佐天「確率を変動させる能力かー」(179)
初春「難しそうな能力ですね」
佐天「けどせっかく手に入った能力だから理解したよ」
初春「で、どんな使い方するんですか?」
佐天「たとえばこのコインが表になる確率を100%にします」チャリン
コイン「表」
佐天「もっかい」チャリン
コイン「表」
佐天「ね!」
初春「その能力強すぎません?」
佐天「そう?」
初春「それでレベルはいくつなんですか?」
佐天「それがね、使うたびに確率的に変わるんだって」
初春「珍しいですね」
佐天「確率的に確率を確立させる確率があがるってこと」
初春「確率って言いたいだけですね」
佐天「実はレベル4って言われたよ」
初春「ええぇ!?レベル4ですか!」
佐天「でも、御坂さんになら勝てそうな気が」
御坂「誰になら勝てるってー?」
佐天「御坂さん!?」
御坂「たまたま通りがかったら見かけてね、佐天さんレベル4なんだって?」
佐天「聞いてたんですか、そうですレベル4になっちゃいました」
初春「それがまた強いんですよ!」
佐天「まだ実戦経験ないんですけどね」
御坂「どう?ちょっと手合せしてみる?」
佐天「いいんですか?よろしくお願いします」
初春「くれぐれも周りの人に迷惑かけないようにしてくださいね」
御坂「場所移しましょ」
佐天「はーい」
御坂「ここの空き地なら大丈夫ね」
佐天「じゃあ行きますよー」
御坂「さぁ来なさい」
佐天「………どうやって攻撃しましょう」
御坂「来ないならこっちから行くわよ」バチバチ
佐天「そうだ!」
佐天(御坂さんの周りの空気の流れを変えて電撃を拡散:80%)
御坂「電撃が消えた!?」パチ
佐天「へへー」
佐天「なんとなく戦い方がわかってきたかも」
御坂「砂鉄そーど!」ヴヴヴ
佐天「とりゃ」ヒュ
佐天(投げたコインが砕けて御坂さんが負傷する:100%)
御坂「効かない!」サクサク
御坂「痛ったぁ!」
佐天「あ、大丈夫ですか?」
御坂「大丈夫よ、なかなかやるわね」バチチチ
御坂(佐天さんだから手加減してたけどもうちょっと本気だそうかしら)
佐天「強そうな電気が来た」
佐天(投げたコインが電気を吸収:100%)
御坂「これでもダメか」
佐天「いいこと考えた」
佐天(大量のコインで目を奪うその隙に動いても気付かれない:50%)
御坂「なっ、見えてるわよ!」バチチ
佐天「うわっ」
佐天(かわす!:60%)
御坂「躱された!」
佐天「50%じゃ危ないかー」
佐天(大量のコインで目を奪うその隙に動いても気付かれない:30%)
御坂「何度も同じ手は、あれ?」
佐天(後ろに回り込める確率:100%)
佐天「チェックメイトです」
御坂「やられたわー、なかなかいい能力ね」
佐天「そんなー、御坂さんにはかないませんよー」
御坂「レベル5になったらまたやりましょう」
佐天「はい!」
御坂「ちなみにそれってなんでも100%にできちゃうの?」
佐天「いえ、そういうわけではないんです」
佐天「たとえばこの10枚のコインをすべて表にします」ヂャララ
佐天(コイン10枚を表にする:100%)
コイン「表表表表表表表表表表」
御坂「!?」
佐天「これは100%でした、けど100枚になると」ヂャララ
佐天(コイン100枚をすべて表に:89%)
コイン「表x89:裏x11」
佐天「こういうことです」
御坂「ある程度上限はあるってことね」
佐天「その上限も確率で決まるそうなので最強とはいかないですね」
御坂「要は使いようね、レベル5目指して頑張って!」
