モバP「コタツをしまうぞ!」 (66)
杏「は?」
イヴ「へ?」
泰葉「イヤです」
P「泰葉!?」
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P「いやいや、ほら、もう4月じゃん?いい加減暖かくなってきたじゃん?今がしまい時かなーって?」
杏「とか言ってるけど一番使ってるのプロデューサーじゃん」
イヴ「いつ見てもコタツに入ってますよ~?」
P「うぐ…っ」
泰葉「本音はなんなんですか?」
P「ちひろさんにいい加減しまうよう言われました…」
杏「そんな所だと思ったよ…」
P「久しぶりに見たんだよ!あんなに冷ややかな視線のちひろさん!」
P「初めて会った時の泰葉並に冷ややかだったんだぞ…」
泰葉「私、初めの頃そんな感じだったんですか?」
杏「あー……大丈夫。今はふわっふわしてるから」
泰葉「ふわふわ?」
イヴ「私は今の泰葉さん大好きですよ?」
P「うん。バレンタインの時とか最高に可愛かった」
泰葉「あ、ありがとうございます…」フフッ
P「うまく誤魔化せたか?」ヒソヒソ
杏「ギリギリ」ヒソヒソ
P「ともかくだ!ちひろさんが帰ってくるまでにしまわなければ何されるか分からん」
杏「えー?」
イヴ「そうなったら、私はどこで寝ればいいんですかぁ?」
P「ちゃんと布団あるだろうが!って言うかコタツで寝るなと何度言わせんだ!」
イヴ「でもー…」
P「でももへちまもありません!」
イヴ「ブリッツェン、Pさんがいじめますぅ~…」
ブリッツェン「ブモッ?」
P「ブリッツェンに泣きついてもダメ!」
泰葉「あ…Pさん大変です」
P「どうした?」
泰葉「みかんがなくなりました…」
P「泰葉ぁ!?」
P「あー、あー、指先まっ黄色じゃないか。一体どれだけ食べたんだよ…」
泰葉「今日はまだ三袋しか…」
P「しか!?相当食べてるよな!って言うかみかん以外も食べてるか?」
泰葉「勿論ですよ。みかんとおせんべは常に用意していますから…」
杏「そういえばいつも何かしら食べてるよね」
イヴ「私もよくいただきます~」
P「ちゃんと飯を食いなさい!栄養つけろ!」
泰葉「Pさん…知らないんですか?みかんはビタミンが豊富なんですよ?」
P「知ってるよ!?そうじゃなくてね?」
泰葉「ふふっ…冗談です。大丈夫ですよ。きちんと食べていますから」
P「本当か?」
泰葉「はい。何でしたら杏さんとイヴさんに聞いてください」
P「二人に?」
杏「うん。最近よく泰葉と一緒に食べるよ、鍋」
P「鍋?」
イヴ「はい~。昨日は水炊きで一昨日はちゃんこでしたぁ」
泰葉「今日はおでんです」
杏「わーい!」
イヴ「わーい!」
P「なんで鍋ばっかりなんだ?」
泰葉「コタツと言えばお鍋ですよ?」
P「いや、わからんでもないが…」
杏「それに、泰葉の鍋はどれも美味しいんだよね」
イヴ「はいー。もう何ヶ月食べても飽きません♪」
P「月単位!?」
泰葉「やるからには何事も全力で…と、Pさんに教わりましたので」
P「確かにそれらしい事は言ったけど、明らかにベクトルが違うよな!?」
P「泰葉の食生活は今度改めて指導するとして、だ…」
P「コタツをしまいます」
杏「だから」
泰葉「イヤですと」
イヴ「言っています~」
P「息ピッタリだな、おい!」
杏「どやっ」
P「どやっ……じゃねえよ!しーまーうーのー!じゃないと俺が怒られるのー!」
泰葉「Pさん、わがままはいけませんよ?」メッ
