雪女「只今お試しセールでとってもお得なんですよ」
男「へぇ」
雪女「な、ななんと!一ヶ月3万円が今なら半額の1万円!」
男「……半額?」
雪女「半額です!!」
男(アホ女…妖怪アホ女…)
雪女「?」
( ´∀`) 腹が立つほど暑いから、内藤のところに涼みに行くモナ
ピンポーン
( ^ω^) だれだお?
( ´∀`) お邪魔するモナ
( ^ω^) 手土産もなしかお
( ´∀`) 健康なモナの身ひとつで満足してくれモナ
( ´∀`) 何してたモナ?
( ^ω^) 録りだめしてた番組みてたんだお
( ´∀`) ゲームやろうぜ
( ^ω^) …いま見てるんだお。あとにするお
( ´∀`) リーロンが月衝突の試算を出してロシウが驚いてキタンが離脱だモナ
( ^ω^) てめえ・・・
( ´∀`) さ、ゲームやるモナ
( ^ω^) つーかうちハードがないお
( ´∀`) え・・
( ^ω^) モララーが持ってったお
( ´Д`) マジですか?
( ^ω^) いくかお?
( ´Д`) ・・・行くモナ・・・
炎天下
( ´∀`) あっつい・・・・・・あっつぅぃぃいいい!
( ^ω^) その言い方があっついお
( ´∀`) ブーンもなんかいえモナ。暑そうなこといえモナ
( ^ω^) ・・・「こってり練乳ナベ」
( ´∀`) ・・・ぅぉぉ・・・
( ^ω^) ・・・「都庁の電力は職員の肉体発電でまかなわれています」
( ´∀`) ・・・またすごい角度から攻めてくるモナね・・・
(,,゚Д゚) おう
( ^ω^) あ、ギコだお。どこいくんだお
(,,゚Д゚) いや、腹が立つほど暑いからお前んちでゲームでもやろうかと思って
( ´∀`) 気が合うモナ
( ^ω^) じゃあ一緒にモララーんちいくお。いまうちのゲームはモララーんちだお
(,,゚Д゚) おう、じゃあそうするか。おっと、溶ける前にこれ食っちまおうぜ
( ´∀`) アイス!
( ^ω^) これが友達づきあいってもんだお。モナーも見習えお
( ´∀`) アイス!
ピンポーン
( ^ω^) ・・・いないのかお?
(,,゚Д゚) 電気のメーターもあんまり回ってないな
( ´∀`) もっと押せモナ
ピンポポピンポピンポピンポーン
( ・∀・) ・・・だれだよ
( ^ω^) いるなら出ろお
( ・∀・) いま実験中なんだよ
雪女「お話だけでもいいので!」
男「そう言われてもうちエアコンあるしな…」
雪女「お願いします!」
男「……」
男(アホなぐらいだから契約とれなくて上司にアレコレ言われてんだろーなー…)
男(アホだけど熱意はあるし、悪い人には見えないし)
雪女「……あの?」
男「話だけだからね」
雪女「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!!」
(,,゚Д゚) 実験?
( ・∀・) ・・・まあ入れよ
( ^ω^) おじゃまするお
むぅわぁああああ
( ´∀`) モララーは、頭が、いかれてるモナ
(,,゚Д゚) なんだよこの暑さ!クーラー・・・いや、窓だ窓!窓あけろ!
( ・∀・) 開けるな!いま実験中なんだから!
( ^ω^) このくそ暑い中でなんの実験だお
( ・∀・) 心頭滅却実験
(,,゚Д゚) ほぅ・・・それで結果は?
( ・∀・) なんかなにもかもがどうでもよくなった
( ^ω^) ・・・
( ・∀・) つまり、成功だな
( ´∀`) 涅槃まっしぐらモナ
(,,゚Д゚) ・・・じゃ、窓あけようか
( ・∀・) ・・・うん
( ´∀`) 四階のぉ!!!!涼しさあああああ!!!!!!!
( ・∀・) やめろよ!暑苦しい!近所迷惑だろ!
( ^ω^) 四階のォぉおおおおおおお!!!!!!1
(,,゚Д゚) おい、このペットボトルのお茶いつ開けた?
( ・∀・) あー、三日前くらい?冷蔵庫に入ってたなら大丈夫じゃない?
( ´∀`) 四階のォォオオオオ!!!!!お茶ああああああ!!!!!
( ^ω^) それは意味がわからんお
(,,゚Д゚) ひととおり空気入れ替えたらクーラーに切り替えようぜ
( ・∀・) あ、それムリ。壊れてるから。
(,,゚Д゚) ・・・だから「心頭滅却実験」か?
( -∀-) まー、そういうことだねー
(,,゚Д゚) ・・・これじゃ振り出しだな。どこかクーラーの効いてるところ他にないか?
( ´∀`) でもこの風は気持ちいいモナ
( ^ω^) 高層階はやっぱりいいもんだお
( ・∀・) だよなー。見下ろす感じがいいよな。
(,,゚Д゚) ・・・じゃあもういっそのこと
ガチャ
ビュオオオオオオ
( ^ω^) おおお!玄関開けたらすごい風通しだお!
( ´∀`) 二分でご飯!
( ・∀・) おい!部屋の中のものが外に出てるって!!おい!
(,,゚Д゚) ひろえひろえ!
雪女「お、お邪魔しまーす」
男「どうぞおかいまくなく」
雪女「これが一人暮らしの人間の男部屋…」キョロキョロ
男「おかしな言い方するね。それよりもそんな言い方するってことは…」
雪女「はい?」
男「契約どころか家に上がって説明する暇もなく追い返されてたってこと?」
雪女「……」
男「……」
雪女「はっ!?」
( ´∀`) あー、これは快適だモナ
(,,゚Д゚) これならクーラーいらねえな
( ・∀・) でしょー?だからしばらく使わなかったんだけど、いつのまにか壊れてたんだよね
( ^ω^) 中の掃除とかしたかお?
( ・∀・) えー、業者に頼むのめんどくさいじゃん
(,,゚Д゚) 自分でやればいいだろ
( ・∀・) ・・・え?自分で、って?
( ´∀`) ふた開けたことないモナ?
( ・∀・) ふた?
(,,゚Д゚) ほら、ここをこうやって・・・ガコっと
( ・∀・) オオオオオオ!!!!!!!!???????
( ^ω^) しらなかったのかお
( ・∀・) すげえ!!!おおおお!!!!
( ´∀`) 実家にはクーラーなかったモナか?
( ・∀・) あったよ!いや、あったけどさ!へえええええ!
(,,゚Д゚) ・・・・・・分解してみるか?
( ^ω^) これ・・・どうするんだお・・・
( ´∀`) なんかどれがどれだかわかんなくなったモナ
( ・∀・) ・・・分解してる間は気分よかったんだけどな
( ´∀`) とりあえず説明書みてみるモナ
( ^ω^) 説明書に組み立てかたが書いてあるわけないお
( ・∀・) ていうか、分解の前に説明書読むべきだったね
(,,゚Д゚) ふー、さっぱりした
( ・∀・) 勝手に風呂に入るなよ
(,,゚Д゚) なあ、組み立てるのはともかくとして、部品を掃除しねえか?
( ´∀`) あ、それは建設的モナ
( ・∀・) なんかカビるんだな・・・クーラーって
( ^ω^) ギコ、パンツどうしたお?
(,,゚Д゚) 四階だからいいだろ
( ^ω^) いや、ギコがそれでいいならいいお・・・
(,,゚Д゚) とりあえず、素手で掃除できそうなものからやるか
( ・∀・) じゃあプラスチック部品だけ集めよう
( ´∀`) 洗剤はつかうモナ?
( ^ω^) 中性洗剤なら大丈夫だと思うお
ξ゚⊿゚)ξ キャー!!
( ・∀・) あ、おとなりさん
(,,゚Д゚) オイ!玄関は閉めておけよ!
( ^ω^) パンツはけお!
雪女「そ、そそんなことないですよ!?」
男「へぇ」
雪女「ご説明だけなら5人の方にしましたし!」
雪女「うち1名はお留守番中のお子様でしたが残り4人はちゃんとした人間の男性で!」
男「そうなんだ」
雪女「その…4名中4人の方は性的なサービスを要求されたので逃げてしまいましたが…」
男(苦労してるんだなぁ…)
( ´∀`) この戦闘的な網戸みたいなのはどうするモナ?
(,,゚Д゚) ちょっと触れねえな
( ・∀・) 洗濯機に入れてみる?
(,,゚Д゚) お前がそれでいいのなら
( ^ω^) やめとくお!故障家電が増えるだけだお!
(,,゚Д゚) まあそうだな。
( ´∀`) ねえ!だからこれどうするモナ!?
( ^ω^) シャワーにでもあてたらいいお
( ・∀・) そんでベランダで太陽にあてようか
男「ならなんで物珍しそうにキョロキョロしてたんだ?」
雪女「以前お邪魔した方のお部屋とはだいぶ違ったので…」
男「4人の?」
雪女「はい。その方々たちのお部屋もっと…なんというか薄暗くて…」
男「汚い?」
雪女「そうですね。まるで妖怪の棲家のようでした」
男「……ほう」
シャワー・・・
( ´∀`) お?
( ^ω^) おお?
( ・∀・) これは・・・
(,,^Д^) ギコハハハ!!!!
ドロドロドロ・・・・
( ´∀`) 汚いモナ!めっさ汚いモナ!
( ^ω^) こんなのを通過した冷気じゃくつろげないお!
( ・∀・) マジかよ・・・
(,,^Д^) きったねえ!ギコハハハハ!!!!
