪者さん」テクテク
吹雪「はんざい…! え!? あ…? ん? 何にもしてないですよ!?」
五月雨「そうですか。司令官を脅迫したって言うのにそんなこと言えるんですね」テクテク
吹雪「脅迫っ!?」
五月雨「もう犯罪者とは口を利きたくないです」ゴリッ
吹雪「…っ!?」
五月雨「私ドジっ子ですけど砲塔を密着させれば外しませんから」ニコッ
吹雪「さ、みだれちゃん?」
姫「…ふふ。これはこれで楽しいけど、そろそろかしら?」
五月雨「沈んでください」ガリッ
バァァァァァンッッッ……パラパラパラ…
パァン
五月雨「っ」ガキンッ
叢雲「あんた、なに吹雪に手出してるのよ」
吹雪「叢雲ちゃん…」
姫「はいはい、じつは両隣の部屋で行われていることでした~!」
叢雲「ったく、いつもは10cm高角砲だから装備に手間取ったわ」
五月雨「邪魔しないでください、叢雲さん」ガチャン
叢雲「へぇ~、私に砲塔向けるんだ」
五月雨「私は司令官をこの犯罪者から救わなきゃならないんです」
吹雪「司令官?」
叢雲「犯罪者は司令官の方でしょ? あんな写真、無理やり撮らせて吹雪を脅して」
五月雨「それは吹雪のほうですよ。弱みを握って秘書艦にしてもらって、自由きままに…!」
吹雪「…ふたり、とも…止めてください……話し合いましょうよ…ね……?」
叢雲「私の吹雪はそんなことしないわ」
五月雨「私の司令官も犯罪者なんかじゃありません」
吹雪「え…二人とも……何を…」
五月雨「私は司令官を助けます。吹雪を殺してでも」
叢雲「今、殺すっていった?」
五月雨「いいましたよ」
叢雲「残念ね。それが司令官の命令でも吹雪は命に代えても守るわ」ガチャン
姫「あらあら、どうやら写真のこと、片方は提督さんの、もう片方は貴方の仕業だと思っているみたいね」
吹雪「貴方―」ギリッ
姫「勘違いしないでね? 元を辿れば貴方が悪いのよ?」
吹雪「私…?」
五月雨「いいんですね」
叢雲「そっちこそ、人様に銃口を向けるってコトは、死ぬ覚悟は出来てるんでしょうね」
姫「そうよ。貴方があの潜水艦たちを命令どおり引き剥がせばあんな写真は撮られずに済んだじゃない」
吹雪「…わたしが……悪い…」
五月雨「やぁあ!」バァン
ドォォォオン
叢雲「そんなの当たるわけ無いじゃない!」バァン
吹雪「二人とも………やめて…ください……! 仲間で…おか、しい…」
姫「あ~あ、貴方のせいで仲間割れなんてかなしいわねぇ」
吹雪「…わたしが、わるい…」
姫「そうよ。ぜんぶ貴方が悪いの…」
吹雪「…あぁ…わ、た、しが…あぁ…」
姫「司令官もこの子たちも悪くない、全部貴方のせいなのよ」
吹雪「…ぜ、んぶ…ぁ、わ、わたし…がぁ…」ポロポロ
姫「ホラ、顔を上げなさい。決着がつくわよ」
吹雪「わた、し、の…せぃ…で…ぇ…」ポロポロ
叢雲「愚か者め! シズミナサイ!」
五月雨「うぁああああああ!」
姫「あなたは…人殺し……なのよ?」
吹雪「…わたしが、ひと、ご―」ポロポロ
………イの…たをきけぇええええええええ!!!!」
ドゴォォォォオンンッッッ……パラパラパラ…モクモクモク…
叢雲・五月雨「!?」
姫「いいところで邪魔が…、だれよっ!」
??「誰よ誰よと聞かれれば」
??「答えてあげるが世の情け」
??「世界の平和を守るため」
??「世界の破壊を防ぐため」
??「愛と真実と装甲を貫く」
??「ラブリーチャーミーな駆逐艦」
漣「綾波型九番艦、漣」
不知火「陽炎型二番艦、不知火」キリッ
漣「海上を駆ける駆逐艦の二人には」
不知火「暁の水平線、勝利の朝日が待っている」
漣「ほいさっさー」
姫「」ポカーン
漣「うっっくぅ~、何もいえねぇ~」
叢雲「離しなさい…! 不知火…!」ギリギリ
五月雨「漣さん、離してください…!」ギリギリ
不知火「正気じゃありませんね」