イヴ「悪い子にはプレゼントあげませんよ~?」
P「いやいやいや!わがままはお前らだからね!?」
杏「じゃあさあ、ここは公平に多数決をとろう」
P「は?」
杏「コタツがいらない人ー?」
イヴ「………」
泰葉「………」
P「………」
杏「………プロデューサー?」
P「………俺だって恋しいもんさ」
泰葉「多数決の結果は満場一致で現状維持ですね…」
イヴ「よかったです~」
P「まぁ、それなら仕方な……くないよ!」
杏「もー、何が不満なのさー?」
P「不満だらけだよ!主に俺の精神的に!」
杏「何か今日のプロデューサーうるさい」
P「うるさくさせてるのお前らだよね…」
泰葉「きっとお腹が空いてるからカリカリしてるんですよ。まぁまぁ、おせんべどうぞ」
P「どこぞの眼鏡アイドルみたいなフレーズだな…」
眼鏡大明神
杏「誰だ今の」
泰葉「いらないんですか?」
P「………いただこう」
泰葉「はい。…今お茶入れますね……………っ!」
泰葉「Pさん、事件です」
P「どしたー?」バリバリ
泰葉「ポットのお湯がなくなりました…」
P「さよかー」ボリボリ
泰葉「いけません……熱いお茶がなくてはおせんべの美味しさが当社比三割減です……」
P「どこ調べだよそれ…」バリボリ
泰葉「主におこた周辺で…」
杏「それ、ほぼこの4人じゃない?」
泰葉「そうとも言います」
P「そうとしか言わないだろ」
イヴ「ブリッツェン、お願いできますか~?」
ブリッツェン「ブモッ!」
イヴ「解決しましたよー」
泰葉「流石です、イヴさん」
P「……ブリッツェンすげぇ」
P「はぁ…、それにしても、どこで泰葉の教育間違ったかなぁ…」
泰葉「?」
P「最初はしっかりした子だと思ってたのに…」
杏「主にプロデューサーが甘やかしたせいじゃない?」
P「そんな事はない………はず」
杏「でも明らかに杏に対してよりも優しいよね」
P「お前は甘やかしたらつけ上がるだろうが」
杏「否定はしない」
P「ほら見ろ。俺は出来る大人だからちゃんと対応を使い分けられるんだよ」
杏「出来る大人は昼間からこたつに入って仕事したりはしないと思うの」
P「うぐっ」
P「…ってそうだよ!こたつ!しまうんだよ!」
杏「しまった」
泰葉「もー、杏さん?」
杏「いやぁ、上手く話題そらしてたのにごめんね?」テヘペロ
P「いや、そこまで上手くはないからな?」
イヴ「でもPさん乗せられてましたよ?」
P「………」
ブリッツェン「ブモッ!ブモー」
イヴ「あ、お湯が沸いたそうです~」
泰葉「やりました。これで熱いお茶が飲めますね」
P「……飲んでからにしようか」
杏「だね」
泰葉「♪」
泰葉「どうぞ」コトッ
P「どうもー」ズズズ…
泰葉「いかがですか?」
P「うん。普通に美味いよ?」
泰葉「よかった…」ホッ
泰葉「お二人もどうぞ」コトッ
イヴ「ありがとうございます」
杏「くるしゅうない」
P「…どこの将軍様だよ」
P「あー、改めて煎餅とお茶は合うなぁ」ホワー
イヴ「私、この瞬間に日本担当で良かったって思いますー」ホフゥ
杏「うん。確かにこの天国は地獄だよね…」グター
泰葉「やっぱりこたつしまうのよしませんか?」
P「そうだなー………」
杏「あとひと息だ」ヒソヒソ
イヴ「このまま畳み掛けましょう」ヒソヒソ
泰葉「明日のこたつの為に」ヒソヒソ
P「…聞こえてるぞ?」
P「でも本当にそろそろ片付けないとちひろさん帰ってきそうだしな…」
イヴ「しまうんですか?」
P「しまわなきゃなー」
