P「携帯はつながらないか……」

律子「私も何度か試したんですがつながらないんです」

小鳥「お家にかけてみましたけど留守のようです」

P「そうですか。実家にはかけましたか？」

小鳥「はい。親御さんも何も知らない様子でした」

P「そうですか……。まさか自宅で倒れてるなんてことは……」

律子「確かにアパートの確認はしていません」

小鳥「一度伺ったほうがよさそうですね」

――

―

P「ここか……」

小鳥「あずささーん？　いますかー？　って、え……」

律子「鍵が開いてるわね」

P「……調べてみよう」

律子「……」

P「……」

小鳥「ど、どういうことでしょうか」

律子「なにもない……」

P「ま、まさか」

律子「な、なんですか？！」

P「……夜逃げ？」

律子「……」

小鳥「……」

律子「ふざけてないでまじめにやってください」

P「お、おう……すまん」

P「にしても、物が何も無いな……どういうことだこれは？」

小鳥「あ！」

P「ど、どうしたんですか音無さん」

小鳥「もしかして引越しをしたんじゃないでしょうか」

P「引越し？」

小鳥「はい！」

小鳥「いつも迷子になってしまうあずささんは、迷うことが無いように事務所の近くに家を変えたんですよ！」

律子「……いえ、それなら私達に事前に連絡があるはずです」

P「そうだよなぁ。それに携帯にもでないのはおかしいですよ」

小鳥「あ、なるほど……確かにそうですよね」

P「それにこの部屋……なんていうんだろう、なんか違和感があるんですよ」

律子「違和感？」

P「ああ。なんていうんだろうなー？　なんかおかしいんだよ……この部屋」

律子「はあ……？」

律子「ん？　……何かしら、これ？」

小鳥「おもちゃの指輪？」

P「うーん……」

律子「指輪ですね。なんでこんなものが落ちてるんだろう」

小鳥「あ……」

律子「はぁ……こんなものじゃ手がかりになりそうにないわね」

小鳥「……」

律子「手がかりが見つからない以上、いつまでもここにいたってしょうがありません」

小鳥「そ、そうですね！　別の場所を探してみましょう！」

P「うーん……」

律子「ほら！　なにボケっとしてるんですか早く行きますよ！」

P「お、おう。すまん」

P「といっても、どこを探すんだ？　手がかりのありそうな場所なんてあるか？」

律子「そうですねぇ……」

―事務所―

伊織「暇ねぇ……」

やよい「なんで急にお休みになったんでしょうね？」

伊織「さあ？」

真「プロデューサー達どこいったんだろうね？」

響「まさか三人でお酒飲んでたりして」

真「はは、さすがにそれはないと思うよ」

響「そうかなー？　あの三人ならわかんないぞ？」

やよい「プロデューサーと小鳥さんはともかく律子さんがついてるから大丈夫ですよ！」

伊織「やよいって意外と毒舌よね」

やよい「ええっ！？　そ、そういう意味でいったんじゃないよ！」

雪歩「ふふ。お茶が入りましたよ」

響「おー、やったー！　おかしまでついてる！」

貴音「いい香りですね」

響「あ！　お前は面妖星人！」

やよい「面妖星人？」

響「面妖星人はお茶とお菓子が大好きなんだ！」

真「なんだってー！？」

響「早く自分の分を取らないと片っ端から持っていかれるぞ！」

真「これ僕のだから取ったら駄目だからね！」

貴音「面妖な」

雪歩「あはは」

伊織「元気ねぇ、あんたたち」

―あずさ宅―

千早「ちょ、ちょっと春香……」

春香「どうしたの？」

千早「どうしたのじゃないわよ。人の家に勝手にあがるなんてよくないわ」

春香「えー？　でもプロデューサーさん達も勝手にあがってたよ？」

千早「プロデューサー達はあずさのことを調べるためにここに来ていたのよ」

春香「私たちだってそうだよ？」

