佐天(百合展開ってなに……? 百合は花だよね? しかも濃厚……?)トコトコ
佐天(よくわかんなくて恐いから、簡単に人と目が合わないようにとりあえずサングラス買ってきたけど……)
佐天(なんかこれはこれで恥ずかしい……セーラー服でグラサンって……)
hayo
コソコソ コソコソ
佐天「……」
佐天(やっぱりミスマッチもミスマッチよね……)
佐天(明らかに街で浮いてるから早い所帰ろう……)スタスタ
「なんだお前?」
佐天「!?」ビクッ
不良女「なにグラサンなんて掛けちゃってんの? 調子に乗ってんの?」
佐天(か、絡まれたー!)
不良女「おい?」ジリジリ
佐天「あ、いや……これには…… (なにこの人……高校生くらい……?)」
不良女「あぁ?」ジリジリ
佐天「ちょっと……わけが…… (すっごい美人だけど……ガラ悪過ぎ……)」
不良女「なんだよわけって?」ジリジリ
佐天「いや……その…… (説明したいけど私にもまだよくわかんないんだよねー……)」
不良女「とりあえずグラサン取れよ! 年上と話してんのに失礼だろ?」サッ
佐天「あ!」
不良女「ヘッヘッヘいい具合じゃねーか」ヌッチュヌッチュ
佐天「あ・・・う・・・」
みたいな展開はありますか><
佐天「あっ……」ジーッ
不良女「……あ?」ジーッ
佐天「やばっ…… (か、完全に目が合っちゃったけど……)」
不良女「お前……」ジリジリ
佐天(ゆ、百合展開とやらが起こっちゃうの……?)アセアセ
不良女「お前……」ジリジリ
佐天(それともぼこぼこにされるのが先……?)ガクガク
不良女「お前……!」ジリジリ
佐天「は、はい!?」ガクガク
不良女「綺麗な目してんじゃねぇかよ」
佐天「……え?」
不良女「……」カシッ
佐天「! (肩持たれた……!)」ビクッ
不良女「なんでわざわざグラサンで隠してたんだ?」
佐天「あ、いや…… (あれ? なにこのとろんとした顔……?)」
不良女「もっとよく近くで見せろよ」スーッ
佐天「あっ…… (いやいやもう充分近いでしょ……!)」
不良女「なぁ」スーッ
佐天「ちょっ…… (近い……! 近い……!)」
不良女「すっげぇ、可愛いぞ」スーッ
バッ
不良女「!」
佐天「すいません!」ダッ
不良女「! お、おい!」
佐天「すいませーん!!」タッタッタッタッ
――少し離れた路地裏――
佐天「ハァ……ハァ……」
佐天「ハァ……ハァ……」
佐天「ふぅー……」
佐天(こ、ここまで来れば大丈夫よね……?)ハァハァ
佐天「び、びっくりしたー……」ヘタッ
佐天「……」ハァハァ
佐天「な、なんだったんだろう……」ハァハァ
佐天「あのお姉さんの異変は能力だったのかな……?」
佐天「それとも本当にああいうお姉さんだったのかな?」
佐天「よくわかんないけど……」
佐天「……グラサンが無くなっちゃった」ガクッ
佐天(まだ家までは結構距離あるのに……ここからどうやって帰ろう……)
佐天(ずっと目を瞑ったまま歩くのなんて、もちろん無理だよね……)
佐天(でも一切人と目が合わないように帰るなんて無理だよ~……)
佐天(普通に歩いてれば、コンマっていう単位では無意識のうちに誰かと目が合ったりしてるものなんだろうし……)
佐天(帰り道には人通りに多い所ばっかりだし……)
佐天「ど、どうしよう……」
佐天(ずっと俯き加減なら大丈夫かな……?)
佐天(顔さえ上げなければ、目なんて合わないよね)
佐天(……ここにずっといるわけにもいかないし)
佐天(……よし)
佐天「……」スッ
――ホコ天の大通り――
佐天「……」トコトコ
佐天(意外といけるじゃん……!)トコトコ
佐天(別にそこまで不自然じゃないよね。落ち込んでる人なんかはこんな感じだろうし)
佐天(このままいけば家まで行き着けそう……!)
佐天(誰とも目を合わさないってそこまで難しい事じゃないんだね)
佐天(俯いてさえいれば……)
佐天(今の私の目線より下に、誰かさんの顔が来るなんて事は…)
打ち止め「お姉さんどうしたの? ってミサカはミサカは心配そうに聞いてみる」
佐天「」
佐天「あっ…… (こ、子ども……!?)」
打ち止め「すっごく落ち込んでる風だったよ? ってミサカはミサカは傍から見た貴方の様子を簡潔に説明してみる」
佐天(やばい……今、目ぇ合っちゃったよね……?)アセアセ
打ち止め「どうしたの? すっごく不安げな顔だけど……ってミサカはミサカは心配そうに顔を覗き込んで見る」スッ
佐天「!」
打ち止め「?」
佐天(あー……今はもう完全に合っちゃったわー……)プイッ
打ち止め「どうして目を逸らすの? ってミサカはミサカはちょっと拗ねてみる」
佐天(どうしよう……)
佐天(走って逃げたいけど……)
佐天(さっきのが本当に能力の結果だったのか確認したいって気持ちもあるし……)
佐天(なにより子どもだしなー……)
打ち止め「あのね、ミサカは今迷子なの。って、ミサカはミサカは今自分が置かれてる状況を見ず知らずのお姉さんに簡潔に説明してみる」
佐天「あ、そうなんだ (ミサカ……?)」
打ち止め「だから、私の保護者的な人が見つかるまで一緒にいて欲しいなって、ミサカはミサカはお願いしてみる」
佐天(いよいよ逃げちゃまずい状況に……)
打ち止め「ね? 良い?」
佐天「う、うん (よく見たら御坂さんに似てる……)」
打ち止め「多分、うろうろしてればその内見つけて貰えると思うから……」
打ち止め「一緒にその辺ブラブラしてよう? ってミサカはミサカは今日初めて会った人にデートを提案してみる」
佐天「う、うん」
打ち止め「♪」トコトコ
佐天「……」トコトコ
佐天(さっきは目が合った直後にお姉さんの様子が変わったから……)
佐天(あれが本当に能力の効果なら、もうこっちも効果は出てるはずだよね……?)
打ち止め「迷子になって良かったなーなんて、ミサカはミサカはちょっといけない事言ってみたり♪」トコトコ
佐天(やけに懐いてきてるけど……これがそうなのかな……? でもあのお姉さんの異変とは全然……)トコトコ
打ち止め「♪」トコトコ
佐天(それともやっぱりあれは能力関係無かったのかな……?)トコトコ
佐天(でも関係無かったとしたら、これから別のなにかが起こるって事だよね……)
佐天(それはそれで恐いな……)
佐天(一体どっちなんだろう……?)