杏「とか言ってプロデューサー全く動いてないし」
P「コタツの魔力パネェ」
泰葉「あ……Pさん…」
P「今度はどうした?」
泰葉「お腹が空きました」
P「…………はい?」
P「さっきまで散々みかんと煎餅食べてたよな」
泰葉「はい。そうですけど?」
P「結構な量だと思うんだけど…」
イヴ「みかんの皮が山盛りですね」
杏「今更だけどよく飽きないよね」
泰葉「私の血液の半分はみかん果汁ですから」
P「うまそうだな、おい」
泰葉「ちなみにもう半分は優しさで出来ています」
P「どこの風邪薬だよ!」
泰葉「はい。お腹が空きました」
P「泰葉さん!?」
P「いくらなんでも脈絡なさすぎるだろ?」
泰葉「そんな事はありませんよ?」
P「いや、ありますよ?」
杏「なんか、杏もお腹減ってきた…」
イヴ「私もですー…」
泰葉「ほら」
P「……もういいよ、それで」
杏「プロデューサーお腹空いたー」
イヴ「空きましたー」
泰葉「ぐー…」
P「なんなのこいつら…」
P「ああ、ほら。今夜はお前らおでんなんだろ?多少腹減ってるくらいのがいいんじゃないのか?」
泰葉「Pさん、それは違います」
P「何が?」
泰葉「お鍋は別腹です」
P「………みかんは?」
泰葉「別腹です」
P「煎餅は?」
泰葉「別腹です」
P「本腹どこだよ!」
杏「細かい事気にしてたらハゲるよ?」
P「細かくないよな!?」
泰葉「あ、そうだ」
P「どうした?」
泰葉「せっかくですし、今夜はPさんも一緒にどうですか?」
P「え?いいの?」
杏「杏は構わないよ?」
イヴ「大歓迎です~」
泰葉「決まりですね」
P「うん。じゃあ、お呼ばれしようかな…」
杏「どうよ、プロデューサー。泰葉の手料理だよ?」フヒヒ
P「……何だよ」
杏「きっと愛情たっぷりだよ」
P「……………何か言いたい」
杏「べっつにー?ね、泰葉?」
泰葉「はい。偉い人も言っていました…。料理は愛情だと」
P「微妙に違わないか?」
杏「うーん……」
P「ところで、どこで食べるんだ?」
杏「どこって?」
P「泰葉は実家だろ?」
泰葉「はい」
P「で、杏は一人暮らし」
杏「うん」
P「イヴは事務所だし」
イヴ「ありがたいです」
P「お前はそろそろ寮入ろうな?」
イヴ「寮?」
P「あれ?そこから?………まあいいや。それはまた今度で…」
P「三人ともばらばらだからどこに集まってんのかな、って。話によると泰葉が作ってんだろ?」
泰葉「はい」
杏「ああ。それなら杏んちだよ。今じゃ台所がすっかり泰葉仕様になってるし…」
イヴ「たまに私の部屋でもしますよ~?」
P「なにそれ初耳!」
P「イヴの部屋って元・物置だよな?危ないから火使ったらダメだろ!」
泰葉「大丈夫です。IH使っていますから」
P「そうじゃなくてね?」
杏「まぁまぁ、基本は杏の家だから、ね?」
P「もう、常にそうしてくれ…」
P「はぁ…なんか俺まで本当に腹減ってきた…」
泰葉「おせんべならまだまだありますよ?」ドサッ
杏「すごい…」
イヴ「選り取り見取りですー♪」
P「待て、今どこから出した!?」
泰葉「そんな…恥ずかしくて言えません…」
P「煎餅隠す恥ずかしい場所って何処だよ」
杏「まぁまぁ、女の子には誰しも秘密があるものさ」バリバリ
イヴ「詮索しちゃダメダメですよ?」ボリボリ
P「はいはい」バリボリ
P「結局何一つ片付いてないし…」ハァ
杏「素直にちっひに怒られるが吉」
P「他人事だと思って…」
泰葉「すいません。こればっかりはPさんの頼みでも聞けないんです」
