咲「全国麻雀ウザキャラ決定戦?」(523)

久「ええ…地方、全国大会で目についたウザい選手を集めて五日間の合宿を行い、その中で最強のウザキャラを決めるらしいの」

和「なんでまたそんな企画を…?」

久「靖子…藤田プロが言うには、相手に何を言われようが揺るがない精神力と相手を言動で翻弄する力が麻雀に深く関係していて、その両方を合わせ持つのが『ウザキャラ』なんだって」

まこ「確かに『はやくつもれよ』とか言われると少なからず動揺するのう。こう、イラッと」

久「んで、その合宿で最強のウザキャラを選出し、世界麻雀に向けて育てる。それが麻雀協会の思惑よ」

咲「よくわかりましたけど…なんでこの話が清澄に?」

和「そうですよ。うちにはウザキャラなんていません!」

まこ「うちはみんなぐう聖じゃからのう」

久「そうよねぇ…でも清澄からは優希が選ばれたの。よくわからないわ…」

咲「ええっ!?優希ちゃんが!?」

和「そんなオカルトありえません!」

まこ「はぁ、麻雀協会は人を見る目がないのう…」

京太郎「…」

咲「京ちゃん?どうしたの?」

京太郎「え?…ああ!そうだよな!おかしいよな」

京太郎「(言えない…『あっ俺、前からウザいと思ってました!』なんて言えない…)」

京太郎「(てか何なんだよ、みんな優希が俺に意味もなく絡んでくるの知ってるだろ…)」

久「とにかく、優希には合宿に出てもらうことになるわ。断ったら藤田プロのメンツを潰しちゃうからね」

久「企画の全容は話しちゃいけないらしくて、『世界大会の選手を決める合宿を行う』とだけ言ってあるわ」

久「企画が企画だけに精神的にキツい場面もあるから、選手が心配な高校にはモニターが設置されるの」

和「なるほど、つまり危険な場合いつでも止めさせることができるわけですね」

まこ「それじゃったら安心じゃの」

咲「優希ちゃん…がんばってね!」

合宿当日、一日目

優希「お~!ここが合宿所か!ちょい不気味な外観だじぇ!東京にもこんな場所があるとは」

優希「しかし麻雀協会も見る目があるじぇ。このゆーきさまの秘められた力を見抜くとは!ふっふっふ!」

華菜「おーい!タコス娘!」

優希「およ?なんだイケダか」

華菜「なんだとはなんだ!あと上級生には敬語使え?」

優希「イケダも合宿参加者なのか?」

華菜「おうよ!さすがは麻雀協会だし!華菜ちゃんの秘められた力を見抜くとは!にゃはは!」

智美「ワハハ、東京まで来たのに知った顔ばかりだなー」

優希「おお!鶴賀のワハハ!お前もか!」

智美「なんでゆみちんやモモじゃなくて私が選ばれたのかよくわからんがなー」ワハハ

華菜「これは楽しい合宿になりそうだし!」

智美「でもあちらさんは知り合いではないなー」

優希「ん?あれは…全国で当たった姫松の愛宕とかいったな。姉貴のほうだ」

優希「それと…あっちは花田先輩と戦った高校…たしか千里山の次鋒の…」

華菜「たぶんあれも合宿参加者だな。おーい!」

泉「あっ、合宿参加者の方ですか?今日から五日間よろしくお願いします」

洋榎「なんや、全国んときのタコスちゃんやないか。悪待ちのぶちょーさんは元気モリモリにしとるかー?」

優希「おう!元気モリモリのマンマンだじぇ!」

洋榎「おーノリわかっとるなー!タコっちゃん気に入ったわ!そちらさん方もよろしゅう」

泉「インターミドル、インハイで活躍された愛宕さんと合宿できるとは!千里山の二条泉いいます!こ、こちらこそよろしくたのんます!」

洋榎「おー、キミは浩子んとこの!同郷やな!嬉しい楽しいデズニーシーや!」

智美「さて、そろそろ時間だなー。自己紹介は改めて中でやろう」ワハハ

実況室

恒子「さぁ始まりますよ!『全国麻雀ウザキャラ決定戦』!解説に三尋木プロをお呼びして実況はわたくし福与恒子がお送りします!よろしくお願いします三尋木プロ!」

咏「なんで呼ばれたか知らんけどよろしく~」フリフリ

恒子「さて、まずは参加選手の紹介です!長野県清澄高校の呪われたタコス娘、片岡優希!自分の欲望のために部員総動員でタコスを作らせる(ドラマCD参照)というウザさっぷりです!」

恒子「同じく長野県、こちらは名門風越の猫娘、池田華菜!『はやくつもれよ』などのウザい発言が光ります!さらには対局中に叫ぶ!これはかなりウザい!」

恒子「こちらも同じく長野県、無名高校鶴賀のワハハ、蒲原智美!運転免許取りたてらしく、運転が超絶ヘタ!部員が嫌がってもあっちこっち連れ回してるそうです!」

恒子「次は南大阪の強豪姫松高校の主将、愛宕洋榎!しゃべるたんびネタを入れるのは大阪人の性でしょうか?思わず『うるさいそこ!』と言ってしまいたくなります!」

恒子「最後は同じく大阪、こちらは北大阪の強豪千里山女子のルーキー、二条泉!自分は高一最強であると信じきっていることから、その高慢さが伺えます!」

恒子「以上五名の選手で五日間共同生活をしてもらいます!料理やその他家事なども自分達で行わなければなりません!食糧については、余裕を持って一週間分用意しています!」

恒子「ルールは簡単!ウザい言動を行うたびに『ウザポイント』が加算され、その合計が合宿終了時に一番高かった選手が世界麻雀の選手に選ばれます!」

恒子「各選手、最小0ポイントからのスタートです!なお『すばらな言動』、つまりみんなを思いやる言動をすると、『すばらポイント』として-1ポイント加算です!」

恒子「また、問題が起きない限り外出は認められていません!さぁ、一体誰が世界への切符を掴むのか!?一体どうなるんでしょうね?三尋木プロ!」

咏「まったくわっかんね~」フリフリ

恒子「とのことです!それでは『全国麻雀ウザキャラ決定戦』スタートです!」

※さるさん怖いんでこっから少し減速します
あと関西弁間違ってるかもなんで脳内補完でオナシャス

清澄

咲「あっ始まりましたね」

和「この企画、実況まであるんですか…」

まこ「実況、解説の人選もアレじゃの…」

久「というか長野と大阪…それに私と対局した人が二人も…」

京太郎「(おもちキャラが一人もいないだと…?)」


風越

美穂子「…華菜…私もウザいってよく言われるのになんで華菜だったのかしら…?」

純代「キャプテンのは余計なお世話的なウザさです!いい意味のウザさです。池田とは比べられません」

未春「華菜ちゃんならきっと大丈夫です!(みんな胸ない。よかった)」

聖夏「あっおせんべい食べます?」バリバリ

鶴賀

ゆみ「蒲原は協調性があるからな。大丈夫だ。心配いらん…最初はウザいと思うだろうが…うん…心配…いらん…」

モモ「そうっす!元部長の笑いはみんなを笑顔にさせるっす!…たぶん」

佳織「智美ちゃんは最初がウザいだけです。馴染めば…きっと乗り越えられます!…おそらく」

睦月「…うむ」バリバリ


姫松

絹恵「なんでお姉ちゃんがウザいねん…そんなん思ったことあらへんわ…そーですよね?みなさん」

恭子「せ、せやな…」

由子「そ、そーなのよー…」

漫「あっ、でもときどきドヤ顔が「漫ぅ!!」

漫「せ…せやせや…」

千里山

セーラ「んー…このメンツん中やったら泉が一番マシやな」

怜「そーやなー、怜シフトんときも積極的に働いてくれよったしなぁ…」

浩子「でも一年生…同学年にはウザがられてるみたいですわ。上から目線だの上級生に媚び売ってるだの」

竜華「知らんかったわ…まぁ、あの中で同学年は一人しかおらんから大丈夫やろ」

合宿所

智美「おっ、ここみたいだなー」ワハハ

ガチャッ

優希「ほえー、真っ暗だじぇ」

華菜「電気つけるし!」

パチッ

洋榎「おお、なかなか広いやん…け…」

泉「……これって…」

優希「どうした?早く入ろうじ……え…」

智美「…なるほどなー、昼間なのに部屋が暗いわけだ」ワハハ…

華菜「なんだこれ…『窓が一つもない』し!」

洋榎「…部屋のど真ん中に雀卓が一つ…それ以外なんもあらへん…」

泉「こんなとこで五日間生活せないかんのですか…メゲるわ…」

実況室

恒子「きたー!まず最初の『ウザトラップ』!『閉じられた部屋』!窓もなく、出入り口は一つのワンルーム!しかも外には出られない!この閉鎖された空間での生活はイライラがつのること間違いないでしょう!」

恒子「…そもそも『ウザトラップ』とは何なのか?」

咏「いや知らんし」フリフリ

恒子「『ウザトラップ』とは、各選手のウザさを引き出すために麻雀協会が用意したトラップです!まぁ簡単に言うと、イライラさせまくってウザポイントをバンバン稼いでもらいましょうってことです!」

咏「なにそれこわい」フリフリ

恒子「この他にも色々と仕掛けております!例えばこの一つしかない雀卓!五人いますから必ず一人はあぶれるでしょう!その一人は暇を潰す物もなく、ただぼーっとしてるしかなくなります!イライラするでしょうねぇ!」

合宿所

泉「…まぁ、なんですか…この部屋のことは置いといてとりあえず自己紹介でもしましょうか!」

洋榎「せやな!」

智美「そうだなー。誰からやろうか?」

泉「じゃ、言い出しっぺの私から…えー、千里山女子の二条泉です。呼び方は二条でも泉でもかまいません。この合宿では高一最強から高校最強になれるよう、皆さんから色々吸収していきたいと思ってます!よろしくお願いします!」

優希「(……高一最強…?)」イラ

【泉、ウザポイント+1、計1P】

智美「じゃあ、いずみんだな!いずみんて呼ばせてもらうぞー」ワハハ

泉「はぁ…まぁそれでいいですわ…」イラ

【智美、ウザポイント+1、計1P】

華菜「んじゃ次は同じ一年のタコス!次はお前の番だし!」

優希「おう!えっと、清澄高校の片岡優希だじぇ!呼び方は…苗字ではあんまり呼ばれないから、まぁ優希って呼んでもらえばいいじぇ。タコスっ娘て呼ばれることもあるな!でも悪い気はしないじぇ!なぜならタコスが大好きだから!よろしく!」