打ち止め「お姉さん?」クルッ
佐天「?」
打ち止め「また不安げな顔してるよ? なにかあったの?……ってミサカはミサカは心配そうにまた顔を覗き込む」
佐天「あ、ごめんごめん。なんでもないよ (本当に御坂に似てるー……親戚かな?)」
打ち止め「でもミサカは心配だよ……ってミサカはミサカはおせっかい承知で心情を吐露してみる」
佐天「いやいや、本当大丈夫だって」
打ち止め「そっか。……じゃあ」
佐天「じゃあ?」
打ち止め「ミサカをおんぶして? ……ってミサカはミサカは図々しいお願いをしてみる」
>>35
間違えた
おんぶ→だっこ
佐天「だっこ……?」
打ち止め「うん」コクッ
佐天「(やれやれ、やっぱり子どもね) 疲れちゃったの?」ナデナデ
打ち止め「!」
打ち止め「いや……そういうわけじゃないけど……ってミサカはミサカは歩くのをサボりたいというわけではないと弁明してみたりゴニョゴニョ」テレテレッ
佐天(なに赤くなってるんだろ……?)
佐天「良いよ」ニコッ
打ち止め「や、やったーって……ミサカはミサカは喜びを露わに…」テレテレッ
佐天「よ……っと」スッ
打ち止め「!」フワッ
佐天「これで良い? (能力でもしなにか危険は事が起きた場合もこの状態のが都合が良いよね)」ギュッ
打ち止め「う、うん!」テレテレッ
ねって美味しいねるねるねーるね♪
佐天「どこか行きたい所ある?」トコトコ
打ち止め「お姉さん~」ムニュムニュ
佐天「(人懐っこい子なのね) こらこら、あんまり顔押し付けないの」アハハ
打ち止め「! あ、ごめんさい……って、ミサカはミサカは過度なスキンシップを恥じてみる」アセアセ
佐天「(なんで顔赤いんだろ……?) どこか行きたい所ある?」
打ち止め「えぇっと……特には無いけど、ちょっとお腹が空いたかなって、ミサカはミサカはお腹をさすってみる」
佐天「あ、ちょうど私もお腹空いてた所! なにか買おっか (それにしても……特になにも起こらないね……)」
――ベンチ――
佐天「じゃあ、あそこのジェラート屋でジェラート買ってくるから、ちょっとここで待っててね」
ミサカ「あ、ちょっと待って。……って、ミサカはミサカは慌てて制止する」
佐天「?」クルッ
ミサカ「ミサカが買ってくるよ。……って、ミサカはミサカは自分からお遣いに名乗り出る」
佐天「え? そんな、良いよ良いよ」
ミサカ「ずっとだっこして貰ってるんだからそれくらいするよって、ミサカはミサカは有無を言わさず一人でジェラート屋に向かって歩き出す」トコトコ
佐天「あっ……」
佐天(まぁ、ここからなら見えるから心配は無いけど……)
佐天「……」
佐天(それにしても……)
佐天(本当になにも起こらないね……?)キョロキョロ
ハーレム主人公か何かか
この佐天さんは
佐天(あ、もうこっち向かって歩いてきた)
佐天(やけに早いね……?)
打ち止め「♪」トコトコ
佐天(……あれ?)
佐天(ジェラート……片手にしか持ってない……?)
打ち止め「お待たせ。……って、ミサカはミサカは人を待たせていた時のお決まり文句を吐いてみる」
佐天「(やっぱり1つ……) ジェラートは……1つ? まさか売り切れちゃってたの?」
打ち止め「ううん。……ってミサカはミサカは首を横に振りながら、お姉さんのすぐ横に腰を下ろす」スッ
佐天「! (ち、近い……)」
佐天「じゃあ……どうしたの? お金はもちろんお姉さんが払うけど、手持ちが無かったの……?」
打ち止め「ううん、お金なら充分に持ってるよ。……って、ミサカはミサカは首を横に振りながらもっとお姉さんの方に近づいて座ってみたり」スススッ
佐天「!」
佐天(二人掛けのベンチなのに……もう一人座れるくらい横にスペース空けちゃって……)
佐天「じゃあ……」
打ち止め「一人で一個も食べられないから……」
佐天「……」
打ち止め「一緒に食べよ?」ニコッ
佐天「!」
佐天「ま、まぁ良いけど (スプーンも一個しかついてないけど……)」
打ち止め「わーい! って、ミサカはミサカは再び喜びを露わにしてみる」
佐天(まぁ女の子同士だし、別に問題無いね。私もそんなにたくさん食べたいわけじゃないし)
佐天「じゃあ、先に食べて良いよ」
打ち止め「……」
打ち止め「……」首ブンブンッ
佐天「……?」
打ち止め「……」
佐天「どうしたの……?」
打ち止め「ミサカ、冷たいの苦手なの。……って、ミサカはミサカは自分の弱点をカミングアウトしてみる」
佐天「……え?」
佐天「えぇっとじゃあ……ジェラートは食べたくないって事……? (だから1個だけ買ってきたのかな……?)」アセアセ
打ち止め「ううん」
佐天「……違うの?」
打ち止め「ジェラートは食べたいよ。この漂う甘い桃の香りにミサカの理性はもう吹っ飛びそう」
佐天「……??」
打ち止め「でも冷たいのは苦手なの。……って、ミサカはミサカは複雑な事を言ってみる」
佐天「じゃあ……同じ桃味のお菓子かなにかを買ってくる……?」
打ち止め「ううん」首ブンブンッ
佐天「えぇっとじゃあ…… (どうすれば……)」アセアセ
打ち止め「……」
打ち止め「とりあえずお姉さんから食べてよ! って、ミサカはミサカはジェラートを差し出してみる」スッ
佐天「う、うん……?」
佐天(溶けて冷たさがマシになるのを待つって事かな……?)
佐天「じゃあ……頂きまーす (良いのかな……?)」スッ
佐天「……」パクッ
佐天「冷た~い」モグモグ
打ち止め「美味しい? って、ミサカはミサカは味の感想を聞いてみる」
佐天「美味しいよ~。あそこは一応、有名店だからね」
打ち止め「でも冷たいよね? ってミサカはミサカは不安げな顔で聞いてみる」
佐天「まぁジェラートだからね~。でもそんなにキーンと来るほどじゃないよ?」モグモグ
打ち止め「そっか……」
打ち止め「……」
佐天(……? どうしたんだろ? 冷たいのがそんに嫌なのかな……?)
打ち止め「あの……」
佐天「ん?」モグモグ
打ち止め「膝の上に座って良い?」
佐天「!?」
佐天「ひ、膝の上……?」
打ち止め「……」コクッ
佐天「ど、どうしてまた……?」
打ち止め「ベンチが冷たいの」
佐天「!」
打ち止め「少し短めのスカートを穿いて来ちゃったから、ベンチに触れてる足が冷たくて仕方ないの」
佐天「そ、そっか」
打ち止め「ミサカは冷たいのが苦手なの。食べ物だけじゃなくて。……ってミサカはミサカは自分の弱点をしっかりと白状してみる」
佐天(すごく寒がりなんだね)
佐天「多分座り心地は良くないけど、それで良ければ…… (このくらいの子どもなら……)」
打ち止め「!」
打ち止め「わーい! って、ミサカはミサカは三度喜びを露わにしながら、お姉さんの膝の上に移動してみる!」ササッ
佐天「!」
佐天(いよいよ近いよ近い……!)
打ち止め「♪」
佐天「……」
佐天(こんな近くに人の顔がある状態で食べ物食べるの、ちょっと抵抗あるな……)
打ち止め「……」クルッ
佐天「! (こっち向いた……!)
