少女「子供って、失礼ね。これでも18歳なんだけど」
男「実は、この眼鏡は伊達なんだ」
少女「それが何よ?」
男「つまり視力は悪くない。せいぜい14がいいところだろう」
少女「そ、そんなことないわよ!」
男「古着のようだが、娼婦らしからぬ仕立てのドレスだ。家出でもしてきたのか」
少女「…………」
男「目を逸らすな」
少女「い、いちいちうるさいわね」
男「ここらじゃ見ない顔だな。どこから流れてきたんだ?」
少女「坊やには関係ないでしょ」
男「坊やはよせ。それと、月並みで恐縮だが自分を安く見積もるのはやめといた方が――」
少女「取り消しなさい」
男「うん?」
少女「誰も安く見積もってなんかいないわ。あなたにとってははした金でも、私にとっては命と等価なの」
男「これは、大きく出たな」
少女「だってそうでしょ。食べなきゃ生きていけないんだし」
男「そういう捉え方もあるか。ま、火遊びもほどほどにしておけよ」クルッ
少女「って、ちょっと。そこは同情して買ってくれるところじゃないの?」
男「気が乗らないし、どのみちここでは買えない」
少女「なんでよ。そんな高そうなコート着てるんだからお金持ちなんでしょ?」スス
男「金持ちって奴らは大概ケチだ。それっぽく言い訳するために手持ちも少なくしている」
少女「ふぅん、吝嗇家ってやつか」
男「ほぅ、ずいぶん難しい言葉を知っているんだな。感心なことだ」
少女「……食い下がっても無駄みたいね。つまらない男」
男「お前の容姿なら一人にこだわる必要もないだろう」
少女「その手のお世辞は聞き飽きてるの。客になる気がないならさっさと行ってちょうだい、商売の邪魔よ」シッシ
男「言われなくともすぐ消えるさ。……ああ、お節介ついでに一つ、こんな人目につく場所ではやめた方がいいぞ」
少女「……え?」
男「お前、予備知識もろくになしで売春するつもりだったのか?」
少女「こ、この町に慣れてないだけよ」
男「それ以前の問題なんだがな」ハァ
少女「もったいぶってないで、言いたいことがあるなら早く言いなさいよ」
男「……町によっては裏の商売を仕切ってる元締めがいる。ここも例外じゃない」
少女「へ、へえー、そういうもんなんだ? ――あ、でも」
男「ん?」チラ
――ザッザッザッ
少女「ちょっと、手遅れだったみたい」タジ
男「……そのようだな」
間違えた ドレスといえば
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYo4OeBww.jpg
チンピラ「おいおい、困るなぁお嬢ちゃん」
チンピラ2「誰の許しを得てこの界隈で商売してんだ?」
少女「ま、町はみんなのものでしょ。私がどこで何しようが自由じゃない」
チンピラ「……おやおや。これは、少しばかり躾が必要かねぇ」
チンピラ2「体はちぃと細いが、顔は合格だな。傘下の箱に突っ込んどくか」
少女「…………」チラ
男「じゃあな、達者で暮らせ」
少女「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! か弱い女の子を見捨てる気なの!?」
男「いや、でも、さっさと行ってと言われたばかりだしな」
少女「そこは臨機応変に考えなさいよ!」
男「一度決めたことは最後まで貫き通せ。亡くなった父が口酸っぱく言っていた」
少女「そういう思い込みはよくないと思うの。ほら、情けは人のためならずって格言だってあるじゃない」
チンピラ「何をごちゃごちゃ言ってやがる。用があるのは俺たちだぜ」
チンピラ2「勝手なことをされちゃあ周りのモンに示しがつかねえんだよ。いいからとっととこい」
少女「い、嫌よ! なんであなたたちに指図されなきゃいけないの!?」
チンピラ「ああんッ!?」ギロ
少女「ひっ!」バッ
男「……おい、なぜ俺の後ろに隠れる」ヒソ
少女「あ、あなた男でしょ。私を逃がすイケ……時間稼ぎくらいしてよ」ヒソ
男「池?――いけ、イケ、ああ、生贄」ポム
チンピラ2「おい兄ちゃん。この小娘、あんたの連れか?」
男「滅相もない、初顔合わせで――」ニコ
少女「お兄ちゃんひどい。なんでそんなこと言うの?」ジワ
男「誰がお兄ちゃんだ」
チンピラ2「こいつ、妹にウリさせてんないいコート着てんのか。クズのお手本だな」ペッ
男「お前も、あっさり信じるなよ」
チンピラ「お二人さん、ここじゃあ目立つから、ちょいと裏手に来てもらおうかね」
男「あっ、憲兵さんだ」バッ
チンピラ2「何ィっ!?」クル