(,,゚Д゚) あー、笑った。ベランダに運ぶか
( ´∀`) いて!いてえ!
( ^ω^) あ!素手で触ったのかお!?
( ・∀・) 血でてる?
( ´Д`) なんか小型バルログに引っかかれたみたいなキズだモナ・・・
( ・∀・) バイキンはいるかも
( ´Д`) えっ・・
( ^ω^) 消毒薬あるかお?
( ・∀・) たぶん、ない
(,,゚Д゚) 酒は?
( ・∀・) ・・・?
(,,゚Д゚) 酒はないのか?
( ・∀・) ・・・ちょっと言ってる意味がわからないんだけど
(,,゚Д゚) いいから出せよ!
( ・∀・) えー・・・
( ^ω^) あったお。高そうな琥珀色のナニが
( ・∀・) あー、みつけちゃったか
( ´Д`) はやく消毒してくれモナ
男「ま、いいや。説明聞くって話だったね」
雪女「あ、はい!宜しくお願いします!」
男「えっと、アイスコーヒーでいいかな?それとも麦茶のほうがいい?」
雪女「……?」
男「どっちが飲みたい?」
雪女「よ、よろしいのですか?」
男「何が?」
雪女「お飲み物をすすめられたのは初めてなので…あの、見返りに性的なサービスを要求されたりは…」
男「ないから」
雪女「ほ、ほんとですか…?」
男「本当です」
雪女「なら麦茶で!」
(,,゚Д゚) 酒はある、と。じゃああとはツマミだな
( ・∀・) オイ、え?なに?このまま始めるの?
( ´Д`) いたいよー
(,,゚Д゚) 中からも消毒したほうがいいんじゃねえのか?
( ・∀・) そんなわけないだろ。お前本当に理系か?
(,,゚Д゚) 農学は理系のようで理系じゃねえんだよ
( ^ω^) パンがナチュラルにカリッカリになってるお。これツマミにできるかお?
(,,゚Д゚) それはお前が食え。なんかツマミ買ってくるか
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
( ´∀`) うはは!血がドクドクでてるモナ!
( ^ω^) やめろお・・・
( ・∀・) へえ!脈拍と少しズレて血が出るんだな!
(,,゚Д゚) ツマミ買ってきたぞ、っと、お前らバカか!!!!
( ´∀`) 「チドック!」
(,,゚Д゚) 黙れバカ!ほらまず、えーと?これで拭け!そんでこれ濡れ!
( ´∀`) あー・・・血が止まってゆくモナ・・・
( ^ω^) 気持ち悪かったお・・・
( ・∀・) あ、なんだこれ。へんなバンソウコウだな
(,,゚Д゚) ああそれな、血液の止血作用をまあ利用して傷を治すんだと
( ・∀・) へえ、どういう仕組み?
( ´∀`) いいから貼ってよ
(,,゚Д゚) まあこれが吸水性があるんだな。それで血液の成分をキズのところにとどめて治すと
( ・∀・) へえ!どこの特許よそれ!
( ^ω^) いたくないかお?
( ´∀`) なんか感じなくなってきたモナ
( ^ω^) ・・・
( ・∀・) あれ?なんか貼ってもあんまり普通だね
(,,゚Д゚) ・・・だな
佐天「完結しててもつまんない奴も多いんだね……」
初春「本文がよくても、後書きや合いの手で興醒めするのもですね」
初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねえ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
( ・∀・) ガセだな
(,,゚Д゚) ガセってなんだよ
( ^ω^) このまましばらくおいておくお
(,,゚Д゚) モナー、お前はもう飲むな
( ´Д`) えー・・・
( ・∀・) だれか呼ぶ?
( ´∀`) あ、じゃあ女の子呼ぶモナ
(,,゚Д゚) 女ぁ?
( ^ω^) ・・・(←人が呼んでくれるなら嬉しいけど、自分からは呼ぼうとは言わないタイプ)
( ´∀`) ドクオ呼ぼうモナ
( ・∀・) え、お前の中ではドクオって女の子なの?
(,,゚Д゚) ああ、ドクオ呼ぼう。あいつならクーラー直せそうじゃねえか?
( ・∀・) あ、それだね。
(ヽ'ω`)
( ・∀・) あ、ドックン?いま飲んでるんだけどさ、ちょっと工具持ってきてくれない?
いや、酒はあんの。いるのはドックンと工具。
え・・・・・・そん・・・わかった。わかった。
じゃあ下まで来たら電話してよ。迎えにいくから。
うん、じゃ。
(,,゚Д゚) なんだって?
( ・∀・) 工具持って四階まで上がりたくないって
( ^ω^) マイペースだお
男「はいどうぞ」
雪女「わぁ♪ありがとうございます!」ゴクゴク
男(喜び過ぎだろ。今にも泣き出す勢い)
雪女「…っ…くっ…ひっく…!」
男「!」
雪女「すみません突然…こんなに優しくいていただいたのは男さんが初めてで…」
男「い、今まで変な客ばっかで大変だったね」
雪女「そーなんですよ!私ばかり変な人間にあたって!…お姉ちゃんはいっぱい契約してるのに」
男「お姉さんがいるんだ」
雪女「私の自慢の姉です!モデルさんみたいに背が高くて胸も大きいんですよー」
男(この子は……)チラッ
雪女「?」
男「いや、なんでもないよ」
( ・∀・) どう?
('A`) どうって・・・なんでこんなことしたの?
( ・∀・) 分解欲求に従った
(,,゚Д゚) ダメなのか?
('A`) 大体の理屈はわかるんだけど、どの部品がどの役目なのかははっきりとはわからない
( ´∀`) あ、じゃあこうしようモナ
キュッキュキュ
( ^ω^) なんだお?
( ´∀`) アミダクジで決めるモナ
('A`) え・・・それでいいの?
(,,゚Д゚) 良くはねえが・・・
( ・∀・) いいねえ
(,,゚Д゚) いいそうだ
('A`) いいんだ・・・
('A`) できた
(,,゚Д゚) おお、なんとか納まってるな
( ・∀・) 動きそうな気がするね
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
( ^ω^) 待つお。ベランダにアレがあるお
(,,゚Д゚) え?あ!
( ´∀`) 攻撃的網戸が放置されてますモナ!ケラケラ
(,,゚Д゚) あ!お前また飲んだな!
( ^ω^) おっおっおっ
(,,゚Д゚) できあがってんじゃねえか!
( ・∀・) スイッチオン
('A`) え?
そう!その言葉が聞きたかった
バシッ!!!
( ・∀・) おおお!?
(,,゚Д゚) ・・・どうなったんだ?
('A`) たぶん、盛大にショートしたんだと思う
( ´∀`) ニコニコ
( ^ω^) ニコニコ
(,,゚Д゚) ああ、じゃああの網戸が抵抗になってたのか?
('A`) まあそういうことかな
( ・∀・) オイ!これ再起不能になっちゃってない!?大丈夫!?
雪女「麦茶ご馳走様でした」
男「いいえ」
雪女「それで先ほどのお話の続きなんですが…」
男「一ヶ月雇う話だっけ?」
雪女「はい!詳しくご説明致しますと――」
(,,゚Д゚) お前いつも一人で飲んでんのか?
('A`) 大体はね。たまには外でも飲むけど
(,,゚Д゚) 誰と?俺、お前の友達ほかにあんまりしらねえんだよな
('A`) いや、一人で
(,,゚Д゚) マジで?え、どういうところで飲むんだ?
('A`) べつに、普通のバーとかだよ
(,,゚Д゚) おお・・・なんか渋いな
('A`) バーで漫画持ち込んで五時間ねばる
(,,゚Д゚) オイ・・・バーってそういう店なのか?
('A`) おじさんの店なんだ
そっちよりこっちのほうがいい
http://vipmain.sakura.ne.jp/end/387-top.html
(,,゚Д゚) ああ、だよな。バーって行った事ないけど、マンガ読める店じゃないよな
('A`) 店の隅っこで期限の切れたボトルもらって飲んでる
( ・∀・) なんかさ、味見してみろっていうんだ
( ´∀`) それで?
( ・∀・) すっげえ苦いの。ほんのちょっとなのにすげえ苦い
( ^ω^) なにが入ってたんだお?
( ・∀・) わかんない。でも苦いって言ったら親父が「効きそうか?」っていうんだよ
なににだよ!
( ´∀`) ケラケラ
( ^ω^) インチキサプリかお!
(,,゚Д゚) なあ、お前らバーっていったことあるか?
雪女「――と、いうものです!是非いかがでしょう!?」
男「……」
男(所々変な言い回しがあったけど、要約すると新商品のエアコンがお得にレンタル出来るってことか)
男(にしてもエアコンの名前が雪女って随分思い切った名前にしたな)
雪女「お試し半額セール中ですので是非!」
男(電気代込みで一ヶ月一万ならいいか…アホだけどこの子頑張ってるし…)
男「一ヶ月だけ試しに使ってみるのも悪くないかな」
雪女「!」
( ・∀・) あるよー
( ´∀`) ないモナ
( ^ω^) ないお。なんで?
(,,゚Д゚) いまから行ってみねえか?
( ・∀・) え、なに?
(,,゚Д゚) ドクオのおじさんがやってるバーがあるんだってよ
( ´∀`) タダ?
('A`) ムチャ言うなよ・・・
( ^ω^) い、一度いってみたいお!(←ホステスがいる店だと勘違いしている)
( ・∀・) んー、じゃあいこうか
( ^ω^) 歩いていける距離かお?
