ベルトルト(僕らは生殖能力がない)
ベルトルト(それは巨人化の能力を手に入れる代償の一つだ・・・なのに)
前日、男子寮
ジャン「はあ、今晩は飲んだなあ」
マルコ「教官の許可のある宴会だと、ついハメを外してしまうね・・・」ハハ
コニー「この際だから語ろうぜ!」ワー
ジャン「いいこと言うなコニー、まずは・・・女子の好みからだ!」
アルミン(ああ、ミカサのことを語りたいのかあ・・・)
ワイワイ
ベルトルト「・・・」
ジャン「だから女はやっぱり黒髪とストイックな身体がエロくて」ペラペラ
マルコ「そうだねミカサだね」ヨシヨシ
ジャン「そんなんじゃねーよッ」ギャー
アルミン「ハハ・・・ライナーは? 君はどんな子にドキっとするの?」
ライナー「俺か? ・・・」
ベルトルト(ライナーは戦士だからそんな浮ついた話題、適当に流すよね)チラ
ライナー「そうだなあ・・・。やっぱり細い腰、コレだな」ニヤ
アルミン「あ! 君も華奢な子が好きなの?」
ライナー「そうだな、華奢で小柄、コレで金髪なら完璧だな。その細い腰をガシっと掴んでだな、後ろから・・・なんてな」ハハ
マルコ「さすがライナーは言うことも大人だね・・・具体的というか・・・」ハハ
ベルトルト「・・・!?」
翌日、倉庫
ベルトルト「ってことがあって・・・ライナーが気持ち悪い、完全に兵士みたいなんだ・・・」
アニ「・・・わたしはライナーの気持ちもわかるよ」
ベルトルト「・・・!? なに言ってるんだ、アニまで!」
アニ「勘違いしないでよ。別に任務を忘れた訳じゃない。でも、わたしたちももうすぐ15でもう子供って訳じゃない。
そういう気持ちをなくすのって、無理なんじゃないの。・・・恋、とかさ」
ベルトルト「・・・イイヤ・・・キミは忘れてるよ、戦士になったときに言われたじゃないか。恋とか性とか、そういう浮ついたこととは
決別するのが戦士だって! だいたい・・・僕らは戦士になる代わりに、子供を作れない身体になってるだろう。意味がないよ」
アニ「・・・。確かにそうだね。だけど、」
ベルトルト「アニ! しっかりしてよ、僕たち人じゃないんだから、そんなこと許されないんだって! ダメなものは
ダメなんだよ。僕たち戦士だろ!?」
アニ「・・・」
・・・
翌週、倉庫
ベルトルト「アニ・・・あの、」
アニ「ベルトルト。・・・アルミンに抱いてもらった」
ベルトルト「・・・。は?」
アニ「あのさ。どうしてダメなのか、本当に意味がないのか、自分で確かめなきゃ納得ができないんだよ。意思がないなんて言うアンタは
わからないかもしれないけどね。
・・・昨日の放課後だったな、ボタン開けながらアルミンに頼んだら、アルミンはわたしをずっと前から好きだったと言ってくれたよ。
そのあと、実は子供がつくれない身体だけどそれでもいいのとも聞いた。アルミンは、なにも言わず抱きしめてくれたんだ。
・・・かわいい、きれい、魅力的な女の子だと言ってくれた・・・そんなこと言われたの初めてだったな。でもわたしは人じゃないんだと思うと
みじめにも思ったね。それでもまたしたいと思っている。
ああそうそう、そのときは、妊娠しないからそのまま中に出していいって言って、そのままアルミンは出し」パンッ
アニ「・・・」ジッ
ベルトルト「・・・ッ」ハア、ハア
アニ「痛いな・・・乙女の頬に傷をつけないでよ」フッ
ベルトルト「ふざ、けるな!!」
アニ「ベルトルト、声が大きい」
ベルトルト「うるさい!! ~~この、ビッチめ・・・っお前なんてもう戦士じゃない!!」バッ
バタン!!