男(今だ、逃げるぞ)クイ
少女「……ッ」クルッ
チンピラ「……ん? あれ、どこにもいねえじゃねえ――」キョロキョロ
――ダッ
チンピラ「って、てめえら待ちやがれ!」ダッ
チンピラ2「舐めやがって! 俺は小娘を捕まえる! おまえはあの男を追え!」ダッ
チンピラ「わかった、いつものところで落ち合うぞ!」
男「……二手に分かれたか」タッタッタッ
チンピラ「おらぁ、待ちやがれってんだよぉ!」
男(もう一人の方が足が早そうだったな。逆を期待したんだが)タッタッタッ
男(……この界隈に来たのも最近だろうし、まず無理だな)ピタ
チンピラ「や、やぁっと観念しやがったか」ハァハァ
チンピラ「す、すびばぜんでしたァーッ!」ズザー
男「…………」パンパン
チンピラ(に、逃げ腰だからてっきり雑魚かと思ったら)
チンピラ(こいつ、強えってもんじゃねえ)ズキズキ
男「それで、どこだ?」
チンピラ「……え、どこって」
男「さっきお前が言っていた〝いつものところ〟だ。案内しろ」
チンピラ「いや、それは……ひっ」
男「……あの小娘、何の関係もない俺を巻き込みやがって」
男「手足を捩じ切って家人たちの慰み物にしてやる」ミシミシ
チンピラ(こ、こええぇぇッ!)ゾゾゾ
――路地裏
少女「きゃああッ!」バシッ
チンピラ2「ったく、手間取らせやがって。んなやせっぽちの体で俺から逃げられるとでも思ったのか?」
――ビリィィィッ!
少女「やっ、放してっ! こんのっ! 放してったらぁッ!」ジタバタ
チンピラ2「ああ? それで抵抗してるつもりか!」
少女「い、痛っ! やめて!」ギュッギュ
チンピラ2「これでよしっと」
少女(んくっ、ほ、ほどけない! やだ、嘘でしょ、こんなやつなんかに!)ジワ
チンピラ2「へっ、ウリしようとしてたやつが何ピーピー喚いてやがる。待ってろ、今すぐぶち込んで」カチャカチャ
――ザッ
チンピラ2「おう、遅かったじゃねえか……ぁ?」
男「……間一髪か」フゥ
チンピラ2「自分の方から来るとはな」
男「その子から手を離せ」
チンピラ2「あ?何寝ボケたこと言ってんだ?これから楽しむんだからてめーはどっか行ってろ」
男「黙れ 殺すぞ」
チンピラ2「あ? お前調子に乗るなよ?」
少女「んー!んー!んー!」
チンピラ2「エビバディ」
男「パッション」
少女「……あ」
チンピラ2「くそっ! あの馬鹿何下手こいてん――ぐぁっ!」ドカッ
――カラン
男「さすがに、ズボン脱ぎかけのトンマには負けられないな」グイ
チンピラ2「て、てめんえ! いでっ、はっ、放しやがれ!」
男「こっちも、好き好んでパンツ一丁の男に触りたくはない」ググ
チンピラ2「がっ、く、苦しっ、や、やめ――――…………ぅ」カクン
男「――ちゃんと落ちたか?」ペシペシ
チンピラ2「――――」シーン
少女「……あ、あなた、どうして」ムク
俺「…」ムク
男「逃げている途中で、こいつの方がお前より足が速そうだと気づいた」ドサ
少女「……そ、それだけ?」
男「お前、この町に慣れてないと言っていただろう」
女「……あ」
男「寒空の下で長々と突っ立っていれば体も簡単には温まらない。冷え切った体で満足に逃げるのは難しい」グッ
少女「…………」
男「……ちっ、随分と固く結んだな。仕方ない、ナイフを借りるか」
少女「……その、なんで、助けに来てくれたの?」
男「捕まったらこういう目に遭わされるだろうと察しがついた」
少女「なら、なんでその場で倒さなかったの? あんなに強いのに」
男「穏便に済ませられるんならそうしたかった。俺の目論みが外れただけだ」
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ ヽ { | ! |ノ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ | _ ,、 ! , ′
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'
`! /
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
少女「……私が捕まる可能性も視野に入れていたってこと?」
男「逃げきれれば文句なしだったな」
少女「……軽い言い方ね」
男「嫌な思いをさせてしまったことについては否定しないが、俺を責めるのはお門違いだ」
少女「そんなの、わかってるわよ。でも、あなたの腕ならどうにでもなったんじゃ」