('A`) 自転車ならいけるけど
( ´∀`) じゃあ自転車取ってくるモナ
( ・∀・) ブーンさあ、モナー背負って走れない?
(,,゚Д゚) おい・・バカなことを・・・ブーン、できるか?
( ^ω^) できるわけないお
('A`) できるだろ。体力バカ
( ^ω^) できるわけないお!
( ・∀・) じゃあ試してみようぜ
( ^ω^) 遅いお
(,,゚Д゚) お前・・・速すぎるだろ・・・
( ・∀・) すごいなー、ほんとすごいよ
('A`) ハァ・・・ハァ・・・
( ´Д`) すっごい揺れたモナ・・・
('A`) ・・・じゃあ入るぞ
(,,゚Д゚) お、おう
( ・∀・) なんかひさしぶりだなー
( ^ω^) どきどきどきどきどきどきどきどき
('A`) おじさん、いい?
('m`) ああドクオ。いつもの席でいいな?
('A`) いやそれがさ、ちょっと今日はツレがいるんだ
('m`) ちょっと困るな。今日は人が多いぞ
('A`) え・・・なんとかならない?
( ・∀・) おねがいします
(,,゚Д゚) おい、悪いって
( ^ω^) (密着?)
( ´∀`) うわ!ピアノがあるモナ!
('m`) 今日は演奏の日なんだ。
('A`) え、マジ?ベースは誰?
('m`) 根岸さんだ
('A`) おおおおお!!!!マジ!?ねえおじさん!頼むよ!
('m`) うーん・・・
('A`) 俺だけでも!
( ・∀・) おい!
(,,゚Д゚) しんじらんねえ・・・
( ´∀`) 鬼畜w
( ゚ω゚) (演奏?)
('m`) うーん、まあ来ちゃったものはしょうがない。みんな、入りなさい
( ・∀・) ありがとうございまーす
(,,゚Д゚) いいですか?すみません
( ^ω^) ねえねえ・・・
( ´∀`) なに?
( ^ω^) こう、バーって、あの・・・
( ´∀`) ?
(ヽ'ω`) いや、なんでもないお・・・
('A`) オネーチャンはいないからな
( ^ω^) 心を読むなお!
('m`) はい、じゃこのエリアから出ないように。
そんで来た人からはミュージックチャージを受け取ること。いいね?
('A`) わかったよおじさん
( ・∀・) せまい・・・
(,,゚Д゚) せまいな・・・
( ´∀`) えー、どういうこと?
( ^ω^) もうなんでもいいお・・・
('A`) えーと、今日は演奏の日だ。で、俺たちは入れてもらうかわりに
ミュージックチャージを徴収する係りに任命された。
酒は出る。
( ・∀・) せまくない?
(,,゚Д゚) ていうか、ここ席じゃないだろ
('A`) 文句をいうなよ・・・
(,,゚Д゚) いや、悪かった。ただ、これは・・・
( ´∀`) ここ掃除道具いれだモナ
( ^ω^) なぜこんなことに・・・
雪女「い、今なんと…!?」
男「だから、一ヶ月だけなら使ってみてもいいって言ったんだよ」
雪女「お、おどこざんっ!!」ガシッ
男「は、はい?」
雪女「ありがとうございまず!ありがとうございますぅ!!」
男(うわ…マジ泣きだ…)
カランコローン
('A`) いらっしゃいませ
女 ひっ!え、ドクオくん?
('A`) 本日はライブの日です。ミュージックチャージを2000円お願いします
( ^ω^) ktkr!
女 うん、2000円ね・・・なんでそんなところにたくさん納まってるの?
('A`) ありがとうございます
女 ドクオくん?会話できない状態?
('A`) 察してください
雪女「すみません、なにせ初めて契約して頂いたものですからつい」
男「そ、そう…」
雪女「では改めまして、一ヶ月よろしくお願いしますね!」
男「ああ、こちらこそよろしく」
雪女「はいっ!」
男「……」
雪女「~♪」ニコニコ
男「……」
雪女「~♪」ニコニコ
男「んん?」
カランコローン
男 ・・・うわっ!
('A`) 本日はライブの日です。ミュージックチャージを2000円お願いします
男 え?え?ちょっとマスター?
('m`) かわいそうな子たちなんです。払ってやってください
(#・∀・) ・・・飲んでやる
( ´∀`) ねえ、これなんかおいしいモナ
( ^ω^) えー?うー?うんうん・・・
( ´∀`) 聞いてるモナ?
( ^ω^) (香水の匂い・・・)
男「あの…エアコンは…」
雪女「?」
男「だからレンタルするやつ…」
雪女「あ、エアコンと言えばエアコンって何の略かご存知ですか男さん?」
男「知ってるよ」
雪女「私ずーっとエア・コンダクターの略だと思ってたんですよー」
男(妖怪アホ女め)
男「そうじゃなくて」
雪女「?」
カランコローン
('A`) いらっしゃいませえええええええ!!!!!!
根岸 うおっ!ドクオくん?なにどうしたのそこ。
('A`) 今日の演奏楽しみにしてます!!!!!
根岸 え?ははは、ありがとうね。で、どうしたの?
('A`) 貧乏ゆえ!
(,,゚Д゚) オイ!いうなよ!
( ・∀・) いわなくたって一緒だって。俺たちいま変だもん
女 ねえねえ、君たちどうしてそんなところにはまってるの?
( ´∀`) 出るなって言われたモナ
( ^ω^) (オオオオニンニンヴォッキッキ!)
雪女「エアコンのレンタル?」
男「君がそう言ったんだろ。新商品の『雪女』ってやつ」
雪女「……」
男「物がないんじゃしょうがないじゃないか。それとも今日中にってわけにはいかないの?」
雪女「もーやだなー男さん。物ならここにあるじゃないですかー」
男「……?」
雪女「~♪」ニコニコ
男「え?どこ?」
雪女「わ・た・し、です♪」
男「……アホ女?」
雪女「雪女ですよ!?」
女 ねえマスター、この子達出ちゃいけないの?
('m`) 甘やかしちゃいけません
女 んふ。あまやかしちゃお。いらっしゃいここに二席あいてるわよ
チャージは余分に払っておくから
( ´∀`) いいモナか?
( ^ω^) (おおおおおおお!!!!!)
( ・∀・) じゃ、失礼して
( ・∀・) はじめまして
( ´∀`) ドクオの友達のモナーモナ
女 よろしくー
( ゚ω゚)
(,,゚Д゚) 要するにここはジャズバーってやつか?
('A`) そうだよ。根岸さんはここのトッププレイヤーだ
(,,゚Д゚) トップって・・・ベースなんだろ?
('A`) そうだよ?
(,,゚Д゚) ?
('A`) ? ・・・あ、お前ベースをバカにしてるだろ・・・
(,,゚Д゚) いや、まあ、悪い。正直ベースがトップってよくわからん
('A`) ベースなめんな
(,,゚Д゚) いやほんとすまん。どういうところが魅力なんだ?
男「つまり『雪女』ってのは例えじゃなく、君が本物の雪女だと」
雪女「最初からそう言ってるじゃないですかー」
男「妖怪アホ女ではなく?」
雪女「違います!雪女です!そ、そりゃ仲間内でそう呼ばれることはありますけど…」
男「……」
雪女「…男さん?」
男「麦茶もう一杯飲む?」
雪女「あ、頂きます!」
男「…頑張れよ」
雪女「?」
('A`) 低音の魅力、なんて言葉じゃ片付かないぞ。根岸さんは
(,,゚Д゚) へえ・・・
('A`) まあこれは聞いてみないと俺の言ってることもわからないと思うよ
(,,゚Д゚) そうだろうな。
( ^ω^) もう世界が終わるといいんだお
(,,゚Д゚) おお、飲んでるな
( ^ω^) ジャズってあれだお?マイケルデイビスとか
(,,゚Д゚) マイルス、じゃなかったか?
('A`) マイケルデイビスって人もいるけどね。多分ブーンが言ってるのはマイルスだ
( ^ω^) 世界まるごとどうでもいいお
雪女「初仕事なので気合入れて頑張ります!」
男「はいはい、頑張ってね」
雪女「むむ!まだ私が雪女だと信じていませんね!?」
男「いきなり妖怪の存在を信じろってのが無理だよ。まして訪問販売する雪女なんて聞いたことがない」
雪女「時代は変わったんです!里も昔と比べて随分と近代化しました!」
男「からぶき屋根が瓦にかわったとか?」
雪女「とっくの昔です!今じゃ里に光ケーブルが走ってますよ!」
男(インターネット出来ちゃうじゃんすげー)
雪女「ところで光ケーブルってなんでしょう?」
男「……」
( ´∀`) じゃあカレー
女 ないって!ここバーだから!あはは!
( ´∀`) 「カレーは飲み物」モナ!
女 えー?なにそれ
( ・∀・) 知らないんですか?「カレーは飲み物」
女 知らないよー。教えて?