打ち止め「……」ジーッ
佐天(めっちゃ近いってば……!)
打ち止め「食べないの? って、ミサカはミサカは妥当な疑問を口にしてみる」
佐天「! た、食べるけど……」アセアセ
打ち止め「早くしないと溶けちゃうよ? ってミサカはミサカはおせっかいを言ってみる」
佐天「う、うん (で、でもこの状況で……?)」アセアセ
佐天「じゃあ……」ジェラート サクッ
佐天(とりあえず食べなきゃ……)スーッ
打ち止め「もっと」
佐天「……え?」
打ち止め「もっとたくさん取らなきゃダメだよってミサカはミサカは忠告する」
佐天「もっとたくさん……?」
打ち止め「……」コクッ
佐天(? どういう事? ちまちま食べずにどんどん食べろって事……?)
打ち止め「……」ジーッ
佐天(よくわからないけど……早く食べろって事かな……?)
佐天(じゃあ大きめに……)ジェラート サクッ
佐天(これを……)スーッ
佐天「……」パクッ
佐天(! 多いから冷たい~!)キーン
打ち止め「……」
佐天「ん~……」モグモグ
打ち止め「冷たい? って、ミサカはミサカは質問してみる」
佐天「……」コクッ コクッ
打ち止め「……」
佐天(あー……冷たい……!)モグモグ
佐天「……」モグモグ
佐天「……」モグモグ
打ち止め「……」
佐天「……」モグモグ
打ち止め「そろそろマシになってきた? って、ミサカはミサカは再度質問をぶつけてみる」
佐天(まぁ……少しはマシになってきたね)コクッ モグモグ
打ち止め「……」
打ち止め「……」スッ
佐天「……?」モグモグ
打ち止め「……」チュッ
佐天「」
キマ
佐天「んっ……!」
打ち止め「……」チューッ
佐天「んんっ……!!」
打ち止め「……」パッ
佐天「!? ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
打ち止め「そんなに口しっかり結ばれちゃったら食べられないよ。って、ミサカはミサカはちょっと頬を膨らましてみる」プクッ
佐天「え……?」ハァハァ
打ち止め「……」スッ
佐天「!」
打ち止め「……」チューッ
佐天「んんっ……!」
打ち止め「……」チューッ
佐天「んっ……!!」
佐天(ジェラートが……口の中から……流れ出してく……)
打ち止め「……」チューッ
佐天「んっ…………」
パッ
打ち止め「ふぅ」
佐天「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」ドキドキ
打ち止め「……」ペロンッ
佐天「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」ドキドキドキドキ
打ち止め「すっごく甘くて美味しいよ、ってミサカはミサカは味の感想を思ったままに言ってみる」ニコッ
佐天「ハァ……ハァ……(や、やっぱり……)」
打ち止め「ね?」ニコッ
佐天「ハァ……ハァ……(やっぱり……女の子とこういう事になるのが……)」
佐天(「百合展開」ってやつなんだ……)ドキドキドキドキ
_,,,...... . . ----------- .....,,,,_
/――r''''"~~~「 r''''"∧∧ ̄ ̄~`;、
/ ;! '!:l,( *゚ー゚) ':;、
/ゞ..,,__,;!..........(ニi.,i 〉、_,,,,,.... .............,)}...,,,_
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;!,r=、i:! : ,:'"三ミ:、 ,','(::):;:;:;:;:;:;:;(::):|
Y! |ゞ- ..;,,,,,, ____ _,!:;;r'~`;,:ゞr---ゞ_ニr―‐i==)
iヾノ:;;リ  ̄~~~`'''''―' :;| リ;;;;;!二二..,,,,,,,,:!---',,;:;:;!
キマシタカー (BMW)
佐天(ど、どうしよう……)アセアセ
打ち止め「もっと食べよう? って、ミサカはミサカは食いしん坊っぷりを発揮してみる」
佐天(確か、対象と100m以上離れれば効果は切れるはずだから……)アセアセ
佐天(膝から降ろして、一気に走り去れば良いかな……?)
佐天(で、でも……)
打ち止め「早く食べようよ! って、ミサカはミサカは催促してみたり」ギュッ
佐天(思いっ切り密着されてるから……降ろせないよ……)
打ち止め「はーやーく!」ほっぺにチュッ
佐天「!」
佐天(ど、どうしよう……)アセアセアセアセ
「あァ? こんな所にいやがったかァ」
佐天「!」
レベル1でこれなのか?
レベル2で制御可能になるのか
一方「ちっ……帰るぞ糞ガキ (あァ? なンだこのババァは……)」ノソノソ
佐天(こ、これが言ってた……保護者的な人……?)
打ち止め「……」ジトーッ
一方「あァ? わざわざ探してやったっつーのに、なンだその目はァ」ギロッ
打ち止め「ミサカはこのお姉さんと楽しくデートしてたの。って、ミサカはミサカは正直に迷子になってからの動向を説明してみる」
一方「知らねェよ。帰ンぞ」
打ち止め「嫌だ。って、ミサカはミサカは露骨に拒否の言葉を口にしてみる」ギュッ
佐天「!」
一方「(やけに懐いてやがンな……) 良いから帰ンぞ」
佐天(……チャンスだね)
佐天(この人に引き渡して、一気にこの場所を去ろう……!)
佐天「デート楽しかったね~」ナデナデ
打ち止め「!」
佐天「お兄さん(?)迎えに来たからもう帰らなきゃね~」ギュッ
打ち止め「あっ……」フワッ
佐天「はい、お兄さん」ニコッ
一方「(あァ? 誰が兄だよ) あァ」カシッ
打ち止め「やだ! やだ! もっとお姉さんとデートする!」バタバタ
一方「おい、暴れンな糞ガキ!」グッ
打ち止め「やだ! やだ!」バタバタ
一方「(どンだけ懐いてやがンだよ……!) 大人しくしねェと殺すぞ!」
佐天「(恐い兄貴だねー……) じゃあまたね!」スタッ
打ち止め「あ、お姉さん! 行かないで!」バタバタ
佐天「ごめんねー」タッタッタッタッ
打ち止め「お姉さんー……」ウルッ
一方(なンかむかつくな)
――少し離れた街路――
佐天「ハァ……ハァ……」
佐天(もう……充分離れたよね?)ハァハァ
佐天「ふぅー……」ベンチにドサッ
佐天「ふぅ」胸ポンポン
佐天「はぁ……」
佐天「……」
佐天(とりあえず、一件は落着したけど……)
佐天「……」
佐天「………」
佐天「…………」
佐天「……………」
佐天(………………なんて能力なの)ガビーン
保守
佐天「疲れたー……」
佐天(こんな能力持っちゃって……どうしたら良いのー……)ポケーッ
佐天「あ!」
佐天(やばいやばい……!)
