ベルトルト「このビッチ!」アニ「童貞」(27)


ベルトルト(僕らは生殖能力がない)

ベルトルト(それは巨人化の能力を手に入れる代償の一つだ・・・なのに)

前日、男子寮

ジャン「はあ、今晩は飲んだなあ」

マルコ「教官の許可のある宴会だと、ついハメを外してしまうね・・・」ハハ

コニー「この際だから語ろうぜ!」ワー

ジャン「いいこと言うなコニー、まずは・・・女子の好みからだ!」

アルミン(ああ、ミカサのことを語りたいのかあ・・・)

ワイワイ

ベルトルト「・・・」

ジャン「だから女はやっぱり黒髪とストイックな身体がエロくて」ペラペラ

マルコ「そうだねミカサだね」ヨシヨシ

ジャン「そんなんじゃねーよッ」ギャー

アルミン「ハハ・・・ライナーは? 君はどんな子にドキっとするの?」

ライナー「俺か? ・・・」



ベルトルト(ライナーは戦士だからそんな浮ついた話題、適当に流すよね)チラ

ライナー「そうだなあ・・・。やっぱり細い腰、コレだな」ニヤ

アルミン「あ! 君も華奢な子が好きなの?」

ライナー「そうだな、華奢で小柄、コレで金髪なら完璧だな。その細い腰をガシっと掴んでだな、後ろから・・・なんてな」ハハ

マルコ「さすがライナーは言うことも大人だね・・・具体的というか・・・」ハハ

ベルトルト「・・・!?」

翌日、倉庫

ベルトルト「ってことがあって・・・ライナーが気持ち悪い、完全に兵士みたいなんだ・・・」

アニ「・・・わたしはライナーの気持ちもわかるよ」

ベルトルト「・・・!? なに言ってるんだ、アニまで!」

アニ「勘違いしないでよ。別に任務を忘れた訳じゃない。でも、わたしたちももうすぐ15でもう子供って訳じゃない。  
   そういう気持ちをなくすのって、無理なんじゃないの。・・・恋、とかさ」

ベルトルト「・・・イイヤ・・・キミは忘れてるよ、戦士になったときに言われたじゃないか。恋とか性とか、そういう浮ついたこととは
      決別するのが戦士だって! だいたい・・・僕らは戦士になる代わりに、子供を作れない身体になってるだろう。意味がないよ」

アニ「・・・。確かにそうだね。だけど、」

ベルトルト「アニ! しっかりしてよ、僕たち人じゃないんだから、そんなこと許されないんだって! ダメなものは
      ダメなんだよ。僕たち戦士だろ!?」

アニ「・・・」

・・・

翌週、倉庫

ベルトルト「アニ・・・あの、」

アニ「ベルトルト。・・・アルミンに抱いてもらった」

ベルトルト「・・・。は?」

アニ「あのさ。どうしてダメなのか、本当に意味がないのか、自分で確かめなきゃ納得ができないんだよ。意思がないなんて言うアンタは
   わからないかもしれないけどね。
   ・・・昨日の放課後だったな、ボタン開けながらアルミンに頼んだら、アルミンはわたしをずっと前から好きだったと言ってくれたよ。
   そのあと、実は子供がつくれない身体だけどそれでもいいのとも聞いた。アルミンは、なにも言わず抱きしめてくれたんだ。
   ・・・かわいい、きれい、魅力的な女の子だと言ってくれた・・・そんなこと言われたの初めてだったな。でもわたしは人じゃないんだと思うと
   みじめにも思ったね。それでもまたしたいと思っている。
   ああそうそう、そのときは、妊娠しないからそのまま中に出していいって言って、そのままアルミンは出し」パンッ

アニ「・・・」ジッ

ベルトルト「・・・ッ」ハア、ハア

アニ「痛いな・・・乙女の頬に傷をつけないでよ」フッ

ベルトルト「ふざ、けるな!!」

アニ「ベルトルト、声が大きい」

ベルトルト「うるさい!! ~~この、ビッチめ・・・っお前なんてもう戦士じゃない!!」バッ

バタン!!