漣「ゲームだと催眠状態の目です」
不知火「申し訳ありませんが、眠ってもらいましょう」ドスッ
叢雲「うぐっ…」
不知火「弱いのね」
漣「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」
五月雨「何を―」
漣「なのですっ!」ゴスッ
五月雨「」
漣「電ちゃん直伝、頭突き。いつもふざけているとお思われがちですが、まぁちょっと本気はすごいでしょ、ね?」シュー
不知火「もっと骨のあるやつはいないのかしら」チラッ
姫「それ以上こっちに来たら、この子を撃つわよ」
吹雪「…わ、たしは……もう…ぅ…ぁ…」ポロポロ
不知火「…漣さん。二人を連れて脱出できますか?」
漣「さすがにそれはきついかなー」
不知火「姫ですか…。不知火でも一か八か…」
姫「その子たちはあげるわ。この子さえあれば御の字だもの」
吹雪「に…げて、ください…」
漣「吹雪!」
吹雪「わた、しは大丈夫、です、か、ら…二人、を、連れて…」
不知火「……」
吹雪「ひ、秘書艦め、いれ…いです…。は、やく…」
不知火「…分かりました」
漣「歯がゆいのねぇ」チッ
不知火「司令官の最優先命令は全艦帰投。ここで危険を冒すわけにはいけません」
吹雪「あの…し、ぃ…れい、かん……に、あっ…たら―」
漣「自分で伝えてください」
不知火「…すぐ戻ってきます」
タッタッタ…
姫「あらあら、まだ話せる気力があるなんてねぇ」
吹雪「私に…か、かわる、と不幸…に、なるぅ……から…」ポロポロ
姫「…でも、本当の仲間なら危険を顧みず、助けてくれるんじゃないの?」
吹雪「う…ぁ……そ、…んな…の…」ポロポロ
姫「見捨てられちゃった」
吹雪「ち…がぁ…」
姫「ねぇ、胸の中真っ黒いのが溜まって溜まって大変でしょ。どうして自分だけがつらい目に会うんだろうって」
吹雪「……」
姫「ま、アメでも舐めて落ち着きなさい」
吹雪「……いやぁ…」
姫「大丈夫よ…私たちの高速修復剤みたいなものだから」
吹雪「や…そ…れは…」ガクガク
姫「あら、体は覚えてるのね」
姫「さ、思い出しましょう? 真っ黒い欲望が形になる刺激を」グイッ
…ロ…。
吹雪「…ぁ…!?」
姫「これ使うと私の仕事なくなっちゃうのよね…」ギィ
ニクイコロシテヤリタイ。
姫「一時間後、マタアイマショウ?」バタン
吹雪「え…ぁああああああああああああああああ!」
ウラギリモノ。ドロボウ。シネ。シンデシマエ。ドウシテ。ワカラナイ。イヤダ。イヤダイアヤダダダダダダダダダイアヤダイアヤアアイ
ヂャッダイヂヤダダアイアッヂアダダイダオア。ニクイニクイニクイクニニクニクイニンヌインクニクニヌキヌニウンジュンクニニクイニ
クイニクイニクイクニニクニクイニンヌインクニクニヌキヌニウンジュンクニニクイニクイニクイニクイクニクイニクイニクイクニニクニ
クイニンヌインクニクニヌキヌニウンジュンクニニクイニクイニクイニクイクニニクニクイニンソルコロスロコスロコスコロスコロスコロ
スコルオコルソコルオコソコルオロスオコロスコオロコロウコロスコロスコロスコロスコロスコロスコソルコロスロコスロコスコロスコロ
スコロスコルオコルソコルオコソコルオロスオコロスコオロコロウコロスコロスコロスコロスコロスルオコソコルオロスオコロスコオロコ
ロウコロスコロスコロスコロスコロスコロスコソルコロスロコスロコスコロスコロスコロスコルオコルソコルオコソコルオロスオコロスコ
オロコロウコロスコロスコロスコロスコロスコロスコソルコロスロコスロコスコロスコロスコロスコルオコルソコルオコソコルオロスオコ
ロスコオロコロウコロスコロスコロスコロスコロスコロスコソルコロスロコスロコスコロスコロスコロスコルオコルソコルオコソコルオロ
スオコロスコオロコロウコロス