佐天「はい!今日はありがとうございました!」
佐天「さーてこの能力でどんなことしようかなー」
佐天「テレポートできるかな」
佐天(15m先にテレポート:0%)
佐天「やっぱダメかー」
佐天「何ならできるんだろ」
佐天「当たり付き自販機で当たりだしてみよう」
佐天「ぽちっとな」ポチ
佐天(ジュースを当てる:100%)
佐天「やった当たり!でもコーヒーか」
佐天「ブラック飲めないんだよな」
佐天「捨てるのももったいないし」
打ち止め「そのコーヒー飲まないのってミサカはミサカは暗におねだりしてみたり!」
佐天「へ?」
佐天「飲まないけどブラック飲めるの?」
打ち止め「苦くて嫌いだけどプレゼントしたいのーってミサカはミサカは秘密を打ち明けてみたりー」
佐天「お姉さんは飲めないからあげるよ」
打ち止め「やったーってミサカはミサカは全身で喜びを表現してみたり!」
佐天「ミサカ?」
一方通行「打ち止めどこまで行ってンだよォ」
打ち止め「あ!これあげるってミサカはミサカはプレゼントしてみたり!」
一方通行「あァ、コーヒーか」
打ち止め「ありがとうは、ありがとうはってミサカはミサカは感謝を要求してみたり!」
一方通行「感謝は要求するもンじゃねェよ、飲むけどよォ」プシュ
佐天(なぜか缶コーヒーが噴き出す確率:100%)
コーヒー「ブシャュゥゥァ」
一方通行「あン」キュイン
打ち止め「うわああってミサカはミサカは驚愕してみたり!」
一方通行「缶コーヒーも爆発すんだな」ゴクゴク
打ち止め「濡れちゃったってミサカはミサカは涙ぐんでみたり」
打ち止め「あ、お姉ちゃんコーヒーありがとうってミサカはミサカは感謝してみたり!」
佐天「いえいえ、こちらこそ缶コーヒー爆発しちゃってすいません」
一方通行「悪ィな、コーヒーあンがとよォ」
佐天「妹さんですか?」
一方通行「まぁそんなもんだ」
打ち止め「そんなもんだってミサカはミサカは復唱してみたり!」
一方通行「うるせェ、行くぞ」
打ち止め「ばいばーいってミサカはミサカは別れを告げてみたり!」
佐天「ばいばい」
佐天「いたずら程度にしか使えないなー」
佐天「時よ止まれ!」
佐天(時が止まる確率:0%)
佐天「ですよねー」
佐天「てなことを昨日別れた後やってたんですけどやっぱあんまり使いこなせないです」
黒子「強そうな能力ですのに」
御坂「実際練習すればレベル5行けると思うわ」
初春「私の周りがレベル4以上だらけに…」
佐天「実は今日の初春のパンツの色も私が確率で選んだんだよ」
初春「はえー?」
佐天「真っ白だよねー」
初春「さてんさん!」
佐天「あ、そうだこの能力のおかげで都市伝説の信ぴょう性が明確になってきました!」
御坂「へー、どんなの?」
佐天「どんな能力も効かない能力者はいるんです!」
御坂「あのバカか」
黒子「またあの殿方の話ですの!」
佐天「え、御坂さん知ってるんですか?」
黒子「私にも詳しく聞かせてくださいな!」
初春「はいはい白井さんパトロールの時間です」
黒子「のぉぉ、おねぇさまぁぁ」
御坂「で、どこにいるの?」
佐天「じゃあ私たちも今から行きましょう!」
佐天「この辺で」
上条「お、ビリビリ中学生なにしてんだこんなところで」
御坂「アンタに関係ないでしょ!」
上条「そりゃごもっとも」
佐天(あの男の目が痒くなる確率:0%)
佐天(あの男の周りの風が強くなる確率:80%)
佐天(あの男が急用を思い出す確率:0%)
佐天「やっぱりあの男か」
佐天「あのーお兄さん能力者だったりします?」