千早「そ、それは……。というかこの件はプロデューサーに任せて私達は事務所でおとなしく待っていたほうがいいと思うわ」

春香「千早ちゃんはまじめだなぁ」

春香「それにしても何にもないね。引っ越したわけじゃなかったらなんで荷物がなくなってるんだろう？」

千早「泥棒の仕業かしら？」

春香「もしそうなら金目のものだけ持っていくんじゃないかなぁ」

千早「確かにそうね……」

千早「ねぇ……もう行きましょう」

春香「んもう。どうしちゃったの千早ちゃん？」

千早「……」

春香「あずささんにもしものことがあったら困るから調査してるんだよ？」

千早「……怖いのよ」

春香「……先月のこと？」

千早「うん……」

春香「真美と亜美のことはかわいそうだと思うし、今でも悲しいよ」

千早「だから！　もしここにいることで私達も事件に巻き込まれたらっ……」

春香「千早ちゃん……？」

千早「あ……」

春香「あの二人の件は通り魔の犯行が濃厚だって警察の人も話してたよね」

千早「うん……」

春香「そのことと今回のこととはきっと無関係だよ。ね？」

千早「……」

千早「真美と亜美が殺されたこととあずささんの行方がわからないことは無関係じゃないと思う」

春香「え、どういうこと？」

千早「……」

春香「……同一犯の仕業かもしれないってことかな？」

千早「もしかしたらね……」

春香「ふうん」

千早「ねぇ、だから早く帰りましょう。ここにいるのは危険だわ」

春香「……」

春香「そうだね。この部屋なんにもないし。いつまでもいたってしょうがないもんね」

P「ふぅ……」

律子「手がかりなしですね」

小鳥「あずささんがよく行く居酒屋の店長も何も知らないみたいだったし……」

P「うーむ、これは警察に捜索願い出したほうがいいかもなぁ」

律子「そうですね……」

小鳥「なにかあってからじゃ遅いですからね」

P「……」

律子「……」

P「そうですね。俺達での捜査は一旦ここで打ち切りましょう」

律子「わかりました」

小鳥「はい」

―事務所―

響「うがー！　また自分がビリだぞ！」

伊織「あんたは顔に出しすぎなのよ」

真「ババ抜きなんて久しぶりにやったよ」

やよい「雪歩さんはジョーカー引いてもぜんぜん顔色かわりませんね」

雪歩「えへへ。こういうの結構得意なんだよ」

貴音「皆で遊ぶと白熱しますね」

美希「zzz……」

響「もう一回やるぞ！」

やよい「負けませんよ！」

伊織「あ、私はちょっと休憩するわ」

貴音「では、五人で勝負です」


伊織「さて……」

小鳥「ただいまー」

響「お、小鳥」

やよい「お帰りなさい！」

貴音「ずいぶん遅かったのですね」

小鳥「ええ……」

小鳥「えっと……プロデューサーさん達はいろいろと用があるので今日は事務所に戻ってこないの」

真「そうなんだ」

小鳥「だから皆は今日は解散してくださいとのことです」

雪歩「あの、明日はどうなるんでしょうか？　お仕事あるんでしょうか？」

小鳥「うーん、ちょっと今の段階ではわからないわ」

響「えー、そういうの困るなあ」

貴音「ふむ……」

真「まあ、わかんないもんはしょうがないし今日はお開きでいいんじゃない？」

やよい「そうですね。そろそろ夕食の用意もしたいし……」

響「ところで今日はなんで小鳥達は出かけてたんだ？　仕事も急に休みになったし」

雪歩「そうですよね……私も気になります」

小鳥「えっ！　ああ……えっと……」

小鳥（しまった、先月のこともあるしアイドル達を不安にさせないようにうまくごまかしてくださいって言われてたんだった）

小鳥「ええっと……ええっと……」

貴音「まあよいではありませんか。お腹も空きましたしこのあたりにしましょう」

響「そういえば自分も結構お腹減ってたんだった」

小鳥「そ、そうね！　じゃあみんな気をつけて帰ってね」