( ^ω^) 目で殺す目で殺す目で殺す
男「君がアホなのはよく分かったけど」
雪女「えっ!?」
男「雪女だって証拠はないだろ」
雪女「証拠…」
男「話だけなら誰でも出来るしね。本当に雪女なら、部屋を一瞬で真冬にしてみせるぐらいはしてくれないと」
雪女「ぐぬぬ…!」
男「ね?無理でしょ。やっぱりさっきの契約はなかったことに…」
不意に店内のBGMが消える
マスターは照明を少しだけ優しくする
ピアニストがシ♭の音を出す
テナーサックスがそれに応えてチューニングをする
ドラムはスネアのテンションを確認する
ベースが、長く一音、高音までスライドさせる
そして、メロディ
雪女「一瞬で真冬は無理ですが、夏を快適に過ごすお手伝いは出来ます!」
男「例えばどんな?」
雪女「すぅ~……ふひゅ~!」ヒュオー
男(口から冷風が…)
雪女「ひゅ~!」ヒュオ…
男(エアコンの風と違ってどこか心地いいな)
雪女「ハァハァ!」ゼェゼェ
男「……?」
雪女「この部屋暑いですね。エアコンつけていいですか?」ピッ
男「おい」
やわらかく揺りだされる音はウッドベースのもの
それを受けてピアノがアルペジオを重ねる
ドラムのスプラッシュがカンと高く鳴ったら、
フレーズが変わる。サックスとベースが絡むピアノの役割も変わる。
すべてが曲になった
雪女「まだ信じていただけないんですか!」
男「口から冷たい風出すぐらいじゃビックリ人間の範疇だっつの」
雪女「ならこれでどうです!?」ピトッ
男「!」
雪女「び、びびっくりするほど冷たいですよね!」
男(たしかにこの暑さでこの体温は……)
雪女「…お、男さん?」
男「冷たくていいかも…」ギュッ
雪女「ひゃあ!?」
パチパチパチ・・・
根岸 まずはステラ・バイ・スターライトをお送りしました
続いての曲ですが・・・
(,,゚Д゚) ・・・・・・
('A`) どうだ?
(,,゚Д゚) ・・・・・・なんだかわからねえ・・・
('A`) 俺も最初はそうだったよ。気持ちを素直に表すとどんな感じだ?
(,,゚Д゚) ・・・なんだろう・・・泣きてえ・・・
('A`) ・・・お前・・・すごいな・・・
(,,゚Д゚) グスッ・・・グスッ・・・
( ・∀・) へー、いいもんだね。ジャズって
( ´∀`) 気に入ったモナ!
女 ねえ、一人増えた?
( ^ω^) 気のせいだお
男「あ、ごめん。なんかいい感じに冷えてたから」
雪女「い、いえ!私も変な声をだしてすみませんでした」
男「……」
雪女「……」
男「それで…」
雪女「あ、あのっ!」
男「うん?」
雪女「男さんが望むのでしたら…その…」
男「……」
雪女「男さんの抱き枕になってもいいです」
女 えー、じゃあこっちからモララーくんモナーくんブーンくん?
( ´∀`) ちがうモナ
( ^ω^) ブーンは僕ですお
( ・∀・) まー、覚えなくても問題ないですけどね
('A`) お疲れ様でした
根岸 や、ありがと。お冷くれる?
(,,゚Д゚) あ、あの、ちょっとお話聞いてもいいですか?
('A`) こいつすごく感動したんだそうです。お冷もってきますね
根岸 ま、座って座って。ドクオくんの友達?
(,,゚Д゚) はい。ギコといいます。
男「抱き枕って言われてもな…」
雪女「男さんが望むのでしたらそれ以上のことも…」
男「性的なサービスもするってこと?」
雪女「…はい」
男「嫌なんじゃないの?」
雪女「嫌じゃありません!えと、じ、実は初回特典なんです!」
男「初めて聞いたよ」
雪女「あ、あはは!私ってばついうっかり言い忘れていました!」
雪女「初めてご契約して頂いたお客様にはスペシャルサービスな特典がついていたんでしたー」
男「……」
雪女「あはは…は…」
根岸 うーん、そうだね・・・マスター、BGM変えていいかな
('m`) お好きに
♪
(,,゚Д゚) ・・・?
根岸 これ、最後にやった曲だよ
(,,゚Д゚) え?どこがですか?
根岸 ほら、メロディ聞いてみて
(,,゚Д゚) ・・・・・・あ
根岸 な?
( ・∀・) いますよ。彼女。
女 モララーくんはそんな感じするねー
( ´∀`) 高校からずっと付き合ってるんだモナ
女 ブーンくんは彼女いないわよね?
( ^ω^) はいですお。え?
雪女「……」
男「……」
雪女「もうお気づきかと思いますが私落ちこぼれで、研修もドジばかりして叱られてばかりいました」
男「……」
雪女「私は一万円ですけど、他の優秀な子はもっと高いんですよ?」
男「他の子はいくらぐらいするんだ?」
雪女「月十万円とか…」
男「なら一万円は超お得だな」
雪女「…あ」
男「?」
雪女「一万円ですが私の食費等は負担して頂きます。すみません、言い忘れていました」
男「……」
女 えー?ドクオくん人気あるよ?
( ´∀`) うそだモナ
( ^ω^) ウソといってくださいお
( ・∀・) ドクオはなんか「黒」って感じだよねー
女 そうそう
( ´∀`) 「何色にも染まらない!それが黒」
( ^ω^) 「何色にも染まらない!それが黒」
女 え、なにそれ!教えて?
根岸 感性は大事だね。そりゃそうだよ。だけどもっと大事なのは練習だ。
(,,゚Д゚) はあ・・・
根岸 感性を、楽器を通して聴衆に届ける。これが音楽家の仕事だ。わかるかい?
(,,゚Д゚) はい
根岸 そして、ジャズは感性を事前に用意できない。これもいいね?
(,,゚Д゚) インプロビゼーション、ですね?
雪女「そんな私が初めて取れた契約なんです」
男「……」
雪女「頑張りますから…一生懸命頑張りますからどうか解約だけは…!」
男「しないよ」
雪女「!」
男「せっかくのお試しセールだし」
雪女「お、おどござぁ~ん!!」ブワッ
('m`) 仲、いいのか?
('A`) まあね
('m`) 珍しいじゃないか
('A`) ・・・うん
( ^ω^) ブーンにだっていいところくらいあるお!
( ・∀・) さー、どうだかねー
( ´∀`) あるモナ。背負ってくれたモナ
( ^ω^) モナー・・・!
( ´∀`) 水割りつくってモナ
( ^ω^) がってん承知だお!
セカンドステージが始まり、終わる。
ギコはすっかりベースのとりこになっていた。
('A`) どうだった?
(,,゚Д゚) ああ、なんかいろいろ話を聞けた・・・ありがとうな。
('A`) いいよ
(,,゚Д゚) なあ、お前はベースやりたいと思わないのか?
('A`) 思わないな
(,,゚Д゚) なんでだ?
('A`) 言っておくが、俺は根岸さんの音楽を、根岸さん以上に楽しんでるぞ
(,,゚Д゚) ・・・・・・そういう楽しみ方もあるのか・・・
('A`) そうさ
( ^ω^) これ、ブーンのメアドだお
女 え。なに?なんでこんなこっそりと?
男「抱き枕としても使い心地よかったし」
雪女「だ、だだ抱き枕!?」
男「寝苦しい夜はお願いしようかな」
雪女「つ、つまり……?」ドキドキ
男「抱き枕なんだから抱きついて寝かせてもらおうかなって」
雪女「…それだけ、ですか?」
男「それ以上のことして欲しい?」
雪女「ち、ちがっ!」
男「冗談だよ」
雪女「お、男さ~ん!!」
('A`) おい、席があいたぞ。移ろうぜ
( ・∀・) おー
( ´∀`) なごりおしいモナ
( ^ω^) ニコニコ
女 あはは・・・私はカウンターで飲んでるね
(,,゚Д゚) モララー、お前はサックスな
( ・∀・) え、なになに?
男「改めて一ヶ月よろしく」
雪女「こちらこそよろしくお願いします!男さん!」
男「アホ女」
雪女「雪女です!!」
……こうして俺の夏は始まった
(,,゚Д゚) ジャズやろうぜ
( ・∀・)
( ´∀`)
( ^ω^)
(,,゚Д゚) ジャズやろうぜ
( ・∀・) ひとりでやったら?
( ´∀`) やだモナー
( ^ω^) ・・・やるお!
( ・∀・) え!?
第一話「アホ女改め、雪女」 おしまい
(,,゚Д゚) おお!やるか!
( ^ω^) やるお!
( ・∀・) おいおい・・・ブーンお前、楽器できるの?
( ^ω^) ブーンはこう見えても楽器をやりたいんだお!
( ・∀・) 答えになってないよ
('A`) どの楽器をやりたいと思ったんだ?
( ^ω^) モテるやつ!
('A`) じゃ、ピアノかサックスだな。
(,,゚Д゚) よし!ピアノとサックスやれ!
( ´∀`) ブーンはあのおねえさんにまた会いたいんだモナ
( ・∀・) あー、そういうことか
( ^ω^) ちちちちがうお!ブーンはジャズの魂にボッキしたんだお!
('A`) すんなよ・・・
( ・∀・) さっきメアド渡してたしね
( ^ω^) !?
( ´∀`) でもあのおねえさん彼氏いるとおもうモナ
( ^ω^) ・・・・・・え?
( ・∀・) なんで気づかないかな
('A`) いや、そうとも限らんぞ
女 だから・・・!いつもそうやって・・・!
( ^ω^) 携帯で話してるお
('A`) 別れ話にも聞こえるな
( ´∀`) これは・・・面白くなるモナ?
( ・∀・) 「する」んだよ
女 もう!プツッ・・・
( ・∀・) おねーさーん、こっちで飲みませんか?
(,,゚Д゚) おい、女呼ぶなよ
( ・∀・) まーまーまー
( ´∀`) イスが一つ寂しそうだモナ。おねーさん座ってあげて
( ^ω^) ニコニコニコニコ
(,,゚Д゚) ・・・あ、これなんて曲だ?
