マミ「キュウべえなんて大嫌い!」(210)

~マミの家~

マミ「ただいま、キュウべえ」

QB「おかえり。なんか今日は帰りが遅かったね」

マミ「……いや、それがね」
子猫「みゃあ!」

QB「うわあ!……何だい? その猫は?」

マミ「クラスメートの子がね、拾ってきちゃったの。
でもその子、両親が猫は嫌いで飼えないみたいで……。
飼い主を探すまでの間、預かってくれないかって頼まれちゃったの」

QB「マミって頼みごと断れないタイプだよねえ。でもこのマンションってペット禁止じゃないのかい?」

マミ「まあ、それはもう半分破っているようなものだし」

QB「? マミ、ペットなんか飼ってたっけ」

マミ「……まあ、その話は置いておいて、仲良くしてちょうだいね、キュウべえ?」

子猫「みゃああ!」

QB「まあ、いいけど」

子猫「みゃあ!(喜)」

マミ「あはは、じゃれついちゃって可愛いわねえ!
もふもふしてるし、指でつつくと匂いかいでくるし、何だかいちいち仕草に和んじゃうわね」

子猫「みゃあ?(モコモコ)」

マミ「あっ、だめよ、服の中に潜り込んだりしたら! あはは、くすぐったい!
本当にやんちゃねえ!」

QB「……」

マミ「はぁい、ご飯よ」

子猫「みゃあ!(喜)」(ムシャムシャ)

QB「マミ、僕らもそろそろご飯の時間じゃないかな?」

マミ「ああ、ごめんなさい。今日はこの子の世話で作る暇なかったの。
私は出前を取ることにするわ。キュウべえはこれで我慢してくれる?」

QB「これ……ってキャットフード。こいつの食べ残しかい?」

マミ「駄目?」

QB「いや、別に味にこだわりがあるわけじゃないし。 かまわないけど」

QB「マミ、お風呂沸かしたよ」

マミ「そう! それじゃ私この子と一緒に入っちゃうわね」

QB「あれ……?
えっと、マミ、僕は?」

マミ「悪いけど今日は後で独りで入ってくれる?」

QB「………………うん、まあいいけどね」

QB「マミそろそろ寝ようか?……ってあれ?」

子猫「にゃあ」

マミ「ああ、ごめんなさいね。
私が寝てたらさみしがってこの子、ベッドの中に入ってきちゃって。
悪いけどキュウべえは今日は独りで寝てくれる?」

QB「うん、まあ、いいよ。たまには独りで寝るのも」

QB(…………………………………………何だろう?)

QB(…………………………………………何かわからないけど)

QB(面白くない!)

マミ「キュウべえ、私、今日買い物行ってくるから、この子と留守番していてくれる?」

QB「こいつとかい? いいけど……あまり遅くならないでよ?」

マミ「2時間くらいで戻るわ。面倒見てあげてね。
それじゃあね、そのうち戻るからねー♪ 猫ちゃん♪」

子猫「みゃあ!」

…………

QB「さて、どうしたものかな……ってあれ? 猫がいない?」

子猫「みゃあ!(悦)」(バリバリ)

QB「うわああ! 壁紙で爪を研いだら駄目だろ! 僕がマミに怒られる! 」

子猫「みゃああ!(喜)」(ガチャン!)

QB「うわあああ! それはマミが大事にしてるティーセット!
洗った後、戸棚にしまってなかったのか! やめろ! そこで遊ぶなって! 」

QB(はっ! 冷静に考えたら、僕は魔法少女の才能がある女の子にしか認識できないように
普段から精神的なバリアを張ってたんじゃないか。

普通の人間はもちろん動物にも見えないわけだから、こいつにも僕は見えないし、声が聞こえないんだ。
よし、それじゃ、こいつの脳に干渉して僕を見えるようにすれば言うことを聞いて)

子猫「みゃああああああ!(恐怖)」(バタバタ ガチャーン)

QB「…………………………………………うん、そうだよね。
いきなり目の前に自分と同じくらいの大きさの見たこともない生物が現れたら、
そりゃ怖くて逃げるよね…………………………って、かえって被害が拡大している!」

QB「ど、どうすれば? そうか! 確か、洗濯用のひもがあったな。」

QB「よし、こうやってひもの先をわっかにして、
犬の散歩のときに着けるリードひもみたいに、首につけて端っこをテーブルの足にでもつけておけば
被害は縮小できる!」

QB「さあ、大人しくこれを着けるんだ!」

子猫「みゃあああ! (嫌悪)」バタバタ

QB「…………うん、そりゃ、嫌がるよね。……って待て! こいつ! 」

マミ(ふう、買い物も終わったし、あと少しで家に着きそうね)

マミ(そういえばここしばらくキュウべえにかまってあげてないわね。
……まあ、いつもそっけない感じだし、子供じゃないんだからすねたりはしないだろうけど)

マミ(でも、まあ、今日の夕飯はキュウべえの好きなものにしてあげようかしら?)