上条「いや、無能力レベル0だよ」
佐天「じゃあ能力を打ち消したりする能力は」
上条「よく知ってるな、イマジンブレイカーっていうらしい」
佐天「やっぱり」
御坂「やっぱりね、だから電撃も効かないのね」
上条「なんで怒ってるんだよ」
佐天(でもこの男大して面白くないな)
佐天「じゃあ御坂さんどこか行きましょうか」
上条「おうじゃあな」
御坂「そうね」
佐天「都市伝説は本当だったんですね」
御坂「ほんとね」
ドゴゴゴゴォオオオォオン
銀行員「銀行強盗だ!アンチスキルとジャッジメントを!」
強盗「捕まるかよ!」
御坂「よし」チャリン
佐天「御坂さん待って」
佐天(強盗が足を絡ませて転倒する確率:90%)
強盗「おぅわ」ドテーン
佐天「平和的解決、ね!」
御坂「便利ねその能力」
佐天「こんなことにしかつかえないですけどね」
御坂「私なんて恐怖植えつけることしかできないわよ」
佐天「ですよね!」アハハ
佐天「でも豪快ですきですよ」
御坂「ありがと」
佐天「あ、昨日の妹さんたち」
御坂「妹!?」
打ち止め「あー昨日はありがとうってミサカはミサカは再度お礼してみたり!」
佐天「毎日散歩ですか、大変ですね」
一方通行「あァ、大変だよォ」
御坂「一方通行なんで妹達といるの?」
一方通行「説明すんのめんどい、大人の事情だよォ」
御坂「ちょっと!」
一方通行「うるせェな、もう殺さねェよ」
打ち止め「もうミサカたちは大丈夫だよってミサカはミサカは説明してみたり!」
御坂「そう…」
佐天「わけありのご様子…」
垣根「新たな原石が発見された?」
*「手段は問わん、抹殺してくれ」
垣根「手掛かりは無いのかよ」
*「女子中学生、レベル4、第3位と接点がある」
垣根「それだけあれば十分だな」
*「健闘を祈る」
麦野「次の仕事は原石を殺すだって」
フレンダ「全員で?」
麦野「そう、全員一緒に行動しろだとさ」
絹旗「なんか超面倒くさい仕事ですね」
滝壺「そんなに相手が手ごわいの?」
麦野「さぁ?原石で女子中学生で超電磁砲グループにいるってさ」
佐天「なんかこの頃誰かに見られてるような気がするんですよ」
初春「能力で確かめてみればいいじゃないですか」
佐天「いや、反応しないから見られていないんだけどさ」
初春「じゃあ見られてないんじゃないですか」
佐天「いや、なんというか、ね?」
初春「ね?じゃなくて佐天さん仕事中なんですから邪魔しないでください」
佐天「すいませんー」
佐天「今日も普通に終わるなー」
麦野「いた、あいつだろ」
フレンダ「さー?聞いてみれば?」
絹旗「それでばれたらどうするんですか、フレンダは超バカですね」
滝壺「AIM拡散力場が出ていない能力者ではない?」
麦野「それは無いだろ、あいつが原石なのは確定してるんだし後ろからギュンって殺せばいいんだろ」
フレンダ「じゃあ麦野がやっちゃえば」
麦野「今やるよ」ギュン
佐天「危ない!」サッ
麦野「躱した!?」
佐天「もしかしてここ最近見張ってたのってあなたたちですか」
フレンダ「麦野躱されてやんのー」
麦野「うるさい、フレ/ンダにするぞ」
絹旗「じゃあまず場所移しましょう」
滝壺「佐天さんついてきてください来ないならどうなるか、ね?」
佐天(うわーなんかやばいのに捕まっちゃったよ)
佐天「あなたたちはなんなんですか?」
麦野「仕事であんたを殺しに来た暗部だ」
絹旗「超仕事なんで超覚悟してください」
佐天「ピンチかも」
佐天(強風で砂を巻き上げ目くらまし:100%)