男「相手にするのが一人か二人かでは難易度の桁が変わる。凶器持ちなら尚更だ、殺していいなら話は別だが」
男「一旦逃げて見せたのは、相手の油断を誘えるからだ。追いつければ勝てるという暗示を自然にかけられる」
男「二手に分かれてくれればしめたものだ。一対一で戦えるし片付けるのも楽になる」
男「それに、ここら一帯はこいつらの縄張りだと言ったろう」
少女「……ああ、そういうこと」
男「もっとも最悪なパターンは、戦っている最中にどんどん敵の人数が増えていくことだ。そうなれば単独では如何ともし難い」
男「それは、お前にとっても同じことだろう。複数の男に、金ももらえずいいようにされるんだからな」
少女「……ッ」ブル
男「お互いのために、より安全で確実な方法を選んだだけだ」
少女「…………」
男「さ、縛めを切るから早く手を出せ。もたもたしていたら仲間がやって来ないとも限らないぞ」
少女「……あれ、そういえばもう一人いたはずだけど」
男「あの男なら橋の欄干に後ろ手で縛りつけてある。いずれ誰かがほどいてくれるだろうさ」シャッシャッ
少女「どうやってやっつけたの?」クル
男「あまり動くな、手元が狂う」ピタッ
少女「あ、う、うん」
――ブツン
男「……よし、急いでここを離れるぞ」
少女「え、ええ。……うぅ、寒っ!」ブル
男「その服……というより、もはや布切れのようだが」
少女「あ、あまりじろじろ見ないで。恥ずかしいでしょ///」モジ
男「ああ、これは不躾だったな。着替えはないのか?」
少女「うん、これ、一張羅だし」
男「一張羅、ね。手持ちの金は?」
少女「あったら、体を売ったりなんてしないわ」プク
男「……それもそうだ」パチンパチン
少女「え、ちょっと。何であなたまで脱いで」アタフタ
――バッ
少女「……っ」ビクン
男「着てろ、そのままじゃ風邪を引く」ファサ
少女「……あ、う、うん」
少女(……温かい)ギュウ
男「そろそろこいつも目覚めてもおかしくない、行くぞ」
少女「…………」ジィ
男「どうした?」
少女「……ううん、何でも。このコート、大事にするね」
男「……誰もやるとは言ってない」
少女「冗談よ。丈、合わないし」クス
男「……やっと調子が戻ってきたか」フッ
少女「……え」
男「独り言だ。さ、掴まれ」スッ
男「……よし、誰もいないな」チラ
少女「……あ、あのさ」
男「まだ何かあるのか。出来れば後にして――」
少女「い、今じゃないと困るの」モジモジ
男「なにがだ?」
少女「だ、だから……その」
少女「た、助けてくれて、ありがと」ボソ
男「」キョトン
少女「……な、何よ。変な顔して」
男「……いや、お前が礼を言えることに驚いただけだ」
少女「ど、どういう意味よ!」
――ざわざわ
少女「うわぁ、すごい人出ね」
男「秋祭も間近だからな。ここまで来れば一安心だろう」
少女「ねえ、あなたの名前、なんていうの?」
男「男だ」
少女「ふぅん、ありきたりね」
男「変わった名よりはマシだ。何か不祥事を起こしてみろ、あっという間に特定される」
少女「ふふ、それもそうかも」
男「で、お前は?」
少女「少女よ、可愛い名前でしょ」
男「ああ、名前は可愛いな」
少女「」カチン
男「……名前とぴったりだな」
少女「今更訂正してくれなくてもいいわよ」ムス
少女「ねえ、どこへ行くの?」
男「家に戻る」
少女「でも、さっきと向かう方向が逆じゃない?」
男「散歩がてら酒場で一杯やるつもりだったんだ。が、お前みたいなのを連れて行けば悪目立ちする」
少女「失礼ね。私だってお酒くらい嗜んでるわ」
男「そういうことじゃない」
少女「じゃあ何よ、はっきり言いなさいよ」
男「……酒場では、オーバーコートは脱ぐのがマナーだ」
少女「あ……」
男「安物なら一着くらい買ってやらないでもなかったが」キョロ
男「祭りの準備で服飾店も開店休業しているようだしな」
少女「……なんか、色々とごめん」シュン
男「謝るんなら、俺より自分自身に謝ったらどうだ」
少女「…………うん。……すごく怖かった」
男「……だろうな」
少女「あいつ、私がどれだけ抵抗してもびくともしなくて。……もう、もう絶対駄目かと」スン
男「それはそれは、運が良かったな。口で言ってもわからん跳ねっ返りには丁度いい薬に――」
少女「う……うぅ」ポロポロ
男「」ギク
少女「そ、そんな意地悪な言い方、しなくたって、いいじゃないのよぉ」グシグシ
男「自業自得だ。世の中には娼婦の腹を好んで切り裂くようなイカレ野郎だっている」