佐天(あんまり目線を上げちゃうと……)アセアセ
「すいません」
佐天「!」
見知らぬ女子学生「隣、座っても良いですか?」ニコッ
佐天(遅かったー!)スクッ
佐天「っ……」ダッ
見知らぬ女子学生「あぁ……! 待って下さい!」
佐天「ごめんなさーい!」タッタッタッタッ
――少し離れた街路――
佐天「ハァ……ハァ……」
佐天「ここまで来れば……」ヘタッ
佐天「ふぅー……」
佐天「……あ、やば (……また目線が高かったかも)」
見知らぬ女子学生その2「こんにちわ、ちょっとお話しませんか?」ニコッ
佐天「……」
佐天「ごめんなさーい!」ダッ
見知らぬ女子学生その2「あぁ!」
佐天(もう嫌だ~……!)タッタッタッタッ
――かなり離れた街路――
佐天「もう……疲れた」ヘタッ
佐天(ちょっとでも油断しちゃうと、誰かと目が合っちゃうものなんだね……)
佐天(もう何人から逃げた事やら……)
ザッ
佐天「……?」
見知らぬ女子学生その12「見ーつけた♪」
佐天「……」ダッ
見知らぬ女子学生その12「待って~!」
佐天(100mって難しい……!)タッタッタッタッ
――遥か離れた街路――
佐天「ハァ……ハァ……」フラフラ
佐天「ここまで来ればさすがにもう大丈夫でしょ……!」フラフラ
佐天(目が合っちゃった人全員から充分に離れただろうし……)フラフラ
佐天(もう新しく目が合っちゃった人を作るようなヘマはしてないはず……)フラフラ
佐天(疲れ過ぎて目線が上がらないってのもあるけど……あはは)フラフラ
佐天「……」ベンチにドサッ
佐天「ふぅー……」
佐天(確か……レベル2になれば制御出来るようになるって言われたけど……)
佐天(それまではこんな毎日が続くのー……?)ガクッ
佐天(人と一切目を合わさずに生活する技術を身に付けるしかないねー……)
オラァッ!
まだ百合展開が濃厚じゃねえぞ!
>>1出てこいや
佐天「それにしても疲れたー……」
佐天(100mを全力疾走→数秒のインターバル→100mを全力疾走を繰り返すって……)
佐天(どこの運動部の下半身強化メニューよ……)
佐天「ふぅ」
佐天(なんかずっと下向いてるのも疲れた……)
佐天(……そうだ)
佐天(逆に思いっ切り上を向いちゃえば安全だよね)
佐天「……」スッ
佐天(こうしてれば、わざわざ覗き込んでくるような人がいない限り……)
御坂「佐天さん?」上からジーッ
佐天「」
初春まで焦らしやがるな
佐天「みみみみみみ御坂さん!?」
御坂「? なにそんなに驚いてるの?」
佐天「どどどどどどどうしてこんな所に!?」アセアセ
御坂「こんな所って……ここ、私の通学路よ?」
佐天「……え?」
御坂「むしろ佐天さんこそなんでこんな所にいるのよ?」
佐天(知らない内に……こんな方に来ちゃってたんだ……)
佐天「……」
御坂「……」
佐天(そしてなにより……)ソー
御坂「……?」
電磁波ガードで効かないか
佐天(もう疑いようもなく……)ソー
御坂「……」
佐天「(目は合ってしまったので……!) すみません! 急用を思い出しました!」ダッ
バリバリバリバリ
佐天「」
佐天(め、目の前に……電撃が……)ヘタッ
御坂「待ってよ♥」
佐天(よく考えてみれば……人によっては逃げて解決って方法も使えるとは限らないんだ……)ガタガタ
御坂「一緒にお散歩しよ?」ニコッ
佐天「お……お散歩……ですか……?」
御坂「うん。佐天さんと二人っきりって何気にあんまりないなって思ってね」
佐天「そ、そうですけど…… (そんなマイルドなもので終わるはずがないよね……)」
御坂「ね?」
佐天「は、はい (でも逃げられない以上、ここはとりあえず乗るしかないか……)」
御坂「わーい。やったー」ニコニコ
佐天(でもなんか御坂さん可愛いな……)
佐天「ど、どこに行きますか?」
御坂「お散歩なんだから、その辺適当に歩いてれば良いじゃない?」
佐天「……そ、そうですね (この辺じゃ見通しの良い場所ばっかりで隙を突いて逃げられそうにないよ……)」
御坂「じゃあ行こう」
佐天「は、はい (歩きながら頑張ってなんらかの方法を探そう……)」
御坂「……」
佐天「……?」
御坂「手……繋いでも良い?」
佐天「!」
御坂「……」カァッ
佐天「……」
佐天(手繋いじゃったら……いよいよ逃げるチャンスが無くなっちゃうような……)
佐天(でも……)チラッ
御坂「……」テレテレッ
佐天(女の子に恥かかせちゃいけないような……)
佐天(……って、それは男の子が心掛ける事であって、女の子の私が心掛ける事じゃ……)
佐天(あれ……でも、じゃあこういう場合は……)
佐天(えぇい! 紛らわしい!)
佐天(……もう良いわ)
佐天「繋ぎましょう!」手スッ
御坂「! わーい!」手ギュッ
佐天「……」
御坂「……」テレテレッ
佐天(がっつり恋人繋ぎで……この状態からいきなり逃げるのはまず不可能って考えた方が良いね……)
御坂「じゃあ、行こう?」
佐天「は、はい (まだこのぐらいなら大丈夫……)」スタッ
佐天(……というか)トコトコ
御坂「♪」トコトコ
佐天(こうやって御坂さんと仲良く(?)出来るのは……)
佐天(ぶっちゃけ私もちょっと嬉しかったりするけど……)
御坂「佐天さん♪」ニコッ
佐天「……!」ドキッ
御坂「もっと寄って良い?」テレッ
佐天「は、はい」ドキドキ
佐天「……」ドキドキ
御坂「♪」トコトコ
佐天(これが……「寄り添い歩く」っていう状態か……)
佐天「……」チラッ
佐天「!」
佐天(やばい……)
佐天(ガラスに映る私達……)
佐天(完全に恋人同士じゃない……)
佐天「……」ドキドキ
御坂「佐天さん」
佐天「は、はい?」
御坂「大好き」ニコッ
佐天「」
佐天(すっごいナチュラルに告白されたー……)
もうオーケーしちゃえよ
佐天(え~……ちょっと戸惑うよ~……)ドキドキ
御坂「♪」トコトコ
佐天(好き……なんて言われちゃったら……)ドキドキ
佐天(さっきの子とはキスなんてしちゃったけど……言葉で好きとは言われなかったし……)
佐天(あれだけ小さい子だったから、子どもの世話って感じでそこまであれだったけど……)
佐天「……」チラッ
御坂「♪」トコトコ
御坂「……?」クルッ
御坂「どうしたの?」ニコッ
佐天「……!」ドキッ
佐天「……」ドキドキ
佐天(あれ、なんだろこの感じ……)ドキドキドキドキ
佐天「……」胸ポンポン
御坂「……?」
佐天(落ち着け私……!)
佐天(御坂さん側が今こういう状態なんだから、こっちまで変な気起こしちゃったら……)
佐天(もう……その……歯止めが利かなくなっちゃうじゃない!)