イヴ「凍死してしまいます」
P「なんなんだろうね、お前らのコタツにかけるその情熱は…」
P「ってか、ホントにそろそろ帰ってk…」
「只今戻りましたー」
P「ちゃったよ!」
杏「……」チラッ
泰葉「……」コクッ
イヴ「……」コクッ
ちひろ「プロデューサーさん、戻りましたよ~」
P「あああああ、お帰りなさいいい」
ちひろ「コタツはちゃんとしまえましたか?………………ましたか?」ニコッ
P「いや、あの、ですね…これは…」
ちひろ「プロデューサーさん?」
P「俺はしまおうとしてたんですよ?でもですね、こいつらが…」
ちひろ「こいつら?」
P「はい。俺の邪魔ばかりしてまして、ね?」
ちひろ「へー……。私にはプロデューサーさんが全力でコタツを満喫しながらお仕事していた様にしか見えませんが?」
P「えっ?…………っていねぇし!」
ちひろ「うーん。もしかしてプロデューサーさんが言ってるのって小梅ちゃんがよく話してるあの子ですか?」
P「………そう!そうなんですよ!実はあの子が、ですね?」
ちひろ「そんなワケないでしょ」
P「デスヨネー」
ちひろ「正座」
P「へ?」
ちひろ「正座して下さい。今日という今日は許しません!」
P「…………はい」
ちひろ「いいですか?そもそも貴方はいつもいつも………」ガミガミ
P「…………(それにしてもあいつらどこ行きやがった)」
ちひろ「この前だって………」ガミガミ
P「……ハイ……ハイ………(杏はともかく泰葉とイヴまでいないし)」
ちひろ「聞いてますか!」
P「はひぃ!」
ちひろ「はぁ………今日はもう遅いですから、明日こそはちゃんとしまってくださいね」
P「かしこまりました!」ビシッ
ちひろ「返事だけはいいんですから…」
杏「プロデューサー、君の犠牲は無駄にはしない…」
イヴ「なんだか、ちょっと申し訳ないですねー…」
杏「いいのいいの。いつもの事なんだし」
泰葉「………うん。やっぱり今日のは関西風にしましょう」
杏「お、いいね~!」
イヴ「楽しみです~」
泰葉「では、お買い物に行きましょー!」
杏「おー!」
イヴ「おー!」
イヴ「あ、ブリッツェン荷物お願い出来ますか?」
ブリッツェン「ブモッ!」
P「はぁ、やっと開放された……」
P「………あ、メール。…泰葉から?」
『Pさんへ
杏さんの家でおでん作って待っていますね
お仕事終わったら来てください
なお、私達のお腹は甘味を所望しています。ケーキとか』
P「…………買ってこいと?」
ピンポーン
<開いてるよー
P「おん?」
ガチャ
泰葉「お帰りなさいませご主人様」
杏「杏にする?」
イヴ「イヴにしますか?」
泰葉「それとも、や・す・は?」
P「…………」
P「イヴと泰葉で」
杏「え?ひどくない?」
P「どうせお前の差金だろうし」
杏「なにその偏見」
P「違うの?」
泰葉「何を隠そう、私です」
P「泰葉ちゃん?」
泰葉「ご迷惑でしたか?」
P「いや、ビックリしただけで別に迷惑ではないけど」
泰葉「本当ですか?」
杏「しっかり選んでたしね」
P「うるさいよ、お前は」
泰葉「では、今度は事務所で…」
P「それはやめて!」
杏「社会的に抹殺されちゃうからね」
P「リアルにそうなりかねん…」
杏「さて、茶番も終わったしさっさとご飯にしよう」
イヴ「もうお腹ペコペコですぅ」
P「なんだ、まだ食べてなかったのか?」
杏「だって泰葉がー…」
泰葉「せっかくですし、みんな揃って食べたいじゃないですか」