洋榎「自分、試合の映像見てもいっつもタコス食ってたなー。そんな食べてたらブクブクのフグさんになるでー」

優希「いやぁそれがいくら食っても太らない体質みたいなんだじぇ。そのせいで背も伸びないけどな!」

華菜・智美・洋榎・泉「…」イラッ

【優希、ウザポイント+4、計4P】

華菜「んじゃ次はあたしだな!皆さんご存じ!風越の池田華菜ちゃんだし!よろしくだし!」

優希・智美・洋榎・泉「…」なんかイラッ

【華菜、ウザポイント+4、計4P】

洋榎「学年と大阪→長野の順なら次はウチやな。姫松の主将の愛宕洋榎や!よろしくシクシクゆうても悲しくないでー」

洋榎「呼び方は名字でも下の名前でもかまへん。あっ、愛宕家の姉の方って言われることもあるな!ほら、ウチ姉貴オーラすごいやん?ってなわけで姉貴って呼んでも、ええんやで?」ドヤァ

優希・華菜・智美・泉「…」イラッ

【洋榎、ウザポイント+4、計4P】

智美「じ、じゃあヒロポンて呼ばせてもらおうかなー」ワハハ

洋榎「あー…まぁ、ええわ…」イラ

【智美、ウザポイント+1、計2P】

智美「最後は私かー。鶴賀の蒲原智美だ。これでも一応部長だぞ。う~ん、好きな物とかは思いつかないが、最近はドライブにハマってるなー」ワハハ

洋榎「あんた部長さんやったんか!キリッとしたかっこええほうやと思ってたわ!」

智美「ワハハ、それはよく言われるなー」

洋榎「最初見た時はカマボコみたいな口で笑うてるからアホがおるなぁ思っててん!まさか部長とはなぁ」

智美「…ん」ワハイラッ

【洋榎、ウザポイント+1、計5P】

泉「ぷっ、カ、カマボコ…」ボソッ

優希「バカみたいなワハハのカマボコは私は好きだぞ?」

華菜「私も間抜けなワハハのカマボコ好きだし!」

智美「…」イラッ

【泉、ウザポイント+1、計2P】

【優希、ウザポイント+1、計5P】

【華菜、ウザポイント+1、計5P】

泉「さて…自己紹介も済んだ事ですし、これからどうしましょうか?」

華菜「まだ昼過ぎくらいだからなぁ、ご飯作るのはまだだな」

優希「んー、とりあえず麻雀でもして暇を潰すじぇ!」

洋榎「せやな!あーでも5人おるんか。順番どないしよ?」

智美「あ、それじゃ最初は私が抜けようか。そのあとはローテーションする感じでどうだ?」ワハハ

洋榎「おう!すまんな!そいじゃ始めよか!」

泉「…て、これ自動卓やなくて、ただのテーブルにマット敷いただけやないですか…」

華菜「ジャラジャラして並べんの久しぶりだし!」

ジャラジャラ…

実況室

恒子「おやっ?さっそく麻雀を始めたみたいですね!あぶれたのは…鶴賀の蒲原です!」

咏「ひゃーつまんなさそー」フリフリ

ロン!12000ダジェ!

アトノセサクサク!

ウラハメクラナイデオイテヤルシ!

ハ…!?

恒子「麻雀組はなんだかウザい発言も出てますが、楽しそうですね!一方蒲原は…おーっと何か考え事してますねぇ」

合宿所

智美「(う~ん、この合宿…なんだかおかしいんだよなぁ…)」

智美「(雀力を鍛えるためだけなら、こんな部屋に五日間も閉じ込める必要はない。強い奴と打ち続けさせればいいはず…だがずっと打ち続けろとは言われていない)」

智美「(麻雀協会直々の企画だってのに自動卓じゃないし…麻雀よりこの環境下での生活を重視されているように感じるなー)」

智美「(そもそもこの人選がよくわからんぞー?全国に出たタコちんにいずみん、ヒロポンはわかるが、県決勝までの私とカナが選ばれた理由がわからん)」

智美「(自分で言うのもなんだが、県大会では活躍した記憶がない…カナに至っては戦犯だしなー)」

智美「(もう少し様子を見たほうがよさそうだ。まったく、麻雀協会は何を企んでいるんだか…)」

智美「(…まぁ、ともあれ世界麻雀の選手を決める合宿だ。監視カメラもあるし、麻雀は手を抜かずに打たなきゃな)」

洋榎「智美ー!終わったでー!」

泉「さすが愛宕さんですわ…強っ…」

優希「くぅ~…タコス、タコスがあれば…」

華菜「まぁまぁかな!幸先いいし!」

【洋榎、なんやかんやあってウザポイント計12P】

【泉、なんやかんやあってウザポイント計7P】

【優希、なんやかんやあってウザポイント計8P】

【華菜、なんやかんやあってウザポイント計21P】

智美「おー、じゃあ混ざるとするかー」ワハハ

ジャラジャラ…

実況室

恒子「いやぁ各選手、ウザポイントバンバン稼いでますね!しかしさすがウザキャラ!それほど精神にダメージが無いように思えます!」

咏「…雀力とウザさ、関係なくない?知らんけど」フリフリ

恒子「いや見てください!一局目を見ると一位、二位の愛宕洋榎と池田華菜のウザポイントは三位と四位の二条泉と片岡優希に比べ、一回りほど大きいです!」

咏「まぁそう言われればそうだけどさ」フリフリ

恒子「さて、そろそろいい時間になってきましたね!夕食の時間です!私たちもいただきましょう!」

咏「やったやった」フリフリ♪

合宿所

【優希、なんやかんやあってウザポイント計13P】

【華菜、なんやかんやあってウザポイント計34P】

【智美、なんやかんやあってウザポイント計6P】

【洋榎、なんやかんやあってウザポイント計20P】

【泉、なんやかんやあってウザポイント計9P】

華菜「…疲れたし」

優希「ふぅ~…腹減ったじぇ…」

洋榎「んぁ…もうこんな時間かいな」

泉「そろそろご飯時ですね」

智美「ご飯も自分たちで用意しなきゃいかんみたいだな。誰か料理できるやつはいるかー?私は全然だぞー」ワハハ

泉「レシピがあればなんとか…なレベルです」

優希「できるっちゃできるけど…一品しか作れん」

洋榎「ははっ、それタコスやろ!?…ウチもオカンと絹にまかせっきりやからなんもできんわ」

華菜「…ふふふっ、みんな情けないし!あたしは家で毎日作ってるから主婦並に料理できるし!」

洋榎「ほんまかいな!意外な才能やな!」

泉「見た目と性格からは想像できませんわ!」

智美「ワハハ、これで飢え死ぬことはなくなったな」

華菜「にゃふふ!なんか気分いいし!よし、お前ら食いたいもん言ってけ!なんでも作ってやるし!」

優希「タコス!タコス!」

洋榎「からあげ!からあげ!」

泉「油もんばっかりじゃないですか…バランスを考えてサラダとかどうでしょう?」

智美「じゃあ、あとは汁もんがあるといいなー。味噌汁とか」ワハハ

華菜「まぁ、なかなかいいチョイスだし!できるまでちょっと待つし!」

【華菜、ウザポイント-4、計30P】スバラッ

実況室

恒子「おおっ!ここで池田選手、皆のために料理を作ります!初のすばらポイント獲得だァ!」モグモグ

咏「食べながらしゃべりなさんな」フリフリ

恒子「そういう咏さんもほっぺにご飯粒付いてますよ?」ヒョイパクッ

咏「あ///」カァァ

恒子「うん!おいし!」モグモグ

咏「そ、そういうのは小鍛治プロにやってよ///」ボソッ

恒子「?」

恒子「あ、ちなみに料理がマズかったらウザポイント加算です!」

恒子「さぁ!気になる料理はこのあとすぐ!」

咏「なんか違う番組みたい」フリフリ

合宿所

華菜「おまたせっ!だし!」

優希「お~!タコス!うまそうだじぇ!」

泉「盛り付けもなかなかいいですね!」

洋榎「この匂い!もう我慢できんわ!」

智美「さ、食べよう」ワハハ

全員「いただきます!」

モグモグモグモグモグモグゴックン

優希「すばら」

智美「すばら」

洋榎「すばら」

泉「すばら」

華菜「にゅふふ!すばらか!」

【華菜、ウザポイント?4、計26P】スバラッ

優希「タコスうまぁ!」モグモグ

洋榎「からあげもサクサクジュワーでうまい!」モグモグ

泉「でも不思議と油っこくないですね。これなら園城寺先輩にも出せます」モグモグ

智美「これ、店出せるぞー」ワハモグ

華菜「ほ、褒めすぎだし!キャプテンに比べたらまだまだだし!」テレテレ

モグモグモグモグモグモグゴックン

優希「ぷはぁ、うまかったじぇ」

智美「ごちそーさん。うまかったー」ワハハ

華菜「お粗末さまだし!」

泉「さて、片付けましょうか。あっ、池田さんは先にお風呂どうぞ」

華菜「おう!なんか悪い気もするが、お先にいただくし!」

洋榎「料理してないウチらが片付けるのは当然や。ゆっくり入ってきー」

【泉、ウザポイント?1、計8P】スバラッ

【洋榎、ウザポイント?1、計19P】スバラッ

あれ?変換できてない?
上のスバラッのとこは?(マイナス)です

実況室

恒子「お風呂シーンは誰得なのでキンクリされました」

咏「きんくり?てか誰に言ってんの?」フリフリ

恒子「しかし、池田選手が料理上手とは!驚きです!」

咏「料理作るたび?8ポイント?これ大丈夫なの?」フリフリ

恒子「最初の?4ポイントは皆に料理を作るという発言に対してですから、実質おいしい料理を作るたび?4ポイントですね!しかし池田選手はウザポイントの貯金たんまりありますし、これからも増えるでしょうから大丈夫です!」

咏「てかさ、料理ができるのとウザさ関係なくない?知らんけど」フリフリ

恒子「いいえ!大いにあります!例えば…『え~っ!あたし料理なんてできな~い!誰か作って~♪』」キュルン☆

咏「…」イラッ

咏「…言い方の問題もあると思うけど、なんとなくわかった気がする」

恒子「でしょ?…さぁて、そろそろ就寝の時間ですね!私たちの今日の仕事はここまでです!三尋木プロ、今日はありがとうございました!明日もよろしくお願いします!」ペッコリン

咏「ほいほーい。おっつかれさーん」フリフリ

恒子「ちなみにカメラは回ったまんまです!引き続き合宿の映像をご覧ください!それでは!」フリフリ

ごめんなさい…上のやつも?はマイナスです…おっかしいな

合宿所

智美「あー、いい湯だったー」ワハハ

優希「あがったか。智美の布団はそっちだじぇ」

智美「おお、布団あったのかー。地べたに寝るのはさすがにキツいなーと思ってたから安心した」ワハハ

泉「最初は気づきませんでしたけど、ここが押し入れになってるみたいです」ガラッ

洋榎「ウチが見つけたんやで!すごいやろ!」ドヤァ

【洋榎、ウザポイント+1、計20P】

華菜「みんな布団に入ったかー?電気消すぞー?」

優希「ちょっと待つじぇ!…いいぞーイケダ!」

智美「おやすみー」ワハハ

泉「おやすみなさい」

パチッ

優希「…」

華菜「…」

智美「…」

洋榎「…」

泉「…」

ワグオアアアアアハハ!!!

