一週間後 新築の家
P「やっぱり赤ちゃんってかわいいなあ」
まゆ「ほら、目元なんてPさんにそっくりですよぉ?」
P「え~?俺こんなにたれ目じゃないけどなあ。どっちかというとまゆ似じゃないか?」
まゆ「そんなことないですよぉ。この子はもっとかわいいんですから」
P「あはは」
まゆ「うふふふ♡」
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3年後……
P「ただいまー!」
p「パパおかえりー!」
P「おー!元気がいいな!」
まゆ「うふふ。おかえりなさい、Pさん」
P「うん、ただいま」
まゆ「ご飯もう出来てますよぉ」
まゆ「今日はpくんの大好きなカレーです」
p「カレー!カレー!」
P「良かったなp!」
p「うん!」
まゆ「食べる前にちゃんと手を洗うのよ、pくん」
p「はーい」
夜 晩酌
P「……pはもう寝たか?」
まゆ「はい、ぐっすり寝てますよぉ」
まゆ「今日もお酒は飲まれるんですか?」
P「うん、いつも済まないな、まゆ」
まゆ「うふふ、いいんです。Pさんに尽くすことがまゆの喜びですから♡」
P「ありがとうな」
……
P「……明日、俺の休みだろ?」
P「みんなで遊園地に行かないか?」
まゆ「お出かけですかぁ?」
P「最後に出かけたのって新婚旅行の時だったろ?」
P「家族で一度遊びにいこう」
まゆ「いいですよ。じゃあ、まゆはみんなのお弁当を作りますね」
P「おいおい、もうこんな時間だし向こうで食えばいいじゃないか」
P「まゆだって、たまには休んだ方がいいぞ?」
まゆ「ありがとうございます、Pさん。でも……」
まゆ「お弁当作らせてください。さっきも言った様に……」
まゆ「Pさんやpくんに尽くすのがまゆの喜びですから……」ニコッ
P「……じゃあ、頼んじゃおっかな?よろしくな、まゆ」
まゆ「はい♡」
2年後……
P「ただいま」
P「……ん?なんか話し声が聞こえるな……」
まゆ「だめよ?pくん。お友達にあんなことしちゃ」
p(5)「だって、あいつ○○ちゃんに、はなしかけてたんだもん!!」
p「あのことお話ししていいのは、ぼくだけなんだから!」
まゆ「その気持ちはよくわかるけど、あんなに酷いことしなくてもいいでしょ?」
P「ど、どうしたんだ?まゆ」
まゆ「あ、おかえりなさい、Pさん」
まゆ「今日、幼稚園から連絡があったんです」
まゆ「pくん、他の男の子とケンカしたみたいなんです」
P「本当か?p?」
p「ぼくわるくないよ!○○ちゃんすっごくいやそうなかおしてたのに、あいつがはなしかけてたんだ!」
p「ぼくは○○ちゃんをまもったんだよ!あいつが先にぼくをなぐってきたんだ!」
P「そうなのか……」
まゆ(さっきから話を聞いてくれないんです……)
P(よし、なら俺に任せろ!)
P「そっか、よくやったな!p!」
まゆ「Pさん!?」
P「相手はどうしたんだ?」
p「ぼこぼこにした」
P(オウフ……)
P「ま、まあ、ボコボコは良くないかもしれないけど、好きな子だったんだろ?ちゃんと守れたか?」
p「うん!ぼくに「ありがとう」って言ってくれたんだよ!」
P「そっか!えらいなぁpは!立派な男だ!」ナデナデ
p「えへへ//////」
(いやその教育方針は)アカン
P「でもな、p。強い男って言うのは手加減ができないと駄目だ」
P「泣かせてもいいけど、次はちゃんと手加減するようにな?」
p「うん、わかった」
P「よし、なら今日はどこか外で食べにいくか!」
p「ほんと!?」
P「もちろんだ!なにが食べたい?」
p「ハンバーグ食べたい!」
P「よし、なら着替えてこい!すぐ出るぞ!」
p「はーい!」ダッダッ
まゆ「……ありがとうございます、Pさん」
P「男の子ってのはプライドが高いからな、まゆの子なら尚更だ」
P「ほめてのばすのがpにとっては一番なのかもな」
まゆ「……でもケンカしちゃった子のご両親にはどうしましょう……」
P「それなら俺が行って謝ってくるよ」
P「まゆが行くよりは、俺が行った方がスマートに終わりそうだしな」
まゆ「……ごめんなさい、何もできなくて……」
P「いいんだ。ほらそんな顔するな、今から外で食べにいくんだぞ?」
P「全部、俺に任せろ!」
まゆ「……はい!」
Pさんとpくんがいてとても幸せな毎日がありました。
トラブルがたくさんあったりもしたけれど、まゆはとっても幸せだったと思います。
この頃までは。
ヤンデレの男ってめんどくさそうだな…
1年後……
まゆ「……Pさん、お話があるんです」
P「どうしたんだ?」
まゆ「……pくんを私立小学校に入れてあげたいんです」
P「私立か?お金かかるぞ?」
まゆ「それは分かってるんです。だけど……」
P「公立でもうまくやれるぞ?あいつなら」
まゆ「違うんです!あの子の様子を見て分かったんです!」
まゆ「あの子は、いじめられるかもしれないって!」
P「……どうしたんだまゆ、らしくないぞ?」
まゆ「……あの子のことを思うと、不安になってくるんです」
まゆ「少しでも不安を取り除きたいんです!」
P「気持ちは分かるけど……」
まゆ「ならなんで最近遅く帰ってきたり、かえってすぐにベッドに直行するんですかぁ?」
P「最近やっと忙しくなってきたから……」