マミ「ただいま! キュウべえ!」

QB「はあ! はあ! こうやって頭の触手と足を使って……よし、ようやくおさえこめたぞ!
こいつめ、さんざん抵抗しやがって! すぐ済むから! すこしだけ! 
(首輪を)入れさせてくれればいいんだよ? な?
悪いこと言わないから、言うこと聞けよ! いいだろ? ちょっとだけ入れさせろよ!」

マミ(ドサッ)←買い物かごが床に落ちる音

QB「あれ? マミ? 帰ってきてたの?」

マミ「きっ、きっ」

QB「?」

マミ「キュウべえのけだものおおおおおお!」 

QB「ええええ!」

マミ「男子たるもの、ケンカのひとつもするでしょう!キュウべえ!
しかし! 今のは、抵抗もできない子猫に一方的に性的な暴行を加えようとしているように見えたわ!」

QB「ご、誤解だよ! マミ! このひもをみてくれ!」

マミ「……うそ、そんな」(クラッ)

QB「そう僕はこのひもを子猫に使おうとしていただけで……」

マミ「性的な暴行を加えるに飽き足らず、緊縛プレイまで、強要しようとしていたというの?
しかも、生まれて間もない子猫に!」

QB「いや……そうじゃなくて」

マミ「やめて! もうこれ以上あなたの言葉なんて聞きたくもないわ!
こんな変態と一緒に今まで暮らしてきたなんて、考えたくもない!」

QB「マミ! 僕は!」

マミ「出て行ってちょうだい! キュウべえなんて大嫌いよ!」

QB「…………………………………………」

QB「……わかったよ。さよならマミ。どうか元気で」

……

マミ「…………」

マミ「うええええええええん! キュウべえのばかあ!
私、あなたの事、そっけなくふるまってるけど優しいところもある良い子だって、信じていたのに!」

子猫「みゃあ?」

マミ「えぐっ、ぐす。……慰めてくれるの? ありがとう。優しいのね。
……これからは、あなたがそばにいてくれる?」

マミ「OH!MY!GOD!」
GB「はっ」
子猫(こいつ大マヌケかッ!ひもをみせりゃあマミに変態と思われるのがオチだってわからなかったのか~~~~~)

~まどかの家~

ほむら(いろいろあったけれど、どうにかマミたちと協力し合って「ワルプルギスの夜」を撃退できた。
それもまどかを契約させることなく!)

ほむら(魔法少女としての戦いは続くけど、それでも青春を少しは謳歌できるわね
……そして今日はまどかの家で勉強会。しかも二人きり!)

ほむら(いろいろ教えているうちに目と目があって、手と手が触れ合って、保健体育の実地も教えちゃう。
……なんて展開になったりして、ふふ。そうこういってるうちにまどかの家に着いたわ)

ほむら「こんにちは、まどか。約束どおり勉強を教えに来たわよ」

まどか「あ、ほむらちゃん。……来ちゃったんだ」

ほむら「? 浮かない顔してるけど、どうしたの? もしかして急用が入ったの?」

まどか「いや、そうじゃなくて」

QB「(ウーイ、ヒック) ちくしょう……………………ちくしょう……………………マミ……マミぃ!」

ほむら「何でこいつがここに居るの?」

まどか「よく分からないけど、今朝急にうちに転がり込んできて、ママのお酒に勝手に手を付けて、ずっと呑んだくれてるの」

ほむら「……」

まどか「ま、まあとにかく上がって」

QB(…………出会ったばかりのころのマミは本当に愛らしかったっけなぁ)

マミ『キュウべえ! ご飯出来たよ!……私、あなたのために頑張って作ったの』

マミ『キュウべえ、一緒にお風呂に入ろう? 私が洗ってあげるね?』

マミ『キュウべえ、寂しいから、夜、私と一緒に寝てくれない?
お願い……今夜は私から離れないでほしいの。』


QB(はは、ははははははは!……でも!……でも! いまは!)

マミ『キュウべえなんて大嫌いよ!!』

QB「うおおおおおおおおおおおお! うおおおおおおおおおおお!」(ジタバタ)

まどか「ほむらちゃん、この問題はどうすればいいのかな? 」

ほむら「ああ、その問題は、この公式を使って、Xの値をだしたあとで代入すれば」

QB「うおおおおおおおおおおおおお!」

ほむら「……うるさい」(ペキッ)←シャーペンの芯が折れる音

まどか「……ずっとあの調子なの。
うわごとみたいにマミさんの名前を呼んでいたと思ったら、急に黙り込んで、
そしてまた唐突に叫びだして、その繰り返しなの」

ほむら「ちょっと、キュウべえ。勉強の邪魔をしないでほしいんだけれど。」

QB「……だって、マミが、マミが!」

ほむら(当分まどかが契約する見込みがほとんどなくなったせいで
本星からの連絡が途絶えがちだの、
他のインキュベーターからのリンクも切られただののショックで、
感情が芽生えたらしいとは聞いていたけど、これはこれで鬱陶しいわね)

ほむら「はあっ。……わかったわ。話くらいは聞いてあげるわ。マミと何があったの?」
……

ほむら「つまり、マミがしばらく猫の世話をすることになって、
そしたら、マミがその子ばかり文字どおり猫かわいがりするようになって、あなたの居場所がなくなってしまった、と。
そして挙句、猫に乱暴しているものと誤解されて追い出されたということ?」

QB「そうなんだよ!
あの野郎、頭の中は自分の事しか考えてないくせに、マミの前では可愛さアピールばかりして!
そのうえ、マミの優しさに付け込んで、食べ物は掠め取るは、お風呂に一緒に入るは、
おまけに寝るときもマミの布団の中に入り込んで、マミの体を触りまくるんだ!