吹雪「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
!!!!!!!!!」
「…デ…す………か」
吹雪「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
!!!!!」
「ごめ…な…い」
ドカッ
吹雪「ぐぶっ」
カランカラン
??「しっかりしてください」
吹雪「はぁ…はぁ…」
??「こんな汚い空気吸ってると気が滅入りますわね」ガサゴソ
??「はい、深呼吸してください」カポッ
吹雪「…う…くぅ…ぁ…」シュコー
??「女提督用の酸素ボンベ持ってて良かったですわ」
吹雪「ふぅ…はぁ…」シュコー
??「ちょっと遅れましたけど無事ですわね」カポ
吹雪「ぅ…ふぅ…ぁ…」
??「いきなりお腹殴ってすみません」
吹雪「だ…れ、ですか?」
??「わたくしの名前は夕雲と申します」
吹雪「ゆう…ぐも…」
夕雲「提督にたのまれて…あ、でもわたくしの提督ですよ。あなたを救出しろといわれましたわ」
吹雪「しれ…い…かん…」
夕雲「まぁ、でも要らない世話だったみたいですわね」チラッ
バァン
最上「吹雪無事!?」
夕雲「お仲間ですわよ」
最上「敵!?」スチャ
吹雪「…う、撃たないでください…」
夕雲「又会えるといいですわね」タッタッタ
三隈「…大丈夫ですの? 吹雪」
最上「不知火たちに場所を聞いたんだ」
吹雪「何、とか…大丈夫です」
最上「さぁ皆と一緒に提督の所に帰ろう」
吹雪「…みんな…。みんなは無事ですか!?」
三隈「ほとんど脱出しましたわ。後はこっちのほうを探すだけですわ」
吹雪「…そう、ですか…行きましょう」
ドォォン
吹雪「っ…!」
青葉「どもどもー青葉です」
最上「青葉……何してるんだい?」
三隈「…モガミン、見たでしょ。今彼女が発砲したのよ」
吹雪「…青葉さん、帰りましょう」
青葉「それは出来ない相談ですー」
吹雪「…それでは青葉さん。そこを通してください」
青葉「それも出来ない相談ですー」
吹雪「…廊下で砲撃音が聞こえました。あなた、司令官を撃ちましたか?」
青葉「あ! わかっちゃいました? さすがです。青葉にインタビューする?」
衣笠「青葉っ!」ダッ
青葉「お久しぶりです♪」ニコ
衣笠「みんな大変! 今戻らないと退路がふさがれちゃうわ!」
三隈「青葉さん、お早く!」
青葉「うーん。青葉、こっち側なので帰れないです。恐縮です」ニコ
衣笠「青葉…?」
吹雪「…」
青葉「…」
吹雪「青葉さん、今ここで保護ロックを外してください」
青葉「…」
吹雪「保護ロックはその司令官への所属の証です。私達と違うというなら今ここで外してください」
吹雪「私達の司令官は鍵を全員に渡してあるはずです」
青葉「……」
吹雪「…」
青葉「…っ……」
吹雪「…」
吹雪「…みんな、撤退しましょう」
最上「吹雪っ!?」
吹雪「ここでとどまって全滅は司令官が許しません」
吹雪「全責任は秘書艦である私が負います」
衣笠「でも―」
吹雪「これは戦略的撤退ですっ」プルプル
吹雪「帰れればまた来られます」
三隈「…行きましょう」
衣笠「青葉…」
青葉「…」
吹雪「…青葉さん、待っていてください」
吹雪「絶対助けますから」ギリッ
姫「いっちゃったねぇ」
青葉「!」
姫「結局ほとんどの艦娘に逃げられてしまったわ」
姫「尋問に薬を盛ったり、枷が耐熱性に脆い物に摩り替えてあったり、身体検査を妨害したり、いろいろがんばってくれたみたいね」
青葉「…」
青葉「…」
姫「そういえば面白いことを聞いたわ」
姫「鍵を出しなさい? 名実ともに忠誠を誓えば明日の朝まで進撃は待ってもらえるかもしれないわ。そうすれば防衛の時間稼ぎにはなるかもしれないわよ」
青葉「……分かりました」
姫「…ふふっ。あなたは本当に―」
【母港前、海域】