('A`) エアジン
(,,゚Д゚) すごいスピード感だな
('A`) お前たいしたもんだな
(,,゚Д゚) もーな、おれはな、ジャズやる、ぞー
('A`) おれーは、それーを、聞くぞー!
( ^ω^) だからブーンがラガンならおねーさんはグレン!コレで伝わったお?
女 ぜんぜんわかんないよ
( ´∀`) ダメー
( ・∀・) お前は本当にダメだな
( ^ω^) はいモナー、ブーンのいいところー
( ´∀`) 背負いー。水割りー。
( ^ω^) 承知ー。
('m`) もう帰んなさい
( ´∀`) じゃあモナはこっちだから
( ・∀・) おー
('A`) 俺もここで
(,,゚Д゚) あ、お前んちCDあるか?
('A`) あるけど。酒がないよ
(,,゚Д゚) 買うよ。コンビニ行こうぜ
( ^ω^) (←誘って欲しい人)
( ・∀・) あー、帰ったら壊れたクーラーかー
( ^ω^) ・・・
( ・∀・) あのさー、ブーンはそういうことちゃんと言葉にしろよー
なんかイライラするんだよねー
( ^ω^) おっ・・・ドクオ、ブーンもいっていいかお?
( ・∀・) いえるじゃん
( ^ω^) すまんお
('A`) 酒代はお前らで持てよな
(,,゚Д゚) おう
( ´∀`) はー、夏だモナ・・・
( ・∀・) おーい!
( ´∀`) あ、モララー。なにモナ?
( ・∀・) ゲーム持っておまえんちいっていいか?
( ´∀`) えー?いいモナよ。
( ・∀・) おk。じゃあ取って来るから待ってろ
( ・∀・) 飲んで四階まで上がるのつらいな・・・。
ガチャ
( ・∀・) え・・・・・・?なんで新品のエアコンがついてんの?
ξ゚⊿゚)ξ キャー!!!!!
( ・∀・) あー、間違えちゃったんだね。
ピーポーピ-ポー・・・・・
( ´∀`) モララー遅いモナ
( ・∀・) いやー・・・説明したいんだけど、聞く?
警官 署でな。
( ・∀・) ですよねー
ぼくはモナー 完
ミライ縛るカイロほどいて~!
雪女「男さん、抱き心地はいかがですか?」
男「ん、さいこー」
雪女「ふふ、喜んでいただけて何よりです」
男「今年の夏はずっとこのままでいたいぐらいだ」
雪女「…ごめんなさい、それは出来ないんです」
男「え?」
ξ゚⊿゚)ξ あ
( ・∀・) あ
ξ゚⊿゚)ξ お出かけですか?
( ・∀・) いえ、いま帰ってきたところです
ξ゚⊿゚)ξ そうですか
( ・∀・) ・・・
ξ゚⊿゚)ξ ・・・
( ・∀・) 悪いのは僕のほうですから。気にしないでください。
ξ゚⊿゚)ξ ・・・そうよね。
( ・∀・) いつか眉毛全部剃ってやる
男「どうして…」
雪女「雪女は…愛する男に抱かれると消えてしまうから…」
男「なっ!?(雪女の身体が溶け始めてる!)」
雪女「短い間でしたが、あなたのことずっとずっと忘れません」
男「まだ出会ったばかりじゃないか!こんなのってないよ!」
雪女「男さん…大好きでした…」ニコッ
男「あ、アホ女ぁああああああ!!」
(,,゚Д゚) おう、早かったな
('A`) クーラーまだなおんねえの?
( ・∀・) 待て待て。なに?どうやって入った?
(,,゚Д゚) 冷蔵庫にアイスがあるから、ま、食ってくれ。
( ・∀・) どうやって入ったんだよ!
('A`) スピーカーの位置動かしたけど、いいよな?
( ・∀・) おい!
(,,゚Д゚) いや、カギがないので窓からコイツが
('A`) 俺が小柄でよかったな
雪女「雪女です!」ペチッ
男「っつ!」
雪女「もー!寝言でもアホ女だなんてあんまりですー」
男「……えーと」
雪女「?」
男「おはよう」
雪女「はい、おはようございます」
( ・∀・) 勝手に入るなよ!警察呼ばれるんだぞ!
(,,゚Д゚) ああ・・・なに?なんかイライラしてるか?
( ・∀・) 隣の女だよ!あいつ一言も詫びないんだ!
('A`) そりゃ向こうが被害者だからな・・・
( ・∀・) ちょっと間違えただけだろ!顔だって知ってるんだし!
(,,゚Д゚) なんか悪い印象でももたれてたんじゃないのか?
( ・∀・) おまえの全裸以外にそういう要素はないな
(,,゚Д゚) 俺、か・・・
ぼくはモナー 続き 開始
男(ひどい夢だった。疲れてるのかな、俺)
雪女「もう少しで朝食が出来ますので、今しばらくお待ちくださいませー」
男「ああ、ありがとう」
雪女「~♪」
男「……」
男(朝食なんて食ったり食わなかったりだったな)
雪女「~♪」トントン
男(包丁の音と鍋の煮る音がする。こういう朝もいいなー)
( ・∀・) なに?またアレ?「聞くのも練習だ」の会?
('A`) 耳でする練習は重要なんだ
(,,゚Д゚) らしいんでな。
( ・∀・) 自分ちでやればいいのに
(,,゚Д゚) いや、そこは、だからアイス冷蔵庫にあるから
( ・∀・) もらうよー
('A`) よし、これで多分鳴るはず
ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン!!!
( ・∀・) 待て待て待て待て
雪女「~♪」トントン
男(鼻歌まで歌ちゃって。冷静に考えてみるとあいつ案外かわいいよな)
男「胸はないけど」
雪女「呼びましたー?」
男「なんでもないから。朝食楽しみにしてるから」
雪女「はい!任せてください!」
男「…ふぅ」
( ・∀・) でかいって
(,,゚Д゚) ・・・
('A`) ライブの音量で聴くことに意味があるんだ
( ・∀・) ならライブいけば?
('A`) 行くときは行く。行けないときはここだ
( ・∀・) ここはおれんちだよ?
(,,゚Д゚) なあモララー、おまえ好きなアイスとかないか?
( ・∀・) 折り合いのつけ方がおかしいでしょー
雪女「~♪」
男「……」
男(色々作ってるみたいだけど、冷蔵庫に食材あったっけか)
男(自分で作ることなんてほとんどないから、ロクなもんがなかった気が…)
雪女「~♪」
男(……あいつ何作ってんだ)
( ・∀・) 大体あれ?ジャズ研究会に入ったんじゃなかったの?
(,,゚Д゚) ああ・・・
( ・∀・) 大学のジャズ研究会みつけたって喜んでたじゃん
(,,゚Д゚) うーん、まあ行くには行ってみたんだけどな・・・
( ・∀・) なによ
('A`) 女が9割
( ・∀・) ・・・へえ~
(,,゚Д゚) 映画の影響で、まあそういうことらしいんだ
( ・∀・) 別にいいじゃん。それでも
雪女「お待たせしました~」
男「……」
雪女「どうぞ召し上がれ」
男「素麺かよ」
雪女「夏と言えば素麺でしょう!」
男「トントンとかグツグツとか調理する音が聞こえたんだけど…」
雪女「雰囲気を出すためにエア調理してたんです!私あーゆーのは得意なんですよー♪」
男「……」
('A`) 俺もそう言ったんだけどね・・・
(,,゚Д゚) なんかなあ、ダメなんだよ俺は。女からモノを教われねえんだ。
( ・∀・) 男尊女卑が染み付いてるなあ
(,,゚Д゚) いや、そういうつもりはないんだ。ただダメなんだ
( ・∀・) 理屈じゃなくてダメなんでしょ?それが「染み付いてる」ってことじゃん
(,,゚Д゚) う・・・
('A`) 今からでも入会したほうがベンリだと思うけどね・・・
男「ご馳走様」
雪女「お粗末様です」
男「さてと…」
雪女「男さん、この後のご予定は?」
男「……とくになし」
雪女「私もとくになし、です!」
男「そいや普段暇なときって何してんの?」
雪女「暇なときですかー?そうですね、里ではネットサーフィンしてました」
男「ネットサーフィン…」
雪女「動画投稿サイトとか里でも大人気なんですよー」
男(そんな真実知りたくなかった)
( ・∀・) 今度はいつ活動なの?
('A`) 今日。ちょうど今から。
(,,゚Д゚) ま、ちょっとカンベンしてくれ。行くにしても心の準備がしたい
( ´∀`) モナー!
( ・∀・) お、来たな。
(,,゚Д゚) あ、なんかやるのか?
( ・∀・) ゲームやろうとおもってるんだけどー
('A`) 邪魔か?
( ・∀・) 邪魔なんだけどー
(,,゚Д゚) なあ、本当に欲しいアイスがあったら遠慮なく言ってくれ
雪女「男さんPCはお持ちじゃないんですかー?」
男「デスクトップはないけど、ノートなら」
雪女「ノート?」
男「ええと、小さいやつだよ。ほらこれ」
雪女「あ、あー!姉さんが持っているのもこれぐらいのかわいいサイズでした」
男「へぇ」
雪女「姉さん胸は妖怪級なんですけどねー…」
男「……」
雪女「……」
男「い、一緒にやる?」
雪女「いいんですか!?」
( ´∀`) ゲームは今日はいいモナ。それよりさっきすごいもの見たモナ
( ・∀・) なに?
( ´∀`) 驚くモナよ
( ・∀・) だからなんだよ
( ´∀`) ブーンが女の子と歩いてたモナ!