佐天(落ち着け、落ち着け……!)胸ポンポン
御坂「……」
御坂「佐天さん」
佐天「は、はい?」
御坂「こっち向いて」
佐天「はい?」
御坂「……」チュッ
佐天「」
キマシタワー
御坂「ふふ」ニコッ
佐天(今度はすんごいナチュラルにキスされたー……)ドキドキドキドキ
佐天(やばいやばいやばい……)ドキドキドキドキ
御坂「やっぱり大好き」手ギュッ
佐天「!」ドキッ
佐天(ダメだってダメだってダメだってもう……!)ドキドキドキドキ
御坂「……」ギュッ
佐天(耐えるんだ! 佐天涙子……!)ドキドキドキドキ
佐天(ふぅー……ふぅー……)ドキドキ
佐天(なんとか……少しはこの距離感に慣れてきて……落ち着いてきた……)ドキドキ
御坂「どうしたの? そんな緊張した顔しちゃって」ニコッ
佐天「……!」ドキッ
佐天(ダメダメ! 御坂さんの方はもう見ちゃダメ! 真っ直ぐ前だけ見て……)
佐天「……」
佐天(でも……)チラッ
御坂「♪」トコトコ
佐天(近くで見ると本当可愛いくて……見たくなっちゃうよ……)チラッ
相手を惚れさせる能力じゃなくて、自分と相手が百合展開になる能力ってことは
佐天(なんか色んな感情が混じってもう変な感じに……)ポケーッ
御坂「あ、あそこにベンチあるね」
佐天「は、はい」ポケーッ
御坂「ちょっと座って休もっか」
佐天「そうですね」ポケーッ
御坂「♪」トコトコ
佐天「……」トコトコ
――ベンチ――
御坂「佐天さん」ギューッ
佐天「……」ポケーッ
御坂「……」ギューッ
佐天(ものすごい寄り添われてるー……)
佐天(ものすっごい幸せなんだけどー……)
御坂「……」ギューッ
佐天(やばいよ……これでこのまま御坂さんがこれ以上の事を求めてきても……)
佐天(私、拒否できる自信が全く無いよー……)
佐天(まずい事だってのはわかってるんだけど……)
佐天(なによりここ屋外だし……)
御坂「大好き」ギューッ
佐天(でもダメだもう……)アハハ
御坂「佐天さん」
佐天「はい?」
御坂「私ちょっと、おトイレ行ってくるわね」
佐天「あ、はい」
御坂「じゃあ待っててね」チュッ
佐天「!」
御坂「……」タッタッタッ
佐天「……」ポケーッ
佐天(もうキスを待っちゃってる自分がいるもんねー……)
佐天「はぁー…… (なんてこった……)」
初春が見たら悲しむぞ
佐天(あー……)
佐天(早く帰ってこないかなー……)ウズウズ
佐天「……」
佐天(……とか言って)
佐天(ほんのさっきまでは如何に御坂さんから逃げるかってのが問題だったのに……)
佐天(今は心待ちにしちゃってる始末……)
佐天(ははは……)
佐天(……ってあれ?)
佐天「……」
佐天(よく考えてみれば……)
佐天(今って逃げる大大大チャンスじゃん!)
能力が無くなるわけでもなし
美琴から逃げても何も解決はしない
佐天(ど、どうしよう……)
佐天(トイレまで50mくらいあるから、今思いっ切り走って逃げれば、絶対に100m離れられる……!)
佐天(で、でも……)
佐天「……」
佐天(こ……ここにいたい)
佐天(御坂さんともっと……)
佐天「……」首ブンブンッ
佐天(で、でも……!)
佐天「……」
佐天( な ん た る ジ レ ン マ …… !)
佐天(早くしないと帰ってきちゃうよ……)
佐天(でも……)
佐天「……」
佐天(足が動かない……)
佐天「……」
佐天(手遅れになるのをどっか望んでるのかな……)
佐天「……」首ブンブンッ
佐天(いや、ダメ……!)
佐天(この場は一旦離脱して……)
佐天(能力との上手い付き合い方を見つけるまでは)
佐天(みんなと関わらないようにした方が……)
百合になる能力の上手い付き合い方ってなんだよw
佐天「!」
佐天(トイレのすりガラス越しに……)
佐天(手を洗ってる御坂が……)
佐天(もう来ちゃう……!)
佐天「……」
佐天「……」
佐天「せいっ!」顔パンパンッ!
佐天「……」スクッ
佐天「御坂さん!」ダッ
佐天「ごめんなさい!」タッタッタッタッタッ
まだ焦るような時間ではない
そう簡単に逃げられるわけがない
佐天(御坂さん……追って来てるかな……?)タッタッタッタッ
佐天「……」チラッ
佐天「……」首ブンブンッ
佐天(振り返れば……)
佐天(こっちの気持ちも揺らいじゃうから……)
佐天(一切振り返らずに……走り抜けるぞ!)
佐天「おりゃあ~!!」タッタッタッタッタッタッ
御坂「♪」トコトコ
御坂「……あ、あれ?」
御坂「佐天さんがいない……」
御坂「……」
御坂(あれ……? そもそもなんで佐天さんとあんな事……)
御坂(冷静に思い返してみれば……さっきまでの私……)
御坂(……なんかすっごくおかしかったかも)
御坂(熱でもあったのかな)
御坂(だから佐天さんも逃げちゃったのかな)
御坂「……」
御坂(変な夢見てて、やっと夢から覚めたような気分……)
御坂(だけど……)
御坂「……」
御坂(覚めた上で……なんか寂しいな)シュンッ
まさかの純愛フラグ
――かなり遠くの街路――
佐天「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
佐天(い、いくら……学園都市第三位とは言えども……)
佐天(さすがにこんな所までは……)ソー
佐天「……」クルッ
シーーーーーン
佐天「ふぅ」
佐天(安心したような……)
佐天(……さ、寂しいような)シュンッ
佐天「ふぅ」
佐天(恥ずかしいけど……そこにコンビニで……サングラス買って……)
佐天(それを掛けて、とりあえず家に帰ろう)
佐天「ふぅ」トボトボ
佐天(能力を持てたって事が嬉し過ぎて、しっかり説明聞いて無かったんだけど……)
佐天(確か……サングラスじゃなくても、なんとかっていう特別な材質で作ったコンタクトレンズを付けてれば)
佐天(能力を抑える事が出来るって言われたんだよね……)
佐天(明日それを聞きに行って、そのコンタクトを買いに行こう)
佐天(それまでは仕方ないから、恥ずかしいけどサングラスだね)
佐天(喉乾いたー……)ピッ ガコンッ
佐天「……」プシュッ
佐天「んっ……んっ……」ゴクゴク
佐天「ぷはーっ! (生き返るわー)」
初春「佐天さん♪」
佐天「」
佐天さんの嫁キター
この能力欲しい
>>188
谷亮子「好きだよ♪」チュッ
佐天(合っちゃったよ……完全に合っちゃったよ……)フラフラ
初春「佐天さん、なにかご用時ですか?」ニコッ
佐天「用事……? (もう走れないよ……)」フラフラ
初春「こんな所にいるって事は、私になにか用事があるんじゃないんですか?」
佐天「こんな所……?」キョロキョロ
佐天「……」
佐天「あっ……」
佐天(ここって……)
佐天(初春ん家のすぐ近くじゃん……)ガビーン
佐天(もう目が合っちゃった事は疑いの余地が無いよね……)
初春「とりあえず……」
佐天(だから多分もう……)チラッ
初春「ご用事は……」
佐天「……」
初春「お部屋で聞きますね」手ギュッ
佐天(我が能力ながら、この徹底ぶりには関心だわ)ハァッ
初春の家に匿ってもらおう
お泊りで
初春「行きましょう」テレッ
佐天「うん」トコトコ
初春「佐天さん♪」ギュッ
佐天「……」トコトコ
佐天(もう逃げる体力ないから……ケセラセラ……)
佐天「……」トコトコ
佐天「……」トコトコ
佐天(……なのかな)
佐天(本当に……そうなのかな)
佐天(初春なら……ここでいきなり逃げても逃げ切れる可能性は充分あると思うけど……)
佐天「……」
佐天(あれ……私また……)
佐天(どっかで……望んじゃってる……?)
