小鳥「はい……」
P「それは大変だ、今すぐ俺が様子を見てきます」
P「伊織がベルトコンベアーに巻き込まれるなんて……そもそもなんでベルトコンベアーに?」
小鳥「その、家の都合で工場見学をしていた時に……」
P「わかった、今すぐ様子を見てくる!」
P「伊織!」バッ
伊織「はっ……あんたなんでこんなところに!?」
P「当然だろ、アイドルの身に危険があったら助けるのは俺の役目だ」
伊織「ふん、余計なお世話よ、今は効果の高い鎮痛剤も……ぐうっ!」
P「伊織!?」シャーッ
伊織「あっ、馬鹿!人の許可なくカーテン開けるのやめなさいよ!」
P「そんな事いったって……なっ!?」
P「伊織……>>19が巻き込まれたのか!?」
体の部位で
全身
だるまなのか胴体までなのか
P「全身が巻き込まれたのか!?」
伊織「……」
P「こんな、こんな事になるなんて……まさか伊織が全身ベルトコンベアーに巻き込まれるなんて」
伊織「……」
P「伊織、泣いてるのか?ちょっとすまん……」サッ
P(伊織は、体ごとベルトコンベアーに巻き込まれてしまっていた、その結果……)
>>31
1.手足が……
2.首から下が……
3.ん?冷たい……
3ってなんだよwww
P「冷たい……ってなんだよwwww」
伊織「……」
P「へ?」
伊織「……」
P「伊織?」
伊織「」
P「………………死んでる」
P「いやいやいやいやいや、さっきまで話してたろ……えっ?」
伊織「」ヒンヤリ
P「……oh………………」
数日後
P(伊織は、全身をベルトコンベアーに巻き込まれ、見るも無残な姿になっていた)
P(その後の事はよく覚えてない、葬儀はこっそりと行われたらしい)
P(人気アイドルが自分の家の工事で事故死したニュースは大きな話題になっているらしい)
P(それにしても、なんで…あんなに喋れてたのに……)
P(待てよ…じゃあ、俺が会話した伊織は何だったんだ?)
P「……帰ろう」ブルブル
夜
P「…………zzz」
ガチャッ
伊織「……ふん、良く呑気に寝てられるわね」
伊織「ほらあんた、起きなさい、伊織ちゃんがせっかく来てあげたんだから」
P「ん……なっ!?」ガバッ
伊織「にひひっ♪目が覚めたかしら?」
P「な、な、な、なななななんで?死んだ筈じゃ?!」
伊織「まあ、そういう事になるかしらね」
P「……どういう事だ?確かに、あの伊織は……」
>>56
あの伊織は……
1.紛れもなく伊織自身、じゃあこの伊織は……誰だ?
2.もしかして、替え玉だった?
1
P「あれは確かに伊織だった……じゃあ、ここにいるのは……」
伊織「まあ、そういう事になるわね」
P「」
伊織「あんたね……見ないでって言ったでしょ、人がぐちゃぐちゃになったのを見たかったの!?この変態!」ゲシッ
P「うぐっ!?」
伊織「おかげでゆっくりと成仏もできないわよ!変態!ど変態!変態大人!」ゲシッゲシッゲシッ
P「ちょっ!?いおり、やめっ……」
伊織「……過ぎた事は仕方ないわね、あんたにだけは見られたくなかったのに…はぁ」
P「……ぐふっ」
伊織「この体って不便なのよね、深夜じゃないとまともに物が触れやしないのよ」
伊織「おかげであんたの所にくるのに時間がかかったわ」
P「それで、なんで俺の所に……」
伊織「ふん、人の死体を許可なく見たから祟りに来てやったのよ」
P「すまん、本当に悪かった、でもあれは伊織を心配しての事で……」
伊織「プロデューサー、なら私が成仏出来る様に手伝ってくれないかしら」
P「え……何をすればいい?」
伊織「少しやり残したことがあって……>>67よ」
家の戸締り
伊織「戸締りよ」
P「へ?」
伊織「前から言いたかったのよね、家から出てるときは鍵をかけなさいって!」
P「えっ」