(,,゚Д゚) え?
('A`) ・・・ぇえ?
( ・∀・) え、生身の女の子?
男「……」カチカチ
雪女「……」
男「よく見るサイトってどこ?」
雪女「あっ!お気に入りの入ってるのです!ここです、ここ!」
男「あー俺もたまーに見るね」
雪女「面白いですよね~」
男「……」カチカチ
雪女「……」
男(さすがに動画投稿はしてないよな…?)
男「里で動画投稿してる雪女はいんの?」
雪女「そんな雪女いるわけないじゃないですか~」
男(よかった)
雪女「動画投稿は里の掟で禁止さてますし」
男「過去に例があるのかよ」
雪女「たしか姉さんのお友達だったかな?半裸で踊ってる動画を投稿しておばば様に怒られて」
男「……」
雪女「でもすごいんですよ!投稿してすぐに再生回数が1万を超えて!」
男「その動画今も見れる?」
雪女「管理人さんに削除されちゃったので無理ですー」
男「…っ」
雪女「……」
男「……」カチカチ
雪女「あ!私この動画大好きなんですよー!」ガバッ
男「!」
雪女「す、すみません。いきなり抱きついたりして…」
男「気にしてないよ」
雪女「私PC持ってないからネットサーフィンするときは姉さんに借りるか、姉さんと一緒に見るので」
男(お姉さんがPC操作して、こいつが後ろから抱きついて画面を見てるんだろう)
雪女「だからいつものくせであんなことを。すみません」
男「だから気にしてないってば。それに暑かったから冷たくて丁度いいし」
雪女「嫌じゃないですか?」
男「全然。君こそ俺に抱きつくのは嫌じゃない?」
雪女「そんな!むしろ自然に抱きついてしまったことがびっくりなぐらいで!」
男「……」
雪女「ほんとに…よろしいのですか…?」
男「どうぞ」
雪女「で、では……」ギュッ
男(冷たくて気持ちいー…)
雪女「男さんあったかい」
男「人間だからね」
雪女「ふふっ、そうでした」
雪女「……」
男「……」
雪女「……」
男「……」カチカチ
男(さっきからずっとしゃべってないけど、恥ずかしいから?)
男「……」チラッ
雪女「…ぐすん」
男(泣いてる!?)
男「やっぱり体温が高い人間に抱きつくのは苦痛だった?」
雪女「違うんです…」
男「じゃあなんで泣いてるんだ」
雪女「こうして男さんに抱きついていると、姉さんのことや里でみんなと遊んでいたことを思い出して…」
雪女「なんだか涙が…うぅ…」
男(ホームシックかよ)
雪女「あの…」
男「?」
雪女「私里に帰っていいですか?」
男「帰れ」
第二話「アホ女のいる日常」 おしまい
次でお姉ちゃん登場するから
起きたら頑張るから
だから……ピカイアの……
そんなものはない
男(最近何かにつけPCいじってるよな、こいつ)
雪女「Zzz…」
男(家事全般はやってくれるから助かってるけど、ネット通販で変なもん買ったりしてないだろーな)
雪女「おねえちゃ…それマシュマロじゃないですよぉ…」
男「?」
雪女「マシュマ…マシュマロPON!!」
男「!」ビクッ
雪女「ムニャムニャ…Zzz…」
男「……」
男(聞かなかったことにしよう)
男(手っ取り早くPCの検索履歴見てみるか)
雪女「ぐふふ…Zzz…」
男(アホだから履歴の消し方知らないだろうし)カチカチ
検索履歴「おいしいアイス アイス美味い アイス食べたい おっぱいが大きくなる方法 しゃべる家電」
男「……」
雪女「おはよーございます男さん!今日も朝から暑いですねぇ」
男「そうだな、こう暑いとアイスが食べたくなるな」
雪女「あ、アイス…」ゴクリ
男「……」
雪女「……っ」
男「よだれよだれ」
雪女「はっ!?」ジュビッ
男「よっこらせと」
雪女「お出かけですか?」
男「コンビニでアイス買ってこようと思ってね」
雪女「催促したようですみません」
男「俺も食べたいから。君はどんなアイスがいい?」
雪女「お、おいしいので!」
男「出来ればもっと具体的に言って欲しいんだけど。味はバニラがいいとかチョコがいいとか」
雪女「では甘い物を!」
男「(甘くないアイスってあるの?)
雪女「せっかくなので私も同伴させていただきます!」
男「うん、それがいいね…」
雪女「では早速参りましょー」
男「天気予報で今日も30℃を越える猛暑日だって言ってたな」
雪女「暑いわけですねぇ」
男「…その、大丈夫?」
雪女「?」
男「だからさ…」
雪女「……」ギュッ
男「!」
雪女「こうして手を繋げば暑さも少しは和らぎませんか?」
男「…うん、冷たくて気持ちいい」
男(君の心配をして言ったつもりだったんだけど…)
雪女「アイス~♪アイス~♪」
男「アホ女だし大丈夫か」
雪女「何の話ですかっ!?」
店員「ありがとーございましたー」
男「とけないうちに帰って食おうぜ」
雪女「そ、そそうですね!」ウズウズ
男(どう見ても今食べたいのを我慢出来ない風…)
雪女「……」チラチラ
男「帰り道にとけるかもしれないし、コンビニの前で食べていっちゃうか」
雪女「はいっ!」
雪女「おいしーですー!」
男「オーバーだなぁ」
雪女「とってもおいしいじゃないですかー!里でも人間の作ったアイスは大人気なんですよ!」
男「里にはこういう氷菓子はないの?」
雪女「ないことはないのですが、かき氷のようなものしかありませんね」
男「かき氷か。夏場に食べると美味いけど」
雪女「年中かき氷だとさすがに飽き飽きしますよー」
男「そうかもね」
雪女「……」
男「…?」
雪女「アイスのおいしさが分かれば、争いもなくなります…」
男「……」
雪女「……」
男「……」
雪女(私今すごく良い事言いましたよ?すごく良い事言いましたよ?)チラチラ
男「……」
雪女(雪女ってアホだと思ってたけど、案外いいやつなんだな。俺のアイス半分やるよ)
雪女(…なんて言ってもかまわないんですよ!)チラチラ
男(視線がうざい)
男「早く食べないと、とけて落ちるぞ」
雪女「へ?あぁ!?」ボトッ
男「あーあ…」
雪女「わ、私のアイスが…」
男「早いとこ食べないからだ」パクッ
雪女「私のアイスが!」
男「これは俺のだ!!」
雪女「……」
男(コンビニでの一件があってからあからさまにテンション低い…)
雪女「ハァ…」
男「…なぁ」
雪女「あ、はい。なんでしょう?」
男「里ではかき氷ばかり食べてたって言うけど、実際どうやって作るんだ?」
男「おいしい氷の結晶があってそれを削って作ってるとか」
雪女「それもありますが、雪女ですので自分で氷を作れちゃうんです」
男「君も?」
雪女「お姉ちゃんでしたら指先からサラサラっと氷を出してあっという間にかき氷を作ってしまうんですが…」
男「作れない?」
雪女「私はそんなお上品にはいかなくて」
男「食べてみたい」
雪女「い、今ですか?」
男「ああ」
雪女「…かまいませんが」
男「?」
雪女「私がかき氷を作っているところは見ないでくださいね?」
男「あ、ああ、分かった」
雪女「絶対ですから!」
男(絶対と言われたら逆に見たくなるのが人間のサガ)
男(あの様子だとよっぽど恥ずかしいところから氷を出すんだろう)
男「……」
男「口か尻だな…」
男(両方食べたくない…とくに尻から出た氷は…)
雪女「んッ…!」サラサラ
雪女「はぁ…はぁ…」
雪女「ふっ…!くっ…!」サラサラ
男「お前…そんな所から氷を…」
雪女「んぁ!?だ、だから見ちゃ駄目って言ったのにぃ!」
男「……っ」ゴクリ
雪女「らめぇ!マジマジと見つめちゃらめですぅ!」サラサラ
男「で、でも後からどんどん溢れて…」
雪女「んほぉ!止まらないにょぉ~!!サラサラ
・
・
・
男「ないなー、ないわー」
雪女「今から作りますから、絶対ぜぇ~ったい見ないでくださいね!」
男(ま、尻からはさすがにないだろ。ないよね?)
男(…覗くの怖くなってきた)
男「……」
<ピンポ~ン!
男「はーい!(誰だよ、こんなときに)」
<ピンポンピンポン!
男「はいはい、どちら様ですかー」ガチャッ
??「おや、てっきりあいつが出てくるものだと思っていたが、主自らお出迎えか」
男「……」
??「もしやまだ眠っているのではあるまいな。里では遊ぶ以外は眠りこけていたからな」
男「あの…」
??「なんだ?」
男「どちら様ですか?」
??「あの阿呆から聞いていないのか?全く困ったものだ」
男(…もしかして)
??「申し遅れた。私はやつの姉だ。妹が世話になっている」
第三話「アイス、ところによりお姉ちゃん」 おしまい
雪女「改めてご紹介します。私の姉さんです」
雪姉「よろしく」
男「どうも…」
雪姉「どんな危ない人間に捕まったのかと心配して来てみれば、案外普通の人間じゃないか」
雪女「もぉ、男さんはそんな変な人じゃないですよー」
雪姉「今までが今までだったからな、心配だったのだよ」
男「……」
男(こいつが言った通りスタイルバツグンだな)
雪女「姉さんは心配性なんだから」
雪姉「はは、許せ」タユン
男(特に胸が……)
雪女「そうだ!さっき男さんに頼まれて作ったんですが…」
雪姉「なんだ?」
雪女「じゃじゃーん!かき氷です!私の分姉さんに差し上げますー」
雪姉「……」
男(今明らかに嫌そうな顔した…)
雪姉「これはお前が作ったんだよな?」
雪女「はい!一生懸命絞りだしました!」
男(絞り…え…?)