・・・
夜、歓楽街
ベルトルト「・・・」スタスタ
娼婦「ねえ、キミ! カッコイイね、兵士さん? 今晩は楽しい思い出つくっておこうよ!」グイグイ
金持ちの女「まあ、背が高いのね、若いし、気にいったわ。5枚でどう? ・・・7枚でもいいわよ?」ニヤ
金持ちの男「うまいものでも食わせてやろうか。まあその後食われるのは君なんだけどな」ハハハ
ベルトルト(壁内の人間なんて・・・みんな性欲とか恋とか、バッカみたい)スタスタ
ベルトルト(ライナー・・・アニ・・・、キミらは違うはずなのに・・・)ピタ
ベルトルト(・・・。)ズルズル
ベルトルト「・・・もう・・・故郷に帰りたい・・・」
ポン
ベルトルト「!」ハッ
ユミル「アンタ、気分でも・・・あれ?」
ベルトルト「ユミル・・? ・・・」
ユミル「ベルトルさんか。驚いたぜ、なんでアンタがこんなところに」
ベルトルト「それは僕のセリフだよ・・・。キミ、まさか身体でも売ってるの?」ハッ
ベルトルト(なんかもうどうでもいいや・・・ユミルもどっか行ってくれないかな)
ユミル「・・・。ああ、実は・・・そうなんだよ。ハハ、バレちまった」
ベルトルト「! ・・・」
ユミル「秘密にしといてくれよ、開拓地行きになっちまう・・・。なんなら、やらせてやるからさ。生で入れてもいいぜ?」ハハ
ベルトルト「・・・悪いけど、どうでもいい・・・僕、種無しなんだよね」
ユミル「ふーん。・・・なるほど」
ベルトルト「なるほどって何だよ・・・」
ユミル「イヤ、道理で女にタンパクだと思ったんだ。男として引け目があるんだろ」
ベルトルト「別にそんなんじゃ・・・」
ユミル「気にすんな、・・・実は、わたしも苗床がない身体なんだよ」ハッ
ベルトルト「・・・」
(アニ「・・・実は子供がつくれない身体だけどそれでもいいの・・・」)
ユミル「・・・? !」
ベルトルト「・・・!」ギュウウ
ユミル「・・・。路地裏行くか」
・・・
ユミル「ココの物陰なら、まず人に見つからない」
ベルトルト「・・・」
ユミル「やりたきゃやっていいぜ。・・・さあ、どうぞ」
ベルトルト「・・・!」ガシッ
ベルトルト(まず、優しく、押し倒して・・・)
ユミル「・・・」ドサ
ベルトルト(! 目をつむってくれた。・・・そのまま、顔を近づけて・・・キス・・・、・・・・・・っ)
ユミル「・・・?」
ベルトルト「・・・・~!」チュ
ユミル「ふ、・・・ふはっ。頬っぺにチューかよ、ベルトルさん・・・っガキじゃないんだからさ・・・」
ベルトルト「!!」カーッ
ユミル「・・・顔真っ赤だし、・・・くく、半泣きじゃねーか・・・。やり方、よくわかんねーんだろ?
リードして、っていうか、レクチャーしてやるよ」グイ
ベルトルト「!」ドサ
ユミル「・・・唇は奪わないでおくよ、省略して・・・まずは首あたりかな。舐めあげていって・・」ペローッ
ベルトルト「え、ちょっ・・・」ゾク
ユミル「いいとこ探りながら・・・唾液ためて、次、耳か。まずははんで・・・」ハム
ベルトルト「! イヤ・・・まって、・・・」ピク
ユミル「・・・耳の中に舌を入れて。音も立てよっか」ピチャピチャ
ベルトルト「わッ! ・・・~!」ゾクゾク
ユミル「ふは、ここ好きみたいだな・・・」ピチュチュプクチュ
ベルトルト「・・・っユミ、う・・・、んー・・・ッ!」(なんだ、なんか、・・・)クタ
ユミル「・・・・、・・・・。・・・ふふ、力抜けたら、はだけさせたシャツに手を入れて・・・」スス
ベルトルト「・・・? え・・・!」(いつの間にボタン開けて・・・)
ユミル「舌を耳に入れたまま、皮膚をなぞるぞ、爪をかるーくたてるみたいに・・・皮膚の薄いとこをなぞったり・・・」クチュピチュ ・・・ツツツ
ベルトルト(!! ~~・・・!)ドキドキ
ユミル「ハハ、ゆっくり、ゆっくり下の方へ行こうね・・・。通り越して、膝くらいから内股をなぞりあげたり・・・。だいたい
こんな感じか、いろいろ省略してるけど・・・。全部やったら、やっと触ってやろうな」スル
ベルトルト「!?」(だから、いつの間にベルト抜いたんだ・・・!)
