吹雪「おはようございます赤城先輩!」
赤城「おはようございます吹雪さん」
赤城「…」
赤城「前から思っていた事なのですが、もう先輩と呼ぶのは止めにしませんか吹雪さん?」
吹雪「え!?どうしてですか?!」
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吹雪「まさか私の事が嫌いになったとか…」
赤城「そんな事はありませんよ」
吹雪「じゃあ、どうして?」
赤城「あなたがこの鎮守府に来てだいぶ時間が経ちましたね…」
吹雪「そうですね…。赤城先輩と初めて会った時が、まるで何年も前の出来事であるかのようです」
赤城「本当にそうね…あなたは私の護衛艦になりたいと願い今日まで頑張って来ました」
赤城「そして私の護衛艦を果たせるまでに立派に成長しました。本当によくぞここまで…」
吹雪「えへへ。赤城先輩は私の目標でしたから。その目標に追いつくために頑張って来ました!」
赤城「…あなたは立派に私を守る事ができました。もう十分追いつく事ができたと思います」
吹雪「ありがとうございます!」
赤城「ですから、もう対等な関係になっても良いと思います」
吹雪「えっ、でも…」
赤城「目標にたどり着いたのなら、より上の目標を目指さなくてはいけません」
赤城「だから、これからは先輩禁止ですよ、吹雪さん」
吹雪「急にそんな事言われても…」
赤城「あなたの成長のためには必要な事だと思います」
吹雪「わかりました赤城先輩!」
赤城「…」
赤城「先輩は駄目です吹雪さん」
吹雪「でも、ずっと先輩って言ってたので急に変えるのは難しいですよ」
赤城「もっと気軽に考えて下さい。ただの友達であると思っても良いんですよ」
吹雪「…」
吹雪「わかったよ赤城。今日からは対等の友達だね!」
加賀「急に呼び捨てとは良い度胸ね、吹雪さん」
吹雪「か、加賀さん!?いつの間に!?」
加賀「さっきからずっと見てたわ…」
吹雪「じょ、冗談ですよ!やだなー!」
加賀「冗談でも頭にきました。これからはあなたの事を呼び捨てで吹雪と呼ぶわ」
吹雪「ごめんなさーい!」
吹雪「でも、やっぱり呼び方を変えるのって難しいな…」
赤城「あなたが睦月さんや夕立さんたちと接する時のように話せば良いと思うわ」
吹雪「なるほど」
吹雪「じゃあ…赤城ちゃん///」
赤城「なんですか吹雪ちゃん」
吹雪「///」
赤城「顔が真っ赤ですよ吹雪ちゃん?」
吹雪「///」
加賀「何だかイラッとくるのでちゃん付けも禁止です」
吹雪「えー!ちゃん付け良いと思ったんだけどなぁ」
加賀「それなら、あなたは私にちゃん付けで呼ぶ事ができる?」
吹雪「えーと…加賀ちゃん!」
加賀「!?」
吹雪「どうしたの加賀ちゃん?」
加賀「な、なんでもないわ!とにかく、ちゃん付けは禁止にします。そんな事は二度と口にしないで」
吹雪「えー、可愛いと思うのに」
加賀(それはとても気恥ずかしく、照れることだから…)
吹雪「じゃあ…普通に赤城さん!」
赤城「はい」
加賀「まあ、それがベタだけど一番ね」
赤城「それじゃあ、これからはずっと赤城さんと呼んでください」
吹雪「はい、赤城先輩♪」
赤城「こら!」
吹雪「てへ☆」
加賀「赤城さん、吹雪、出撃の指令が来ました。行きましょう」
赤城「わかりました」
吹雪「了解です」
赤城「吹雪さん、背中は任せましたよ。あなたを仲間として信じています」
吹雪「…はい!」
吹雪(赤城せん…じゃなかった赤城さんがこんな私を信じてくれている。嬉しいな!)
吹雪(頑張らなくっちゃ!)
吹雪(先輩はもう言わないし、赤城さんと対等の関係でいられるように努力したい…でも)
吹雪「赤城さん…」
赤城「どうしたのですか?」
吹雪「…私、頑張ります!」
赤城「はい、期待してますよ」
吹雪(あなたは私にとってずっと憧れの人です)
終わり
劇場版で何故か
吹雪「赤城先輩」→「赤城さん」と変化していたので
その補完をかねてSSを書きました。
先輩呼びは無くなったし絡みは少なかったけど、劇場版でも吹雪と赤城さんは良い関係を続けているように思います。
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