雪姉「味は悪くないんだがなぁ…」ボソッ
雪女「姉さん?」
雪姉「人間、私の分もどうだ?妹の手作りだぞ」
男「二杯も食べたらお腹壊しちゃいますよ」
雪姉「それで死ねるのなら本望だろう」
男(死ぬのか!?このかき氷食ったら死ぬのか!?やはりこの氷は――!)
男(――結局、二杯とも俺が頂きました)
男(普通に美味かったし、身体に異常はなし…)
雪姉「……」
男(お姉さんの『うわ、こいつ本当に食べちゃったよ!』という視線を除けば異常はなし)
雪女「男さん、かき氷いかがでした?」
男「美味かったよ」
雪女「ほんとですかー?そう言って頂けると嬉しい反面、恥ずかしくもありますねー」
男「……」
雪姉「話を変えようか」
男「そうですね」
雪姉「こいつはよく働いているか?」
男「家事はだいたいやってもらってますね。たまに失敗はありますけど、助かってます」
雪姉「雪女としてはどうだ…?」
男「それは……」チラッ
雪女「……」グッ!
男(なんだその立てた親指と下手なウィンクは。なんの合図だよ)
男「全然だめです」
雪女「お、おとこさ~ん!!」
雪姉「やはり駄目か…」
雪女「うまいことフォローしてくださいって合図出したじゃないですかー!」
男「わっかんねーよ」
雪姉「仮に雪女として上手くやっていると聞いても、信じられなかっただろう」
雪女「姉さんまで!?」
男「そんなにひどいんですか」
雪姉「ドベだ」
雪女「私は褒められて伸びる子なんです!」
男「一番ですね」
雪姉「下から、な」
雪女「あんまりですー!」
・・・後日
<ピンポ~ン!
男「はいはーい!」ガチャ
雪姉「久しぶりだな」
男「あ、どうも」
雪姉「暇が出来たので寄ってみたんだ。あいつはいないのか?」
男「丁度買い物で出てるんですよ。じき戻ってくると思います」
雪姉「そうか。中で待たせてもらっていいだろうか?」
男「かまいませんよ。どうぞ」
雪姉「お邪魔する」
男「アイスコーヒーと麦茶、どっちにします?」
雪姉「アイスコーヒーで頼む」
男「シロップは?」
雪姉「ブラックでいい」
男「りょーかいです」
男「どうぞ」
雪姉「ありがとう」
男「……」
男(見れば見るほどあいつの姉とは思えない。落ち着きがあって、スタイルもよくて…)
男(人間で言えば『大人の女性』と言うんだろう)
雪姉「私の顔に何かついているか?」
男「い、いえ。妹さんが言った通り美人なお姉さんだなぁと」
雪姉「ふふ、ありがとう。お前も人間の中では随分出来たほうだ」
雪姉「仕事柄何百人もの人間と会ってきたが、ロクなものではなかった」
男「……」
雪姉「中にはお前のようにいい人間もいたがね。ほんの一握りさ」
雪姉「……」ゴクゴク
男(美人でスタイルもよくて、おまけに胸まででかけりゃある意味しょうがない気もする)
男(もし仮にお姉さんが家に訪ねてきたら、二つ返事で契約しちゃいそうだ)
雪姉「……」
男(黙ってる姿も絵になるなぁ。契約数でトップを争ってるってあいつが言ってたけど)
雪姉「……」
男(この人がダントツじゃないのか。俺の中じゃ余裕でNo.1なのに)
雪姉「遅いな。道に迷っているのか…」
男「まさか。ここからスーパーまで一本道ですよ?」
雪姉「そのまさかが起こる可能性があるから怖いんだ…」
男「……分かります」
雪姉「これから何度も苦労すると思うが、一ヶ月耐えて欲しい」
男「……」
雪姉「よろしく頼む」
男「はい…」
男「あと10分しても帰ってこなかったら様子を見に行って来ます」
雪姉「すまないな」
男「ところで話は変わるんですが…」
雪姉「なんだ?」
男「お姉さんは契約数トップを争っていると聞きましたが、本当ですか?」
雪姉「……」
男「お姉さんに匹敵するぐらいの方がいるとは思えないんですけど…」
雪姉「あの女狐のことは考えたくもない」ドン!
男「!」
男(しまった!触れちゃいけないとこだったか!?今はとにかく話題を変えよう!)
男「け、契約をとる上で何か特別な話術でも使ってるんですか?」
雪姉「……」
男「お姉さんオリジナルのとか…」
雪姉「そうさな、話術というよりは…体術か…」
男「たいじゅつ…」
雪姉「知りたいかい?」
雪姉「我々は人間の女と同じような見た目をしているだろう?」
男「そうですね」
雪姉「だから人間の男のもとへ派遣されることが多いんだ」
男「……」
雪姉「正直なところおおよその察しはついているのではないかね?レディの口からみなまで言わせるとは意地が悪い」
男「そんなこと…」
雪姉「お前の考えている通り身体を使うのさ」
男「!」
雪姉「……」
客「妹いるんだってー?まだ若いのに妹まで食わせていかなきゃいけないなんて大変だねぇ」
雪姉「なら契約を…」
客「つってもねぇ。エアコンの代わりだけで月にこの値段はボッてると思わない?」
雪姉「……何が…言いたい」
客「わかってんでしょ?ね?」サワワッ
雪姉「き、気安く私に触るなっ!」
客「そんな態度でいいわけぇ?妹ちゃんかわいくないの?」
雪姉「っ!」
雪姉「言うことを聞けば契約してくれるのか…」
客「まぁそーだねー」
雪姉「……」
客「どーすんの?僕はべつにいいけどさ、困るの君だし」
雪姉「…よろしく…頼む」
客「あ、その前に一発試運転といこっか」
雪姉「は?」
客「後ろ向いて壁に手ぇついてよ。ほれ」グイ
雪姉「な、何を!」
客「まず具合みないとさー。大人しくしててねー」
雪姉「こ、こんな所で!?せめて部屋の中で!」
客「大丈夫大丈夫。ここ昼間は俺以外だいたい出かけてっから」
雪姉「っつ!」
客「ま、見られたら見られたで、ね?ひひひ!」
雪姉「くっ…うぅ…!」
・
・
・
男(――なんて。一瞬に妄想が膨らんでしまった)
男(稼ぎの悪い妹のために身体を売ってまで頑張るお姉さん)
男「……」
男(でもお姉さんならむしろ客を尻に敷いてるほうしっくりくるか…)
男(例えば――)
雪姉「当然契約するのだろう?」
客「え!?で、でもこのお値段はちょっと…」
雪姉「それはつまり私はもっと安い女だ、といことか?」
客「ひっ!」
雪姉「どうなんだね?」
客「そんなことはない…と思います…」
雪姉「ならば契約だな。よろしく頼むよ」
客「……よ、よろしくお願いします」
雪姉「ところで、なぜ即決しなかった?」バチン
客「あぃひぃ!」
雪姉「お前のような豚のところに私が来てやると言っているのに。こんなおいしい話は二度ないぞ」バチン
客「ひぎぃ!」
雪姉「悲鳴もまるで豚のようだ。お前ひょっとして人間ではなく豚なんじゃないか?」
客「…ち、ちがっ」
雪姉「その顔は捕食者に怯える畜生のそれだな。やはりお前は豚だ」
客「……っ」
雪姉「なんとか言ったらどうなんだ!」バチン
客「す、すみません!」
雪姉「豚らしく語尾にブヒィとつけろ!」
客「すみません…ブヒ…」
雪姉「ふふ、そうだ、それでいいんんだ…」ナデナデ
客「あ、嗚呼…」
男(――みたいな。このお姉さんならありえそうだ)
雪姉「おい」
男(俺はどちらかと言えば……)
雪姉「聞いてるのか?」ガシッ
男「!」
雪姉「先ほどから話かけていたんだがな」
男「す、すみません!ちょっと考え事を…」
雪姉「考え事、ね」
男「……」
雪姉「どうせよからぬことでも考えていたんだろう。考え事をしているお前の眼、ひどく濁っていたぞ」
男(バレてるー)
雪姉「まぁ身体を使って契約を、という話は嘘だがね」
男「嘘!?」
雪姉「期待に沿えず申し訳ない」ニヤニヤ
男「か、からかってたんですか!?」
雪姉「さて、どうだろうなぁ」
雪女「只今戻りましたー。あ、姉さん!」
雪姉「お邪魔してるよ」
男「……お帰り」
雪姉「遅かったじゃないか」
雪女「寄り道をしていたらこんな時間に」
男「……」
雪姉「しょうがない奴だな」
雪女「えへへ、すみません」
男「……」
雪女「あの…男さん元気ありませんけど…」ボソボソ
雪姉「そう見えるか」
雪女「一目瞭然です。私がいない間に男さんと何かあったんですか?」
雪姉「実は契約してくれと迫られてね」
男「!」
雪女「そ、そそそそれはほんとなんですか男さん!?」
男「言ってねーよ!お姉さんも勝手なこと言わないでください!」
雪姉「一度断ったんだが、どうせ雇うなら胸の大きな雪女が言いと強く主張してな」
雪女「男さんのエッチ!スケッチ!ワンタッチー!」
男「だから言ってないってば!つか古いな!」
雪姉「あれほど熱心に迫られたのは久しぶりだ。妹のためと思って断ったが今は…」
雪女「だめだめだめです!男さんは私のご主人なのですから、姉さんには渡しません!」
男「お姉さん!これ以上ややこしくしないでください!」
雪姉「胸の大きい女は嫌いか?」
男「好きです」