那智「まさかまるゆが私達の艤装を運んできてくれるとはな」
隼鷹「さすがに泳いでは帰れないものね」
まるゆ「まるゆでもお役に立てます」
木曾「たまには役に立つな、もぐら」
まるゆ「もぐらじゃないもん、まるゆだもん!」
鳳翔「もう宵の時刻ですね」
衣笠「青葉…なんで……」
吹雪「…」
提督「…おかえりみんな」
吹雪「…司令官! 無事ですか!」
提督「おう! ぴんぴんしてらぁ!」
提督「…全員、食堂に集まってくれ」
【食堂】
吹雪「扶桑、山城、如月、伊19、青葉、計五名は未だ帰投しておりません」
提督「無事は確認できなかったか?」
吹雪「全艦ではありませんが…」
吹雪「青葉は無事を確認しました」
提督「…分かった」
提督「一つ聞いておこうか」
提督「みんな、どうしてここに戻ってきた?」
提督「今朝の写真の通り私は艦娘に手を―」
那智「貴様、もう嘘は必要ない」
隼鷹「足柄と吹雪からきいたぜー」
提督「…」
吹雪「すみません…」
飛鷹「まったく…提督は受けじゃないですか」
漣「受け…だと…!?」
響「?」
提督「…あ~あ、せっかくの嘘が台無しだよー」
不知火「真実を教えてくれないとはひどいですね」
提督「じゃあさ、もしも最初に本当のことを言ったとするじゃん」
電「足柄さんを嫌いになるのです」
足柄「ひぃっ」
暁「当然よ」
提督「でもでも全部俺一人が悪いとすれば?」
赤城「仲間を嫌な目では見ないわね」
加賀「しかし提督がどんな人か知ってる艦娘達は逆に疑心暗鬼になりました」
提督「hahaha、すまないな」
提督「さてこれより大規模な作戦を行いたいと思う。今まで経験したことが無いような厳しいものになるだろう」
提督「いつ轟沈してもおかしくない。敵の数は無限と思え。隣にいる艦娘が沈む姿を見なければならない可能性がある」
提督「それでも仲間を救いたい。この家を守りたい。そして生き残る自信があるものだけ、残ってほしい」
隼鷹「今更そんなこといってもなぁ」
飛鷹「そうねぇ。今更よね」
木曾「俺が居ればなんとかなるさ」
まるゆ「ま、まるゆもがんばりますっ」
天龍「俺を誰だと思ってる?」
龍田「沈んだら天龍ちゃんを虐められないじゃない」フフフ
赤城「これからも三食食べれるなら死に物狂いで帰ってきます」
加賀「赤城さんの隣が私の居場所です」
暁「暁はもう一人前なのです」
雷「心配なの? そんなんじゃダメよ」
電「し、沈んでも助けてあげるのです」
響「…信頼して」クイ
最上「いやぁまぁ空母とは違うんだけどね、うまく使えば面白いと思うんだよね」
三隈「今までの三隈と同じと思ってもらっては困りますわ」
衣笠「青葉が…待ってるから…」
鳳翔「微力ですが全力を尽くします」
川内「夜戦なら任せて」
不知火「不知火に何か?」
漣「そんなこといってるとぶっ飛ばしますよ♪」
那智「作戦が終わったら一緒に呑んで貰おうか」
足柄「ここで好感度あげないでどうすんのよ」
夕張「いろいろ試しても良いかしら?」
吹雪「司令官。みんなの気持ちは同じです」
提督「……」
提督「…ったく艦娘は最高だぜっ!」
吹雪「司令官」
吹雪「次は、何をすればよろしいですか?」
提督「全員、感謝する」
提督「…これより、仲間の救出及び母港防衛作戦の説明を開始する」
to be continued ?
山城「不幸だわ…私だけ私だけ…」
そういや序盤に扶桑が出現してましたね。
次回はいよいよ最終回。青葉は、吹雪は、上司は、提督は、姫は、扶桑と山城の出番は…!
四部作の中でも一番ネタにこだわった回になっています。大団円になるようにしますね。
ここまでごらんいただきありがとうございます。駄文失礼しました…。
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