ホントにいやらしい奴だよ! ああいうのを淫獣っていうんだね!」

ほむら「……」
まどか「……」

ほむら「それ、全部あなたのことじゃない。全く、自分のことを省みることが出来ないというのは恥ずかしいものね

大体、マミの家を追い出されたからって、まどかの家に押しかけて勝手に酒に手を出して良いわけないでしょう。
それ、不法侵入と窃盗っていうのよ」

まどか「……ほむらちゃん、キュウべえの窃盗を糾弾するのは良いんだけど
ほむらちゃんのポケットから、私の下着がはみ出してる理由も聞かせてくれる?」

ほむら「まどか、今はそれどころではないわ。こいつをなんとかしないと勉強が進まないじゃない」

まどか「そりゃ、まあ確かにそうだけど」

ほむら「キュウべえ、要するに、マミのところに行って、あなたが猫に乱暴しようとしていたのは誤解だと説明してくればいいのよね?」

QB「……ほむら、僕のことをにマミにとりなしてくれるのかい?」

ほむら「あんたにこんなことしてあげる義理ないんだけどね、
こうしないといつまでたっても、まどかとの勉強会を再開できないから、特別に何とかしてあげる。
私たちの言葉ならマミも耳を貸すかもしれないでしょ?」

QB「ありがとう、……ありがとう! ほむら!」

ほむら「はいはい、じゃあ、いくわよまどか!」

まどか「う、うん」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

~マミの家~

まどか「マミさん、いますか?」

マミ「あら、鹿目さんに、暁美さんも? どうしたの?」

ほむら「ちょっとお邪魔するわよ」

マミ「? ? どうぞあがって?」

子猫「みゃ? みゃああああ!(悦)」

マミ「あ、こら、いきなりお客さんにじゃれついちゃだめよ!」

子猫「みゃあ! みゃああああ!(喜)」

まどか(うわああああ! ちいさくて、ふわふわ、もふもふした子猫が私の足に体をすり寄せてる)

まどか「か、かわいいいよおおおお!」

子猫「みゃ、みゃあ、みゃあ!」

ほむら(う、こんなに小さくてふわふわの子猫が、私の膝の上に乗っかって
つぶらな瞳で見上げてきて、しかもそのまま降りようとしない)

ほむら「に、肉球さわってもいい? うわ、ぷにぷにね」

マミ「ふふ、この子、すっかり二人が気に入ったみたいね、そうだ!
餌あげてみる?」

まどか「いいんですか?」

マミ「猫じゃらしのおもちゃもあるの、遊んであげてくれないかしら」

ほむら「……ま、まあ頼まれたら断れないわね」

まどか(そういえば、ほむらちゃん、私たち何しに来たんだっけ?)

ほむら(なんだったかしら? マミが猫を飼ってるっていうから見に来たんじゃなかったかしらね?)

~まどかの家~

まどか「ただいま~」

ほむら「いやあ、可愛い猫だったわね」

まどか「うん、ほんとに」

QB「おかえり! どうだった!? 
マミに言ってきてくれたかい?

あの自分の事しか考えてない、下品で知性も低い、毛むくじゃらの小動物よりも
賢くて、品もある僕の方がどれだけ有用か、説明してくれたかい?」

まどか「…………はぁーっ」(ため息)

まどか(片や、ふわふわ、もふもふでつぶらな瞳に愛嬌のある人懐こい子猫。
……片や、表情があまり変わらない何考えてるかわからない、不気味な宇宙生物)

ほむら(……これは、完全に勝負あったわね)

まどか「あのね、キュウべえ。気を悪くしないで聞いてほしいんだけど
男の子はね、たとえ好きな子がいてもその子のことを思いやって、身を引いてあげるのも大切なんじゃないかな」

QB「か、開口一番、何だいそれ!?」

ほむら「いやね、私たちも最初は、何年も一緒に暮らしてきたのに、いきなり追い出しちゃうなんて
マミも冷たい、なんて思ったんだけど。
……実際に子猫を見たら、あっちを選ぶマミの気持ちもわかるなあ、なんて思っちゃってね」

QB「えっ」

まどか「だって、例えるなら、毎日、安物のカップめんしか食べてなかった人が、
ある時、突然、高級中華料理も食べられるようになったようなものだもの。どちらを選ぶかっていったら、ねえ?」