優希・華菜・洋榎・泉「!!?」

洋榎「な、なんや!?この音!?」

優希「じ、地震だじぇ!!」

華菜「台風だし!!」

泉「いや…これは………」

智美「ワグォァァァァァハハ!!!」グッスリ

優希・華菜・洋榎・泉「…」

洋榎「…これ…まさか智美のいびきか…?」

華菜「そ、そうみたいだし…」

優希「すごい音だじぇ…」

泉「いっつも口開けてはりますから…無意識でも開くんでしょうね…」

智美「ワグォァァァァァハハ!!!」

優希・華菜・洋榎・泉「…」ビクッ

泉「…どないしましょこれ…寝れへんわ」

洋榎「…口にエビフライでも突っ込んだらええんとちゃう…?」

優希「さすがにそれは…」

華菜「あっ、あたしマスク持ってきてるし!被せるし!」

パサッ

智美「ワコァァハハ…!」

優希「…さっきよりだいぶ落ち着いたじぇ…」

華菜「これを毎日か…メゲるし…」

洋榎「もうなんも考えんで寝よか…」

泉「…おやすみなさい」

智美「ワコァァハハ…!!」

優希・華菜・洋榎・泉「…」イラッ

【智美、ウザポイント+4、計10P】

優希「…」スゥ

華菜「…」スゥ

洋榎「…」スゥ

泉「(もうみんな寝たんかいな…よう寝れるわ…)」

智美「ワコァァハハ…!」

泉「…」イラッ

【智美、ウザポイント+1、計11P】

合宿二日目

実況室

恒子「みなさん、おはようございます!『全国麻雀ウザキャラ決定戦』二日目です!今日もよろしくお願いします、三尋木プロ!」

咏「はいはーい」フリフリ

恒子「さて、今朝までの各選手のウザポイントは…こちら!」

【優希、ウザポイント計13P】

【華菜、ウザポイント計26P】

【智美、ウザポイント計29P】

【洋榎、ウザポイント計20P】

【泉、ウザポイント計8P】

恒子「おおーっと!これはどういうことでしょう!蒲原選手のウザポイントがおかしなことになっているぞ!?」

咏「昨日のほぼ5倍とか…わっかんね~」フリフリ

恒子「就寝中の映像を見てみましょう!」ポチッ

ワグオアアアアアハハ!!!

恒子・咏「…」

恒子「…これはちょっとキツいですね」

咏「…うん」

恒子「さ、さて起床の時間です!合宿二日目スタートです!」

合宿所

優希「おはー…」

洋榎「おはようさんさんさんころり~」

華菜「昨日はなんとか寝れたし」

泉「(でっかいいびきのたんびに起きてたから、ほぼ寝れてないわ…)」

智美「ふわぁぁぁ、よく寝たー」ワハハ

優希・華菜・洋榎・泉「…」イラッ

【智美、ウザポイント+4、計33P】

泉「ふぅ…(アカン、寝てないせいかイライラしてしもうてる…これは世界麻雀の選手を決める大切な合宿や!平常心、平常心!)」

智美「いずみん顔色が悪いぞー?さては昨日、緊張して眠れなかったんだろー?」ワハハ

泉「」ビキビキ

【智美、ウザポイント+1、計34P】

実況室

恒子「えー、二日目も昨日と変わらず麻雀して一人交代して麻雀して…ってな感じでしたのでキンクリです」

咏「きんくり~」フリフリ

恒子「ただいまちょうど就寝前の時間帯ですね!現在までの各選手のウザポイントを見てみましょう!」

【優希、ウザポイント計20P】

【華菜、ウザポイント計47P】

【智美、ウザポイント計46P】

【洋榎、ウザポイント計31P】

【泉、ウザポイント計22P】

恒子「片岡選手、愛宕選手は一日目と相変わらずですね!池田選手もウザい発言連発してますが料理でバランスをとっています!」

恒子「蒲原選手については、昨日の一件から各選手からの風当たりが若干強くなっている気がします!」

恒子「二条選手に至っては、昨日まではほぼ片岡選手にのみウザい発言をしていましたが、今日は全員に連発しています!」

恒子「さらにイライラする回数も増え、他選手のウザポイントを引き上げています!鬱憤がそうとう溜まってるみたいですね!」

咏「そろそろ爆発するんじゃね?知らんけど」

恒子「そうならないといいんですがね!就寝後が気になりますが、今日もここでお別れです!また明日お会いしましょう!」フリフリ

咏「またね~」フリフリ

合宿所

智美「さぁて寝るかー」ワハハ

優希「…」

華菜「…」

洋榎「…」

泉「…」

華菜「…で、電気消すし」

パチッ

智美「ワグォァァァァァハハ!!!」

優希・華菜・洋榎・泉「(早っ!!)」

優希・華菜・洋榎「…」

優希「…あれっ?」

華菜「…なんか…昨日よりうるさくないように聞こえるし」

洋榎「ん…昨日一日で慣れてしもうたんやろか?」

泉「(なんでやねん!!んなわけあるか!!あんたらどんだけ神経図太いねん!!)」

華菜「これでマスクをかぶせれば…」パサッ

智美「ワコァァハハ…!」

優希「おお!なかなかいい感じだじぇ!」

洋榎「よしっ!寝よか!」

泉「(なにが『よしっ!』やねん!!)」

優希「…」

華菜「…」

洋榎「…」

泉「(え…ほんまに寝れるん!?うそやろ…)」

智美「ワコァァハハ…!」

泉「…」イラッ

【智美、ウザポイント+1、計47P】

…プゥ~ッ

泉「!?」

洋榎「だっ、誰や!屁ぇこいたんは!」

華菜「あ、あたしじゃないし!」

泉「ウチでもないですよ!?じゃあ…」チラッ

優希「ち、違うじぇ!」

洋榎「まぁええわ、寝よか」

プゥ~ッ

泉「!」

華菜「だ、誰だしっ…くっ」

優希「ふふっ…ち、違う…ぷくっ…じぇ」

洋榎「ふ…い、いい加減寝ようや…ふひっ」

プゥ~ッ

泉「…」

優希「wwwwwwww」

華菜「wwwwwwww」

洋榎「wwwwwwww」

プゥ~ッ(←腕で空気を鳴らす音)

洋榎「ちょwwwwあかんwwww」

華菜「ぷはwwww今度は誰だしwwww」

優希「じぇっwwwwじぇっwwww」

泉「…」イラッ

ワコァァハハ…!

優希「ここでwwwwww」

華菜「ワwwハwwwハwww」

洋榎「ごっつええタイミングwwww」

泉「…」イライラッ

【智美、ウザポイント+1、計47P】

【優希、ウザポイント+2、計22P】

【華菜、ウザポイント+2、計49P】

【洋榎、ウザポイント+2、計33P】

泉「(アカンアカン!…寝よ)」

泉「…政治が悪いが一匹…政治が悪いが二匹…政治が悪いが三匹…政治が………」ブツブツ

泉「(お…羊先輩のおかげで…寝れそ…)」スゥ

合宿三日目

実況

恒子「おはようございます!『全国麻雀ウザキャラ決定戦』三日目です!さぁ今日も張り切っていきましょう、三尋木プロ!」

咏「ほいほーい」フリフリ

恒子「合宿三日目スタートです!」

恒子「と言いたいところですが、二条選手のイライラが増しているくらいなので、三日目も二日目同様キンクリします!別に書くのが面倒とかじゃありません!」

咏「だから誰に言ってんのさ」フリフリ

恒子「ただいま夕食前の時間です!こちらが現在までの各選手のウザポイントです!」モグモグ

【優希、ウザポイント計28P】

【華菜、ウザポイント計59P】

【智美、ウザポイント計56P】

【洋榎、ウザポイント計43P】

【泉、ウザポイント計31P】

恒子「ウザポイントの上がり方が落ちついてきましたね!この生活に慣れて来たんでしょうか?」モグモグ

恒子「池田選手と蒲原選手が他選手を大きく離してます!このまま行くと、この二名のトップ争いということになるのですが…」モグモグ

咏「もうこれ決まったんじゃね?池田か蒲原のどっちかっしょ」フリフリ

恒子「いやいや!まだわかりませんよ!4日目にすんごいウザいウザトラップが仕掛けてありますし!」モグモグ

咏「うわぁ、まだなんかあんのか~。ってか食べながらしゃべるのやめんさい」フリフリ

恒子「へーい。お、合宿所の方もそろそろ夕食みたいです!」ゴックン

既に6食で-48ポイントされてる筈の池田がそれでもトップってどういう事だよ

>>118
ごめん>>73で説明したつもりなんだけど毎食マイナス4です
マイナスが?になってるからわかりにくいよね…

合宿所

華菜「さて、ご飯の時間だし!食べたいもんあるかー?」

優希「タコス!」

華菜「またタコスか…昨日も一昨日も夕食はタコスだったじゃないか」

洋榎「あんた、ほんまにタコス好きやなぁ」

優希「おう!タコスは元気の源だからな!一日一食はタコス食わないと死んでしまうじぇ!」

泉「…」イラッ

【優希、ウザポイント+1、計29P】

智美「ワハハ、これまた大袈裟だなぁ」

優希「大袈裟じゃないじぇ!私は呪われたタコスの一族だからな!」

泉「…」イライラッ

【優希、ウザポイント+1、計30P】

洋榎「はは、ほんま呪われてそうやわ!」

華菜「まぁタコスはおいといて、他のみんなは食いたいもんあるか?」

優希「え~!タコス、タコス~!」

泉「…」ビキビキ

【優希、ウザポイント+1、計31P】

洋榎「うーん、華菜の料理はなんでもうまいからなぁ。今までとは違う具のタコスでええんとちゃう?」

華菜「べ、別に褒められても嬉しくないし!…じゃあ今日もタコスにするか!」テレテレ

優希「わーい、わーい!タコス、タコス、タコシュ~!!」








泉「」ブチッ

泉「ええかげんにせぇよ、クソタコス!!」

バンッ!!

優希・華菜・智美・洋榎「!?」ビクッ

泉「…口を開けばタコスタコスタコス!!そんなにタコスが好きなら布団にでもくるまってタコスごっこでもしとけボケェ!!」

優希「…」ビクッ

華菜「い、いずみん…いきなりどうしたし?」

泉「あんた、わかっとるんか!?この合宿は仲良し会じゃないねん!!いつまでも我を通せると思うなや!?」

優希「う…」

洋榎「お、落ち着けや泉!」

泉「…落ち着いてられますか…この際言わせてもらうけどなぁ、片岡!あんたみたいな東場しか勢いのない奴がここにおること自体おかしいねん!!…あれやろ?タコスで賄賂でもしたんとちゃうか?」

優希「っ!?…タコスで賄賂なんかできるわけないだろ」

泉「ははっ、そりゃそうやな。で?麻雀弱いことは否定せんのか?『わたし麻雀弱いじぇ?』て認めるんやな?」

優希「」ブチッ

優希「…のどちゃんに負けたくせに…」ボソッ

泉「…は?」

優希「のどちゃんに負けたくせに、よく高一最強名乗れるなぁ!!」

泉「いやいやいや、ちょい待ちぃや。なんでそこで原村がでてくるんや。今あんたとウチの話やろうが」

優希「…高一最強がどんなもんかと思えば…その実力ならのどちゃんの足元にも及ばん」

泉「あぁ!?原村とは直接対局してないねん!対局したらウチが勝つ!!」

優希「…はっ、全中一位と対局してもないのに高一最強?笑わせんな!!我を通してんのはお前も同じじゃないか!!」

泉「っ!」

優希「…」フー!