雪姉「な?」
雪女「おーとーこーさーん!?」
男「はっ!?」
第四話「お姉ちゃん、のちラブコメ」 おしまい
男「ただいま~」
男(バイト疲れたー…)
雪女「お帰りなさい男さん。もうすぐ夕食が出来上がりますから」
男「ん、ありがとう」
雪姉「お帰り」
男「あ、はい、ただいま」
雪女「先にお風呂に入ってしまわれますか?」
男「そだね。すごい汗かいたから、シャワー浴びてさっぱりしようかな」
雪姉「ついでだ。私も一緒に入ってしまおう」
男「入らないでください。帰ってください」
雪姉「お邪魔してるよ」
男「ちょくちょくいらっしゃいますよね…」
雪姉「なんだ、私がかわいい妹の顔を見にきてはいけないと言うのか?」
男「頻度が多すぎると言ってるんです!」
雪姉「お前だってほんとは嬉しいくせに~。正直に言えこの助平が~」
男「やめ、やめてっ!」
雪女「姉さん!男さんが嫌がっているじゃありませんか!」
雪姉「これもコミュニケーションの一種だよ。なんだったら一緒にどうだ?」
雪女「しません!今すぐ男さんから離れてくーだーさーいー!」
雪姉「焼きもちか。可愛い奴め」ニヤニヤ
雪女「ち、ちち違います!そんなこと言う姉さん嫌いです!」
雪姉「そう言うな。ちょっとした冗談じゃないか」
雪女「姉さんの馬鹿!」
雪姉「やれやれ、あいつはお前のこととなると目の色が変わる」
雪姉「それほどお前を好いている、ということなのか…」
男「……っ!」ガタガタブルブル
雪姉「何?身体が氷のように冷たい?今にも凍死してしまう?」
雪姉「それは大変だな。一刻も早く風呂へ入ったほうがいい」
男「……っ!」ガタガタブルル
雪姉「ああ、そうしろ。なんだったら私が手伝ってやる」
男「!!」
雪姉「人間の世界に似た様な施設があったろう?ほれ、入浴の補助をしてくれるアレだ」
雪姉「たしかそー――」
男「お、お風呂行ってきます!!」
雪姉「……」
雪姉「退屈しない奴だ…ふふ…」
男「あぁ~…」カポーン
男(マジで死にかけた。雪山で遭難するのってあんな感じなんだろーな)
男「雪山登ったことねーけど」
男「……」
男(出よう。そろそろ夕食も出来た頃だろ)
佐天「完結しててもつまんない奴も多いんだね……」
初春「本文がよくても、後書きや合いの手で興醒めするのもですね」
初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねえ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
雪女「お、お邪魔しま~す…」ガラガラ
男「!」
雪女「お背中を流しに参りました」
男「な、なんで!?」
雪女「姉さんが『契約者様の背中を流すのは当然のサービスだ』と」
男(嘘だよ、騙されてるよ)
雪女「ご迷惑でしょうか?」
男「迷惑なんてことはない」
雪女「でしたら!」
男「背中を流してくれるのは嬉しいけど、嫌ならしなくていいんだ」
男「俺だって嫌々されても嬉しくないから」
雪女「……」
男「……」
男「出て夕食にしよう。冷めないうちに食べないとね」
雪女「……」
男「と言ってもまた素麺だから関係ないか。はは…」
雪女「……」ギュッ
男「…?」
雪女「お背中を流しにきたのはたしかに姉さんに言われたからですが…」
雪女「今こうして男さんのお背中を流したいと思うのは私の意思です!嫌々なんかじゃありません!」
男「……」
雪女「恩人である男さんのお背中を是非ゴシゴシさせてください!」
男「恩人て大げさな」
雪女「お願いします!」
男「…そこまで言うのならお願いしようかな」
雪女「はいっ!」
雪女「かゆいところはございませんかー?」ゴシゴシ
男「んーないかなー」
雪女「遠慮なく言ってくださいねー」ゴシゴシ
男「はいはい」
雪女「……」ゴシゴシ
男(身体はもう全部あらったんだけど…)
雪女「……」ゴシゴシ
男(女の子に洗ってもらうのっていいなぁ。すげーいい)
雪女「……」
男「うん?もう終わりかな。なら洗い流して出よう。お姉さんもなんだかんだで夕食を待ってるんだろ」
雪女「……」
男「……?」
雪女「男さん…」ギュッ
男「!」
男「抱きついてくるなんて、どうしたんだよ」
雪女「ついこうしたくなりまして…嫌ですか…?」
男「…嫌じゃない」
雪女「ならもう少しギュッてさせてください」
男「……」
雪女「……」
雪女「小さい頃はよくこうやって姉さんに甘えたものです」
男「小さい頃から甘えん坊だったんだな」
雪女「そうですね、私はどうしようもない甘えん坊でした」
男「……」
雪女「今でも甘えたくなることもあります。でも姉さんに心配はかけたくはありません」
男「たまになら」
雪女「へっ?」
男「たまにだったら俺に甘えてもいい。姉さんの変わりに」
雪女「…男さん」
男「つかお姉さんだって甘えて欲しいって思ってるんじゃないか」
雪女「……」
男「会う度には困るけどな。ま、家族なんだから甘えるぐらい当然だろ」
雪女「男さん!!」ギュウ
男「!!」
雪女「私、男さんに雇って頂いてほんとに幸せ者ですー!」スリスリ
男「あんま引っ付くなよ!身体冷やすだろ!」
雪女「す、すみません!でもでも!私気付いちゃったんですよ!」
男「気付いたって何が…」
雪女「恥ずかしいから黙っていたんですけど、私男さんのこと考えると胸が変なんです!」
男「小さいのは元からじゃん」
雪女「それは今後に期待してください!そうじゃなくてっ!!」
男「あ、はい…」
雪女「優しい男さんのこと考えると胸がモヤモヤ、モニュモニュ、モコモコして!」
男(もにゅ…もこ…?)
雪女「あれれー?なんか変だな、怖いなーって思ってたんです」
男「そ、そう…」
雪女「でも先ほど男さんとお話してはっきりと分かりました」
男(ここへきて告白なんてベタ展開じゃないだろーな。実はこれもお姉さんの仕込みだとい可能性も!?)
雪女「私……男さんのこと……」
男(おい…マジかよ…)
雪女「実の兄のように慕っていたんだと!!」
男「……」
雪女「だからこうして甘えたくなるんですね~♪」スリスリ
男「気安く触るなアホ女。アホ女の妹なんていらねーんだよ」
雪女「な、なんと冷たい態度!雪女である私が初めて寒さを覚えるほどの冷たさですよ!?」
男「いい加減離れろってば」
雪女「そんな冷たいこと言わないでください~」スリスリー
雪姉「二人とも仲良くやってるかー?」ガラガラ
雪女「ね、ねえさ…」スリスリス…
男「これは誤解なんです!けしてやましいことは何も!お、お前はいい加減離れろ!」
雪女「ひどいです兄さん」
男「俺はお前の兄さんじゃねぇ!」
雪姉「どうやらお楽しみの最中だったようだな。正確に言えばマジで楽しむ5秒前か」
男「だから違いますって!」
雪女「お楽しみの最中?とはどういうことでしょうか」
雪姉「はっはっは。そんなの決まっているだろう。ナニのナニだ」
雪女「カニの足?」
男「『の』しか合ってねーよアホ女」
雪姉「せっかくだから私も『お楽しみ会』にお邪魔するかな。ゲストを除け者にするは君も本意ではあるまい?」
男「っ!!」
雪女「ね、姉さん!服!服着てください!」
雪姉「見られても減るもんじゃなし、細かいことは気にするな。裸の付き合いも大切だよ」
男「お、俺は遠慮しますので…どうか姉妹水入らず…」
雪姉「おっと、君は既にこちら側だろう」ガシッ
男「ひぃっ!」
雪姉「こっちはもう素っ裸なんだ。君もそんな布きれ一枚で隠さず、腹をくくるべきじゃないかね?」
男「あ…あぁ…!」
雪姉「というわけでタオルは没収だ」ヒョイ
男「っ!」
雪姉「なんだ案外立派なモノを持っているじゃないか。君もやれば出来る男だな!くくく…」
男「きょ、恐縮です…は、はは…」
雪女「……」ゴゴゴ
男(げぇ!?ここへ来て妹さん!!)
男「これは条件反射というか…生理現象というか…」
雪女「男さんのぉ…男さんのぉ…」
男「お姉さん!妹さんがヒートアップし過ぎて俺では手が付けられません!」
雪姉「いいんじゃないか?激しくとけてしまうようなプレイも私は好きだ」
男「人ごとだと思って!」
雪姉「とりあえず気張れ」
雪女「すぅ~…馬鹿ぁ~!!」ドゴォ
男「ボディ!?」
暑い夏はまだまだ続く……出来れば終わって欲しい今すぐに……
最終話「雪女のいる日常」 おしまい
う、ううう打ち切りじゃねーし!アホ女これにて完結だし!
くぅ~w疲れましたw
あとなんで君たちエレクトリカルコミュニケーション知らないの?
おじさんGGビシバシ感じすぎて脱糞しそう
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