やよい「みなさんお疲れ様でしたー！」


貴音「小鳥嬢、少しよろしいですか」

―P宅―

P「ふぅ、今日も疲れた」

P「警察には行ったものの、やはり大事にはならないでほしいな」

P「大丈夫かな……あずささん」

P「まあ、俺が心配したってどうにかなることじゃないよな」

P「シャワー浴びてさっさと寝ちまうか」

ﾌﾟﾙﾙﾙ　ﾌﾟﾙﾙﾙ

P「ん？　誰だこんな時間に」

P「非通知……」

P「はい」

？？？「……」

P「どちら様ですか？」

？？？「……」

P「あのー聞こえてます？」

？？？「……」

P（イタズラかよ……まったく、人が疲れてるっつーのに）

P「イタズラなら切りますよ？」

？？？「兄ちゃん」

ﾌﾞﾂｯ

やよい「おはようございまーす！」

小鳥「おはよう、やよいちゃん」

小鳥「今日はいいてんきねぇ」

やよい「本当ですね！　もう春だなーって感じがします！」

小鳥「そうね。このまま冬が過ぎてくれるといいんだけどね」

やよい「あ、ところで今日はお仕事はあるんでしょうか？」

小鳥「うーん、そうね……プロデューサーさん達が来ないとなんとも……」

P「おはようございます……」

小鳥「あ、プロデューサーさん。ちょうどいいところに」

やよい「今日のお仕事はどうなるんでしょうか？」

P「ん……ああ……今日は普通どおりに……」

貴音「大変です！」

やよい「貴音さんおはようございます！」

貴音「て、てれびを！　てれびをつけてください！」

キャスター「……と見られており遺体の所持品などから○○区にお住まいの秋月律子さん本人である可能性が高く……」

P「え……」

小鳥「うそ……」

やよい「……」

貴音「はぁ……はぁ……」

P「どういうことだよ、おい……」

小鳥「なん……で……」

キャスター「……遺体の背中に刃物で刺したような傷があり、これが直接の死因になったとみられ……」

P「馬鹿な……」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん……」

P「……」

貴音「……」

やよい「……」

小鳥「律子さんが……そんな……」

P「昨日の夕方まで一緒にいたのに……」

小鳥「……」

P「……」

小鳥「ど、どうしたら……私……」

P「じきに警察から連絡が来るはずです」

P「正直俺にも何がなんだか……」

小鳥「う……うう……」

P「とにかく！　なにがあるかわからない。みんなへたに動かないほうがいい」

やよい「はい……」

貴音「なんてこと……」

ﾌﾟﾙﾙﾙ　ﾌﾟﾙﾙﾙ

小鳥「あ……」

P「俺が出ますよ」

P「はい、765プロです」

P「はい、ああ、いつもお世話になっております。はい……え？」

P「……はい、いえこちらには……」

P「いえ、昨日は夕方ごろに事務所を出たはずですが」

P「はい……ええ、わかりました。何かわかり次第折り返しご連絡差し上げますので……はい、ええ」

ｶﾞﾁｬﾘ

P「……」

小鳥「どなたからでしたか？」

P「伊織の親御さんです」

P「伊織が昨日から家に帰ってないそうです」

小鳥「そ、そんな……」

やよい「伊織ちゃんが……」

貴音「……」

小鳥「どうして次から次に……」

春香「おはようございます」

千早「おはようございます」

小鳥「あ、春香ちゃん、千早ちゃん……」

春香「あれ？　皆さん元気がないですね。なにかあったんですか？」

春香「そんなことが……」

千早「信じられない……なんてことなの……」

P「俺もいまだに信じられないよ」

P「……とにかく、何があるかわからない。できるだけ皆で固まって、単独行動は避けよう」

P「まあ、もうじき警察の人も来るだろうしそれまでの辛抱だ」

春香「なんで……」

P「ん？」