少女「……ッ」ゾ
男「重ねて言うが、お前は運が良かった。が、幸運はそう長く続かないものだ」
少女「……うん」グス
男「懲りたならそれでいい。もういい加減泣き止め、美人が台無しだぞ」
少女「な、何よそれ。さっきは子供って言ったくせに」
男「顔がぐしゃぐしゃで見るに堪えん、ほら」スッ
少女(……ハンカチ)
男「そのコートは俺のお気に入りだ。鼻水でカピカピにされては困る」
少女「つ、付けないわよ!」
男「ならいい。で、使わないのか?」
少女「つ、使うけど」パシ
少女「……これ、使用済みじゃないわよね」マジマジ
男「つくづく、一言多いやつだな」ハァ
少女「あ、あなたに言われたく、ない」チーン
男「使用済みだ」
少女「嘘でしょっ!?」バッ
男「今、使っただろう」
少女「……ッ、最っ低!」ベェ
少女「……ねぇ」
男「なんだ?」
少女「その、重くない?」
男「鍛えている」
少女「……あなたの答え方って、いちいち迂遠よね」
男「返答に困る質問については、はぐらかした方がいいこともある」
少女「そんなの、男らしくないわ」
男「自覚している」
少女「……嘘」
男「いや、本当に自覚しているぞ?」
少女「違うわ、さっきの私の言葉。さっきのあなた、すごく格好良かった」
男「……調子のいいやつだ」
少女「ほ、本当だってば。……助けに来てくれて、その、ジンと来ちゃったんだから」ギュウ
男「そういう台詞を口にするのは、五年早いな」
少女「こ、子供扱いしないでよ」
男「俺を坊や呼ばわりしたやつが言えた台詞か?」
少女「……それ、まだ根に持ってたんだ?」
男「別に。で、どこから来た?」
少女「……○○から」
男「西の山脈を越えてきたのか? まさか徒歩じゃないだろうな」
少女「うん、荷馬車に潜り込んだの」
男「……大した行動力だ」ハァ
少女「それ、褒めてるように聞こえないんだけど」
男「無論、呆れているんだ」
少女「」ムカ
男「お前の両親は?」
少女「父は……所謂没落貴族。お母さんは、色街の高級娼婦だった」
男「没落貴族が色街巡り、か。お先真っ暗だな」
少女「そうね、本当にそう」クス
少女「決して悪い人ではなかったけど、それ以上に見栄っ張りだったのね」
少女「裕福な日々を忘れられなくて、贅沢を捨てられなかった、可哀そうな人」
男「きょうび、どこにでも転がっていそうな話だ」
少女「そうよね、私だけが不幸ってわけじゃないわよね」
少女「あ、お母さんはね。美人で、気風が良くて、すごく前向きな人だったんだ」
少女「三年前、流行り病にかかって死んじゃったんだけど」
男「それは、何というか、聞いて悪かったな」
少女「……ううん、いいの。もう吹っ切ったし」
少女「それからしばらくして、父が娼館にやってきたの。娘を引き取りたいって」
男「引き取り? 一緒に住んでいたのではなかったのか」
少女「花形の母を身請けできるほどお金がなかったのよ。十二になるまでは母と一緒に娼館の離れで暮らしてた」
少女「妊娠した時点でお払い箱になる娼婦も多いらしいけど、母は綺麗な人だったから」
男「――まぁ、そうだろうな」
少女「……あ、ねえ。今の間と台詞って、私の容姿からの連想?」
男「……話の続きはどうした」チラ
少女(何よ、少しくらい褒めてくれたって)ブツブツ
男「何か不満でも?」
少女「もういい」ムスッ
少女「……初めて行った父の屋敷には、私みたいな私生児が他にも何人かいたわ」
少女「年上も年下も、いい人も悪い人もいた」
男「まぁ、世の中そういうものだな」
少女「最初の一年間はまだ良かった。勉強だって望めばさせてくれたし。けど」
少女「父の本妻、お継母さまが本格的なノイローゼになっちゃって。元々その兆候はあったんだけど」
少女「父との関係が険悪になる一方で、ついに限界が来ちゃったのね」
男「でなければ、色街通いなんかせずに済んだだろうにな。鶏と卵、どちらが先だったかまでは知らんが」
少女「元々あの二人はソリが合わなかったのよ。私の見立てだけど」
少女「彼女、暇さえあれば私たちを悪く言ったわ。呪いの文言を呟くみたいに」
少女「そうなると当然、その子供らも影響を受けるわよね。扱いは日増しに酷くなっていった」
少女「密かに憧れていた五歳上のお兄様にも、悪戯されちゃったりなんかして」
男「…………」
そろそろ出かけまふ、ジャワノ
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