泉「…」フー!

【優希、ウザポイント+5、計36P】

【泉、ウザポイント+6、計37P】

智美「え、えーと…二人とも落ち着いたか?」ワ、ワハ…

泉「…あー、ちょうどええですわ。蒲原さんにも言いたいことがあんねん」

智美「えっ…?な、なんだ…?」

泉「…正直ですね、あんたのいびき、ちょーうるさいんですわ」

智美「え…」ワハ…

泉「やっぱり自覚なしですか…今日までみんな言いませんでしたけど、昨日も一昨日も迷惑してたんですよ」

智美「ほ、本当か…?」チラッ

洋榎「あ、うん」

華菜「お、おう」

優希「…」コクッ

智美「…そうか…自覚なかったとはいえ、悪いことしたなー…すまん」ペコ

泉「…もうええですよ。みんな慣れたみたいですし…ふぅ…言いたいこと言ったら疲れましたわ…ウチはもう寝ます。おやすみなさい」

優希「…私ももう寝るじぇ」

華菜・智美・洋榎「…」

華菜「…えーっと…あたし達だけでも食べようか?…いずみんとゆーきは明日の朝食ってもらおう」

洋榎「…うん。それがええな」

智美「…このくらいでは泣かないぞ」

【華菜、ウザポイント-1、計58P】スバラッ

実況室

恒子「…あちゃー…やっぱり爆発しちゃいましたね…」

咏「…女の喧嘩って怖いね…」フリフリ

恒子「女の喧嘩というよりヤクザっぽかったですけどね!」

咏「これ明日のトラップ大丈夫なん?」フリフリ

恒子「上の判断は………『一応、各選手落ち着いたみたいだからウザトラップも通常通り実行しろ』とのことです!」

咏「鬼畜だなぁ」フリフリ

恒子「このあとが非常に気になりますが、ここで今日もお別れの時間です!ではまた明日!」

咏「んじゃ~」フリフリ

清澄

和「優希…」

咲「だ、大丈夫なんでしょうか…?」オロオロ

久「…止めたほうがいいのかしら?」

京太郎「…待ってください。優希はこんなことじゃくじけませんよ。あいつはウザいくらい強い奴ですから」

まこ「ふっ、よーわかっとるのう」ニヤニヤ


風越

純代「池田は意外とうまくやってるみたいですね」

美穂子「でも…清澄の片岡さんと千里山の二条さんが…」

未春「どちらも心配ですが、今は華菜ちゃんを応援しましょう」

聖夏「…先輩!ちっちゃい池田達も応援してますからね!」バリバリ

鶴賀

佳織「すごいなぁ…長年幼馴染やってる私でも言えなかったことなのに、バッサリと」

ゆみ「結構こたえているみたいだな…ん?…そういえばモモはどこに行った?」

睦月「…うむ?」バリバリ


姫松

恭子「ほら、主将はいつも通りやん!さすが主将や!せやから絹、心配せんでええねんで?」

由子「そーなのよー!」

漫「せ、せやせや!」

絹恵「お姉ちゃん…」


千里山

竜華「…泉」

怜「泉ってこんなキレ方するんやな…」

浩子「普段温厚なやつほどキレたら怖いんですよね」

セーラ「まぁ、あの中におったらそりゃキレてしまうわ」

合宿所、深夜

泉「(…少し寝れた…夕食の件、冷静になってみると…やっぱりちょっと言い過ぎたような気がするわ…)」

スースー

泉「(みんな寝てるか…腹減ったな…なんか食べよか…確か冷蔵庫に咲けるチーズがあったはず…台所、台所っと)」

ガタッ…

泉「!」

智美「…やっぱり起きてきたかー」ワハハ

泉「蒲原さん…すんません、起こしちゃいましたか?」

智美「いや、気にするなー。まだ寝てなかっただけだ」ワハハ

泉「そういえば今日はいびき聞いてないですね…あ、すんません…」

智美「いや謝る必要はないって、私が悪いんだから」ワハハ

泉「あっ、もしかして寝ないつもりですか…?」

智美「ワハハ、大丈夫、そんなつもりはないぞー…でもいびきをかかない努力はするつもりだし、今日は押し入れで寝ようかと思うんだー」

泉「ははっ、ドラ○もんっすか。でもいい考えだと思います」

智美「…それはそうといずみん、腹減ってないか?」

泉「えっ…ええ、正直ペッコリンですわ」

智美「ペッコリンかー、それならいいもんがあるぞー…ほれ」カタッ

泉「…」

泉「…よりにもよってタコスですか…」

智美「これは今までのタコスとは違うぞー。特製スペシャルスーパーエナジータコスだ」ワハハ

泉「けったいなネーミングですね…それじゃ、折角ですしいただきますわ」パクッ

泉「!?」

泉「す、すばらっ!」

智美「だろー?すばらだろー?」

泉「なんですかこれ!めちゃくちゃうまい!疲れが吹き飛ぶというか…いや、むしろ力がどんどん湧いてくるような…止まりません!」パクパクモグモグゴックン

泉「ぷはぁ…ごっそさんです。これ、何個でも食いたいですわ」

智美「…だってさ。そろそろ出てきたらどうだー?タコちん」

優希「…」

泉「!?」

智美「実はそのタコス作ったの、タコちんなんだ」ワハハ

智美「いずみんと仲直りしたいって相談してきてなー、それでこの方法を思いついたわけだ」ワハハ

泉「…」

優希「…」

智美「…あとはお前たちの問題だ。私はもう寝るからなー」ガラッ

泉「…」

優希「…」

ワコォォハハ…ワコォォハハ…

泉「ぷっ…」

優希「くっ…」

泉・優希「あはははははは!!」

泉「か、蒲原さん、さっきまでちょっとかっこ良かったのに台無しっ、ぷくくっ!」

優希「くくっ!まったくだじぇ、ふふふっ!」

泉「はぁー、なんか笑ったらいろいろどうでもよくなってきた」

優希「…あ、あのな、いずみん…その…今までわがままばっかり言って迷惑かけて…悪かったじぇ…」

泉「いやいや、こっちこそ言い過ぎたわ…ごめん」

優希「これからは、わがまま言わないようにする。タコスも我慢するじぇ」

泉「…タコス食べんかったら死ぬんやないの?」

優希「そ、それはちょっと大袈裟に言っただけであって…」

泉「ふふっ、わかってる。…でもな、ウチもタコス食いたいねん」

優希「!」

泉「あんなうまいもん、毎日でも食いたいわ。あんたのタコスにかける情熱わかった気がする」

優希「そ、そうかそうか!」

泉「あ、でもあんなうまいもん作れんのやから、これからは池田さんにまかせっきりにしないで手伝うってのはどうや?ウチも料理補助くらいはできるし…そや!明日の朝飯、ウチらで作ったろや!」

優希「おお!いい考えだじぇ!…他の料理は自信ないけど」

泉「ええよええよ。めっちゃうまいタコス作ってみんな驚かせたろや!」

優希「おう!」

泉「さ、はよ寝らんと明日起きれんで!」

優希「うんっ!おやすみだじぇ!」

【優希、ウザポイント-5、計31P】スバラッ

【泉、ウザポイント-5、計32P】スバラッ

【智美、ウザポイント-5、計51P】スバラッ

スースー…

?「…」ガチャッ

?「(…みんな寝たみたいっすね…!)」

ワコォォハハ…ワコォォハハ…

?「!?」ビクッ

?「(…元部長さんは押し入れっすか…相変わらずすごいいびきっす…)」

モモ「(…さて、お仕事っす!ここからはステルスモモの独壇場っすよ!)」ガサゴソ…

合宿四日目

実況室

恒子「おはざす!『全国麻雀ウザキャラ決定戦』四日目です!合宿も残す所あと今日一日と明日の半日だけです!もう少しですね、三尋木プロ!」

咏「なんか結構楽しかったな、知らんけど」フリフリ

恒子「…今日はですね、合宿終了間際ということで、なんと!スペシャルゲストに来ていただいてます!どんどんぱふぱふ~!」

咏「今さら感すごいけどね~」フリフリ

恒子「さっそく入室していただきましょう!…この方です!」

ガチャッ

晴絵「おっす~!阿知賀のレジェンドこと、赤土晴絵でぇっす!よろしくレジェンド!」

咏「…」イラッ

恒子「赤土さん、今日明日の二日間よろしくお願いします!…ではさっそく今朝までのウザポイントを見てみましょう!」

【優希、ウザポイント計31P】

【華菜、ウザポイント計56P】

【智美、ウザポイント計51P】

【洋榎、ウザポイント計43P】

【泉、ウザポイント計32P】

恒子「おや?昨日より若干減っている選手がいますね!就寝中に何かあった模様です!映像を見てみましょう!」

ワルカッタジェ…

イイスギタワ…ゴメン

恒子「おお!無事仲直りしたみたいですね!これどう思います?お二方!」

晴絵「うん。こういう選手同士の絆って大切だよね。私も教育者って立場だから、子供たちがどんどん強くなってくのを…あ、精神面でね…そういうの見ると嬉しく思う」

咏「(この人、意外と真面目だったー!)」フリフリ!