QB「ぼ、僕が安物のカップめんで、あいつが高級中華料理だっていうのかい!?」

まどか「……というか、単純な疑問なんだけど、この世界に魔法少女を導くマスコットとして存在しているのが
何であの子の方じゃなくて、キュウべえなの?」

ほむら「そうね、あの子がもし可愛い声でしゃべって勧誘したら、契約する子が今の倍になってもおかしくないわね。
あら、……キュウべえ? キュウべえ?」

QB「」

まどか「ショックで石化っていうか、硬直してるよ」

ほむら「あらまあ」

次の日。

さやか「ほむら、急いで!
杏子からテレパシーで連絡があって、魔女を見つけたらしいの
結構手ごわそうな雰囲気だから、マミさんも一緒に参加してみんなで戦おうってことになったんだって」

ほむら「わかったわ。……それでマミは?」

さやか「もう先に魔女の所に向かってるって!」

QB「……ふーん。まあ、せいぜい頑張りなよ。
魔女を倒したところで、今日も世界のどこかでたくさんの人間が飢えに苦しんでるし、紛争も起こってるし、
こんな星どうせ、数十億年後には間違いなく太陽に飲み込まれて滅びるけどね」(ペッ!)←唾を吐き捨ててる

さやか(……? なんかキュウべえがどえらくやさぐれてるなぁ。
というか何でマミさんと一緒じゃないんだろ? いつも一緒なのに)

さやか「お待たせ!」

杏子「おお、来たか! 魔女はこの取り壊し予定のビルの中だ」

マミ「それじゃ、今日は4人で連携していくとしましょう」

ほむら「ええ」

マミ(…………キュウべえも来ちゃったのね。
そりゃそうよね、魔法少女を導くのが仕事なんだから。でも今は、話す言葉に困るわ)

QB(…………マミ)

杏子「あれ、キュウべえはマミと一緒じゃないと思ったら、ほむらと一緒なんだな?」

QB「……まあね」 

マミ「……」

杏子「それじゃあ、いくぞ?」 

ほむら「問題ないわ」

さやか「おっけー!」

マミ「……」

QB「……」

さやか(何、この微妙な空気。
マミさん、キュウべえとほとんど目を合わせようとしない……というかお互い話そうとするのを避けてるような。)

杏子(まるで職場恋愛してたけど別れた二人がやむを得ず、仕事で顔合わせてるみたいな微妙な雰囲気だ)

~魔女の結界内~

杏子「さて、まず、魔女の反応を探って、どっちの方に行けばいいか考え……あれ?」

マミ「おかしいわね。魔女の反応が二つあるような……」

さやか「そんな気にしなくてもいいんじゃないですかね?
一つの結界内に複数の魔女が入り込んだ例も、珍しいけど皆無じゃないでしょう?」

ほむら「だけど、この2か所から感じられる魔力の波動、どちらも同じような反応なのよね。
どういうことかしら」

さやか「だったら二手に分かれて、両方を倒せば良いじゃない。
もし、やばそうだったら、テレパシーで連絡して合流すればいいんだし」

マミ「それじゃあ、私は佐倉さんと、上の方に通じてる通路の方から感じる魔女を探ってくるわ。
良いでしょう? 佐倉さん」

杏子「まあ、マミとの連携もしばらくぶりだけどな」

ほむら「じゃあ、私は美樹さやかと一緒に下の方に向かう通路を見てくるわ」

さやか「……いや、まあ、いいけどさ」

QB「……」

さやか(あ、キュウべえはやっぱり私たちの方についてくるんだ)

さやか「ねえ、ほむら」

ほむら「何?」

さやか「あのさ、マミさんとキュウべえ何かあったの?」

ほむら「ああ、それがね……」

…………

さやか「……そ、そう。そんなことが、あったんだ」

ほむら「そうなのよ。それでキュウべえったら、昨日からもうあの有様なの」

さやか「キュウべえ」

QB「……なんだよ? 
君まで僕が魔法少女のマスコットにふさわしくないだの、淫獣だのとこきおろすのかい?」

さやか「わかる」

QB「?」

       r‐'`'ー‐┐ l二二l   r─‐┐ r┐ r┐     /´〉
\      ̄! | ̄! |       くノ ̄! | |__! ! | l二二l / /__r┐
/     くノ くノ l二二二l   くノ   くノ     く__,--、.」
\         l二二`! .i´二二`!      「`ー─┐ 「`| 「`|
く             | |  | |   | | [][] i`! くノ ̄! |´   L/ L/
 \        i二二..!  |..二二..|   くノ   くノ   O  O
  ∠、 ./\    /\    /\.  ./\/\   
   |/    \/    \  /   \/      \/\/\    
                 |/
                ,  -───- 、
              /: : : : : : : : : : : : : .\

         ト、   /: : ,.   -──- 、: : : : \
         ゝ V( ))/         `ヽ: : : : \
      / 〃 Y^y'´           )  `ヽ: : : :〉
      フ {{ / /    /      人    \/

     イ   ヽノノ    /   / //  ヽ     ヽ
     /  / 〃 /    /  / /     ヽ\     !
      |/   〃 {   >‐メ、    -‐ < リ ヽ  !
     ヽ     Vハ  /  ィ.:.:下      不::.ヽ }  ハ|
      )   /Vヽ \ ヒ.::::ソ     ヒ.::::ソ ノ イ

     ノ | /   ( \| ,,,,,,..    '   ..,,, /イノノ ‐‐┐
       |/     ) ヘ     i⌒ヽ      r イ __  }
         /´  ̄ `ヽ >     ‐'   . イ,. '´    〈
         (       \  > = < ノノ    ,.   ノ
         ヽ``ヽ     )VTT´  ̄ ̄`L ,.  '´ -=<  __
       r── ミミヽ ,. ィ イ77´  ̄`7 //´ ̄`ヽ´ ̄ ̄`ヽノ

       }       ノ  レイ ハ ´ ̄`   l l     '.    (
       r── ミミヽ//// |       l V    }ミヽ __ ノ
          フ /  く ///レ'      `Y´     `ヽ\
        /  {   {:{          }        Y )

さやか「よおおおおおく、わかるよ! その気持ち!!