風「ブフォォ」
フレンダ「風使い!?」
佐天「今の隙に逃げる!」
滝壺「逃がさない」ドゴォ
佐天「痛っ!」カハッ
麦野「案外ちょろかったな」キュイイ
佐天「まだまだ」
佐天(演算失敗しろ!:80%)
麦野「あれ?」
絹旗「超失敗ですか」
佐天「必殺…」
佐天(コイン避雷針に落雷:90%)
ゴゴゴゴゴ
フレンダ「雷も使えるの!?」
佐天「私に勝てませんよ、皆さん」
絹旗「窒素装甲が超発動しない!」
滝壺「AIM拡散力場が!」
フレンダ「人形持ってきてないや…」
麦野「原子ビーム」キュイイ
佐天「効かない」
佐天(攻撃の無力化:80%)
佐天(なんか使い方わかってきたかも)
麦野「強いな」
佐天「超必殺」
佐天(超確率:全員屈服:100%)
麦野「ダメだ、お手上げだ」
佐天「皆悪いことしちゃダメですよ!」
フレンダ「しょうがないなー」
絹旗「超負けたんで超仲間になりますよ」
滝壺「佐天さん…好き」
佐天(なんかこの能力なんでもありっぽい)
初春「佐天さん最近付き合い悪いなー」
御坂「なんであんたたちが佐天さんといるのよ」
麦野「友達と一緒にいて悪いわけ?」
御坂「友達って、佐天さんやなことされてない?」
佐天「大丈夫ですよみんないい人です!」
麦野「ほらぁ」
御坂「ぐぬぬ」
佐天(この能力があれば世界征服だって…)
垣根「なんだありゃ、第4位がくっついてやがる」
一方通行「あ、メンヘンくんじゃねェか」
垣根「うるせぇな邪魔だ」
一方通行「お前まだ暗部やってンのかよ」
垣根「そうだよ、わるいかよ」
一方通行「いやなンでもねェ」
垣根「安心しろもう1位になんて興味ねェよ」
佐天(もしかしたら人も自在に操れるかもしれない)
佐天(その人を自在に操る能力に目覚める確率とかかなぁ)
垣根「おい第4位、死にたくなかったら離れてろ」
麦野「あ?第2位サマがこんなところになんの用ですか?」
佐天(この第2位って呼ばれてる人あやつろっかな)
佐天(超確率:第2位を自在に操る能力を身に付ける:100%)
佐天「あれ、確率が高い」
佐天「能力が進化してるのかな」
佐天「あのー」
垣根「なんだよ」
佐天「あなたも私のことを殺しに来たんですか?」
垣根「理解が早くて助かるよ」
麦野「そんなことはさせねぇよ」
佐天「残念ながら死にません、私」
佐天「あなたはもう私の手中です」
垣根「はぁ?なにわけのわかんn」
佐天「帰れ」
垣根「」バサバサバサ
麦野「…涙子の能力反則すぎないか」
佐天「私もそう思ってたところです」
佐天「そろそろ第1位も手中に入れておきたいんですが誰なんですかね」
麦野「一方通行って言うもやし野郎だ」
一方通行「俺だ」
佐天「あの時の!」
一方通行「垣根を倒すとはなァ」
佐天(ダメだ、この人は屈服されられない)
佐天(負けないけど勝てない)
佐天「ま、いっか」
一方通行「垣根を倒すとはなかなか強いんだなァ」
佐天「もう最強ですよ!」
一方通行「興味ねェ」
――――――――――――
佐天「レベル5は第2位と4位は確保したからいっか」
佐天「次はどこを征服しようかな」
佐天「こないだ手に入れたツチミカドとかいうのが言ってた魔術ってのが気になるわね」
佐天「次は魔術を征服してくるわ」
垣根「暇だから俺も行くぜ」
麦野「あたしも行くよ」
一方通行「暇つぶしにちょうどいいから行くぜェ」
削板「根性で征服するぜ」
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