ユミル「じっくりやると、反応してくれるもんだ・・・まあベルトルさんは、ハハ、慣れてないからもうがちがちだけどな。
先走りで下着ベトベトで、女の子みたいだ。・・・一回出しておこうか、もう一撫でじゃないか?」スッ
ベルトルト「・・・! や、イヤ・・・っあの、・・・」
ユミル「女の子の扱い方教えてやるよ・・・」クスクス
ベルトルト「・・・あ、~~~!! ま、待って! 僕、好きな子がいるんだっ!!」ガバ
ユミル「・・・。」ピタ
ベルトルト(・・・あれ?? 何言ってるんだ・・・)
ベルトルト「・・・っずっと、ずっとずっと好きな子がっ、・・子供のときから、~~~・・・!!」ポロッ
ベルトルト(え? おかしいぞ、そんなこと・・・。だいたいユミルにそんなこと言うのは、おかし)ポン
ユミル「・・・」ナデナデ
ベルトルト「・・・、ゆ、ユミル、ごめ」
ユミル「こういうのも仕事のうちだから、気にすんなよ」ギュ
ベルトルト「っ・・・! う”、・・・・!」(ヤバイ、もう、なんか・・・)グスッ
ユミル「! ・・・」ギュウ
ベルトルト「・・・うっ、うぐ、・・・! う”・・・っ!」ブルブル
ユミル「・・・・よしよし、我慢すんな」ナデナデ
ベルトルト「! ・・・ひっ、・・・う、うあ、・・・僕だって、・・・・僕のほうが・・・っ っふあ、うああああ」ボロボロ ギュウウ
ユミル「・・・」ヨシヨシ
ベルトルト(・・・・・・あったかいな、人に抱きしめてもらうのって、こんなに気持ちいいんだ。・・・)グズグズ ヒックヒック
・・・
ベルトルト「・・・ゴメン」
ユミル「謝るのはわたしの方だよ。売女っていうのな、嘘なんだ」
ベルトルト「・・・? は?」
ユミル「わたし、そこのバーで給仕やってんだよ。まあそれもバレれば開拓地行きなんだけど・・・。まあそんな訳だ、バイトの件は
黙っててくれよ。わたしも、ベルトルさんが泣いたの黙っとくからさ。これで相子だろ?」
ベルトルト「・・・」
ユミル「いやー悪いな。ちょっとからかうつもりだったんだけど・・・訳アリ顔だったから・・・失恋でもしたのかと思って・・・。
テクとか適当だから、本気にするなよ。まあ出しそうになっちゃったのは童貞なら仕方ないんだろうし、気にすんな?」
ベルトルト「・・・、ゆ、ユミル!」
ユミル「は、ははは! 怒るなよ! 謝ってるだろー!」ハハハ
・・・
翌週、倉庫
ガチャ
ベルトルト「あ、アニ・・・あの、ごめ」
アニ「ごめん、ベルトルト」ペコ
ベルトルト「!」
アニ「・・・あんたの言葉にムッとして、あんなこと言ってしまった・・・わたしは冷静じゃなかったよ。
アルミンにも謝った。なんか向こうからもすごい謝ってきたけど・・・勿論アレ以来してないから」
ベルトルト「イ、ヤ・・・僕こそごめん、自分の勝手な気持ちでキミに手をあげてしまった・・・女の子なのに」
アニ「いいよ、わたしももしアンタがムキになって、誰かとヤったなんて聞いたら・・・何するかわかんないしね」
ベルトルト「・・・、・・・ねえ、・・・。・・・アルミンのこと、好きなの?」
アニ「どうだろ・・・イヤ、好きなんだろうね」
ベルトルト「そっ、か・・・。キミに言ったことも叩いたことも本当に反省しているよ、アニ。それは自分の気持ちに流されてしたことだから・・・。
戦士にしても恋にしても、その場で流されてばかりで・・・僕、本当に弱くってカッコ悪いよね」
アニ「ロクでもないね」
ベルトルト「・・・」シュン
アニ「それはわたしも同じだ。・・・けど、わたしはあんたのそういう人間っぽいとこ嫌いじゃないから」
ベルトルト「・・・」キュン
アニ「・・・。何、笑ってんのよ・・・」バシ
ベルトルト「! 痛い・・・」
終わり
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