・・・

夜、歓楽街

ベルトルト「・・・」スタスタ

娼婦「ねえ、キミ! カッコイイね、兵士さん? 今晩は楽しい思い出つくっておこうよ!」グイグイ

金持ちの女「まあ、背が高いのね、若いし、気にいったわ。5枚でどう? ・・・7枚でもいいわよ?」ニヤ

金持ちの男「うまいものでも食わせてやろうか。まあその後食われるのは君なんだけどな」ハハハ

ベルトルト(壁内の人間なんて・・・みんな性欲とか恋とか、バッカみたい)スタスタ

ベルトルト(ライナー・・・アニ・・・、キミらは違うはずなのに・・・)ピタ

ベルトルト(・・・。)ズルズル

ベルトルト「・・・もう・・・故郷に帰りたい・・・」

ポン

ベルトルト「!」ハッ

ユミル「アンタ、気分でも・・・あれ?」

ベルトルト「ユミル・・? ・・・」


ユミル「ベルトルさんか。驚いたぜ、なんでアンタがこんなところに」

ベルトルト「それは僕のセリフだよ・・・。キミ、まさか身体でも売ってるの?」ハッ

ベルトルト(なんかもうどうでもいいや・・・ユミルもどっか行ってくれないかな)

ユミル「・・・。ああ、実は・・・そうなんだよ。ハハ、バレちまった」

ベルトルト「! ・・・」

ユミル「秘密にしといてくれよ、開拓地行きになっちまう・・・。なんなら、やらせてやるからさ。生で入れてもいいぜ?」ハハ

ベルトルト「・・・悪いけど、どうでもいい・・・僕、種無しなんだよね」

ユミル「ふーん。・・・なるほど」

ベルトルト「なるほどって何だよ・・・」



ユミル「イヤ、道理で女にタンパクだと思ったんだ。男として引け目があるんだろ」

ベルトルト「別にそんなんじゃ・・・」

ユミル「気にすんな、・・・実は、わたしも苗床がない身体なんだよ」ハッ

ベルトルト「・・・」

(アニ「・・・実は子供がつくれない身体だけどそれでもいいの・・・」)

ユミル「・・・? !」

ベルトルト「・・・!」ギュウウ

ユミル「・・・。路地裏行くか」

・・・

ユミル「ココの物陰なら、まず人に見つからない」

ベルトルト「・・・」

ユミル「やりたきゃやっていいぜ。・・・さあ、どうぞ」

ベルトルト「・・・!」ガシッ

ベルトルト(まず、優しく、押し倒して・・・)

ユミル「・・・」ドサ

ベルトルト(! 目をつむってくれた。・・・そのまま、顔を近づけて・・・キス・・・、・・・・・・っ)

ユミル「・・・?」

ベルトルト「・・・・~!」チュ

ユミル「ふ、・・・ふはっ。頬っぺにチューかよ、ベルトルさん・・・っガキじゃないんだからさ・・・」

ベルトルト「!!」カーッ

ユミル「・・・顔真っ赤だし、・・・くく、半泣きじゃねーか・・・。やり方、よくわかんねーんだろ?
    リードして、っていうか、レクチャーしてやるよ」グイ

ベルトルト「!」ドサ

ユミル「・・・唇は奪わないでおくよ、省略して・・・まずは首あたりかな。舐めあげていって・・」ペローッ

ベルトルト「え、ちょっ・・・」ゾク

ユミル「いいとこ探りながら・・・唾液ためて、次、耳か。まずははんで・・・」ハム

ベルトルト「! イヤ・・・まって、・・・」ピク

ユミル「・・・耳の中に舌を入れて。音も立てよっか」ピチャピチャ

ベルトルト「わッ! ・・・~!」ゾクゾク

ユミル「ふは、ここ好きみたいだな・・・」ピチュチュプクチュ

ベルトルト「・・・っユミ、う・・・、んー・・・ッ!」(なんだ、なんか、・・・)クタ

ユミル「・・・・、・・・・。・・・ふふ、力抜けたら、はだけさせたシャツに手を入れて・・・」スス

ベルトルト「・・・? え・・・!」(いつの間にボタン開けて・・・)

ユミル「舌を耳に入れたまま、皮膚をなぞるぞ、爪をかるーくたてるみたいに・・・皮膚の薄いとこをなぞったり・・・」クチュピチュ ・・・ツツツ

ベルトルト(!! ~~・・・!)ドキドキ

ユミル「ハハ、ゆっくり、ゆっくり下の方へ行こうね・・・。通り越して、膝くらいから内股をなぞりあげたり・・・。だいたい
    こんな感じか、いろいろ省略してるけど・・・。全部やったら、やっと触ってやろうな」スル

ベルトルト「!?」(だから、いつの間にベルト抜いたんだ・・・!)

