大石泉「ストロベリーな日」 (15)
―――事務所
P「――改めて、誕生日おめでとう」
泉「うん。ありがとう、P」
P「悪いな、時間取らせちゃって。さくらや亜子と予定があったんだろう?」
泉「気にしないで、まだ時間あるし。むしろ――」
――
亜子『これはチャンスね、いずみ! このこのぉ♪』
さくら『応援してまぁす! イズミン、頑張ってねぇ♪』
――
P「ん?」
泉「あっ、う、ううんっ。なんでもない!」
泉(……はぁ。余計なお世話なのよ、もう……)
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泉「それで、P。私に用事ってなに?」
P「あぁ、いや……泉にプレゼントを渡してあげたくてな」
泉「プレゼント? Pからの贈り物ならなんでも嬉しいけど……」
泉「それならわざわざ、時間なんて取らなくてもよかったのに」
P「そ、そうなんだけどな……みんながいる手前、照れくさくて」
泉「なんでPが照れるの?」
P「そりゃ、男が女にプレゼントするっていうのは、それ相応の覚悟がだな……」
泉「ふぅん。私にはよく分かんないな」
P「ばっさりだな~泉は。あはは」
泉「ふふっ♪」
P「ま、そんなわけで……これがプレゼントだ。おめでとう、泉」
泉「ありがとう……早速だけど、開けていい?」
P「あぁ、もちろん。泉に気に入ってもらえればいいんだけど」
泉「さっきも言ったでしょ? Pのプレゼントならなんでも嬉しいって……あ」
泉「これ……え、もしかして宝石!? こ、こんな高そうなもの……!」
P「はは、残念。ただのガラス細工だよ」
泉「な、なんだ……さすがにジュエリーとかだったら申し訳ないよ……」
P「ふふん、でもな……ここ、スライダーがあるだろ?」
泉「あ、本当。って、USB端子? ……そっか、なるほどね」
P「そういうことだ。泉って言ったらやっぱり……な。我ながら単純だけどさ」
泉「Pらしいプレゼントね……ありがとう、大事にするから」ギュ
P「あ、でも容量とかはあんまり考えてなくてな……すぐいっぱいになっちゃうかも」
泉「いいよ、気にしなくて。こういうのは気持ちが大事、でしょ?」
P「そうか? 泉がいいならいいんだけど……」
泉「Pが教えてくれたんじゃない。理屈ばっかりじゃないって」
泉「気持ちは見えないし触れないけど、確かにここにある。今なら分かるよ、私」
P「……泉」
泉「Pの暖かくて優しい想い……ちゃんと私に伝わってるから」
泉「だからね……ありがとう」ニコッ
P「…………。おう、どういたしまして」
泉「うん。……あれ、P。もしかして……照れてる?」
P「な、なにおう! 照れてなんかないやい、泉の笑顔にキュンとなんてしてないやい!」
泉「うん、そっかそっか……そうだよね、照れてないよね」クスクス
P「お、おうホントだからな! ホントだぞ!?」
泉「分かってる、分かってる……ふふ、ふふふっ!」
P「わ、笑うなよ泉ぃ!」
―――
――
―
―――
泉「……ね、P。ひとつお願いしてもいい?」
P「ん、なんだ? 今日は特別だからな、叶えてやれる範囲でならいいぞ」
泉「それはP次第、かな」
P「へ?」
泉「えっと……」ゴソゴソ
泉「あった。はいこれ」
P「これ? ……ポッキー?」
泉「断面がハート型なんだって。可愛いよね」
P「は、ハート? プロデューサー意味がよく分かんないなぁあはは」
泉「またまた。それで、今日はポッキーの日でもあるでしょ? そして男女が2人きり」
P「お、おい泉?」
泉「そのアルゴリズムから導き出される答え……それは」
P「ストップいずみーん!」
泉「そう、ポッキーゲームだよね」キリッ
P(アカン)
泉「そういうことだから、ね? しよ、P」ハム
P「ちょ、なにもう咥えてんだ! やるなんて一言も」
泉「……私とじゃ、Pは嫌かな……?」
P「うっ! そ、そんなこと……!」
泉「そうだよね、私にはさくらみたいな可愛らしさも亜子みたいな活発さもないし……」シュン…
P「ち、違う! 泉にだっていいところはたくさんある!」
泉「じゃ、しよ?」
P「だ、ダメ! 泉はアイドル、アイドルだから!」
泉「…………」ジーッ
P「あ、う、うううぅぅ…………!!」
泉「ねぇ、」
泉「…………ダメ?」ウルウル
P「」
泉(私の『初めて』は……甘酸っぱい、いちご味でした。……なんてね♪)
おわり
というお話だったのさ
【急募】いずみんとポッキーゲームする権利
参考ポッキーhttp://i.imgur.com/IiTkYMy.jpg
いずみん誕生日おめでとう!
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