春香「なんでこうも立て続けにこんなことが起こるんでしょうか」

P「……」

春香「あの……」

P「どうした？　春香」

春香「…………プロデューサーさんは私のこと信じてくれますか」

P「春香……？」

P「何かあったのか？」

春香「……」

P「俺とお前の仲だろ？　言ってみろよ」

春香「……」

春香「……」

春香「…………亜美ちゃんを」

春香「私、亜美ちゃんを見たんです」

P「……亜美を？　いつの話だ？」

春香「先週のことです。ちょうど一週間前」

P「……間違いないのか？」

春香「はい。確かに亜美ちゃんでした」

P「そうか……」

小鳥「嘘……そんなことが……」

春香「こんな話、信じてもらえませんよね」

P「……いや、俺は信じるよ」

春香「本当ですか？」

P「……」

P「実はさ。電話がかかってきたんだよ。昨日の夜」

春香「電話が？　誰からですか？」

P「……亜美から」

やよい「そ、そんなことって」

P「ああ。馬鹿げてるだろ？」

P「でも本当の話なんだぜ？　『兄ちゃん』って一言だけだったけど……」

P「あれは確かに亜美の声だった」

千早「……呪いよ」

小鳥「ち、千早ちゃん？」

千早「きっと呪いなんだわ」

小鳥「……こっちは電話終わりました」

P「ありがとうございます」

P「今ここにいないアイドルは自宅に帰ってもらうことにした」

貴音「そうですか……」

P「へたに外に出るのは危険だからな」

春香「ふぅ……」

小鳥「これからどうなるんでしょうか、私達」

P「……」

貴音「変ですね……」

P「どうした？」

貴音「もうすぐお昼になります」

P「ああ、もうそんな時間だったのか」

貴音「今朝、あのようなニュースがあったのならば、そろそろ警察の方がいらしてもおかしくないのでは？」

P「確かに……実は俺もちょっと気になってたんだよな」

ﾌﾟﾙﾙﾙ　ﾌﾟﾙﾙﾙ

P「お、携帯に電話だ」

P「……非通知か」

P「……はい」

伊織「……もしもし」

P「伊織！？　大丈夫か？！　今どこにいるんだ？！」

伊織「私は大丈夫よ。それよりも今、周りに誰かいる？」

P「ん？　ああ。今、事務所にいるんだが皆も一緒だ」

伊織「そう……。いい？　春香と千早には気を付けなさい」

P「え？」

ﾌﾟｰ　ﾌﾟｰ

P「伊織？！」

P「切れてやがる……」

P（どういうことだ……？）

やよい「伊織ちゃんからだったんですか？！」

P「ああ……」

春香「なんて言ってました？」

P「私は大丈夫だった言ってたよ」

千早「良かった……」

春香「他には何か言ってませんでしたか？」

P「……いや、特には」

春香「そうですか……」

小鳥「でも良かったわ。伊織ちゃんの無事が確認できて」

P「ええ。まったくです」

春香「……」

貴音「……」ｸﾞｩｰ

P「腹減ったな……」

小鳥「そうですね」

千早「こんなときでもお腹は減るんですね」

P「出前でも取るか」

貴音「賛成です」

――

―

P「ふぅ～食った食った」

やよい「うー、ちょっとお手洗いに行ってきます」

春香「じゃあ私も一緒に」

P「……」

P（伊織の言ってたことが気になるな……。二人でいかせるのはまずいか？）

小鳥「じゃあ私も」

P（ナイス）

貴音「……」

千早「……」

P「……暇だな。ババ抜きでもやるか？」

P「って、そんな気分じゃないか」

千早「冷静ですね」

P「こんなときくらい冷静なフリしないとな」

貴音「……なかなか帰ってきませんね」

P「うんこでも詰まったんじゃないか」

千早「……」

貴音「……」

P「は、はは、今の笑うところだぞ？」

貴音「ふふ」

千早「まったく」

P「ははは」

P（おかしいな……遅すぎる）

P「ちょっと様子見に行ってくる」

千早「……」