伊織「それに今度から家にいる間も鍵をかけなさい!もし誰かに押し入られて私の姿が見られたらどうなるかわかったものじゃないわよ!」
P「おい、私の姿って」
伊織「あら、言ってなかったかしら?」
伊織「成仏出来るまでの間、しばらくここに居座らせて貰うわ」
P「えっ」
伊織「人の死体を勝手に見た罰よ、それくらいできないの?」
P「い、いや、そうだけど……」
伊織「なら決まりね、それじゃさっさと鍵閉めてくる!」
P「あ、ああ……!」スタスタ
伊織「それじゃあ毎日オレンジジュースのお供えもよろしくね、にひひっ」
P(な、何でこんなことに……)
P(それからずっと、伊織は俺の家に取り憑いていた)
伊織「ふーん……律子ったら、私の代わりにアイドルまたやることになったのね」
P「戻りたいか?」
伊織「そりゃあ戻りたいわよ、まだ私はやりのこしたことが沢山あるもの」
P「そうか、すまなかった」
伊織「私が勝手に転んで落ちたのよ、春香の事笑えないわね」
P「・・・」
伊織「それとあんた、ラーメンの匂いがするわね、また貴音とかしら?」
P「いや、社長との付き合いでな」
伊織「ふうん……そういうことにしてあげる」
P(伊織の考えがわからない、何が望みなのか……)
伊織「さ、6時よ、もう寝なさい」
P「まだ6時だろ?」
伊織「仕方ないわよ、私があんたに触れれるのは夜中だけだもの」
P「そうか……おやすみ」
伊織「ええ、いい夢を」
P(時間感覚がずらされる以外は対した苦にはならなかった)
P(夜中になれば、伊織は物に触れれる様になる)
P(人肌が恋しくなるのか、最初は手を触れたり、頭を撫でられたり従っていたが……日がたつにつれだんだんと過激になって行った)
伊織「毎日付き合ってもらって悪いわね」
P「別にいいよ、ただ支障の出ない程度に、な?」
伊織「別に何したって支障は出ないじゃない、まさか私とこうしてるなんて誰も思わないわよ」
P「ま、まあそうだけど」
伊織「別にあんたとこうしたいわけじゃないわよ?ただ人肌が恋しいだけだから」
P「……」
伊織「それじゃ、>>103してもらおうかしら」
身体を貸して
ちょっとトイレ
伊織「あんた、身体を貸しなさい」
P「そんなことできるのか?」
伊織「さあ?でも幽霊なんだもの、それくらい出来てもおかしくないわよ……ほら、肩の力を抜いて目を瞑りなさい」
P「ああ……」
伊織「静かにしなさい!……さ、いくわよ
……」チュッ
P「!?」
この時、プロデューサーが目を開けていれば口付けを交わした伊織が煙の様になり重なって行く様が見えただろう
ただ、彼が感じたのは何かが入って来る不快感とそれよりはるかに大きい暖かい何かに抱きしめられる様な快楽だった
肉体から霊体を剥がされ、意識が完全に失われるほんの少し前に、誰かに呟かれた様な気がした
――「大好き」と
「さぁて……あいつの身体、たっぷり研究させてもらおうかしら、まずは――」
>>126
同じなの、お仕事だからID違うの
電波悪いからコロコロかわるかも
俺も腹痛い
「くっ……ふぅ……はぁ……」
「…………あら、もうこんな時間?急がないと」
「そろそろ返すわ、起きなさい、プロデューサー」
――――――
――――
――
P「……う……」
伊織「ありがとう、あんたの身体、良かったわよ」
P「な、何をしたんだ?」
伊織「秘密、家から出てないしあんたの知り合いとは連絡もしてないわ、安心なさい」
P「本当か?」
伊織「ええ、私は嘘をつかないわよ?」
P「……そうか」
P(……なんか色々ちらかっているが気にしないでおこう……ティッシュとか)
伊織「それじゃあ支度をなさい、まだ時間があるみたいだから私が片付けておくわ」
P「あ、ああ……」
P(段々と過激になる伊織の行為は留まる事を知らなかった)
P(夜な夜な俺に取り憑いて何かをしてる様だけど何をしてるのかはわからなかった)
P(辞めようと何度も思った、ただ触れ合うだけにしようと何度も務めた)
P(だけど、憑依される時の暖かい、ふかふかの布団に包まれる様な快楽が味わえなくなると思うとなかなか勇気を出す事ができなかった)
P(それから、数週間後……)
――
伊織「……そろそろ、いいかしら」
P「ん?」
伊織「プロデューサー、私が来てから随分と経つわね」
P「そうだな、最初は驚いたけど……」
伊織「いままでありがとう、少しだけ恩返しをしてあげるわ」
P「恩返し?」
伊織「ええ、そうよ?」チュッ
P「んっ……また身体を使うのか?」
伊織「違うわよ……>>147よ」
……あれ?あれあの世に魂ないと出来ない設定じゃ
再安価>>155
なんやかんやで生き返る
伊織「あんたのおかげなのか知らないけど……生き返ったのよ、私」
P「え……あっ!?なんかデコが透けてないで光ってる!」
伊織「……あんたねえ……!」ドスッ
P「うぎゃあっ!?」
伊織「人が折角これから恩返しをしてあげようと思ってたのに、この変態大人!」ゲシッゲシッ
P「お、重い!最初の時より明らかに質量を伴ってる!……それより恩返しって……」
伊織「はぁ、はぁ、まあいいわ、そっちが先よ、先!」スッ
P「……ん?」
伊織「プロデューサー、良く聞きなさい」
伊織「まだもうちょっと向こうに行くのには早いみたい……今度は恩返しとして、これからもいていいかしら?」
P「……え?」
伊織「もう私は死んだ事になってるしアイドルとしてリスタートなんて無理だから……仕方なくよ!」
伊織「あくまで恩返しなんだから、これは」
P「……わお」
伊織「……わお……って何よこの馬鹿ぁー!」バチコーン
P「ごぼぉっ!?」
P(こうして、何故か生き返った伊織と同居する事になり、俺は末長く暮らすことになったのだ)
P(なんで伊織が生き返ったのかはわからない、けど)
伊織「……あんた、聞いてるの?」
P「ん、どうした?」
伊織「今度一緒にここに行くわよ、どうせ次の休みは暇でしょ?」
P「ああ、暇だけど……俺も行くのか?」
伊織「この私から離れることは許されないわよ?なんたってあんたはこの伊織ちゃんに取り憑かれてるんだからね?」
伊織「もし嘘ついたら、今度は呪ってやるんだから」
P「勘弁してくれ……」
伊織「なら決まりね、それじゃいってらっしゃい、あなた♪」チュッ
P「はは、それじゃいってくるよ」
P(今はとりあえず、幸せな方に入ってると思う)
伊織「……にひひっ♪こうも上手く行くとは思わなかったわ!」
伊織「なんで戸締りをしない事を知ってたのに気づかなかったのかしら?全部計画通りよね」
伊織「身体を捨てるのと一緒にクローンを作って置いて、出来上がったらそれに憑依する」
伊織「失敗するかと思ってたけどあいつが実験台になってくれたおかげで助かったわ」
伊織「プライドを捨てて手段を問わなかったらあっさり成功したわね、笑いが止まらないわ」
伊織「全部計画通り、完璧ね」
伊織「それにしても、この胡散臭い本に書いてあった幽体離脱の方法が本当だったとはねぇ……」
伊織「……まあいいわ、成功したんですもの、もうこれはお払い箱ね」ポイッ
ばさっ
伊織「新堂、例の書類、できたかしら?」
伊織「そう、これよ!水瀬詩織、私は水瀬家の隠し子、ただの伊織ちゃんのそっくりさん」
伊織「これはパパに頼んで作って貰った事にしておけばいいわね」
伊織「あいつにとってこれはタネも仕掛けもないタダの奇跡の物語」
伊織「でも実際は……どうかしら?」
伊織「これであいつは死ぬまで私の物、他の奴らには渡さない」
伊織「……それじゃ、さようなら」
終わり
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