キュウべえも、長い時間をかけて、好きな人と大切な時間を積み上げてきたのに
後から現れた見た目だけが良い奴に、横から大事な人をかっさらわれたんだね!!」

QB「さ、さやか?」

さやか「でも諦めちゃだめだよ! 
キュウべえにだって今までマミさんと築いてきた時間と思い出があるんでしょう?

いくら見た目が良くて家柄も申し分ない相手と付き合ってみたって
そんなの高級なステーキを毎日食べるようなもんだよ!
やがて庶民的な味が恋しくなる時がくる! その時があたしたちのチャンスだよ!」

QB「ううっ、よくわかんないけど慰めてくれているんだね。さやかぁ!」

ほむら(上條恭介と志筑仁美が付き合い始めても魔女化しないなぁと思っていたら
そんなこと考えていたのね、この娘)

杏子「なあ、マミ。キュウべえと何かあったのか?」

マミ「いや、実は……」
……

マミ「というわけなの」

杏子「マミ。それ、お前も少し責任あるんじゃないのか?」

マミ「ええ?」

杏子「だってさあ。
その子猫を預かってから、キュウべえのこと、ほったらかして、そいつばっかりかまっていたんだろ?
そりゃ、キュウべえも、思うところがあるんじゃねえかな。

……あたしもさ、妹が生まれた時、両親が妹ばっかり可愛がって、妹の事が憎たらしく思えた時期があったぜ。
そりゃまあ、その少しあとで、父さんたちが甘えさせてくれたから機嫌直したし
妹の面倒みると褒めてくれたりしたから、姉としての自覚が芽生えたりしたけどさ。

マミ、キュウべえが子猫の面倒見るのを手伝った後、お礼言ったか?
褒めてあげたりしたか?」

マミ「……うう、そういえば、してないかも」

杏子「それに、マミがした仕打ちを立場逆にして考えてみろよ」

マミ「逆に?」

杏子「新しく来た子猫ばっかりえこひいきしてたんだろ?
ちなみに、キュウべえ、昨日はまどかの家に泊まったらしいぜ?」

マミ「か、鹿目さんの家に? ま、まさか……」

QB『すごいよ! まどか! マミなんかよりもずっと才能がある!』

まどか『えへへ、それほどでも』

QB『もうこれからは、マミみたいな使えない老いぼれのロートルよりもまどかの時代だね!
よし! これからは僕がまどかを立派な魔法少女にするからしっかりついてくるんだよ! 
僕の事はコーチと呼ぶんだ!』

まどか『はい! コーチ!』

QB『いい返事だ! それじゃあ、早速、夜の魔法少女レッスンだ。
手取り足取り、胸取り腰取り教えちゃうゾ!』

まどか『もーう! コーチのえっち☆』

QB『HAHAHAHA!』

まどか『あははははははは!』

マミ「いやあああああああ! ひどいわ!! キュウべえ!!!
魔法少女と畳は新しい方が良いっていうの!?」

杏子「おいおい、いきなり叫ぶなよ」

杏子(……でもなんだか面白くなってきたな。もう少しからかってみるか)

マミ「あ、でも、今回の事はもとはと言えばキュウべえが猫ちゃんに変態的な行為をしようと……」

杏子「そのことだけどさぁ、おまえ、キュウべえにヤらせてやってんのか?」

マミ「やらせてって……えええええええ!
何言ってんの!? 私とキュウべえはそんなんじゃないわよ!」

杏子「お前はそう思ってたって、傍から見てればお前に気があるのは一目瞭然だよ。
キュウべえは魔法少女を導く役目をしてるけど、基本的にお前とだけ一緒にいるんだぜ?

……あ~あ、キュウべえも可愛そうに。そりゃ、欲求不満でおかしくもなるわ」

マミ「えええ? でも今まで何度もキュウべえと一緒に寝てたけどそういうことにはならなかったわよ?」

杏子「そりゃ、何年もそばにいすぎて家族みたいな感覚になってるから、今さらアプローチしづらいんだろ。
キュウべえだって一応男なんだからさぁ、男なんて基本的には、何もしないでいたら性欲がたまってむらむらしちゃう生き物なんだぜ」

杏子「あたしの彼氏もしょっちゅう求めてくるから、分かるんだよ」

マミ「そ、そうなの?」

杏子「ああ、あたしの父親も、新聞読むたびにどうして、こんなに世の中が乱れてるのか、真剣に悩んでるような人でさ。
実際に世の中の乱れをこの目で確かめる必要がある、とかいって、
せくしいきゃばくらとか、ぴんくさろんとかいうのに行こうとして、母さんに見つかって、怒られていたっけなあ。

ただ、その日の夜、寝室からムチがなる音と親父の激しい喘ぎ声が聞こえてきて、なぜか次の日の朝には仲直りしていたけどな」

マミ(じゃあ、キュウべえは何年も蛇の生殺し状態だったのかしら?
子猫に変態行為を迫るほどに追いつめられていたなんて……私のせいだったの?)

杏子「……ん、魔女の気配が近いぜ!」

魔女「……」

さやか「こいつが魔女? 気持ち悪いなあ。なんだか触手がたくさん生えたムカデみたい」

ほむら「じゃあ、わたしがとりあえず、飛び道具で攻撃してみるから。
あなたは敵が接近して来たら援護して」

さやか「わ、わかった!」

ほむら「とりあえず、手榴弾! それにマシンガン!」

バアアアアアン! ダダダダダ!!

さやか「あれ? なんていうか動き鈍いね」

ほむら「そうね……。思い通りに攻撃が当たるわ」

さやか「なんだ、ずいぶんあっさり倒せたじゃん」

ほむら「拍子抜けね」

QB「?……? 二人とも! まだだ!」

さやか「え?」

にゅるるるるる!

ほむら「し、信じられない速さで、体が再生している!
なるほど、攻撃力も弱いし、動きも鈍いと思ったらこんな特技があったのね」

さやか「どうするの!?」

ほむら「再生するっていうのなら、再生できないくらいにかけらも残さず焼き尽くすまでよ」

さやか「ロケットランチャーに火炎放射器! そんなものまで良く持ってるわね!?」

ほむら「今度こそ終わりよ!」

ドガアアアアン! ブオオオオオオオン!

さやか「やった!」

ほむら「ふう」

さやか「あれ? なんか空間に黒い穴みたいなのが残って……」

ほむら「? ? 触手みたいなのが生えて……また再生した!?」

QB「そうか! あの二つの魔女の反応は!」

さやか「どういうこと? キュウべえ?」

QB「この結界に入ったときに感じた2つの魔女の反応は一体の魔女のものだったんだ!
結界内の空間をゆがめて、2つの場所に自分の体を分割して存在させているんだよ」

ほむら「そして、この魔女には自分の体の一部でも残っていれば再生する力が備わっている。つまり……」

さやか「マミさんたちが向かった方にも、こいつの半身が存在していて
同時に倒さないと永遠に再生してくるってこと!?」

ほむら「まずいわね。私たちは、まだ火器を消耗した程度だし魔力だって残っている。
でも、マミたちが私たちと同じように敵を一気に倒そうとしたら……」

さやか「大技を使って魔力を浪費しちゃう。下手したら魔力を使い果たしちゃうかも」

ほむら「ええ、そして敵を倒したと思い込んだところで、再生してきた魔女に襲われたら……」

さやか(マミさん! 杏子!)

ほむら(マミ! 杏子!)

……

ほむら「駄目だわ。テレパシーが届かない!」

さやか「そんな? 通じないような距離にいるの?」

QB「いや、この魔女の結界にそういうテレパシーを遮断する特性が備わっているのかもしれない」

さやか「攻撃力そのものは大したことないし、動きだって鈍いくせに
ホントに変な特殊能力がある魔女ね!」

ほむら「キュウべえ、マミ達の所に瞬間移動とかはできないの?」

QB「そもそも、マミたちのいる正確な場所がわからないからね。
入り口の分かれ道の所までならできるけど」

ほむら「キュウべえ! お願い、マミたちのところに行って!
そしてこのことを伝えてちょうだい。
……そうね、魔女の所にたどり着くのに私たちと同じ10分くらいかかったとみて、
余裕を見て20分後、今がちょうど××時だから、××時20分にもう一度、あの魔女を殲滅するわ。

それと同時にマミたちも攻撃をして、向こうの魔女も倒すように伝えて! いいわね!」

QB「……う、でも」

さやか「マミさんと気まずくなってることを気にしてる場合じゃないでしょう!
このままじゃマミさんたち危ないんだよ!? 死んじゃうかもしれないんだよ?」

QB「! わかった! いくよ!」

杏子「……何なんだ? この魔女は?
斬っても斬っても再生しやがる!」

マミ「これじゃ、きりがないわね。
……いいわ。私がまとめて吹き飛ばしてあげる」

杏子「よし、じゃあ、あたしがここでくい止めるからマミは、例の奴を頼む。

おらおらぁ! ここから先は進ませねえぜ!」

ドガガガ!

マミ「いくわよ! 佐倉さん!」

杏子「わかった!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

杏子「よっしゃ! 直撃だな!」

マミ「今度こそ終わりね……影も形も残ってないわ」

杏子「? ?……でも結界が消えないな。 ! マミ! 後ろ!」

マミ「え?」

魔女「………」にゅるるるるる!