恒子「…ですが安心も束の間!こちらが用意した工作員によってウザトラップはすでに行われております!この後、いったいどぉーなってしまうのかー!」

合宿所

華菜「ふわぁ…おはようだし」

洋榎「おはころり~」

智美「ワハハ、二人とも起きたか。朝飯できてるぞー」

華菜「え!?もうできてるのか!?」

洋榎「お?華菜が作ってないなら、誰が作ったんや?」

智美「このお二人さんだ」ワハハ

優希「えっへん!朝食ヘルシータコスだ!二人で協力して作ったんだじぇ!」

泉「いつまでも池田さんに頼るわけにはいきませんからね」

華菜「おー!よかったし!仲直りしたんだな!」

洋榎「おお!安心したわ!」

智美「…でもなー、仲直りして元の関係に戻ったと思ったんだが…」ワハハ…

泉「おっ優希、あんたほっぺにサルサソース付いてんで?」

優希「お?どこだじょ?」

泉「ここや」ヒョイペロッ

優希「あ///ありがと…お礼にほれっ、あ~ん」

泉「な、なんや恥ずかしいな///でもあ~ん」パクッ

華菜・洋榎・智美「…」イラッ

【優希、ウザポイント+3、計34P】

【泉、ウザポイント+3、計35P】

華菜「ま、まぁ仲悪いよりましだし!」

洋榎「せ、せやな!それより食おうか!」

智美「うむ…」

智美「…ん?」クンクン

智美「(…タコスの匂いの他に…わずかにフローラルな香りがするぞ?この匂い…どこかで嗅いだ事あるような…)」

洋榎「智美ー!はよ食べやー、このタコスめっちゃうまいで!」

智美「お、おう!(ま、気のせいかー)」ワハハ

【優希、ウザポイント-1、計33P】スバラッ

【泉、ウザポイント-1、計34P】スバラッ

実況室

恒子「このあと朝食食べていつも通り麻雀してたので、昼食前までキンクリです」

咏「だから誰n」フリ…

晴絵「ちょwww誰に言ってんのwwwww」

咏「…」イラッ

合宿所

華菜「さて、そろそろ昼飯だし!朝は二人に作ってもらったから、今度はあたしが作るし!」

洋榎「あっ、ウチも手伝うでー。…とは言ってもできること少ないけど」

智美「私も手伝うぞー」ワハハ

華菜「ありがとだし!じゃあ…米砥いどいてくれ」

洋榎「そんくらいなら!…米コメこめんなさい~ってか!…ん?米どこや?」ガサゴソ

智美「カナー、米どこだー?」ワハハ

華菜「ん?そこにあるだろ?…あれっ?無い!」

智美「おーい!タコちん、いずみん!米どこか知らないかー?」ワハハ

優希「ん?無いのか?知らないじぇ」

泉「ウチら、タコスの具材しか使ってませんよ?」

洋榎「最後に米使ったの、昨日の夕食やったか」

優希「じゃあ、イケダがどっかにやったんじゃないか?」

華菜「っ!そんなはずないし!食糧の管理はちゃんとしてたし!」

智美「じゃあ、いったいどこいったんだー?」ワハハ

洋榎「…米が無くなって喜ぶ奴とか…1人しかおらんやろ」

優希「!」

泉「なっ!…まさか、優希を疑うんですか!?」

洋榎「…ここには五人しかおらへんねんで?…それ以外考えられへん」

優希「ち、違うじぇ…私じゃない!」

泉「そーですよ!優希はずっとウチと居ましたし!」

華菜「…皆が寝てるときにトイレとかに流すことだってできるし…そもそも昨日はタコスのせいで喧嘩したってのに、朝食がタコス?おかしいし!」

優希「っ!」

泉「それは、仲直りしたからであって…!」

洋榎「てか、なんで泉が出てくんねや?…あんたらちょっとおかしいで?朝からイチャイチャイチャイチャしくさって…レズかいな」

泉「は…?」ビキ

智美「ち、ちょっと落ち着け。犯人探しとか止めよう!」

【優希、ウザポイント+1、計34P】

【華菜、ウザポイント+2、計58P】

【洋榎、ウザポイント+3、計46P】

華菜・洋榎「…」ビリビリ

優希・泉「…」ビリビリ

智美「(なんか派閥ができてるぞー…まずいなー…ここは…)」

智美「そ、そうだ。米はなくても小麦粉があるぞー?皆疲れてるみたいだから、簡単なうどんでも作ろう、な?」

智美「華菜はつゆを作って、他は麺を作ろうか!」

華菜「…わかったし」

洋榎「…」

優希「…」

泉「…」

智美「よし、じゃあまず小麦粉をこねるんだっけ?やろうかー」ワハハ

智美「(…犯人は優希じゃないのは確かだ。私に仲直りの相談するくらいだからなー。というかここにいる全員、食い物を捨てるなんてことはしない…六人目の誰か…ということは…)」コネコネ

智美「(…あの香りはやっぱりモモか…なんでこんなことを…?麻雀協会とモモが絡んでるのか…?なぜ?…よくわからんな)」フミフミ

智美「(犯人はわかったが、今の空気じゃ伝えられないなー)」ハッコウハッコウ

智美「(それに大阪の二人に言っても『寝てる時でも誰か入ってきたらさすがに気付くわ!SOA!』って言われそうだ)」ザクザク

智美「(それより、このあとだな。麻雀協会がまた何か仕掛けてくる可能性もある。何か対策しなきゃなー)」ユデユデ

智美「っと、さて麺はできたなー。あとは華菜のつゆに入れて…完成だー」ワハハ

智美「さ、食べよう!いただきます」ズルズル

優希「…」ズルズル

華菜「…」ズルズル

洋榎「…」ズルズル

泉「…」ズルズル

泉「!」

泉「(…ダシが濃い…そや、関東は関西に比べて少し濃いんやった。まぁ別にまずないし、黙って食おう)」

洋榎「…なんやこれ…ダシめっちゃ濃いやん」

泉「!?」

華菜「…あたしの料理になんか文句があるのか?」

洋榎「ありありや。なんやねんこれ。しょっぱすぎやがな。カルピスの原液飲んでるようなもんやで」

華菜「…文句あるなら食わなけりゃいいし!」

洋榎「あ?なんやそれ。料理の仕方間違ってんのはそっちやろ?」

華菜「」ブチッ

華菜「ああそうか。そりゃ悪かったし。ちょっと待ってろ」

華菜「…ほらよ」ジョボボ

洋榎「!?」

洋榎「なに水入れとんねん!?アホか!?」

華菜「あんたの好みの味にしてあげたんだ。感謝しな」

洋榎「」ブチッ

洋榎「ありがとさん、こっちもお返しにあんたの好みの味にしたる」ジョボボ

華菜「!?」

華菜「なに醤油入れてんだし!!」

泉「いい加減にしてください!!二人とも!!食べもん粗末にしたらあきません!!」

優希「…ぷっ、仲間割れ」ボソッ

華菜・洋榎「あぁ!?」イラッ

泉「優希!!」

優希「…お前ら、ちゃんとそれ食うんだじょ?」

華菜「…ふん、食うし」ズルズル

洋榎「…言われんでもわかっとるがな」ズルズル

ズルズルズルズル…

【華菜、ウザポイント+5、計63P】

【洋榎、ウザポイント+6、計52P】

【優希、ウザポイント+3、計37P】

智美「ご、ごちそうさん」ワハハ

優希「…」ピリピリ

華菜「…」ピリピリ

洋榎「…」ピリピリ

泉「…」ピリピリ

智美「(…ますます空気が悪くなってるなー。冗談とかで場を和ませることがてきたらいいんだけどなー)」

智美「…」

智美「(…や、やってみるか)」ゴクリ

智美「さ、さてこれからどうするー?暇だし女子トークでもするか?」

智美「ってそんな空気じゃないんですけどぉー!!ってな!」ワハハ

優希「」ブチッ

華菜「」ブチッ

泉「」ブチッ

洋榎「」ブチッ

華菜「…笑えないな」

智美「え…」

優希「…智美は一回口閉じたほうがいいじぇ」

泉「…この状況でよく笑えますね。違う意味で尊敬ですわ」

洋榎「何がおもろいんや?おぉ?」

智美「…」

洋榎「あんた、ウチらが喧嘩してるときも笑うとったなぁ?人の喧嘩見てなにが楽しいんや!?」

智美「…」

洋榎「アホみたいにでっかい口開けよって。あんた、頭おかしいんとちゃうか?」

智美「」ブチッ

智美「これは小さい頃からの癖だからな。仕方がないんだよ。それよりお前も眠そうじゃないか。そんなに目垂れさせて。こんな状況でよく眠たくなるよなぁ」

洋榎「あ!?これは生まれつきや!!」

智美「はっ、なら私がとやかく言われる筋合いはないじゃないか」

洋榎「っ!」

智美「…」イライライライラ

洋榎「…」イライライライラ

優希「…」イライライライラ

華菜「…」イライライライラ

泉「…」イライライライラ

【優希、ウザポイント+1、計38P】

【泉、ウザポイント+1、計34P】

【華菜、ウザポイント+1、計64P】

【洋榎、ウザポイント+3、計55P】

【智美、ウザポイント+6、計57P】

実況室

恒子「わぁーお…皆イライラがピークですね!というか既に振り切っている模様です!ウザい発言もドンドン出ちゃってます!」モグモグ

咏「あのさぁ、今食べてるこの米って…」モグモグ

恒子「はい!工作員が回収した合宿所のお米です!」モグモグ

晴絵「…事情知ってるとなんか食べづらいな」モグモグ

恒子「米のみの回収ですので、食糧不足にはなりませんから安心してください!」モグモグゴックン

晴絵「しっかし、すごいな。米回収しただけでこんなに荒れるとは…これも麻雀協会の思惑どおりってか」モグモグゴックン

咏「わっかんね~」モグモグゴックン

恒子「ふっふー、でもこれで最後じゃないんですよウザトラップ!…最後のウザトラップ…その名も『ヤミヤミパニック』!!」

恒子「夜の電気をつける時間帯の三時間ほど、停電しちゃいます!照明も冷蔵庫も、電気を使う道具はすべて使えません!」

恒子「ただし、窓がないので換気扇だけはつけておきます!マイクとカメラも例外です!まぁカメラは暗視モード付いてないんで意味ないですけどね!」

恒子「すでに全選手イライラモードですから、明りが無い不安でキレまくって順位も大きく変化するでしょう!最下位がトップに躍り出る可能性も考えられます!」

咏「うわぁ~…えげつね~」フリフリ

晴絵「まぁ、彼女らならなんとかなるっしょ」

合宿所

智美「(うぅ…しまった、つい感情的になってしまった…なんとか仲直りしないと。しかし…)」チラッ

洋榎「…」

優希「…」

華菜「…」

泉「…」

智美「(…この空気はまずい…夕食も咲けるチーズとかを各自で食べるって形だったしな…)」

智美「(この空気じゃ、何しゃべっても逆効果だろうなー…私には前科があるし…)」

智美「(…米の件は麻雀協会が仕掛けた罠だったってことだけでも伝えられればいいんだけど…)」

パッ

全員「!?」

華菜「だ、誰だし!電気消したの!」

優希「いや、誰もスイッチのとこにはいなかったじぇ!?」

泉「なんや!?停電ですか!?」

洋榎「ちょ、なんも見えへん!」

智美「みんな、落ち着けー!…確か私の鞄に…あったぞ!『マイル印ろうそく』」

智美「カナー!さっき台所のそばにいたろー!?コンロつくかー!?」

華菜「おう!ちょっと待つし!」

カチッ…ボッ

優希「おお!ついたじぇ!」

洋榎「お、見える!」

智美「よし、このろうそくに火をつけて…受け皿は…そのへんの皿でいいか。カナ、コンロは危ないから切っとけー」

華菜「お、おう」

洋榎「よくろうそくなんて持ってたなー」

智美「んー、なんか鞄に入ってた」

優希「んん?このろうそく、おかしな形だじぇ」

華菜「でっかくて握りやすそうだし!」

洋榎「真っ赤っかでなんかおしゃれや!」

泉「…」

泉「(ってこれ、『アレ用のろうそく』やないかー!!みんな知らんのかいな…ってかなんでこの人、こんなもん鞄に入れてんねん!?)」

智美「しかもこれ、ろうが溶けても熱くないんだそうだー」ワハハ

泉「(…ああ、この人も知らんのやな…)」

泉「(…というか、押し入れで普通のろうそく見かけたんやけど…まぁええわ…)」

泉「(…ん?あれ?みんな普通にしゃべっとる…さっきも誰がどこにおるか把握してたみたいやし…もしかして…)」チラッ

優希「…」ソワソワ

華菜「…」チラチラッ

洋榎「…」モジモジ

智美「…」ワハワハ

泉「(なんや…みんな仲直りの機会うかがってたんか…素直やないなぁ)」

泉「(…まぁウチもそうやったんやけど…よし、ここはウチが話かけたろ!んで話題広げて、和んだ雰囲気になったら仲直り!よっしゃ!完璧や!)」

泉「(一番イライラしてなさそうやった蒲原さんが良さそうやな!)」

泉「さ、流石ですわ蒲原さん。それにしてもそのろうそく、どこで手に入れたんですか?」

智美「ん?これかー?後輩にモモって奴がいてなー、ゆみちん…あ、鶴賀の大将な、その人と使うっす!とか言ってたんだが、使う機会なさそうだからってくれたんだー」ワハハ

泉「へ、へぇ…」

泉「(ウチのアホ!話題間違うてしもた!こんなん広げられんわ!でもしゃーないやん!気になったんやもん!)」

智美「(あ、そうだモモ…)」

智美「!」

智美「みんなちょっと待ってろー」ガサゴソ

洋榎「またなんか出すんかー?」

優希「ワハえもんだじぇ」

ちょっと飯食ってきてもいいっすか…?