ユミル「じっくりやると、反応してくれるもんだ・・・まあベルトルさんは、ハハ、慣れてないからもうがちがちだけどな。
    先走りで下着ベトベトで、女の子みたいだ。・・・一回出しておこうか、もう一撫でじゃないか?」スッ

ベルトルト「・・・! や、イヤ・・・っあの、・・・」

ユミル「女の子の扱い方教えてやるよ・・・」クスクス

ベルトルト「・・・あ、~~~!! ま、待って! 僕、好きな子がいるんだっ!!」ガバ

ユミル「・・・。」ピタ

ベルトルト(・・・あれ?? 何言ってるんだ・・・)

ベルトルト「・・・っずっと、ずっとずっと好きな子がっ、・・子供のときから、~~~・・・!!」ポロッ

ベルトルト(え? おかしいぞ、そんなこと・・・。だいたいユミルにそんなこと言うのは、おかし)ポン

ユミル「・・・」ナデナデ

ベルトルト「・・・、ゆ、ユミル、ごめ」

ユミル「こういうのも仕事のうちだから、気にすんなよ」ギュ

ベルトルト「っ・・・! う”、・・・・!」(ヤバイ、もう、なんか・・・)グスッ 

ユミル「! ・・・」ギュウ

ベルトルト「・・・うっ、うぐ、・・・! う”・・・っ!」ブルブル

ユミル「・・・・よしよし、我慢すんな」ナデナデ

ベルトルト「! ・・・ひっ、・・・う、うあ、・・・僕だって、・・・・僕のほうが・・・っ っふあ、うああああ」ボロボロ ギュウウ

ユミル「・・・」ヨシヨシ

ベルトルト(・・・・・・あったかいな、人に抱きしめてもらうのって、こんなに気持ちいいんだ。・・・)グズグズ ヒックヒック

・・・

ベルトルト「・・・ゴメン」

ユミル「謝るのはわたしの方だよ。売女っていうのな、嘘なんだ」

ベルトルト「・・・? は?」

ユミル「わたし、そこのバーで給仕やってんだよ。まあそれもバレれば開拓地行きなんだけど・・・。まあそんな訳だ、バイトの件は
    黙っててくれよ。わたしも、ベルトルさんが泣いたの黙っとくからさ。これで相子だろ?」

ベルトルト「・・・」

ユミル「いやー悪いな。ちょっとからかうつもりだったんだけど・・・訳アリ顔だったから・・・失恋でもしたのかと思って・・・。
    テクとか適当だから、本気にするなよ。まあ出しそうになっちゃったのは童貞なら仕方ないんだろうし、気にすんな?」

ベルトルト「・・・、ゆ、ユミル!」

ユミル「は、ははは! 怒るなよ! 謝ってるだろー!」ハハハ

・・・

翌週、倉庫

ガチャ

ベルトルト「あ、アニ・・・あの、ごめ」

アニ「ごめん、ベルトルト」ペコ

ベルトルト「!」

アニ「・・・あんたの言葉にムッとして、あんなこと言ってしまった・・・わたしは冷静じゃなかったよ。
   アルミンにも謝った。なんか向こうからもすごい謝ってきたけど・・・勿論アレ以来してないから」

ベルトルト「イ、ヤ・・・僕こそごめん、自分の勝手な気持ちでキミに手をあげてしまった・・・女の子なのに」

アニ「いいよ、わたしももしアンタがムキになって、誰かとヤったなんて聞いたら・・・何するかわかんないしね」

ベルトルト「・・・、・・・ねえ、・・・。・・・アルミンのこと、好きなの?」

アニ「どうだろ・・・イヤ、好きなんだろうね」

ベルトルト「そっ、か・・・。キミに言ったことも叩いたことも本当に反省しているよ、アニ。それは自分の気持ちに流されてしたことだから・・・。
      戦士にしても恋にしても、その場で流されてばかりで・・・僕、本当に弱くってカッコ悪いよね」

アニ「ロクでもないね」

ベルトルト「・・・」シュン

アニ「それはわたしも同じだ。・・・けど、わたしはあんたのそういう人間っぽいとこ嫌いじゃないから」

ベルトルト「・・・」キュン

アニ「・・・。何、笑ってんのよ・・・」バシ

ベルトルト「! 痛い・・・」

終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom