千早「アゲイン?」 (15)

春香「ねぇ、千早ちゃん?」

春香「もし千早ちゃんはアゲイン出来たらどうしたい?」

千早「そうね私は…」

アイマス×アゲインです
アゲインの設定を一部流用してるだけでキャラが出てくるわけではないです

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春香と他愛のない会話をして事務所を出たとこまでは覚えている

ここはどこだろうか?

そこは見渡すと昔、優と遊んだ公園だった

二年前に遊具が新しく交換された公園ではない

優と一緒に遊んでいた頃の公園だ

そしてこの空を覚えている

優が死んだ日の空の色だと…

公園の中央にある時計は5時を少し過ぎた時間を指している

それは子供達が家に帰る時間を告げる5時のチャイムが鳴ったあとであることを示していた

そして私は自分の鼓動が少しずつ大きくなっていることに気づき始めていた

時間はないのに…

走らなければならないのに足が地面から離れてくれない

夕日によって作られた普段より少しだけ大きな影が私を地面に縫いつけているようだった

そのとき一筋の風が吹いた

春香「ねぇ、千早ちゃん?」

春香「もし千早はアゲイン出来るならどうしたい?」

脳裏に春香と先ほどした会話を思い出す

そうね、私はあのときにもどって優を助けたいかしら

気が付けば走り出していた

小さな手を懸命に振りながら

決して後ろを振り向かずに

ただあの交差点に

結論から言おう

私は優を助けることは出来たのだと思ってる

でも私は気がつくと事務所にいた

ねぇ、千早ちゃん?

千早ちゃんってば!

おーい、千早ちゃん?

私を呼ぶ声が聞こえる

春香「もう、千早ちゃんってば酷いよ!」

春香「私と話してるときにぼーっとしてるなんて」

春香「それでね、さっきの話の続きなんだけどさ」

春香が怒っている

私は春香と話しているのに寝てしまっていたのだろうか?

それにしてはリアルな夢だったように思う

千早「ごめんなさい、春香」

千早「少し他のことを考えていたの」

私はとっさに嘘をついてしまった

春香「ねぇ、千早ちゃん大丈夫?」

春香「すごく顔色悪いよ?」

私は春香に言われて気がついたがびっしょりと汗をかいていた

春香「ねぇ、千早ちゃん今日はもう帰って休んだ方がいいんじゃない?」

春香「プロデューサーさんに言ってくるね」

プロデューサーさーん、そう言って春香はプロデューサーのもとへ行った

さっきのはホントに夢なのだろうか?

それにしてはリアルな夢だったように思う

そんなことを考えていると春香が戻ってきた

春香「千早ちゃん、プロデューサーさんが今日はもう仕事ないし帰ってもいいって!」

千早「ありがとう、春香」

千早「でも、もう大丈夫よ」

春香「ほんとに?」

春香「無理しちゃだめだからね?」

そう言って春香は私のことを気遣ってくれる

春香「で、千早ちゃん」

春香「アゲインした世界はどうだった?」

今、春香は何と言ったのだろうか?

私にはよく意味が分からなかった

春香「ねぇ、千早ちゃん?」

春香「アゲインした世界はどうだった?」

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