智美「あった。『ノート(未使用)』と『シャーペン(未使用)』と『付箋(未使用)』だー。ゆみちんが勝手に入れたやつ」ワハハ

泉「え?勉強でもするんですか?」

智美「…」カキカキ

《みんな、今からしゃべるなー?ここからは筆談だ》

優希・華菜・洋榎・泉「?」

華菜「なん…」

華菜「…」カキカキ

《なんでだし?》

智美《この合宿の真相について話したい。だからこの話は麻雀協会に聞かれちゃいかんと思ってなー》ワハハ

優希・華菜・洋榎・泉「!?」

洋榎《真相ってどうゆーことや!?これは世界大会の選手を決める合宿やろ?》

智美《表向きはそうだろうなー。実際そうかもしれん。しかしこの合宿、少しおかしいとは思わないか?》

智美《まずこの人選。…これについてはみんな違和感を覚えたと思う。特に私とカナ》

華菜「…」

智美《なんでこの人選かってのは私もまだわからんがなー》ワハハ

智美《…そして米の件だ。みんなはもうここにいる五人が食べもんを捨てるなんて真似しないってのはわかってるよなー》ワハハ

優希・華菜・洋榎・泉「…」コクッ

智美《…つまりだ、犯人は六人目…これはもう目星がついてる…鶴賀の副将で私の後輩…モモだ》

優希《あー…あの人なら可能だじぇ》

華菜《…消えるもんなあの人。寝てたら絶対に気付かないし》

洋榎《消える!?寝てる時でも誰か入ってきたらさすがに気付くわ!》

泉《そんなオカルトありえません!》

智美《ワハハ、そう言うと思ったよ。でも本当に消えるんだ。長野の二人が証人だ》

優希《でも、なんでそんなことしてるんだ?》

智美《それもわからん。…だからな、ここにモモを誘き寄せようと思う。そんで真相を吐いてもらう》ワハハ

華菜《ここに?どうやってだ?》

智美《…今停電してるだろ?こんなに長時間停電してるってのに、何の連絡もない。ということはあちらさんにとっては予定通り。おそらくこれも麻雀協会が仕掛けた罠だ》

智美《なぜか知らんが私達をイライラさせようとしてるらしい。…だがこれを逆手に取る》ワハハ

智美《こっちに異常事態が起こっていると思わせるんだ。そうすればきっと、モモに様子を見に行かせるだろう》

智美《この暗闇を利用して、カメラのレンズにこの付箋を重ねて貼り付ける。停電が回復しても、画面が真っ暗だったら異常事態だと思うだろー?》ワハハ

智美《さらにマイクも回収して、意味不明な言葉を叫び続ければもっと効果的だー。…カメラとマイクの位置は把握してる。…こんな感じだ》ワハハ

http://viploader.net/pic/src/viploader1243655.jpg

優希《…智美、絵ヘタだじぇ》

華菜《…玄関くらい漢字で書けし》

泉《…部屋の比率、おかしくないですか?もっと広いですよ》

洋榎《…これは『ワハハ』の『わ』か?》

智美《『私』の『わ』だ!い、いいんだよー、だいたい分かれば!》

智美《…話を戻すぞー。カメラとマイクはともに五台。同じ場所に設置してある。マイクは無線みたいだから取り外せるとして…》

智美《…問題はカメラ。こっちは取り外せんから付箋で隠すが、暗視モード付いてたらろうそく消してもこっちの行動がバレてしまうなー。運に賭けるしかない》

洋榎《…いや、あのカメラには暗視モード付いてへんで》

智美《?なんでわかるんだ?》

洋榎《うちの代行がな、末原ちゃん用やゆうてぎょーさんカメラ持っててん。で、ウチ説明書だけ読むの好きやからいろいろ見せてもらってたんや》

洋榎《暗視モード付いてるやつと付いてないやつあったんやけど、あの型は付いてないやつや》

智美《おお!でかしたヒロポン!じゃあ具体的な行動を決めようかー!………》

実況室

恒子「…これは…一体どういうことでしょう…?蒲原選手が鞄から何かを取り出して以来、沈黙が続いています!」

恒子「ろうそくの明かりでなんとか五人がテーブルにいることは確認できるんですが…何やってるかわかりません!あー!見づらい!なんで暗視モード付いてないんですか!」

咏「そりゃ暗視モードついてたら、ステモさんが映っちゃうからでしょ」ゴニョゴニョ

晴絵「各校が見てるんだから『敦賀だけひいきしてるんじゃないか?』って苦情殺到するぞ?」ゴニョゴニョ

恒子「!おお!お二人とも頭いいっすね!」ゴニョゴニョ

恒子「…おや?合宿所の方に動きが…蒲原選手のみをテーブルに残し、他の選手はどこかへ行きましたね!少し早いですが就寝の準備でしょうか?」

フッ

恒子・咏・晴絵「!」

恒子「…おおっと…蒲原選手、ろうそくの火を消しました…こちらからでは、向こうの状況がまったくわからなくなってしまいました!」

恒子「…上からの指示です。『予定より少々早いが停電を回復する』とのこと!寝られたら停電の意味ないですからね!」

カチッ

恒子・咏・晴絵「?」

恒子「…おや?停電が回復したにもかかわらず、画面が暗転したままです…カメラの故障でしょうか?…音声の方も相変わらず入ってきませ」

『にゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』

恒子・咏・晴絵「!?」

『こんにゃろ!!タコスうまい!!タコスにかける最高のソース?んなもん命に決まってるじぇ!!』

『ネキ?ちゃうちゃう!愛宕の姉貴!なに?呼びにくい!?このボケナスが!!からあげつっこんだろか!!』

『高一最強や!!!ウチが!!高一!!最強!!や!!』

『ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!』

恒子「な、なにが起こっているんでしょうか…?」

咏「喧嘩…?それもものっすごい勢いの…」フリ…

恒子「…これは…中止させたほうがいいですね…」

咏「やむ負えないね…」フリフリ

晴絵「…待って」

恒子・咏「!」

晴絵「あんたら、この四日間何を見てきたんだ?喧嘩して罵倒しあって…それでも必死に麻雀打って…彼女たちの強さはあんたらが一番よくわかってるだろ?」

恒子・咏「…」

晴絵「ここまで頑張ってきたんだ。…最後まで彼女たちを信じてあげないか?…大丈夫、彼女らなら乗り越えられる!」グッ

恒子「!…上からの報告です!『今、状況確認のため、工作員を派遣した』とのことです!…ということは…『全国麻雀ウザキャラ決定戦』…続行です!」

清澄

咲「そんな!続行だなんて!」オロオロ

和「いますぐ止めさせましょう!」

京太郎「おう、これはさすがに…」

久「わかったわ!」

テルルルルルル………

久「…ダメだわ、繋がらない…回線が混んでるみたい…」

まこ「こりゃあ…無事であることを祈るしかないのう…」

咲「…私…合宿所へ優希ちゃんを迎えにいきます!」

和「…ええ、それしかありませんね」

久「迎えに行くって…東京よ?」

まこ「足はどうするんじゃ?今からじゃったら長野駅に着く頃には東京行きの電車はないぞ?」

咲「…夜行バスだってなんだって方法はあります!」

和「はい、じっとなんかしてられません!」

久「…分かったわ、行ってきなさい」

京太郎「おいおい…」

久「その代わり、ちゃんと連れて帰ってきなさい」

咲「ありがとうございます!」

和「咲さん、急ぎましょう!」

バタン

まこ「…京太郎、お前は行かんのか?」

京太郎「俺は…そんなガラじゃないですよ」

まこ「あんたが行ったほうが優希は喜ぶと思うんじゃけどなぁ…」ボソッ

京太郎「?」

風越

美穂子「華菜…」

テルルルルルル………

純代「ダメです!何回やっても繋がりません!」

美穂子「…私、東京まで華菜を迎えに行ってきます」

聖夏「!そ、それなら私たちも!」バリバリ

美穂子「ダメよ。あなた達までついてきたら誰が華菜の妹さん達のお世話をするの?」

未春「キャプテン…」

美穂子「大丈夫よ。必ず華菜を連れて帰ってくるから…それじゃあ行ってきます」

バタン

鶴賀

テルルルルルル………

佳織「電話繋がりません~!」

睦月「…うむぅ」バリバリ

ゆみ「…こういう時、運転下手でも蒲原が頼りになるんだが…当の本人が東京か」

ゆみ「…仕方がない。私は東京まで行くぞ」

睦月「…うむ!?」バリバリ

ゆみ「お前たちは電話がかかるまで続けてくれ」

佳織「は、はい!」

ゆみ「ふっ…まったく、困った元部長だよ」

バタン

ごめん…素で間違えてた
でももう出番がゴニョゴニョ…

姫松

テルルルルルル………

漫「あーダメや繋がりません!」

絹恵「お姉ちゃん…おねーちゃーん!!」

由子「絹恵、落ち着くのよー!」

絹恵「…ちょっと東京行ってきます」

恭子「絹ぅぅ!?」

バタン

千里山

テルルルルルル………

浩子「…回線混んでるみたいです」

怜「…たぶんどこも同じ考えなんやな」

セーラ「…」ガタッ

竜華「セーラ!どこ行くん!?」

セーラ「…ちょっとお菓子買いに」

竜華「はぁ!?あんた今、泉がどんな状況かわかってんの!?」

セーラ「ここで騒いでてもしゃーないやろ」

浩子「まぁ、そうですけど…」

セーラ「…怜、欲しいお菓子あるか?今回は特別や。どんな珍しいお菓子でも買うてきたる」

怜「?」

怜「ああ、そういうことかいな…じゃあ」

怜「東京バナナ」

セーラ「よっしゃ!任せとき!」ニッ

バタン

合宿所

モモ「(…様子を見に来たはいいっすけど、外からじゃ状況が全くわからないっす…元部長、大丈夫っすかね?)」

モモ「(…中に入るっす。暗視ゴーグルつけてっと…あっあとファブリーズかけないと)」シュッシュッ

モモ「(…さて、それじゃお邪魔しますっす…)」

ガチャッ…

智美「…おー、早かったじゃないか。モモ」ワハハ

モモ「!?」

華菜「久しぶりだし!」

優希「全国の会場以来だな!」

洋榎「この人が例の消えるって人か!」

泉「…こんなにおもちついてんのに、存在感ないとか…」ワナワナ

モモ「…これは…一体どういうことっすかね…?」

智美「…モモ、お前に聞きたいことがあってなー。こっちも罠を仕掛けさせてもらった」ワハハ

モモ「…なるほど、私はハメられたわけっすね。…わかったっす。何でもお答えするっす…その前にマイクを…」

智美「マイクはすべて回収して、今は脱衣所に置いてある。心配せずにしゃべっていいぞー」ワハハ

モモ「ぬかりないっすね…何が聞きたいっすか?」

智美「そうだなー。…まず、この合宿についてだ。本当に世界大会の選手を決める合宿なのかー?」ワハハ

モモ「それで合ってるっす。…ただ選出の仕方が特殊で、麻雀の強さじゃなく、選手のウザさを重視してるっす」

智美「…ウザさ…?」

モモ「…この合宿の真の目的は、最高にウザい選手を選出し、世界麻雀で戦わせること。…企画の名称は『全国麻雀ウザキャラ決定戦』っす」

洋榎「ウザキャラ…?」

モモ「はいっす。麻雀協会は、全国各地のウザい選手『ウザキャラ』に目を付け、その中で特にウザい人をここに集めたっす。それがあなた達五人っす」

智美「…」

優希「…」

華菜「…」

洋榎「…」

泉「(ウチ、ウザいと思われてたんや…ショック)」

モモ「選出の方法は、『ウザポイント』ってのがあって…(説明略)…ってな感じっす。みなさんのウザポイントはこんくらいっす」

【泉、ウザポイント計34P】

【優希、ウザポイント計38P】

【洋榎、ウザポイント計55P】

【智美、ウザポイント計57P】

【華菜、ウザポイント計64P】

華菜「うわっ…あたしのウザポイント、高すぎ…!」

智美「…まぁ、なんとなくはわかったよ。…それと聞きたいことはもう一つある。モモ、お前はなんでこんな企画に協力してるんだ?」

モモ「…私のステルス能力に目を付けられて、協力を要請されたっす。…私はある条件を出して承諾したっす」

智美「ある条件って?」

モモ「…『蒲原先輩が世界大会の選手に選ばれた場合、加治木先輩も世界大会の選手にすること』」

智美「…なんでそんな…」

モモ「…先輩たちが引退してから、麻雀部に物足りなさを感じていたんす。…それはむっきー先輩もかおりん先輩も同じでしたっす。…また…あの五人で麻雀を打ちたい…この条件ならそれを可能にできる…だからっ…私はっ…!」

智美「…もうわかったよ、モモ。ありがとうな」

モモ「…先輩たちは…これからどうするっすか?今なら抜け出せますっすよ?」

智美「どうするー?みんなー」ワハハ

洋榎「…ここまできたんや。あと一日くらいやったる」

華菜「同意だし!」

優希「ここで終わるとかなんか嫌だじぇ」

泉「…麻雀協会にギャフンと言わせたいですわ」

智美「…だそうだ。モモ、お前は麻雀協会に異常はなかったと伝えてくれ」ワハハ

モモ「…了解っす!」

実況室

恒子「今、工作員からの報告がありました!『選手全員、すでに落ち着き、就寝した模様。カメラは配線トラブル。こちらも修理完了』とのことです!何事もなくてよかったですね~!」

晴絵「ほ、ほらっ!だから言っただろ~?」

咏「…」イラッ

恒子「五台いっぺんにトラブルってのはおかしいとは思いますが、まぁいいでしょう!終わりよければすべてよしってことで!と、安心したところで今日もお別れの時間です!三尋木プロ、赤土さん、明日もよろしくお願いしますね!」

咏「へいへ~い」フリフリ

晴絵「お疲レジェンド」

合宿所、深夜

智美「…はぁ、ウザキャラかー…」

優希「…」

華菜「…」

洋榎「…」

智美「…私なー、部長になって、今まで部員を楽しませるためにいろいろやってきたんだが…本当にそれでよかったのかって思えてきたよ…」ワハハ

智美「…やっぱりウザかったのかなー」ワハハ

洋榎「…んなことあらへん。智美はみんなのことを想ってたんやろ?…仲間やったらそんくらいわかってるで」

洋榎「…ウチもな、自分がウザいってことくらいわかってる。そやけど、言いたいことはバンバン言うで。それで主将失格や言われてもかまへん。…言いたいことも言い合えんで何が仲間や。喧嘩して、はいそれで終わり!な関係の仲間なんぞ作りとうないわ」

華菜「…あんたらが部の頭を任されてる理由がわかった気がするし。…あたしはそんな大層なもんじゃないが…」

華菜「あたしの尊敬する人がな…陰ではウザいって思われてるらしいんだ。めちゃくちゃ優しい人なんだぞ?なんか悔しいし!…だからあたしは、その人のウザさが霞むくらいウザくなろうって決めたんだ」

泉「…池田さんも十分すごいっすわ…私なんか、モチベーションを上げるために『高一最強、高一最強…』って自分に言い聞かせてただけですよ。…それがウザいて思われてたのは知りませんでしたけど…」

泉「…自分が高一最強じゃないことくらいとうにわかってますわ。…でも、今の高一には宮永咲をはじめ、多くの魔物が蔓延ってます…気持ちくらい勝ってると思わんとやってられないんですわ…」