イヴ「そうですよね~」
泰葉「それに、Pさんに一番に食べてもらいたかったので…」
P「お、おう…」
杏「プロデューサーキモい」
P「ほっとけ…」
泰葉「それでは、おでん温めてきますね」
P「はいよ。…やっぱりコタツはあるんだな」
杏「とーぜん」
P「まさか一年中出しっぱなんて事は…」
杏「ギクッ」
P「やっぱり…」
イヴ「一年中あるなんて素敵ですぅ!」
P「いや、流石に夏は暑いだろ…」
イヴ「そうでしょうかー?」
杏「三ヶ月後、今の言葉をそのまま言われるプロデューサーの姿がそこに…」
P「…………否定する要素が少ない」
P「そういえば、イヴ?」
イヴ「何ですかぁ?」
P「駐車場にブリッツェンが待機してたんだけど、あれは…」
杏「このマンション、ペット禁止だからね、仕方ないね」
イヴ「だそうです~」
P「それで良いのかブリッツェン」
イヴ「ちゃんと理解してくれましたよ?」
P「……後で差し入れ持っていこう」
泰葉「へい、お待ち」
P「なにそのかけ声!?」
杏「待ってました!」
イヴ「わーい!」
泰葉「今日のおでんは関西風です」
P「関西風?」
泰葉「はい。カツオと昆布の出汁をベースにあっさり薄味に仕上げてみました」
P「へー…」
泰葉「辛子か柚子胡椒でどうぞ」
泰葉「はい、Pさんどうぞ」
P「お、ありがとう、いただきます」モグモグ
P「……おお!確かに美味い!」
泰葉「よかった…」
杏「もういい?」
泰葉「あ、すいません。どうぞ」
杏・イヴ「いただきまーす!」
杏「がつがつ」
イヴ「もぐもぐ」
杏「うまー!」
イヴ「おいひいれふー!」
P「もっとゆっくり食べろよ…」
杏「誰かさんのせいでずっとおあずけだったんだぜ?」
P「……すまん」
P「うん。これなら料理番組にも出せそうだな」モグモグ
泰葉「料理番組ですか?」
P「なんなら今度出てみるか?」
泰葉「それなら、ぜひ出てみたい番組が…」
P「なんだ?」
泰葉「子供の頃からずっと憧れていました、『ひとりでできるもん!』に…」
P「いや、それはムリ」
泰葉「やっぱり、私のような料理初心者ではあの番組には出られないんでしょうか…」
P「じゃなくてね?根本的な問題としてね?」
杏「もー!プロデューサーも泰葉も、食事中は仕事の話禁止!」ガツガツ
P「あ、悪い…」
泰葉「では、また改めて…」
杏「はぁー…食べた食べた」
イヴ「満腹ですー」
P「意外と食えるもんだなぁ」
泰葉「お粗末さまです」
P「うん。美味しかったよ」
泰葉「はい。ではシメはどうしますか?」
P「いやいや、流石に…」
杏「うどん!」
イヴ「おじや!」
P「えっ?」
泰葉「Pさんは?」
P「……じゃあ、おじやで」
泰葉「はい」
P「………久しぶりにここまで食べたなー」ケプ
泰葉「よければまたお誘いしますよ?」
P「うん。流石に毎日は無理だけどまたお邪魔したいかな」
杏「じゃあ次の会場はプロデューサーの家だね」
イヴ「楽しみです~」
P「なんでそうなる!?」
泰葉「ダメ…ですか?」ウルウル
P「うぐっ…」
杏「決まりだねー」
泰葉「いつにしますか?」ケロッ
P「休みを調整してみるわ…」
泰葉「あ、Pさん、お願いしていたものは…?」
P「ああ。買ってきたけど…まだ食べるの?」
杏「なになに?」
P「ほら」
イヴ「ケーキです!」キラキラ
泰葉「ありがとうございます。では、早速お茶を煎れてきますね」
杏「薄めで!」
イヴ「濃いめで~」
泰葉「はーい」
P「何処に入るんだよ…」