QB「マミ! どいて!」

マミ「キュウべえ!?」
(バキッ)

QB「……うあっ」

マミ「そんな? 私をかばって!?」

QB「マミ……」

マミ「キュウべえ! しっかり!」

QB「僕の事は後だ……。それよりも魔女のことだ。
あの魔女は、空間を歪めて、体を二つに分離しているんだ。
マミたちのいるこの場所とほむらたちのいる場所に。
両方を同じタイミングで倒さないと何度でも再生してしまう」

マミ「えっ」

QB「ほむらたちが××時20分に、自分たちのところにいる魔女の半身に総攻撃をする。
だから、マミたちも同じタイミングで奴を倒すんだ。いいね?」

マミ「……わかったわ。あと3分ね」

杏子「マミ!」

マミ「佐倉さん。話は聞いてた!?」

杏子「ああ、どうにか聞こえた。ちょっとばかり厳しいけどやるしかねえな」

マミ「それじゃあ、今度は私が時間を稼ぐから、佐倉さん、とどめをお願い」

杏子「任せろ!」

魔女「……」

マミ「くらいなさい! 無限の魔弾!」

魔女「……」

マミ「さらに、リボンで縛り上げて……いいわよ! 佐倉さん!」

杏子「よし! くらえ!」

魔女(!!)

ズガアアアアアン!!

……
さやか「結界が消えていく!」

ほむら「どうやら……向こうもやったみたいね」

~ほむらの家~

QB「……あれ、ここは?」

ほむら「私の家よ。あなた、マミのところに行った後で魔女の攻撃を受けて、気を失っちゃったでしょう。
私が治癒して連れてきたのよ」

QB「マミは? 無事なのかい?」

ほむら「ええ。魔女退治が終わった後で、子猫の面倒を見なくちゃいけないからって、そのまま家に帰ってしまったわ」

QB「そうかい」

ほむら「……」

QB「ねえ、ほむら」

ほむら「何?」

QB「申し訳ないんだけど、その、これからしばらくほむらの家にお邪魔させてもらってもいいかな。
もちろん、食べるものは自分でどうにかする。
……というか究極的に言えば、グリーフシードを回収して得たエネルギーを回せば、食べなくても済むんだ。
眠るところだけ提供してもらえればそれでいい。
邪魔な時は出ていくし、どうしても我慢できなければ断ってくれてもいい」

ほむら「私はそれでもいいけど、マミのことは良いの?」

QB「……もう、マミには僕は必要ない。あの猫がいれば寂しがることもないだろう。
たまにグリーフシードを回収しに会いに行けばいい」

ほむら「……体を張って守るくらいマミの事が好きだったんじゃないの?」

QB「体を張って? 僕の体がいくらでも複製できるって君だって知ってるはず……」

ほむら「今でもできるの? 
他のインキュベーターとつながっていたときには集合意識のネットワーク上にあなたの記憶が残されていて、
体が傷ついても、新しく複製した体に他の個体と共有している意識と記憶をダウンロードできたでしょうけど。
今、あなたはスタンドアローンなんじゃないの? 
たった独りだからこそ感情が芽生えたんじゃないの?
今の体が壊れたらそれでおしまいなんじゃないの?」

QB「……」

ほむら「反論しないのね。
それじゃあ、死ぬかもしれないけど、それでもマミを助けたかったことよね?」

QB「……」

ほむら「もう一度聞くわ。あなたはマミの事が好きなんじゃないの? 
それとも、利用するために近づいただけで、本当はどうでもいいの?」

QB「好きに決まっているじゃないか! どうでもいいわけないだろ!?」

QB「マミが両親を失って、独りになったとき、マミはいつも僕と一緒にいたがった。
家に帰ってきたときに僕がいないと不安がっていた。
眠る時も僕という存在にすがるように手を放そうとしなかった」

QB「最初は個体だけで行動していると精神の均衡が保てない人間という生き物は不便だなんて思っていた」

QB「でも、僕が本星から見捨てられて、初めて恐怖という感情にとらわれた時にわかった。
自分を思ってくれる誰かがそばにいてくれるということが救いになるんだって。
マミはいつも変わらず僕の隣で笑っていてくれた。
マミは僕を救ってくれたんだ」

QB「そのマミが他の誰かといることで幸せになれるんなら、僕は……僕は」

ほむら「ふーん。だそうよ? マミ?」

マミ「キュウべえ……」

QB「! ほむら? マミは家に帰ったってさっき……」

ほむら「私はあなたと違って嘘をつくこともあるの」

マミ「キュウべえのばか! 私の幸せを勝手に決めつけないでよ!」

QB「マミ……でも、君は」

マミ「私だって、あなたのそばにいたいの。
あなたと一緒にいた時間が私には大事な宝物なの……。
だから、出ていくなんて言わないで、ね?」

QB「マミ」

ほむら「やれやれ、少し外の空気を吸ってくるわ。
……小一時間ぐらいで戻るから」

マミ「ありがとう、暁美さん」

QB「えーと、マミ、あの、猫の事なんだけどさ。ちょっとあの時は誤解があって」

マミ「あの子なら、クラスメートの家に帰してきたわ。
……飼ってくれる人が見つかったんですって」

QB「そ、そうかい」

マミ「ごめんね、キュウべえ」

QB「え?」

マミ「あなたがそんなに欲求不満だったなんて知らなかったの」

QB「マ、マミ、どうして服を脱ぎだすんだい?」

マミ「あなたの気持ちも知らないで、ずっと苦しい思いをさせていたのね。

……その、まだ、私、大人じゃないから、「最後」まではできないけど。
それ以外は私の事、好きにしてもいいから」

QB(マミが下着姿に!)