優希「…安心しろ。いずみんの負けん気は、少なくともその魔物たちよりも上だ。高一最強のキレ具合だったじぇ」

泉「ははっ、負けん気だけかいな。でもまぁ…ありがとうな」

優希「…」

優希「…なぁ、みんなは…れ、恋愛とかしたことがあるか…?」

智美「…」

華菜「…」

洋榎「…」

泉「…残念ながら…」

優希「…私はある…というか今してるつもりだ」

優希「…こんな性格だから、なかなか素直になれなくてな…いっつも、そいつにちょっかいかけてるだけだ」

優希「…もしかしたらウザいと思われてたかも…いや、絶対思われてる」

優希「私…嫌われてるのかな…そんなの嫌だじょ…」グスッ

洋榎「何ゆうてんねん。ウザいと嫌いはまったく別もんやで?ウザくても好かれてる奴はいくらでもおるわ。例えば…ほら、あのこーこちゃんいうアナウンサーとか」

優希「でも…」

洋榎「…それにな、元気が取り柄の優希が急にしおらしくなってみ?きっとそいつの調子も狂うわ。それこそウザいと思うで?」

優希「!」

優希「あ、姉貴ぃ~!」ダキッ

洋榎「なっ///なに抱きつとんねん!?」オロオロ

優希「うん!なんか元気でたじぇ!ありがと!」

洋榎「ま、まぁ元気出たならよかったわ!」

洋榎「…あー、あとみんな…米の件やらうどんの件やら…その…ごめんな…」

泉「い、いやいや!一番最初にキレたんは私ですから!ウチこそすんませんでした!」

智美「その原因作ったのは私だ。すまんかった!」

優希「わ、私もその原因だ!ごめん!」

華菜「あ、あたしが毎日徐々にイライラさせてしまったからだし!ごめんだし!」

優希「…」

智美「…」

洋榎「…」

泉「…」

華菜「え?おい、誰か否定しろし」

優希「くっ…」

智美「ははっ…」

洋榎「ふふっ…」

泉「ぷっ…」

華菜「にゃふっ…」

優希・智美・洋榎・泉・華菜「あははははははははははははは!!!!!」

洋榎「ふぅ!すっきりした!」

優希「仲直りはやっぱり気持ちいいじぇ!」

華菜「べ、別に仲悪くなってたわけじゃないし!」

泉「ははっ、めっちゃイライラしてましたやん!」

智美「…さぁーて、みんな、明日がついに最終日だ。…このまま終わるわけにはいかないよなー?」ワハハ

優希「あたりまえだじぇ!」

泉「当然です!」

洋榎「目にもの見せたろうや!」

華菜「ウザキャラの本気、見せずにはいられないな!」

智美「ワハハ、それじゃあ作戦会議だ…『麻雀協会をイラつかせる』ためのな!」

合宿最終日

東京、駅近辺

※長野→東京、大阪→東京のバス、電車、その他の時刻表とか見てないので、
ここはご都合主義ということでどうか

咲「…着いたね。東京」

和「はい、合宿所はもう少し先ですが」

ゆみ「おお、清澄も来てたか!」

美穂子「お久しぶりです」

咲「加治木さんに福路さん!?」

和「お二人で来られたんですか?」

ゆみ「美穂子とはさっきバッタリ会ったんだ」

美穂子「やっぱりみなさんも心配になられたんですね」

絹恵「おーい!清澄の原村ぁー!!」

和「え?…あれは姫松の…愛宕さん!」

咲「…と、もう一人は…男の人?」

セーラ「聞こえてるで!俺は千里山の井口セーラや。これでも女やからな!」

咲「ご、ごめんなさいっ」

美穂子「大阪の方たちもいらしたんですね」

セーラ「おう!後輩のピンチやからな!」

ゆみ「…どこも考えてることは一緒か…」

絹恵「せや!お姉ちゃん!はよ助けに行かんと!」

?「…その必要はない」

咲・和・美穂子・ゆみ・絹恵・セーラ「!?」

照「…あなた達を通すわけにはいかない」

淡・菫・堯深・誠子「…」ゴォッ

咲「お姉ちゃん!?…それに白糸台のみなさん…」

照「…久しぶりだな、咲」

咲「お姉ちゃん…どうしてこんな…」

照「私もこんな事はしたくないんだが…『麻雀協会会長』の直々の指令でな。断ることはできないんだ」

咲「…どうしてもそこを通してはくれないの?…今、優希ちゃんたちが大変な目にあってるのに!」

和「…咲さん、何を言っても無駄だと思います。…麻雀協会に逆らえば、今後一切麻雀に関わることができなくなりますから」

照「…そういうことだ、悪いな」

ゆみ「…咲、お前は先に向かえ」

咲「!?」

あ…いぐち…これはタイプミスっす
すんません

照「!…そんなことはさせない」

セーラ「ここは俺達が食い止める。一対一で十分や!」

絹恵「お姉ちゃんを頼むで!すぐ追いつく!」

美穂子「華菜をお願いします」

咲「みなさん…わかりました!必ず止めてみせます!」

照「…通さんと言っただろう!」

和「それはこっちのセリフです。… お 義 姉 さ ん ?」ゴォッ

照「…私とやりあおうってのか…というか、お前にお義姉さんと呼ばれる筋合いはない」ゴォッ

淡「えっもう始めちゃうの?じゃあ私は…そこの片目のひと!」

美穂子「!…私ですか?」

淡「うん。あんた結構芯強そうだし、一度『話』してみたかったんだよね!」ゴォッ

美穂子「『話』ですか…わかりました。場所を移しましょう」ゴォッ

菫「おいおい、私達の目的は足止めだろ?遊んでいる暇はないぞ?」

ゆみ「奇遇だな。私達も遊ぶ暇はないんでな。とっとと終わらせて蒲原を迎えに行かせてもらう」ゴォッ

菫「…はぁ、わかったよ。あんたには私が相手をしてやろう」ゴォッ

堯深「…私、収穫しがいのあるたわわに実った果実が好きだったのに…に宮永先輩に取られちゃた。…それじゃあ…」

絹恵「!…ウチか…ええよ。やったる」

堯深「…あなた、お姉さんを助けに行くってのに、そんなメガネで大丈夫?」クスクス

絹恵「あぁ!?煽ってるつもりかコラ。あーアカン。キレた。ウチキレたわ。こいつ第二のエトペンにしたる」ゴォッ

堯深「…ふふっ…ハーベストタイム…」ゴォッ

誠子「…残ったのはお前か。…いい殺気だ」

セーラ「…あんたこそ、目に見えそうなくらい殺気出とるで」

誠子「ふっ、それじゃあ私達は最も単純な方法で勝負しようか」ポキポキ

セーラ「ええけど、手ぇ抜いたらバスが出るでー…?」

セーラ「地獄行きのな!!」ゴォッ

誠子「ふん、それに乗るのは…お前だよ!!」ゴォッ

実況室

恒子「さぁ!やって参りました!『全国ウザキャラ決定戦』最終日です!」

晴絵「昨日は、停電トラップのせいでポイントは変わってないんでしょ?」

咏「もう池田あたりで決定じゃね?」フリフリ

恒子「んーどうでしょうねぇ…?とりあえず様子を見てみましょう!」

合宿所

優希「姉貴!お疲れでしょ?肩もみますじぇ!」ニコニコ

【優希、ウザポイント-1、計37P】スバラッ

洋榎「え~、ええよええよ、ウチより優希ちゃんの方が疲れてるでしょ~?ウチが揉んだる!」ニコニコ

【洋榎、ウザポイント-1、計54P】スバラッ

華菜「ご飯できたし~!あなた達の好物のフルコースだし~!!」ニコニコ

【華菜、ウザポイント-4、計60P】スバラッ

泉「池田さんを手伝いました~!!」ニコニコ

【泉、ウザポイント計-1、33P】スバラッ

智美「『みんなを楽しませる』ギャグ考えたよ~!…業者さんが凝視ャする!」ニコニコ

【智美、ウザポイント計-4、53P】スバラッ

優希・華菜・洋榎・泉「あははははははははっ!!!!」ニコニコ

スバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッ………

駅近辺の路上

和「…私のほうが咲さん好きです」

照「…いいや、私の方が好きだ」

和「咲さんは私のことが好きです」

照「そんなオカルトありえません」

和「…埒があきませんね」

照「…お前どうせ咲のパンツ持ってないだろ」スッ

和「!?」

照「私は何枚か持ってる。しかも幼少時のレアもの」クンカクンカ