杏「別腹?」
P「便利な言葉だな、それ」
P「お前ら、いつもこれだけ食べてるの?」
杏「まあ、だいたいはね」
イヴ「あ、でも今日はケーキがありました」
P「うん。それを差し引いても………太るぞ?」
杏「プロデューサーさいてー」
イヴ「女の子に言っちゃダメですよ?」
P「それはそうだけどさぁ…」
泰葉「それなら問題ありません」
P「?」
泰葉「今の私はアイドルですから」
P「いやいや」
イヴ「サンタですからぁ」
杏「杏ですからー」
P「色々おかしいだろ!」
P「うーん…すっかり長居しちゃったな」
杏「なんなら泊まっていくかい?」
P「そうしたいけど…色々マズイから帰るわー」
泰葉「えー」
イヴ「帰っちゃうんですかぁ?」
P「いやいや、君たちもそろそろ帰ろうね」
杏「二人のお泊り道具ならあるよ?」
P「そうじゃねえよ」
泰葉「お腹いっぱいで動けません」
イヴ「もう眠いですー…」
P「子供か!」
泰葉「Pさんが教えてくれたんです…背伸びしなくて良いって」
P「言い訳になってないから!」
P「ほら、立って。大体イヴはブリッツェン待たせてるだろ」
イヴ「ふにゃあ…」
杏「もう暖かいし、一晩くらいなら凍死はしないよ?」
P「そういう問題じゃないから」
P「それじゃ、また明日な」
杏「うん。気が向いたらね」
P「……来いよ?」
P「ほら、行くぞー」
泰葉「それでは杏さんおやすみなさい」
イヴ「おやすみなさいですー」
杏「二人ともおやすみー。プロデューサーに襲われないようにね」
P「襲わねえよ!」
泰葉「襲わないんですか?」
P「泰葉さん!?」
泰葉「冗談です。信じてますから、大丈夫ですよ」
イヴ「そうですね~」
P「…………」
杏「にやにや」ニヤニヤ
P「ほら、イヴ。しっかりブリッツェンに捕まって」
イヴ「ふぁい」ムニャムニャ
P「よし、頼んだぞ。ブリッツェン」
ブリッツェン「ブモッ!」
P「今度ゆっくり酒でも飲もうな」
ブリッツェン「ブモッ!ブモッ!」
P「ははっ。じゃあな」
泰葉「お気を付けて」
P「……それじゃ、あとは泰葉を送っていくかな」
泰葉「あの、私、初めてなので、その……」モジモジ
P「いや、ちゃんと家に送るからね」
泰葉「Pさんの?」
P「泰葉の!」
P「じゃ、もう遅いんだから早く寝ろよ」
泰葉「はい。Pさんも無理しないで下さいね?」
P「分かってるよ。また明日な」
泰葉「はい。また明日…」
P「おやすみ」
泰葉「おやすみなさい」
翌日
ちひろ「それでは、ちょっと出てきますので、今日こそはお願いしますね?」
P「あいあいさー!」
ちひろ「……………」アヤシイ
P「行ってらっしゃいませ!」
杏「相変わらずちひろさんに弱いよねぇ」
イヴ「すごく丁寧ですよねぇ。みかん貰ってもいいですか?」
泰葉「どうぞどうぞ。あ、ドロー4です。黄色で」
イヴ「ありがとうございます~。じゃあ私も~。黄色で」
杏「なにぃ!」
P「なにウノやってんだお前ら!」
泰葉「プロデューサーもやりますか?」
P「おう。後でな……ってそうじゃなくて!」
杏「なんなのさ?」
P「今日こそ!コタツをしまうぞ!」
杏「はぁ?」
イヴ「ふぇ?」
泰葉「拒否します」
P「泰葉!?」
おわれ
俺はただ可愛い泰葉を可愛く書きたかっただけなのに、どうしてこうなった…
はい。読んでくれた方、ありがとうございました
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