まぁ最初の不良女の時から「嫌だ」って意思表示を一切してないもんな佐天
初春「♪」トコトコ
佐天(あーあー着いちゃうよ? 良いの? 佐天涙子ー)トコトコ
佐天(良いのー……?)
佐天(部屋なんて……いよいよなんの制御も働かないよー?)
――初春の部屋――
ガチャッ
佐天「お邪魔しまーす」
初春「どうぞー」
鍵ガチャッ
佐天(はい、あっさり時間切れー)
初春「♪」スタスタ
佐天(これでもういきなりは逃げられないよー)
佐天「ふぅー……」ドサッ
初春「佐天さん、お疲れですね」お茶スッ スッ
佐天「お、ありがとう (少なくとも死ぬほど疲れてるのは事実なんだよねー……)」
佐天「横になって良い?」
初春「良いですよー」
佐天「……」ゴロン
佐天「……」
佐天(……さて)
佐天(初春は……どう来るか)
佐天「……」
佐天「初春ー」
初春「はい?」
佐天「膝枕してー」
初春「良いですよー」
佐天(……あれれ~?)
佐天(自分から仕掛けちゃたよー? 佐天涙子ー?)
初春「はい、ここ良いですよ」ポンポン
佐天「わーい」ススッ
佐天「うーん……初春の太もも最高~」
初春「や、やめて下さいよ、恥ずかしいですよ」テレッ
佐天「初春~」ムニュムニュ
初春「わわっ……そんな、顔埋めないで下さい」テレテレッ
佐天「初春~」
佐天(……あれ? これじゃあもう仕掛けてんの私の方じゃん)
佐天「初春~」
初春「佐天さん、くすぐったいですってば」
佐天(これはまさか……)
佐天(なにかの間違いで……私の方に能力が効いちゃってるとか?)
佐天(じゃあ初春の方には効いてないって事かな……?)
佐天(だとしたら……頑張って自制しなきゃ引かれる一方に……)
初春「佐天さん、お茶ですよ」
佐天「横になったままじゃ飲めないよ~」
初春「そのままで良いですよー」お茶ゴクッ
佐天「……?」
初春「……」チュッ
佐天「!」
佐天(ちゃんと効いてるじゃありませんかー)
初春「ふぅ」パッ
佐天「ふぅ」
初春「お茶、美味しいですか?」
佐天「うん、美味しいよ」
佐天(じゃあ私のこれはなんなんだろう……?)
佐天(うーん……)
佐天「……」
佐天(なんでもいっか!)
佐天「お茶もっと飲みたいよ~。喉乾いちゃってさ~」
初春「じゃあ起き上がってしっかり飲みますか?」
佐天「ううん、熱いの苦手だから」
初春「そうですか。じゃあ……」お茶ゴクッ
初春「……」チューッ
佐天「んっ……」
佐天「もっとお茶飲みたいよ~」
初春「もうないですよー。もっと淹れますか?」
佐天「ううん、無いなら初春だけで良い」
初春「そうですか」スッ
初春「……」チュッ
佐天「んっ……」
佐天(あ~あ~こっちから腕回しちゃって……)カシッ
佐天(ホールドしちゃって……)ギューッ
佐天「んっ……んっ……」
佐天(長いよ、長い)
佐天(深夜帯のドラマのラブシーンで見るような感じに……)
ごめんなさい寝落ちしてました
保守ありがとう御座いました
パッ
佐天「ふぅ」
初春「ふぅ」
佐天「……」
佐天(あれ……キスやめちゃうとめっちゃ寂しいー……)
佐天「初春」
初春「はい?」
佐天「もっと」ほっぺプクッ
初春「もう……」スッ
佐天「……」
初春「……」チュッ
佐天「んっ……」
初春「……」チューッ
佐天(やばい……依存してきてる……)
佐天「ふぅー……」
初春「……」ナデナデ
佐天(断続的に……もう何回キスしただろう……)
佐天「……」
佐天「初春」
初春「はい?」ナデナデ
佐天「大好き」
初春「……」ナデナデ
初春「私もですよ」ニコッ
佐天「……」
佐天(ナチュラルに告白し合っちゃった……)
佐天(あれ……? じゃあ……)
初春「……」ナデナデ
佐天(後は……なにが残ってるの……?)
初春「……」ナデナデ
佐天(する事はもう全部……)
初春「……」ナデナデ
佐天(しちゃった気がするけど……)
初春「……」
佐天(でもこれだけ近くにいるんだから、能力は効き続けてるって事だよね……?)
初春「……」スッ
佐天(後はなにが起こるの……? それとも離れるまでずっと現状維持……?)
初春「……」チュッ
佐天「んっ……」チューッ
佐天(ケセラセラで良いや、もう)
初春「……」ナデナデ
佐天「……」
佐天(うーん……どうも……)
佐天(このまま離れない限り、現状維持って感じなのかな……?)
初春「……」ナデナデ
佐天(初春に膝枕してもらって、ずっとなでなでしてもらってる)
佐天(んで、時々キスしてくれる)
初春「……」ナデナデ
佐天(これだけで、充分天国だけど……)
初春「……」ナデナデ
佐天(なんかちょっと変化付けたいかも)
佐天(とりあえず起き上がろ)
佐天「よっ……っと」ムクッ
初春「!」
初春「佐天さん、大丈夫ですか? 疲れは……」
佐天「うん。だいぶ楽になったよ」
初春「それは良かったです」
佐天(とりあえず王道に……)スッ
初春「……?」
佐天「ありがとね (真正面からの抱きつきー!)」ギュッ
初春「んっ……」テレッ
佐天「初春ー♪ (やっぱ正面で抱きつくって良いなー。初春、すっごく柔らかくて気持ち良い~)」ギューッ
初春「佐天さん、苦しいですよ~」テレテレッ
佐天「……」ギューッ
初春「さ、佐天さんー……身動きが取れないですよー……」テレテレッ
佐天(……さすがにもう長いかな?)
佐天(じゃあそろそろ……)スッ
佐天「……」
佐天(……あれ?)