>>1がlavelaveの作者だった可能性が微レ存

和「ふっ…私を甘く見ないでください…さっき咲さんから頂いた(寝てる間に脱がせた)新鮮パンツです」スッ

照「!?」

和「ああ…咲さんの匂い」クンカクンカ

照「…それよこせ」

和「嫌です…ただし、そのレアパンツと交換というのなら」

照「ぐぬぬ…」

和「さぁ!」

照「…」ジリジリ

和「…」ジリジリ

パシッ!(←かたく握手)

照・和「交渉成立!!!」ゴォッ

>>448
ノーウェイ

カフェ・ラ・ジャージ

淡「…でテル-がさー…って聞いてる?」

美穂子「ええ、聞いてますよ。そのあとどうなったんですか?」

淡「うん、テル-が妹さんのパンツかぶりだしてさー、これ、私の好きな人だよ?さすがにやめてほしくてさぁ…」

美穂子「それはつらいですね」

淡「あー、なんか私ばっかしゃべってるね。ミホコはそういうことない?」

美穂子「うーん…私の好きな人はしっかりしてますし…あ、でも他校の選手と仲よさそうにしているのを見ると、胸が痛くなります」

淡「あー!わかるわかる!私だけを見てよ!ってなるよね~」

美穂子「わかっていただけますか!?こないだなんて………」

バー・ホットドラゴン

菫「…でねー!照がねぇ!妹さんのパンツかぶりだして…おまえ上級生だろって言ったらぁ…聞いてるぅ!?」

ゆみ「お、おう(…なんでファンタで酔えるんだ…?)」

菫「…で!妹さんのパンツかぶりだして…おまえ上級生だろって言ったらぁ…」

ゆみ「お、おう(…さっきと同じこと言ってる…やばいな…逃げよう!)」

ゆみ「ちょ、ちょっとお手洗いに…」

ガシッ

ゆみ「!?」

菫「…おまえ、なんか雰囲気が照に似てるな」

ゆみ「は?」

菫「よし、キスの練習させろ」

ゆみ「(蒲原…助けてくれ…)」

マグマメガネ

絹恵「ど、どや?」スチャッ

堯深「…うーん、最初の赤メガネよりは、大人の女性の雰囲気が出てるけど…ちょっとこれじゃ『お姉ちゃんを助けに来たカッコイイ妹』には見えない…」

絹恵「えー…いつもの赤メガネじゃだめなん?」

堯深「…ダメ。あれはあざとすぎる。カワイイが10倍増し。でもそれじゃ『お姉ちゃんを助けに来たカッコイイ妹』になれない…」

絹恵「おっ…これなんかどうや!?」スチャッ

堯深「!?…黒ぶち太フレーム…これはなかなか…」

絹恵「おお!いい反応やな!じゃあこれにしよっ!これっ!」クルンッ

堯深「…」キュンッ

堯深「…あーダメ」

絹恵「え~!?」

堯深「…何がダメって、私のハートがもうダメ…私の心収穫された…この子かわいすぎる…」ブツブツ

絹恵「お~い!どないしたん~?」ウワメヅカイ

堯深「」

ちょっとコーヒー買ってきます

アコス池周辺

セーラ「…はぁっはぁっ(アカン!このままじゃ…)」

誠子「おらおらどうした!?お前の力はそんなもんか!?」

セーラ「(腕が…振るい続けたせいか、上がらん…)」

誠子「ふん!この勝負もらったな」

セーラ「…う…(落ち着けセーラ!要はタイミングの問題…隙をつけば、片腕だけでもっ!)」

セーラ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

バシャッ!

誠子「くっ…ヒットしただと!?」

セーラ「バスや!!バスが出るでぇええええええ!!!」

バシャッバシャッ!

ピチッ…ピチッ…

セーラ「釣れた!釣れたで!めっちゃでっかいバスや!!これ、今までで一番でかいんとちゃうか!?」

誠子「ふん…私の方が釣った数は多い」

セーラ「あれっ?そういや最も単純な方法とか言ってなかったか?俺、てっきり殴り合いかと…」

誠子「ふふっ…私は『フィッシャー』だからな!」ドヤ

セーラ「ははっ、上手くないわ!」

実況室

スバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッスバラッ………

恒子・咏・晴絵「…」

【泉、ウザポイント計0P】

【優希、ウザポイント計0P】

【洋榎、ウザポイント計0P】

【智美、ウザポイント計0P】

【華菜、ウザポイント計0P】

恒子「…え…と…」

恒子「…た、ただいま終了1分前です…しかし…」

恒子「…全選手がすばらポイントを続々獲得していき…ついには最小0ポイントに到達しました…」

咏「ど、どうなんのさこれ…」フリ…

晴絵「…判断は麻雀協会に任せるしかないな」

恒子「…3、2、1!『全国麻雀ウザキャラ決定戦』しゅうりょー!!」

恒子「!…上からの報告です!…『結果は後日伝える』とのこと!いやぁ、最後までヒヤヒヤさせられました!三尋木プロ、赤土さん!この企画、いかがでしたか!?」

咏「わっかんね~」フリフリ

晴絵「う~ん、ちょいやりすぎな部分はあったと思うけど、これで選手がどんどん強くなっていくのを見れるのなら、またやってほしいかな?」

恒子「そうですね!違うメンバーも見てみたい気はします!…それではみなさん、また会う日まで!さようなら~!!」

???

「…以上で報告を終わります。会長」

?「ああ~…しゅしょーさんにカメラの説明書見せたのがあかんかったんかなぁ~」

?「…いや、それ以前の問題かぁ~」

?「まぁええわ、この子らに俄然キョーミ湧いてきたし、また違う計画考えよか~」

?「あ…それとキミ、ウチは正式には『麻雀協会会長代行』やで?」

郁乃「まぁ、ええけどな~!」

合宿所前

咲「はぁはぁ、やっとついたよ…途中で会ったなんかの王者さんに道案内してもらってよかった…」

ガチャッ!

咲「!…もう終わっちゃった!?」

智美「うーん!太陽がまぶしいなー!」ワハハ

優希「いやぁ、疲れたじぇ~!!」ワハハ

洋榎「今から打ち上げにでもいこか!?」ワハハ

華菜「おお!カラオケとかどうだ!?」ワハハ

泉「それいいですね!行きましょ、行きましょ!」ワハハ

咲「あっ!!優希ちゃん!!」

優希「おお!!咲ちゃんだじぇええ!!」ワハハ

咲「…あのね優希ちゃ

智美「宮永かー!!ひさしぶりぃー!!」ワハハ

泉「宮永ァ!!あんたには負けへんでぇ!!なんたってウチは負けん気高一最強やからな!!」ワハハ

華菜「宮永だし!!え?なに?迎えにきたのか!?」ワハハ

洋榎「えっ!ほんま!?ええ奴や!!よっしゃ!!迎えにきてくれた宮永に『みやながコール』や!!」ワハハ

優希「おっ!!それイカス!!タコスだけに!!」ワハハ

咲「え…あの

洋榎「いくで!!」ワハハ

優希・華菜・智美・洋榎・泉「みぃ~やながっ!!みぃ~やながっ!!みぃ~やながっ!!みぃ~やながっ!!」ワハハ

咲「あ

華菜「なんかテンポわるいし!!」ワハハ

智美「じゃあ『さき』コールだー!!」ワハハ

泉「いきますよ!?」ワハハ

優希・華菜・智美・洋榎・泉「さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!」ワハハ(←咲を囲みながら)

咲「…」

優希・華菜・智美・洋榎・泉「さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!さーき!!」ワハハ(←咲の周りをまわりながら)

咲「」

優希・華菜・智美・洋榎・泉「ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」













咲「うぜぇぇ…」ボソッ…

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カン!

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