P（……）

P「あ、貴音も一緒に来てくれるか？」

貴音「かまいませんよ」

P「よし。じゃあ悪いが千早はここで待っててくれ」

千早「わかりました」


P「おーい。皆いるかー？」

P「……貴音、悪いが中を見てきてくれるか？」

貴音「皆？　いないのですか？」

貴音「……」

ｶﾞｼｬｰﾝ！！

貴音「！？」

貴音「な、なんです？」

P「聞こえたか貴音。千早のいる部屋の方からだ……」

P「調べてくる。ここで待っていてくれ！」

貴音「わ、わかりました」


P「……」

P「千早？　いるか？」

P「……どういうことだ」

P「千早がいない」

P「どういうことだよ……」

P「……まさか」

P「た、貴音が危ない！」


P「貴音！　無事か！？」

P「おい！？　いないのか？！」

P「貴音……？」

P「いない……」

P「くそっ！　どうなってやがる……」

P「俺以外みんないなくなっちまった……」

P「……」

P「……」

P「……」

P「……」

P「……」

P「結局誰だったんだ……？」

P「亜美と真美を殺した馬鹿野郎は」

P「あなたなんですか。あずささん」

P「もうばれてますよ。いい加減出てきたらどうですか」

あずさ「あらあら……。よくわかりましたねぇ」

P「やっぱりあなただったのか？」

あずさ「あ、勘違いしないでください。私は何もしてませんよ」

あずさ「私はただ殺人鬼から皆を守っただけです」

P「皆を守った？」

あずさ「ええそうですよ。ね？　律子さん」

律子「……」

P「えっ……」

P「律…子？」

P「え……？　なんで？　お前死んだはずじゃ……」

あずさ「どうして律子さんが死んだと思ったんです？」

P「だって、ニュースで……今朝」

あずさ「本当にそうですか？」

P「どういうことです？」

あずさ「プロデューサーさん、ほんとうは知ってたんですよ」

P「なにを？」

あずさ「律子さんが死んだこと」

P「……なに言ってるんです？」

あずさ「演技がお上手ですねぇ、プロデューサーさんは」

P「ちょっと待ってくれ。本気で何のことだかわからない」

あずさ「うふふ。まだしらばっくれるんですねぇ」

あずさ「それとも殺したと思っていた相手が目の前に出てきて動揺してるんですか？」

P「ど、どういうことですか？」

あずさ「昨日、私の捜索願いを出しに律子さんと二人で出しに行ったじゃないですか」

P「……」

あずさ「その帰りに律子さんは殺されたんですよ？　ね、律子さん」

律子「ええ。そうですね」

P「……？」

あずさ「殺せた人なんて一人しかいないじゃないですか～」

P「……」

P「俺がやったと？」

P「いや、待ってくれ。律子は今、俺の前にいてピンピンしてるじゃないですか！」

P「いや、おかしい……。今朝のニュースでは死亡したって……」

P「と、とにかく！　俺はアイドル達に危害を加えるようなことは何一つしていない！」

あずさ「はぁ～そうなんですか？」

P「……」

あずさ「じゃあその話はとりあえず置いておきましょう」

あずさ「えーとですね。先月、真美ちゃんと亜美ちゃんが通り魔に殺害されたことは覚えてますか？」

P「当たり前です！　忘れるわけないでしょう！？」

あずさ「二人はもう死んでしまってこの世にはいないんですよね？」

P「そうですよ。二人はもういません。なんでそんなこと聞くんですか？！」

あずさ「だって。どう思う？　二人とも」

亜美「亜美だよー」

真美「真美だよー」

P「……」

亜美「久しぶりだね」

P「亜…美…？」

真美「えへへ」

P「真美……」

P「どういう……こと」

あずさ「……」

律子「……違うみたいですね」

あずさ「そうですね」

あずさ「申し訳ありません。プロデューサーさん」

P「え……？」