佐天「……」
佐天(うーむ……)
佐天「……」
佐天(離せない……)
初春「佐天さん?」
佐天「なぜか手が離れないんだよ~。まさか……とっかの能力者の仕業……」
初春「……なにを言ってるんですか」ジトーッ
佐天「だって初春が可愛い過ぎるんだもんー」ギューッ ナデナデ
初春「っ……」カァッ
癒される
さ
佐天「……」パッ
初春「!」
佐天(やっと離せたー……)
初春「佐天さん、私ちょっと、おトイレ行って来ますね (ず、ずっと我慢してました……)」
佐天「えぇ~」
初春「す、すぐに戻って来ますから~」クルッ
佐天(次は……)
初春「……」トコトコ
佐天「……」スッ
佐天(後ろからの抱きつきー!)ギュッ
初春「!」
佐天「初春捕まえた♪」ギューッ
初春「さ、佐天さん~!」アセアセ
ええのう
佐天(初春……後ろから抱きつくと……なんかちっちゃい子みたいで可愛いー!)ギュギューッ
初春「佐天さん、おトイレに行かせて下さい~!」オロオロ
佐天(なんだろこの……征服感というか……)ギューッ
初春「佐天さん~……!」オロオロ
佐天(苛めたくなっちゃう感じー……)ギューッ
初春「すぐに帰ってきますから~!」
佐天(……でも本当にトイレ行きたそうだから、ここは一旦)ギューッ
佐天「もう……仕方ないなー」パッ
初春「ほっ……」
初春「……」スタスタスタスタ
ガチャッ バタンッ
佐天(……可愛い)キュンキュン
はよ
スレがない
ジャーッ
初春「ふぅ (ギリギリでしたー……)」
初春「♪」トコトコ
佐天「お帰り~」
初春「ただいまです」
佐天(さーて次はどうしてあげようかな~?)ニヤニヤ
初春「佐天さん」
佐天「?」
初春「次は私のターンです」キリッ
佐天「!」
もう十分レズだろ
佐天「初春のターン……?」
初春「はい」トコトコ
佐天(一体なにをしてくるんだろう……?)
佐天(もちろん能力はまだまだ効いてるはずだから……)
佐天(まさか……もっと踏み込んだ事を……!?)
佐天(いや、だからこれ以上って……なんだろう……)ドキッ
佐天「……」ワクワク
佐天(あれ……なに私、ワクワクしてるんだろ……)
初春「私より佐天さんの方が背も高くて大人っぽいから、一度……」スッ
佐天「……?」
初春「佐天さんを胸で抱いてみたかったんですよね」ギュッ
佐天「!」
初春「今は、私の方がお姉ちゃんなポジションですよー」ナデナデ
佐天(マイルドだけど……癒されるー……)
もう姉妹になっちゃえよ
初春「……」ナデナデ
佐天「それにしても……」
初春「はい?」ナデナデ
佐天「なんて控え目な……」ツルペターン
初春「!」
佐天「ふふ。これはこれで可愛いんだけどね」
初春「佐天さんが大き過ぎるんですよ~!」ポカポカ
佐天「あ痛っ、痛っ」
初春「酷いですよ~!」ポカポカ
佐天「ごめん、ごめんって。痛い痛いっ」
初春「おっぱいが無きゃ、大好きな人を胸で抱いちゃいけないんですか~……?」ウルウル
佐天「ううん。そんな事無いよ」
初春「本当ですか?」ウルウル
佐天「だから……」ギュッ
初春「!」
佐天「これはこれで可愛いってば」ギューッ
初春「っ……」ドキドキ
佐天「あ。鼓動聞こえるよ。すっごい早い」
かわええ
御坂「……」ポケーッ
御坂「……」
御坂(なんか……あれから……)
御坂(ずーっと変……なんかフワフワした感じが……)
御坂(どうしちゃったんだろ、私……)
御坂「……」
シュバッ
黒子「お姉さま?」
御坂「!」
黒子「どうしたんですか? 寮にも帰らずに、こんな道端のベンチでぼーっとなさってて……」
御坂「……」ジーッ
黒子「お、お姉さま? (何故にそんなに黒子の方を凝視……)」カァッ
まさか、伏線!?
御坂「黒子ぉ」
黒子「は、はい!? (そしてなんですかそのとろんとした表情は……?)」
御坂「ちょっと二人でお散歩しよ?」ニコッ
黒子「!?」
黒子「お、お散歩ですか……? (お姉さまとお散歩だなんて……願っても無い事ですが……意図が見え無過ぎて……)」
御坂「うん。ちょっとこの周辺ぶらぶらするだけで良いからさ」
黒子「……」
黒子(もしかして……なにか重要な事でも私に打ち明けたいのでしょうか……?)
黒子(厄介な事件に巻き込まれていたり……お姉さまなら充分に可能性がありますわね)
黒子「(そういう事であれば、しっかり聞いて差し上げなくてはなりませんね) はい。では、参りましょう」キリッ
御坂「! わーい!」ニコニコ
黒子「」
黒子(なんかそういうのとも違うような……)
御坂「ちょっと冷えてきたわねー」トコトコ
黒子「もう日が落ちてきていますからねぇ」トコトコ
御坂「♪」トコトコ
黒子(なんなのでしょうかこれは……)
黒子(特に深刻は話を始める風でもなく……どこかに向かってる風でもなく……)
黒子(そしてなにより……)
御坂「お散歩、楽しいね」ニコッ
黒子「!」
黒子(お姉さまが……いつにも増して、可愛過ぎます……)プルプル
御坂「ねぇ」
黒子「は、はい!?」ドキッ
御坂「手、繋いで良い?」テレッ
黒子「」頭ボンッ
黒子「て、手ですか……?」カァッ
御坂「うん。ダメ……?」
黒子「……」首ブンブンッブンブンッ
黒子「そんな……ダメだなんて、滅相も御座いません……!」
黒子「私なんかの手なんかで良ろしければ……」手スッ
御坂「わーい!」手ギュッ
黒子「……!」ドキドキドキドキ
黒子(ゆ、夢なら……)
御坂「♪」トコトコ
黒子(夢ならどうか……覚めないで下さいませ……!)
御坂「……そうだ」ピタッ
黒子「!」ドキッ
黒子「ど、どうしましたか……? (今は、お姉さまの一挙一動全てが黒子の心を一々激しく揺さぶります……!)」ドキドキ
御坂「黒子なんだから、このまま寮に帰っても良いんじゃない」
黒子「……? と申しますと?」
御坂「わざわざお散歩なんてしなくても、寮に帰れば」
黒子「も、もちろん、わざわざここで時間を作らなくても、寮に帰ってからも私とお姉さまはずっとご一緒ですが」
御坂「じゃあこのまま寮帰ろっか」
黒子「え、えぇ」
御坂「外じゃ、出来る事限られてるしね」
黒子「!」
黒子(どどどどどどういう意味ですのー!!)