まゆ「嘘」
まゆ「他のアイドルの子達といつも遅くまで付き合ってるんですよね?」
まゆ「pくんのことはどうでもいいんですか?」
P「そんな訳ないだろ!」
………………
…………
……
P「……だからそうじゃない!」
まゆ「何でわかってくれないんですか!?私はあの子の将来が不安だからこう言ってるんです!!」
P「pのことが一番優先なのは分かるけど!俺だってたまには贅沢したい時だってある!」
P「毎日ガキどもの顔色伺って、鬼悪魔には頭さげて!」
P「いいじゃないか、少しぐらいよ!」
P「それとも何だ、俺のことはもうどうでもいいってのか!?」
まゆ「当たり前です!pくんは私がお腹をいためて生んだ子供ですから!!」
まゆ「あなたみたいに血のつながりの無い、赤の他人なんかよりも大事に決まってます!!」
P「……え?」
まゆ「!」
まゆ(あれ、今まゆはなんて……)
凛ちゃんチャンスやで(ボソッ
もう良い年になってるか…
P「……そう、だよな。あいつはまゆがお腹を痛めて生んだんだよな……」
まゆ「ち、ちがうんです……」
P「うん、分かってる……俺があいつのことを考えてやれなかったのが駄目だったのかもな……」
まゆ「ご、ごめんなさい!あんなことは決して思ってたりなんか……」
P「いいよ、俺も……悪かった……」
まゆ「ごめんなさい、ごめんなさい……」
P「……」
私は必死に謝りました。
Pさんも許してくれました。
……でもあの私の心ない一言は、私たちの距離をあけるのには十分すぎるほどのものでした……
あの日からしばらく、かなり経って私たちは離婚をすることになりました。
溝はもう埋められないほどに深くなってしまい、私はただ自分の愚かさをのろいました……
気づけば、出会った頃にPさんが見せてくれたあの笑顔は、もうこ家庭には無くなってしまったのです。
pくんは私が親権をもらうことになり、養育費もPさんが自ら出してくれることになりました。
P退去 当日 朝
まゆ「……Pさん」
P「……」
p「パパどこに行くの?」
P「パパは今から外国へお仕事に行くんだ。もう帰って来れない日が長く続くけど、pがお母さんを守るんだぞ?」
p「うん!会えなくなっちゃうのはさびしいけど……パパとの約束!ちゃんと守るからね!」
P「ああ、強い男になるんだぞ!」ナデナデ
p「うん!」
あぁ…
P「……(今まで)ありがとうな……行ってきます」
まゆ「……ウグッ……グズッ……」
涙が止まらない……
やっと手にした幸せなのに……!
自分から手放すなんて……!
まゆ(……でも言わなきゃ……この子を不安にさせたら駄目だから……!!)
まゆ「ほら……ネクタイが曲がってますよ……」ギュッ
まゆ「……いってらっしゃい」ニコッ
p「どうしたの?ママ?何で泣いてるの?」
まゆ「……ママも花粉症になったみたい」
まゆ「……でも駄目よ、気を抜いちゃ。これからはパパがいないから、今まで以上にママ厳しくなるからねぇ」
p「は~い……」
片親というのは、心配していたpくんのいじめをもっと酷くしてしまう可能性があります。
私は今も未練と後悔で一杯です。でもこの子のために私は生きていこうと思います。
佐久間まゆ として。
終わり
乙
>P「毎日ガキどもの顔色伺って、鬼悪魔には頭さげて!」
まあ担当アイドルをこんな風にいう時点でこのPもろくな男じゃないから仕方ないね
………………
…………
……
P「どうだ!?この作品!」
凛「……えっと……」
凛「これ書いててなんて思ったの?」
P「売れる(確信)」
凛「」
P「正直な感想を頼む」
凛「……う~ん」
凛「この台本はまゆって言う人の人生なんだよね?」
P「そうだけど?」
凛「これ主人公旦那さんに変えてみたら?」
P「なるほど……男の方を主人公かあ……」
P「……そっちもありだな!」
凛「でしょ?」
凛「ていうかこれ完全にモデルまゆとプロデューサーでしょ」
P「まあ、下書きの段階だから身近な人をモデルにした方が感情移入できるかなって思って」
凛「……まあ、別にいいけど、この作品はまゆに見せたら駄目だよ?」
P「当たり前だろ。本人にこんな作品見せたら殺されるわ」
凛「私にはいいの?」
P「作品の主人公のモデルになった人以外なら大丈夫でしょ」
P「まあ、もしかしたら俺には脚本家の才能あるんじゃないかと思ってさ」
凛「……じゃあ1つだけアドバイス。旦那さんを主人公にして、そのあと凛っていう人とあってハッピーエンドにするといいと思うよ」
P「おお、アドバイスありがとう!!」
凛「まさかこれって他の作品があったりする?」
P「よくぞ聞いてくれました!」
バラバラ
白坂小梅:映画 亡くなったはずの恋人と1ヶ月だけ再会する話(仮)
緒方智絵里:昼ドラ 主人公がいろんな男と浮気していく話(仮)
片桐早苗:ドラマ 片桐さん(仮)
凛「……タイトルが酷い」
P「まあ、後から考えるから。それに本当に使ってもらえるんだったら名前とか設定もう少し変えるから」
凛「……がんばってください」
P「ありがとう!早速売り込み行ってくるわ!」
凛「……燃やしておこう」
終わり
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