QB「ちょ、ちょーっと待った! マミ? 何か誤解してない!?」

マミ「え?」

……

マミ「えーっ!! あなたの体って性欲とかなかったの? ……じゃあどうやって繁殖するのよ?」

QB「いや、だから、僕たちの種族は
「精神とか記憶を他の体に移植できる技術」と
ソウルジェムみたいに「任意の肉体を創る技術」があるんだよ?」

QB「大昔は、生殖行為もしていたみたいだけど、新しい体を作って精神を移植すれば
実質不老不死だし、必要なくなったんだ。
この体も女の子をおびえさせないような外見と、
インキュベーターとしてのグリーフシードの感情エネルギーをため込んで処理する機能に特化して、
意図的に作られたものだ。
だから性器なんて必要ないものは初めからない」

QB「それに、僕たちの種族は、外見に関していうなら、個体ごとにばらばらで
想像を絶するような、いろんな形態したのがいるからね。
君たち人類を見ても、僕たちとかけ離れていると思うこともあるけど、特段に外見に対する美醜の感覚はないよ。
仮に性機能を備えた体だった場合、まあ、気持ちが通じ合えば、性欲の対象にならないってことはないけどね」

マミ「……もしかして、私、見当はずれの馬鹿なことしようとしてた?」

QB「いや、だから、何が言いたかったて言うと、
僕はマミの事を外見とか性欲とか抜きに、ずっとそばにいて優しくしてくれた君の心を好きになったというか

……それに、性欲はなくともマミのしようとしていた行動の意味が
大事な人にしかしない、親愛を意味する行動だってことはわかるし、それに」

マミ「それに?」

QB「マミが望むなら、任意の体も作れるわけだから
人間と同じ体になって一緒に過ごすことだって……」

マミ「! あ、うん。そ、そうね!
も、もう少し大人になって、私の心と体の準備が出来たらそういうのもいいかもしれないわね。
キュウべえが人間になったら、一緒にいろんなこと、できるものね。

ところで、キュウべえ?」

QB「何だい?」

マミ「助けてもらったお礼がまだだったわね。 近くにいっていい?」

QB「えっ」

QB(マミの顔がこんなに近くに……唇が近づいてきて)

……
マミ「……」

QB(……やわらかくて甘い感触が)

QB「えーと、ところでマミ?」

マミ「なに?」

QB「そろそろ服を着たら?」

マミ「!」

数日後

ほむら(やれやれ、ようやくキュウべえも落ち着いたし、今度こそ誰にも邪魔されずに
まどかと勉強会ができるわ!)

ほむら「まどか! こんにちは!」

まどか「あ、ほむらちゃん。来ちゃったんだ……」

ほむら「? 浮かない顔してるけど、どうしたの? もしかして都合悪くなった?」

まどか「いや、そうじゃなくて」

さやか「(ウーイ、ヒック) ちくしょう……………………ちくしょう……………………恭介! 恭介え!」

ほむら「…………何でこいつがここに居るの?」

まどか「仁美ちゃんと上條君がデートする約束をするのを聞いちゃったらしくて、ウィスキーボンボンを大量に買って呑んだくれてるの」

ほむら「あああああ、もう! わかったわよ! 
さやか! 上條君をあなたに振り向かせる作戦を一緒に考えてあげるから!
しゃんとしなさい!」

さやか「えぐっ、ぐすっ、本当に? ありがとおおおおお! ほむらあああ!!」

ほむら(いつになったら、まどかと勉強会ができるのよ? もう!)

おしまい

1です。

最初は、まどかに頼まれて、猫の面倒を見ていたQBが
マミに誤解されて浮気者呼ばわりされる、ドタバタした話を考えていたのですが
上手くまとめられなかったのでアレンジして、書いてみたのがこのSSです。

ここまでお付き合いしてくれた方
途中支援してくれた方
ありがとうございました。

エロい展開期待してた人たち、すまなんだ! 本当にすまなんだ!
ちょっと獣姦描写に自信なかったんだ!

駄文だったかもしれませんが
少しでも楽しんでいただけていたら嬉しく思います。

それでは。

1です。

最初は、まどかに頼まれて、猫の面倒を見ていたQBが
マミに誤解されて浮気者呼ばわりされる、ドタバタした話を考えていたのですが
上手くまとめられなかったのでアレンジして、書いてみたのがこのSSです。

ここまでお付き合いしてくれた方
途中支援してくれた方
ありがとうございました。

エロい展開期待してた人たち、すまなんだ! 本当にすまなんだ!
ちょっと獣姦描写に自信なかったんだ!

駄文だったかもしれませんが
少しでも楽しんでいただけていたら嬉しく思います。

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