――寮――
ガチャッ
御坂「ただいまー」
黒子(お姉さまと手繋ぎ帰宅……)ドキドキ
黒子(もうこれだけで……幸せ過ぎて……死んでしまいそうです)ドキドキ
黒子(心臓が打ち過ぎて疲れてしまっているのを感じるのなんて、初めてですの……)ドキドキドキドキ
黒子(加えて……)チラッ
御坂「♪」スタスタ
黒子(さっきの発言……)ドキドキドキドキ
黒子(果たして私の心臓は持つでしょうか……)ドキドキドキドキ
黒子(き、緊張で……動け……)
御坂「黒子ぉ」
黒子「は、はい!」ドキッ
御坂「そんな所に突っ立ってないで、ベッドに座りなよ」
黒子「は、はい……!」ドキドキ
黒子「……」カクカク
御坂「あっはは」
黒子「……!?」ピタッ
御坂「黒子、歩き方ロボットみたいになってるよ?」
黒子「あっ…… (緊張し過ぎて……)」アセアセ
御坂「もう~」スッ
黒子「……!?」
御坂「可愛いんだから~」ギュッ
黒子「」
黒子「あshにああsdぁsjぁsなsjk」
黒子「sjなskdんぁkなsんあkんxさkjんxさkj」
御坂「どうしたの黒子? 体かっちかちだよ?」ナデナデ
黒子「!」ハッ
黒子(ここここれは……な……な……ななななんという事でしょう……!)ガクガク
黒子(お……お姉さまに……抱かれながら……なでなで……)ガクガク
黒子(正気を保つのが……)ガクガク
黒子「さんぁskなsんdヵsなksなk」
黒子「あlhdんあsjんdxじゃskjかsんヵs」
黒子「さhんxじゃんさんkさんxじゃsk」
黒子「cbんjvcんkcんjjんdんvcdんjdjvdfんj」
御坂「黒子ってば」ポンポン
黒子「!」ハッ
黒子(あ……もう……どうにかなっちゃいそうで……)ガクガク
黒子(いや……もうなっているというか……)ガクガクガクガク
御坂「もう……」クイッ
黒子「……!? (顎を……持たれて……?)」
御坂「……」チュッ
黒子「」
御坂「あはは。ごめんね、いきなり」テレテレッ
黒子「……」
御坂「顔がすっごい近かったからさ」
黒子「……」
御坂「? 黒子?」
黒子「……」
御坂「く、黒子?」ユサユサ
黒子「……」パタンッ
御坂「く、黒子ー!」
黒子「……」
御坂「とりあえず……ベッドに寝かせて……」
黒子「……」プシューッ
御坂(寝てるっていうより、気絶してるって感じね……)
御坂「ふぅ」
御坂「……」
御坂(起きてくれないかなー……)
黒子「……」
御坂(寝ちゃってたら……)スッ
黒子「……」
御坂(一方的にキスしか出来ないじゃない)チュッ
黒子「……」
御坂「んっ……」チューッ
御坂「ふわっ」
御坂(あれ……)
御坂(私もちょっと眠くなってきちゃったな……)目クシクシ
御坂「……そうだ」
御坂(黒子のベッドに入って、一緒に寝ちゃお)
御坂「♪」ゴソゴソ
御坂(黒子、一緒にお寝んねしようね)ギュッ
黒子「……」
御坂「……」ギューッ
初春「佐天さん、意外と甘えん坊なんですね」
佐天「そ、そんな事ないよ~……(横になった状態で、初春に胸で抱いてもらってるけど……)」テレッ
初春「甘えん坊さん」ナデナデ
佐天「もう~ (なにこの癒され度……)」ポケーッ
初春「……」ナデナデ
佐天「……」
佐天(ただでさえ、疲れ切ってるのに……)
佐天(こんな状態じゃ……)
佐天「……」ウツラウツラ
初春「!」
佐天「……」スースー
初春(あ、寝ちゃいましたね)
初春(少し冷えてきましたから……)サーマルハンド
――寮――
御坂「……」スースー
黒子「……」気絶
――初春の部屋――
佐天「……」スースー
初春「……」スースー
御坂「……」パチッ
御坂「……」ムクッ
御坂「……!」
御坂「ぎゃあぁぁぁぁ!!」バッ
黒子「!」パチッ
御坂「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
黒子「お、お姉さま……? (あ、あれ……そう言えば……)」
御坂(な、なにこの状況……)ハァハァ
黒子(わ、私……お、お姉さまに……!)
御坂(いや、寝ちゃう前の記憶はしっかりある……! あるにはあるんだけど……)ハァハァ
御坂(わ、私ったら……一体なにやってたんだろ……!?)ハァハァ
黒子「お姉さま~!!」ピョーン!
御坂「ぎゃあぁぁ!!」
佐天「……」パチッ
佐天「……」
佐天「!」
佐天「……」カァッ
佐天「……」ドキドキ
佐天「……」ドキドキドキドキ
佐天(あれ……? 私……なにしてんだろう……!? 初春と抱き合って寝てる……)ドキドキドキドキ
佐天(いや、覚えてる。寝ちゃう前の事も全部しっかり覚えてるんだけど……)
初春「……」パチッ
初春「……」ポケーッ
初春「!」
初春「……」カァッ
初春「……」テレテレテレテレッ
佐天(う、初春も同じ状況っぽいね……)
――研究所――
御坂・黒子・佐天・初春「「百合ウイルス!?」」
研究員「あぁ」
佐天「え……」
研究員「昨日能力の説明の時に、君、研究室の棚を勝手に弄ってたろ」
佐天「あっ…… (暇だったからつい……)」
研究員「その中に研究中の百合ウイルスのサンプルのビンがあって、蓋が少し緩んでたんだ」
御坂・黒子・佐天・初春「なっ……」
佐天「じゃ、じゃあまさか……能力は……関係……」
研究員「ちゃんと説明聞いてなかったのかい? 濃厚な同性愛展開になるのはレベル3以上になってから。レベル1は、制御も出来ないけど、せいぜい相手に軽い好意を持たれる程度だよ」
佐天「え……」
研究員「百合ウイルスは非常に空気感染力が高い。ウイルスを持った君が街を駆け回ってたせいで……」
佐天「あっ……」
研究員「君たち以外にも感染者の報告が結構入っている」
佐天(私、ばら撒いちゃってたんだ……)ポリポリ
初春「どれくらいで効果が切れるんですか?」
研究員「サンプル段階だから効き方も人それぞれで、効果が切れるタイミングも人それぞれなんだ。寝て起きればだいたいは切れてるらしいが……」
黒子「ウイルスと言えども、忘れませんのよ~! お姉さまが私にして下さった事は!」ギューッ
御坂「黒子! 離れなさい!」グイグイ
研究員「見た所、あの子もまだ効果が切れて無いようだね」
佐天「いえ、あれは……」
初春「デフォです」
初春「でも、そんな人を根底から操ってしまうウイルスがいるなんて……」ガクガク
研究員「いや」
初春「?」
研究員「百合ウイルスは、その人が元々持ってる百合っ気を助長するだけで、根底から人を百合で操ってしまうわけではない」
佐天・初春「「!」」
研究員「感染中に求める相手も、少なからず普段から気になってる相手だけだ。深層心理の本音と言っても良いかも知れない」
佐天・初春「「!!」」
佐天・初春「「……」」チラッ
佐天・初春「「……」」カァッ
研究員「街で言い寄ってきたのは、一目惚れしがちな人達だったんだろう」
――研究所の外――
佐天「まぁ、なにはともあれ、一件落着したから…… (初春の方見れないよ……)」テレッ
初春「そ、そうですね (て、照れますね……)」テレッ
黒子「お姉さまー!!」ギューッ
御坂「黒子!! 良い加減にしなさい!!」
佐天(御坂さんもあんな風に言ってるけど……)ニヤニヤ
初春(本音ではまんざらでも……)ニヤニヤ
佐天「さぁさぁ帰りますよー」
ザッ
「やっと見つけたぜ」
佐天「?」クルッ
不良女「……」デデーン
佐天「」
不良女「このあたしが惚れた女を逃がすわけねぇだろうが!」タッタッタッタッ
佐天「早く効果切れて~!!」タッタッタッタッ
終
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